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JP2009540762A - パルス整形およびプログラマブル周波数シンセサイザを備えたsawデバイスを利用するrfモデム - Google Patents

パルス整形およびプログラマブル周波数シンセサイザを備えたsawデバイスを利用するrfモデム Download PDF

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Abstract

アナログおよびデジタルパルス変調を送信および受信するための、双方向直接シーケンススペクトル拡散半二重RFモデムが提供される。そのモデムは、送信器および受信器の拡散および逆拡散機能を行うためにSAWベースの相関器を組み込む。プログラマブル周波数シンセサイザは、局部発振器(LO)、IF質問パルスおよびクロック信号を含むモデムにおける種々の信号について周波数源を提供する。アップコンバータ/ダウンコンバータは、所望の周波数帯域への周波数変換を提供する。パルスゲーティングおよび質問パルス整形は、送信された拡散パルスのスペクトル側波帯を低減する。RFモデムは、アナログまたはデジタルパルス送信器および受信器として作動し、そしてOOK、PWM、PPMのようなデータ通信システムにおいて利用可能である。

Description

本発明は、概して無線周波数(RF)モデムに関し、さらに詳しくは、周波数アジリティをモデムに提供するためにパルス整形回路およびプログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだSAWベースのスペクトル拡散RFモデムに関する。
コンピュータの使用が急速に増加し続けるにつれて、ワイヤレス接続を介して接続される周辺装置とシステムの需要が増加し続けている。セキュリティアラーム、ネットワーキング、データ通信、電話およびコンピュータセキュリティなどの分野で、ワイヤレスアプリケーションの数は現在非常に高い速度で増加している。
ワイヤレス通信は現在、超音波、IR、およびRFなど多くの形態を取ることができる。RFワイヤレス通信で一般的に用いられる通信技術はスペクトル拡散である。スペクトル拡散通信は、送信される情報を伝送するのに必要な最小帯域幅よりかなり広い周波数帯域に伝送信号を拡散する通信技術である。信号拡散の結果、スペクトル拡散システムは干渉およびジャミングに対する感受性を低下し、こうして高レベルのデータ完全性およびセキュリティを可能にしてきた。さらに、信号拡散プロセスは伝送電力を広い帯域に拡散するので、その帯域幅内の任意の周波数における電力レベルはかなり低下し、よって他の無線装置への干渉が低下する。
スペクトル拡散通信システムは一般的に直接シーケンス(DS)型、周波数ホッピング(FH)型、またはDSとFHを組み合わせたこれら2つのハイブリッドである。直接シーケンススペクトル拡散通信では、データ信号を擬似ランダムチップコードで変調して、周波数スペクトルが広い帯域に拡散された伝送信号を生成する。伝送信号は低いスペクトル密度を持ち、コードシーケンスを欠く受信器にはノイズのように見える。こうしてスペクトル拡散通信は、伝送データに対するセキュリティの増強と、同一環境で作動する他の送信器および受信器との干渉の低下をもたらす。
スペクトル拡散通信システムにおける送信器の役割は、伝送されるデータに従って信号を拡散することである。伝送される各ビットまたはビットの組が、元のデータよりずっと広い帯域幅を有する複数のチップに変換される。拡散は、そのシステムに選択されたコードシーケンスに従って実行される。
受信器の役割は、元のデータ信号を復元するために、スペクトル拡散された信号を逆拡散する。直接スペクトル拡散では、信号の逆拡散は、送信器が情報を送信するために使用した擬似ノイズコードと合致する基準コードに受信信号を相関させることによって達成される。逆拡散の結果、干渉信号も拡散される。干渉信号は一般的に、容易に対処できる周期的ノイズというよりむしろ擬似ランダムノイズを含む。
スペクトル拡散相関の1つの技術は、受信信号をデジタルマッチングフィルタに入力する前にデジタル形式に変換することである。他のスペクトル拡散相関技術は、表面弾性波(SAW)デバイスを利用して、受信したスペクトル拡散信号に相関を実行するものである。0.5mmの厚さを有する石英ウェハに構成されたSAWデバイスは、自由表面上の弾性波の伝搬を可能にする。SAWデバイスは、圧電変換器を介して電気信号を弾性波に変換したり元に戻すように機能する。
SAWデバイスは、一般的に広い帯域で作動することができるので、スペクトル拡散相関器をはじめ、様々な用途に有用である。SAW相関デバイスは、RF信号の位相の相関を介して特定のシーケンスのコードチップ(動作上、デジタルマッチングフィルタ相関器と同様の)を認識するように構成された受動部品である。SAW相関器は遅延線マッチングフィルタと同様に機能する。それは、いつでも各素子が単チップの受信信号に対応するように、伝送コードクロックの周期に等しい遅延期間を各々が有する多くの遅延素子から成る。
受信信号がSAWデバイスを伝搬するにつれて、各素子の位相構造が伝搬する波と同相で、または位相をずらして加算される。全ての素子の出力を加算して、全相関値で最大に達することができる。全ての素子の位相構造が伝搬する波の位相に合致するときに、最大和すなわち相関が達成される。
SAWデバイスは本来固定デバイスであるので、SAW相関器は通常製造時に、単一の予め定められたチップコードシーケンスにマッチングするようにプログラムされる。SAWデバイスの移相構造は製造中に、各素子に配置されたトランスデューサを介して、基本的位相マッチングを生じるようにプログラムされ、製造後には変更することができず、よって単一コードシーケンスとの相関が可能になる。
拡散および逆拡散機能のためにSAW技術を使用する先行技術のSAWベースのトランシーバは大部分が、固定された単一の中心周波数に基づいている。そのような固定単一周波数システムの利点は、比較的単純明快であり、実現が容易であり、かつかなり迅速な起動時間が可能なことである。しかし、そのようなシステムの主な欠点は、送信周波数が固定されていることである。したがって、トランシーバは、単一の動作チャネルをもたらす1つの周波数だけでの操作に限定された。単一のチャネルだけでの操作は、RF伝送で混雑する領域に幾つかの課題を課す。他人が単一の動作チャネルを占有する場合、干渉は避けられず、チャネル遮断の潜在的可能性がある。極端な場合、代替周波数チャネルへのホッピングが不可能であることは、潜在的にワイヤレス通信リンク全体を不能にすることがあり得る。
したがって、周波数アジリティを有し、実現が簡単であり、かつ低コストで小型に構築することができる、直接シーケンススペクトル拡散技術を利用するRFモデムを有することが望ましい。また、そのようなRFモデムは、送信器相関器および受信器相関器のためにSAWデバイスを利用することが望ましい。
本発明は、周波数アジリティをもたらすためにプログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだ、双方向直接シーケンススペクトル拡散半二重RFモデムである。RFモデムは、多くのタイプのアナログおよびデジタルパルス変調を送信および受信するために、適用することができる。RFモデムは多くの周波数範囲で動作するように適合させることができるが、本書では、2400〜2483.5MHzの産業科学医療用(ISM)帯域の周波数で動作するように適合された実施例を提示する。加えて、本発明のRFモデムを利用して種々のタイプのデータ通信システムを構築する実施例を提供する。
本発明の重要な特徴は、モノリシック基板上に製作された表面弾性波(SAW)デバイスをRFモデムに組み込むことである。SAWデバイスは、モデムの送信部および受信部の両方で使用される相関器を形成するために使用される。本発明の他の重要な特徴は、周波数アジリティを提供するためにプログラマブル周波数シンセサイザを使用すること、製造が比較的容易であること、およびモデムによる電力消費量が非常に低いことを含む。
RFモデムは、パルス送信器および受信器として作動するように構成される。それは、多くの異なる種類のデータ通信システムで使用するのに充分に汎用的であるという意味で一般的であるように構成され、そのうちの幾つかの例を以下に提示する。RFモデムは、ISO OSI通信スタックなどの階層化通信システムで、物理(PHY)層として使用することができる。一例として、パルス送信器RFモデムは、オン/オフキーイング(OOK)、パルス幅変調(PWM)、パルス位置変調(PPM)、またはその他の型のアナログまたはデジタルパルス変調を含むが、それらに限定されない様々な変調方式を実現するために使用することができる。
第1の実施形態では、モデムの送受信部は、プログラマブル周波数シンセサイザの出力を利用する。コントローラによって出力される周波数制御信号は、LO周波数および対応するRF出力周波数を決定する。シンセサイザの出力は、送信されるデータに従ってオンおよびオフの切替えが行なわれる。LO信号、IF質問パルス、およびクロック信号が、周波数シンセサイザの出力から生成される。質問パルスは、拡散波形シーケンスを出力するように機能するSAW相関器に入力される。拡散シーケンスは、アンテナを介して送信される前に、アップコンバートされ、かつ増幅される。
受信器で、アンテナから受信された信号は、低雑音増幅器(LNA)によって増幅される。増幅された信号はダウンコンバートされ、次いでマッチングフィルタ/相関器に入力され、そこで拡散シーケンスとの一致が検出される。一致が検出されると、元のパルスを表わす逆拡散パルスが出力される。相関器の出力は、線形または非線形のいずれかの方式で受信信号のエンベロープを検出するように機能する、ピーク検出器に入力される。動的基準信号が生成され、バイナリ出力データ信号を生成するために使用されるしきい値を偏倚させるために使用される。
本発明のRFモデムの出力電力Pおよび処理利得は、特定の用途に従って構成することができる。合わせて、実効出力電力PTEFFは30dBmのオーダーであってよい。本発明に従って構築される、本書に提示する例示的RFモデムにより達成可能な最高パルスレートは、約8Mppsである。
RFモデムは、周波数シンセサイザから出力されるLO信号を用いて、拡散パルスをより高い周波数帯域へ/から変換するように機能する、アップコンバータ/ダウンコンバータを含む。加えて、送信パルスの周波数スペクトルを狭めるために、幾つかの技術が使用される。質問パルス整形回路は、SAWデバイスに入力される質問パルスの輪郭を平滑化するように働く。加えて、SAWフィルタの構造は、拡散波形の遷移および不連続性を平滑化するように適合される。さらに、パルスゲート回路は、SAWフィルタによって生じるRF漏洩を低減するように機能する。
第2実施形態では、各々が他の全ての関数と直交する固有の関数(すなわちコード)で構成された複数の相関器、すなわち相互にほぼ零の相互相関を有する複数の相関器を使用することによって、送信ビットレートが増大される。ホストは、N個のデータ入力および出力ラインを提供するように適合される。各相関器はそれ自体のデータ入力および出力信号ラインを有する。発振器信号は、全ての相関器に共通する周波数シンセサイザによって発生する。RFパワースプリッタ/コンバイナは、N個の送信信号を合成して、アップコンバートされる合成送信信号を形成するように、かつ受信合成信号を、複数の受信信号に分割され次いで各相関器に供給される前に、ダウンコンバートするように機能する。
本発明のRFモデムは、次の理由から実現が比較的安価であるという利点を有する。(1)要求されるシリコンおよびSAW相関器デバイス両方のサイズが比較的小さく、結果として安価な製造および高い歩留まりがもたらされる。(2)高い歩留まりのみならず、デバイスの単純さも、コンポーネントの比較的簡単な検査をもたらす。(3)結果として得られるダイのサイズは、標準的な安価なパッケージングを可能にする。
直接シーケンススペクトル拡散技術の使用は、以下を含む多くの利点をもたらす。(1)モデムは、パルスの送受信には非常に望ましい、非常に狭いパルスを送受信するように適合される。(2)固有の耐干渉性。(3)帯域外雑音を除去する固有のフィルタリング。(4)帯域内雑音の固有の拡散。(5)通信に利用可能な高いダイナミックレンジ。(6)発振器の高速起動時間からもたらされる電力の節約。
加えて、本発明のRFモデムは、アップコンバータ/ダウンコンバータを介して任意の所望の周波数帯域で動作することができ、帯域外RFエネルギーを著しく低減する回路構成を備える。さらなる利点は、干渉が発生した場合に、または他の理由からRFモデムが1つのチャネルから別のチャネルにホッピングすることを可能にする、周波数アジリティである。
本書に記載する本発明の一部の態様は、ファームウェアとして埋め込まれたデバイスで実行されるソフトウェアオブジェクトとして、WinCE、Symbian、OSE、Embedded LINUX等の実時間オペレーティングシステム、またはWindows(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX等の非実時間オペレーティングシステムが作動するデジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコンピュータ、ミニコンピュータ、マイクロプロセッサ等の埋込み式または非埋込み式コンピュータシステムのいずれかにソフトウェアアプリケーションの一部として実行されるソフトウェアオブジェクトとして、または特定用途向け集積回路(ASIC)もしくはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)に具現されるソフトコア実現HDL回路として、または機能的に同等の個別ハードウェアコンポーネントとして、構築され得ることに注目されたい。
したがって、本発明では、周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、質問パルスから整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、整形パルスの輪郭を生成するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、整形されたパルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散整形パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、拡散整形パルスをLO周波数を有する局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、受信信号をLO信号と混合して、IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、コードシーケンスに従って受信拡散パルスを逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、相関器信号に応答して出力信号を生成するように適合された検出器とを備えた直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)モデムを提供する。
また、本発明では、直接シーケンススペクトル拡散信号を変調および復調する方法であって、周波数制御信号に従って決定される質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生する工程と、質問パルスからパルスの輪郭が整形された整形パルスを発生する工程と、整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散し、そこから拡散パルスを発生する工程と、拡散パルスをLO周波数を有する局部発振器(LO)信号と混合して、そこからRF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生する工程と、受信信号をLO発振器信号と混合し、そこからIF周波数の受信拡散パルスを発生する工程と、コードシーケンスに従ってスペクトル拡散送信信号を逆拡散して、そこから相関器信号を発生する工程と、相関器信号に応答して出力信号を検出する工程とを含む方法も提供する。
さらに、本発明では、送信される入力データに従って固定期間データ入力信号を発生するための入力回路、ならびに周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、IF周波数を有する質問パルスからのデータ入力信号に応答して整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、拡散パルスをLO周波数を有する局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、受信信号をLO発振器信号と混合して、IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、コードシーケンスに従ってスペクトル拡散送信信号を逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、相関器信号に応答してデータ出力信号を発生するように適合された検出器とを含むRFモデムを備えた、オン/オフキーイング(OOK)直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)トランシーバを提供する。
本発明ではまた、送信されるアナログ入力信号に従ってパルス幅変調データ入力信号を発生するための入力回路、周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、IF周波数を有する質問パルスからのデータ入力信号に応答して整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、拡散パルスをLO周波数を有する局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、受信信号をLO発振器信号と混合して、IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、コードシーケンスに従ってスペクトル拡散送信信号を逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、相関器信号に応答して出力信号を発生するように適合された検出器とを含むRFモデム、ならびに、出力信号を積分してそこからアナログ出力信号を発生するように動作する出力回路を備えた、パルス幅変調(PWM)直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)トランシーバも提供する。
本発明ではさらに、送信されるアナログ入力信号に従ってパルス位置変調データ入力信号を発生するための入力回路、周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、IF周波数を有する質問パルスからのデータ入力信号に応答して整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、拡散パルスをLO周波数を有する局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、受信信号をLO発振器信号と混合して、IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、コードシーケンスに従ってスペクトル拡散送信信号を逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、相関器信号に応答して出力信号を発生するように適合された検出器とを含むRFモデム、ならびにランプ関数に照らして出力信号を二値化し、そこからアナログ出力信号を発生するように動作する出力回路を備えた、パルス位置変調(PPM)直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)トランシーバを提供する。
本発明ではまた、周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように動作するプログラマブル周波数シンセサイザと、複数N個の送受信回路であって、各々が、整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含み、質問パルスから整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器と、整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、コードシーケンスに従って拡散パルス信号を逆拡散して相関器信号を発生するように適合された相関器と、相関器信号に応答して出力信号を発生するように適合された検出器とを含む送受信回路において、各送受信回路の相関器が他の相関器の関数と略直交する固有の関数を持つように構成される送受信回路と、N個の送受信回路によって発生するN個の拡散パルス信号を合成し、合成送信信号として送信するための手段と、拡散パルスをLO信号と混合してRF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、合成送信信号を受信してN個の受信信号に分割するための手段と、受信信号をLO信号と混合してIF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路とを備え、Nが正の整数である、直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)モデムも提供する。
本発明について本書で、単なる例として添付の図面を参照しながら説明する。
本発明に従って構築されたSAWベースの相関器およびプログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだRFモデムの第1実施形態を示すブロック図である。 RFモデムのパルス発生器回路をより詳細に示すブロック図である。 パルス発生器回路の信号の波形トレースを示す図である。 表面弾性波(SAW)相関器を示すパターン図である。 本書に提示する例示的相関器の測定S21パラメータ周波数応答を示すグラフである。 本発明の相関器の時間領域インパルス応答を示すグラフである。 本発明のSAW相関器デバイスの自己相関を示すグラフである。 本発明の例示的周波数シンセサイザをより詳細に示すブロック図である。 様々なチャネルに対し周波数シンセサイザによって生成される周波数を示す表である。 本発明の9つの周波数チャネルのスペクトル画像を示すグラフである。 質問信号パルスの時間領域表現を表わすグラフである。 RFモデムのTX回路をより詳細に示すブロック図である。 TX回路の信号の波形トレースを示す図である。 RFモデムのRXフロントエンド回路をより詳細に示すブロック図である。 ピーク検出器および決定回路を含むRFモデムの受信回路をより詳細に示すブロック図である。 本発明のRFモデムの一般状態機械の動作を示す状態図である。 一般状態機械の送信状態機械部の動作をより詳細に示す状態図である。 一般状態機械の受信状態機械部の動作をより詳細に示す状態図である。 本発明のRFモデムを使用して構築されたOOK通信システムを示すブロック図である。 本発明のRFモデムを使用して構築されたPWM通信システムを示すブロック図である。 PWMトランシーバの幾つかの信号波形を示す図である。 本発明のRFモデムを使用して構築されたPPM通信システムを示すブロック図である。 PPMトランシーバの幾つかの信号波形を示す図である。 複数の相関器を含む本発明のRFモデムの第2実施形態を示すブロック図である。 図24のRFモデムのTX/RX回路をより詳細に示すブロック図である。
本書で使用される記号
以下の記号は、本書全体で使用される。
Figure 2009540762
発明の詳細な説明
本発明は双方向直接シーケンススペクトル拡散半二重RFモデムである。RFモデムは、多くの種類のアナログおよびデジタルパルス変調を送受信するために適用することができる。2.4GHzの産業・科学・医療(ISM)バンドの周波数内のRF周波数で作動するように意図された中核的RFモデム回路機構を含む第1実施形態を提供する。結果として得られた拡散パルスを所望の周波数帯域に変換するために、アップコンバータ/ダウンコンバータが使用される。RFモデムは多くの周波数範囲で作動するように採用させることができるが、ここでは、2.4GHzのISMバンドの周波数内で作動するように構成された第1実施形態の例を提示する。しかし、当業者が本発明の原理を適用して他の作動周波数をも有するRFモデムを構成することができるように、本発明をここに示すそのような実施形態例に限定するつもりは無い。
加えて、複数のパルススプレッダ(すなわち相関器)を組合せて使用してデータレートを増大する第2実施形態を提示する。加えて、本発明のRFモデムを利用して、OOK、PWMおよびPPM通信システムなど、様々な種類のデータ通信システムを構成する、幾つかの適用例を提供する。
本発明のRFモデムの幾つかの主要な特徴は、(1)モデムの送信器および受信器部分の相関器を形成するために使用される、単一モノリシック基板上に組み立てられた表面弾性波(SAW)デバイスのRFモデムへの組み込み、(2)モデムによる非常に低い量の消費電力、(3)動作中に非常に狭いパルスを受信する結果として得られるSNRの改善、および(4)厳しい干渉の存在下で利用可能な周波数アジリティをRFモデムに提供するためのプログラマブル周波数シンセサイザの使用である。
加えて、RFモデムは、所望の周波数帯域外の伝送パルスのRFエネルギーを低減する回路機構を組み込む。SAWデバイスに入力される質問パルスの形状を平滑化するように機能する質問パルス成形回路が使用される。加えて、SAW相関器の構造は、拡散波形の遷移および不連続性を平滑化するように採用される。さらに、パルスゲーティング回路は、SAW相関器によって発生するRF漏れを低減するように機能する。
第1実施形態 RFモデム
本発明に従って構築されたSAWベースの相関器およびプログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだRFモデムの第1実施形態を示すブロック図を図1に示す。概して10で示されるRFモデムは、送信回路構成および受信回路構成を含む。モデムの一部分、すなわちSAW相関器デバイスは、送信器および受信器の両方に共用される。シングル幅矢印は制御信号またはシングルエンド信号のいずれかを表わすことに注目されたい。ダブル幅矢印は差分信号を表わす。
RFモデム10は、周波数アジリティを備えたパルス送受信器として動作するように構築される。それは、以下に幾つかの例を提示する多くの異なるタイプのデータ通信システムに使用するのに充分に多才であるので、汎用性となるように適合される。RFモデムは、ISO OSI通信スタック等の階層的通信システムで、物理(PHY)層として使用することができる。
例として、パルストランシーバRFモデム10は、オン/オフキーイング(OOK)、パルス幅変調(PWM)、パルス位置変調(PPM)、または他のタイプのパルス変調等の、様々なタイプの通信システムを構築するために使用することができる。当業者は、本発明のRFモデムを適用して、他のタイプのパルス変調ベースの通信システムも構築することができることに注目されたい。送信経路はホスト12、コントローラ14、周波数シンセサイザ44、パルス発生器/整形器20、マッチングネットワーク22、26、SAW相関器24、TX/RXスイッチ28、TX回路30、アンテナI/F32、およびアンテナ34を含む。受信経路はアンテナ34、アンテナI/F32、RXフロントエンド36、TX/RXスイッチ36、マッチングネットワーク26、42、SAW相関器24、受信回路18、コントローラ14、およびホスト12を含む。RFモデムの送信経路について最初に説明し、その後に受信経路を説明する。
モデムによって送信されるデータは、ホスト12によって提供され、コントローラ14に入力される。コントローラは、モデムで使用されるタイミングおよび制御信号を発生する回路構成を含み、メモリ16を利用する。コントローラはまた、ホストデバイスにインタフェースも提供する。本書に提示する例示的モデムでは、コントローラは状態機械として実現される。しかし、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの他の仕方でコントローラを構築することができることに注目されたい。
ホストは、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、PC、または他のデータコンピューティング手段等の任意の適切なデジタルデータ源を含むことができる。ホストのデータレート出力は、送信器がサポートできる任意のレートであり得る。本書に記載する例示的モデムでは、本書に提示する例示的モデムにおけるホストからのデータレート出力は、最大8Mbpsである。
プログラマブル周波数シンセサイザ44は、モデムによって使用される中心周波数発振器および送受信局部発振器(LO)クロック信号を発生するように機能する。本書に示す例示的RFモデムでは、周波数シンセサイザは、適切な中心周波数およびLO信号を発生して、2.4GHzのISM帯域でRF信号を出力するように適合される。
本書に示す実施形態では、488MHzの中心動作周波数、16MHzの帯域、および6dBの処理利得を有するSAWベースの相関器が使用される。さらに、該実施例は、2.4GHzのISM帯域で動作するように適合される。
パルス発生器/整形器20は、送信される入力データに従って、IF信号(すなわち質問パルス)をゲーティングするように機能する。送信されるデータTX INは、コントローラによって提供される。SAWデバイス24は3ポートデバイスであり、拡散および逆拡散素子として機能する。マッチングネットワーク22、26、42は、SAWデバイスをパルス発生器、TX回路30、RXフロントエンド回路36、および受信回路18にそれぞれ電気的にインタフェースするように機能する。
RFモデムは、拡散パルスをより高い周波数へ/から変換するためのアップコンバータ/ダウンコンバータ手段を含む。周波数シンセサイザは、モデムのTXおよびRX回路によって使用される中間周波数(IF)および局部発振器(LO)信号を発生するように機能する。
送信方向に、SAW相関器の出力は、TX/RXスイッチ28を介してTX回路に入力される。TX回路は、パルスを増幅して、所望の周波数帯域(例えば2.4GHz)にアップコンバートするように機能する。得られた信号は増幅され、アンテナインタフェース32を介してアンテナ34に出力される。
受信方向に、アンテナからの信号はRXフロントエンド回路36によって増幅され、TX/RXスイッチを介してSAW相関器に入力される前に、IFまでダウンミックスされる。得られる逆拡散信号は、受信データを復元するように機能する受信回路18に入力される。
RFモデムはパルス送受信器として動作し、そこで、周波数シンセサイザによって出力された信号は、RFスイッチによってオン/オフ方式で変調される。周波数シンセサイザは、(1)SAW相関器に質問パルスを発生するために使用されるIF発振器信号、(2)アップコンバージョンおよびダウンコンバージョン処理で使用されるLO信号、および(3)コントローラにおける状態機械のための基本クロック信号の発生源を提供するように機能する。周波数シンセサイザの出力は、質問パルスを発生する際にパルス発生器によって使用される入力である。
RFモデムのパルス発生器回路をより詳細に図示するブロック図を図2に示す。パルス発生器/整形器20は、SAW相関器に対する問合せのために使用される約100nsのRFパルスを発生するように機能する。パルス発生器の回路機構はポジティブエッジトリガされる。すなわち、ラインのデータの低位から高位への遷移により、パルス発生のシーケンスが開始される。それは、パルスを発生するアナログ素子のオン・オフを切り替えるタイミング機構を含む状態機械として実現することができる。図示したパルス発生器は、状態機械ではなくむしろハードウェア素子を使用して構成された代替的実現である。状態機械は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組合せを用いて実現されることができることに注目されたい。
ホストからの入力データは2つのワンショットデバイス142、144(すなわち単安定マルチバイブレータ)をトリガする。第1の再トリガ不能なワンショット142は、持続時間tD1を有する信号SW_CONTを発生する。第2の再トリガ不能なワンショット144は、持続時間tD2を有するパルスを発生し、続いて第3の再トリガ不能なワンショット146がトリガされる。PULSE_OUTとラベル付けされた出力パルスは、tD3の高い持続時間を有する。ワンショット144は、SAW増幅器154が安定化するためのセットアップ時間を提供する。
ワンショット146からのPULSE_OUT信号は、ANDゲート152を介してRF発振器信号によりゲートされる。結果的に得られるゲートされた質問パルスは、SAW相関器の入力に最大電力を提供するようにマッチングされる非差動電力増幅器154に入力される。SAW_INとラベル付けされた増幅器154の出力は、SAW相関器に入力される。
本発明によると、質問パルスの形状は、側波帯周波数のスペクトル密度を低下するように成形される。電力成形回路150は、質問パルスにランプアップおよびランプダウンエンベロープを与えるように、増幅器154への電力を制御する。VCCから成形回路への電力は、ワンショット142からのSW_CONT信号によって制御される。
パルス発生器回路の信号の波形トレースを示す図を図3に示す。得られる質問パルスSAW INは3つの部分を含む。本書に提示する例示的モデムでは、ランプアップおよびランプダウン部分は約約30nsの期間を有する一方、一定した内側部分は約115nsの期間(すなわちIFの56サイクル)を有する。本書に提示する例示的実現では、質問パルスの期間は、SAW相関器デバイスの得られる信号出力の期間の20%未満である。
代替的に、質問パルスは、RF信号の短いパルスを形成するように採用されたRFスイッチを使用して発生することができる。RFスイッチは、「オン」状態でないときに、入力から出力まで少なくとも50dBの高いアイソレーションを提供するように採用させることが好ましい。スイッチの入力インピーダンスは、10Kオーム以上および5pF以下であることが好ましい。出力インピーダンスは50オームであることが好ましい。Data In信号の制御入力における正入力は、スイッチをオンまたは導通状態にする。代替的にスイッチは、負または零信号が制御入力に入力されたときにオンになるように採用させることができる。
こうして、Data In信号に応答して、スイッチは、低電力パルス搬送信号、すなわち質問パルスを出力するように採用される。次いでこの信号はスイッチを投入された増幅器によって増幅される。増幅器は、スイッチから出力される弱い−30dBmの入力信号を約10ないし15dBmの出力電力に増幅するように採用される。増幅器の作動の中心周波数は488MHzであり、帯域幅は少なくとも50MHzである。出力インピーダンスは50オームであることが好ましい。増幅器のウェイクアップ時間は100nsであることが好ましい。すなわち、増幅器は100ns内に仕様通りに安定する。15ないし20dBもの高さに及ぶことのあるSAW相関器の挿入損を克服するために、増幅器の高い利得が要求される。
本発明のRFモデムの主要な特徴は、送信および受信の両方に単一SAW相関器デバイスを使用することである。モデムが送信状態のときに、質問パルスが同調/インピーダンスマッチングネットワーク22(図1)に入力される。マッチング回路は、SAWデバイスで見られる入力インピーダンスが50オームとなるように、パルス発生器の出力におけるインピーダンスをSAWデバイスにマッチングさせるように機能する。
本書に示す実施形態では、488MHzの中心動作周波数、16MHzの帯域幅、および6dBの処理利得を有するSAWベースの相関器が使用される。本書に記載するSAWベースの相関器は、単なる解説のために提示しただけである。本発明を本書に提示するSAW相関器に限定するつもりはない。当業者は、任意の所望の中心周波数を有するSAWベースの相関器を使用して、本発明のRFモデムを実現することができると認識される。一般的に、現在の技術では、30MHz〜1GHzの中心周波数を有するSAW相関器を実現することが可能である。
SAW相関器デバイスは、SAWデバイスの特性に従って形状を有する信号を出力するように動作する。しかし、モデムは、任意の所望のスペクトル拡散コードを用いて構築することもできる。マッチング回路からの入力質問パルスに応答して、SAWデバイスは期間の幅がずっと広い、例えば300〜1000nsの拡散波形を出力するように動作する。SAW相関器24(図1)の出力は、50オームの出力インピーダンスを提供するように機能する第2同調/インピーダンスマッチングネットワーク26(図1)に入力される。SAW相関器の挿入損失は、15〜20dBもの高さになることがあることに留意されたい。
SAW相関器デバイス
次に、本発明のSAW相関器デバイスについてさらに詳述する。表面弾性波(SAW)相関器デバイスを示すパターン図を図4に示す。概して24で示されるSAW相関器は、好ましくは水晶から作られ、STカットされた単一圧電基板上に構築される。基板は、使用される材料が受け入れ可能な温度安定性を有する限り、水晶以外の材料から構築してもよい。SAW相関器は、直接シーケンススペクトル拡散および逆拡散素子として機能する受動素子である。本書に提示する実施例では、SAW相関器は、約4mmのダイサイズ上に取り付けられるように適合される。
相関器の信号電極は、電気信号を表面弾性波に変換するために櫛の形状を有する。予め定められた距離によって相互に分離された2組の信号電極は、表面弾性波を電気信号に変換するように動作する。どちらの信号電極も周知のリソグラフィ技術を用いて水晶基板上に形成され、低い電気抵抗を有するアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などの任意の適切な導電性材料から構築される。アルミニウム(Al)は、低コストでありかつエッチングが容易であるという利点を有するので、好適である。
相関器の中心周波数fは、±0.1MHzの精度Δfで488MHzである。相関器の入力および出力インピーダンスは、約50オームになるように適合される。
様々なコード、様々なレート、様々な動作周波数を有し、かつ様々な変調を使用する相関器が当該分野で公知であり、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、RFモデムとともに使用することができることは理解される。
相関器160は、入力信号電極164に接続された入力端子162を含む。入力電力は、入力トランスデューサを形成するように機能するくしの形を有するインターデジタルトランスデューサ166を含む。導電性表面168は、入力トランスデューサと直列に配置され、入力から出力へのRFエネルギー漏れを防止するのに役立つように、RFエネルギーを吸収するように機能する。信号電極172は吸収表面168と直列に配置される。
出力信号電極は、TX/RXスイッチに連結された出力端子174に接続される。出力信号電極は、電気信号を表面弾性波に変換するためにくしの形を有するインターデジタルトランスデューサ170を含み、こうして出力トランスデューサを形成する。
導電性表面176は出力トランスデューサと直列に配置される。導電性表面176と直列のRxトランスデューサは、信号電極180およびインターデジタルトランスデューサ182を含む。
送信方向に、質問パルスは相関器入力を介してSAWデバイスに入り、出力トランスデューサによって拡散される。予め定められた距離によって相互に分離された入力および出力インターデジタルトランスデューサの信号電極は、表面弾性波を電気信号に変換するように作動する。出力端子174を横切って発生する、結果的に得られる電気拡散パルスは、TX/RXスイッチを介して送信RFフロントエンド回路に入力される。
信号電極および吸収表面は、周知のリソグラフィ技術を用いて水晶結晶基板上に形成され、低い電気抵抗を有するアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)または類似物などの適切な導電性材料から作製される。アルミニウム(Al)は、低コストである利点を持ち、かつエッチングが容易であるので、好ましい。
受信方向には、アンテナから受信した拡散パルスは、今度は出力トランスデューサではなく入力トランスデューサとして機能するTX/RXスイッチを介して、中心トランスデューサに入力される。入力トランスデューサはパルスを逆拡散し、それにより結果的に得られる逆拡散パルスはRxトランスデューサ182から受信回路へ出力される。
全てのトランスデューサは、表面弾性波相関器またはマッチングフィルタとして機能するように圧電基板上に形成される。
本発明のSAW相関器デバイスは双方向デバイスであることに注目されたい。相関器の出力は、信号の流れの方向に依存する。相関器の測定S21パラメータ周波数応答を示すグラフを図5に示す。周波数応答は、2ポートネットワーク解析器を用いて、本発明の実現から測定した。−25dB時の帯域幅が約16MHzであることに注目されたい。
h(t)によって表わされる周波数応答の時間表現は、自己相関関数a(t)を計算するために使用される。これによりa(t)=h(t)*h(−t)、すなわちh(t)およびh(−t)の畳み込みである。SAW相関器デバイスの自己相関を示すプロットを図7に示す。
本発明をBPSK SAW相関器の使用に限定するつもりはないことに留意することが重要である。一般的に、任意のタイプのパルス圧縮器をモデムで使用することができる。さらに詳しくは、本発明は、BPSK、線形FM、および非線形FM等の任意の適切なスペクトル拡散SAW技術を用いて実行することができる。
使用されるパルス圧縮が線形FMである場合、信号は次のように方程式1に表わすことができる。
Figure 2009540762
式中、周波数関数f(t)=a・tは時間による線形上昇関数である。
使用されるパルス圧縮が非線形FMである場合、信号は、上記方程式1のように表わすことができるが、周波数関数f(t)=a・tは時間による非線形上昇関数である。周波数の他の関数も適していることに注目されたい。
SAW相関器デバイスの時間領域インパルス応答を示すプロットを図6に示す。このプロットは、デルタ関数に近似して、相関器に問合せを行なう短いパルスに応答して発生する、SAW相関器デバイスのインパルス応答を示す。これは、RF帯域にアップコンバートされる前の送信信号である。見て分かるように、相関器によって発生する拡散パルスは、平滑な遷移を含む。電気技術分野で公知の通り、インターデジタルトランスデューサは、生成される拡散パルスのスペクトル側波帯が著しく低減されるように構築される。
SAW相関器デバイスを構成するために使用される実際のコードは、システムの動作にとって重要である。しかし、拡散コードシーケンスは、自己相関、雑音耐性、送信スペクトル、および低符号間干渉(ISI)をはじめ、それらに限らず、1つまたはそれ以上の望ましい特性を最大にするように選択することが好ましい。
図6を参照すると、拡散パルスの発生後に、相関器が、SAWデバイス内でRF結合によって生じる望ましくないRF漏洩パルスを発生する。本発明では、パルスゲート回路を使用して、相関器の出力からRF漏洩パルスを除去する。パルスゲート回路は、SAW相関器の前後に配置されたスイッチング手段(すなわちRFスイッチ、FETスイッチ等)を含む。コントローラは、スイッチが逆になるように動作し、第1スイッチが開くと、第2スイッチが閉じ、第1スイッチが閉じると、第2スイッチが開くように適合される。したがって、動作中、コントロールは第1スイッチを開き、かつ第2スイッチを閉じて、RF漏洩パルスが出力するのを防止しながら質問パルスを相関器に入力させる。特定の期間後、第1スイッチは閉じ、第2スイッチが開き、したがって拡散パルスを送信回路構成に出力することが可能になる。
周波数シンセサイザ
RFモデムのプログラマブル周波数シンセサイザ回路を示すブロック図を、図8により詳細に示す。プログラマブル周波数シンセサイザは位相同期ループ(PLL)として機能し、(1)モデムに周波数アジリティを提供し、こうして複数のチャネルで通信することを可能にし、(2)コントローラにおける状態機械のための基本クロックを提供し、(3)SAW相関器への質問パルスの発生のための信号源として、かつ(4)送受信フロントエンドアップ/ダウンコンバージョン回路構成のためのLO信号源として、機能する。
概して70で示されるプログラマブル周波数シンセサイザは、高速起動回路76、増幅器78、基準周波数分周器(R)80、位相検出器82、主周波数分周器(M)84、電圧制御発振器(VCO)92、ループフィルタ97、および周波数分周器90、88、86、96を含む。外部周波数源74は、水晶発振器、セラミック共振器、SAW共振器、外部基準入力72等の任意の適切な源を含むことができる。
本書に提示する実施例では、周波数シンセサイザは、基準クロック74に低周波数水晶発振器を使用する。特定の実現の要求事項に応じて、任意の基準周波数を使用することができる。本書に提示する実施例では、広範囲の基準周波数すなわち6MHz、12MHz、24MHz、および48MHzがサポートされる。これらの4つの周波数は、ユニバーサルシリアルバス(USB)集積回路(IC)に関連して使用される典型的な周波数であることに注目されたい。典型的なUSBチップは6MHzの水晶を利用し、刻時のために24または48MHzを内部で発生する。したがって、例示的周波数シンセサイザを利用する例示的RFモデムは、USBベースのシステムに埋め込むのに特に適している。利点は、USBおよびRFモデム回路構成が基準周波数と同一水晶を使用することができ、したがってコストが削減され、かつRFおよびベースバンドが両方とも同じ基本クロック源を用いて動作するので、システムを同期させるのに役立つことである。
代替的に、周波数シンセサイザは、それ自体の基準周波数を発生するための手段を含む。周波数シンセサイザは、周波数源を発生するための外部水晶に結合された内蔵オンチップ発振器を含む。別の代替例では、外部周波数源を提供するために、適切なデジタル信号を周波数シンセサイザに接続する。
本書に示す実施形態では、488MHzの中心動作周波数、16MHzの帯域幅、および6dBの処理利得を有するSAWベースの相関器を使用する。さらに、該実施例は2.4GHzのISM帯域で動作するように適合される。ISM帯域とは、世界的免許不要帯域である周波数帯域である。ISM帯域の使用により、操業のために特殊免許を得る必要性が排除され、それは多くのワイヤレス用途にとって魅力的な周波数選択肢になる。2.4GHzのISM帯域は、2.400〜2.4835GHzの周波数範囲で無免許での使用に開かれており、通信のために全部で83.5MHzの利用可能な帯域幅が得られる。
ISM帯域内に含まれる周波数を生成し、それを充分に利用するために、周波数シンセサイザが発生させる必要がある周波数の表を設定する。周波数シンセサイザによって生成され、本発明の例示的RFモデムで利用可能である、9つの周波数チャネルの各々で使用される周波数(MHz単位)をリストする表1を、図9に示す。本書に提示する実施例では、全部で9つのチャネルが確立され、各チャネルに対し、LO周波数、IF質問パルス周波数、RF(すなわちLO+相関器)周波数、分周器Mの値、および状態機械のクロック周波数が、全てMHz単位でリストされている。
したがって、全ての周波数チャネルに対し、LO、LO/4、分周器M、およびLO/32の信号が使用される。LO信号は、送信器アップコンバータおよび受信器ダウンコンバータで使用される。LO/4信号は、相関器のための質問パルスを発生するために使用される。主分周器Mの出力は、基準分周器Rの出力と比較される。基準分周器(R)および主分周器(M)は両方とも1MHzの信号を出力するように構成され、それは位相比較器82(図8)に入力される。LO/32信号は、RFモデムの状態機械に供給されるクロックのために使用される。出力RF周波数は、LOと、この例では488MHzである相関器の中心周波数との和である。
該システムで利用可能な全てのチャネルのスペクトル画像を示す図を図10に示す。9つのチャネルの各々の周波数スペクトルは、多少重複している。9つのチャネルの各々の中心周波数は、相互に8MHz離れている。
質問信号パルスの時間領域表現を表わすグラフを図11に示す。生成すべき所望のスペクトル画像および上述の相関器を考慮して、相関器に入力される質問パルスは次の特性を有する。
16nsの立ち上がり時間
32nsのフラット時間
16nsの立ち下がり時間
480MHz〜496MHzの範囲の中心周波数(図9参照)
全パルス長は約48nsである。時間領域におけるそのようなパルス特性は、そのエネルギーが周波数領域で40MHzにわたって拡散されるパルスを表わす。したがって、質問パルスは本質的に40MHzの帯域幅を有する。
パルスの帯域幅は40MHzであるので、その中心動作周波数は16MHzにわたって変化していても、相関器に容易に問合せを行なうことができる。パルスの中心周波数が480MHz〜496MHzの間である限り、パルスのエネルギーの大部分は相関器の帯域幅内に含まれる。したがってパルスは、その中心動作周波数が変化しても、相関器に効果的に問合せを行なうことができる。
相関器が、488MHzの中心周波数に対してだけでなく、480MHz〜496MHzの帯域全体における質問パルスに充分に応答するように動作することに注目されたい。これが可能であるのは、(1)相関器が広帯域であり、かつ(2)質問パルスの幅が(すなわち時間において)比較的短く、したがって帯域が(すなわち周波数において)非常に広いことを前提とする。相関器および質問パルスはどちらも広帯域信号であるので、それらの周波数が相互に対して偏移しても、それらは大幅に重なる。
RF信号は、周波数LO+488MHzを有するように生成される。RF信号のLO部分は、周波数シンセサイザによって提供される。488MHz部分は相関器によって提供される。質問パルスの中心周波数が16MHzの範囲にわたって変化する場合でも、相関器から得られる拡散信号は常に488MHz付近を中心とする。
VCO92(図8)はいずれかの適切な実現を用いて実現することができ、当該分野で周知である。本書に提示する実施例では、VCOは、オンチップインダクタおよびバラクタの組合せを同調素子として含む。VCOは二重平衡NPN発振器として構築される。この実現は、(1)VCOのQ因子が非常に高く、したがって位相雑音が非常に優れており(オンチップインダクタおよびコンデンサは典型的に、個別コンポーネントより優れたQ因子を示す)、(2)浮遊インダクタンスおよび容量による寄生振動からの干渉を最小化し、(3)非常に小さい輪郭が達成され(例えば、総シリコン面積は約0.1mmである)、(4)実現が低コストであり、かつ(5)同調および制御が容易である、という利点を有する。
この実施例では、VCOは3.9GHzの中心周波数で動作するように適合される。適切な同調電圧を印加することにより、−100MHz〜+100MHzの周波数範囲で動作することが可能になり、したがってVCOが3.8GHz〜4GHzで振動することが可能になる。インダクタの適切な値はL=1.7nHであり、電気容量の適切な値はC=1pF±100fFである。
3.9GHzの周波数は、次の理由から選択されたことに注目されたい。(1)3.9GHzの比較的高い周波数により、LおよびCに小さい値を使用することが可能になり、したがってオンチップタンク回路のサイズが最小化される。(2)3.9GHzの周波数のため、第1周波数分周器90(図1)の後でLO周波数信号を取り出すことになり、したがってこの分周器の出力は即座にLOのIおよびQ成分を提供し、それは、多相フィルタを使用する必要なく、イメージリジェクションミキサを実現するのに役立つ。これにより、90度の偏移は第1分周器90(図1)から生じるので、90度の偏移を生じる必要なく、イメージリジェクションを実現することが可能になる。
位相検出器82および分周器80、84、86、88、90、96は、デジタル、アナログ、個別、CMOS、ECL等を含め、特定の用途に適した技術を使用して実現される。提示する実施例における周波数分周器は、D型フリップフロップを用いて実現される。位相検出器は単純なXORゲートであり得る一方、ループフィルタはオンチップまたはオフチップのいずれかで実現することができる。この実施例では、ループフィルタ97は、二極低域通過フィルタとして構成されたコンデンサ98、102および抵抗器100を含む。要求される成分値によっては、ループフィルタを外部に実現することが望ましい場合がある。
上記の通り、周波数シンセサイザは、その基準クロックとして低周波数水晶発振器により動作することができる。VCO、位相検出器、および周波数分周器は組み合わせて、基準クロックの整数倍である高い周波数の発生を可能にする。VCOの動作周波数は、周波数分周器の分周比を適切にプログラムすることによって制御することができる。
基準分周器の値Rは、6、12、24、または48であるように構成することができる。実施例として、水晶発振器の6MHzの基準周波数を考慮する。これらの水晶発振器は商業的に容易に入手することができ、安価である。この場合、Rは6に設定され、したがって位相比較器の1つの入力に1MHzの基準信号を提供する。周波数分周器を3904の混合率に設定することにより、VCOは3904MHzの周波数で振動し、主分周器Mから位相比較に1MHzの信号が入力されることになる。
モデムで使用されるLOおよび他の信号は、分周器のタップから得られる。この実施例では、TXおよびRFフロントエンド回路のLOは、分周器90の出力を2で割ったもの、すなわち3904/2=1952MHzである。SAW相関器へのIF質問パルスは、分周器88の出力を4で割ったもの、すなわち1952/4=488MHzである。コントローラにおける状態機械によって使用される周波数シンセサイザのクロックは、分周器96の出力を4で割ったもの、すなわち61MHz(LO/32)である。この場合のRF周波数(すなわちLOおよび相関器を結合したもの)は、1952+488=2440MHzである。主および基準分周器の分周比は、コントローラによって出力されるMAIN DIVIDER CONTROL(主分周器制御)信号およびREF DIVIDER CONTROL(基準分周器制御)信号それぞれによって設定される。したがって、周波数シンセサイザを適切な分周比でプログラムすることによって、動作周波数を容易に変更することができ、したがって複数の通信チャネルがもたらされる。
TX回路
図1を参照すると、マッチングネットワーク26の出力は、ホストまたは他の制御/コンフィギュレーション手段によって生成されるTX/RX制御信号によって制御される、TX/RXスイッチ28に入力される。スイッチがTX状態のときに、インピーダンスマッチングネットワークの出力はTX回路30に入力される。
RFモデムのTX回路をより詳しく示すブロック図を図12に示す。概して30で示されるTX回路は、最終段階の増幅およびアンテナへの供給前に、アップコンバージョンを行なうように動作する。該回路は、差動入力を有するIF増幅器52、差動ミキサ54、および差動出力を有する差動RF電力増幅器56を含む。増幅器へのVccの供給は、コントローラからのTX_PWR信号に従って、スイッチ53、55を介して制御される。加えて、増幅器の利得は、コントローラによって提供されるTX_GAIN_CONTROL信号によって設定される。
IF増幅器への入力は、IF周波数(例えば488MHz)で相関器から出力される拡散パルスである。ミキサは、SAW相関器のIF IN信号出力に周波数シンセサイザからのLO信号を乗算するように動作し、その結果アップコンバートされたRF OUT信号が得られる。この実施例では、ミキサが、図9に挙げるLO周波数の1つを有するLO信号を使用して、2.4GHzのISM帯域等の所望の周波数帯域に信号をアップコンバートする。少なくとも30dBのリジェクションを有するイメージリジェクションミキサを使用することが好ましい。TX回路の信号は、図13に示すような波形を有する。
出力増幅器56は、約40dBの利得を有するように動作する。このレベルの利得は、SAW相関器の減衰された出力、例えば−30から−20dBmを、約15dBmのレベルまで増幅するために必要である。増幅器の入力インピーダンスは50オームであることが好ましい。1つの実施形態では、信号を2回増幅すること、すなわち、SAWの前に位置する第1増幅器を用いて10dB、およびSAWの後に位置する第2増幅器を用いて30dB増幅することは、より大きい利得を持つ単一の増幅器を用いるより好ましいことに注目されたい。10〜20nsのオーダーのスイッチング時間を有する増幅器で充分であることに注目されたい。
代替的実施形態で、モデムは2つまたはそれ以上の動作モード、例えば、高データレート低レンジモード、および低データレート高レンジモードを持つように構築することができることに注目されたい。高データレートモード時には、増幅器の利得は低利得に設定され、したがって増幅器の高い線形性が利用される。低データレート時には、増幅器の利得は高く設定され、したがって線形性は低下するが、有効レンジは増大する。2つの利得状態は、コントローラからのTx_GAIN_CONTROL信号によって決定される。
低速動作モード時に、相関器から出力されるパルスが相互に重ならないように充分に離したパルスにより、相関器への問合せが行なわれる。換言すると、符号間干渉(ISI)は発生しない。質問パルスの間隔が狭まるほど、相関器から出力されるパルスは相互に重なり始め、したがってISIが発生する。しかし、質問パルスの間隔が狭まることにより、高いデータレートを達成することが可能になる。
SAWベースのスペクトル拡散トランシーバは、SAW相関器が線形相関器であるため、これらの高いビットレートを取り扱うことができる。線形SAW相関器は、相関器の前の増幅器が線形であり続ける限り、より高いビットレートの場合でさえも、同じ逆拡散プロセスを実行する。したがって、意図的にISIを生成させることによって高ビットレートを達成するためには、非常に線形性の高い増幅器を受信器フロントエンド回路で使用することが必要である。しかし、高ビットレート、すなわち3〜8Mbpsで動作する場合、トランシーバは干渉およびチャネル障害を受けやすくなる。
コントローラは、TX回路によって要求されるタイミング信号および制御信号を発生するように動作する。コントローラの送信制御部は、状態機械として実現することができる。この場合、状態機械は正のエッジでトリガされ、こうしてインラインデータがローからハイに遷移するたびに、増幅器を作動させるシーケンスを開始する。
Tx_PWR信号は、インラインデータに応答して、状態機械によって生成される。増幅器がオンになる前に、長さtSUのゲーティング時間遅延が課せられる。前述の通り、パルスゲーティングは、RF漏洩が相関器から出力されるのを防止するために使用される。増幅器は、拡散パルスの持続時間中、すなわち約800ns、オンに維持される。
送信状態機械の機能性は、2つのワンショットを直列に使用して実現することができることに注目されたい。どちらのワンショットも再トリガ可能である。第1のワンショットは、パルスゲーティング遅延tSUに等しい持続時間を有する。第2のワンショットは、拡散パルス幅に等しい持続時間、約800nsを有する。
電力増幅器のRF出力は、アンテナ59をTX回路およびRXフロントエンド回路の両方に連結するように機能するアンテナインタフェース58に入力される。例えば、アンテナインタフェースは、任意の適切なRFスイッチを含むことができる。Tx状態で、該スイッチは、増幅器の出力をアンテナに連結するように作動する。アンテナは、平衡給電付きプリントダイポール、不平衡給電無しプリントスリーブダイポール、不平衡給電付きプリントモノポール、不平衡給電付きモノポールヘリカル、不平衡給電付きプリントノッチ、不平衡給電付きプリントスパイラル、プリントセミループ、ビアまたは小ループによって大地に短絡したプリントパッチを含むがそれらに限定されず、任意の適切な構成を含むことができる。
RXフロントエンド
RFモデムのRXフロントエンド回路をさらに詳しく示すブロック図を図14に示す。概して36で示されるRXフロントエンド回路は、差動低雑音増幅器(LNA)66、差動ミキサ68、および差動SAWドライバ69を含む単段ダウンコンバージョン回路である。受信経路では、アンテナ62から受信したRF IN信号が、アンテナインタフェース64を介してRXフロントエンド回路に入力される。LNAの出力は、ミキサ68を介して周波数シンセサイザからのLO信号と混合されて、IF信号を発生する。IF信号は次いで、IF OUTとしてSAW相関器から出力される前に、第2LNA(SAWドライバ)69によって増幅される。LNAへのVccの供給は、コントローラからのRx_PWR信号を介して、スイッチ63、65によって制御される。
RXフロントエンド回路もまた2つの動作モード、すなわち高ビットレート短レンジモードおよび低ビットレート、長レンジモードを持つように構成することができることに注目されたい。高ビットレートモードは高い搬送波対雑音比(CNR)および低いチャネルマルチパス効果を想定し、したがって高ビットレート動作が可能になる。このモードの主要な関心は、ISIの効果を処理することである。低ビットレートモードは低いCNRおよび厳しいチャネルマルチパスおよびフェージング効果を想定し、したがって低いビットレート動作が必要である。このモードの主要な関心は、弱い受信信号およびマルチパス効果を処理することである。
典型的な先行技術の回路とは異なり、アンテナとLNAとの間には複雑なRFフィルタどころか簡単なLCフィルタの必要性すら無く、従って信号を送受信する広いダイナミックレンジを可能にすることに注目されたい。このことから、受信RFフロントエンドは非常に高いダイナミックレンジを持つ必要がある。
RXフロントエンドの出力は、相関器としてだけでなく、帯域外信号を除波するシャープフィルタとしても機能するSAW相関器に入力される。さらに、SAWデバイスは損失のある部品であるので、LNA66は高い利得を持つことが好ましい。
RXフロントエンド回路の出力信号は、マッチングネットワーク26(図1)を介してSAW相関器に入力される。相関器は、受信した信号を元のコードシーケンスから比較的狭いパルスに、例えば650nsの広いパルスから約50nsのパルス幅に逆拡散するように機能する。SAW相関器の出力は、マッチングネットワーク42を介して受信回路に入力される。
受信器回路
ピーク検出器および決定回路を含むRFモデムの受信器回路をより詳細に示すブロック図を図15に示す。動作中、SAW相関器の出力は受信器回路構成に入力される。概して36で示される受信器回路構成は、対数増幅器(ログアンプ)240、高速ピーク検出器246、低速ピーク検出器248、および決定回路または比較器254を含む。
ピーク検出器が適正レベルの雑音免疫で検出することのできる信号のレベルによって、ログアンプは任意選択的であることに注目されたい。ログアンプの機能は、SAW相関器の損失を補償することである。SAWからの自己相関結果がログアンプに入力される。このように、本発明では、SAWデバイスは、受信した拡散信号のエネルギーを統合しながら他の全ての信号を濾波する(すなわち除波する)という二重の役割を実行する。
相関器の出力は受信器回路によって処理されて、パルスが存在するか否かが決定される。使用されるASK変調は振幅に敏感であるので、ログアンプは高い線形性および高いダイナミックレンジを持つことが好ましい。
ピーク検出器がログアンプの後に続き、RF信号をベースバンドに変換する信号のエンベロープを検出する。ピーク検出器は、入力信号をマッチングさせるために高いダイナミックレンジを持つように構成することが好ましい。本発明では、2つのピーク検出器、すなわち高速ピーク検出器246および低速ピーク検出器248を並列に使用する。2つの間の差がそれらの出力帯域幅である。高速ピーク検出器は10MHzの帯域幅を持つことが好ましく(所望のデータレートによって異なる)、低速ピーク検出器は、外部コンデンサ/抵抗器を介してユーザによって設定される帯域幅を持つ。加えて、高いダイナミックレンジを提供するために、対数ピーク検出器が使用される。
ピーク検出器は両方とも、電気技術の熟練者にはよく知られた技術を用いて構成される。高速ピーク検出器は、平均化をほとんど使用せずに入力信号のピークを追跡するように機能する。他方、低速ピーク検出器は、入力信号を平均させてゆっくりと変化する基準信号を発生するように採用される。
決定段階は、受信経路の最終段階である。この段階の出力は、有効な信号が検出されたか否かを示すデジタルパルスである。それは、その出力RX_OUTがコントローラに入力される比較器254を含む。比較器は、任意の好適な技術を使用して実現されることができ、本明細書中に示される実施例ではシュミットトリガ比較器デバイスを含む。コントローラは、ラインからホストへのデータを発生するように機能する状態機械を実現する。
高速ピーク検出器回路の出力はシュミットトリガ比較器の非反転入力に入力される一方、低速ピーク検出器回路の基準信号出力は比較器の反転入力に入力される。比較器の出力はRX_OUT信号を形成し、それは処理のためにコントローラに入力され、高層処理のため、例えばリンクまたはより高い層の通信処理のためにホストに最終的に出力される。コントローラは、所望の変調および通信方式に従ってデータに対し1つまたはそれ以上の判断を下すように機能する。
本発明のRFモデムでは、必要なことは受信したパルスを検出することだけであるので、線形検出器の必要性は無い。したがって、線形検出器を使用することができるが、非線形検出器は、より簡単で電流消費がより低く、より安価なピーク検出器の製造を可能にする。用途によって、受信信号のエンベロープは、線形または非線形検出器のいずれかを用いて検出することができる。高速および低速検出器は比較器と組み合せて、受信信号および出力デジタルバイナリデータの弁別を実行するように作動する。
比較器の出力は、ホストによって処理されるデジタルパルスであることに注目されたい。ホストは、例えばOOK、PWMなど、多くの種類の通信方式を実現するように構成する(すなわちプログラムする)ことができる。通信方式の幾つかの例を以下に提示する。
2つの動作モードを提供するために、低速ピーク検出器の出力VSPKからオフセット電圧VOFFが減算される。信号VSPKは、比較器254の反転入力に入力される前に、加算器252に入力される。高速ピーク検出器の出力VFPKは、比較器の非反転入力に入力される。アナログマルチプレクサ250は、低速ピーク検出器の電圧から減算するオフセット電圧を選択する。以下で式2に表わすように、高データレートモードの場合、ピーク検出より3dB低いしきい値を使用し、(すなわち3αオフセット)低データレートモードの場合、ピーク検出より6dB低いしきい値を使用する(すなわち6αオフセット)。
Figure 2009540762
コントローラからのOFF_SEL信号は、受信器が作動する2つのモードを決定する。加えて、コントローラからのRx_PWR信号は、スイッチ256、244、242を介するログアンプ、高速および低速ピーク検出器、および比較器への供給VCCを制御する。
一般的送信および受信状態機械
前述の通り、コントローラは、RFモデムの全てのタイミング、制御およびデジタル処理を実行するように機能する。それは、例えば状態機械をはじめ、多くの適切な方法で実現することができる。状態機械への入力は、Data In(RX_OUT)、Mode、TX/RX、作動停止、PLL LOCKおよびCLKを含む。状態機械からの出力はData Out(TX_IN)、Rx_PWR、Tx_PWR、OFF_SEL、およびTx_GAIN_CONTROL、Rx_GAIN_CONTROL、REF DIVIDER CONTROL、MAIN DIVIDER CONTROLおよびPULSE LENGTH CONTROLを含む。
本発明のRFモデムの一般状態機械の作動を実証する状態図を図16に示す。一般的に260で参照される状態機械は、モデムの初期状態である始動状態262を含む。この状態は、モデムの電源が投入され(すなわちVCCを受け取り)、かつ作動停止=1であるときに、開始される。この状態で、モデムは非常に低い電流を消費する。作動停止=0をセットすると、モデムは発振器起動状態264に入る。どの状態からでも再び作動停止=1をセットすると、モデムは起動状態に戻る。
起動シンセサイザ状態はウェイクアップ状態であり、シンセサイザが安定するまで60マイクロ秒が与えられる。次の状態は、TX/RX入力制御ラインの状態によって異なる。TX/RX入力制御ラインが高位になると、データI/O入力モード状態268に入る。送信モード(TX/RX=1)では、SW_CONT、PULSE_OUT、Tx_PWR、およびRx_PWRが全て零に設定される。Data In入力ラインが低位から高位(Data In=1)に遷移すると、Tx状態機械272が始動する。
送信および受信モード状態266、268間の遷移は、TX/RXラインの状態によって制御される。送信および受信モード状態から始動状態への遷移は、作動停止線によって制御される。
一般状態機械の遷移状態機械部分の作動をより詳細に実証する状態図を図17に示す。Tx状態機械272の作動は、始動状態280から始まる。この状態から2つの作動経路が平行して実行される。一方の経路は質問パルスを発生し、他方は送信器RFフロントエンド回路を使用可能にする。
質問パルスは最初に、パルス使用可能状態282を入力することによって発生し、そこでSW_CONT信号が高位にセットされ、こうしてパルス成形回路150および出力増幅器154(図3)が使用可能になる。時間遅延状態284では、安定化が達成されるまで50ないし150nsの時間遅延が行われる。パルス発生状態286では、PULSE_OUT信号が高位にセットされ、質問パルスが使用可能になる。質問パルスは、時間遅延状態288の間に、RF信号の56周期(すなわち約115ns)だけ使用可能になる。時間遅延後、信号はオフになり、パルス使用不能状態290になる。特に、PULSE_OUT信号は使用不能になり(すなわち低位にセットされ)、SW_CONTは低位にセットされる。
質問パルスの発生は再トリガ不能であり、Data Inラインの低位から高位への遷移が行われた場合、それが無視されることを意味する。
増幅器は最初に、送信RFフロントエンド回路の増幅器に電源電圧が印加される前に、すなわちTx_PWRが高位にセットされる前に、時間遅延状態292を入力することによって使用可能になる。遅延の持続時間は、SAWデバイスの遅延から電力増幅器のターンオン時間を引き、かつ質問パルスの持続時間を引いたものに近似する。次の状態294で増幅器は、時間遅延状態296によって課せられる約800ns(すなわちRF信号の390周期)の時間中オンになる。次の状態298で、増幅器は作動を停止する。すなわちTx_PWRが低位にセットされる。
送信RFフロントエンド回路に電源電圧を印加する回路機構は再トリガ可能であり、これはData Inラインの低位から高位への遷移が発生した場合に、390周期の時間遅延が始動することを意味する。
図16を参照しながら説明する。TX/RX入力制御ラインが低位になると、データI/O出力モード状態266に入る。受信モード(TX/RX=0)では、SW_CONT、PULSE_OUTおよびTx_PWRは全て零にセットされる。Rx_PWRは1にセットされる。決定回路内の比較器の出力が高位になると(RX_OUT=1)、Rx状態機械270が始動される。
一般状態機械の受信状態機械部分の動作をより詳細に実証する状態図を図18に示す。比較器の出力が低位から高位に遷移すると、Data Outラインがセットされる(状態300)。約100nsの時間遅延後に(状態302)、Data Outラインは低位になり(状態304)、制御が状態266に戻る。
発明の適用
前述の通り、RFモデムは一般的に、任意の数の変調の種類および通信方式のための物理層の基礎として構成される。特にRFモデムは、どのような種類のデジタルパルス変調でも実行するために適用される。今から3つのデジタルパルス変調の例を提示する。3つの変調の種類は、OOK、PWM、およびPPM変調を含む。以下の適用例は全て、ここで記載する3つのRF実施形態のどれを使用しても構成することができる。
OOK変調
プログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだ本発明のRFモデムを用いて構成されたOOK通信システムを実証するブロック図を図19に示す。該システムは、RFを用いて半二重で通信するように採用された、OOKトランシーバ#1および#2とラベル付けされた2つのOOKトランシーバ340を含む。OOKトランシーバ#1はワンショット344、RFモデム346、ラベル付けされたRFモデム#1、およびアンテナ348を含む。OOKトランシーバ#2は同様に構成され、ホスト#2、ワンショットデバイス、RFモデム#2、およびアンテナを含む。ホスト#1とラベル付けされた第1ホスト342は、OOKトランシーバ#1へデータを送信し、かつそこからデータを受信するために連結される。第2ホスト#2は、OOKトランシーバ#2へデータを送信し、かつそこからデータを受信するように採用される。両ホストとも、モデムへのTX/RX制御ラインを駆動するように採用される。
作動中、ホストはRFモデム#1にデータを出力することによって、データを送信する。データは、例えば、「1」を表わすパルスおよび「0」を表わすパルスの不在を含む。RFモデムは本発明に従って構成され、およそ50nsのパルスを受信するように採用される。ホストがそのような短い幅のパルスを発生することができない場合、ワンショットデバイス344を使用することができる。パルスは次いで、SAW相関器を介して、上述した拡散シーケンスに拡散され、アンテナ348を介して送信される。
信号はOOKトランシーバ#2のアンテナによって受信され、RFモデム#2に入力される。RFモデムは信号を逆拡散し、50nsのパルスをさらなる処理のためにホスト#2に出力するように機能する。ホスト#2が50nsのパルスを入力するのに充分なほど高速でない場合、RFモデムとホストとの間に第2ワンショットまたはラッチ(図示せず)を使用することができる。
PWM変調
プログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだ本発明のRFモデムを用いて構成されたPWM通信システムを実証するブロック図を図20に示す。該システムは、RFを用いて半二重で通信するように採用された、PWMトランシーバ#1および#2とラベル付けされた、2つのPWMトランシーバ350を含む。PWMトランシーバ#1は、サンプルホールド(S/H)回路354、364、のこぎり波(ランプ)信号発生器366、比較器356、積分器362、RFモデム358、ラベル付けされたRFモデム#1、およびアンテナ360を含む。PWMトランシーバ#2は同様に構成され、S/H回路、ランプ関数発生器、比較器、RFモデム#2、積分器、およびアンテナを含む。ホスト#1とラベル付けされた第1ホスト352は、PWMトランシーバ#1へデータを送信し、かつそこからデータを受信するために連結される。第2ホスト#2は、PWMトランシーバ#2へデータを送信し、かつそこからデータを受信するように採用される。両ホストとも、モデムへのTX/RX制御ラインを駆動するように採用される。
図20および21を参照して説明すると、作動中、ホストはS/H回路354にアナログ入信号を出力することによって、データを送信する。データはデジタルまたはアナログのどちらでもよく、ホスト以外の手段によって提供することもできることに留意されたい。ここで提示する例では、トランシーバはアナログ信号を送受信するように採用されているが、当業者はデジタル信号を送受信するように採用させることができる。アナログ信号VIN370はS/H回路によって標本化され、比較器356の非反転入力に入力される。のこぎり波またはランプ関数発生器の出力372は、比較器の反転入力に入力される。ランプ関数信号の期間は、バーカーコードの限界に関連付けられる問題を回避するために、150ns以下の幅であることが好ましい。比較器の出力374はランプの振幅が入力信号を超えるまで高位であり、入力信号を超える時点で出力は低位になる。
Data InパルスはRFモデムに入力され、アンテナ360を介してPWMトランシーバ#2に送信される。送信拡散波形のパルス幅は、入力信号のパルス幅に従って変化する。例えば20ns幅の入力パルスは、ピークパルス幅が約20nsの受信信号を生じる。100ns幅の入力パルスは、ピークパルス幅が約100nsの受信信号を生じる。しかし、バーカーコード拡散シーケンスの幅の拡張は制限される。パルス幅の増加は、約2チップの持続時間に制限される(20Mcpsのチップレートを想定すると、これは150nsに相当する)。
信号は、OOKトランシーバ#2のアンテナによって受信され、RFモデム#2に入力される。RFモデムは、信号を逆拡散し、かつ入力信号のパルス幅に従う幅のパルスを出力するように機能する。RFモデムの出力は、受信信号を積分するように機能する積分器362に入力される。積分器の出力信号VOUT376は、S/H364によって標本化される。S/H回路の出力はアナログ出信号を形成し、次いでこれはさらなる処理のためにホストまたは他の手段に入力される。
ランプ関数発生器とS/H回路354、364に提供されるクロックを同期させて、ランプ関数の低位から高位への遷移がデータすなわち送信されるアナログ入信号のシンボル期間と一致するように注意することが重要である。
PPM変調
プログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだ本発明のRFモデムを用いて構成されたPPM通信システムを実証するブロック図を図22に示す。該システムは、RFを用いて半二重で通信するように採用された、PPMトランシーバ#1および#2とラベル付けされた、2つのPPMトランシーバ380を含む。PPMトランシーバ#1は、サンプルホールド(S/H)回路384、396、のこぎり波(ランプ)信号発生器398、392、比較器386、394、ワンショット388、RFモデム390、ラベル付けされたRFモデム#1、およびアンテナ399を含む。PPMトランシーバ#2は同様に構成され、S/H回路、比較器、ランプ関数発生器、ワンショット、RFモデム#2、およびアンテナを含む。ホスト#1とラベル付けされた第1ホスト382は、PPMトランシーバ#1へデータを送信し、かつそこからデータを受信するために連結される。第2ホスト#2は、PPMトランシーバ#2へデータを送信し、かつそこからデータを受信するように採用される。両ホストとも、モデムへのTX/RX制御ラインを駆動するように採用される。
図22および23を参照して説明すると、作動中、ホストはS/H回路384にアナログ入信号を出力することによって、データを送信する。データはデジタルまたはアナログのどちらでもよく、ホスト以外の手段によって提供することもできることに留意されたい。ここで提示する例では、トランシーバはアナログ信号を送受信するように採用されているが、当業者はデジタル信号を送受信するように採用させることができる。アナログ信号VIN400はS/H回路によって標本化され、比較器386の非反転入力に入力される。のこぎり波またはランプ関数発生器の出力402は、比較器の反転入力に入力される。比較器の出力はランプの振幅が入力信号を超えるまで高位であり、入力信号を超える時点で出力は低位になる。比較器の出力は、比較器の出力の立下り縁によってトリガされるワンショットデバイス388に入力される。ワンショットは、幅が均等な、例えば50nsのパルス404を発生し、これは次に、アンテナ180を介してPPMトランシーバ#2へ伝送するためにRFモデムに入力される。
送信される拡散波形のパルス位置は、DATA IN信号の時間位置によって変化する。信号はOOKトランシーバ#2のアンテナによって受信され、RFモデム#2に入力される。RFモデムは、信号を逆拡散し、かつ位置が入力信号のパルス位置によって変化するパルスを出力するように機能する。RFモデムの出力は比較器394に入力される。第2入力はランプ関数発生器392の出力に入力される。
動作中、ランプ信号の出力は、パルスが到着するまでS/H回路396によって標本化され、RFモデムによってData Out信号として出力される。比較器の出力はS/H回路へのクロック信号を形成する。S/H396への入力は、RFモデムの出力がランプ信号を超えるまで増加する。これは、送信器からのパルスの受信と一致する時点でRFモデムがパルスを出力することに対応する。この時点で、S/Hにクロック信号が送られ、S/Hから出力される信号VOUT406がその入力に等しくセットされる。S/H回路の出力はアナログ出信号を形成し、次いでこれはさらなる処理のためにホストまたは他の手段に入力される。
ランプ関数発生器392とS/H回路384に提供されるクロックを同期させて、ランプ関数の低位から高位への遷移がデータすなわち送信されるアナログ入信号のシンボル期間と一致するように注意することが重要である。データを受信することができるように、ランプ信号を受信信号と同期させるための同期方式は、技術上知られている。
PPM通信システムでは、重要な性能標識は、下の式3で与えられるシンボル期間対パルス幅の比βである。
Figure 2009540762
信号対雑音比(SNR)は、下の式4によって与えられる。
Figure 2009540762
ここでEは1ビット当たりのエネルギーであり、Nは雑音レベルである。リンクバジェットが1ビット当たり一定のエネルギーEを持つと想定すると、したがって性能はβの値によって決定される。パルス幅が狭くなるとSNRは増加し、パルス幅が広くなるとSNRは低減する。例えば、送信で使用するパルス幅τが約50nsである場合、シンボル期間Tは1000nsとなり、その結果、βは20となり、Eは−70dBmに等しく、Nは−114+10log(20)=100dBmとなる、リンクのSNRは約52dBである。
複数の相関器を使用する第2実施形態のRFモデム
より高い通信ビットレートを達成するために、上述した第1および第2モデム実施形態に、追加の相関器および関連回路機構を追加することができる。一般的に、任意の数の相関器を追加することができ、f(t)によって表わされる各相関器の相関器機能またはコードは、他の全ての相関器の関数と直交する。各相関器の関数(すなわちコード)が相互に直交する場合、各相関器は他とは独立に送受信する。しかし、次の基準を満たすだけの充分な数の関数がなければならない。
Figure 2009540762
言い換えると、全てのコードの他の各々のコードとの相互相関は非常に低く、例えばほぼ0でなければならない。一例として、当業者は、相互に実質的に直交し、相互相関が零に近い複数の線形FMコードを容易に生成することができるであろう。
本発明の原理の理解を助けるために、N個の相関器を含むモデム例を提示する。上述の基準が満たされる限り、プログラマブル周波数シンセサイザを組み込んだモデムは任意の数N個の相関器を使用して構成することができる。複数の送信器を使用する結果、実効通信ビットレートが増加する。一例として8Mbpsのビットレートを持つ図1のRFモデムを考慮すると、N個の相関器を使用する結果、総ビットレートはN×8Mbpsとなる。
複数の相関器を含む、本発明に従って構成される第2実施形態のRFモデムを図示するブロック図を図24に示す。一般的に410で参照されるモデムは、今や「N」個のSAW相関器があることを除いては、前述した第1モデム実施形態と同様に構成される。モデム410は、任意の適切な周波数基準源を利用する(上述される図8と関連して記述されるような)単一の周波数シンセサイザ412を含む。周波数シンセサイザ412のIF信号出力は、TX/RX回路#1〜#Nとラベル付けされた複数のTX/RX回路416に供給される。
各TX/RX回路は、コントローラ414からTX INラインを受信し、そこにRX OUT信号を出力する。ホスト430は、送信されるデータをコントローラおよびData I/O#1〜Data I/O#Nとラベル付けされた別個のData I/O信号ライン上の各TX/RX回路に提供する。同様に、各TX/RX回路のコントローラからの出力データは、同様に別個のData I/O信号ラインを介してホストに入力される。ホストはまた、モデムによって要求されるタイミングおよび制御信号を発生するように機能するコントローラにTX/RX信号をも提供する。
各TX/RX路からの信号ラインは、RF電力スプリッタ/コンバイナ418に接続される。該デバイスは、送信方向にはコンバイナとして、受信方向にはスプリッタとして機能する。電力スプリッタ/コンバイナは、信号を送信経路および受信経路に分割するように機能するTX/RXスイッチ420に連結される。送信中、該スイッチはTX/RX回路からの信号をTX回路422に入力するように構成される。受信中、該スイッチは受信RFフロントエンド回路424の出力をTX/RX回路に向けるように構成される。TX回路422からのRF OUT信号およびRXフロントエンド回路424へのRF IN信号は、アンテナインタフェース426を介してアンテナ428に連結される。
図24のRFモデムのTX/RX回路をより詳細に図示するブロック図を図25に示す。TX/RX回路は、概して416で示され、別個の送信経路および受信経路を含む。送信経路は、周波数シンセサイザからIF発振器信号を受信し、かつコントローラ、マッチングネットワーク442、SAW相関器444、およびマッチングネットワーク446からTX IN信号を受信するように採用されたパルス発生器/整形器440を含む。マッチングネットワーク446の出力は電力スプリッタ/コンバイナ418(図24)に入力される。
受信経路は、マッチングネットワーク446、SAW相関器444、マッチングネットワーク448、および受信回路450を含む。受信回路450の出力は、その後コントローラ414に入力されるRX OUT信号を形成する。
TX/RX回路416を含むモデム410の部品は、前述した第1および第2実施形態のモデムの類似部品と同様に機能することに留意されたい。送信中、コントローラ414は送信データを、それぞれのTX INデータ信号ラインを介して各TX/RX回路416に提供する。各回路は、一意の関数(またはコード)が取り込まれた相関器を組み込み、こうして発生する信号間の干渉を防止する。その結果得られるNの倍数個の信号は、RF電力コンバイナ/スプリッタ418によって結合される。結合された信号は次いで、TX回路によって処理され、アンテナ428を介して送信される。結合された信号は、増幅してアンテナに入力する前に、図12に示されるような混合回路を用いてアップコンバートすることができる。
受信経路では、受信した信号はアンテナからアンテナインタフェース426を介してRXフロントエンド回路424に供給される。受信方向でも同様に、アンテナから受信した信号は、TX/RXスイッチ420に入力される前に、図14の回路を使用してIF周波数にダウンコンバートすることができる。ダウンコンバージョンは、周波数シンセサイザによって提供されるLO信号を使用する。次いで、信号はRF電力スプリッタ/コンバイナ418によってN個の信号に分割される。受信した信号は、その中に取り込まれた関数に従ってパルスを出力するように機能する各送信/受信回路内の相関器に入力される。パルスは、各受信回路内の個別のピーク検出器に入力されて、「N」個のRX OUT信号を発生する。結果的に得られた「N」個のRX OUT信号は、ホストに送信されるData I/O信号を発生するコントローラに入力される。
添付の請求の範囲は、本発明の精神および範囲内に該当する発明の全ての特徴および利点を含むつもりである。多くの変形および変化を当業者は容易に思いつくであろうから、本発明はここに記載した限定数の実施形態に限定されないつもりである。したがって、全ての適切な変形、変化、および均等物は本発明の精神および範囲内に該当すると分類できることが理解されるであろう。

Claims (24)

  1. 周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、
    前記質問パルスから整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、前記整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、
    前記整形されたパルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散整形パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、
    前記拡散整形パルスをLO周波数を有する前記局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、
    受信信号を前記LO信号と混合して、IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、
    前記コードシーケンスに従って前記受信拡散パルスを逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、
    前記相関器信号に応答して出力信号を生成するように適合された検出器と
    を備えた直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)モデム。
  2. 前記周波数シンセサイザが、
    低周波数基準信号と、
    前記低周波数基準信号を受信するように適合された位相検出器と、
    前記位相検出器の出力に結合されるループフィルタと、
    前記ループフィルタの出力に結合され、それに従って出力周波数を発生するように適合された電圧制御発振器と、
    前記位相検出器に結合され、前記位相検出器への周波数入力を前記周波数制御信号に従って分周するように適合された1つまたはそれ以上の周波数分周器と
    を含む、請求項1に記載のモデム。
  3. 前記質問パルスの周波数が周波数480〜496MHzの範囲から選択される、請求項1に記載のモデム。
  4. 前記LO周波数が、2.4GHzの産業科学医療用(ISM)の周波数帯域内の出力RF信号を生じるように適合された周波数範囲から選択される、請求項1に記載のモデム。
  5. 前記パルス発生器が、送信される入力データに従って前記質問パルスをゲーティングするためのゲーティング機構を含む、請求項1に記載のモデム。
  6. 前記拡散手段および前記相関器手段が、送信および受信のために半二重で使用されるように適合された表面弾性波(SAW)相関器を共用する、請求項1に記載のモデム。
  7. 前記検出器が、
    前記相関器信号に従ってゆっくり変化する基準信号を発生するように適合された低速ピーク検出器と、
    前記相関器信号のエンベロープを追跡して、そこから検出信号を発生するように適合された高速ピーク検出器と、
    前記検出信号を前記基準信号と比較することによって、前記出力信号を発生するように適合された決定回路と
    を含む、請求項1に記載のモデム。
  8. 周波数制御信号に従って決定される質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生する工程と、
    前記質問パルスから前記パルスの輪郭が整形された整形パルスを発生する工程と、
    前記整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散し、そこから拡散パルスを発生する工程と、
    前記拡散パルスをLO周波数を有する前記局部発振器(LO)信号と混合して、そこからRF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生する工程と、
    受信信号を前記LO発振器信号と混合して、そこからIF周波数の受信拡散パルスを発生する工程と、
    前記コードシーケンスに従って前記スペクトル拡散送信信号を逆拡散して、そこから相関器信号を発生する工程と、
    前記相関器信号に応答して出力信号を検出する工程と
    を含む、直接シーケンススペクトル拡散信号を変調および復調する方法。
  9. 前記質問パルスの周波数が480〜496MHzの範囲である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記RF周波数が2.4GHzの産業科学医療用(ISM)周波数帯域内になるように、前記LO周波数が選択される、請求項8に記載の方法。
  11. パルスを発生させる前記工程が、送信される入力データに従って前記質問パルスをゲーティングすることを含む、請求項8に記載の方法。
  12. 前記拡散および逆拡散工程が、送信および受信のために半二重で使用されるように適合された同一表面弾性波(SAW)相関器を共用する、請求項8に記載の方法。
  13. 出力信号を検出する前記工程が、
    前記相関器信号に従ってゆっくり変化する基準信号を発生する工程と、
    前記相関器信号のエンベロープを追跡して、そこから検出信号を発生する工程と、
    前記検出信号を前記基準信号と比較することによって、前記出力信号を発生する工程と
    を含む、請求項8に記載の方法。
  14. 送信される入力データに従って固定期間データ入力信号を発生するための入力回路と、
    RFモデムと
    を備え、前記RFモデムが、
    周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、
    IF周波数を有する前記質問パルスからの前記データ入力信号に応答して整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、前記整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、
    前記整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、
    前記拡散パルスをLO周波数を有する前記局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、
    受信信号を前記LO発振器信号と混合して、前記IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、
    前記コードシーケンスに従って前記スペクトル拡散送信信号を逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、
    前記相関器信号に応答してデータ出力信号を発生するように適合された検出器と
    を含んで成る、オン/オフキーイング(OOK)直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)トランシーバ。
  15. 送信されるアナログ入力信号に従ってパルス幅変調データ入力信号を発生するための入力回路と、
    RFモデムであって、
    周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、
    IF周波数を有する前記質問パルスからの前記データ入力信号に応答して整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、前記整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、
    前記整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、
    前記拡散パルスをLO周波数を有する前記局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、
    受信信号を前記LO発振器信号と混合して、前記IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、
    前記コードシーケンスに従って前記スペクトル拡散送信信号を逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、
    前記相関器信号に応答して出力信号を発生するように適合された検出器と
    を備えるモデムと、
    前記出力信号を積分して、そこからアナログ出力信号を発生するように動作する出力回路と
    を含んで成る、パルス幅変調(PWM)直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)トランシーバ。
  16. 送信されるアナログ入力信号に従ってパルス位置変調データ入力信号を発生するための入力回路と、
    RFモデムであって、
    周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように適合されたプログラマブル周波数シンセサイザと、
    IF周波数を有する前記質問パルスからの前記データ入力信号に応答して整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器であって、前記整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含むパルス発生器と、
    前記整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して、拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、
    前記拡散パルスをLO周波数を有する前記局部発振器(LO)信号と混合して、RF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、
    受信信号を前記LO発振器信号と混合して、前記IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と、
    前記コードシーケンスに従って前記スペクトル拡散送信信号を逆拡散して、相関器信号を発生するように適合された相関器と、
    前記相関器信号に応答して出力信号を発生するように適合された検出器と
    を備えるモデムと、
    ランプ関数に照らして前記出力信号を二値化し、そこからアナログ出力信号を発生するように動作する出力回路と
    を含んで成る、パルス位置変調(PPM)直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)トランシーバ。
  17. 周波数制御信号に従って決定される周波数で質問パルスおよび局部発振器(LO)信号を発生するように動作するプログラマブル周波数シンセサイザと、
    複数N個の送受信回路であって、各々が、
    整形パルスの輪郭を整形するように適合された第1パルス整形回路を含み、前記質問パルスから前記整形パルスを発生するように適合されたパルス発生器と、
    前記整形パルスを拡散コードシーケンス波形により拡散して拡散パルスを発生するように適合されたパルススプレッダと、
    前記コードシーケンスに従って前記拡散パルス信号を逆拡散して相関器信号を発生するように適合された相関器と、
    前記相関器信号に応答して出力信号を発生するように適合された検出器と、
    を含み、各送受信回路の相関器が他の相関器の関数と略直交する固有の関数を持つように構成される、送受信回路と、
    前記N個の送受信回路によって発生するN個の拡散パルス信号を合成し、合成送信信号として送信するための手段と、
    前記拡散パルスをLO信号と混合してRF周波数のスペクトル拡散送信信号を発生するためのアップコンバータを含む送信器回路と、
    前記合成送信信号を受信してN個の受信信号に分割するための手段と、
    受信信号を前記LO信号と混合して前記IF周波数の受信拡散パルスを発生するためのダウンコンバータを含む受信器回路と
    を備え、Nが正の整数である、直接シーケンススペクトル拡散無線周波数(RF)モデム。
  18. 前記周波数シンセサイザが、
    制御入力に従って出力周波数を発生するように動作する電圧制御発振器(VCO)と、
    基準周波数源に結合された基準周波数分周器と、
    前記VCOの出力に結合された周波数分周器手段と、
    前記基準周波数分周器および前記周波数分周器手段の出力に結合された位相検出器と、
    前記位相検出器の出力に結合されたループフィルタと
    を含む、請求項17に記載のモデム。
  19. 前記パルススプレッダおよび前記相関器が、送信および受信のために半二重で使用されるように適合された同一表面弾性波(SAW)相関器を共用する、請求項17に記載のモデム。
  20. 前記質問パルスの周波数が480〜496MHzの範囲である、請求項17に記載のモデム。
  21. 前記LO周波数が、2.4GHzの産業科学医療用(ISM)周波数帯域の出力RF信号を生じるように適合された周波数範囲から選択される、請求項17に記載のモデム。
  22. 前記パルス発生器が、送信される入力データに従って前記質問パルスをゲーティングするためのゲーティング機構を含む、請求項17に記載のモデム。
  23. 前記パルス輪郭を発生するように適合された前記第1パルス整形回路が、前記パルスの振幅を低値から高値に線形的に傾斜させる第1部分と、前記パルスの振幅を高値から低値に線形的に傾斜させる第2部分とを含む、請求項17に記載のモデム。
  24. 前記検出器が、
    前記相関器信号に従ってゆっくり変化する基準信号を発生するように適合された低速ピーク検出器と、
    前記相関器信号のエンベロープを追跡して、そこから検出信号を発生するように適合された高速ピーク検出器と、
    前記検出信号を前記基準信号と比較することによって、前記出力信号を発生するように適合された決定回路と
    を含む、請求項17に記載のモデム。
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