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JP2009525273A - 白金(ii)錯体の調製 - Google Patents

白金(ii)錯体の調製 Download PDF

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JP2009525273A
JP2009525273A JP2008551903A JP2008551903A JP2009525273A JP 2009525273 A JP2009525273 A JP 2009525273A JP 2008551903 A JP2008551903 A JP 2008551903A JP 2008551903 A JP2008551903 A JP 2008551903A JP 2009525273 A JP2009525273 A JP 2009525273A
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halogenoplatinum
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プリーズ, ジャン ギスバート ハーマヌス デュ
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プラットコー テクノロジーズ (プロプライエタリー) リミテッド
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Abstract

本発明は、白金(II)オキサラート錯体を、中性の単座または二座の、非脱離性の共配位子のいずれかを有するそれらのジハロゲノ白金(II)前駆体から調製するための方法に関する。特に関心の高いものはオキサリプラチンである。方法は、中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体とオキサラートを非水性溶媒または混合溶媒系の中で反応させる段階を含む。混合溶媒系は、非水性溶媒と水を含有する溶媒混合物である。本発明によれば、非水性溶媒はアルコールである。

Description

発明の背景
本発明は、中性の単座または二座の非脱離性の共配位子(co−ligand)のいずれかを有するジハロゲノ白金(II)前駆体からの白金(II)オキサラート錯体の調製に関する。特に関心のあるものはシス−オキサラート(トランス−L−1,2−シクロヘキサンジアミン)白金(II)(オキサリプラチンとしても知られている)であり、それらはその抗癌活性から益々重要になってきている。
中性の二座配位子(「非脱離基」)を含有するジカルボキシラート白金(II)錯体(オキサリプラチンの様な)は、これまでは銀塩を利用して錯体からハロゲン化合物イオンを除去する工程によって合成されてきた。前記工程内での銀化合物の使用は多くの汚染物質を発生させるが、抗癌医薬品としての目的に適う純度を得るためには、これら汚染物質を更なる工程によって除去しなければならない。
オキサリプラチンおよびその薬学的特性は、Kidaniらによって非特許文献1、および特許文献1に初めて開示された。この特許ではハロゲノ白金化合物が出発材料として用いられる。ハロゲン化合物イオンは銀塩によって除去され、その後オキサラートが遊離酸またはその塩いずれかの形に誘導される。
一般的には、オキサリプラチンの製造方法は以下のように表される:
段階1.
1mol KPtX+1mol L→PtLX+2X
X=Cl、Br、IおよびL=トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン
段階2.
1mol PtLX+2mol AgNO→PtL(HO) 2++2AgX+2NO
または
1mol PtLX+1mol AgY→PtL(HO) 2++2AgX+Y2−
Y=SO 2−
段階3.
PtL(HO) 2++Z(オキサラート)→PtL(オキサラート)+2Z
Z=K、NaまたはH
Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K.名義の特許文献2は、上記方法が、多くの不純物が生成物中に混入する欠点を持つことを教示する。これらの不純物としては、未反応のPtLX、AgX、およびAgが挙げられる。その一般的に水に不溶性である性質は、PtLXの存在によると考えられる。結果としてPtLXを溶解するために段階2では大量の水を用いなければならない。このことが、水に不溶性であるにも関わらずAgXが溶液から完全に除去されるのを妨げている。銀オキサラートを用いる上記方法の変形が、複数の特許(特許文献3、特許文献4、特許文献5、および特許文献6、これらもTanaka Kikinzoku Kogyo K.K名義)に記載されており、制ガン剤の活性薬学的成分として用いることができる高い光学純度を持つオキサラート(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の製造工程を教示している。しかしながらこれらの工程もまた、複雑な多段階の経路を辿るものであり、工程から最終的に除去する必要のある銀化合物を利用する。
米国特許第4,169,846号明細書 米国特許第5,290,961号明細書 国際公開第2006/023154号パンフレット 米国特許第5,420,319号明細書 米国特許第5,338,874号明細書 米国特許第5,420,319号明細書 J Med Chem,1978,21,13135
発明の概要
本発明は、白金(II)オキサラート錯体を、中性の単座または二座の非脱離性の共配位子のいずれかを有するそれらのジハロゲノ白金(II)前駆体から調製する方法を提供する。特に関心の高い対象は、オキサリプラチンである。前記方法は、中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体とオキサラートを非水性溶媒中または混合溶媒系(混合溶媒系とは、非水性溶媒と水を含有する溶媒混合物を意味する)中で反応させる段階を含むが、この時非水性溶媒はアルコールである。
アルコールは、OH成分に結合する炭素原子を中心とする置換に関して第1級、第2級、または第3級である任意のヒドロキシル含有有機分子であり、例えばR−CH−OH、R−CH−OH、またはR−C−OHの配置を有する、式中のR〜Rが有機(アルキルまたはアリール)である有機分子である。好ましくは、アルコールは3個以上、典型的には4〜12個、好ましくは5〜10個の炭素原子を有し、典型的には分枝している。アルコールの例は、イソアミルアルコール(3−メチル−1−ブタノール)、第3級ブタノール(2−メチル−2−プロパノール)、および2−オクタノール(2−ヒドロキシオクタン)である。
オキサラートは、金属オキサラート、典型的にはルビジウムオキサラートまたはセシウムオキサラートのようなアルカリ金属オキサラート;好ましくはセシウムオキサラートでよい。
オキサラートは、好ましくはテトラアルキルアンモニウム化合物またはアリールアンモニウム化合物のような有機オキサラート塩であり、例えばテトラエチルアンモニウムオキサラート、テトラプロピルアンモニウムオキサラート、テトラブチルアンモニウムオキサラート、またはテトラフェニルホスホニウムオキサラートであり、好ましくはテトラブチルアンモニウムオキサラートである。「有機オキサラート塩」とは、カチオンが有機物であるオキサラート塩を意味する。
本発明の好ましい態様によれば、有機オキサラート塩の水溶液は、オキサラート塩を所望する有機カチオンの水酸化物塩の溶液、好ましくは水酸化テトラブチルアンモニウムの溶液に溶解することによって調製される。中性の単座または二座配位子、典型的にはトランス−L−1、2−ジアミノシクロヘキサンを含有し、且つ好ましくはハロゲンが塩素であるシス−ビス−ハロゲノ白金(II)化合物を溶液に加え、続いてアルコールを加えて、シス−ビス−ハロゲノ白金(II)化合物がオキサリプラチンのようなオキサラート白金(II)錯体生成物に置換され、生成物が溶液から沈殿する混合溶媒系を作る。
混合溶媒系中のアルコール:水(v/v)の比率は、70:30〜99:1でよく、より好ましくは80:20〜99:1、最も好ましくは90:10でよい。
好ましくは、中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体は、オキサラートと1:1より大きなモル比、典型的には1:1〜1:15、好ましくは1:1〜1:5、最も好ましくは1:2〜1:2.5のモル比で反応させる。
反応は、70〜110℃の範囲内、好ましくは75〜95℃の範囲内、最も好ましくは85〜90℃の範囲内温度で実施できる。
中性の二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体の溶媒系中の量は、5g/Lより多くてよく、好ましくは10g/Lより多くてよく、より好ましくは20g/Lより多くてよく、より好ましくは30g/Lより多くてよく、最も好ましくは40g/Lより多くて良い。
オキサラート白金(II)錯体生成物は、生成物を温水に溶解することによって精製できる。生成物のおおよそ95%が溶液になった時点で溶液を濾過し、得られた液体を冷却して生成物の沈殿結晶を形成させ、この結晶は吸引濾過によって収集され得、少量の乾燥アセトンで数回洗浄され得、乾燥されて生成物の第1産物を提供し得る。後続生成物である固体産物は、母液を真空下で濃縮、dmfで洗浄、続いてアセトンで洗浄し乾燥させて得ることができる。この後続産物を第1産物と合わせて、最終精製生成物を提供する。
ハロゲノ白金(II)錯体中のハロゲンは、Cl、Br、またはIであり、好ましくはClである。
中性の二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体は、光学的に純粋であると有利である。
ハロゲノ白金(II)錯体中の中性の二座配位子は、1,2−ジアミノシクロヘキサンのようなアミンでよい。
ハロゲノ白金(II)錯体は、好ましくはビス−クロロ−(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)であり、最も好ましくはシス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)である。
態様の詳細な説明
PCT特許公開公報第WO2006/024897号は、その内容が参照によってここに組み入れられており、オキサリプラチンのような中性の二座配位子を含有する白金(II)錯体の調製方法を記載している。方法は、オキサラート塩と共に中性の二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体を、水性溶媒(水)、非水性溶媒、または混合溶媒系の中で反応させる段階を含む。記載の非水性溶媒はアミドであり、典型的にはジメチルホルムアミド(dmf)である。本発明により、非水性溶媒としてのアルコールの使用は、dmfに対し予想外の長所を有することが見出された。
光学的に純粋なトランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサンは、式中のX=Cl、Br、Iであり、好ましくはX=ClであるKPtXから、中性の二座配位子をシス−ビス−ハロゲノ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の形で含有する光学的に純粋なハロゲノ白金錯体を調製するのに用いられる。
光学的に純粋なトランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサンは、式中のXはCl、Br、またはIのようなハロゲン化合物であるKPtXのような白金(II)化合物、典型的にはKPtClと反応させられて、シス−ビス−ハロゲノ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)、典型的にはシス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)を形成する。この方法は、Inorganica Chimica Acta (1985) 108:pp 63〜66(その内容は、参照によってここに組み入れられる)に記載されている。
光学的に純粋なシス−ビス−ハロゲノ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)、典型的にはシス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)は次に、非水性溶媒または混合溶媒系(混合溶媒系とは、非水性溶媒と水を含有する溶媒混合液を意味する)中でオキサラート塩と反応させられるが、この時非水性溶媒はアルコールである。
本発明の好ましい態様では、有機オキサラート塩(例えばテトラエチルアンモニウムオキサラート、テトラプロピルアンモニウムオキサラート、もしくはテトラブチルアンモニウムオキサラートのようなテトラ−アルキルまたはアリールアンモニウム化合物)は、シュウ酸を水酸化テトラアルキルアンモニウムの溶液に溶解し、pHを7に調節することによって調製される。好ましい有機オキサラート塩は、テトラブチルアンモニウムオキサラートである。シス−ビス−ハロゲノ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)は前記溶液に加えられるが、この時ハロゲンは塩素であることが好ましく(ジクロロ((1R,1R)−(−)−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)のような)、続けてアルコールが加えられて混合溶媒系ができる。アルコールは、OH成分に結合している炭素原子を中心とする置換に関して第1級、第2級、または第3級である任意のヒドロキシル含有有機分子でよい。アルコールは、式中のRからRは有機(アルキルまたはアリール)であり、最も好ましくはブチルからオクチルまでの範囲のアルキル基である配列R−CH−OH、R−CH−OH、またはR−C−OHを有する有機分子でよい。アルコールの例は、イソアミルアルコール(3−メチル−1−ブタノール)、第三級ブタノール(2−メチル−2−プロパノール)および2−オクタノール(2−ヒドロキシオクタン)である。混合溶媒系のアルコール:水(v/v)の比率は70:30〜99:1、好ましくは80:10〜99:1、最も好ましくは90:10でよい。シス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)およびオキサラート塩は、1:1より大きなモル比、典型的には1:1〜1:10、好ましくは1:1〜1:5、最も好ましくは1:2〜1:2.5のモル比で反応させる。シス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の溶媒に対する量は、5g/Lより多く、好ましくは10g/Lより多く、より好ましくは20g/Lより多く、より好ましくは30g/Lより多く、最も好ましくは40g/Lより多くてよい。この溶媒に対するシス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の比率が高いことは、本工程を産業規模でのオキサリプラチン製造に特に好適なものにしている。反応混合物を70〜110℃、好ましくは75〜95℃、最も好ましくは85〜95℃の高温で6〜10時間、典型的には8〜10時間連続的に攪拌される。この間に、比較的不溶性であるシス−ビス−(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)は、オキサラート白金(II)錯体(発明の好ましい態様では、白色オキサリプラチン)によって置き換えられ、これが溶液から沈殿する。その後、混合液は2〜4℃に冷却し、固形物を吸引濾過によって集め、数倍容積の乾燥アセトンで洗浄する。オキサラート白金(II)錯体は、収率85%までで結晶固体として回収される。結晶固体の精製は、固体を70〜75℃に加温しておいた水に溶解することによって実施できる。固体の約95%が溶液化したとき、溶液を濾過し、液体を4℃で6〜10時間冷却する。沈殿した結晶を吸引濾過によって集め、少量の乾燥アセトンで数回洗浄し、50℃で乾燥させて収率50%まで(シス−ビス−ハロゲノ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)に基づく)で第1産物を得る。後続生成産物は、母液を真空下で遠心分離にかけて得た。生じた固体が、少量の、未反応の黄色いシス−ビス−ハロゲノ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)に汚染されている場合は、後者は最小容積のdmfで注意深く洗浄することによって取り除くことができる。生じた固体は次にアセトンで洗浄してから50℃で乾燥し、産物を一つにまとめた全体の収率は74%までに達することもある。本方法を用いてオキサリプラチンを製造すると、純粋な白色のオキサリプラチン生成物が得られる。オキサリプラチン生成物の全収率は約74%(シス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)に基づく)であり、光学純度99%ee/LC以上、および化学純度99%以上である。
テトラアルキルアンモニウムオキサラートは、1モル当量のシュウ酸に2モル当量の水酸化テトラアルキルアンモニウムの40%水溶液を混合することによって調製できる。前記溶液は、シュウ酸が溶解するまで室温で攪拌され、その後pHを7に調節する(上記に同じ水酸化テトラアルキルアンモニウム溶液を用いて)。
上記の工程は、中性の二座配位子(その内容が参照によってここに組み入れられる、WO2005/051966およびWO2006/024897に記載されている中性の二座配位子のような)を持つ多くの他の白金(II)錯体の形成に用いることができ、N以外の供与性原子、典型的にはSを含有する中性の二座配位子、例えば;
・一般式:1−アルキル/アリール−2−アルキルチオアルキル/アリール複素環式アミン、特にはイミダゾールまたはピリジンであるチオエーテルS含有化合物のようなS供与性原子を持つ中性の二座複素環式アミン;
・アミノアルキルチオアルキル/アリール化合物;
・ジチオエーテル、例えば2,5−ジチアヘキサン
との白金(II)錯体を形成することができる。
次の中性の2−メチルチオアルキルイミダゾールおよびピリジン二座配位子:
配位子(i)1−メチル−2−メチルチオメチルイミダゾール
配位子(ii)1−メチル−2−メチルチオエチルイミダゾール
配位子(iii)1−メチル−2−メチルチオプロピルイミダゾール
配位子(iv)1−ブチル−2−メチルチオメチルイミダゾール
配位子(v)1−ブチル−2−メチルチオエチルイミダゾール
配位子(vi)2−メチルチオメチルピリジン
配位子(vii)2−メチルチオエチルピリジン
配位子(viii)2−メチルチオプロピルピリジン
(JGH du Preez, TIA Gerber, W Edge, VLW Mtotywa and BJAM van Brecht. Nitrogen Reagents in Metal Ion Separation. XI. The Synthesis and Extraction Behaviour of a New NS imidazole Derivative. Solv. Extr. & Ion Exch. (2001) 19(1), 143−154に記載の方法によって調製する)(その内容は、参照によってここに組み入れられる)は、以下記載のイミダゾールおよびピリジンの2−メチルチオアルキル錯体(i)〜(v)を調製する発明の工程に用いることができる。
本発明の工程によって調製されるイミダゾールの2−メチルチオアルキル錯体の例は、式中のRおよびRはアルキル(例えばCH、C等)およびアリール(例えばフェニル)基から選択できる以下の構造式(I)で示される。典型的なイミダゾールの2−メチルチオアルキル錯体は以下(i)〜(v)の錯体である:
Figure 2009525273
錯体(i)R=CH=CH
錯体(ii)R=CH=C
錯体(iii)R=CH=C
錯体(vi)R=C=CH
錯体(v)R=C=C
錯体(i)〜(v)の化学名は:
錯体(i)オキサラート(1−メチル−2−メチルチオメチルイミダゾール)白金(II)
錯体(ii)オキサラート(1−メチル−2−メチルチオエチルイミダゾール)白金(II)
錯体(iii)オキサラート(1−メチル−2−メチルチオプロピルイミダゾール)白金(II)
錯体(iv)オキサラート(1−ブチル−2−メチルチオメチルイミダゾール)白金(II)
錯体(v)オキサラート(1−ブチル−2−メチルチオエチルイミダゾール)白金(II)
である。
本発明の工程によって調製できるピリジンの2−メチルチオアルキル錯体の例は、式中のRはアルキル(例えばCH、C等)およびアリール(例えばフェニル)基から選択できる以下の構造式(II)で示される。典型的なピリジンの2−メチルチオアルキル錯体は以下(vi)〜(viii)の化合物である:
Figure 2009525273
錯体(vi)R=CH
錯体(vii)R=C
錯体(viii)R=C
錯体(vi)〜(viii)の化学名は:
錯体(vi)オキサラート(2−メチルチオメチルピリジン)白金(II)
錯体(vii)オキサラート(2−メチルチオエチルピリジン)白金(II)
錯体(viii)オキサラート(2−メチルチオプロピルピリジン)白金(II)
である。
次の配位子:
配位子(ix)1−アミノ−2−チオメチルエタン
配位子(x)1−アミノ−2−チオエチルエタン
は、次のPt(II)オキサラートの脂肪族アミノチオエーテル錯体:
錯体(ix)オキサラート(1−アミノ−2−チオメチルエタン)白金(II)
錯体(x)オキサラート(1−アミノ−2−チオエチルエタン)白金(II)
を調製するのに用いることができる。
本発明の方法に使用できる他のハロゲノ白金(II)錯体としては、N以外の供与性原子、典型的にはSを含む中性の二座配位子を有するハロゲノ白金(II)錯体、例えば
・一般式:1−アルキル/アリール−2−アルキルチオアルキル/アリール複素環式アミン、特にイミダゾールまたはピリジンのチオエーテルS含有化合物のようなS供与性原子を持つ中性の二座位複素環式アミン;
・アミノアルキルチオアルキル/アリール化合物;
・ジチオエーテル、例えば2,5−ジチアヘキサン;
が挙げられる。中性の二座配位子は、上記i)〜x)の任意の配位子から選択できる。
ハロゲノ白金(II)錯体は、式中のXはCl、Br、またはI、好ましくはClのようなハロゲン化合物のであるKPtXのような白金(II)化合物を、適応する中性の二座配位子と反応させることによって調製できる。こうして形成される典型的なハロゲノ白金(II)錯体は、式中のRおよびRはアルキル(例えばCH、C等)およびアリール(例えばフェニル)基から選択できる下記構造式(III)で示される。
Figure 2009525273
錯体(xi)R=CH=CH
錯体(xii)R=CH=C
錯体(xiii)R=CH=C
錯体(xiv)R=C=CH
錯体(xv)R=C=C
錯体(xi)〜(xv)の化学名は:
錯体(xi)ビス−クロロ−(1−メチル−2−メチルチオメチルイミダゾール)白金(II)
錯体(xii)ビス−クロロ−(1−メチル−2−メチルチオエチルイミダゾール)白金(II)
錯体(xiii)ビス−クロロ−(1−メチル−2−メチルチオプロピルイミダゾール)白金(II)
錯体(xiv)ビス−クロロ−(1−ブチル−2−メチルチオメチルイミダゾール)白金(II)
錯体(xv)ビス−クロロ−(1−ブチル−2−メチルチオエチルイミダゾール)白金(II)
である。
本発明の方法に使用できる他のハロゲノ白金(II)錯体としては、シス−ジクロロジアミノ白金(II)(シスプラチン)のような中性の単座配位子を有するハロゲノ白金(II)錯体が挙げられる。シス−ジクロロジアミノ白金(II)、テトラブチルアンモニウムオキサラート、およびイソアミルアルコールの様なアルコールを含有する混合溶媒系を75℃で10時間強く攪拌すると、シス−ジアミノオキサラート白金(II)の白色沈殿物を生成できる。反応混合液中のシスプラチン:オキサラートの比は1:2.5でよく、アルコール:水の比は95:5でよく、反応混合液中のシスプラチンの量は6.7g/Lでよい。
本発明による、溶媒として、またはその一部としてdmfの代わりにアルコールを使用することには次の利点がある:
(i)粗生成物の収率がアルコール系の方が高く、dmf系で67%までであるのに比べ85%までとなる。
(ii)アルコール系は白色の粗結晶を直接生成するのに、8時間の一回の反応を利用する。粗結晶は、洗浄され再結晶化される。dmf系は6〜10時間の初回反応の後に多段階の反応が続き、dmf溶媒を蒸発し、残留物を温水に溶解して、濾過する。この水を蒸発させて、得られた残留物をエタノールで処理し、残留するテトラブチルアンモニウムオキサラートおよびその誘導体を除去する。固体を遠心分離によって回収し、次にdmfで洗うことによって、白色のオキサリプラチン生成物を得ることができる。このように複雑で時間のかかる手順である。
(iii)オキサリプラチンがアルコール系に不溶性であるため、非常に容易に濾過できる生成物として連続的に結晶化される。これは反応を完了に近づけると同時に生成物の分解を防止する。
(iv)アルコールの供与性が少ないこと(弱供与性)は、配位による中間体の溶媒和生成物の形成を制限する。dmf溶媒系ではこれらが形成されることが証明されている。
(v)純粋生成物の収率は、dmf系が30〜36%であるのに比べアルコール系はかなり高く、即ち72%である(WO 2006/024897の実施例3および6を参照)。
次に本発明を、次の非限定な実施例を参照しながら、より詳しく説明する。
実施例1
シュウ酸(8.29g、0.0658モル)を水酸化テトラブチルアンモニウムの40%溶液(約88mL、0.131モル)に溶解し、pHを7に調節して調製したテトラブチルアンモニウムオキサラートの水溶液を、固体のジクロロ((トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II))(10g、0.0263モル)に加え、更にイソアミルアルコール(3−メチル−1−ブタノール)1.1Lに加えた。この混合液の白金(II)化合物:オキサラートのモル比は1:2.5であり、アルコール:水(v/v)の比は95:5であり、溶媒反応混合液中のジクロロ((トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II))の量は8.3g/Lであった。
混合液は、サーモスタットを用いてその内部温度を85℃に維持しながら8時間攪拌した。この間に比較的不溶性であるジクロロ((トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II))は白色のオキサリプラチンに置き換わり、オキサプラチンは溶液から沈殿した。
その後、混合液を4℃に冷却し、固体を吸引濾過によって収集し、数倍量の乾燥アセトンで洗浄した。比較的純粋なオキサリプラチンが灰色の結晶固体として、83%(8.71g)の収率で回収された。
精製は、上記固体を事前に70〜75℃に温めた水500mLに溶解することによって実施した。物質の約95%が溶液化した時点でそれを濾過し、液体を4℃で6〜10時間冷却した。沈殿した白色の結晶を吸引濾過によって収集し、少量の乾燥アセトンの数回洗浄し、50℃で乾燥させた。収率=47%(4.9g)。(第1産物)。
母液を真空下で濃縮することによって後続産物を得た。生じた固体は、少量の未反応のジクロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)で汚染したことによって黄色に着色した。
この黄色の色がなくなるまで少量のdmfで注意しながら洗い後者を除去した。次に白色の固体をアセトンで洗浄し、50℃で乾燥させた。
まとめた産物(1および2)は合計で7.47g(全収量72%)。
実施例2
PtdachCl(50g、0.132モル)、テトラブチルアンモニウムオキサラート(274ml、0.96M)(シュウ酸33.2gを40%水酸化テトラブチルアンモニウム0.35Lに溶解し、水110mLを蒸発させて調製)、およびイソアミルアルコール(925ml)を反応装置内に加えた。混合液中のPtdachCl:オキサラートのモル比は1:2であり、アルコール:水(v/v)の比は90:10であり、反応溶液中のPtdachClの量は42g/Lであった。前記混合液を強く攪拌しながら、内部温度88℃で8〜10時間加熱した。この間に比較的不溶性であるPtdachClは白色のオキサリプラチンに置き換わり、オキサプラチンは溶液から沈殿した。
反応後、混合液を内部温度2〜4℃まで1〜2時間冷却し、その後沈殿物を焼結ガラスフィルターを使って吸引濾過して回収した。沈殿物を数倍量の乾燥アセトンで洗浄して、乾燥させた。粗収率86%(45g)(PtdachClに対し)でオキサリプラチンを得た。
精製は、粗固体を温度75℃で水2.5Lに溶解することによって実施した。物質の約95%が溶液化した時点でそれを濾過し、液体を4℃で6〜10時間冷却した。沈殿した結晶を吸引濾過によって収集し、乾燥アセトンで洗浄した。収量=28g(PtdachClに対し50%)。
母液を真空下、60℃で濃縮することによって後続産物を得た。沈殿した白色の固体を収集し、乾燥アセトンで洗浄、真空下、60℃で乾燥させた。
まとめた産物の収率は65%であった(PtdachClに対し)。
実施例3
PtdachCl(10g、0.026モル)、テトラブチルアンモニウムオキサラート(0.066モル)(シュウ酸8.3gを40重量%の水酸化テトラブチルアンモニウム溶液88mlに溶解し、pHを7に調節することによって調製)、および2−オクタノール520mlを、85℃で10時間一緒に攪拌した。この混合液中のPtdachCl:オキサラートのモル比は1:2.5であり、アルコール:水(v/v)の比は90:10であり、反応溶液中のPtdachClの量は16g/Lであった。
この間に比較的不溶性であるPtdachClは白色のオキサリプラチンに置き換わり、オキサプラチンは溶液から沈殿した。反応後、混合液を4℃で冷却し、固体を吸引濾過で収集し、数倍量の乾燥アセトンで洗浄した。比較的純粋なオキサリプラチンが灰色の結晶固体として収率80%(PtdachClに対し)で回収された。
精製は、上記の固体を温度75℃で水450mLに溶解することによって実施した。物質の約95%が溶液化した時点でそれを濾過し、液体を4℃で6〜10時間冷却した。沈殿した白色の結晶を吸引濾過によって収集し、数倍量の乾燥アセトンで数回洗浄し、50℃で乾燥した。収率=50%(PtdachClに対し)。
母液を真空下、60℃で濃縮することによって後続産物を得た。
まとめた産物(1および2)は合計7.3gであった(PtdachClに対し70%)。
実施例4
シス−ジクロロジアンミノ白金(II)(シスプラチン)(10g、0.033モル)、テトラブチルアンモニウムオキサラート(0.083モル)(シュウ酸10.5gを40%水酸化テトラブチルアンモニウム溶液112mlに溶解し、pHを7に調節することによって調製)、およびイソアミルアルコール1.4Lを、75℃で10時間、激しく攪拌した。この混合液中のシスプラチン:オキサラートの比は1:2.5であり、アルコール:水の比は95:5であり、反応溶液中のシスプラチンの量は6.7g/Lであった。この間にシス−ジアンミノオキサラート白金(II)の白色沈殿物が形成された。反応後、濾過によって白色の固体が粗収率96%で回収された。
精製は、75℃で水から再結晶することによって実施し、純粋なシス−ジアミノオキサラート白金(II)5gを得た(シスプラチンに対する収率47%)。

Claims (38)

  1. 中性の単座または二座配位子を含有する白金(II)錯体を調製するための方法であって、非水性溶媒または混合溶媒系の中で中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体をオキサラートと反応させる段階を含み、この時水性溶媒がアルコールである方法。
  2. 前記アルコールはR−CH−OH、R−CH−OH、またはR−C−OHの配置を有する有機分子であり、式中のR〜Rは有機アルキルもしくはアリール基である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アルコールは3個以上の炭素原子を有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記アルコールは4〜12個の炭素原子を有する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アルコールは5〜10個の炭素原子を有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記アルコールは3−メチル−1−ブタノール(イソアミルアルコール)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記アルコールは2−メチル−2−プロパノール(第3級ブタノール)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記アルコールは2−ヒドロキシオクタン(2−オクタノール)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記オキサラートは有機オキサラート塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記有機オキサラートはテトラアルキル化合物またはアリールアンモニウム化合物である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記有機オキサラートは、テトラエチルアンモニウムオキサラート、テトラプロピルアンモニウムオキサラート、テトラブチルアンモニウムオキサラート、またはテトラフェニルホスホニウムオキサラートである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記有機オキサラートは、テトラブチルアンモニウムオキサラートである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記溶媒は混合溶媒系である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記混合溶媒系中のアルコール:水(v/v)の比が70:30〜99:1である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記混合溶媒系中のアルコール:水(v/v)の比が80:20〜99:1である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記混合溶媒系中のアルコール:水(v/v)の比が90:10である、請求項15記載の方法。
  17. 前記中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体をオキサラートと1:1より大きなモル比で反応させる請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体をオキサラートと1:1〜1:15の間のモル比で反応させる請求項17に記載の方法。
  19. 前記中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体をオキサラートと1:1〜1:5の間のモル比で反応させる請求項18に記載の方法。
  20. 前記中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体をオキサラートと1:2〜1:2.5の間のモル比で反応させる請求項19に記載の方法。
  21. 前記反応は70〜110℃の範囲の温度で実施される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記反応は75〜95℃の範囲の温度で実施される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記反応は85〜95℃の範囲の温度で実施される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 溶媒系中の中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体の量は5g/Lより多い、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 溶媒系中の中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体の量は10g/Lより多い、請求項24に記載の方法。
  26. 溶媒系中の中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体の量は30g/Lより多い、請求項25に記載の方法。
  27. 溶媒系中の中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体の量は40g/Lより多い、請求項26に記載の方法。
  28. ハロゲノ白金(II)錯体中のハロゲンはCl、Br、またはIである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記ハロゲンがClである、請求項28に記載の方法。
  30. 前記中性の単座または二座配位子を含有するハロゲノ白金(II)錯体は光学的に純粋である、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記ハロゲノ白金(II)錯体中の配位子は中性の二座配位子である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記ハロゲノ白金(II)錯体中の中性の二座配位子はアミンである、請求項31に記載の方法。
  33. 前記ハロゲノ白金(II)錯体中の中性の二座配位子は1,2−ジアミノシクロヘキサンである、請求項32に記載の方法。
  34. 前記ハロゲノ白金(II)錯体中の配位子は中性の単座配位子である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記ハロゲノ白金(II)錯体中の中性の単座配位子はアミンである、請求項34に記載の方法。
  36. 前記ハロゲノ白金(II)錯体中の中性の単座配位子はシス−ジクロロジアミノ白金(II)である、請求項35に記載の方法。
  37. ハロゲノ白金(II)錯体はビス−クロロ−(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. ハロゲノ白金(II)錯体は、シス−ビス−クロロ(トランス−L−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)である、請求項37に記載の方法。
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