JP2009229577A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置においてトナー担持体に印加する現像電圧値をリーク度に応じて増減させ、短時間で、適正な現像電圧値に設定することを可能にする。
【解決手段】矩形波の交流電圧に直流電圧を重畳させた現像電圧をトナー担持体に印加する現像電圧生成手段108と、前記現像電圧を分圧器で分圧した現像電圧の波形を一定期間サンプリングして、像担持体とトナー担持体との間にリークが発生したときに前記矩形波中に現れる波形歪部分を検出するリーク検出手段41と、前記リーク検出手段により前記一定期間内に検出される波形歪部分の個数または歪み量を計測し、その個数または歪み量から現在のリーク度を算出するリーク度算出手段42と、算出された現在のリーク度に応じて現像電圧の値を段階的に変更し、リークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値にする現像電圧適正化制御を行う現像電圧制御手段43とを設ける。
【選択図】図2
【解決手段】矩形波の交流電圧に直流電圧を重畳させた現像電圧をトナー担持体に印加する現像電圧生成手段108と、前記現像電圧を分圧器で分圧した現像電圧の波形を一定期間サンプリングして、像担持体とトナー担持体との間にリークが発生したときに前記矩形波中に現れる波形歪部分を検出するリーク検出手段41と、前記リーク検出手段により前記一定期間内に検出される波形歪部分の個数または歪み量を計測し、その個数または歪み量から現在のリーク度を算出するリーク度算出手段42と、算出された現在のリーク度に応じて現像電圧の値を段階的に変更し、リークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値にする現像電圧適正化制御を行う現像電圧制御手段43とを設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、トナー担持体から像担持体にトナーを移動させて静電潜像を顕像化する非接触現像方式の画像形成装置、特にそのトナー担持体に最適な現像電圧を印加する技術に関するものである。
従来、非接触現像方式の画像形成装置においては、静電潜像が形成される像担持体である感光体と、トナーを担持するトナー担持体である現像ローラとを相互に離間させて配設し、その現像ローラに直流電圧と交流電圧を重畳させた現像電圧を印加し、現像ローラから感光体にトナーを移動させて静電潜像を顕像化する。
交流電圧を重畳させる理由は、現像ローラ表面と感光体表面の間隙距離(以下「ギャップ」という)が現像ローラの長手方向において不均一なため、ギャップの面内差が存在するときでも、現像ローラに印加する交流電圧の振幅がある程度大きければ、ギャップが広くてもトナーを感光体に飛翔させるのに十分な電界が得られることから、濃度ムラが発生しにくくなるからである。
しかし、この現像電圧値すなわち交流電圧の振幅を固定しておくと、現像ローラおよび感光体の径の部品毎のバラツキ(個体差)や、表面の削れによる表面電位の変動や、耐久変動などの要因により、良好な画像を形成できない場合がある。
例えば、交流電圧の値を高く設定してしまうと、画像形成中にも現像ローラと感光体との間にリーク(以下、現像リークという)が発生し、感光体表面に露光された静電潜像の有無に関係なく、現像ローラから感光体表面ヘトナーが付着してしまい、画像品質の低下を招く。
逆に、交流電圧の値を低く設定してしまうと、ギャップの面内差や現像特性や濃度ムラ等により、トナーを感光体に飛翔させるのに十分な電界が得られない部分が生じ、その結果、現像特性の悪化に伴う濃度ムラが発生してしまう。このことは交流電圧を印加することによるトナーの飛翔性に起因している。このように、交流電圧の振幅を固定化すると、濃度ムラおよび放電発生を同時に防止することが困難となっている。
そこで、非接触現像方式の現像ローラに印加する現像電圧すなわち交流電圧の値を設定するにあたり、先に基準振幅の交流電圧を印加して現像リークの有無を調べ、現像リークが無い場合は交流電圧を基準振幅に設定し、現像リークがあった場合は、交流電圧を基準振幅より小さい振幅に設定する現像電圧適正化制御方法が知られている(特許文献1)。なお、この方法では初期の現像電圧適正化制御を上記交流電圧の最大振幅から行う。
また、このような現像電圧制御の前提となるリーク検出回路には、コンデンサと抵抗からなる充放電回路を用いている。
特許第3843843号公報
しかしながら、コンデンサと抵抗からなる充放電回路で現像リークの検出を行うと、充放電に要する時間が無視できないため、現像ローラに印加する現像電圧の設定値を増減させて、適正な現像電圧値に移行させるのに時間がかかっていた。特に多色のトナーを使用する画像形成装置では、リーク検出動作で各色の現像リークが発生する現像電圧を知るまでに無視できない時間が生じ、画像形成装置の電源スイッチを入れてから画像形成可能な状態になるまでに長いウォームアップ時間がかかる。
例えば、タンデム方式の画像形成装置であった場合、コストダウンの為、リーク電流を電圧に変換して増幅する回路は1つで構成される。この場合、まずY色の現像ローラに印加する直流電圧は正極性に設定し、交流電圧は現像リークが発生する要因から推定して絶対に現像リークが発生しない電圧値に設定する。
なお、その他のM色、C色、K色の3色の現像ローラに印加する直流電圧は、正極性でも負極性でもない0Vに設定し、交流電圧は絶対に現像リークが発生しない電圧値よりさらに低い電圧値となる設定可能な最小値を設定する。
そしてY色では絶対に現像リークが発生しない現像電圧値において、増幅回路からの現像電圧出力値をCPUに取り込み、この出力値を基準に設定してから段階的に現像電圧値を上げて行き、基準に対して一定以上の電圧が検出できた時に現像リーク発生と判断し、その時の交流電圧の電圧値をメモリに保存して、Y色のリーク検出動作すなわち現像電圧適正化制御は終了する。
次にM色とその他のC色、K色の設定は上記Y色で設定したような設定を行い、同じように上記Y色で行ったような動作を繰り返しM色のリーク検出動作すなわち現像電圧適正化制御を終了する。C色、K色のリーク検出動作も同様に行われる。
この段階的に電圧を上げていくにしても限界があり、交流電圧で設定可能な最大値までとなる。仮にY色のリーク発生電圧が交流電圧で設定可能な最大値に近い所にあったとしても、絶対に現像リークが発生しない電圧値から始めることになり無駄な時間を有してしまう。
勿論、基準を設定してから段階的に電圧値を上げて行くのではなく、予め想定できるリーク発生電圧の正規分布の中央に設定することも可能である。しかし、仮に段階的に電圧値を上げて行く初期の段階で現像リークが発生するような場合、リーク発生の現像電圧からかなりかけ離れた現像電圧値を設定したことになる。この結果、従来のリーク検出回路の構成では、増幅回路からの出力が得られないという不具合がある。そこで、必ずリーク発生電圧より低い設定から段階的に電圧値を上げて行く動作を行うことになる。これは、従来のリーク検出回路がコンデンサと抵抗の充放電を利用してリーク電流を電圧に変換する回路であったので、過大なリーク電流を検出した場合、コンデンサの電荷を放電する時間が大きくなり、次の現像リークを検出することが出来なくなってしまう、という不具合があったことによる。
そこで本発明の目的は、トナー担持体に印加する現像電圧値を現像リークの度合すなわちリーク度に応じて増減させ、短時間で、適正な現像電圧値に設定できる画像形成装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)静電潜像が形成される像担持体と、トナーを担持するトナー担持体とを相互に離間させて配設し、そのトナー担持体に矩形波の交流電圧を印加し、トナー担持体から像担持体にトナーを移動させて静電潜像を顕像化する非接触現像方式の画像形成装置において、前記矩形波の交流電圧に直流電圧を重畳させた波形を有する現像電圧を生成し、その現像電圧を前記トナー担持体に印加する現像電圧生成手段と、前記現像電圧を分圧する分圧器と、前記分圧器で分圧された前記現像電圧の波形を一定期間サンプリングして、前記像担持体と前記トナー担持体との間にリークが発生したときに前記矩形波中に現れる波形歪部分を検出するリーク検出手段と、前記リーク検出手段により前記一定期間内に検出される前記波形歪部分の個数または前記波形歪部分の歪み量を計測し、その波形歪部分の個数または歪み量から現在のリーク度を算出するリーク度算出手段と、前記リーク度算出手段により算出される現在のリーク度に応じて前記現像電圧生成手段が出力する前記現像電圧の値を段階的に変更し、その現像電圧値を前記リークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値にする現像電圧適正化制御を行う現像電圧制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記現像電圧制御手段は、前回の現像電圧適正化制御で適正値とされた現像電圧値を初期値とし、この初期値から前記現像電圧適正化制御を開始することを特徴とする上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記現像電圧制御手段は、過去の現像電圧適正化制御で適正値とされた既知の現像電圧値の分布から最頻値の現像電圧値を求め、この最頻値の現像電圧値を初期値として前記現像電圧適正化制御を開始することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記像担持体が新品と交換されたことを検知する検知手段をさらに有し、前記現像電圧制御手段は、前記検知手段により前記像担持体が新品と判断された場合、過去の現像電圧適正化制御で適正値とされた既知の現像電圧値の分布から最頻値の現像電圧値を求め、この最頻値の現像電圧値を初期値として前記現像電圧適正化制御を開始することを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)前記リーク検出手段は、前記一定期間として、前記現像電圧における前記交流電圧の波形の1周期分もしくはその整数倍のN周期分をサンプリングする、ことを特徴とする上記(1)ないし(4)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、現像リークの発生により矩形波中に現れる波形歪部分の個数又はその波形歪部分の歪み量を計測し、その現在の現像リークの度合すなわちリーク度に応じて現像電圧の交流電圧値を現像リークが発生し始める現像電圧値またはその直前の現像電圧値まで段階的に可変制御するので、CR回路を用いて現像リークを検出する場合に比べ、その現像電圧適正化制御にかかる時間を大幅に短縮することができる。また、現像電圧は分圧器で分圧することで簡単に観測可能なレベルとなるので、CR回路を用いて現像リークを検出する場合に比べ、少ない部品点数で簡単にリーク検出回路を構成することができる。
また、前回算出された適正リーク度の現像電圧値を初期値として現像電圧適正化制御を行うことにより、過大な現像リークの発生をなくすことができ、過大な現像リークの発生による過大なノイズを発生させたり像担持体の劣化を起こすことなく、リーク検出動作の短縮を図ることができる。
また、予め現像リークが発生する現像電圧値の分布から現像リークが発生する最頻値の現像電圧値を求め、この現像電圧値を現像電圧適正化制御の初期値とすることにより、現像電圧適正化制御における現像電圧値を大幅に振らなくとも、現像リークが発生し始める現像電圧値またはその直前の現像電圧値を得ることができる。これは現像電圧適正化制御における時間短縮となる。
また、例えば像担持体である感光体を単独に新品と交換した場合や、トナーカートリッジと一体の画像形成ユニットの形で感光体を新品と交換した場合には、予め現像リークが発生する現像電圧値の分布から現像リークが発生する最頻値を求め、この最頻値の現像電圧値を現像電圧適正化制御の初期値とすることにより、上記と同様に、過大な現像リークを発生させて過大なノイズを発生させることなく、また像担持体の劣化を起こすことなく、CR回路によるリーク検出回路を用いた場合に比べ、短時間で良画質の得られる現像電圧値に設定制御することができる。
以下、本発明の実施例を示す。
図1に本実施例を適用したカラーレザープリンタの概略図を示した。
印字動作については、画像コントローラ(図示せず)から印字開始要求が画像形成装置に対し送信されると、印字装置は、給紙カセット1から用紙を、給紙ローラ2により給紙し、給紙経路3に沿って移動し、タイミングセンサ30に到達した位置で用紙を待機させる。これはタイミングローラ4を制御することにより行わせる。と同時に、転写ベルト8を転写ベルト駆動ローラ9により回転させ、各色の画像を形成するプロセスユニットY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)により、上記転写ベルト上に画像を形成させる。
なお、各プロセスユニットには、各現像ローラとして、Y色トナー現像用現像ローラ12、M色トナー現像用現像ローラ17、C色トナー現像用現像ローラ21、K色トナー現像用現像ローラ27、及び、Y色トナー現像用現像モータ36、M色トナー現像用現像モータ35、C色トナー現像用現像モータ34、K色トナー現像用現像モータ33を有する。
各色の現像時には、上記各現像ローラ駆動モータ33〜36を起動させ、各現像ローラ12、17、21、27を回転させるとともに、これらの現像ローラに現像用高電圧を印加することにより、各色の現像ローラ上のトナーを、Y色用像担持体11、M色用像担持体16、C色用像担持体22、K色用像担持体26に現像させる。これらの像担持体は具体的には感光体である。
各色の感光体11、16、22、26上に上記プロセスユニットにより現像された画像を、Y色用1次転写ローラ10、M色用1次転写ローラ15、C色用1次転写ローラ20、K色用1次転写ローラ25により、転写ベルト8上に順次転写する。
転写ベルト8上に形成された画像位置が、2次転写ローラ5の位置に到達するタイミングに合わせて、上述のタイミングローラ4を駆動させ、用紙先端位置と上記画像位置を一致させる。転写ベルト8上の画像は、2次転写ローラ5に転写電圧(約+2000V)を印加することにより、転写ベルト8上の画像を形成しているトナー(本画像形成装置では、マイナスに帯電したトナー)を、対向ローラ6と2次転写ローラ5を通過する用紙上に転写させる。転写されたトナー画像は、定着ローラ7により、用紙に定着され画像形成装置の上部の排紙トレーに排紙される。
上述の画像形成装置には、印字におけるトナー濃度が一定となる様に、装置内にトナー濃度検出センサ31が備えられている。常に印字濃度を一定とする為に、装置本体のメインスイッチがONされた時、トナーカートリッジが交換された時、所定枚数を印字した時に、画像安定化制御が行われる。
上述の画像安定化制御は、転写ベルト8上に、現像器の現像電圧出力を変えて、トナー濃度を変え印字したトナー濃度検出用のトナーパッチ(約10mm□)を数パッチ形成し、上述のトナー濃度検出センサ31により濃度を検出し、その結果に応じて、現像器の現像電圧出力にフィードバックを行うことにより、印字時に常に安定したトナー濃度を得る。本制御は、カラープリンタの場合は、各色について行われるものである。
図2に高圧電源まわりのブロック図を示した。
カラーレーザビームプリンタ本体の制御を行う制御基板100には、CPU101が設けられている。画像コントローラ103が外部I/F(図示せず)により、ホストコンピュータ(図示せず)から印字要求と画像データを受取ると、画像コントローラ103内の画像メモリ(図示せず)に画像データを展開するとともに、上記CPU101に印字要求コマンドをCPU101とのI/Fライン110を用いて送信する。CPU101は印字要求コマンドを受取ると画像制御部102に対し、上記印字動作の説明で述べた様に、所定のタイミングで制御ライン112をアクティブとし、画像コントローラ103からの画像データを画像データライン111によりプリントヘッド104に画像データを送出する。
プリントヘッド104と画像制御部102とは接続ライン113で接続されている。プリントヘッド104は、Y色用プリントヘッド13、M色用プリントヘッド18、C色用プリントヘッド23、K色用プリントヘッド28を包括的に示したものであり、上記印字動作における各色の感光体11、16、22、26上に画像データに基づいて露光させる。
図2に示した高圧電源を、K色のみを代表として説明する。
上記CPU101は、印字プロセスまわりの高圧電源を制御している。2次転写ローラ5に対し2次転写電圧(約+2000V)を供給する2次転写用高圧電源105に対し、制御ライン114により2次転写電圧値を制御している。帯電用高圧電源106に対し制御ライン115により、帯電器29への帯電電圧値(約−5000V)を制御している。1次転写ローラ25へ1次転写電圧を供給する1次転写用高圧電源107に対し、1次転写電圧値(約+1000V)を制御ライン116により制御している。さらに現像ローラ27に現像電圧を与える現像用高圧電源108に対し、制御ライン117により現像電圧値を制御している。また、上記現像用高圧電源108からの現像リーク検出電圧をADポート入力ライン119に入力している。メモリ109は、上記現像リーク検出電圧値を格納する為に用いられる。
現像用高圧電源108は、3つのトランス203、204、205と、これらを個別に駆動する3つの制御回路200、201、202とから構成されている。トランス駆動制御回路200は、ACトランス203の出力を制御するものであり、ACトランス203からの出力は、波形整形用の抵抗206及びコンデンサ207により矩形波の交流電圧として出力端子A217に出力される。トランス駆動制御回路201は、DCトランス204の出力を制御するものであり、DCトランス204からの出力は、整流ダイオード209、コンデンサ210により半波整流されたDCマイナス出力がされる。抵抗211は、負荷抵抗であり出力安定化及び、後述するDCプラス出力との結合用である。
トランス駆動制御回路202は、DCトランス205の出力を制御するものであり、DCトランス205からの出力は、整流ダイオード212、コンデンサ213により半波整流されたDCプラス出力が出力される。
抵抗214は負荷抵抗であり出力安定用である。これらAC出力、DCマイナス出力、DCプラス出力は電気的に接続されており、DC出力にAC出力が重畳された出力となる。したがって上述した回路部分は、矩形波の交流電圧に直流電圧を重畳させた波形を有する現像電圧を生成し、その現像電圧を符号217の出力端子Aより出力し、トナー担持体としての現像ローラ27に印加する現像電圧生成手段として働く。
なお、符号216は本高圧電源の電源DC24V、符号215はグランドを示す。
図4に上記現像電圧の波形を示した。矩形波の交流電圧については、その波形の振幅Vppが、現像時に約1000Vから1700Vに設定される。図中のVdcは、上記矩形波の交流電圧に重畳させた直流電圧であって、振幅中心を表しており、印字中現像時は、マイナスに設定される。これは現像用トナーがマイナス帯電したものを使うシステムである為である。上述の感光体を、約−450Vに帯電させ、プリントヘッド104により露光したところが、0Vに近い電位となる。ここに、上述の現像用トナーが付着し現像するようにするために、トナーをマイナス帯電させ、現像ローラのVdcをマイナスとするのである。また現像電圧波形は、周波数f(約2kHz)である。
本実施例のレザーカラープリンタにおいては、現像ローラ27と感光体26の間に空隙(ギャップ)Lが設けてられる(図2参照)。この空隙を現像用トナーが飛翔して感光体26に現像するのである。
ところが、この空隙が現像ローラ径のバラツキ、感光体の径のバラツキによって間隔がばらついてしまう、いわゆるギャップの個体差があるため、同じ現像電圧を与えてもトナーの現像量が異なってしまう。また、ギャップの間隔が狭すぎたり、現像電圧を過度に高く設定した場合、現像ローラと感光体の間で現像電圧がリークして画像異常が発生してしまう。
そこで、非接触現像方式の現像ローラに印加する交流電圧の設定は、ギャップの個体差や、現像ローラや感光体ドラムの部材の耐久による変化や、空気などの現像部の周囲環境を考慮に入れて、現像の都度、その現像処理に先立って、当該現像処理に最適な現像電圧値に設定し直す必要がある。このため、上記のようなバラツキがあっても最適な現像電圧を与えるために、徐々に現像電圧値を上げて行き、現像リークが発生する現像電圧値を検出しその電圧値に設定する現像電圧適正化制御手段を設けている。
図3に、現像用高圧電源108の部分と、現像電圧適正化制御手段の一構成要素であるリーク検出回路の部分とを示した。
図3の破線で囲まれた箇所が本発明でのリーク検出回路であり、そのA部、P部、C部の波形を図5に示した。
現像電圧出力端子Aには現像ローラ27が接続される。この現像ローラ27と感光体26間で現像リークが発生した場合には、現像電圧出力端子A(A部)で観測される現像電圧出力波形は、上述した様に現像電圧の交流出力波形である周波数fの矩形波52中に、上記現像リークに対応する波形歪部分53が生じたものとなる。
図5(a)は上記リーク発生時の現像電圧出力端子Aにおける現像電圧出力波形を示したものであり、図示するように、上記現像リークによる波形歪部分53は、矩形波52のピークレベルからの電圧ドロップとして現れる。
現像電圧出力のリーク時には、現像電圧出力波形のプラス側で、感光体との間に現像リークが発生するので、現像電圧出力波形のプラス側でピークレベルから降下する電圧ドロップが生起する。この矩形波52に現れる波形歪部分53を検出するリーク検出手段41(図2)として、図3中に点線で囲ったリーク検出回路が設けられる。
このリーク検出回路においては、現像電圧出力波形のプラス側のみを取り出すために、現像電圧出力端子Aとグランド215間に、ダイオード400を介して、抵抗401と抵抗403からなる分圧器を接続している。その際、ダイオード400は、図示する様にアノード側を出力端子A側に接続して、上記現像電圧出力波形のプラス側のアナログ電圧値をカソード側から取り出す。このカソード側のP部の波形を図5(b)に示す。
上記分圧器の出力端子C(C部)からは、抵抗403の両端の電圧が得られる。これは上記P部のアナログ電圧値をCPU101のADコンバータで読取れるレベル、すなわちDC5V以下のレベルに分圧したアナログ電圧出力(以下、現像リーク検出用信号55という)である。このC部の現像リーク検出用信号55の波形を図5(c)に示す。
上記分圧器を構成する出力用の抵抗403には、並列にツェナーダイオード402が接続されている。このツェナーダイオード402はツェナー電圧5.0Vであり、上記現像リーク検出用信号55の出力波形が5.0Vを超えない様にして、CPU101を破損させないための保護用である。
上記分圧器で分圧された現像電圧波形を持つ現像リーク検出用信号55は、リーク検出手段41(図2)により、一定期間サンプリングされて、感光体と現像ローラとの間に放電(現像リーク)が発生したときに上記矩形波中に現れる波形歪部分53が検出される。サンプリングされる一定期間は、ここでは現像リーク検出用信号55を構成する矩形波の交流電圧波形の1周期である。
本例においてA部の現像電圧波形は2kHzの矩形波であり、上記現像リーク検出用信号55の波形も2kHzの矩形波である。この波形をサンプリングするサンプリング周波数を20kHzとし、1周期で10回サンプリングを行い現像リークの有無を判定する。例えば現像リーク検出用信号55の矩形波中に現れる波形歪部分53は、その電圧ドロップの幅(深さ)が所定幅以上(ここでは1V以上)であれば現像リーク有りとして扱う。
上記の様に構成すると、CR回路の時定数とは無関係に現像リークの検出が出来るので、CR回路を用いてリーク検出回路を構成した場合に比べて、現像リークの検出に要する時間の短縮を図ることができる。
上記CPU101は、さらに2つの演算処理手段を有する。第1の演算処理手段は、上記リーク検出手段41により一定期間内に検出される波形歪部分の個数または波形歪部分の歪み量を計測し、その波形歪部分の個数または歪み量から現在のリーク度を算出するリーク度算出手段42である。また第2の演算処理手段は、上記リーク度算出手段により算出される現在のリーク度に応じて現像電圧生成手段としての現像用高圧電源108が出力する現像電圧出力の値、正確には交流電圧値を段階的に変更し、その現像電圧値を上記リークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値にする現像電圧適正化制御を行う現像電圧制御手段43である。
ここで「リーク度」とは、発生頻度またはリークレベルから見た現像リークの度合であり、同一ギャップおよび環境の場合、現像電圧値により異なったリーク度となる。全く現像リークを生じないか又は現像リークが許容できる程度のリーク度の場合は、さらに現像電圧値を高め得る余地がある。また、許容できないリーク度の場合は、現像電圧値を下げて適切な現像電圧値に変更する必要がある。
また「適正リーク度」とは、印加する現像電圧値を高めて行った場合に現像リークが発生し始める段階のリーク度であり、現像電圧はこの適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値に設定される。
図6に現像電圧適正化制御のフローチャートを示した。
ステップS1で現像電圧出力を初期値のVpp=1400V、Vdc=+100Vに設定し、現像電圧出力をONする。これは上記CPU101より制御ライン117(117a、117b、117c)を用いて現像用高圧電源108に指示することで行う。なお図2では、図3の117a、117b、117cを117として記載している。
次にリーク検出手段41により分圧器で分圧された現像電圧の波形を一定期間サンプリングして、現像リーク(波形歪部分53)の検出を行い、リーク数をカウントする(S2)。これはCPU101の入力ライン119より入力される現像リーク検出用信号55中の波形歪部分53をリーク度算出手段42でカウントすることで行う。
リーク度算出手段42は、上記カウント数すなわちリーク数が、0(リーク度ゼロ)、リーク数3〜4の範囲(リーク度3〜4)、リーク数5〜6またはそれ以上の範囲(リーク度5以上)、リーク数1〜2の範囲(リーク度1〜2)のいずれのクラスであるかを、順次見て行く(S3〜S6)。そして、現像電圧制御手段43は、現在のリーク度に応じて現像電圧の値を段階的に変更し、その現像電圧値をリークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値に設定する現像電圧適正化制御を行う(S3’〜S5’)。
詳述するに、リーク度算出手段42は、上記カウント数すなわちリーク数が0であるかどうかを判定する(S3)。リーク数が0(リーク度ゼロ)の場合、すなわち現像電圧値を高め得る場合、現像電圧制御手段43は、現像電圧出力Vppに+100Vを加えて出力し、ステップS3に戻る(S3’)。
リーク数が0でない場合、リーク度算出手段42は、リーク数が3〜4の範囲(リーク度3〜4)にあるか否かを判定する(S4)。リーク数3〜4の範囲にある場合は、現像電圧値が高すぎるので、現像電圧制御手段43は、現像電圧出力Vppに+200V減じて出力し、ステップS3に戻る(S4’)。
リーク数が3〜4でない場合は、ステップS5にてリーク数5〜6以上であるか否かを判定する(S5)。
リーク数5以上の範囲(リーク度5以上)であった場合は、現像電圧出力Vppに+400V減じて出力し、ステップS3に戻る(S5’)。リーク数5〜6以上でない場合は、ステップS6でリーク数1〜2であるかを判定する(S6)。リーク数1〜2の範囲(リーク度1〜2)であった場合は、現在のリーク度における現像電圧値を、ライン118を介してメモリ109に格納する(S7)。リーク数1〜2でない場合は、エラー処理を行う(S6’)。
このエラー処理では、前回の現像電圧適正化制御で適正値とされた現像電圧値を、今回の現像電圧適正化制御で設定する電圧値として採用するようにする。しかし、再度、現像電圧適正化制御を行って現像電圧値を適正化しても良い。またマシンの操作パネルにエラー表示を行っても良い。
本例の初期値1400Vは、予め現像リークが発生する現像電圧値の正規分布の中央より得た電圧である。
また、初期値としては、前回の現像電圧適正化制御で適正値とされた現像電圧値を初期値として用い、この初期値から今回の現像電圧適正化制御を開始するようにしても良い。
さらに、像担持体たる感光体が新品と交換されたことを検知する検知手段を設けている場合には、像担持体が新品と判断された際に、予め現像リークが発生する現像電圧値の分布より現像リークが発生する最頻値を求め、これを初期値として現像電圧適正化制御を開始することができる。すなわち、感光体が新品と判断された場合、過去の現像電圧適正化制御で適正値とされた既知の現像電圧値の分布から最頻値の現像電圧値を求め、この最頻値の現像電圧値を初期値として現像電圧適正化制御を開始する。
以上より、本発明によれば、適切なリーク度の現像電圧値を初期値として現像電圧適正化制御を行うので、短時間で現像電圧適正化制御を終了することができる。したがって、現像リーク検出による感光体、現像器の劣化を軽減するとともに、ユーザに対し待ち時間の短縮を行うことが可能となる。
図7および図8に現像電圧適正化制御による現像電圧出力波形の増減の仕方の一例を示した。これは上記リーク度算出手段により算出される現在のリーク度に応じて、現像用高圧電源108が出力する現像電圧の交流電圧値を段階的に変化させ、その現像電圧値を現像リークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値にする現像電圧適正化制御を行う現像電圧適正化制御を、初期値から開始するものであり、上記現像電圧制御手段43により実行される。
図7は、現像電圧制御手段43が、現像電圧の交流電圧値を高くして行く場合の現像電圧適正化制御を示す。図7に示した様に、まず、初期値の1400Vを第1段階目の時刻T0からT1の時間幅に亘って設定し、現像リークの発生の有無を判定する。現像リークの発生が無いと判定された場合は、第2段階目のT1からT2間を100V増加した1500Vに設定して、現像リークの発生の有無を判定する。さらに現像リークの発生が無いと判定された場合は、第3段階目のT2からT3間を1600Vに設定し、さらに第4段階目のT3からT4間を最大電圧の1700Vに設定して、それぞれ現像リークの発生の有無を判定する。
図8は、図7とは逆に現像電圧の交流電圧値を低くして行く場合の現像電圧適正化制御を示す。図8に示すように、時刻T0からT1間の現像電圧1400Vで現像リークが発生したと判定された場合、T1からT2間で現像電圧を100V下げ、1300Vに設定して現像リークの有無を判定する。ここで現像リークの発生が無いと判定された場合、さらに時刻T2からT3間で1200Vに設定して、現像リークの発生の有無を判定する。同様に、時刻T3からT4間で1100Vに設定し、時刻T4からT5間で1000Vに設定して、それぞれ現像リークの発生の有無を判定する。
上述のサンプリング周波数20kHzにてサンプリングすれば、現像電圧出力波形の1周期中の現像リークを検出可能であるが、十分余裕を取って、現像電圧出力波形の20周期分、すなわち10msを現像リーク検出のための所定の一定時間として設定する。現像電圧出力の電圧値の切替には、約30msかかるので計40msを設定する。よって、本例によれば、時刻T0からT5までの時間は、40ms×5=200msで現像リークの検出が可能となり、従来方式に比べて大幅に時間短縮が可能である。
現像リークは、その発生頻度またはリークレベルから見た現像リークの度合(リーク度)が現像電圧値により異なっている。全く現像リークを生じないか又は現像リークが許容できる程度のリーク度の場合は、さらに現像電圧値を高める。また、許容できないリーク度の場合は、現像電圧値を下げて適切な現像電圧値に変更する。
このリーク度の良否を判断する判定基準として、ここでは上記波形歪部分53の1Vの電圧ドロップが、上記現像電圧出力波形20周期分の10ms間に1〜2個であった場合、図6のフローのステップS6、S7で示したように、許容できる現像リーク有りと判定する。また、1Vの電圧ドロップが3〜4個の場合は、2段階(200V)電圧を下げる。さらに1Vの電圧ドロップが5〜6個の場合は、4段階(400V)電圧を下げることにより、さらに現像電圧適正化制御に要する時間を短縮することが可能となる。
逆に、上記1Vの電圧ドロップが0の場合、1段階(100V)ずつ電圧を上げて行き、1〜2個となったところで現像リーク発生と判定する。また、前回現像リークが発生したときの現像電圧をメモリ109に格納しておき、この現像電圧を初期値として、次回の現像リーク検出用の現像電圧とすれば、さらに現像リーク検出時間の短縮となる。
また現像器が新品に交換された場合は、上記デフォルト値を使わず、工場出荷時の初期設定値(1400V)を用いるようにする。
上記実施形態では、K色のプロセスユニットKを中心に説明したが、その他のY色、M色、C色のプロセスユニットについても、同様の現像電圧適正化制御を個々に行い、それぞれ適切な現像電圧に設定する。
[比較例]
次に比較例について説明する。図9は現像用高圧電源108の回路構成を示したもので、破線で囲まれたリーク検出回路の部分を除き、図3と同じ構成となっている。図10にこのリーク検出回路のP1部、P2部、P3部の各部の波形を示す。
次に比較例について説明する。図9は現像用高圧電源108の回路構成を示したもので、破線で囲まれたリーク検出回路の部分を除き、図3と同じ構成となっている。図10にこのリーク検出回路のP1部、P2部、P3部の各部の波形を示す。
符号216の電源DC24Vから供給された電流が、抵抗301を介して符号217の現像電圧出力端子Aに至るが、上記現像電圧を徐々に上げて行き、現像リークが発生した場合、コンデンサ302から電荷が移動し、コンデンサ302の電位(P1部の電位)がV1(V)からV1’(V)に落ちる(図10(a)参照)。
コンデンサ302の電位(P1部の電位)が落ちると、符号216で示す電源DC24Vから抵抗301を介してチャージ電流がコンデンサ302に流れ込み、電位を上昇させる。これによりコンデンサ303、抵抗304の後の電位(P2部の電位)が、0VからV2(V)に上昇する(図10(b)参照)。
この際の電荷をコンデンサ306が保持し、オペアンプ307によりP2部の電位が増幅され、リーク検出出力B(P3部の電位)として出力される(図10(c)参照)。オペアンプ307による増幅回路は非反転増幅回路であり、抵抗308、309により、符号310で示すリーク検出出力Bとして、出力B=(1+抵抗308の抵抗値/抵抗309の抵抗値)×(P2部の電位)に増幅されたものが得られる。出力Bは図10(c)中に示すV3(V)となる。
この様に比較例のリーク検出回路は、CRの時定数に影響される構成であり、上記コンデンサ306に現像リークによりチャージされた電荷をディスチャージするのに、抵抗305を介して行う。しかし、この抵抗305の抵抗値を小さいものにしてしまうと、コンデンサ306にチャージされた電荷を保持する時間が短くなりすぎることがある。また、抵抗305の抵抗値を大きくしすぎると、コンデンサ306に保持された電荷をディスチャージする前に2回目以降の現像リークがあると、リーク検出が出来なくなるといった不具合が生じる。この為、概して50ms程度の時定数を設定している。
このことにより、上記時定数以上の時間を設定し、徐々に現像電圧を上げて現像リークの有無を検出する必要がある。比較例では、現像電圧適正化制御で設定する現像リーク検出用の現像電圧を500ms毎に上げて現像リークの有無を検出している。
図11に、比較例において現像リーク検出時まで現像電圧を立上げて行くシーケンス例を示した。
この例では、時刻T0からT1までVpp=1000Vに初期値を設定し、T1からT2まで1100V、T2からT3までを1200V、T3からT4までを1300V、T4からT5までを1400V、T5からT6までを1500V、T6からT7までを1600V、T7からT8までを1700Vというように、現像電圧Vppを所定時間毎(500ms毎)に上げて行く。Vdcは直流電圧+100V一定に設定している。本例ではVdcをプラス側に設定することで上記感光体の表面電位−450Vに対しVppのプラス側でリークさせる様にしている。これは、より印字状態に近い状態、感光体の表面電位−450Vである状態で、現像リークの検知をさせたい為である。
この比較例では、現像電圧Vppを1000Vから1700Vまで上げて現像リークを検出するまでに、最大4000msの時間を要する。このことは、適切な現像リークとなる現像電圧を探知する現像電圧適正化制御において、比較的長時間、感光体や現像器を駆動することになるので、これらの寿命劣化を促進する方向となり好ましくない。また、比較例の場合、現像電圧適正化制御が、所定印字枚数ごとや、現像器、感光体交換時の画像安定化制御の中で行われるので、ユーザに対しての待ち時間となるので好ましくない。なるべく短時間とするのが良いのである。
これに対し、本発明の上記実施形態によれば、比較例のリーク検出回路のようにコンデンサと抵抗による充放電回路ではなく、リーク発生により矩形波中に現れる波形歪部分の個数をカウントするか又はその波形歪部分の歪み量を計測する回路構成であるので、リーク度合の検出動作にかかる時間を短縮することができる。
[変形例]
上記実施形態では、リーク発生により矩形波中に現れる波形歪部分の個数を計測しその個数から現在のリーク度を判断したが、本発明はこれに限定されるものではなく、波形歪部分の歪み量を計測し、その歪み量の大きさから現在のリーク度を判断しても良い。
上記実施形態では、リーク発生により矩形波中に現れる波形歪部分の個数を計測しその個数から現在のリーク度を判断したが、本発明はこれに限定されるものではなく、波形歪部分の歪み量を計測し、その歪み量の大きさから現在のリーク度を判断しても良い。
また、上記実施形態では、現在のリーク度に応じて現像電圧の交流電圧値を現像リークが発生し始める現像電圧値まで段階的に可変制御したが、現像リークが発生し始める直前の現像電圧値まで段階的に可変制御してもよい。
本発明は、トナー担持体から像担持体にトナーを移動させて静電潜像を顕像化する非接触現像方式の画像形成部を有する電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置に適する。
1 給紙カセット、
2 給紙ローラ、
3 給紙経路、
4 タイミングローラ、
5 2次転写ローラ、
6 対向ローラ、
7 定着ローラ、
8 転写ベルト、
10 Y色用1次転写ローラ、
11 Y色用像担持体(感光体)、
12 Y色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
13 Y色用プリントヘッド、
15 M色用1次転写ローラ、
16 M色用像担持体(感光体)、
17 M色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
18 M色用プリントヘッド、
20 C色用1次転写ローラ、
21 C色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
22 C色用像担持体(感光体)、
23 C色用プリントヘッド、
25 K色用1次転写ローラ、
26 K色用像担持体(感光体)
27 K色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
28 K色用プリントヘッド、
30 タイミングセンサ、
31 トナー濃度検出センサ、
33 K色トナー現像用現像モータ、
34 C色トナー現像用現像モータ、
35 M色トナー現像用現像モータ、
36 Y色トナー現像用現像モータ、
41 リーク検出手段、
42 リーク度算出手段、
43 現像電圧制御手段、
52 矩形波、
53 波形歪部分
55 現像リーク検出用信号
100 制御基板、
101 CPU、
102 画像制御部、
103 画像コントローラ、
104 プリントヘッド、
105 2次転写用高圧電源、
106 帯電用高圧電源、
107 1次転写用高圧電源、
108 現像用高圧電源、
109 メモリ、
111 画像データライン、
112、114〜117 制御ライン、
113 接続ライン、
119 ADポート入力ライン、
200〜202 トランス駆動制御回路、
203 ACトランス、
204、205 DCトランス、
206、211 抵抗、
207、210、213 コンデンサ、
209、212 整流ダイオード、
214、301 抵抗。
2 給紙ローラ、
3 給紙経路、
4 タイミングローラ、
5 2次転写ローラ、
6 対向ローラ、
7 定着ローラ、
8 転写ベルト、
10 Y色用1次転写ローラ、
11 Y色用像担持体(感光体)、
12 Y色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
13 Y色用プリントヘッド、
15 M色用1次転写ローラ、
16 M色用像担持体(感光体)、
17 M色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
18 M色用プリントヘッド、
20 C色用1次転写ローラ、
21 C色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
22 C色用像担持体(感光体)、
23 C色用プリントヘッド、
25 K色用1次転写ローラ、
26 K色用像担持体(感光体)
27 K色トナー現像用現像ローラ(トナー担持体)、
28 K色用プリントヘッド、
30 タイミングセンサ、
31 トナー濃度検出センサ、
33 K色トナー現像用現像モータ、
34 C色トナー現像用現像モータ、
35 M色トナー現像用現像モータ、
36 Y色トナー現像用現像モータ、
41 リーク検出手段、
42 リーク度算出手段、
43 現像電圧制御手段、
52 矩形波、
53 波形歪部分
55 現像リーク検出用信号
100 制御基板、
101 CPU、
102 画像制御部、
103 画像コントローラ、
104 プリントヘッド、
105 2次転写用高圧電源、
106 帯電用高圧電源、
107 1次転写用高圧電源、
108 現像用高圧電源、
109 メモリ、
111 画像データライン、
112、114〜117 制御ライン、
113 接続ライン、
119 ADポート入力ライン、
200〜202 トランス駆動制御回路、
203 ACトランス、
204、205 DCトランス、
206、211 抵抗、
207、210、213 コンデンサ、
209、212 整流ダイオード、
214、301 抵抗。
Claims (5)
- 静電潜像が形成される像担持体と、トナーを担持するトナー担持体とを相互に離間させて配設し、そのトナー担持体に矩形波の交流電圧を印加し、トナー担持体から像担持体にトナーを移動させて静電潜像を顕像化する非接触現像方式の画像形成装置において、
前記矩形波の交流電圧に直流電圧を重畳させた波形を有する現像電圧を生成し、その現像電圧を前記トナー担持体に印加する現像電圧生成手段と、
前記現像電圧を分圧する分圧器と、
前記分圧器で分圧された前記現像電圧の波形を一定期間サンプリングして、前記像担持体と前記トナー担持体との間にリークが発生したときに前記矩形波中に現れる波形歪部分を検出するリーク検出手段と、
前記リーク検出手段により前記一定期間内に検出される前記波形歪部分の個数または前記波形歪部分の歪み量を計測し、その波形歪部分の個数または歪み量から現在のリーク度を算出するリーク度算出手段と、
前記リーク度算出手段により算出される現在のリーク度に応じて前記現像電圧生成手段が出力する前記現像電圧の値を段階的に変更し、その現像電圧値を前記リークが発生し始める適正リーク度の現像電圧値またはその直前の現像電圧値にする現像電圧適正化制御を行う現像電圧制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像電圧制御手段は、前回の現像電圧適正化制御で適正値とされた現像電圧値を初期値とし、この初期値から前記現像電圧適正化制御を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧制御手段は、過去の現像電圧適正化制御で適正値とされた既知の現像電圧値の分布から最頻値の現像電圧値を求め、この最頻値の現像電圧値を初期値として前記現像電圧適正化制御を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が新品と交換されたことを検知する検知手段をさらに有し、
前記現像電圧制御手段は、前記検知手段により前記像担持体が新品と判断された場合、過去の現像電圧適正化制御で適正値とされた既知の現像電圧値の分布から最頻値の現像電圧値を求め、この最頻値の現像電圧値を初期値として前記現像電圧適正化制御を開始することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記リーク検出手段は、前記一定期間として、前記現像電圧における前記交流電圧の波形の1周期分もしくはその整数倍のN周期分をサンプリングする、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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2008
- 2008-03-19 JP JP2008072163A patent/JP2009229577A/ja active Pending
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