JP2010040318A - 二次電池のae信号発生部位検出方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次電池についてAE信号を生じさせた部位を検出する方法の提案
【解決手段】この二次電池のAE信号発生部位検出方法は、電池ケース300の複数の位置に取り付けられたAE信号検出センサ11、12から電池ケース300内で生じたAE信号を検出する。そして、複数のAE信号検出センサ11、12がAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位を検出する。このAE信号発生部位検出方法によれば、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる。
【選択図】図4
【解決手段】この二次電池のAE信号発生部位検出方法は、電池ケース300の複数の位置に取り付けられたAE信号検出センサ11、12から電池ケース300内で生じたAE信号を検出する。そして、複数のAE信号検出センサ11、12がAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位を検出する。このAE信号発生部位検出方法によれば、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ケース内に構成された二次電池のAE信号発生部位検出方法に関する。ここで、「AE信号」は、アコースティックエミッション信号(acoustic emission signal)を意味している。
例えば、特開平7−6795号公報には、密閉型鉛酸電池に関し、電池内部から発生するAE信号を検出する技術が開示されている。同公報では、検出されたAE信号の周波数によって、50から150kHzの周波数のAE信号をガス発生によるものとし、150kHz以上の周波数の信号を内部構成物の破壊によるものとしている。
また、特開平7−85892号公報には、蓄電池の充電方法にAE信号を利用した方法が開示されている。同公報に開示された主たる発明は、蓄電池のAE信号を測定し、測定値を微分した結果、当該測定値が急上昇傾向を示したとき、電池への充電を定電流充電から定電圧充電へ切替えるというものである。
また、特開2006−147513号公報には、セル本体の凹部外側にOリングやシール材を配置し、蓋体で密閉可能な構造を有する電気化学特性測定用セルに関し、AE信号を測定することが開示されている。同公報では、充放電時に伴う体積膨張、応力発生、胞性破壊に起因するセル内で発生するAE信号が測定されている。
また、特開2005−291832号公報では、電池の劣化診断方法として、被測定電池の外側から超音波を該被測定電池内に印加し、該被測定電池の外側で超音波を検出して被測定電池の劣化を診断することが開示されている。
特開平7−6795号公報
特開平7−85892号公報
特開2006−147513号公報
特開2005−291832号公報
また、特開2006−147513号公報には、セル本体の凹部外側にOリングやシール材を配置し、蓋体で密閉可能な構造を有する電気化学特性測定用セルに関し、AE信号を測定することが開示されている。同公報では、充放電時に伴う体積膨張、応力発生、胞性破壊に起因するセル内で発生するAE信号が測定されている。
また、特開2005−291832号公報では、電池の劣化診断方法として、被測定電池の外側から超音波を該被測定電池内に印加し、該被測定電池の外側で超音波を検出して被測定電池の劣化を診断することが開示されている。
上述した特許文献は、概ね電池あるいは電気化学特性測定用セルに関し、AE信号を検出して充電状態や劣化状態を検出することが開示されている。しかし、何れの方法においても、AE信号を生じさせた部位を検出する方法は開示されていない。本発明は、二次電池についてAE信号を生じさせた部位を検出する方法を提案する。
本発明に係る二次電池のAE信号発生部位検出方法は、ケースに構成された二次電池のAE信号発生部位を検出する方法である。すなわち、ケースの複数の位置に取り付けられたAE信号検出センサによってAE信号を検出する。そして、複数のAE信号検出センサがAE信号を検出した時間差に基づいて、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出する。このAE信号発生部位検出方法によれば、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる。
例えば、ケースに二次電池の正極端子と負極端子が設けられている場合、AE信号検出センサを当該正極端子と負極端子にそれぞれ取り付けてもよい。この場合、何れのAE信号検出センサが先にAE信号を検出するかによって、二次電池でAE信号を生じさせた部位が負極よりも正極に近い部位か、正極よりも負極に近い部位かを検出できる。
また、このAE信号発生部位検出方法は、正極シートと負極シートを帯状のセパレータを介して重ね合わせて捲回した捲回電極体を、ケース内に有した二次電池に適用できる。この場合、正極シートは、帯状の集電体シートに正極活物質を含む電極材料を塗布しており、負極シートは、帯状の集電体シートに負極活物質を含む電極材料を塗布している。そして、正極端子は正極シートの集電体シートに接続されており、負極端子は、負極シートの集電体シートに接続されている。AE信号検出センサは、当該正極端子と負極端子にそれぞれ取り付けられているとよい。この場合においても、二次電池でAE信号を生じさせた部位が、かかる捲回電極体において、正極に近い部位か、負極に近い部位かを検出できる。
また、ケースが、略直方体の金属製のケースである場合には、当該ケースの1つの面に少なくとも3つのAE信号検出センサを取り付けてもよい。この場合、当該AE信号検出センサのうち、少なくとも3つのAE信号検出センサがAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる。
以下、本発明の一実施形態に係る二次電池のAE信号発生部位検出方法および当該方法を具現化した装置の一例を図面に基づいて説明する。
かかる二次電池では、例えば、放充電時の化学反応に伴うガスの発生や、電極材料に含まれる活物質が割れる事象や、正極と負極の内部短絡などの事象が生じる。これらの事象は、電池ケース内で生じる事象であるため、外部からは二次電池のどの部位で起こっているかを判定することが極めて難しい。
これらの事象は、AE信号を生じさせる。本発明者は、かかるAE信号に基づいて、二次電池のどの部位でAE信号が起こっているかを判定できるのではないかと考えた。しかしながら、二次電池では、単純に電池ケースにAE信号検出センサを取り付けてAE信号を検出しても、二次電池内でAE信号が生じた部位を正確に特定できないことが分かった。この事象について鋭意検討を重ねたところ、電池ケース内に複数の材料が積層するように内蔵され、さらに電解液に浸された二次電池では、AE信号は伝達される経路上の材料によって伝達速度が異なる。このため、単純にAE信号を生じさせた部位を特定できないとの知見を得た。
これらの事象は、AE信号を生じさせる。本発明者は、かかるAE信号に基づいて、二次電池のどの部位でAE信号が起こっているかを判定できるのではないかと考えた。しかしながら、二次電池では、単純に電池ケースにAE信号検出センサを取り付けてAE信号を検出しても、二次電池内でAE信号が生じた部位を正確に特定できないことが分かった。この事象について鋭意検討を重ねたところ、電池ケース内に複数の材料が積層するように内蔵され、さらに電解液に浸された二次電池では、AE信号は伝達される経路上の材料によって伝達速度が異なる。このため、単純にAE信号を生じさせた部位を特定できないとの知見を得た。
上述した特許文献には、電池のAE信号を検出することで電池の充電状態や劣化状態を検出する技術が記載されているが、いずれも二次電池のどの部位でAE信号が生じているかを検出する技術ではない。二次電池のどの部位でAE信号が生じているかを検出できれば、二次電池の各種検査等に種々活用できる。例えば、実験室等において、二次電池のどの部位でAE信号が生じているかを検出できれば、異常が生じた部位を検出することができ、二次電池の異常原因もより正確に把握できるようになる。また、例えば、図8に示すように、車両1に実装された二次電池1000の劣化状況についても、より精度よく診断できるようになる。
本発明者は、かかる知見を基に、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる全く新しいAE信号発生部位検出方法を創案した。
すなわち、この二次電池のAE信号発生部位検出方法は、図4に示すように、電池ケース300の複数の位置に取り付けられたAE信号検出センサ11、12から電池ケース300内で生じたAE信号を検出する。そして、複数のAE信号検出センサ11、12がAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位を検出する。このAE信号発生部位検出方法によれば、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる。以下、リチウムイオン二次電池(lithium-ion secondary battery)を例に本発明の一実施形態に係るAE信号発生部位検出方法を説明する。
すなわち、この二次電池のAE信号発生部位検出方法は、図4に示すように、電池ケース300の複数の位置に取り付けられたAE信号検出センサ11、12から電池ケース300内で生じたAE信号を検出する。そして、複数のAE信号検出センサ11、12がAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位を検出する。このAE信号発生部位検出方法によれば、二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出できる。以下、リチウムイオン二次電池(lithium-ion secondary battery)を例に本発明の一実施形態に係るAE信号発生部位検出方法を説明する。
この実施形態では、リチウムイオン二次電池は、図1に示すように、金属製の電池ケース300に構成されている。電池ケース300には、捲回電極体100が収容されている。
捲回電極体100は、例えば、図2に示すように、正極シート101と、第1セパレータ102と、負極シート103と、第2セパレータ104とが、順に重ねられて巻き取られている。なお、正極シート101は、正の電極シートであり、負極シート103は負の電極シートである。また、以下の説明において、適宜、正極シート101と、負極シート103を総称して「電極シート」という。
捲回電極体100は、例えば、図2に示すように、正極シート101と、第1セパレータ102と、負極シート103と、第2セパレータ104とが、順に重ねられて巻き取られている。なお、正極シート101は、正の電極シートであり、負極シート103は負の電極シートである。また、以下の説明において、適宜、正極シート101と、負極シート103を総称して「電極シート」という。
正極シート101は、この実施形態では、アルミニウム箔からなる集電体シート131(正極集電体)の両面に正極活物質を含む電極材料132が塗工されている。当該電極材料132に含まれる正極活物質としては、例えば、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)などが挙げられる。
負極シート103は、この実施形態では、銅箔からなる集電体シート141(負極集電体)の両面に負極活物質を含む電極材料142が塗工されている。当該電極材料142に含まれる負極活物質としては、例えば、グラファイト(Graphite)やアモルファスカーボン(Amorphous Carbon)などの炭素系材料、リチウム含有遷移金属酸化物や遷移金属窒化物等などが挙げられる。
セパレータ102、104は、イオン性物質が透過可能な膜であり、この実施形態では、ポリプロピレン製の微多孔膜が用いられている。
負極シート103は、この実施形態では、銅箔からなる集電体シート141(負極集電体)の両面に負極活物質を含む電極材料142が塗工されている。当該電極材料142に含まれる負極活物質としては、例えば、グラファイト(Graphite)やアモルファスカーボン(Amorphous Carbon)などの炭素系材料、リチウム含有遷移金属酸化物や遷移金属窒化物等などが挙げられる。
セパレータ102、104は、イオン性物質が透過可能な膜であり、この実施形態では、ポリプロピレン製の微多孔膜が用いられている。
この実施形態では、電極材料132、142は集電体シート131、141の幅方向片側に偏って塗工されており、集電体シート131、141の幅方向反対側の縁部には塗工されていない。正負の電極シート101、103のうち、集電体シート131、141に電極材料132、142が塗工された部位を塗工部101a、103aといい、集電体シート131、141に電極材料132、142が塗工されていない部位を未塗工部101b、103bという。
図3は、正極シート101と、第1セパレータ102と、負極シート103と、第2セパレータ104とが順に重ねられた状態を示す幅方向の断面図である。正極シート101の塗工部101aと負極シート103の塗工部103aは、それぞれセパレータ102、104を挟んで対向している。図2および図3に示すように、捲回電極体100の捲回方向に直交する方向(巻き軸方向)の両側において、正極シート101と負極シート103の未塗工部101b、103bは、セパレータ102、104からそれぞれはみ出ている。当該正極シート101と負極シート103の未塗工部101b、103bは、捲回電極体100の正極と負極の集電体101b1、103b1をそれぞれ形成している。
かかる捲回電極体100は、図1に示すように、電池ケース300に収容される。電池ケース300には、正極端子301と負極端子303が設けられている。正極端子301は捲回電極体100の正極集電体101b1(図2参照)に電気的に接続されている。負極端子303は捲回電極体100の負極集電体103b1(図2参照)に電気的に接続されている。電池ケース300には電解液が注入される。電解液は、適当な電解質塩(例えばLiPF6等のリチウム塩)を適当量含むジエチルカーボネート、エチレンカーボネート等の混合溶媒のような非水電解液で構成できる。
かかるリチウムイオン二次電池では、放充電時に、所定の化学反応が生じる。そして、正極シート101の塗工部101aと負極シート103の塗工部103aの間で、セパレータ102、104を通してリチウムイオンが行き来する。
そして、かかるリチウムイオン二次電池で、AE信号を生じさせる種々の事象には、例えば、放充電時の化学反応に伴うガスの発生や、電極材料に含まれる活物質が割れる事象、正極と負極の内部短絡などがある。
かかるリチウムイオン二次電池では、放充電時に、所定の化学反応が生じる。そして、正極シート101の塗工部101aと負極シート103の塗工部103aの間で、セパレータ102、104を通してリチウムイオンが行き来する。
そして、かかるリチウムイオン二次電池で、AE信号を生じさせる種々の事象には、例えば、放充電時の化学反応に伴うガスの発生や、電極材料に含まれる活物質が割れる事象、正極と負極の内部短絡などがある。
この実施形態では、AE信号発生部位検出装置10は、図4に示すように、複数のAE信号検出センサ11、12と、AE信号発生部位検出部16とを備えている。図中、符号17はAE信号検出センサ11、12で検出したAE信号を増幅させるアンプである。
AE信号検出センサ11、12は、それぞれAE信号を検出するセンサである。AE信号検出センサ11、12には、公知の種々のセンサのうち、電池ケース300に取り付けるのに適したものを採用するとよい。
AE信号検出センサ11、12は、それぞれAE信号を検出するセンサである。AE信号検出センサ11、12には、公知の種々のセンサのうち、電池ケース300に取り付けるのに適したものを採用するとよい。
AE信号発生部位検出部16は、AE信号検出センサ11、12がAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位を検出する。AE信号発生部位検出部16は、例えば、不揮発性メモリーなどの記憶部と、CPUなどの演算処理部を備えており、予め設定されたプログラムに沿って所定の処理を行う電子演算処理装置(コンピュータ)で構成するとよい。
例えば、この実施形態では、AE信号検出センサ11、12は、当該正極端子301と負極端子303に取り付けられている。AE信号発生部位検出部16は、AE信号検出センサ11、12でAE信号が検出された時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が負極よりも正極に近い部位か、正極よりも負極に近い部位かを検出する。
すなわち、本発明者の知見によれば、電解液や電極材料やセパレータなどに比べて、金属はAE信号の伝達速度が速い。正極端子301は、金属箔で構成される正極の集電体(集電体シート131)に接続されており、また、負極端子303は、金属箔で構成される負極の集電体(集電体シート141)に接続されている。
例えば、正極シート101と負極シート103の間で発生したAE信号は、正極の集電体シート131を通じて正極端子301に伝達され、負極の集電体シート141を通じて負極端子303に伝達される。この際、AE信号が発生した部位によって、正極端子301に伝達される時間と、負極端子303に伝達される時間とに僅かな差が生じる。
例えば、正極シート101と負極シート103の間で発生したAE信号は、正極の集電体シート131を通じて正極端子301に伝達され、負極の集電体シート141を通じて負極端子303に伝達される。この際、AE信号が発生した部位によって、正極端子301に伝達される時間と、負極端子303に伝達される時間とに僅かな差が生じる。
例えば、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が負極よりも正極に近い部位(正極を含む)場合には、負極端子303に取り付けられたAE信号検出センサ12よりも、正極端子301に取り付けられたAE信号検出センサ11が先にAE信号を検出する。
従って、正極端子301に取り付けられたAE信号検出センサ11が先にAE信号を検出した場合には、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が、負極よりも正極に近い部位(正極を含む)と判定できる。
反対に、負極端子303に取り付けられたAE信号検出センサ12が先にAE信号を検出した場合には、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が、正極よりも負極に近い部位(負極を含む)と判定できる。
このように、この実施形態では、AE信号検出センサ11、12のうち何れが先にAE信号を検出するかによって、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が、負極よりも正極に近い部位か、正極よりも負極に近い部位かを検出できる。
従って、正極端子301に取り付けられたAE信号検出センサ11が先にAE信号を検出した場合には、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が、負極よりも正極に近い部位(正極を含む)と判定できる。
反対に、負極端子303に取り付けられたAE信号検出センサ12が先にAE信号を検出した場合には、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が、正極よりも負極に近い部位(負極を含む)と判定できる。
このように、この実施形態では、AE信号検出センサ11、12のうち何れが先にAE信号を検出するかによって、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位が、負極よりも正極に近い部位か、正極よりも負極に近い部位かを検出できる。
以上、二次電池は、電池ケース内に捲回電極体を収容した構造を有する電池を例示したが、かかる構造に限定されない。すなわち、二次電池の形態については、いわゆる円筒型、ラミネート型など種々の形態の二次電池に適用でき、電池ケースの形状等には限定されない。この場合でも、ケースに設けられた二次電池の正極端子と負極端子に、AE信号検出センサを取り付けるとよい。これによって、何れのAE信号検出センサが先にAE信号を検出するかによって、二次電池でAE信号を生じさせた部位が、負極よりも正極に近い部位か、正極よりも負極に近い部位かを検出できる。
次に、二次電池のAE信号発生部位検出方法について、他の実施形態を説明する。
この実施形態では、電池ケース300は、略直方体の金属(例えば、アルミ合金)製のケースで構成されている。この場合、図5に示すように、電池ケース300の側面300aに、複数(この実施形態では、3つ)のAE信号検出センサ11、12、13を取り付けてもよい。この場合、当該複数のAE信号検出センサ11、12、13がAE信号を検出した時間によって、電池ケース300内で、AE信号が生じた部位Sを特定できる。
この実施形態では、電池ケース300は、略直方体の金属(例えば、アルミ合金)製のケースで構成されている。この場合、図5に示すように、電池ケース300の側面300aに、複数(この実施形態では、3つ)のAE信号検出センサ11、12、13を取り付けてもよい。この場合、当該複数のAE信号検出センサ11、12、13がAE信号を検出した時間によって、電池ケース300内で、AE信号が生じた部位Sを特定できる。
すなわち、電池ケース300内で生じたAE信号は、図6に示すように、まず最も近い電池ケース300の側面300aに伝達される。そして、電池ケース300に伝達された位置から、図5および図6に示すように、電池ケース300の表面を通じて各AE信号検出センサ11、12、13にAE信号が伝達される。この場合、電池ケース300の表面を通じるAE信号の伝達速度は略一定と考えられるので、各AE信号検出センサ11、12、13にAE信号が伝達された時間(時間差)に基づいて、AE信号が最初に電池ケース300に伝わった位置を算出できる。
すなわち、3つのAE信号検出センサ11、12、13には、例えば、図7に示すように、AE信号が検出される。図7の例では、横軸は時間を示しており、縦軸はAE信号の強さを示している。信号AはAE信号検出センサ11で検出されたAE信号であり、信号BはAE信号検出センサ12で検出されたAE信号であり、信号CはAE信号検出センサ13で検出されたAE信号である。この実施形態では、AE信号発生部位検出部16は、AE信号AとAE信号Bの時間差tAB、AE信号BとAE信号Cの時間差tBC、AE信号CとAE信号Aの時間差tCAとを算出する。そして、当該時間差tAB、時間差tBC、時間差tCAに基づいて、当該AE信号検出センサ11、12、13が取り付けられた電池ケース300の側面300aにおいて、二次電池1000でAE信号が生じた部位を、平面的に検出できる。
このように、電池ケース300が、略直方体の金属製のケースである場合には、当該電池ケース300の1つの面に少なくとも3つのAE信号検出センサ11、12、13を取り付けるとよい。そして、当該AE信号検出センサ11、12、13のうち、少なくとも3つのAE信号検出センサ11、12、13がAE信号を検出した時間に基づいて、二次電池1000でAE信号を生じさせた部位を検出するとよい。この場合、電池ケース300に取り付けるAE信号検出センサ11、12、13は、3つ以上であってもよい。
以上、本発明の一実施形態に係る二次電池のAE信号発生部位検出方法およびその装置を説明したが、本発明に係る二次電池のAE信号発生部位検出方法は、上述した実施形態に限定されない。
例えば、二次電池は、リチウムイオン二次電池(lithium-ion secondary battery)を例示したが、ニッケル水素二次電池(nickel-hydride secondary battery)など種々の二次電池(蓄電池)に適用できる。
1 車両
10 AE信号発生部位検出装置
11 AE信号検出センサ
12 AE信号検出センサ
13 AE信号検出センサ
16 AE信号発生部位検出部
17 アンプ
100 捲回電極体
101 正極シート(電極シート)
101a 塗工部
101b 未塗工部
101b1 正極集電体
102 セパレータ(第1セパレータ)
103 負極シート(電極シート)
103a 塗工部
103b 未塗工部
103b1 負極集電体
104 セパレータ(第2セパレータ)
131 集電体シート
132 電極材料
141 集電体シート
142 電極材料
300 電池ケース(ケース)
300a 電池ケースの側面
301 正極端子
303 負極端子
1000 二次電池
S AE信号が生じた部位
10 AE信号発生部位検出装置
11 AE信号検出センサ
12 AE信号検出センサ
13 AE信号検出センサ
16 AE信号発生部位検出部
17 アンプ
100 捲回電極体
101 正極シート(電極シート)
101a 塗工部
101b 未塗工部
101b1 正極集電体
102 セパレータ(第1セパレータ)
103 負極シート(電極シート)
103a 塗工部
103b 未塗工部
103b1 負極集電体
104 セパレータ(第2セパレータ)
131 集電体シート
132 電極材料
141 集電体シート
142 電極材料
300 電池ケース(ケース)
300a 電池ケースの側面
301 正極端子
303 負極端子
1000 二次電池
S AE信号が生じた部位
Claims (5)
- ケースに構成された二次電池のAE信号発生部位検出方法であって、
前記ケースの複数の位置に取り付けられたAE信号検出センサによってAE信号を検出し、
前記複数のAE信号検出センサがAE信号を検出した時間に基づいて、前記二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出する、二次電池のAE信号発生部位検出方法。 - 前記ケースには、二次電池の正極端子と負極端子が設けられており、前記AE信号検出センサを当該正極端子と負極端子にそれぞれ取り付け、
何れのAE信号検出センサが先にAE信号を検出するかによって、二次電池でAE信号を生じさせた部位が負極よりも正極に近い部位か、正極よりも負極に近い部位かを検出する、請求項1に記載の二次電池のAE信号発生部位検出方法。 - 前記二次電池は、帯状の集電体シートに正極活物質を含む電極材料を塗布した正極シートと、帯状の集電体シートに負極活物質を含む電極材料を塗布した負極シートを、帯状のセパレータを介して重ね合わせて捲回した捲回電極体を、前記ケース内に有しており、
前記正極端子は正極シートの集電体シートに接続されており、前記負極端子は負極シートの集電体シートに接続されている、請求項2に記載の二次電池のAE信号発生部位検出方法。 - 前記ケースは、略直方体の金属製のケースであり、当該ケースの1つの面に少なくとも3つのAE信号検出センサを取り付け、当該AE信号検出センサのうち、少なくとも3つのAE信号検出センサがAE信号を検出した時間に基づいて、前記二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出する、請求項1に記載の二次電池のAE信号発生部位検出方法。
- ケース内に構成された二次電池のAE信号発生部位検出装置であって、
前記ケースの複数の位置に取り付けられるAE信号検出センサと、
前記複数のAE信号検出センサがAE信号を検出した時間に基づいて、前記二次電池でAE信号を生じさせた部位を検出するAE信号発生部位検出部と
を備えた、二次電池のAE信号発生部位検出装置。
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