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JP2010065885A - 空調用ダクトとその接続構造 - Google Patents

空調用ダクトとその接続構造 Download PDF

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JP2008231183A
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Atsushi Hiraizumi
敦嗣 平泉
Hiroyasu Murakami
博保 村上
Hirohito Kumada
浩仁 熊田
Katsuji Nishimura
勝治 西村
Kensuke Mizobuchi
健介 溝渕
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】部品点数や製造工程、作業工程を増やすことなく、発泡樹脂シートからなる空調用ダクトの接続が容易で、密着性が良好な空調用ダクトとその接続構造を提供する。
【解決手段】発泡樹脂シートにより形成される空調用ダクト1であって、他の管状部材2に接続される接続部3と前記接続部3と一体形成されたダクト本体4とを有し、前記接続部3が前記ダクト本体4より機械強度が高いことを特徴とする。また、前記空調用ダクト1と、他の空調用ダクト2との接続構造である。
【選択図】図1

Description

本発明は、換気空調装置から送り出される調温空気を流通させる空調用ダクトとその接続構造に関するものである。
従来、換気空調装置(HVAC:Heating Ventilating and Air-Conditioning System)で適当な温度に調節した空気を、室内吹出し口へ送り出すためのダクトとしては、金属や硬質プラスチックの成型品あるいはそれらの複合品が使用されている。これに対し、特に自動車用のダクトでは、軽量化や結露防止の要請から、発泡樹脂シートにより形成された空調用ダクトが近年用いられている。空調用ダクトは、製造上の便宜性や配管の利便性などから所定長に分けて形成され、それぞれが接続されて換気空調装置のダクト接続口と接続されている。
ところが、空調用ダクトを発泡樹脂シートにより形成した場合、剛性が低いため、空調用ダクト同士あるいは空調用ダクトと換気空調装置との接続部分を密着させて嵌合接続させようとすると、空調用ダクトの端部が変形して作業性が悪い。一方、容易に嵌合接続が行えるように、空調用ダクトの開口寸法を接続される側の開口寸法よりも大きく形成すると、作業性は良くなるが、接続部分に隙間が生じて空気が漏れる。また、空調用ダクトの開口端面と他の空調用ダクトまたは前記空調用ダクト接続口の開口端面とを互いに突き当てて接続する場合、空調用ダクトの端部が変形して空気が漏れる。
そこで、容易に接続が可能で、接続部分の密着性をよくした空調用ダクトと換気空調装置との接続構造として、図8に示すような接続構造が知られている。図8に示すように、空調用ダクト40の端部には、剛性の高い管状のプラスチック製接続部品41が、接着剤やホットメルト等により接着固定されている。接続部品41の内周面には、凹部42が形成されており、一方、換気空調装置の空調用ダクト接続口43の近傍には、凸部44が設けられている。そして、接続部品41の凹部42に換気空調装置の凸部44が係止されることにより、空調用ダクト40と換気空調装置とが接続されるようになっている。
また、発泡シートにより形成された空調用ダクト(第1空調用ダクト)と剛性を有する空調用ダクト(第2空調用ダクト)との接続構造として、次のような接続構造が知られている。第1空調用ダクトの端部には、開口内側に突出する係止片が設けられているとともに、開口部を第2空調用ダクトと接続しやすいように広げるためのV溝が形成されている。また、第2空調用ダクトの開口部の近傍外周面には、凹部を設けられている。そして、係止片を凹部に嵌入係止させるものである(例えば、特許文献1参照)。そして、第2空調用ダクトを第1空調用ダクトに嵌入させると、第1空調用ダクトのV溝が広がるため、容易に嵌め込むことができ、係止片が凹部に係止した後は、ステープラーやヒートガン等によりV溝を閉じた状態で固定することで、両ダクトが密着接続されるようになっている。
特開2002−162089号公報
しかし、図8に示した空調用ダクトでは、別途プラスチック製接続部品を用意して接着固定しなければならないため、工数およびコストがかかるという問題がある。また、特許文献1に示された第1空調用ダクトでは、V溝を設けなければならず、さらに接続時にはこのV溝を閉じて固定する作業を行わなければならないため、工数およびコストがかかるという問題がある。
本発明は、前述した課題を好適に解決するために提案されたものであって、部品点数や製造工程、作業工程を増やすことなく、発泡樹脂シートからなる空調用ダクトの接続が容易で、密着性が良好な空調用ダクトとその接続構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る空調用ダクトは、発泡樹脂シートにより形成された空調用ダクトであって、他の管状部材に接続される接続部と前記接続部と一体形成されたダクト本体とを有し、前記接続部が前記ダクト本体より機械強度が高いことを特徴とする。
前記接続部は、前記他の管状部材の周面に形成された溝部に係止する係止部を有するようにするとよい。
また、前記接続部は、前記他の管状部材の開口端面に突き当てられる突当面を有するようにしてもよい。
また、上述の空調用ダクトにおいて、前記発泡樹脂シートは、ポリオレフィン系の発泡樹脂からなるようにするとよい。
上述の空調用ダクトにおけるダクト本体の発泡倍率が接続部の発泡倍率より大きくするとよい。
上述の空調用ダクトにおけるダクト本体の発泡倍率が5〜40倍であり、前記接続部の発泡倍率が5倍未満であるとよい。
上述の空調用ダクトにおいて、前記接続部に硬化剤を塗布または注入してもよい。
また、本発明に係る空調用ダクトの接続構造は、上述の空調用ダクトと他の空調用ダクトまたは換気空調装置との接続構造であって、前記他の空調用ダクトまたは換気空調装置に設けられた空調用ダクト接続口の近傍周面には、溝部が設けられており、前記溝部に前記空調用ダクトの前記係止部が係止されることを特徴とする。
また、上述の空調用ダクトと他の空調用ダクトまたは換気空調装置に設けられた空調用ダクト接続口との接続構造であって、前記他の空調用ダクトまたは前記空調用ダクト接続口の開口端面と、前記空調用ダクトの前記突当面とが互いに突き当てられて接続されることを特徴とする。
上述の空調用ダクトの接続構造において、前記他の空調用ダクトは、硬質の合成樹脂材からなるようにするとよい。
また、上述の空調用ダクトの接続構造において、前記他の空調用ダクトは、発泡樹脂シートにより形成してもよい。
本発明の空調用ダクトおよびその接続方法によれば、部品点数や製造工程、作業工程を増やすことなく、発泡樹脂シートからなる空調用ダクトを他の空調ダクトまたは換気空調装置と容易に接続することができ、良好に接続部分を密着させることができる。
以下、本発明の実施の形態による空調用ダクト1およびその接続構造について説明する。
本実施の形態に係る空調用ダクト1は、図1に示すように、発泡樹脂シートを円管状に形成してなる。発泡樹脂シートとしては、特に限定されるものではないが、独立気泡構造を有する発泡ポリエチレンシートや発泡ポリプロピレンシート、特に架橋発泡ポリエチレンシートや架橋発泡ポリプロピレンシート等の発泡ポリオレフィンシートを好適に用いることができる。また、上記架橋発泡ポリオレフィンシートは、例えば、化学架橋方式により製造されたものでもよく、電子線架橋方式により製造されたものでもよい。
また、発泡樹脂シートの発泡倍率は、5倍以上40倍以下、特に8倍以上20倍以下であることが好ましい。発泡倍率が5倍未満であると、軽量化効果が少ないほか、熱伝導率が高くなり、断熱効果の低下によって結露が発生しやすくなる。一方、発泡倍率が40倍を超えると、軽量化効果や断熱効果は上昇するが、剛性が低下し、特に自動車への実装に対しての信頼性が低下することがある。
さらに、発泡樹脂シートの独立気泡の気泡径は、0.2〜2.0mm、特に0.7〜1.2mmであることが好ましい。独立気泡の気泡径が0.2mm未満であったり2.0mmを超えたりすると、好適な発泡倍率や断熱性や剛性が得られにくいことがある。
発泡樹脂シートを管状に形成する方法に限定はないが、欧州特許出願公開第0445592号明細書(EP 0445592 A2)に記載された方法を好適に採用することができる。この方法は、下記(1)〜(4)の工程からなる。
(1)1枚または2枚の発泡樹脂シートを、発泡樹脂シートの軟化温度よりも高い温度に加温後、割り型に入れる。温度は130〜200℃、好ましくは150〜170℃とすることができる。
(2)割り型を閉じることにより、発泡樹脂シートのへりに沿って互いに接合させて、発泡樹脂シートの間の中間空間を少なくともかなりの程度まで密閉する。
(3)加圧下の流体を発泡樹脂シートの間の中間空間へ導入することにより、発泡樹脂シートを割り型の壁に押し付け、形を整える。
(4)上記部分が冷却された後、成型物を脱型する。
空調用ダクト1を上記方法によって製造する場合、発泡樹脂シートとして、上記方法による加工前の密度が20〜250kg/m、加工前の厚さが3〜15mmの発泡樹脂シートを使用することが好ましい。
このように円管状に形成された空調用ダクト1は、開口部の一端側に設けられ他の空調用ダクト2と接続するための接続部3と、この接続部3と一体形成され他端側に延出するダクト本体4とを有している。
接続部3は、空調用ダクト1の開口端部が内面および外面から内側および外側に全周にわたって突出してなる係止部5により構成されており、この係止部5は、ダクト本体4よりも機械強度が高くなっている。
ここで、係止部5すなわち接続部3の形成方法について説明する。接続部3の形成には、図4に示すように、金属プレート6と前記金属プレート6上に一体形成されている円錐台7とからなる形成型8が好適に用いられる。円錐台7の金属プレート6接続面側の外周は、空調用ダクト1の内周よりもわずかに小さく形成されている。
このような形成型8を200〜400℃に熱し、発泡樹脂シートにより形成された円管9の開口部を形成型8の円錐台7に被せるようにして、円管9の開口部の先端を金属プレート6に押し付けると、円管9の開口部の先端が溶融される。このとき、円錐台7の金属プレート6接続面側の外周が空調用ダクト1の内周よりもわずかに小さく形成されているため、先端が溶融した樹脂が、円管9の内側および外側に流出する。この状態で、100℃〜常温に冷却された平板状の金属プレート(図示しない)に円管9の開口部の先端面を押し当てると、溶融した樹脂が硬化して、接続部3が形成される。このとき、溶融した部分すなわち接続部3は、発泡樹脂シートに含まれていた気泡が脱泡して発泡倍率が5倍未満の状態になって硬化しており、これにより、接続部3は、ダクト本体4よりも機械強度が高くなっている。このように、接続部3は、円管9を形成型8に押し付けることにより容易に形成することができる。
なお、接続部3の形成方法は上記方法に限定されず、例えば、図5の円錐台7の部材がない平板状の金属プレートを形成型として用いてもよく、さらには平板状の金属プレート上面に、空調用ダクト1の外径よりも係止部5の外側突出部分の厚みだけ大きい外径と、空調用ダクト1の内径よりも係止部5の内側突出部分の厚みだけ小さい内径とを有する円形の溝を設け、この溝内に発泡樹脂シートにより形成された円管の開口端部を押し当てて係止部5を形成してもよい。また、冷却用の金属プレートを用いることなく、形成型8を強制冷却してもよいし、自然冷却してもよい。
次に、他の管状部材である他の空調用ダクト2との接続構造について説明する。図1(c)に示すように、他の空調用ダクト2は、例えば高密度ポリエチレンからなるパリソンを円管状にブロー成形してなる。他の空調用ダクト2は、その外径が、上記空調用ダクト1の内径と略同一となるように形成されている。また、他の空調用ダクト2の開口部の近傍外周面には、上記空調用ダクト1の係止部5が係止可能な溝部10が全周にわたって設けられている。そして、空調用ダクト1の内側に他の空調用ダクト2が挿入され、溝部10に係止部5が係止されている。
このとき、他の空調用ダクト2の外径が上記空調用ダクト1の内径と略同一となるように形成されているが、空調用ダクト1の接続部3である係止部5の発泡倍率が5倍未満と硬化しているため、他の空調用ダクト2を挿入する際に、必要以上に変形が生じることがなく容易に嵌入することができ、さらには係止部5が溝部10にしっかりと係止される。一方、他の空調用ダクト2の外径が上記空調用ダクト1の内径と略同一となるように形成されているため、他の空調用ダクト2の外周面が空調用ダクト1の内周面に密接して接続される。なお、溝部10は、空調用ダクト1と他の空調用ダクト2とを嵌合させたときに、互いに重ね合わせたい分だけ開口端部より内側に設けるようにするとよい。
以上より、本実施の形態の空調用ダクト1およびその接続構造によれば、部品点数や製造工程、作業工程を増やすことなく、発泡樹脂シートからなる空調用ダクト1を他の空調ダクトまたは換気空調装置と容易に接続することができ、良好に接続部分を密着させることができる。
なお、本実施形態においては、他の空調用ダクト2を硬質の合成樹脂材により形成したが、発泡樹脂シートにより形成してもよい。
また、本実施形態においては、他の空調用ダクト2の外径が空調用ダクト1の内径と略同一となるように形成するとともに、他の空調用ダクト2の外周面に溝部10を設け、空調用ダクト1の内側に他の空調用ダクト2を挿入するようにしたが、他の空調用ダクト2の内径が空調用ダクト1の外径と略同一となるように形成するとともに、他の空調用ダクト2の内周面に溝部10を設け、空調用ダクト1の外側に他の空調用ダクト2を挿入するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、係止部5を空調用ダクト1の全周にわたって形成するとともに、溝部10を他の空調用ダクト2の全周にわたって設けるようにしたが、空調用ダクト1および他の空調用ダクト2の周面の対応する一部に係止部5あるいは溝部10を形成しない部分を設けるようにしてもよい。これにより、周方向の位置決めをすることができる。
また、空調用ダクト1および他の空調用ダクト2は、円管状に形成するようにしたが、断面方形状の管であってもよい。
次に、上述の空調用ダクト1およびその接続構造の変形例について、図2〜図3を用いて説明する。なお、上述の空調用ダクト1およびその接続構造と同一符号を付したものは、上述の空調用ダクト1およびその接続構造と同様の構成を有している。
(変形例1)
この空調用ダクト11は、図2に示すように、上記空調用ダクト1と同様に、発泡樹脂シートを円管状に形成してなるダクト本体4と、ダクト本体4と一体形成された接続部12とからなる。接続部12は、空調用ダクト11の開口端部が内面から内側に突出してなる係止部13により構成されており、この係止部13は、ダクト本体4よりも機械強度が高くなっている。係止部13すなわち接続部12は、発泡樹脂シートにより形成された円管の開口部が上方に向けられた状態で、200〜400℃に加熱されたこてを、円管の開口部端部の外周面に当接させ、円管の内側に向けて押圧することにより形成するとよい。
また、他の空調用ダクト2は、図2(c)に示すように、上記他の空調用ダクト2と同一の構成を有しており、空調用ダクト11の内側に他の空調用ダクト2が挿入され、溝部10に係止部13が係止されている。
(変形例2)
この空調用ダクト14は、図3に示すように、上記空調用ダクト1と同様に、発泡樹脂シートを円管状に形成してなるダクト本体4と、ダクト本体4と一体形成された接続部15とからなる。接続部15は、空調用ダクト14の開口端部が内面から内側に突出してなる係止部16と、他の空調用ダクト18の端部であって空調用ダクト14に嵌入される嵌入部19の厚みと略同一の長さ分だけ外側に拡径され嵌入部19を収容する収容部17とにより構成されている。この接続部15は、ダクト本体4よりも機械強度が高くなっている。
接続部15は、図5に示すように、支持棒38に支持された逆円錐台形状のこて39を用いて成形するとよい。こて39の上面側の外周は、他の空調用ダクト18の嵌入部19の外周と略同一の長さとなっている。そして、発泡樹脂シートにより形成され他の空調用ダクト18の内径と略同一の内径を有する円管20の開口部を上方に向けた状態で、200〜400℃に加熱したこて39を、円管20の開口部から挿入させる。このとき、円管20の先端をこて39の上面から若干突出させるようにこて39を挿入することにより、円管20の開口部端部が溶融し、こて39の上面から突出した円管20の先端がこて39の縁部に沿って円管20の内側に倒れこみ、こて39の上面に当接して溶融する。その後、溶融した部分を冷却し硬化させることにより、こて39が挿入された部分が収容部17となり、こて39の縁部に沿って円管20の内側に倒れこんだ円管20の先端部分が係止部16となる。このとき、溶融した部分すなわち接続部15は、発泡樹脂シートに含まれていた気泡が脱泡して発泡倍率が5倍未満の状態になって硬化して、接続部15の機械強度が、ダクト本体4の機械強度よりも高くなる。
他の空調用ダクト18は、図3(c)に示すように、その内径が、空調用ダクト14の内径と略同一となるように形成されている。その他の構成については、上述の他の空調用ダクト18と同様の構成を有している。そして、空調用ダクト14の内側に他の空調用ダクト18が挿入され、他の空調用ダクト18の嵌入部19が空調用ダクト14の収容部17に収容されるとともに、溝部10に係止部16が係止されている。
このとき、空調用ダクト14の収容部17は、他の空調用ダクト18の嵌入部19の厚みと略同一の長さ分だけしか外側に拡径されていないが、空調用ダクト14の接続部15の発泡倍率が5倍未満と硬化しているため、他の空調用ダクト18を挿入する際に、必要以上に変形が生じることがなく容易に嵌入することができ、さらには係止部16が溝部10にしっかりと係止される。一方、空調用ダクト14の収容部17が他の空調用ダクト18の嵌入部19の厚みと略同一の長さ分だけ外側に拡径されているため、他の空調用ダクト18の嵌入部19の外周面が空調用ダクト14の収容部17の内周面に密接して接続される。また、空調用ダクト14の内径と他の空調用ダクト18の内径とが略同一に形成されているため、空調用ダクト14の内面と他の空調用ダクト18の内面とが面一となり、内部を流通する空気の流れがより良くなる。
次に、本発明の空調用ダクトおよびその接続方法による他の実施形態について説明する。
本実施の形態に係る空調用ダクト21は、図6に示すように、一端部が換気空調装置22に接続され、その他の端部が図示しないインストルメントパネルに配設されたベンチレータおよびデフロスタ用吹出し口に接続される空調用ダクト21である。空調用ダクト21は、第一の実施形態に係る空調用ダクト1と同様に、発泡樹脂シートを管状に形成してなる。
空調用ダクト21は、換気空調装置22の空調用ダクト接続口23に接続される断面方形状の接続部24を有しており、接続部24の換気空調装置22との接続端部とは逆側の端部には、接続部24と一体的にダクト本体25が形成されている。ダクト本体25は、接続部24から延出する断面方形状の延出部26と、延出部26の端部に形成され、延出部26の延出方向と直交する一方向に分岐延出する分岐路27と、分岐路27の両端部から分岐形成されデフロスタ用吹出し口に接続するためのデフロスタ接続路28と、ベンチレータに接続するためのベンチレータ接続路29とを有している。なお、ダクト本体25は、複数の空調用ダクトが第一の実施形態に示すような接続構造により接続されることにより構成されてもよい。
接続部24は、延出部26の開口端部が外面から外側に突出形成され換気空調装置22に設けられた空調用ダクト接続口23の開口端面と突き当てられる突当面30により構成されており、この突当面30は、ダクト本体25よりも機械強度が高くなっている。
ここで、突当面30すなわち接続部24の形成方法について説明する。突当面30の形成には、図示しない金属プレートと金属プレート上に一体形成されている角錐台とからなる形成型が好適に用いられる。角錐台の金属プレート接続面側の外周は、空調用ダクト21の延出部26の内周と略同一長に形成されている。
このような形成型を200〜400℃に熱し、発泡樹脂シートにより形成された管の換気空調装置22に接続される側の開口部を形成型の角錐台に被せるようにして、管の開口部の先端を金属プレートに押し付けると、管の開口部の先端が溶融される。このとき、角錐台の金属プレート接続面側の外周が空調用ダクト21の延出部26の内周と略同一長に形成されているため、先端が溶融した樹脂が、管の開口部の外側にのみ流出する。この状態で、100℃〜常温に冷却された平板状の金属プレートに管の開口部の先端面を押し当てると、溶融した樹脂が硬化して、接続部24が形成される。このとき、溶融した部分すなわち接続部24は、発泡樹脂シートに含まれていた気泡が脱泡して発泡倍率が5倍未満の状態になって硬化し、これにより、接続部24は、ダクト本体25よりも機械強度が高くなっている。このように、接続部24は、管を形成型8に押し付けることにより容易に形成することができる。
次に、他の管状部材である換気空調装置22の空調用ダクト接続口23との接続構造について説明する。換気空調装置22の空調用ダクト接続口23は、例えばポリプロピレンからなるパリソンを断面方形状の管にブロー成形してなる。空調用ダクト接続口23は、その断面形状が、上記空調用ダクト21の突当面30と略同一となるように形成されている。そして、空調用ダクト21の突当面30と換気空調装置22の空調用ダクト接続口23の開口端面とが、ウレタンパッキンを介して互いに突き当てられ、接続されている。
このとき、空調用ダクト21の接続部24である突当面30の発泡倍率が5倍未満と硬化しているため、換気空調装置22の空調用ダクト接続口23の開口端面と突き当てられても、変形が生じることがない。
以上より、本実施の形態の空調用ダクト21およびその接続構造によれば、部品点数や製造工程、作業工程を増やすことなく、発泡樹脂シートからなる空調用ダクト21を他の空調ダクトまたは換気空調装置22と容易に接続することができ、良好に接続部分を密着させることができる。
なお、本実施の形態においては、突当面30をインストルメントパネルに配設されたベンチレータおよびデフロスタ用吹出し口に接続される空調用ダクト21に設け、換気空調装置22との接続構造に用いるようにしたが、空調用ダクト21同士の接続構造に用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、接続部24は、発泡樹脂シートを加熱溶融させることにより、含まれていた気泡を脱泡して硬化させるようにしたが、これに限定されるものではなく、硬化剤を塗布または注入することにより形成してもよいし、これらの方法を併用してもよい。硬化剤としては、例えば、ポリアミド系ホットメルト接着剤を用いることができる。
(変形例)
次に、上述の空調用ダクト21およびその接続構造の変形例について説明する。なお、上述の空調用ダクト21およびその接続構造と同一の符号を付したものは、上述の空調用ダクト21およびその接続構造と同様の構造を有する。
この空調用ダクト31は、図7に示すように、図示しない換気空調装置の空調用ダクト接続口23に接続される断面方形状の接続部32を有しており、接続部32の換気空調装置との接続端部とは逆側の端部には、接続部32と一体的にダクト本体(図示しない)が形成されている。ダクト本体は、上記空調用ダクト21と同様に構成されている。接続部32は、延出部26の開口端部が内面から内側に突出してなる係止部33と、換気空調装置の空調用ダクト接続口23の厚みと略同一の長さ分だけ外側に拡張され換気空調装置の空調用ダクト接続口23を収容する収容部34とにより構成されている。この接続部32は、ダクト本体25よりも機械強度が高くなっている。
接続部32は、図示しない支持棒に支持された逆角錐台形状のこてを用いて成形するとよい。逆角錐台の上面側の外周は、換気空調装置の空調用ダクト接続口23の外周と略同一の長さとなっている。そして、換気空調装置の空調用ダクト接続口23と略同一の形状を有し空調用ダクト接続口23と接続される側の管の開口部を上方に向けた状態で、200〜400℃に加熱したこてを、管の開口部から挿入させる。このとき、管の先端をこての上面から若干突出させるようにこてを挿入することにより、管の開口部端部が溶融し、こての上面から突出した管の先端がこての縁部に沿って管の内側に倒れこみ、こての上面に当接して溶融する。その後、溶融した部分を冷却し硬化させることにより、こてが挿入された部分が収容部34となり、こての縁部に沿って管の内側に倒れこんだ管の先端部分が係止部33となる。このとき、溶融した部分すなわち接続部32は、発泡樹脂シートに含まれていた気泡が脱泡して発泡倍率が5倍未満の状態になって硬化して、接続部32の機械強度が、ダクト本体25の機械強度よりも高くなる。
換気空調装置の空調用ダクト接続口23は、図7(c)に示すように、その内周が、空調用ダクト31の内周と略同一形状となるように形成されている。また、空調用ダクト接続口23の開口部の近傍外周面には、上記空調用ダクト31の係止部33が係止可能な溝部35が設けられている。その他の構成については、上述の空調用ダクト接続口23と同様の構成を有している。そして、空調用ダクト31の内側に空調用ダクト接続口23が挿入され、空調用ダクト31の収容部34に収容されるとともに、溝部35に係止部33が係止されている。
このとき、空調用ダクト31の収容部34は、換気空調装置22の空調用ダクト接続口23の厚みと略同一の長さ分だけしか外側に拡張されていないが、空調用ダクト31の接続部32の発泡倍率が5倍未満と硬化しているため、空調用ダクト接続口23を挿入する際に、必要以上に変形が生じることがなく容易に嵌入することができ、さらには係止部33が溝部35にしっかりと係止される。一方、空調用ダクト31の収容部34が空調用ダクト接続口23の厚みと略同一の長さ分だけ外側に拡張されているため、空調用ダクト接続口23の外周面が空調用ダクト31の収容部34の内周面に密接して接続される。また、空調用ダクト31の内周と他の空調用ダクト18の内周とが略同一形状に形成されているため、空調用ダクト31の内面と空調用ダクト接続口23の内面とが面一となり、内部を流通する空気の流れがより良くなる。
(a)は、本発明に係る空調用ダクトの一実施形態の構成を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)の断面図であり、(c)は、(a)の空調用ダクトの接続構造を模式的に示す断面図である。 (a)は、第1の実施形態の変形例を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)の断面図であり、(c)は、(a)の空調用ダクトの接続構造を模式的に示す断面図である。 (a)は、第1の実施形態の他の変形例を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)の断面図であり、(c)は、(a)の空調用ダクトの接続構造を模式的に示す断面図である。 は、第一の実施形態の接続部を形成する方法を模式的に説明する説明図である。 は、第一の実施形態の第二の変形例の接続部を形成する方法を模式的に説明する説明図である。 本発明に係る空調用ダクトの接続構造の、第二の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 (a)は、第2の実施形態の空調用ダクトの変形例を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)の断面図であり、(c)は、(a)の空調用ダクトの接続構造を模式的に示す断面図である。 従来の空調用ダクトの接続構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1,11,14,21,31 空調用ダクト
2,18 他の空調用ダクト
3,12,15,32,24 接続部
4,25 ダクト本体
5,13,16,33 係止部
10,35 溝部
22 換気空調装置
23 空調用ダクト接続口
30 突当面

Claims (11)

  1. 発泡樹脂シートにより形成された空調用ダクトであって、他の管状部材に接続される接続部と前記接続部と一体形成されたダクト本体とを有し、前記接続部が前記ダクト本体より機械強度が高いことを特徴とする空調用ダクト。
  2. 前記接続部は、前記他の管状部材の周面に形成された溝部に係止する係止部を有することを特徴とする請求項1に記載の空調用ダクト。
  3. 前記接続部は、前記他の管状部材の開口端面に突き当てられる突当面を有することを特徴とする請求項1に記載の空調用ダクト。
  4. 前記発泡樹脂シートは、ポリオレフィン系の発泡樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の空調用ダクト。
  5. 前記ダクト本体の発泡倍率が前記接続部の発泡倍率より大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の空調用ダクト。
  6. 前記ダクト本体の発泡倍率が5倍以上40倍以下であり、前記接続部の発泡倍率が5倍未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の空調用ダクト。
  7. 前記接続部は硬化剤を塗布または注入することにより形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の空調用ダクト。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか1つに記載の空調用ダクトと、他の空調用ダクトまたは換気空調装置との接続構造であって、
    前記他の空調用ダクトまたは換気空調装置に設けられた空調用ダクト接続口の近傍周面には、溝部が設けられており、前記溝部に前記空調用ダクトの前記係止部が係止されることを特徴とする空調用ダクトの接続構造。
  9. 請求項3から請求項7のいずれか1つに記載の空調用ダクトと、他の空調用ダクトまたは換気空調装置に設けられた空調用ダクト接続口との接続構造であって、
    前記他の空調用ダクトまたは前記空調用ダクト接続口の開口端面と、前記空調用ダクトの前記突当面とが互いに突き当てられて接続されることを特徴とする空調用ダクトの接続構造。
  10. 前記他の空調用ダクトは、硬質の合成樹脂材からなることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の空調用ダクトの接続構造。
  11. 前記他の空調用ダクトは、発泡樹脂シートにより形成されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の空調用ダクトの接続構造。
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