JP2010065762A - シングルレバー水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定弁体58と、可動弁体60及び弁ケース65を備えた弁ユニット46と、筒状の回転体94とを有するシングルレバー水栓において、弁ユニット46を固定する固定ナット56には、弁ケース65の立上り壁118の上端面を押込方向に押圧する第1押圧部124を設けておく。
【選択図】 図3
Description
例えば下記特許文献1に、この種のシングルレバー水栓が開示されている。
図において200は弁ユニット(弁カートリッジ)で、固定弁体202と、固定弁体202上を摺動運動する可動弁体204とを有しており、それらが弁ケース206内部に収容されている。
ここで可動弁体204は、固定弁体202に接する摺動体207と、後述するレバーハンドルの操作によって駆動される被駆動部208とから成っている。
210は本体ボデーとしてのハウジングで、円筒状をなす周壁212及び底部214を有している。
ここで支持ピン220は紙面と直角方向に配向されており、その軸端部が回転体216に設けられた径方向に貫通の保持孔内に嵌入されて、そこに保持されている。
肩部224は図中上面が水平な面、詳しくはハウジング210の軸心と直角方向の面をなしており、また立上り部222は、この肩部224の上面から垂直に立ち上がっている。
ここで立上り壁222は、支持ピン220の抜けを防止する抜け防止壁としての働きをなしている。
各シール部材234,236及び238はその圧縮力に基づいてシールを行う。
即ち図9に示すシングルレバー水栓において、各シール部材234,236及び238によるシールは、固定ナット228のねじ込みによる押込みによって確保される。
但しこのものも固定ナットのねじ込みによってカートリッジケースの上面を押圧するものではなく、本発明とは別異のものである。
これにより弾性を有するシール部材に対して、固定ナットのねじ込みによる押込力を効果的に及ぼし得て、シール部材を十分に押込方向に圧縮することが可能となる。
そしてそのことにより、シール部材のシール機能を従来に増して十分に発揮させることが可能となり、シールの信頼性を高めることができる。
この場合において、先ず第2押圧部が肩部に当接し、そして第2押圧部による押圧によりその肩部が微小量撓み変形した時点で、第1押圧部が立上り壁の上端面に当接してこれを押圧するように、それら第1押圧部,第2押圧部の位置ないし形状を設定しておくことができる。
このようにしておけば、第1押圧部,第2押圧部のそれぞれを確実に立上り壁の上端面と肩部とに当接させ、固定ナットの押込力をそれらに及ぼすことができる。
図1において、10は取付基体としてのカウンタで、このカウンタ10に対し、互いに離隔した位置において水栓本体12と吐水部14とが設けられている。
吐水部14は、吐水ヘッド16と、これを保持するホルダ18とを有しており、その吐水ヘッド16が、これに接続された可撓性のホース20とともに収納位置から引出可能とされている。
この吐水部14はまた、その全体がスライド管26のスライド移動を伴って上昇位置と下降位置との間で上下に移動可能とされている。
30は水栓本体12に水,湯を流入させるための流入管で、ここではその流入管30が可撓管にて構成されている。
この流出管32の下端部には、上記ホース20の端部が接続金具を介して接続されている。
同図に示しているように、水栓本体12はカウンタ10に形成した取付穴34において、締結ナット36により三角パッキン38を介してカウンタ10に締結固定されている。
樹脂製の周壁42からは、同じく樹脂製の挿通部48が一体に図中下向きに延び出している。
挿通部48は取付穴34を下向きに挿通し、そしてその外周面に形成された雄ねじに、カウンタ10の裏側で上記の締結ナット36がねじ込まれ、上記周壁42の下面をカウンタ10に着座させる状態に、ハウジング40をカウンタ10に締結固定している。
この実施形態では、ハウジング40が後述の固定ナット56とともに化粧カバー54にて外側から覆われている。
同図に示しているように弁ユニット46は、セラミックディスクから成る固定弁体58と、固定弁体58上を摺動する可動弁体60とを有しており、それらが弁ケース65内に収容されている。
固定弁体58には水,湯の流入口66と混合水の流出口68とが設けられている。
一方可動弁体60には、流入口66から流入した水と湯とを混合する混合室70が形成されている。
混合室70内の混合水は、固定弁体58の流出口68を通じて図中下方に流出せしめられる。
詳しくは、図7に示しているようにケース本体65には周方向複数個所において下向きに突出する弾性片が設けられており、その弾性片に貫通の係止孔74が設けられている。
そしてこれら係止孔74と係止爪76との弾性的な係合作用によって、ケース本体72と底蓋75とが互いに組み付けられている。
図4は、固定ナット56をねじ込む前の状態を表している。このとき係止爪76は係止孔74の下辺にほぼ接した状態にある。
この状態で固定ナット56がねじ込まれ、ケース本体72に対して図中下向きの押込力が加えられると、ケース本体72が底蓋75に対し相対的に下向きに移動し、そして図3に示す最終の組付状態で係止爪76が係止孔74の上下の中間位置に位置した状態となる。
即ちこの実施形態では、底蓋75に対して上側のケース本体72が相対的に図中下向きに移動可能とされている。
この一対の筒状部78の内部には水,湯の流入通路81が形成されており、図2及び図3,図4に示しているように、この流入通路81が底部44に形成された流入通路50及び固定弁体58に形成された流入口66に連通せしめられている。
また流入通路81とは別の位置において、固定弁体58の流出口68に連通した流出通路82が設けられている。
この水室84に到った混合水は、上記の流出管32及びホース20を通じて吐水部14へと送られる。
ここで水室84は、底蓋75とハウジング40における底部44及び周壁42との間に形成されている。
特にシール部材88,90は、図3及び図4に示しているように断面形状が縦長の形状をなしており、このシール部材88,90が上下に圧縮せしめられることで、その反発力が固定弁体58と可動弁体60の摺動体62との間に作用し、それら固定弁体58と摺動体62とが、その弾性的な反発力に基づいて良好に密着状態に接触せしめられ、固定弁体58と摺動体62との間の水密接触が確保される。
回転体94は、図7に示しているように円筒状をなしており、その下端に径方向外方に環状に張り出したフランジ部96を有している。
98は駆動アームで、図2に示しているように固定ビス100にてレバーハンドル28に締結固定され、レバーハンドル28と一体移動するようになっている。
駆動アーム98は、支持ピン102を介して回転体94に結合されている。
ここで支持ピン102は紙面と直角方向に配向され、軸端部が回転体94に設けられた貫通の保持孔に嵌入せしめられて、そこに保持されている。
またレバーハンドル28が図2中紙面と直角方向に回動操作されると、駆動アーム98が回転体94とともにその軸心周りに回転運動し、可動弁体60を同方向に回転運動させて混合水の温度調節動作を行わせる。
このウォーターハンマー防止機構108は、シリンダ壁110と、シリンダ壁110に摺動可能に嵌合した状態で回転体94に固定されたピストン112と、そのピストン112に対し摺動可能に嵌入した弁体114及び水通路116を有している。
ここで立上り壁118は、支持ピン102が回転体94から抜けるのを防止する抜け防止壁としての働きをなしている。
また肩部120は、その下面が回転体94におけるフランジ部96の上面に回転可能に接触せしめられている。
固定ナット56にはまた、ケース本体72の肩部120に対して下向きに当接し、これを下方に押圧する第2押圧部126が周方向に円環状に設けられている。
128は、袋ナットから成る固定ナット56の雌ねじ部よりも小径に形成された工具係合部で、この工具係合部128は、図5に示しているように平面形状が6角形状をなしている。
尚、ケース本体72における肩部120の上面は、ハウジング40における周壁42の軸心と直角方向の面、即ち図3中水平な面をなしており、これに対応して第2押圧部126の下面もまた水平な面をなしている。
また弁ケース65におけるケース本体72が、底蓋75に対して固定ナット56による押込力にて相対的に下向きに接近移動し、このとき図3の部分拡大図に示すように、シール部材88,90が下向きに圧縮変形せしめられて、底蓋75と固定弁体58との間を水密にシールするとともに、その圧縮変形による反発力を固定弁体58に及ぼし、これにより固定弁体76と可動弁体60における摺動体62とを強く密着状態に接触せしめ、固定弁体58と摺動体62との接触面を水密シール状態とする。
これによりシール部材86に対して、更にはシール部材88,90に対して固定ナット56のねじ込みによる押込力を効果的に及ぼし得て、シール部材86,88,90を十分に押込方向に圧縮変形させることができる。
そしてそのことにより、シール部材86,88,90のシール機能を従来に増して十分に発揮させることが可能となり、シールの信頼性を高めることができる。
例えば弁ユニット46における弁ケース65が上側のケース本体と下側の底蓋との分割構造とされておらず、それらが一体構造をなしているものに対して本発明を適用することも可能であるし、またケース本体72が上記のような肩部を有しておらず、従って固定ナット56に第1押圧部124のみを設けておくといったことも可能である。
更に本発明は上記例示した形態以外の他の様々な形態のシングルレバー水栓に対して適用することが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
40 ハウジング
46 弁ユニット(弁カートリッジ)
56 固定ナット
58 固定弁体
60 可動弁体
65 弁ケース
72 ケース本体
75 底蓋
86,88,90 シール部材
94 回転体
98 駆動アーム
102 支持ピン
118 立上り壁
120 肩部
122 周壁
124 第1押圧部
126 第2押圧部
Claims (3)
- (イ)固定弁体と、該固定弁体上を摺動運動する可動弁体及びそれら固定弁体及び可動弁体を内部に収容する弁ケースを備えた弁ユニットと、(ロ)該弁ケースの内部に回転可能に設けられた筒状の回転体と、(ハ)該回転体に対して支持ピンを介して結合され、レバーハンドルと一体に該支持ピン周りに回転運動し、また該回転体とともに該回転体の軸心周りに回転運動し、該レバーハンドルの操作を前記可動弁体に伝えて、該可動弁体を対応する方向に摺動運動させる駆動アームと、を有し、
前記弁ユニットは、前記弁ケースの上部且つ前記支持ピンに対して径方向に対向する部分が、前記回転体の外周面に相対回転可能に嵌合する状態で立ち上がる筒状の立上り壁とされているとともに、該弁ユニットを保持する本体ボデーへの固定ナットのねじ込みにより該弁ケースが押圧され、弾性を有するシール部材を該固定ナットのねじ込みによる押込方向に圧縮変形させるものとなしてあるシングルレバー水栓において
前記固定ナットには、前記弁ケースの前記立上り壁の上端面を前記押込方向に押圧する第1押圧部が設けてあることを特徴とするシングルレバー水栓。 - 請求項1において、前記弁ケースは、前記筒状の立上り壁に続く下側部分に、該立上り壁から径方向外方に環状に張り出した肩部と、該肩部の外周端から下向きに立下がる周壁とを有する形状となしてあり、
前記固定ナットには、該肩部を前記押込方向に押圧する第2押圧部が更に設けてあることを特徴とするシングルレバー水栓。 - 請求項1,2の何れかにおいて、前記弁ユニットは、前記弁ケースが上側のケース本体と下側の底蓋との分割構造とされており、前記固定ナットのねじ込みにより該ケース本体が該底蓋に対して相対的に押込移動されることで、少なくとも一部の前記シール部材を圧縮させるものであることを特徴とするシングルレバー水栓。
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