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JP2010068771A - 砂糖きび収穫機 - Google Patents

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JP2010068771A
JP2010068771A JP2008241282A JP2008241282A JP2010068771A JP 2010068771 A JP2010068771 A JP 2010068771A JP 2008241282 A JP2008241282 A JP 2008241282A JP 2008241282 A JP2008241282 A JP 2008241282A JP 2010068771 A JP2010068771 A JP 2010068771A
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chopping
sugar cane
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JP2008241282A
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Masahiro Miyazaki
昌宏 宮崎
Jun Aoki
循 青木
Mikio Kanemitsu
幹雄 金光
Kagefumi Maruno
影文 丸野
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National Agriculture and Food Research Organization
Bummei Noki KK
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Bummei Noki KK
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Abstract

【課題】ベースカッターで切断された砂糖きびが円滑、確実にチョッピング装置の引き込み口に導入されるベースカッター及びチョッピング装置を提供する。
【解決手段】ベースカッター1が門型ケーシング5を有し、当該門型ケーシング5の上方水平部分が伝動ケースであり、左右の脚部が縦軸ケース5bであり、縦軸ケース5b内の縦軸の下端に設けられた回転円盤の上面外周に螺旋状のバットリフター11aが固着されており、上記バットリフター11aの下端が回転方向前方、上端が回転方向後方であり、上記バットリフター11aによる押し上げ高さ位置が、チョッピング装置の上下一対の細断刃の下側回転軸とほぼ同じ高さ位置であり、ベースカッター1の門型ケーシング5の上方水平部の下面が、チョッピング装置の上下一対の細断刃の上側回転軸の高さ以下の位置にあり、チョッピング装置の上下の細断刃がそれぞれ3つの回転刃を備えていること。
【選択図】図1−1

Description

この発明は、砂糖きび収穫機、殊に砂糖きびを刈り取り、チョッピングする装置に関するものであって、収穫作業を極めてスムーズに能率的に行うことができ、大型品種(太くて長い品種)の砂糖きびの収穫作業においても高い作業能力を発揮することができるものである。
我が国における砂糖きび栽培は、諸外国に比べて極めて集約的で、他の農作物と同様に畝栽培(畝に栽培する栽培法)がなされており、そのほとんどが中型の品種であるが、今後はエタノール生産に適した大型の品種(太くて長い品種)の栽培が盛んになるものと思われる。そしてまた、左右一対のベースカッター1の切断刃16(図1参照)で砂糖きびPを根元で切断するとき、地面上に出ている部分で切断すると、切り株B(残された株)が割れてしまい、切り株Bが割れるとこれが病原菌に侵され、株出し(新株の芽吹き)が悪くなり、発芽後の生育も悪くなる。そして、ベースカッター1による根切りで株割れを生じることは極力回避することが望ましいので、畝A頂部の土中にベースカッター1の切断刃16を入れて、所定の深さの切り込み線Lに沿って土中で砂糖きびPの根元を切断するという、根切り方式が採用されている(図3参照)。
そして、ベースカッター1の回転円盤15は少し前傾していて、その外周に切断刃16が固定されており、左右のベースカッター1が内側に回転しながら前進する。したがって、砂糖きびPはベースカッター1で土中で切断され、ベースカッター1の直ぐ後方にある掻き込みローラー(上下一対の回転ローラーによるもの)によって掻き込まれて引き込まれ、その後、搬送ローラーで斜め上方に搬送され、搬送ローラーの後端に配置したチョッピング装置(チョッパー)2に送り込まれ、当該チョッピング装置2で所定長さ(例えば、約25cm)に細断される。そして、細断された砂糖きび(以下「砂糖きび細断片」という)Paは風選装置に落下しながら、風圧でトラッシュ(枯葉など)を分離され、砂糖きび細断片Paだけが袋などに収容される。
〔従来技術1〕
従来の砂糖きび収穫機の基本形は図5に示すようなものであり、先端に引き起こし装置(クロップディバイダー)50があり、ベースカッター51、掻き込みローラー52、搬送ローラー53、チョッピング装置54が前方から順に配置されており、砂糖きびが引き起こし装置50で引き起こされながら解きほぐされてその中に引き込まれ、ベースカッター51で切断される。切断された砂糖きびの根元(ベースカッターで切断されて押し倒された状態では後端部)がバットリフター51a(ベースカッター51の回転円盤上面に設けたもの)で跳ね上げられ、その後方の掻き込みローラー52に引き込まれ、掴まれてその後方の搬送ローラー53に送り込まれ、その後、搬送ローラー53で後上方のチョッピング装置(細断装置)54まで送られて細断(チョッピング)される(特開2004−337036号公報)。
上記従来技術1は、砂糖きびPが比較的まっすぐに立っている場合は、その収穫作業が比較的スムーズに行われるが、倒れて絡み合っている場合は、砂糖きびPが掻き込みローラー52にスムーズに引き込まれなくなり、その結果、掻き込みローラー52の入り口に詰まってしまい、そのために、時々、収穫作業が中止してしまうことになる。
そして、砂糖きびが大型品種(太くて長い品種)の場合は、掻き込みローラー52による掻き込み量が多くなり、かつ一本一本の砂糖きびが強くて掻き込みに対する抵抗が大きいので、掻き込みローラーが滑って掻き込み能力が低下し、その結果、掻き込みローラー52の入り口(掻き込み口)に多量の砂糖きびが詰まってしまう。このようにして、砂糖きびが掻き込みローラー52の入り口に詰まり、度々収穫作業が中断されるようになると、作業能率が大幅に低下することになる。
なお、切断された切り株B(図3の切り株B参照)に切断刃16、取り付けボルト等が衝突して切り株Bを損傷させることがないように、また、これらが障害となってベースカッターに対する回転抵抗が増大することがないように、ベースカッター1の回転円盤15が前傾されている(従来技術1)。
なお、従来技術1では、ベースカッターの直後にある掻き込みローラー52が畝Aに突っ込まないように、その底が畝Aよりも少し高くなるように、その位置が上げられており、その分だけベースカッターの回転円盤にバットリフター51aで砂糖きびPの根元を跳ね上げるようにしている。
〔従来技術2〕
また、他の従来技術として次の構成のものもある(図6)。これはベースカッター61の直ぐ後方に上下一対の細断刃によるチョッピング装置62が配置されていて、ベースカッターで切断された砂糖きびPの根元を、その直ぐ後方のチョッピング装置62の上下の細断刃62a,62bで掴み、当該細断刃で後方に掻き込みながら細断し、細断されたもの(砂糖きび細断片)をその下方の搬送コンベアー63の先端部に放出し、当該コンベアー63で斜め上方に搬送してその後端の風選装置に落下させるようになっているものである。
なお、上記従来技術2が記載されている特許文献を発見することはできないが、東南アジアなどで公用されているのは事実である。実用されているのは日本のように集約栽培されている地域ではなく、比較的粗放な栽培が行われている地域であるので、ベースカッターの回転刃が地面から数cm上方の水平面内で回転する構造である。
ところで上記従来技術2では、ベースカッター61で根元から切断された砂糖きびPがチョッピング装置62の下側の隙間からすり抜けると収穫されないで取り残されることになるので、そのようなことがないようにするには、チョッピング装置の下端をベースカッター61の回転円盤61aよりも下方に下げることが必要であるが、チョッピング装置62の底が地面に突っ込まないようにしなければならないので、それはできない(図6における回転円盤61aとチョッピング装置62の上下方向位置関係を参照)。
また、従来技術2のものは、ベースカッターの回転円盤61aが水平であって畝栽培を前提としておらず、また、途中で根切りするものではないから、砂糖きびの刈り取り機としての根本が異なるが、上記従来技術1のものに比して、根切りして後から収納までの全体機構が極めて単純で、しかも、刈り倒された砂糖きびPが、その直ぐ後方のチョッピング装置の上下の切断刃で掴まれて強力に引き込まれてゆくので、砂糖きびの後方への流れが、掻き込みローラーによる従来技術1のものよりもはるかに迅速で強力である。したがって、ベースカッター61で切断された砂糖きびPが、大型の品種であっても、その掻き込み、細断の処理能力は高い。
以上のことを勘案して従来技術2を基本とし、この従来技術2の利点を生かして、日本で集約栽培された大型品種の収穫作業をも能率的に行えるようにすることを目的としつつ、回転円盤を前傾させて根切りするようにした砂糖きび収穫機がすでに開発されている(ただし、これはまた公知ではない。以下これを「先行技術」という)が、この先行技術については、解決されなければならない重要な問題がある。この問題を図4を参照して説明する。
砂糖きびPが畝の土中でベースカッター1で切断されるので、回転円盤15や切断刃、およびその取り付けボルトなどで土やゴミや小石等の異物wが後方斜め上方に跳ね飛ばされ(図4参照)、チョッピング装置に引き込まれ、細断片Paを搬送する搬送ベルトに落下して、収穫物に混入するということである。これはベースカッターの回転円盤15が前傾姿勢で回転する機構であることがその一つの原因である。
そして、上記先行技術では前傾したベースカッターの直ぐ後方にチョッピング装置2があるので、ベースカッターで跳ね飛ばされた小石等の異物wが当該チョッピング装置2に引き込まれやすく、小石等の異物wがチョッピング装置2に引き込まれると、その細断刃がこれを噛み込み、損傷される。これは、ベースカッターで切断された砂糖きびP(刈り倒されたもの)の根元を確実に引き込める高さまでチョッピング装置が下げられていることによる問題である(図4参照)。
また、次のような問題がある。
ベースカッター1で切断された砂糖きびがチョッピング装置2に引き込まれるには、その根元を細断刃で下側からすくい上げなければならない。もし切断された砂糖きびの根元が細断刃の下側に入ってしまうと、これはチョッピング装置2に引き込まれず、取りこぼされることになるからである。
そして、砂糖きびPを土中で切断するためにベースカッター1の位置が低いときは、これに合わせてチョッピング装置の位置もその分だけさらに低くせざるを得ず、そうでなければ上記の問題がさらに顕著になる。
他方、砂糖きびをチョッピング装置の細断刃で掻き込みつつ切断する従来技術2では、細断刃が1回転する間に掻き込み動作がなされない空転区間(図1−1のθ2)があり、このため、砂糖きびの掻き込み速度が脈動する。この掻き込み速度の脈動が著しいときは、チョッピング装置の掻き込み能力が大幅に低下する。
我が国の砂糖きび栽培法に適し、作業性に優れた砂糖きび収穫機を上記従来技術2を基礎にして完成し普及させるには、以上の問題が解決されなければならない。
特開2004−337036号公報
この発明は、ベースカッターの直ぐ後方にチョッピング装置があって、ベースカッターで切断された砂糖きびを当該チョッピング装置の細断刃で掻き込んでこれを把持し、これを引き込み、後方に送りつつ細断し、細断された砂糖きび細断片をコンベアーで後方斜め上方に搬送するようになっている砂糖きび収穫機について、
根切りされた砂糖きびのチョッピング装置による掻き込みの問題を解消することを目的とし、ベースカッターで切断された砂糖きびが高い位置のチョッピング装置の引き込み口に円滑、確実に導入されるようにし、また、引き込み口に導入された砂糖きびがチョッピング装置の細断刃で可及的にスムーズに引き込まれるように、ベースカッター及びチョッピング装置を工夫することを、その技術的課題とするものである。
上記課題を解決するための手段は、前傾したベースカッターの直ぐ後方に上下一対の細断刃によるチョッピング装置があって、ベースカッターで切断(根切り)された砂糖きびを上記チョッピング装置の細断刃で引き込み、後方に送りつつ細断し、細断された砂糖きびをコンベアーで後方に向けて斜め上方に搬送するようになっている砂糖きび収穫機について、次の(イ)〜(ヘ)によるものである。
(イ)ベースカッターが門型ケーシングを有し、当該門型ケーシングの上方水平部分が伝動ケースであり、左右の脚部が縦軸ケースであり、
(ロ)縦軸ケース内の縦軸の下端に設けられた回転円盤の上面外周に螺旋状のバットリフターが固着されており、
(ハ)上記バットリフターの下端が回転方向前方、上端が回転方向後方であり、
(ニ)上記バットリフターによる押し上げ高さ位置が、チョッピング装置の上下一対の細断刃の下側回転軸とほぼ同じ高さ位置であり、
(ホ)ベースカッターの門型ケーシングの上方水平部の下面が、チョッピング装置の上下一対の細断刃の上側回転軸の高さ以下の位置にあり、
(ヘ)チョッピング装置の上下の細断刃がそれぞれ3つの回転刃を備えていること。
〔作用〕
前傾したベースカッターの左右の切断刃が互いに内側に回転して砂糖きびを畝の土中で切断する。このとき、その回転円盤上面に設けた螺旋状のバットリフターも内側に回転しているので、砂糖きびがベースカッターで切断された瞬間にその下端がバットリフターに衝突して、これで大きく押し上げられる(あるいは跳ね上げられる)。したがって、チョッピング装置の引き込み口m(図1−1参照)を高くしても、チョッピング装置の下側に入り込むという問題なしに、チョッピング装置のベースカッターに対する位置を高くすることができる。
すなわち、バットリフターで砂糖きびの根元が細断刃の下側回転軸よりも上方まで押し上げられるので、下側の細断刃で確実にすくい上げられるから、下側細断刃の下方に潜り込んですり抜けることは防止される。
他方、砂糖きびの根元は傾斜角度は従来技術1のものよりも大きいバットリフターによって強く跳ね上げられて十分な高さまで確実に押し上げられるが、チョッピング装置の上側回転軸よりも上方まで跳ね上げられると、チョッピング装置のケーシングの上方水平部分に突き当たり、あるいはその上方にすり抜けることになる。しかし、砂糖きびの根元の跳ね上げ高さの上限は門型ケーシング5の上方水平部5aによって制限され、同様に左右への飛び出しも左右の脚部5b,5bによって制限されるので、結局上方水平部5aと左右両側の縦軸ケース5b,5bとによって、上方及び左右から押さえられながら、チョッピング装置の引き込み口mへ向けてスムーズにかつ確実に案内される(図1−1参照)。
他方、チョッピング装置の上下の細断刃は、それぞれ3つの回転刃24を備えていて、1回転で3回の細断が繰り返される。回転角度にして120度で1回の細断を行い、そのうちの回転角度θ1(例えば約60度)の回転範囲で引き込み動作を行うことになる。
そして、上記の回転角度θ1(約60度)の回転角度によって引き込み、残りの回転角度θ2(残りの約60度)の回転による空転動作(空送り)の後に次の回転刃24による引き込みがなされる。
上記のように、細断刃21a,21bによる引き込み動作は、上記回転角度θ1(約60度)による砂糖きびの引き込みと、上記回転角度θ2(残りの約60度)分の空動作との繰り返しであるが、砂糖きびは作業機の前進によって連続的に後方に送られる。
すなわち、走行速度と等しい速度で後方に送られる砂糖きびが、細断刃の1回転当たり3回、比較的長い引き込みストロークで引き込まれる。そして、間欠的に繰り返される引き込み動作の間の空動作の区間は、回転刃が2つの場合は180度中の約120度であるのに対して、3つの場合は120度中の約60度、すなわち2つの場合の約1/2であり、したがって、細断刃による送りは2つの場合に比してその脈動が格段にスムーズであり格別に能率的である。
ベースカッターで切断された砂糖きびが、ベースカッターの回転円盤上の螺旋状バットリフターで跳ね上げられ、ベースカッターの門型ケースシングで左右及び上方から押さえられて、チョッピング装置の引き込み口mへ向けて円滑かつ確実に案内される。
チョッピング装置の3つの回転刃で砂糖きびを引き込み方向に間欠的に駆動するが、砂糖きびは収穫機の走行によって連続的に後方に送られる。この収穫機の走行による連続送りに3つの回転刃による間欠送りとが重なり、これによって砂糖きびが、ほぼ間断なくチョッピング装置に引き込まれて細断される。
引き込み速度の脈動が大きいものはその引き込み能力が低く、脈動が小さくてスムーズであればそれだけ引き込み能力が高い。
砂糖きびの根元は、ベースカッターの門型ケーシングとベースカッターのバットリフターとでチョッピング装置の引き込み口mへ向けてスムーズにかつ確実に案内されるので、砂糖きびが確実にチョッピング装置に引き込まれる。
したがって、この発明による砂糖きび収穫機は、従来技術1のものに比して全体機構が極めて単純で、小型軽量でありしかも作業能力が高く、また、従来技術2のものに比して、砂糖きびの取りこぼしが少なく、また収穫物への小石、土などの異物の混入が少なく、作業能力が高い。
次いで図面を参照して実施例を説明する。
この実施例の砂糖きび収穫機はその先端に引き起こし装置(図5における引き起こし装置50と同じ)があり、その後方にベースカッター1があり、ベースカッター1の直ぐ後方にチョッピング装置2があり、その後方にチェンコンベアー3があり、さらにその後方に風選装置(図5における風選装置55と同じ)がある。
そしてその全体機構は図5に示す従来技術1と類似しているが、次の(イ)、(ロ)、(ハ)の3点で相違している。
(イ)バットリフターを備えたベースカッター1の直ぐ後方にチョッピング装置2があり、当該チョッピング装置2の後方にチェンコンベアーがある点、
(ロ)上下一対の細断刃によるチョッピング装置のすぐ前方にこれに近接してベースカッターの門型ケーシングがある点、
(ハ)上記チョッピング装置の各細断刃の回転刃が3つである点。
また、従来技術2に対して、次の(a)〜(d)の4点で相違する。
(a)チョッピング装置2のすぐ前方に配置されたベースカッター1が門型ケーシング5を備えており、当該門型ケーシング5の上方水平部の下面の高さが、チョッピング装置の上方細断刃の回転軸23aよりも下方にある点、
(b)チョッピング装置2の直ぐ前方のベースカッター1の回転円盤15上に螺旋状のバットリフター11a,11bがある点、
(c)バットリフター11a,11bの上端の高さ位置がチョッピング装置2の下側細断刃の回転軸23bとほぼ同じ高さ位置である点、
(d)上記チョッピング装置の上下の細断刃がそれぞれ3つの回転刃を備えている点。
ベースカッター1が門型ケーシング5を備えており、その上方水平部5aのギアボックス10で縦軸ケース5bの中の縦軸が駆動され、当該縦軸で回転円盤15が駆動される。ギアボックス10がオイルモーターm1で駆動され、左右の回転円盤15,15が前傾した姿勢で互いに同調して内側に回転する。
この実施例では直径が40cmの回転円盤15の外周に4つの切断刃16が等間隔に固着されており、切断刃16の周速度は7〜8m/秒である。また、上記縦軸は角度θで前傾しており(図2)、回転円盤15も同角度で前傾している。この実施例の前傾角度θは15〜20度である。
そして、回転円盤15の上面に螺旋状のバットリフター11a,11bがある。このバットリフター11a,11bは、直径が42cm、ピッチが50cmの緩やかな螺旋状部材であり、その下端が回転円盤15の外周部に溶接されており、上端の高さが円板上面から25cmである。このようなバットリフター11a,11bが2つ一対で回転円盤15の全周をカバーしている。なお、バットリフター11a,11bは、線径25mmの鋼材を曲げ加工し、焼き入れして耐摩耗性を高めたものである。
チョッピング装置2は、上下一対の細断刃21a,21bによるものであり、その回転軸23a,23bの軸間距離L1は25cmである。そしてこれらの細断刃21a,21bの回転軸がギアボックス22で連動しており、ギアボックス22はオイルモーターm2で駆動され(図1)、上記細断刃21a,21bが互いに内方に向って同速度で回転している。このチョッピング装置2の下側の細断刃21bの回転軸23bのベースカッター1による切り込み線Lに対する高さHは30cmである(図2)。
細断刃21a,21bはそれぞれ3つの回転刃24を有しており、この回転刃24の回転半径は13cmである。なお、各細断刃21a,21bの間の中心角度は120度である。
ところで、この実施例は、所定の速度で砂糖きびPを引き込みつつ所定の長さ(約25cm)で細断するものであるから、刃数が少ないほど軸間距離L1が短く、また、細断刃の1回転での細断回数が少なく、砂糖きびに対する引き込み口の上下方向幅が狭く、刃数が多いほど回転半径が大きくなり、また、細断刃の1回転での砂糖きびの細断回数が多い。
回転刃24が3つであれば、2つの場合に比して軸間距離L1が大きく、軸間距離が大きい分だけ砂糖きびに対する引き込み口が広くなり、掻き込み性能が高くなる。回転刃24が4つの場合は軸間距離L1がさらに大きくなり、その結果、チョッピング装置がさらに大型になる。
また、3つの回転刃24,24間の中心角度は120度であり、その後半(図1−1における回転角度θ1:約60度)で引き込み作用を奏する。その前半(回転角度θ2:約60度)では砂糖きびに対してほとんど干渉しないが、砂糖きびは収穫機の前進走行によってベースカッター1、チョッピング装置2に対して後方へ送られ(押され)、また、細断刃が一回転する間にその回転刃24で間欠的に3回繰り返し引き込まれる。そして、回転刃が2つの場合は一回転での引き込み作用が2回であるから、これに比して、引き込み速度の脈動が少なく砂糖きびの引き込みがスムーズである。他方、回転刃が4つ以上の場合は、2つの回転刃24が砂糖きびに同時に作用する区間がありこの区間では2つの回転刃の作用が互いに干渉(前後方向は速度成分の相違いによる干渉)して、これが細断刃に対して周期的な回転抵抗増加を生じることがあるが、回転刃が3つの場合はこのようなことはない。それゆえ、細断刃21a,21bによる引き込みが円滑でその引き込み力は強力であり、チョッピング装置の処理能力が高い。
そして、ベースカッター1の回転円盤15の回転中心とチョッピング装置2の細断刃21a,21bの回転軸23a,23bとの軸間距離L1は40cmであり、標準走行速度でこの軸間距離40cmを自走する間にベースカッター1は数回転(この実施例では4回転)する。ベースカッター1の切断刃16で切断された瞬間に砂糖きびの根元が螺旋状のバットリフター11a,11bで確実にそのリフト量(25cm)だけ押し上げられ、押し上げられた砂糖きびは門型ケーシング5の上方水平部5a、左右の脚部5bで押さえられ、チョッピング装置2の引き込み口mに向けて案内され、上下の細断刃21a,21bで掴まれて引き込まれ、所定の長さ(約25cm)に細断される。
なお、バットリフター11a,11bは螺旋状の線材であるから、土、小石等の異物wを跳ね上げることはなく、砂糖きびPの根元だけを押し上げる。また、チョッピング装置に引き込まれたとき、回転刃24がその砂糖きびPに食い込むので、砂糖きびPに対して滑ることはなくこれを強力に引き込むことができる。
この実施例では、これが標準速度(0.5m/秒)で走行するとき、ベースカッター1の回転速度は300rpmであり、このときの切断刃16の回転周速度は7.8m/秒、バットリフター11a,11bのリフト速度(縦方向に押し上げる速度)は2.5m/秒である。そして、作業中の走行速度、ベースカッターの回転速度、チョッピング装置の回転速度は、全てエンジン回転速度で調整されるので、収穫作業中の走行速度と、ベースカッターの回転円盤15の回転速度と、チョッピング装置の細断刃21a,21bの回転速度との関係は変わらない。
したがって、走行速度の上げ下げに関わらず、ベースカッターで切断された全ての砂糖きびが確実にチョッピング装置2に引き込まれ、所定の長さ(この実施例では約25cm)に細断される。
この発明の搬送コンベアーとしては、種々のコンベアーを採用することができるが、約25cm程度に細断された砂糖きび細断片Paの団塊をスムーズに搬送できるものでなければならないので、この実施例ではチェンコンベアーを採用している。このチェンコンベアーは板厚2.3〜3.0mmの鋼板30と、この鋼板30上を滑るチェン31によるものであり、チェン31に羽根32が固着されていて、この羽根32がチェン31とともに鋼板30の上面を滑って、多量の細断された砂糖きび細断片Paを上方に押し上げる。これは、細断された砂糖きびPaを搬送するのであるから、長い砂糖きびPを搬送ローラーで搬送する場合(従来技術1における搬送コンベアー)に比して簡便であり搬送能力は高い。
なお、このコンベアーは、チョッピング装置で細断された砂糖きび細断片Paを受け止め、後方の風選装置まで搬送するものであるから、その長さ及び傾斜角度は、後方の風選装置(図示略)の位置(高さ方向、前後方向)に応じて適宜選択されるものである。また、コンベアーの傾斜角度の大きさが細断された砂糖きび細断片Paに対する搬送性能に影響するので、この点も考慮されなければならない。
チョッピング装置は、細断刃が3つあってその作動が滑らかでかつ処理能力が高く、また、バットリフターと門型ケーシングとによって多量の砂糖きびをスムーズかつ確実にチョッピング装置に引き込ませるので、収穫機の走行速度を速くしても、従来技術1のものより順調に細断処理がなされ、同じ馬力のエンジンを搭載した従来技術1のものよりも収穫作業の能力が格段に高い。
したがって、従来技術1によるものに比して収穫作業が極めて能率的になされる。
は、この発明の実施例の要部を示す斜視図 は、この発明の作用の説明用参考図 は、この発明の実施例の要部の側面図 は、背景技術を説明するための模式図 は、先行技術を説明するための模式図 は、従来技術1の全体像を示す側面図 は、従来技術2を説明するための模式図
符号の説明
1:ベースカッター
2:チョッピング装置
3:チェンコンベアー
5:門型ケーシング
5a:上方水平部
5b:縦軸ケース
10,22:ギアボックス
11a,11b:バットリフター
15:回転円盤
16:切断刃
21a,21b:細断刃
23a,23b:回転軸
24:回転刃
30:鋼板
31:チェン
32:羽根
50:引き起こし装置(クロップディバイダー)
51:ベースカッター
51a:バットリフター
52:掻き込みローラー
53:搬送ローラー
54:チョッピング装置
55:風選装置
A:畝
B:切り株
L:切り込み線
w:小石等の異物
m:引き込み口
m1,m2:オイルモーター
P:砂糖きび
Pa:砂糖きび細断片

Claims (1)

  1. 前傾したベースカッターの直ぐ後方に上下一対の細断刃によるチョッピング装置があって、ベースカッターで切断された砂糖きびを上記チョッピング装置の細断刃で引き込み、後方に送りつつ細断し、細断された砂糖きびをコンベアーで後方斜め上方に搬送するようになっている砂糖きび収穫機において、
    ベースカッターが門型ケーシングを有し、当該門型ケーシングの上方水平部分が伝動ケースであり、左右の脚部が縦軸ケースであり、
    縦軸ケース内の縦軸の下端に設けられた回転円盤の上面外周に螺旋状のバットリフターが固着されており、
    上記バットリフターの下端が回転方向前方、上端が回転方向後方であり、
    上記バットリフターによって押し上げられる高さが、チョッピング装置の上下一対の細断刃の下側回転軸とほぼ同じ高さであり、
    ベースカッターの門型ケーシングの上方水平部の下面が、チョッピング装置の上下一対の細断刃の上側回転軸の高さ以下の位置にあり、
    チョッピング装置の上下の細断刃がそれぞれ3つの回転刃を備えていることを特徴とする砂糖きび収穫機。
JP2008241282A 2008-09-19 2008-09-19 砂糖きび収穫機 Pending JP2010068771A (ja)

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