JP2010073952A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バッチ式熱処理装置において、プロセスチューブ36外に電磁波を閉じ込めるシールド52を同心円状に設置し、シールド52の中央高さに電磁波導入ポート53を穿設し、電磁波導入ポート53に導波管54の一端を接続し、導波管54の他端にマイクロ波を供給するマイクロ波源55を接続する。複数枚のウエハ1を処理室37に搬入するボート42の同一段の保持溝46、46、46にシリコンからなるホルダ47を架設して、ウエハ1をホルダ47の保持穴48に収容して保持する。マイクロ波のウエハ周縁部への集中をホルダによって吸収することにより、ウエハ周縁部が極端に加熱されるのを防止できる。
【選択図】図4
Description
例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)が作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に熱処理(thermal treatment )を施すのに利用して有効なものに関する。
バッチ式縦型ホットウオール型熱処理装置は処理炉を備えており、処理炉は、処理室を形成したプロセスチューブと、処理室を排気する排気管と、処理室へ処理ガスを供給するガス供給管と、プロセスチューブ外に設置されて処理室内を全体にわたって均一に加熱するヒータユニットとから構成されている。
処理炉の真下近傍にはボートエレベータが設置されており、ボートエレベータのアームにはシールキャップが水平に支持されている。シールキャップ上にはボートが垂直に立脚されており、ボートは複数枚のウエハを中心を備えて水平に保持する。
そして、ボートがボートエレベータによって上昇されるのに伴って、複数枚のウエハが処理室に搬入され、処理室内において処理炉による熱処理を施される。
基板を複数処理するバッチ式基板処理装置において、
前記基板を加熱するマイクロ波加熱源と、
前記マイクロ波加熱源の周波数を調整する調整部と、
前記複数の基板をそれぞれ保持する誘電体からなる板状部材と、
を有する基板処理装置。
マイクロ波の基板周縁部への集中を誘電体からなる板状部材によって吸収することができるので、基板面内の温度分布均一性を高めることができる。
バッチ式熱処理装置10は筐体11を備えている。
筐体11の正面壁11aの正面前方部には正面メンテナンス口12が開設されている。正面メンテナンス口12はメンテナンス作業を実施するための開口である。正面メンテナンス口12は正面メンテナンス扉13、13によって開閉される。
筐体11の正面壁11aにはポッド搬入搬出口14が筐体11の内外を連通するように開設されている。ポッド搬入搬出口14はフロントシャッタ15によって開閉される。
ポッド搬入搬出口14の正面前方側にはロードポート16が設置されている。ロードポート16はポッド2を載置されて位置合わせする。
ポッド2はロードポート16上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、ロードポート16上から搬出される。
すなわち、回転式ポッド棚17は支柱18および複数枚の棚板19を備えている。支柱18は水平面内で間欠回転される。複数枚の棚板19は支柱18に上中下段の各位置に配置され、放射状に支持されている。複数枚の棚板19はポッド2を複数個宛それぞれ載置した状態で保持する。
ウエハ移載機構27はウエハ移載装置27a、ウエハ移載装置エレベータ27bおよびツィーザ27cを備えている。ウエハ移載装置27aは水平面内において回転または直動する。ウエハ移載装置エレベータ27bはウエハ移載装置27aを昇降させる。ツィーザ27cはウエハ移載装置27aに支持されており、ウエハ1を水平に保持する。
ウエハ移載装置エレベータ27bおよびウエハ移載装置27aの連続動作により、ツィーザ27cによって保持したウエハ1を後記するボートに搬送して装填(チャージング)したり、ボートに装填されたウエハ1をツィーザ27cによって受け取る。
図1に想像線で示されているように、ウエハ移載装置エレベータ27bは筐体11の右側端部とサブ筐体24の移載室26の前方領域右端部との間に設置されている。
図示はしないが、ウエハ移載装置27aとクリーンユニット33との間にはノッチ合わせ装置が設置されている。ノッチ合わせ装置はウエハの円周方向の位置を整合させる。
クリーンユニット33から吹き出されたクリーンエア34は、ノッチ合わせ装置、ウエハ移載装置27aおよびボートを流通する。その後に、クリーンエア34は図示しないダクトにより吸い込まれる。吸い込まれたクリーンエア34は筐体11の外部に排気がなされるか、または、クリーンユニット33の吸い込み側である一次側(供給側)に戻されて、クリーンユニット33から移載室26内に再び吹き出される。
図3に示されているように、処理炉35はプロセスチューブ36を備えている。プロセスチューブ36は石英等の誘電体が使用されて一端開口で他端閉塞の円筒形状に形成されており、プロセスチューブ36は中心線が垂直になるように縦に配されて固定的に支持されている。
プロセスチューブ36の筒中空部は複数枚のウエハ1が収容される処理室37を形成しており、プロセスチューブ36の内径は取り扱うウエハ1の最大外径よりも大きくなるように設定されている。
プロセスチューブ36の下端部には炉口フランジ38が設置されている。炉口フランジ38は処理炉35の炉口39を形成している。炉口フランジ38がサブ筐体24に支持された状態で、プロセスチューブ36は垂直に据え付けられた状態になっている。
プロセスチューブ36の排気管40と異なる位置には、処理室37へ処理ガスを供給するためのガス供給管41の一端が接続されている。
ボート42は石英等の誘電体が使用されて形成されている。
ボート42は上下で一対の端板43、44と、3本の保持柱45、45、45とを備えている。3本の保持柱45、45、45は両端板43、44間に垂直に架橋されている。3本の保持柱45、45、45には複数の保持溝46が上下方向に等間隔に配置されてそれぞれ形成されており、同一段の保持溝46、46、46は同一平面を構成している。
図4に示されているように、同一段の保持溝46、46、46には、誘電体としてのシリコンからなる板状部材(以下、ホルダという。)47がそれぞれ設けられている。ホルダ47はシリコンが使用されて円板形状に形成されている。ホルダ47は外径をウエハ1の外径よりも大きく、かつ、厚さをウエハ1よりも厚く形成されている。ホルダ47は外周縁部を同一段の保持溝46、46、46に挿入することにより、3本の保持柱45、45、45に架橋されて保持されている。
ホルダ47の上面には円形の保持穴48が同心円に没設されており、保持穴48は内径をウエハ1の外径よりも若干大きめに、かつ、深さをウエハ1の厚さと等しく形成されている。したがって、保持穴48はウエハ1を収容した状態で保持する。
ボート42の下部には複数枚の断熱板49が配置されている。断熱板49は処理室37からの熱の放射を抑制する。
シールキャップ32下面の中央にはロータリーアクチュエータ50が設置されている。ロータリーアクチュエータ50の回転軸50aはボート42を支持する。すなわち、ロータリーアクチュエータ50は回転軸50aによってボート42を回転させる。
シールド52は電磁波の外部への漏洩を効果的に防止可能な導電性材料によって形成されている。例えば、このような導電性材料としては、銅、アルミニウム、ステンレス、白金、銀等を挙げることができる。
但し、シールド52は導電性材料のみによって形成するに限らない。シールド52は多層シールド材料によって形成してもよい。例えば、多層シールド材料は、導電性材料からなる基材のプロセスチューブ36側表面に、電磁波を反射する反射面および電磁波を吸収する吸収層を形成することにより、構築することができる。
導波管54の他端には電磁波であるマイクロ波を供給する電磁波源(以下、マイクロ波源という。)55が接続されている。マイクロ波は波長1m以下の電波で極超短波とも称される。マイクロ波には遠赤外部に接する1mm以下のサブミリ波まで含まれる。
マイクロ波源55は0.5〜50GHzのマイクロ波を導波管54に供給する。マイクロ波源55は基板であるウエハを加熱するマイクロ波加熱源を構成している。
マイクロ波源55にはコントローラ56が接続されている。コントローラ56は供給するマイクロ波の周波数を増減して調整する調整部を構成している。
コントローラ56には電界強度測定器57が接続されており、電界強度測定器57には複数のアンテナ58が接続されている。複数のアンテナ58はシールド52側壁の複数箇所に高さ方向および周方向に間隔をとって配置されている。複数のアンテナ58はシールド52側壁にそれぞれ配置された場所の電界強度を検出し、電界強度測定器57に送信する。電界強度測定器57は複数のアンテナ58が検出した各場所の電界強度を測定し、測定結果をコントローラ56に送信する。すなわち、複数のアンテナ58および電界強度測定器57は、電界強度すなわち電場の強さ(V/m)を検出する電界強度検出部を構成している。
コントローラ56は電界強度測定器57からの測定結果に基づいて、後述する最適制御を実施する。
また、導波管54は電磁波導入ポート53に直接的に接続するに限らず、電磁的拡散レンズ等の電磁波を拡散する電磁波拡散手段を介在させてもよい。
ポッド搬入搬出口14が開放すると、ポッド搬送装置20はロードポート16上のポッド2を筐体11内へポッド搬入搬出口14から搬入する。ポッド搬送装置20は搬入したポッド2を回転式ポッド棚17の指定された棚板19へ搬送して受け渡す。
ポッド2を棚板19に一時的に保管した後、ポッド搬送装置20はポッド2を棚板19から一方のポッドオープナ21に搬送し、載置台22に移載する。
なお、ポッド搬送装置20はロードポート16上のポッド2を回転式ポッド棚17に搬送せずに、ポッドオープナ21に直接搬送する場合もある。
クリーンユニット33が移載室26にクリーンエア34として窒素ガスを循環させることにより、移載室26内の酸素濃度は筐体11内(大気雰囲気)の酸素濃度よりも遥かに低く(例えば、20ppm以下)維持される。
ポッド2が開放されると、ウエハ移載装置27aはツィーザ27cによってウエハ1をポッド2からウエハ出し入れ口を通じてピックアップしノッチ合わせ装置に搬送する。
ノッチ合わせ装置がウエハ1のノッチを合わせると、ウエハ移載装置27aはウエハ1をノッチ合わせ装置からピックアップし、移載室26の後方にある待機部28へ搬入し、ボート42に装填(チャージング)する。
ボート42にウエハ1を受け渡したウエハ移載装置27aはポッド2に戻り、次のウエハ1をピックアップし、再び、ボート42に搬送し、ボート42に装填する。
ボート42が上限に達すると、シールキャップ32が炉口39をシール状態に閉塞するので、処理室37は気密に閉じられた状態になる。
マイクロ波源55はウエハ1を所定温度(例えば、200℃程度)に昇温させる。すなわち、マイクロ波源55はマイクロ波を導波管54を経由してシールド52内に供給する。シールド52内に供給されたマイクロ波はプロセスチューブ36およびウエハ1に入射して効率的に吸収されるために、プロセスチューブ36およびウエハ1をきわめて効果的に昇温させる。
ウエハ1が所定の温度に昇温すると、ロータリーアクチュエータ50がボート42を回転させながら、ガス供給管41が所定処理ガス(図示せず)を所定時間だけ供給する。
その後に、ボートエレベータ30はシールキャップ32を下降させることにより、炉口39を開口するとともに、ボート42を炉口39から処理室37の外部に搬出(ボートアンローディング)する。
以上の作動が繰り返されることにより、複数枚のウエハ1がバッチ処理される。
これは、マイクロ波がウエハ周縁部に集中し、周縁部が極端に加熱されるためと、考えられる。
これは、マイクロ波のウエハ1周縁部への集中をシリコンからなるホルダ47によって吸収することにより、ウエハ1周縁部が極端に加熱されるのを防止することができるためと、考えられる。
ホルダはウエハよりも大径に形成するに限らず、等しく形成してもよい。
10…バッチ式熱処理装置(基板処理装置)、11…筐体、11a…正面壁、12…正面メンテナンス口、13…正面メンテナンス扉、14…ポッド搬入搬出口、15…フロントシャッタ、16…ロードポート、
17…回転式ポッド棚、18…支柱、19…棚板、
20…ポッド搬送装置、20a…ポッドエレベータ、20b…ポッド搬送機構、
21…ポッドオープナ、22…載置台、23…キャップ着脱機構、
24…サブ筐体、24a…正面壁、25…ウエハ搬入搬出口、26…移載室、
27…ウエハ移載機構、27a…ウエハ移載装置、27b…ウエハ移載装置エレベータ、27c…ツィーザ、
28…待機部、29…炉口シャッタ、
30…ボートエレベータ、31…アーム、32…シールキャップ、
33…クリーンユニット、34…クリーンエア、
35…処理炉、36…プロセスチューブ、37…処理室、38…炉口フランジ、39…炉口、40…排気管、41…ガス供給管、
42…ボート、43、44…端板、45…保持柱、46…保持溝、47…ホルダ(板状部材)、48…保持穴、
49…断熱板、
50…ロータリーアクチュエータ、50a…回転軸、
51…ベース、52…シールド、53…電磁波導入ポート、54…導波管、55…マイクロ波源(マイクロ波加熱源)、56…コントローラ(調整部)、57…電界強度測定器(電界強度検出部)、58…アンテナ(電界強度検出部)。
Claims (1)
- 基板を複数処理するバッチ式基板処理装置において、
前記基板を加熱するマイクロ波加熱源と、
前記マイクロ波加熱源の周波数を調整する調整部と、
前記複数の基板をそれぞれ保持する誘電体からなる板状部材と、
を有する基板処理装置。
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JP2008240838A JP2010073952A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 基板処理装置 |
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