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JP2010052739A - 金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法 - Google Patents

金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法 Download PDF

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JP2010052739A JP2008216544A JP2008216544A JP2010052739A JP 2010052739 A JP2010052739 A JP 2010052739A JP 2008216544 A JP2008216544 A JP 2008216544A JP 2008216544 A JP2008216544 A JP 2008216544A JP 2010052739 A JP2010052739 A JP 2010052739A
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Abstract

【課題】タンク内面に配置される金属ライナーを構成する金属ライナー部材どうしの継ぎ目のすき間をなくして、金属ライナー部材どうしを接合した部分の腐食性物質による腐食を防止できる金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】筒状の金属ライナー部材3aの環状端面とドーム状の金属ライナー部材3b、3cの環状端面とを突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板4を配置し、筒状の金属ライナー部材3aの内側から突き合せた部分の内周面の全周に対して溶接を行なって、当て板4とともに突き合せた金属ライナー部材3a、3b、3cを接合させて金属ライナー3を形成し、金属ライナー3の外表面に繊維強化樹脂2を一体化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、タンク内面に配置される金属ライナーを構成する金属ライナー部材どうしの継ぎ目のすき間をなくして、金属ライナー部材どうしを接合した部分の腐食性物質による腐食を防止できる金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法に関するものである。
航空機に設置されるウェストタンク等では、軽量化に対しては金属材料よりも樹脂材料を用いることが好ましいが、収容物の漏出を防止するには、樹脂材料よりも金属材料の方がシール性に優れている。そこで、内面に薄肉の金属ライナーを設けることによりシール性を確保し、金属ライナーの外表面を繊維強化樹脂で覆って補強した繊維補強樹脂タンクが用いられている。
図6、図7に例示するように、内面の金属ライナー3を繊維強化樹脂2によって補強した従来のタンク1Aは、筒状の金属ライナー部材3aの両端部にドーム状の金属ライナー部材3b、3cを接合して形成した金属ライナー3と、金属ライナー3の外表面を被覆する繊維強化樹脂2とを一体化した仕様になっている。
そして、筒状の金属ライナー部材3aとドーム状の金属ライナー部材3b、3cとは、それぞれの端部をオーバーラップさせた状態で抵抗シーム溶接により接合されている。溶接する際には、金属ライナー3と繊維強化樹脂2と一体化する前に、ドーム状の金属ライナー部材3bに形成された貫通孔5を通じて、金属ライナー3の内部に円盤電極を挿入し、金属ライナー3の内周面に対して円盤電極を加圧しながら回動させて溶接を行なっていた。
金属ライナー部材3a、3b、3cは薄肉であるため、オーバーラップさせた端部どうしの間にすき間が生じ易く、金属ライナー3が大径化する程、この傾向は顕著になる。したがって、この接合構造ではシール性が不十分になるため、接合した部分の内周面の全周にわたりエポキシ樹脂等のシール材8によって覆うようにしている。
しかしながら、シール材8はタンク1Aを使用している最中の突発的な原因や、タンク1A内部を洗浄する際に洗浄液の流体圧力等によって剥がれる可能性がある。シール材8が剥がれると、金属ライナー部材3a、3b、3cのオーバーラップさせた端部どうしのすき間(図7のA部)に収容物が入り込んで滞留する。収容物が腐食性物質である場合には、このすき間でライナー部材3a、3b、3cの腐食が生じるという問題がある。
複数の金属部材を接合してタンクを製造する方法としては、金属部材の環状端面どうしを突き合せた状態にして、この突き合せた部分の内周面の全周を覆うように金属製の当て板を配置して、突き合せた部分の外周面を溶接によって接合する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。しかしながら、金属部材の内周面に当て板を配置する方法では、タンク内周面において金属部材と当て板との間にすき間が生じるため、このすき間に腐食性物質が入り込んで滞留すると金属部材や当て板の腐食を生じさせることになる。そのため、このような接合構造は、腐食性物質を収容するタンクには適していなかった。
特開平9−314325号公報 特開2001−146187号公報
本発明の目的は、タンク内面に配置される金属ライナーを構成する金属ライナー部材どうしの継ぎ目のすき間をなくして、金属ライナー部材どうしを接合した部分の腐食性物質による腐食を防止できる金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクは、筒状の金属ライナー部材の両端部にドーム状の金属ライナー部材を接合して形成した金属ライナーと、この金属ライナーの外表面を被覆する繊維強化樹脂とを一体化した金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクにおいて、前記金属ライナーが、筒状の金属ライナー部材の環状端面とドーム状の金属ライナー部材の環状端面とを突き合せた状態で、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板を有し、この金属ライナー部材を突き合せた部分がその内周面の全周にわたり、当て板とともに溶接により接合されていることを特徴とするものである。
ここで、前記当て板の厚さを、例えば、突き合せた部分の筒状の金属ライナー部材およびドーム状の金属ライナー部材の厚さの100〜300%にする。前記筒状の金属ライナー部材の内径は、例えば、600mm〜1200mmにするとともに、筒状の金属ライナー部材の厚さおよび突き合せた部分のドーム状の金属ライナー部材の厚さは、例えば、0.2mm〜0.5mmにする。前記金属ライナーの材質は、例えば、ステンレス鋼、チタン合金またはニッケル合金にする。前記繊維強化樹脂の繊維は、例えば、ガラス繊維または炭素繊維にして、樹脂材料は、例えば、エポキシ系樹脂またはフェノール樹脂にする。
本発明の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクの製造方法は、筒状の金属ライナー部材の両端部に、ドーム状の金属ライナー部材を接合して金属ライナーを形成し、この金属ライナーの外表面を樹脂材料を含浸させた繊維で被覆して、含浸させた樹脂材料を硬化させて繊維強化樹脂を形成するとともに、この繊維強化樹脂と前記金属ライナーとを一体化して金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクを製造する方法において、前記金属ライナーを形成する際に、筒状の金属ライナー部材の環状端面とドーム状の金属ライナー部材の環状端面とを突き合せ、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板を配置し、筒状の金属ライナー部材の内側からこの突き合せた部分の内周面の全周に対して溶接を行なって、当て板とともに突き合せた金属ライナー部材を接合させることを特徴とするものである。
ここで、前記当て板の厚さを、例えば、突き合せた部分の筒状の金属ライナー部材およびドーム状の金属ライナー部材の厚さの100〜300%にする。前記筒状の金属ライナー部材の内径は、例えば、600mm〜1200mmにするとともに、筒状の金属ライナー部材の厚さおよび突き合せた部分のドーム状の金属ライナー部材の厚さは、例えば、0.2mm〜0.5mmにする。前記溶接としては、例えば、レーザ溶接を用いる。
本発明によれば、筒状の金属ライナー部材の両端部にドーム状の金属ライナー部材を接合して形成した金属ライナーと、この金属ライナーの外表面を被覆する繊維強化樹脂とを一体化した金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクの金属ライナーを形成する際に、筒状の金属ライナー部材の環状端面とドーム状の金属ライナー部材の環状端面とを突き合せ、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板を配置し、筒状の金属ライナー部材の内側からこの突き合せた部分の内周面の全周に対して溶接を行なって、当て板とともに突き合せた金属ライナー部材を接合させることにより、金属ライナーの内周面では、金属ライナー部材どうしの継ぎ目のすき間が溶接ビードにより塞がれる。そのため、タンクに腐食性物質を収容した場合であっても、金属ライナー部材どうしを接合した部分に腐食性物質が入り込むことがなくなり、腐食の発生を防止することができる生じる。また、当て板を用いて溶接されているので、薄肉である金属ライナーであっても、安定して金属ライナー部材どうしのすき間を塞ぐことができる。
以下、本発明の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクおよびその製造方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3に例示するように、本発明の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンク1(以下、タンク1という)は、金属ライナー3と金属ライナー3の外表面を被覆する繊維強化樹脂2とを一体化して構成されている。
金属ライナー3は、筒状の金属ライナー部材3aの両端部を塞ぐようにドーム状の金属ライナー部材3b、3cを接合して形成されている。この実施形態では、筒軸方向にテーパ状に形成されている円筒状の金属ライナー部材3aの両端部の環状端面と、半球ドーム状の金属ライナー3b、3cの環状端面とが突き合わされた状態で、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板4が配置されている。筒状の金属ライナー部材3aは、筒軸方向にフラットな単純な円筒状であってもよい。
そして、筒状の金属ライナー部材3aと、それぞれのドーム状の金属ライナー部材3b、3cとを突き合せた部分が、その内周面の全周にわたり、当て板4とともに溶接により接合されている。したがって、筒状の金属ライナー部材3aと、それぞれのドーム状の金属ライナー部材3b、3cとを突き合せた部分の内周面には、周方向に連続した環状の溶接ビード6が形成されている。この溶接ビードは、突き合わされた金属ライナー部材3a、3b、3cと当て板4とが溶融して固化したものであり、突き合せた部分のすき間を埋めるように形成されている。
筒状の金属ライナー部材3a、ドーム状の金属ライナー部材3b、3cの材質としては、ステンレス鋼、チタン合金、ニッケル合金等を例示することができる。筒状の金属ライナー部材3aとドーム状の金属ライナー部材3b、3cとは異なる材質にすることもできるが、熱膨張性や接合強度等を考慮すると同じ材質にすることが好ましい。
筒状のライナー部材3aの内径は、例えば、航空機のウェストタンクの場合には、600mm〜1200mm程度であり、その厚さは0.2mm〜0.5mm程度となる。また、ドーム状のライナー部材3b、3cの厚さも筒状のライナー部材3aとほぼ同じ0.2mm〜0.5mm程度であり、特に、突き合わせた部分は、筒状のライナー部材3aの厚さと同じにすることが好ましい。
金属ライナー3(金属ライナー部材3a、3b、3c)の厚さが0.2mm以下ではタンク1を製造する際の困難さが増大し、厚さ0.5mm超では重量が過大になるためである。
当て板4の材質としては、上記したライナー部材3a、3b、3cと同様の金属を例示することができる。当て板4の材質は、金属ライナー部材3a、3b、3cとは異なる材質にすることもできるが、熱膨張性や接合強度等を考慮すると同じ材質にすることが好ましい。
当て板4の厚さは、突き合せた部分の金属ライナー部材3a、3b、3cの厚さと同じ厚さ、或いはそれ以上の厚さにすることが好ましく、例えば、突き合せた部分の金属ライナー部材3a、3b、3cの厚さの100%〜300%の厚さにする。当て板4の厚さが突き合せた部分の金属ライナー部材3a、3b、3cの厚さの100%未満では、溶接する際に、当て板4の外表面の変形を抑えつつ突き合せた部分のすき間を十分に埋めることが難しく、300%超では重量が過大になるためである。当て板4の幅は、例えば、20mm〜30mm程度にする。
金属ライナー3は、収容物の漏出を防止するシール性を確保するために設けられているので薄肉であり、強度、剛性が極めて低い。そこで、金属ライナー3の外周面に配置した繊維強化樹脂2が補強材として機能し、タンク1として十分な強度、剛性を確保するようにしている。
繊維強化樹脂2を構成する繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維等を例示することができる。また、繊維強化樹脂2を構成する樹脂材料としては、エポキシ系樹脂、フェノール樹脂等を例示することができる。
金属ライナー3の内径が600mm〜1200mm程度のタンク1の場合には、繊維強化樹脂2の厚さは、軽量化および補強効果を考慮すると3mm〜15mm程度になる。
次に、タンク1の製造方法を以下に説明する。
まず、図4に例示するように、筒状の金属ライナー部材3aの環状端面とドーム状の金属ライナー部材3b、3cの環状端面とを突き合せた状態にする。金属ライナー部材3a、3b、3cの厚さが0.2mm〜0.5mm程度であり、筒状の金属ライナー部材3aの内径が600mm以上であると、金属ライナー部材3a、3b、3cを精度よく製造していても、突き合せた部分の継ぎ目Sには、僅かなすき間が生じ易くなる。
次いで、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように細幅の金属製の当て板4を配置して、その配置した位置からずれないように、金属ライナー部材3a、3b、3cの表面に治具等で圧着固定しておく。
次いで、一方のドーム状の金属ライナー部材3bに形成された貫通孔5を通じて、レーザー溶接ノズル7を内部に挿入する。尚、金属ライナー部材3a、3b、3cには、タンク1に配管を接続するために、適所に複数の貫通孔5が形成される。この貫通孔5は、筒状の金属ライナー部材3aの筒軸心を通る位置に形成されている。
レーザー溶接装置に接続されたレーザー溶接ノズル7は、可撓性を有する仕様にして、長手方向途中を金属ライナー部材3aの筒軸心と略直交するように屈曲させる。そして、レーザー溶接ノズル7の先端を継ぎ目Sに向けて、溶接が可能な照射距離の範囲に位置決めする。位置決め後、図5に例示するように、継ぎ目Sに向かってレーザー光を照射しつつ、レーザー溶接ノズル7を金属ライナー部材3aの筒軸心を中心にして1回転させる。
このようにして、筒状の金属ライナー部材3aの内側のみから、突き合せた部分の内周面の全周に対して溶接を行なって、当て板4とともに突き合せた金属ライナー部材3a、3b、3cを接合させる。これにより、金属ライナー3の内周面には、筒状の金属ライナー部材3aとドーム状の金属ライナー部材3b、3cとを突き合せた継ぎ目Sのすき間に溶接ビード6が形成され、継ぎ目Sのすき間が溶接ビード6によって塞がれる。レーザー光は、当て板4の外表面までが溶融して変形しないように照射する。
筒状の金属ライナー部材3aとドーム状の金属ライナー部材3b、3cとを接合して金属ライナー3を形成した後は、金属ライナー3の外表面の全体を樹脂材料を含浸させた繊維で被覆する。次いで、繊維に含浸させた樹脂材料を硬化させて繊維強化樹脂2を形成するとともに、含浸させた樹脂材料によって繊維強化樹脂2と金属ライナー3とを一体化する。繊維強化樹脂2にも金属ライナー3の貫通孔5と同じ位置に貫通孔5が形成される。 これにより、本発明のタンク1が完成する。
本発明のタンク1では、内面に装備された金属ライナー3の内周面には、突き合せた金属ライナー部材3a、3b、3cどうしの継ぎ目Sのすき間を塞ぐ溶接ビード6が形成される。したがって、金属ライナー部材3a、3b、3cの外表面と当て板4の内表面との間にすき間があっても、このすき間と金属ライナー3の内部とは、溶接ビード6によって断絶される。また、溶接ビード6は、従来のタンク1Aに設けたシール材8のように洗浄液の流体圧力等によって剥がれることもない。
そのため、タンク1に腐食性物質を収容した場合であっても、金属ライナー部材3a、3b、3cどうしを接合した部分に腐食性物質が入り込むことがなくなり滞留することもない。したがって、金属ライナー部材3a、3b、3cどうしを接合した部分の腐食性物質による腐食の発生を防止することができる。
また、突き合せた金属ライナー部材3a、3b、3cどうしが、当て板4を用いて溶接されているので、0.2mm〜0.5mm程度の薄肉である金属ライナー3(金属ライナー部材3a、3b、3c)であっても、金属ライナー部材3a、3b、3cどうしの継ぎ目Sのすき間を安定して塞ぐことができる。
さらに、レーザー溶接を用いることにより、突き合せた金属ライナー部材3a、3b、3cを当て板4とともに溶接する際に、必要最低限の範囲のみを精度よく溶解させて溶接することができ、溶接による変形が不用意に拡大しないようにすることができる。
また、レーザー溶接ノズル7を筒状の金属ライナー部材3aの筒軸心を中心にして回転させればよいので、形成する金属ライナー3の内周面に対して、円盤電極を加圧させながら回動させる従来の抵抗シーム溶接に比べて迅速に溶接を行なうことができる。そのため、タンク1(金属ライナー3)の製造に要する時間を短縮することができ、生産性を向上させることが可能になる。
本発明は、航空機のウェストタンク以外に、飲料水用タンク、燃料用タンクに適用することもできる。
本発明のタンクを例示する側面図である。 図1の縦断面図である。 図2の一部拡大図である。 図2の金属ライナーを形成する方法を例示する説明図である。 図4の一部拡大図である。 従来のタンクを例示する縦断面図である。 図6の一部拡大図である。
符号の説明
1 タンク
1A 従来のタンク
2 繊維強化樹脂
3 金属ライナー
3a 筒状の金属ライナー部材
3b、3c ドーム状の金属ライナー部材
4 当て板
5 貫通孔
6 溶接ビード
7 レーザ溶接ノズル
8 シール材

Claims (9)

  1. 筒状の金属ライナー部材の両端部にドーム状の金属ライナー部材を接合して形成した金属ライナーと、この金属ライナーの外表面を被覆する繊維強化樹脂とを一体化した金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクにおいて、前記金属ライナーが、筒状の金属ライナー部材の環状端面とドーム状の金属ライナー部材の環状端面とを突き合せた状態で、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板を有し、この金属ライナー部材を突き合せた部分がその内周面の全周にわたり、当て板とともに溶接により接合されている金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンク。
  2. 前記当て板の厚さが、突き合せた部分の筒状の金属ライナー部材およびドーム状の金属ライナー部材の厚さの100〜300%である請求項1に記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンク。
  3. 前記筒状の金属ライナー部材の内径が600mm〜1200mmであるとともに、筒状の金属ライナー部材の厚さおよび突き合せた部分のドーム状の金属ライナー部材の厚さが0.2mm〜0.5mmである請求項1または2に記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンク。
  4. 前記金属ライナーの材質が、ステンレス鋼、チタン合金またはニッケル合金である請求項1〜3のいずれかに記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンク。
  5. 前記繊維強化樹脂の繊維がガラス繊維または炭素繊維であり、樹脂材料がエポキシ系樹脂またはフェノール樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンク。
  6. 筒状の金属ライナー部材の両端部に、ドーム状の金属ライナー部材を接合して金属ライナーを形成し、この金属ライナーの外表面を樹脂材料を含浸させた繊維で被覆して、含浸させた樹脂材料を硬化させて繊維強化樹脂を形成するとともに、この繊維強化樹脂と前記金属ライナーとを一体化して金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクを製造する方法において、前記金属ライナーを形成する際に、筒状の金属ライナー部材の環状端面とドーム状の金属ライナー部材の環状端面とを突き合せ、この突き合せた部分の外周面の全周を覆うように金属製の当て板を配置し、筒状の金属ライナー部材の内側からこの突き合せた部分の内周面の全周に対して溶接を行なって、当て板とともに突き合せた金属ライナー部材を接合させる金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクの製造方法。
  7. 前記当て板の厚さを、突き合せた部分の筒状の金属ライナー部材およびドーム状の金属ライナー部材の厚さの100〜300%にした請求項6に記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクの製造方法。
  8. 前記筒状の金属ライナー部材の内径を600mm〜1200mmにするとともに、筒状の金属ライナー部材の厚さおよび突き合せた部分のドーム状の金属ライナー部材の厚さを0.2mm〜0.5mmにする請求項6または7に記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクの製造方法。
  9. 前記溶接として、レーザ溶接を用いる請求項6〜8のいずれかに記載の金属ライナーを内面に備えた繊維強化樹脂補強タンクの製造方法。
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