JP2009303467A - バイク用ワイヤハーネスの外装保護チューブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バイクに配索するメインワイヤハーネスに、樹脂成形品からなる円筒状チューブを保護チューブとして外装しており、該メインワイヤハーネスは、その幹線端末から分岐する枝線がステアリングシャフトの上端に装着されたメータ類、スイッチ類および左右のハンドルに装着されたスイッチ類に接続され、かつ、該メインワイヤハーネスの幹線に外装する前記保護チューブは、前記円筒状のチューブ本体の外周面に、チューブ本体の中心軸線と平行な直線状の目印ラインをチューブ本体と一体成形で設けている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、バイクの車体長さ方向に沿って配索するメインワイヤハーネスには、多数の箇所で屈曲して配索されると共に、ハンドル側に配線する枝線から捩れ負荷が作用する。
前記メインワイヤハーネスは、その幹線端末から分岐する枝線がステアリングシャフトの上部及び左右ハンドルに装着されたメータ類およびスイッチ類に接続され、
前記メインワイヤハーネスの少なくとも幹線に外装する前記保護チューブは、前記円筒状のチューブ本体の外周面に、チューブ本体の中心軸線と平行な直線状の目印ラインをチューブ本体と一体成形で備えていることを特徴とするバイク用ワイヤハーネスの外装保護チューブを提供している。
前記のように、メインワイヤハーネスの幹線には屈曲箇所が多く、捩れが発生しやすいため、直線状の目印ラインを設けた保護チューブを外装している。該目印ラインにより幹線が捩れて配索されていると、目印ラインが捩れた状態となるため、一目で捩れ配索されていることが分かり、捩れを直しながら配索することができる。このように、幹線を捩れが生じないように配線することで、他部品との干渉を防止でき、かつ、幹線に取り付けたクリップを車体側の係止孔に確実に係止することができる。
かつ、メインワイヤハーネスの幹線を捩りを生じさせずに配線すると、該幹線から分岐する枝線も捩れず、該枝線の端末のコネクタを前記メータ類やスイッチ類のコネクタと接続する際に枝線に捩りを生じさせずにコネクタ嵌合を行うことができる。
前記した直線の目印ラインを設けた保護チューブは、メインワイヤハーネスの幹線から分岐する枝線にも外装してもよく、この場合、枝線も捩りが発生しないように配線することができる。
このように突起を設けると、該突起は補強リブとしても機能し、保護チューブの摩耗と屈曲耐久性を高めることができる。
あるいは、チューブ本体を断面多角形状や星型形状とし、直線方向に連続した突出端部が有する形状とし、該突出端部を前記目印ラインとしてもよい。即ち、保護チューブの形状自体を直線状の目印ラインが生じる形状としている。このように、チューブ本体の形状で目印ラインを形成すると、保護チューブの外周面からの突起を設けなくともよく、チューブ外径が肥大化せず、配索領域が狭い場合に好適に用いることができる。
このように、目印ラインをチューブ本体の色と異なる色で形成すると、目印ラインを目立せることができる。かつ、特許文献1とは異なり、チューブ本体の成形時にインサートモールドで目印ラインを設けているため、作業性がよくなる。
図1にバイクのメインワイヤハーネス3の幹線4に外装する保護チューブ20を示す。
メインワイヤハーネス3の幹線4は前記図7および図8に示しているように、座席1の下部に収容した配電ボックス2に一端側接続し、フロアFを通してフロントフレーム5へと配索し、フロントフレーム5の内部で上方に立ち上げ、幹線4の上端をバンドクリップ12で車体に係止して、枝線6、7に分岐している。これら枝線6、7はステアリングシャフト8の上面に設けたメータ類9および各種の操作スイッチ10に接続すると共に、左右のハンドル11A、11Bへと配線し、ハンドル11A、11Bに取り付けた各種のメータ類9および操作スイッチ10と接続している。
ステアリングシャフトの上端面および左右のハンドル11A、11Bに装着され、前記枝線6、7に接続されるメータ類9およびスイッチ類10としては、速度計、回転計、ギアポジションインジケータ、水温・燃料計、防水スピーカー、マルチモニタ、シートヒータ、メインスイッチ、グリップヒータ、ウオッシャ、ヘッドライトのハイ/ロー切り替え、方向指示器、ホーン、ワイパー、オーデオスイッチ、キルスイッチ、クーズコントロール、後退スイッチ、スタータ/リバーススイッチ、リアクション調整スイッチ、光軸調整スイッチ、カーナビの操作スイッチ等が挙げられ、非常に多種類である。
該保護チューブは押出成形品からなり、円筒形状のチューブ本体21の外周面に90度間隔をあけて、チューブ本体21の中心軸線と平行な4本の突起22を長さ方向に連続して設けている。これらの突起22を直線の目印ライン30としている。
該幹線4に外装した保護チューブ20には、図3(B)に示すように長さ方向に所要間隔をあけてバンドクランプ24を締結固定している。該バンドクリップ24のバンド24aの巻き付け部分では保護チューブ20の突起22を切除し、バンド24aによる押し潰しで突起22が変形しないようにしている。なお、突起22の突出量が小さい場合にはバンド24aの巻付部で突起22を切除しなくともよい。該バンドクランプ24を車体に予め穿設している係止孔(図示せず)に挿入係止している。
なお、目印ライン30となる突起22は、4本に限定されず、1本〜3本等でもよい。
また、幹線4と共に、枝線6、7に前記保護チューブ20を外装してもよい。
該保護チューブ20は、チューブ本体の周壁25の形状を、周方向にV形状の凹25aと凸部25bを交互に設けた略星型形状としている。該周壁25の形状は、押出成形時に成形機のダイスとマンドレルの形状を対応した形状とすることにより、容易に成形することができる。
なお、第2実施形態と同様に、外周面に直線状のエッジ部がでる形状であればよく、例えば、四角筒等の多角形状の筒体としても良い。
他の構成および作用効果は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
該保護チューブ20は、円筒形状とするチューブ本体21の成形時に、チューブ本体21とは異なる着色をした樹脂製の長尺な目印部材27をチューブ本体21の中心軸線と平行となるようにインサートモールドし、該目印部材27をチューブ本体21の外周面に露出させて目印ライン30としている。例えば、チューブ本体21が黒色の場合、目印部材27は、例えば、黄色としている。該目印ライン30は4本としているが、1本でも良い。
4 幹線
6、7 枝線
9 メータ類
10 スイッチ類
11A、11B ハンドル
20 保護チューブ
21 チューブ本体
22 突起
30 目印ライン
Claims (4)
- バイクに配索するメインワイヤハーネスに、樹脂製の筒状チューブを保護チューブとして外装しており、
前記メインワイヤハーネスは、その幹線端末から分岐する枝線がステアリングシャフトの上部及び左右ハンドルに装着されたメータ類およびスイッチ類に接続され、
前記メインワイヤハーネスの少なくとも幹線に外装する前記保護チューブは、前記円筒状のチューブ本体の外周面に、チューブ本体の中心軸線と平行な直線状の目印ラインをチューブ本体と一体成形で備えていることを特徴とするバイク用ワイヤハーネスの外装保護チューブ。 - 前記チューブ本体の外周面に1本または周方向に一定間隔をあけて複数本の突起を設け、該突起を前記目印ラインとし、あるいは、
前記チューブ本体を断面多角形状や星型形状とし、直線方向に連続した突出端部が有する形状とし、該突出端部を前記目印ラインとしている請求項1に記載のバイク用ワイヤハーネスの外装保護チューブ。 - 前記目印ラインは、チューブ本体の成形時にインサートモールドしてチューブ本体の外周面に露出させて配置した目印部材で形成し、該目印部材の色とチューブ本体の色とを異ならせている請求項1に記載のバイク用ワイヤハーネスの外装保護チューブ。
- 前記保護チューブは押出成形品からなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のバイク用ワイヤハーネスの外装保護チューブ。
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