[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2009524226A - 有機半導体配合物を備える電子短チャネル装置 - Google Patents

有機半導体配合物を備える電子短チャネル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009524226A
JP2009524226A JP2008550646A JP2008550646A JP2009524226A JP 2009524226 A JP2009524226 A JP 2009524226A JP 2008550646 A JP2008550646 A JP 2008550646A JP 2008550646 A JP2008550646 A JP 2008550646A JP 2009524226 A JP2009524226 A JP 2009524226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binder
osc
semiconductor
group
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008550646A
Other languages
English (en)
Inventor
サイモン ドミニク オジェ、
ヤーノシュ ヴェレシュ、
ミュンター ゼイダン、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JP2009524226A publication Critical patent/JP2009524226A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/464Lateral top-gate IGFETs comprising only a single gate
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/484Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the channel regions
    • H10K10/488Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the channel regions the channel region comprising a layer of composite material having interpenetrating or embedded materials, e.g. a mixture of donor and acceptor moieties, that form a bulk heterojunction
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/80Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/80Constructional details
    • H10K10/82Electrodes
    • H10K10/84Ohmic electrodes, e.g. source or drain electrodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/111Organic polymers or oligomers comprising aromatic, heteroaromatic, or aryl chains, e.g. polyaniline, polyphenylene or polyphenylene vinylene
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/111Organic polymers or oligomers comprising aromatic, heteroaromatic, or aryl chains, e.g. polyaniline, polyphenylene or polyphenylene vinylene
    • H10K85/115Polyfluorene; Derivatives thereof
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/40Organosilicon compounds, e.g. TIPS pentacene
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/60Organic compounds having low molecular weight
    • H10K85/615Polycyclic condensed aromatic hydrocarbons, e.g. anthracene
    • H10K85/623Polycyclic condensed aromatic hydrocarbons, e.g. anthracene containing five rings, e.g. pentacene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】有機半導体配合物を備える電子短チャネル装置を提供する。
【解決手段】本発明は、ソースからドレインへのチャネル長が短く、半導体バインダーを含む有機半導体配合物を有する有機電界放射型トランジスタ(OFET)などの改良された電子装置に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ソースからドレインへのチャネル長が短く、半導体バインダーを含む有機半導体配合物を有する有機電界放射型トランジスタ(OFET)などの改良された電子装置に関する。
近年、より多目的で、より低価格な電子装置を製造するために、有機半導体(OSC)材料が開発されてきた。そのような材料の用途が広範囲の装置または機構において見出されており、有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機発光ダイオード(OLED)、光検出器、有機光起電(OPV)セル、センサー、記憶素子および論理回路が、数例として挙げられる。有機半導体材料は、典型的には、電子装置中で薄層の形態で存在しており、例えば、1ミクロン厚未満である。
改良された電荷移動度は、新しい電子装置の1つの目標である。もう1つの目標は改良された安定性、フィルムの均一性およびOSC層の完全性である。
WO2005/055248A2(特許文献1)中で開示されるように、OSC層の安定性および装置中の完全性を改良する可能性のある1つの方法は、有機バインダー中にOSC成分を含むことである。典型的には、それがバインダー中で希釈されるため、電荷の移動度が低下し、半導体層中の分子の配列が崩壊すると予想されるであろう。しかしながら、WO2005/055248A2(特許文献1)の開示によれば、OSC材料およびバインダーを含む配合物は依然として驚くべき電荷キャリアの高い移動度を示し、OSC化合物の高度に配列した結晶層で観測されるものに匹敵することが示されている。加えて、WO2005/055248A2(特許文献1)中で教示されるような配合物は、従来のOSC材料より良好な加工性を有する。
本発明の発明者らは、バインダー材料を選択することで、更なる改良が可能なことを見出した。発明者らは、幾つかの場合において、特に電極コンタクトにおいて、半導体およびバインダーが、ある程度の相分離を示す場合があることを見出した。薄い絶縁体バインダー層がソースおよびドレインを覆っている場合、この相分離が問題となる場合がある。驚くべきことに、この問題は、チャネル長が短く小型の半導体装置の場合に、より顕著となることも見出された。
WO2005/055248A2
本発明の目的は、先行技術のOSC層における不都合を低減または克服し、改良された電子装置を提供し、そのような装置中で使用される改良されたOSC材料および部品を提供し、それらを製造する方法を提供することであった。装置は改良された安定性、フィルムの高い均一性およびOSC層の高い完全性を示さなければならず、材料は電荷の高い移動度および良好な加工性を有していなければならず、方法は特に大規模において、簡便で時間および価格的に効率の良い装置の生産を可能とするものでなければならない。本発明の他の目的は、以下の詳細な記載から、専門家には直ちに明らかである。
これらの目的は、本発明中で請求されるような装置、OSC材料、配合物および方法を提供することで達成できることが見出された。
特に、驚くべきことに、本発明の発明者らは、OSC化合物および有機バインダーを含む先行技術のOSC層で検出される不都合を、半導体バインダーを使用することで克服できることを見出した。驚くべきことに、本発明の発明者らは、特にチャネル長が短い電子装置において、半導体バインダーが極めて好都合であることも見出した。ソース−ドレイン距離が50ミクロン未満、特に20ミクロン、特には10ミクロン未満の場合、半導体バインダーの使用による好都合な点が特に顕著となる。克服される距離は数十nmに過ぎない場合もあるが、コンタクトと多結晶半導体チャネルとの間のキャリア輸送に、より効率のよい経路が、絶縁体バインダーよりも半導体バインダーによって提供されるため、装置のコンタクト特性が改良されると考えられる。
興味深いことに、不活性バインダーは、多結晶ブレンド層自身中の輸送を阻害しない。このことの証拠は、例えばWO2005/055248A2(特許文献1)中で示されるように、チャネル長が長い絶縁体および半導体バインダーの両者の高い移動度(しばしば0.1cm−1−1を超える)より明らかに見出せる。これは、結晶を貫いて形成される連続した経路に起因する。しかしながら、チャネルが短い装置の移動度の問題が、絶縁体バインダーを使用した場合に観測された。
バインダー高分子によるコンタクトが優先的に湿潤することを避ける代替案は、コンタクトの表面エネルギーを調節することである。しかしながら、このことは、コンタクトも抵抗を有していなければならず、それらの動作機能を高く維持しなければならいないため、容易には行えない。代わりに、本発明において記載されるように、半導体バインダーを使用することで、コンタクトの最適化が簡素となる。
本発明により達成される好都合な点は、先行技術において開示および示唆されていない。WO2005/055248A2(特許文献1)には、可溶性ポリアセンと、2および3.3の間の誘電率を有する有機バインダー樹脂とを含むOSCの改良された配合物が開示されている。それらの極性が低いのであれば種々の樹脂を使用できること、および、有機バインダーを半導体高分子とできることも開示されている。しかしながら、WO2005/055248A2(特許文献1)には短チャネル装置は開示されておらず、絶縁体または半導体バインダーを使用した場合、OSC配合物に対して同様の性能が教示されている。
本発明は、
ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を備える電子部品または装置であって、
「チャネル長」とも言う、該ソースおよび該ドレイン電極は特定の距離で分離されており、
該ソースおよび該ドレイン電極間に配置され、1種類以上のOSC化合物および有機バインダーを含む有機半導体(OSC)材料を、前記部品または装置は更に備えており、
該チャネル長は50ミクロン以下であり、該バインダーは半導体バインダーであることを特徴とする電子部品または装置に関する。
本発明は、更に、1種類以上のOSC化合物と、1種類以上の有機半導体バインダーまたはそれらの前駆体とを含むOSC配合物に関し、特に、上および下で記載されるような短チャネルOFET装置中における使用のためである。
短チャネルOFETで達成される改良に加え、本発明の配合物は、他の装置中でのコンタクト特性を高めるために使用することもできる。前記電子部品または装置としては、有機電界効果トランジスタ(OFET)、薄膜トランジスタ(TFT)、集積回路工学(IC)の部品、無線識別(RFID)タグ、光検出器、センサー、論理回路、記憶素子、キャパシタ、有機光起電(OPV)セル、電荷注入層、ショットキーダイオードが限定されることなく挙げられる。
本発明による電子装置は、短いチャネル長(即ち、ソースおよびドレイン電極間の距離)で特徴付けられる。チャネル長は50ミクロン以下であり、好ましくは20ミクロン以下であり、非常に好ましくは10ミクロン以下である。チャネル長は、典型的には、0.05ミクロンより大きい。
OSC材料は低分子化合物または2種類以上の低分子化合物の混合物とすることができる。特に好ましくは、電荷キャリア移動度が10−3cm−1−1以上の低分子OSC化合物であり、非常に好ましくは10−2cm−1−1以上、最も好ましくは10−1cm−1−1以上であり、好ましくは50cm−1−1以下である。移動度は、FETコンフィギュレーション中のドロップキャスト層上で決定できる。OSC化合物の分子量は、好ましくは、300および10,000の間であり、より好ましくは、500および5,000の間、更により好ましくは600および2,000の間である。低分子OSCは、好ましくは、溶液を塗工した際に結晶化する高い傾向を示すように選択される。
適切で好ましい低分子OSC材料としては、例えば、WO2005/055248A2およびEP1262469A1中で記載されるようなオリゴおよびポリアセン類、国際特許出願WO2006/119853A1中で記載されるような非対称ポリアセン類または国際特許出願WO2006/125504A1中で記載されるようなオリゴアセン類が限定されることなく挙げられる。
特に好ましいOSC材料は、以下の式の可溶性ポリアセン類である。
Figure 2009524226
式中、
kは、0または1であり、
lは、0または1であり、
1〜14は、複数ある場合は互いに独立に、H、ハロゲン、−CN、−NC、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−C(=O)NR00、−C(=O)X、−C(=O)R、−NH、−NR00、−SH、−SR、−SOH、−SO、−OH、−NO、−CF、−SF、置換されていてもよいシリル、または置換されていてもよく1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい1〜40個のC原子のカルビルまたはヒドロカルビルから選択される同一または異なる基を表し、
Xは、ハロゲンであり、
およびR00は、それぞれ互いに独立に、Hまたは1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい置換されていてもよいカルビルまたはヒドロカルビル基であり、
ポリアセンの隣接した環位に位置する2個以上の置換基R〜R14は、単環式または多環式で、ポリアセンに縮合されており、−O−、−S−および−N(R)−から選択される1個以上の基が間に入っていてもよく、1個以上の同一または異なる基Rにより置換されていてもよい、4〜40個のC原子を有する更なる飽和、不飽和または芳香環構造を構成していてもよく、
ポリアセン骨格中またはR1〜14から形成される環中の1個以上の炭素原子は、N、P、As、O、S、SeおよびTeから選択されるヘテロ原子により置き換えられていてもよい。
他に述べない限り、R、Rなどの基、kなどの指数は、複数ある場合は、それぞれ互いに独立に選択され、同一でも、それぞれ互いに異なっていてもよい。よって、例えば「R」のような単一の標記で、複数の異なる基が表される場合がある。
また、用語「アルキル」、「アリール」などは多価種を含み、例えば、アルキレン、アリーレンなどである。用語「アリール」または「アリーレン」は、芳香族炭化水素基または芳香族炭化水素基から誘導される基を意味する。用語「ヘテロアリール」または「ヘテロアリーレン」は、1個以上のヘテロ原子を含む「アリール」または「アリーレン」基を意味する。
上および下で使用される場合、用語「カルビル基」は、非炭素原子を全く含まないか(例えば、−C≡C−)またはN、O、S、P、Si、Se、As、TeまたはGeなどの少なくとも1個の非炭素原子と組み合わされてもよいか(例えば、カルボニルなど)の何れか一方で、少なくとも1個の炭素原子を含む任意の一価または多価の有機基部分構造を表す。用語「炭化水素基」および「ヒドロカルビル基」は1個以上のH原子を付加的に含むカルビル基を表し、例えば、N、O、S、P、Si、Se、As、TeまたはGeなどの更なるヘテロ原子を含んでいてもよい。
また、3個以上のC原子の鎖を含むカルビルまたはヒドロカルビル基は、直鎖状、分岐状および/または環状でよく、スピロおよび/または縮合環を含んでもよい。
好ましいカルビルまたはヒドロカルビル基としては、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシおよびアルコキシカルボニルオキシが挙げられ(それぞれは置換されていてもよく、1〜40個、好ましくは1〜25個、非常に好ましくは1〜18個のC原子を有する。)、更に、6〜40個、好ましくは6〜25個のC原子を有する置換されていてもよいアリール、アリール誘導体またはアリールオキシが挙げられ、更に、アルキルアリールオキシ、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールカルボニルオキシおよびアリールオキシカルボニルオキシが挙げられる(それぞれは置換されていてもよく、6〜40個、好ましくは7〜40個、非常に好ましくは7〜25個のC原子を有する。)。
カルビルまたはヒドロカルビル基は、飽和または不飽和の非環式基、または飽和または不飽和の環式基であってよい。不飽和非環式または環式基が好ましく、とくにアルケニルおよびアルキニル基(特に、エチニル)である。C〜C40のカルビルまたはヒドロカルビル基が非環式である場合、その基は直鎖状または分枝状であってよい。C〜C40のカルビルまたはヒドロカルビル基としては、例えば:C〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリル基、C〜C40のアルキルジエニル基、C〜C40のポリエニル基、C〜C18のアリール基、C〜C40のアルキルアリール基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のシクロアルケニル基などが挙げられる。上述の基の中では、C〜C20のアルキル基、C〜C20のアルケニル基、C〜C20のアルキニル基、C〜C20のアリル基、C〜C20のアルキルジエニル基、C〜C12のアリール基およびC〜C20のポリエニル基のそれぞれが好ましく;C〜C10のアルキル基、C〜C10のアルケニル基、C〜C10のアルキニル基(特に、エチニル)、C〜C10のアリル基、C〜C10のアルキルジエニル基、C〜C12のアリール基、C〜C10のポリエニル基のそれぞれが更に好ましく;C〜C10のアルキニル基が最も好ましい。
更に好ましいカルビルまたはヒドロカルビル基としては、1〜40個、好ましくは、1〜25個のC原子の直鎖状、分岐状または環状のアルキルが挙げられ、無置換であるか、F、Cl、Br、IまたはCNで一置換または多置換されており、ただし加えて、1個以上の隣接していないCH基は、それぞれ互いに独立に、Oおよび/またはS原子が互いに直接結合しないように、−O−、−S−、−NH−、−NR−、−SiR00−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−CO−NR−、−NR−CO−、−NR−CO−NR00−、−CX=CX−または−C≡C−で置き換えられていてもよく、RおよびR00は上および下に記載されるように与えられる意味の1つを有し、XおよびXは、それぞれ互いに独立に、H、F、ClまたはCNである。
およびR00は、好ましくは、H、1〜12個のC原子の直鎖状または分岐状のアルキルまたは6〜12個のC原子のアリールより選択される。
ハロゲンは、F、Cl、BrまたはIである。
好ましいアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ドデカニル、トリフルオロメチル、ペルフルオロ−n−ブチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ベンジル、2−フェノキシエチルなどが非限定的に挙げられる。
好ましいアルキニル基としては、エチニルおよびプロピニルが非限定的に挙げられる。
好ましいアリール基としては、フェニル、2−トリル、3−トリル、4−トリル、ナフチル、ビフェニル、4−フェノキシフェニル、4−フルオロフェニル、3−カルボメトキシフェニル、4−カルボメトキシフェニルなどが非限定的に挙げられる。
好ましいアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、t−ブトキシなどが非限定的に挙げられる。
好ましいアリールオキシ基としては、フェノキシ、ナフトキシ、フェニルフェノキシ、4−メチルフェノキシなどが非限定的に挙げられる。
好ましいアミノ基としては、ジメチルアミノ、メチルアミノ、メチルフェニルアミノ、フェニルアミノなどが非限定的に挙げられる。
2個以上の置換基R〜R14がポリアセンと共に環構造を形成している場合、これは、好ましくは、5員、6員または7員の芳香族または芳香族複素環で、好ましくは、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、セレノフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾールおよびオキサジアゾールより選択され、特に好ましくは、チオフェンまたはピリジンである。
などの環基およびカルビルおよびヒドロカルビル基上に存在してもよい置換基としては、シリル、スルホ、スルホニル、ホルミル、アミノ、イミノ、ニトリロ、メルカプト、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1〜12アルキル、C6〜12アリール、C1〜12アルコキシ、ヒドロキシおよび/またはそれらの組み合わせなどが非限定的に挙げられる。これらの存在してもよい置換基は、同一基中における全ての化学的に可能な組合せおよび/または複数(好ましくは2個)の先に述べた基(それぞれ互いに直接結合しスルファモイル基を表す場合、例えば、アミノおよびスルホニル)を含んでもよい。
好ましい置換基としては、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−C(=O)NR00、−C(=O)X、−C(=O)R、−NR00、−OH、−SF、ただしR、R00およびXは上に定義される通りであり、1〜12個、好ましくは1〜6個のC原子の置換されていてもよいシリル、アリール、および1〜12個、好ましくは1〜6個のC原子の直鎖状または分岐状のアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシが非限定的に挙げられ、ただし、1個以上のH原子はFまたはClで置き換えられていてもよい。これらの好ましい置換基の例は、F、Cl、CH、C、C(CH、CH(CH、CHCH(CH)COCH、OC、COCH,COC、COOCH、COOC、CF、OCF、OCHFおよびOCである。
非常に好ましい存在してもよい置換基としては、置換されていてもよいシリル、アミノ、F、Cl、CH、C、C(CH、CH(CHおよびCHCH(CH)Cが挙げられる。
シリル基は置換されていてもよく、好ましくは、式−SiR’R’’R’’’より選択される。そこで、R’、R’’およびR’’’のそれぞれは、H、C〜C40−アルキル基、好ましくは、C〜C−アルキル、最も好ましくは、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピル、C〜C40−アリール基、好ましくは、フェニル、C〜C40−アリールアルキル基、C〜C40−アルコキシ基、C〜C40−アリールアルキルオキシ基より選択される同一または異なる基であり、これらの基の全ては、例えば、1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよい。好ましくは、R’、R’’およびR’’’は、それぞれ独立に、置換されていてもよいC〜C10−アルキル、より好ましくは、C〜C−アルキル、最も好ましくは、C〜C−アルキル、例えば、イソプロピル、および置換されていてもよいC〜C10−アリール、好ましくは、フェニルより選択される。更に好ましくは式−SiR’R’’’’のシリル基で、ただしR’’’’はSi原子と共に環状シリルアルキル基を形成しており、好ましくは1〜8個のC原子を有する。
シリル基の好ましい実施形態の1つにおいて、R’、R’’およびR’’’は同一の基であり、例えば、トリイソプロピルシリル中のように、同一で置換されていてもよいアルキル基である。非常に好ましくは、基R’、R’’およびR’’’は同一で、置換されていてもよいC1〜10、より好ましくは、C1〜4、最も好ましくは、C1〜3のアルキル基である。この場合の好ましいアルキル基は、イソプロピルである。
上述のような式−SiR’R’’R’’’または−SiR’R’’’’は、C〜C40−カルビルまたはヒドロカルビル基に対する好ましい存在してもよい置換基である。
好ましい基−SiR’R’’R’’’としては、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシリル、ジメチルエチルシリル、ジエチルメチルシリル、ジメチルプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジプロピルメチルシリル、ジイソプロピルメチルシリル、ジプロピルエチルシリル、ジイソプロピルエチルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、トリメトキシシリル、トリエトキシシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、ジイソプロピルフェニルシリル、ジフェニルエチルシリル、ジエチルフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、トリフェノキシシリル、ジメチルメトキシシリル、ジメチルフェノキシシリル、メチルメトキシフェニルシリルなどが非限定的に挙げられ、ただし、アルキル、アリールまたはアルコキシ基が置換されていてもよい。
特に好ましい式Iの化合物は、
−RおよびR13は−C≡C−SiR’R’’R’’’であり、ただしR’、R’’およびR’’’は、置換されていてもよいC1〜10アルキルおよび置換されていてもよいC6〜10アリールより選択され、好ましくは直鎖状または分岐状のC1〜6アルキルまたはフェニルであり、
−k=l=1であり、
−R、R、R12およびR14はHであり、
−R1〜4およびR8〜11の少なくとも1つはHと異なり、直鎖状または分岐状のC1〜6−アルキルまたはFより選択され、
−l=0で、ポリアセンと共にRおよびRは、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、セレノフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾールおよびオキサジアゾールより選択される芳香族複素環を形成しており、
−k=0で、ポリアセンと共にRおよびR10は、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、セレノフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾールおよびオキサジアゾールより選択される芳香族複素環を形成している。
適切で好ましい式Iの化合物の例としては、以下に列記される化合物が限定的に挙げられる。
Figure 2009524226
Figure 2009524226
Figure 2009524226
ただし、これらの式中で示されるトリアルキルシリル基も他のトリアルキルシリル基、または上で定義されるような他の基−SiR’R’’R’’’で置き換えられていてもよく、ただし、チオフェン環も上で定義されるような1個以上の基Rで置換されていてよい。
本発明のOSC配合物および電子装置で使用される半導体バインダーは、半導体高分子、または少なくとも1種類の半導体高分子を含む組成物または混合物、またはそれらの前駆体より選択される。
適切で好ましい半導体バインダーとしては、WO99/32537A1およびWO00/78843A1に記載されるようなアリールアミン高分子類、WO2004/057688A1中に記載されるような半導体高分子類、WO99/54385A1中に記載されるようなフルオレン−アリールアミン共重合体類、WO2004/041901A1、Macromolecules 2000年、第33巻(第6号)、第2016〜2020頁およびAdvanced Materials、2001年、第13巻、第1096〜1099頁中に記載されるようなインデノフルオレン高分子類、Dohmaraら、Phil.Mag.B.1995年、第71巻、第1069頁中に記載されるようなポリシラン高分子類、WO2004/057688A1中に記載されるようなポリチオフェン類、およびJP2005−101493A1中に記載されるようなポリアリールアミン−ブタジエン共重合体類が非限定的に挙げられる。
一般に、適切で好ましいバインダーは、実質的に共役している繰返し単位を含む高分子より選択され、例えば、一般式IIの単独重合体または共重合体(ブロック共重合体を含む)である。
Figure 2009524226
ただし、A、B〜Zは、ランダム重合体中で、それぞれ単量体単位を表し、ブロック重合体中で、それぞれブロックを表し、(c)、(d)〜(z)は、それぞれ、重合体中の個々の単量体単位のモル分率を表し、即ち、(c)、(d)〜(z)は0〜1の値で、(c)+(d)+〜+(z)の総和は1である。
適切で好ましい単量体単位またはブロックA、B〜Zとしては、以下に与えられる式1〜8のものが挙げられる。そこにおいて、mは式1a中で定義される通りで、1より大きい場合、単一の単量体単位の代わりにブロックを示すこともある。
1.トリアリールアミン単位、好ましくは式1a(US6,630,566中で開示されるような)または1bの単位
Figure 2009524226
式中、
Ar1〜5は同一でも異なっていてもよく、異なる繰返し単位中の場合は独立して、単核または多核であって置換されていてもよい芳香族基を表し、
mは1または1より大きい整数で、好ましくは10以上、より好ましくは20以上である。
Ar1〜5の文意において、単核芳香族基は1個のみの芳香族環を有し、例えば、フェニルまたはフェニレンである。多核芳香族基は2個以上の芳香族環を有し、縮合されていてもよく(例えば、ナフチルまたはナフチレン)、個々に共有結合されていてもよく(例えば、ビフェニル)および/または縮合されおよび個々に結合された芳香族環の両者の組み合わせでもよい。好ましくは、それぞれのAr1〜5は、実質的に基全体で実質的に共役している芳香族基である。
2.式2のフルオレン単位
Figure 2009524226
式中、
およびRは、それぞれ互いに独立に、H、F、CN、NO、−N(R)(R)または置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、チオアルキル、アシル、アリールより選択され、
およびRは、それぞれ互いに独立に、H、置換されていてもよいアルキル、アリール、アルコキシまたはポリアルコキシまたは他の置換基より選択され、
ただし、アステリスク(*)はHを含む任意の末端または末端封止基であり、アルキルおよびアリール基はフッ素化されていてもよい。
3.式3の複素環単位
Figure 2009524226
式中、
Yは、Se、Te、O、Sまたは−N(R)、好ましくは、O、Sまたは−N(R)−であり、
Reは、H、置換されていてもよいアルキルまたはアリールであり、
およびRは、式2中で定義される通りである。
4.式4の単位
Figure 2009524226
式中、
、RおよびYは、式2および3中で定義される通りである。
5.式5の単位
Figure 2009524226
式中、
、RおよびYは、式2および3中で定義される通りであり、
zは、−C(T)=C(T)−、−C≡C−、−N(R)−、−N=N−、(R)=N−、−N=C(R)−であり、
およびTは、それぞれ互いに独立に、H、Cl、F、−CNまたは1〜8個のC原子の低級アルキルであり、
は、Hまたは置換されていてもよいアルキルまたはアリールである。
6.式6のスピロビフルオレン単位
Figure 2009524226
式中、
およびRは、式2中で定義される通りである。
7.式7のインデノフルオレン単位
Figure 2009524226
式中、
およびRは、式2中で定義される通りである。
8.式8のチエノ[2,3−b]チオフェン単位
Figure 2009524226
式中、
およびRは、式2中で定義される通りである。
9.式9のチエノ[3,2−b]チオフェン単位
Figure 2009524226
式中、
およびRは、式2中で定義される通りである。
式1〜9のように、ここで記載される重合体の式の場合、重合体は、Hを含む任意の末端封止または脱離基である任意の末端基で終止されていてよい。
ブロック共重合体の場合、それぞれの単量体A、B〜Zは共役されたオリゴマーまたは高分子であってもよく、m個、例えば2〜50個の式1〜9の単位を含む。
特に好ましい半導体バインダーは、PTAAおよびその共重合体類、フルオレン重合体類およびそれらのPTAAとの共重合体類、ポリシラン類、特に、ポリフェニルトリメチルジシラン、およびシス−およびトランス−インデノフルオレン重合体類およびそれらのPTAAとの共重合体類で、アルキルまたは芳香族で置換されており、特に、以下の式の重合体である。
Figure 2009524226
Figure 2009524226
式中、
Rは、式2のRの意味の1つを有し、好ましくは、1〜20個、好ましくは1〜12個のC原子を有する直鎖状または分岐状アルキルまたはアルコキシであるか、または5〜12個のC原子のアリール、好ましくは置換されていてもよいフェニルであり、
R’は、Rの意味の1つを有し、
nは、1より大きい整数である。
典型的で好ましい重合体の例としては、以下に列記される重合体が非限定的に挙げられる。
Figure 2009524226
好ましくは、半導体バインダーは10−3cm−1−1以上の電荷キャリア移動度を有し、より好ましくは、5×10−3cm−1−1以上、最も好ましくは、10−2cm−1−1以上であり、好ましくは、1cm−1−1以下である。好ましくは、バインダーは、結晶性低分子であるOSCのイオン化ポテンシャルに近いイオン化ポテンシャルを有し、最も好ましくは、低分子OSCのイオン化ポテンシャルの+/−0.6eVの範囲内であり、更により好ましくは、+/−0.4eVである。バインダー高分子の分子量は、好ましくは、1000および10の間であり、より好ましくは、10,000および10の間、最も好ましくは、20,000および500,000の間である。ポリフェニレンビニレン(PPV)高分子類は、それらの電荷キャリア移動度が低く(典型的には、10−4cm−1−1未満)、利点が少ないか無いため余り好ましくない。同様に、ポリビニルカルバゾール(PVK)は一般に有効なバインダーであるが、移動度が低く、短チャネル装置におけるコンタクトの改良効果が低いため、本発明においては余り好ましくない。一般に、本発明においては、高い電荷キャリア移動度を有する高分子をバインダーとして使用することが望ましい。極性が低く、誘電率が絶縁体バインダーにおいて上で定義されるのと同一の範囲内である半導体高分子も好ましい。
半導体バインダー/OSC低分子組成物のレオロジー特性を調節するために、少量の不活性バインダーを加えることもできる。適切な不活性バインダーは、例えば、WO02/45184A1中に記載されている。不活性バインダーの含有量は、乾燥後の組成物全体の固形物重量の好ましくは0.1%〜10%の間である。
最も適切なバインダーおよび最適なバインダーの配合物の半導体に対する比率を選択することで、半導体層のモルフォロジーを制御できる。実験によれば、バインダー樹脂、溶媒、濃度、堆積方法などの配合物のパラメータを変化させることで、アモルファスから結晶に至るまでの範囲のモルフォロジーを得ることができることが示されている。
バインダー樹脂にとって重要な因子は次の通りである:通常、バインダーは共役結合および/または芳香族環を含む。好ましくは、バインダーは柔軟なフィルムを形成できなければならない。バインダーは、一般的に使用される溶媒に可溶でなければならい。バインダーは適切なガラス転移温度を有していなければならず、バインダーの誘電率は周波数に殆ど依存しない。
p−チャネルFET中の半導体層の用途に対しては、半導体バインダーは、OSCと同様またはより高いイオン化ポテンシャルを有していなければならず、そうでなければ、バインダーが正孔トラップを形成してしまうかもしれないからである。n−チャネルの材料中では、電子トラップをさけるために、半導体バインダーは、n−型半導体と同様またはより低い電子親和性を有していなければならない。
本発明による配合物およびOSC層は、以下の工程を含む方法により調製できる。
(i)最初に、OSC化合物とバインダーまたはそれの前駆体とを混合する。好ましくは、混合工程は、成分を溶媒または溶媒混合物と混合することを含む。
(ii)OSC化合物およびバインダーを含む溶媒を基体に塗工する。任意工程で溶媒を蒸発させ本発明による固体OSC層を形成してもよい。
(iii)任意工程で、基体から固体OSC層を、または固体層から基体を取除いてもよい。
工程(i)において溶媒は単一の溶媒でよく、またはOSC化合物およびバインダーを分離された溶媒中にそれぞれ溶解し、その後2つの得られる溶液を混合して成分を混合してもよい。
OSC化合物を、バインダーの前駆体、例えば、液状単量体、オリゴマーまたは架橋性高分子中に、任意に溶媒存在下で混合または溶解させて、例えば、浸漬、噴霧、塗装または印刷により混合物または溶液を堆積して基体上に液状層を形成し、例えば、放射線、熱または電子ビームに曝露し、液状単量体、オリゴマーまたは架橋性高分子を硬化して、固体層を生成することで、バインダーを、その場で形成できる。事前に形成されたバインダーを使用する場合、適切な溶媒中に式Iの化合物と共にバインダーを溶解することもでき、例えば、浸漬、噴霧、塗装または印刷により、その溶液を基体上に堆積して液状層を形成し、次いで溶媒を除去して固体層を残す。バインダーおよびOSC化合物の両者を溶解できる溶媒が選択され、溶媒を溶液混合物から蒸発させると、コヒーレントで欠陥のない層が与えられることが分かるであろう。
バインダーまたはOSC化合物に適切な溶媒は、混合物を用いる濃度でASTM法D3132に記載されるように材料のコントア図を調製することで決定できる。材料は、ASTM法に記載されるように広い範囲の溶媒に添加される。
本発明による配合物は、2種類以上のOSC化合物および/または2種類以上のバインダーまたはバインダー前駆体を含んでもよく、上述の方法を、そのような配合物に適用することもできる。
適切で好ましい有機溶媒の例としては、ジクロロメタン、トリクロロメタン、モノクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、テトラヒドロフラン、アニソール、モルホリン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,4−ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラリン、デカリン、インダンおよび/またはそれらの混合物が非限定的に挙げられる。
適切に混合および経時後、溶液を次のカテゴリーの1つとして評価する:完全な溶液、可溶性および不溶性の境界上の溶液または不溶性。コントア線を、可溶性および不溶性を分ける溶解性パラメータ−水素結合の限界の輪郭を得るために描く。可溶性領域内に収まる「完全な」溶媒は、「Crowley、J.D.、Teague、G.S.JrおよびLowe、J.W.Jr.、Journal of Paint Technology、第38巻、第496号、第296頁(1966年)」で刊行されているような文献値より選択できる。溶媒混合物もまた用いることができ、「Solvents、W.H.Ellis、Federation of Societies for Coatings Technology、第9〜10頁、1986年」中に記載されるように特定できる。混合物中に少なくとも1種類の真性溶媒を有するのが望ましいが、そのような手順によって、バインダーおよび式Iの化合物の両者に溶解する「非」溶媒の混合物に至る場合もある。
半導体バインダーおよびそれらの混合物と共に、本発明による配合物での使用に特に好ましい溶媒は、キシレン類、トルエン、テトラリン、クロロベンゼンおよびo−ジクロロベンゼンである。
本発明による配合物または層中でのバインダーに対するOSC化合物の比は、典型的には、重量で20:1〜1:20、例えば、重量で1:1である。好ましい実施形態において、バインダーに対するOSC化合物の比は、重量で10:1以上、、好ましくは15:1以上である。18:1または19:1までの比も、適切であることが証明されている。
本発明によれば、有機半導体層の配合物中における固形分量のレベルもまたOFETのような電子装置の改良された移動度の値を達成する要因であることが更に見出された。配合物の固形分量は通常次のように表される。
Figure 2009524226
式中、
a=式Iの化合物の質量、b=バインダーの質量およびc=溶媒の質量である。
配合物の固形分量は、好ましくは、0.1〜10重量%、さらに好ましくは、0.5〜5重量%である。
近代のマイクロ電子工学において小型構造を形成することは、費用および電力消費の削減(より多くの装置/単位面積)のために望ましい。本発明の層のパターンニングは、フォトリソグラフィー、電子ビームリソグラフィーまたはレーザーパターンニングによって行うことができる。
電界効果トランジスタのような有機電子デバイスの液体塗工は、真空蒸着技術よりも望ましい。本発明の配合物により、多くの液体塗工技術の使用が可能となる。有機半導体層は、例えば、それに限定はされないが、浸漬塗工、スピン塗工、インクジェット印刷、レタープレス印刷、スクリーン印刷、ドクターブレード塗工、ローラー印刷、逆ローラー印刷、オフセットリソグラフィー印刷、フレキソ印刷、ウェブ印刷、噴霧塗工、はけ塗りまたはパッド印刷によって、最終の装置構造に組み入れることができる。本発明は、特に、最終の装置構造へ有機半導体層をスピン塗工するのに用いるのに適する。
本発明の選択された配合物は、インクジェット印刷またはミクロディスペンシングによって既製の装置基体に塗布できる。好ましくは、限定されないが、Aprion社、Hitachi−Koki社、InkJet Technology社、、On Target Technology社、、Picojet社、Spectra社、Trident社、Xaar社によって供給されるような工業的圧電印刷ヘッドを有機半導体層の基板への塗布に使用できる。加えて、Brother社、Epson社、Konica社、Seiko Instruments Toshiba TEC社によって製造されるような半工業的ヘッドまたはMicrodrop社およびMicrofab社によって製造されるような単一ノズルミクロディスペンサーを使用してもよい。
インクジェット印刷またはミクロディスペンシングによって塗布するために、式Iの化合物およびバインダーの混合物を、初めに適切な溶媒中に溶解しなければならない。溶媒は、上述の要件を満足しなければならず、選択された印刷ヘッドに対して何ら有害な効果を有していてはならない。加えて、溶媒は、印刷ヘッドの内側で溶媒が乾燥することによって生ずる操作上の問題を防ぐために、100℃を超える沸点を有していなければならず、好ましくは、140℃を超え、より好ましくは、150℃を超える。適切な溶媒としては、置換および無置換のキシレン誘導体類、ジ−C1〜2−アルキルホルムアミド、置換および無置換のアニソール類および他のフェノール−エーテル誘導体類、置換されたピリジン類、ピラジン類、ピリミジン類、ピロリジン類などの置換された複素環類、置換および無置換のN,N−ジ−C1〜2−アルキルアニリン類および他のフッ素化または塩素化された芳香族類が挙げられる。
インクジェット印刷によって本発明による配合物を堆積するのに適切な溶媒としては、1個以上の置換基によって置換されたベンゼン環を有するベンゼン誘導体が挙げられ、1個以上の置換基中の炭素原子の総数は少なくとも3個である。例えば、ベンゼン誘導体はプロピル基または3個のメチル基で置換されていてもよく、いずれの場合も、全部で少なくとも3個の炭素原子が存在する。そのような溶媒によって、噴霧の際にジェットの目詰まりおよび成分の分離を低減または防止する溶媒をバインダーおよびOSC化合物とともに含むインクジェット液体の形成が可能となる。溶媒としては、以下の例の列記より選択されるものが挙げられる:ドデシルベンゼン、1−メチル−4−tert−ブチルベンゼン、テルピネオールリモネン、イソジュレン、テルピノレン、シメン、ジエチルベンゼン。溶媒は、2種類以上の溶媒の組み合わせである溶媒混合物でもよく、それぞれの溶媒は、好ましくは、100℃を超える沸点を有しており、より好ましくは、140℃を超える。また、そのような溶媒は、堆積される層中の膜形成を促進し、層中の欠陥を減少させる。
インクジェット液体(即ち、溶媒、バインダーおよび半導体化合物の混合物)は、好ましくは、20℃で、1〜100mPa・s、より好ましくは、1〜50mPa・s、最も好ましくは、1〜30mPa・sの粘度を有する。
本発明においてバインダーを使用することで、塗工溶液の粘度を特定の印刷ヘッドの要件を満足するように調整することもできる。
本発明の半導体層は、所望により厚くすることもできるが、典型的には、最大1ミクロン(=1μm)厚である。層の厳密な厚みは、例えば、層を用いる電子装置の要件に依存する。OFETまたはOLEDで用いるには、層厚は、典型的には500nm以下でよい。
OSC層を調製するために使用される基体は、任意の下層の装置層、電極、または、例えば、シリコンウエハー、ガラスまたは高分子基体などの分離用基体を含んでもよい。
本発明の1つの特定の実施形態では、バインダーは配向可能でよく、例えば、液晶相を形成できる。そのような場合、バインダーはOSC化合物の配向を助けてもよく、例えば、分子の長軸が、優先的に、電荷の輸送方向に沿って配向される。バインダーの配向に適する方法としては、重合体有機半導体を配向するために使用され先行文献に記載されている方法が挙げられ、例えば、WO03/007397である。
加えて、本発明によるOSC配合物は、例えば、表面活性化合物、潤滑剤、湿潤剤、分散助剤、疎水化剤、粘着剤、流動性改良剤、消泡剤、脱気剤、希釈剤、反応性または非反応性の希釈剤、補助、着色剤、染料、顔料またはナノ粒子などの1種類以上の更なる成分を含んでよく、更に、特に、架橋性バインダーを使用する場合、触媒、感光剤、安定剤、阻害剤、連鎖移動剤または共反応性単量体である。
また、本発明は新規のOSC材料にも関し、OSC低分子類、半導体重合体類または共重合体類が挙げられ、上および下に記載されるようなOSC配合物に関し、単チャネル装置中のみならず、本発明中で記載される型の他の電子装置中または有機発光ダイオード(OLED)のような電子発光装置中におけるそれらの使用に関する。
本発明は、更に、OSC層を備える電子装置に関する。電子装置としては、有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機発光ダイオード(OLED)、光検出器、センサー、論理回路、記憶素子、キャパシタまたは有機光起電(OPV)セルが非限定的に挙げられる。例えば、OFET中のドレインおよびソース間のアクティブ半導体チャネルが、本発明の層を備えていてもよい。もう1つの例として、OLED装置中の電荷(正孔または電子)注入または輸送層が、本発明の層を備えていてもよい。本発明によるOSC配合物およびそれらより形成されるOSC層は、特にここで記載される好ましい実施形態に関し、OFET中で特定の有用性を有する。
本発明によるOFET装置は、好ましくは、
−ソース電極と、
−ドレイン電極と、
−ゲート電極と、
−上で記載されるようなOSC層と、
−1つ以上のゲート絶縁体層と、
−場合によって基体と
を備える。
ソースおよびドレイン電極が絶縁体層によってゲート電極より分離されており、ゲート電極および半導体層の両者が絶縁体層とコンタクトしており、ソース電極およびドレイン電極の両者が半導体層とコンタクトしていれば、OFET装置中のゲート、ソースおよびドレイン電極および絶縁体および半導体層は、任意の配列で配置できる。
OFET装置は、トップゲート装置またはボトムゲート装置でよい。OFET装置の適切な構造および製造方法は当業者に既知であり、文献に記載されており、例えば、WO03/052841である。
ゲート絶縁体層は、好ましくは、例えば、商業的に入手可能なCytop809M(登録商標)またはCytop107M(登録商標)(Asahi Glass社製)のうなフルオロ高分子を含む。好ましくは、例えば、スピン塗工、ドクターブレード、ワイヤーバー塗工、噴霧または浸漬塗工または他の既知の方法により、絶縁体材料および1個以上のフッ素原子の1種類以上の溶媒(フルオロ溶媒)、好ましくは、ペルフルオロ溶媒を含む配合物より、ゲート絶縁体層を堆積する。適切なペルフルオロ溶媒は、例えば、FC75(登録商標)(Acros社より入手可能、カタログ番号12380)である。他の適切なフルオロ高分子およびフルオロ溶媒は先行技術で既知であり、例えば、ペルフルオロ高分子類Teflon AF(登録商標)1600または2400(DuPont社製)またはFluoropel(登録商標)(Cytonix社製)またはペルフルオロ溶媒類FC43(登録商標)(Acros社、番号12377)などである。
図3に、本発明の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置の断面図を例示し、基体(1)、半導体層(2)、ゲート誘電体(絶縁体)層(3)、ゲート電極(4)、ソース電極(5)およびドレイン電極(6)を備える。チャネル長Lは両端が矢印の線で、図解されている。
文意が他に明確に示さない限り、ここで用いられるここでの用語の複数形は単数形を含むものとして構成され、逆もそうである。
本明細書の記載および特許請求の範囲を通して、「含む」および「含有する」およびその語の変形、たとえば、「含んでいる」および「含む」は、「限定はされることなく含む」ことを意味し、他の成分を除外することを意図するもの(除外するもの)ではない。
本発明の上述の実施形態の変形も本発明の範囲内に収まる限り行うことができることが、分かるであろう。本明細書で記載されるそれぞれの特徴は、他に言及しない限り、同一、同等または同様な目的として働く代わりの特徴によって置き換えることができる。よって、他に言及しない限り、記載されるそれぞれの特徴は、同等または同様な特徴の包括的な一連の単なる1つの例である。
本明細書中に記載される全ての特徴は、そのような特徴および/または工程の少なくとも幾つかが互いに両立しない組み合わせを除き、いずれの組み合わせで組み合わせてもよい。特に、本発明の好ましい特徴は、本発明の全ての様態で適用でき、任意の組み合わせで使用できる。同様に、必須ではない組み合わせ中に記載される特徴を、(組み合わせることなく)別々に使用してもよい。
上記の特徴、特に好ましい実施形態の多くは、それ自身で発明性があり、本発明の実施形態の単なる一部ではないことが分かるであろう。現在請求されている任意の発明に加えてまたは代わりに、これらの特徴は独立して保護を求めることができる。
ここで、本発明を、以下の例を参照にして更に詳細に説明するが、単なる例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
以下のパラメータを使用する:
μは、電荷キャリアの移動度である。
Wは、ドレインおよびソース電極の長さである。
Lは、ドレインおよびソース電極の距離である。
DSは、ソース−ドレイン電流である。
は、ゲート誘電体の単位面積あたりの静電容量である。
は、ゲート電圧(V)である。
DSは、ソース−ドレイン電圧である。
は、オフセット電圧である。
他に言及しない限り、上および下で与えられる場合、誘電率(ε)、電荷キャリアの移動度(μ)、溶解性パラメータ(δ)および粘度(η)などの物理的パラメータの全ての特定の値は、20℃(+/−1℃)の温度に関する。高分子中における単量体または繰返し単位の比率は、モル%で与えられる。高分子混合物中における高分子の比率は、重量%で与えられる。他に言及しない限り、高分子の分子量は重量平均分子量Mw(GPC、ポリスチレン標準)で与えられる。配合物の粘度は自動ミクロ粘度計(例えば、Anton Paar社、Graz、オーストリア国より入手可能)を使用して得られ、回転/落下ボールの原理に基づいている。毛細管が使用され、中で小さな金属ボールが回転し、これを一方または他方に傾けて、液体を通過させながらボールを降下させ、時間を計ることができる。液体を通る1組の距離を通過するのにかかる時間の長さは粘度に比例し、この間にチューブを保持する角度が測定のせん断速度を決定するが、ニュートン液体に対しては記録される粘度に影響しないはずである。
<例1>
試験用の電界効果トランジスタを、シャドーマスキングを通して蒸発によりAuソースおよびドレイン電極がパターン形成されたガラス基体(Corning社Eagle2000)を使って製作する。Auのソースおよびドレインの蒸発後に、試料を酸素プラズマ(1KW、500mL/分)中で90秒間クリーニングする。次いで、試料を10mMのペンタフルオロベンゼンチオール(Aldrich社カタログ番号P565−4)に10分間浸漬し、続いて2−プロパノール中で濯ぎ、圧縮空気流下で乾燥する。
PTAA1(上の式II1a、誘電率2.9)または不活性バインダー樹脂ポリスチレン(PS Mw1,000,000 Aldrich社カタログ番号48,080−0、誘電率2.5)と1:1の重量比で混合されたOSC化合物6,13−ビス(トリイソプロピルシリルエチニル)ペンタセン(「TIPS」、上の式I1)を使用して、半導体配合物を作製する。TIPS/PTAA配合物のために、半導体配合物4部を96部のテトラヒドロナフタレンに溶解し、500rpmで10秒、続いて2000rpmで20秒、基体上にスピン塗工する。TIPS/PS配合物のためには、半導体配合物2部を98部のテトラヒドロナフタレンに溶解し、500rpmで10秒、続いて2000rpmで60秒、基体上にスピン塗工する。完全な乾燥を確実にするために、試料を20分間100℃でオーブン中に置く。絶縁体材料(Cytop 809M、Asahi glass社)を1:1の重量比でペルフルオロ溶媒(FC43、Acros社カタログ番号12377)と混合し、次いで、半導体上にスピン塗工し、典型的には約0.5μmの厚みを与える。試料を100℃でオーブン中にもう一度置き、絶縁体から溶媒を蒸発させる。シャドーマスクを通して蒸発させ、装置のチャネル領域上に金ゲートコンタクトを規定する。絶縁体層の静電容量を決定するために、パターン形成されていないAu基層と、FET装置上のものと同じ方法で調製された絶縁体層と、および既知の形状のトップ電極とからなる多くの装置を調製する。静電容量は、絶縁体の何れか側の金属に接続された携帯型マルチメータを使用して測定する。トランジスタを決定する他のパラメータは、それぞれ対向するドレインおよびソース電極の長さ(W=1mm)およびそれらのそれぞれからの距離(L=110〜7μmまで変化させる)である。
Sirringhausら(Appl.Phys.Lett.第71巻、(第26号)第3871〜3873頁)によって記載される技法を使用して、材料の電界効果移動度を試験する。トランジスタに印加する電圧は、ソース電極の電位に対して相対的である。p型ゲート材料の場合、負電位をゲートに印加すると、ゲート誘電体の反対側の半導体中に正の電荷キャリア(正孔)が蓄積する(nチャネルFETについては、正の電圧を印加する)。これは、蓄積モードと呼ばれる。静電容量/ゲート誘電体の面積であるCは、それから誘導される電荷量を決定する。負の電位VDSをドレインに印加すると、蓄積したキャリアはソース−ドレイン電流IDSを生じ、主に蓄積したキャリアの密度、および、重要なことに、ソース−ドレインチャネルにおけるそれらの移動度に依存する。ドレインおよびソース電極配置、大きさおよび距離などの形状的要因も、電流に影響する。典型的には、ゲートおよびドレイン電圧の範囲を、装置の研究中に走査する。ソース−ドレイン電流は、式1で記載される。
Figure 2009524226
式中、Vはオフセット電圧であり、IΩはゲート電圧から独立した抵抗電流であり、材料の有限導電率によるものである。他のパラメータは、上に記載されている。
電気計測のために、トランジスタ試料を試料ホルダーに搭載する。ゲート、ドレインおよびソース電極へのマイクロプローブ接続を、Karl Suss社製PH100ミニチュアプローブヘッドを使用して行う。これらを、Hewlett−Packard社製4155Bパラメータアナライザに連結する。ドレイン電圧を−5Vに設定し、ゲート電圧を+10〜−40Vに1V刻みに走査し、+10Vに戻し、この直後にドレイン電圧を−40Vに設定し、ゲートをもう一度+10V〜−40Vに走査し、+10Vに戻す。V−40Vの走査のために、下の式2を使用して装置の飽和移動度を取出す。
Figure 2009524226
図1は、チャネル長が100μmの装置上におけるTIPS/PS組成物に対する例のグラフを示す。式2の
Figure 2009524226
の部分を計算するために、破線を使用する。静電容量、チャネル長および幅を、それぞれの装置で測定する。
図2は、2種類の配合物−TIPS/PSおよびTIPS/PTAAに対する種々のチャネル長での飽和移動度を示す。短チャネル装置においてTIPS/PTAA配合物が高い移動度を与えており、従って、TIPS/PS配合物より好ましいことが見て取れる。
<例2>
試験用の電界効果トランジスタを、シャドーマスキングによりAuソースおよびドレイン電極がパターン形成されたガラス基体を使って製作する。電極を1分間10mMのペンタフルオロベンゼンチオール(Aldrich社カタログ番号P565−4)溶液で処理する。化合物TIPS(上の式I1)を使用し、PTAA1(上の式II1a、誘電率2.9)およびスピロビフルオレン(上の式6)とそれぞれ2:1:1の重量比で混合して、半導体配合物を作製する。半導体配合物4部を96部の溶媒(テトラヒドロナフタレン)に溶解し、500rpmで20秒、続いて2000rpmで20秒、基体およびPt/Pd電極上にスピン塗工する。完全な乾燥を確実にするために、試料を1分間100℃でホットプレート上に、続いて30分間100℃でエアーオーブン中に置く。絶縁体材料(Cytop 809M、Asahi glass社)の溶液を1:1の重量比でフルオロ溶媒FC43(Acros社カタログ番号12377)と混合し、次いで、半導体層上にスピン塗工し、約500nmの厚みを与える。試料を100℃で20分間オーブン中にもう一度置き、絶縁体層から溶媒を蒸発させる。シャドーマスクを通して30nmの金を蒸発させ、装置のチャネル領域上にゲートコンタクトを規定する。絶縁体層の静電容量を決定するために、パターン形成されていないAu基層と、FET装置上のものと同じ方法で調製された絶縁体層と、および既知の形状のトップ電極とからなる多くの装置を調製する。静電容量は、絶縁体の何れか側の金属に接続された携帯型マルチメータを使用して測定する。トランジスタを決定する他のパラメータは、それぞれ対向するドレインおよびソース電極の長さ(W=1mm)およびそれらのそれぞれからの距離(L=10〜100μmまで変化させる)である。
トランジスタに印加する電圧は、ソース電極の電位に対して相対的である。p型ゲート材料の場合、負電位をゲートに印加すると、ゲート誘電体の反対側の半導体中に正の電荷キャリア(正孔)が蓄積する(nチャネルFETについては、正の電圧を印加する)。これは、蓄積モードと呼ばれる。静電容量/ゲート誘電体の面積であるCは、それから誘導される電荷量を決定する。負の電位VDSをドレインに印加すると、蓄積したキャリアはソース−ドレイン電流IDSを生じ、主に蓄積したキャリアの密度、および、重要なことに、ソース−ドレインチャネルにおけるそれらの移動度に依存する。ドレインおよびソース電極配置、大きさおよび距離などの形状的要因も、電流に影響する。典型的には、ゲートおよびドレイン電圧の範囲を、装置の研究中に走査する。ソース−ドレイン電流は、式3で記載される。
Figure 2009524226
式中、Vはオフセット電圧であり、IΩはゲート電圧から独立した抵抗電流であり、材料の有限導電率によるものである。他のパラメータは、上に記載されている。
電気計測のために、トランジスタ試料を試料ホルダーに搭載する。ゲート、ドレインおよびソース電極へのマイクロプローブ接続を、Karl Suss社製PH100ミニチュアプローブヘッドを使用して行う。これらを、Hewlett−Packard社製4155Bパラメータアナライザに連結する。ドレイン電圧を−5Vに設定し、ゲート電圧を+10〜−40Vに0.5V刻みに走査する。この後、ドレインを−40Vに設定し、ゲートをもう一度+10Vおよび−40Vの間で走査する。蓄積中、|V|>|VDS|であれば、ソース−ドレイン電流はVに対して直線的に変化する。よって、電界効果移動度は、式4で与えられるIDS対Vの勾配(S)より計算できる。
Figure 2009524226
下で引用される全ての電界効果移動度は、この方式より計算される(他に言及しなければ)。電界効果移動度がゲート電圧によって変化する場合、その値は、蓄積モード中で|V|>|VDS|ある方式において達する最も高いレベルとする。
図4は、この配合物を使用して作製されたチャネル長が10ミクロンの装置の移動特性(電流および移動度)を示す。図5は、この配合物のチャネル長依存性のグラフで、例1中のTIPS:PS配合物と比較して、チャネル長が短くなるほど変化が少なくなることを示す。
OFETの飽和領域からの電界効果移動度の計算を例示する図である。 例1による2種類のOSC配合物に対する飽和移動度を、チャネル長の関数として示す図である。 本発明による短チャネルOFET装置を例で図示する図である。 例2によるOFET装置の移動特性(電流および移動度)を示す図である。 例2によるOSC配合物に対する移動度を、チャネル長の関数として示す図である。

Claims (11)

  1. ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を備える電子部品または装置であって、
    該ソースおよび該ドレイン電極は特定の距離(「チャネル長」)で分離されており、
    前記部品または装置は、該ソースおよび該ドレイン電極間に、1種類以上のOSC化合物および有機バインダーを含む有機半導体(OSC)材料を、更に含み、
    該チャネル長は50ミクロン以下であり、該バインダーは半導体バインダーであることを特徴とする電子部品または装置。
  2. 該チャネル長は20ミクロン以下であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 該半導体バインダーは、ポリアリールアミン類、ポリフルオレン類、ポリインデノフルオレン類、ポリスピロビフルオレン類、ポリシラン類、ポリチオフェン類、1種類以上の前述のポリマーの共重合体類、およびポリアリールアミン−ブタジエン共重合体類より選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 該半導体バインダーは、PTAAおよびその共重合体類、ポリフルオレン類およびそれらのPTAAとの共重合体類、ポリシラン類、ポリフェニルトリメチルジシラン、シス−およびトランス−ポリインデノフルオレン類およびそれらのPTAAとの共重合体類より選択され、全てはアルキルまたは芳香族で置換されていてもよいことを特徴とする請求項1ないし3の一項以上に記載の装置。
  5. 該OSC化合物は、式Iより選択されることを特徴とする請求項1ないし4の一項以上に記載の装置。
    Figure 2009524226
    (式中、
    kは、0または1であり、
    lは、0または1であり、
    1〜14は、複数ある場合は互いに独立に、H、ハロゲン、−CN、−NC、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−C(=O)NR00、−C(=O)X、−C(=O)R、−NH、−NR00、−SH、−SR、−SOH、−SO、−OH、−NO、−CF、−SF、置換されていてもよいシリル、または置換されていてもよく1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい1〜40個のC原子のカルビルまたはヒドロカルビルから選択される同一または異なる基を表し、
    Xは、ハロゲンであり、
    およびR00は、それぞれ互いに独立に、Hまたは1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい置換されていてもよいカルビルまたはヒドロカルビル基であり、
    ポリアセンの隣接した環位に位置する2個以上の置換基R〜R14は、単環式または多環式で、ポリアセンに縮合されており、−O−、−S−および−N(R)−から選択される1個以上の基が間に入っていてもよく、1個以上の同一または異なる基Rにより置換されていてもよい、4〜40個のC原子を有する更なる飽和、不飽和または芳香環構造を構成していてもよく、
    ポリアセン骨格中またはR1〜14から形成される環中の1個以上の炭素原子は、N、P、As、O、S、SeおよびTeから選択されるヘテロ原子により置き換えられていてもよい。)
  6. 式Iにおいて、R、R、R12およびR14はHであり、RおよびR13は−C≡C−SiR’R’’R’’’であり、ただしR’、R’’およびR’’’は、置換されていてもよいC1〜10アルキルおよび置換されていてもよいC6〜10アリールより選択されることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  7. 式Iにおいて、R1〜4およびR8〜11の少なくとも1つはHと異なり、直鎖状または分岐状のC1〜6−アルキルまたはFより選択され、kおよびlは1であることを特徴とする請求項5または6に記載の装置。
  8. 式Iにおいて、
    a)l=0で、ポリアセンと共にRおよびRは、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、セレノフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾールおよびオキサジアゾールより選択される芳香族複素環を形成しており、および/または
    b)k=0で、ポリアセンと共にRおよびR10は、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、セレノフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾールおよびオキサジアゾールより選択される芳香族複素環を形成していることを特徴とする請求項5ないし7の一項以上に記載の装置。
  9. 有機電界効果トランジスタ(OFET)、薄膜トランジスタ(TFT)、集積回路工学(IC)の部品、無線識別(RFID)タグ、光検出器、センサー、論理回路、記憶素子、キャパシタ、有機光起電(OPV)セル、電荷注入層、ショットキーダイオード、光伝導体、または電子写真素子であることを特徴とする請求項1ないし8の一項以上に記載の装置。
  10. トップゲートまたはボトムゲートOFET装置であることを特徴とする請求項1ないし9の一項以上に記載の装置。
  11. a)請求項3ないし8の一項以上で定義される1種類以上の該OSC化合物とバインダーまたはそれの前駆体とを、任意に溶媒または溶媒混合物と共に、混合する工程と、
    b)該OSC化合物およびバインダーを含む該混合物または該溶媒を基体に塗工し、任意に該溶媒を蒸発させ固体OSC層を形成する工程と、
    c)任意に、該基体から該固体OSC層を、または該固体層から該基体を取除く工程と
    を含むことを特徴とする請求項1ないし10の一項以上に記載の装置を調製するための方法。
JP2008550646A 2006-01-21 2006-12-20 有機半導体配合物を備える電子短チャネル装置 Pending JP2009524226A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP06001282 2006-01-21
PCT/EP2006/012300 WO2007082584A1 (en) 2006-01-21 2006-12-20 Electronic short channel device comprising an organic semiconductor formulation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009524226A true JP2009524226A (ja) 2009-06-25

Family

ID=38110157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008550646A Pending JP2009524226A (ja) 2006-01-21 2006-12-20 有機半導体配合物を備える電子短チャネル装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20100308304A1 (ja)
EP (1) EP1974401A1 (ja)
JP (1) JP2009524226A (ja)
KR (1) KR20080096781A (ja)
CN (1) CN101361205B (ja)
DE (1) DE112006003179T5 (ja)
GB (1) GB2449023B (ja)
TW (1) TWI453963B (ja)
WO (1) WO2007082584A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012033073A1 (ja) 2010-09-07 2012-03-15 日本化薬株式会社 有機半導体材料、有機半導体組成物、有機薄膜及び電界効果トランジスタ並びにその製造方法
JP2014512108A (ja) * 2011-04-21 2014-05-19 シーピーアイ イノベーション サービシズ リミテッド トランジスタ
JP2014516210A (ja) * 2011-05-26 2014-07-07 センター フォー プロセス イノベーション リミテッド トランジスタ及びその形成方法
KR20140135783A (ko) * 2012-02-23 2014-11-26 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
WO2015133375A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
WO2016117389A1 (ja) * 2015-01-19 2016-07-28 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5155616B2 (ja) * 2007-07-25 2013-03-06 沖プリンテッドサーキット株式会社 Rfidタグ、rfidシステムおよびrfidタグの製造方法
FR2919521B1 (fr) 2007-08-01 2012-03-09 Commissariat Energie Atomique Couche d'accroche sur des polymeres fluores
DE102007046444A1 (de) * 2007-09-28 2009-04-02 Siemens Ag Organischer Photodetektor mit reduziertem Dunkelstrom
GB0803950D0 (en) * 2008-03-03 2008-04-09 Cambridge Display Technology O Solvent for printing composition
US8956555B2 (en) 2008-05-30 2015-02-17 3M Innovative Properties Company Silylethynyl pentacene compounds and compositions and methods of making and using the same
EP2350161B1 (en) 2008-10-31 2018-11-21 Basf Se Diketopyrrolopyrrole polymers for use in organic field effect transistors
JP5675787B2 (ja) 2009-05-27 2015-02-25 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 有機半導体装置で使用するためのジケトピロロピロールポリマー
US8920679B2 (en) 2009-05-29 2014-12-30 3M Innovative Properties Co. Fluorinated silylethynyl pentacene compounds and compositions and methods of making and using the same
CN102892807A (zh) 2010-05-19 2013-01-23 巴斯夫欧洲公司 用于有机半导体器件的二酮基吡咯并吡咯聚合物
WO2012017005A2 (en) 2010-08-05 2012-02-09 Basf Se Polymers based on benzodiones
GB201108865D0 (en) 2011-05-26 2011-07-06 Ct For Process Innovation The Ltd Semiconductor compounds
GB2491810B (en) 2011-05-31 2018-03-21 Smartkem Ltd Organic semiconductor compositions
GB201116251D0 (en) 2011-09-20 2011-11-02 Cambridge Display Tech Ltd Organic semiconductor composition and organic transistor
US9240551B2 (en) 2011-10-04 2016-01-19 Basf Se Polymers based on benzodiones
US9276215B2 (en) 2011-12-07 2016-03-01 Basf Se Diketopyrrolopyrrole polymers for use in organic semiconductor devices
JP6157497B2 (ja) 2011-12-07 2017-07-05 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 有機電界効果トランジスタ
CN104185648A (zh) 2012-04-02 2014-12-03 巴斯夫欧洲公司 用于电子应用的菲并[9,10-b]呋喃聚合物及小分子
US9293718B2 (en) 2012-04-04 2016-03-22 Basf Se Diketopyrrolopyrrole polymers and small molecules
EP2875028A1 (en) 2012-07-23 2015-05-27 Basf Se Dithienobenzofuran polymers and small molecules for electronic application
CN104781367B (zh) 2012-11-07 2017-04-26 巴斯夫欧洲公司 基于萘并二酮的聚合物
EP2928940B1 (en) 2012-12-04 2021-03-03 CLAP Co., Ltd. Functionalized benzodithiophene polymers for electronic application
KR102180253B1 (ko) 2013-06-24 2020-11-19 주식회사 클랩 융합된 디케토피롤로피롤을 기재로 하는 중합체
EP2818493A1 (en) 2013-06-25 2014-12-31 Basf Se Near infrared absorbing polymers for electronic applications
US20160181552A1 (en) * 2013-08-07 2016-06-23 Merck Patent Gmbh Formulation for the preparation of organic electronic (oe) devices comprising a polymeric binder
ES2683293T3 (es) 2013-08-28 2018-09-26 Smartkem Limited Composiciones semiconductoras orgánicas poliméricas
WO2016003588A1 (en) * 2014-07-01 2016-01-07 Ticona Llc Laser activatable polymer composition
EP3032599A1 (en) 2014-12-12 2016-06-15 Solvay SA Organic semiconductor composition
CN108137591B (zh) 2015-10-21 2021-06-22 Clap有限公司 基于二吡咯并[1,2-b:1’,2’-g][2,6]二氮杂萘-5,11-二酮的聚合物和化合物
WO2017202635A1 (en) 2016-05-25 2017-11-30 Basf Se Semiconductors

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002045184A1 (en) * 2000-11-28 2002-06-06 Avecia Limited Field effect transistors and materials and methods for their manufacture
WO2005055248A2 (en) * 2003-11-28 2005-06-16 Merck Patent Gmbh Organic semiconducting layer formulations comprising polyacenes and organic binder polymers

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6309763B1 (en) 1997-05-21 2001-10-30 The Dow Chemical Company Fluorene-containing polymers and electroluminescent devices therefrom
WO2000078843A1 (en) 1997-12-19 2000-12-28 Avecia Limited Process for the isolation of polymer fractions
GB9726810D0 (en) 1997-12-19 1998-02-18 Zeneca Ltd Compounds composition & use
US7901594B2 (en) 2000-02-29 2011-03-08 Japan Science And Technology Corporation Polyacene derivatives and production thereof
WO2003007399A2 (en) 2001-07-09 2003-01-23 Plastic Logic Limited Low melting point polymer alignment
EP2204861A1 (en) 2001-12-19 2010-07-07 Merck Patent GmbH Organic field effect transistor with an organic dielectric
US20030227014A1 (en) * 2002-06-11 2003-12-11 Xerox Corporation. Process for forming semiconductor layer of micro-and nano-electronic devices
US6946677B2 (en) * 2002-06-14 2005-09-20 Nokia Corporation Pre-patterned substrate for organic thin film transistor structures and circuits and related method for making same
GB0226010D0 (en) 2002-11-08 2002-12-18 Cambridge Display Tech Ltd Polymers for use in organic electroluminescent devices
EP1579518B1 (en) 2002-12-20 2016-03-23 Merck Patent GmbH Improvements in and relating to organic semiconducting materials
JP5025074B2 (ja) 2003-02-13 2012-09-12 株式会社リコー 有機薄膜トランジスタ及び有機薄膜トランジスタの製造方法
US7166689B2 (en) * 2003-02-13 2007-01-23 Ricoh Company, Ltd. Aryl amine polymer, thin film transistor using the aryl amine polymer, and method of manufacturing the thin film transistor
US20040266054A1 (en) * 2003-06-30 2004-12-30 Brazis Paul W. OFET channel fabrication
GB2416428A (en) * 2004-07-19 2006-01-25 Seiko Epson Corp Method for fabricating a semiconductor element from a dispersion of semiconductor particles
US7935960B2 (en) 2005-05-12 2011-05-03 Merck Patent Gmbh Polyacene and semiconductor formulation
JP2008545631A (ja) 2005-05-21 2008-12-18 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング オリゴマーポリアセンおよび半導体調製物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002045184A1 (en) * 2000-11-28 2002-06-06 Avecia Limited Field effect transistors and materials and methods for their manufacture
JP2004525501A (ja) * 2000-11-28 2004-08-19 アベシア・リミテッド 電界効果トランジスタならびにそれらを製造するための材料および方法
WO2005055248A2 (en) * 2003-11-28 2005-06-16 Merck Patent Gmbh Organic semiconducting layer formulations comprising polyacenes and organic binder polymers
JP2007519227A (ja) * 2003-11-28 2007-07-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 有機半導体層およびその改善

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7012003559; J. Collet et al.: '"Low-voltage, 30 nm channel length, organic transistors with a self-assembled monolayer as gate insu' Applied Physics Letters Vol.76, No.14, 20000403, p.1941-1943 *

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012033073A1 (ja) 2010-09-07 2012-03-15 日本化薬株式会社 有機半導体材料、有機半導体組成物、有機薄膜及び電界効果トランジスタ並びにその製造方法
JP2014512108A (ja) * 2011-04-21 2014-05-19 シーピーアイ イノベーション サービシズ リミテッド トランジスタ
US10090482B2 (en) 2011-04-21 2018-10-02 Cpi Innovation Services Limited Transistors
JP2014516210A (ja) * 2011-05-26 2014-07-07 センター フォー プロセス イノベーション リミテッド トランジスタ及びその形成方法
US10056551B2 (en) 2012-02-23 2018-08-21 Smartkem Limited Polycyclic aromatic hydrocarbon polymers and their use as organic semiconductors
JP2017226839A (ja) * 2012-02-23 2017-12-28 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
JP2015510539A (ja) * 2012-02-23 2015-04-09 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
JP2015513580A (ja) * 2012-02-23 2015-05-14 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
JP2015514816A (ja) * 2012-02-23 2015-05-21 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
JP2015514815A (ja) * 2012-02-23 2015-05-21 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
JP2015515505A (ja) * 2012-02-23 2015-05-28 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
JP2015516991A (ja) * 2012-02-23 2015-06-18 スマートケム リミテッド 有機半導体組成物
US10833274B2 (en) 2012-02-23 2020-11-10 Smartkem Limited Organic semiconductor compositions
US10707420B2 (en) 2012-02-23 2020-07-07 Smartkem Limited Polycyclic aromatic hydrocarbon copolymer-containing organic semiconductor compositions
US10580989B2 (en) 2012-02-23 2020-03-03 Smartkem Limited Organic semiconductor compositions
KR102077484B1 (ko) 2012-02-23 2020-02-14 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
KR102055028B1 (ko) 2012-02-23 2019-12-11 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
KR20140138197A (ko) * 2012-02-23 2014-12-03 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
US9997710B2 (en) 2012-02-23 2018-06-12 Smartkem Limited Polycyclic aromatic hydrocarbon polymers
US10050202B2 (en) 2012-02-23 2018-08-14 Smartkem Limited Polycylc aromatic hydrocarbon copolymers and their use as organic semiconductors
US10056550B2 (en) 2012-02-23 2018-08-21 Smartkem Limited Polycyclic aromatic hydrocarbon copolymers and their use as organic semiconductors
KR20140135784A (ko) * 2012-02-23 2014-11-26 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
KR20140135783A (ko) * 2012-02-23 2014-11-26 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
US10497874B2 (en) 2012-02-23 2019-12-03 Smartkem Limited Organic semiconductor compositions
KR102055029B1 (ko) 2012-02-23 2019-12-11 스마트켐 리미티드 유기 반도체 조성물
US9799832B2 (en) 2014-03-03 2017-10-24 Fujifilm Corporation Organic thin-film transistor and method for manufacturing same
JP2015167164A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
WO2015133375A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
JPWO2016117389A1 (ja) * 2015-01-19 2017-09-28 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
WO2016117389A1 (ja) * 2015-01-19 2016-07-28 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1974401A1 (en) 2008-10-01
TW200735430A (en) 2007-09-16
WO2007082584A1 (en) 2007-07-26
GB0815037D0 (en) 2008-09-24
CN101361205B (zh) 2012-10-03
CN101361205A (zh) 2009-02-04
GB2449023B (en) 2011-06-15
DE112006003179T5 (de) 2009-01-15
KR20080096781A (ko) 2008-11-03
TWI453963B (zh) 2014-09-21
GB2449023A (en) 2008-11-05
US20100308304A1 (en) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009524226A (ja) 有機半導体配合物を備える電子短チャネル装置
US10707420B2 (en) Polycyclic aromatic hydrocarbon copolymer-containing organic semiconductor compositions
KR101355699B1 (ko) 폴리아센 및 반도체 배합물
US8758649B2 (en) Organic semiconductor formulation
US7807993B2 (en) Organic pentacene semiconducting layers
US7985353B2 (en) Oligomeric is polyacene and semiconductor formulations
JP6559068B2 (ja) 有機半導体配合物
TW200819475A (en) Copolymers of indenofluorene and thiophene
JP2006514710A (ja) 有機半導体材料におけるおよびこれに関連する改善
WO2013064791A1 (en) Organic thin film transistors and method of making them
TW201701513A (zh) 有機半導體組成物
WO2017216167A1 (en) Organic semiconductor composition and semiconducting layer obtained therefrom

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121225