JP2009222399A - 画像ゲイン調整装置およびその方法、並びに三次元形状測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来、撮影する画像の同一視野内のダイナミックレンジが撮像部のダイナミックレンジを越える場合、白飛びや黒潰れが生じるという問題があった。
【解決手段】
本発明に係る画像ゲイン調整装置は、撮影する画像の画素毎のゲインを制御する画像ゲイン調整装置であって、指定されたゲインで画像を撮影する画像撮影部と、前記画像撮影部で撮影した画像の各画素の輝度値が予め設定された所定範囲内であるか否かを判別する輝度値判別部と、各画素の輝度値が所定範囲内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が所定範囲外の場合は当該画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して前記画像撮影部で画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別部の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返すゲイン設定部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図2
従来、撮影する画像の同一視野内のダイナミックレンジが撮像部のダイナミックレンジを越える場合、白飛びや黒潰れが生じるという問題があった。
【解決手段】
本発明に係る画像ゲイン調整装置は、撮影する画像の画素毎のゲインを制御する画像ゲイン調整装置であって、指定されたゲインで画像を撮影する画像撮影部と、前記画像撮影部で撮影した画像の各画素の輝度値が予め設定された所定範囲内であるか否かを判別する輝度値判別部と、各画素の輝度値が所定範囲内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が所定範囲外の場合は当該画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して前記画像撮影部で画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別部の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返すゲイン設定部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数画素で構成される画像を撮影する際のゲイン調整技術に関する。
一般に、工業製品の検査工程では、製品の三次元形状を計測することにより、良品・不良品の判定が行なわれている。例えば、金属部品の検査を行なう場合は、多様な表面パターン、反射率、形状などについて検査を行なう必要がある。
三次元形状の計測方法には、パッシブな計測方法とアクティブな計測方法とがある。パッシブな計測方法として、例えばSFF(Shape From Focus)法があり、撮影されたテクスチャの変化から三次元形状を求める。アクティブな計測方法として、例えばパターン投影法があり、異なる位相の光を投影して複数枚の画像を撮影し、各画像間の位相の変化から三次元形状を求める。或いは、正弦波状の強度分布を持つ縞パターンを投影して一度に三次元形状を計測する技術も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−308439号公報
ところが、パッシブな計測方法やアクティブな計測方法のいずれの場合でも、高精度な計測を実現するためには、撮像部に十分なダイナミックレンジを有する計測用センサ(例えばCCDセンサやCMOSセンサ)を用いなければならない。しかしながら、ダイナミックレンジの広い計測用センサは高価であり、計測装置の価格が高くなってしまうという問題が生じる。逆に、安価なセンサはダイナミックレンジが狭く、計測精度が悪くなってしまうという問題が生じる。
また、ダイナミックレンジの広い高価な計測用センサを用いた場合でも、センサが許容するダイナミックレンジを越えた場合には計測できないという問題が生じる。この場合、ダイナミックレンジ内に収まるように撮影条件を変更することも考えられるが、同一視野内での輝度の明暗差が大きい場合は、同一視野内に含まれる全画素においてセンサのダイナミックレンジ内に収まるような条件が存在しない場合も生じる。
本発明の目的は、撮影する画像の同一視野内のダイナミックレンジが撮像部のダイナミックレンジを越える場合でも、白飛びや黒潰れなく撮影可能な画像ゲイン調整装置およびその方法並びに三次元形状測定装置を提供することである。
本発明に係る画像ゲイン調整装置は、撮影する画像の画素毎のゲインを制御する画像ゲイン調整装置であって、指定されたゲインで画像を撮影する画像撮影部と、前記画像撮影部で撮影した画像の各画素の輝度値が予め設定された所定範囲内であるか否かを判別する輝度値判別部と、各画素の輝度値が所定範囲内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が所定範囲外の場合は当該画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して前記画像撮影部で画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別部の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返すゲイン設定部とを有することを特徴とする。
本発明に係る三次元形状測定装置は、前記画像ゲイン調整装置において、前記ゲイン設定部で設定された画素毎のゲインを用いて前記画像撮影部で撮影した画像を用いて三次元形状を計測する計測部を有することを特徴とする。
本発明に係る画像ゲイン調整方法は、撮影する画像の画素毎のゲインを制御する画像ゲイン調整方法であって、指定されたゲインで画像を撮影する画像撮影手順と、前記画像撮影手順で撮影した画像の各画素の輝度値が予め設定された所定範囲内であるか否かを判別する輝度値判別手順と、各画素の輝度値が所定範囲内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が所定範囲外の場合は当該画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して前記画像撮影手順で画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別手順の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返すゲイン設定手順とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影する画像の同一視野内のダイナミックレンジが撮像部のダイナミックレンジを越える場合でも、白飛びや黒潰れのない画像を撮影することができる。
以下、本発明に係る画像ゲイン調整装置およびその方法並びに三次元形状測定装置に関する各実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る三次元形状測定装置100は、本発明に係る画像ゲイン調整装置およびその方法を利用する装置である。
<三次元形状測定装置100の構成>
図1は、第1の実施形態に係る三次元形状測定装置100の構成を示す説明図である。三次元形状測定装置100は、被検査物SAを載せるステージ101と、ステージ101に向けて所定のパターン(例えば一方向に白黒と並んだ格子パターンなど)を投影するパターン投影機構102と、撮像機構103と、三次元形状測定装置100全体の制御や三次元形状を計測するための計算,計測結果の表示,画像データの保存などを行うパーソナルコンピュータ(パソコン)104とで構成される。
第1の実施形態に係る三次元形状測定装置100は、本発明に係る画像ゲイン調整装置およびその方法を利用する装置である。
<三次元形状測定装置100の構成>
図1は、第1の実施形態に係る三次元形状測定装置100の構成を示す説明図である。三次元形状測定装置100は、被検査物SAを載せるステージ101と、ステージ101に向けて所定のパターン(例えば一方向に白黒と並んだ格子パターンなど)を投影するパターン投影機構102と、撮像機構103と、三次元形状測定装置100全体の制御や三次元形状を計測するための計算,計測結果の表示,画像データの保存などを行うパーソナルコンピュータ(パソコン)104とで構成される。
パソコン104は、本体104aと、モニタ104bと、キーボード104cとで構成される。また、パターン投影機構102は、光源102aと、液晶板102bと、投影光学系102cとで構成される。さらに、撮影機構103は、撮像部103aと、撮像光学系103bとで構成される。
図1において、パソコン104の本体104aとパターン投影機構102との間には、投影制御装置105が接続されている。投影制御装置105は、パソコン104からの指令に応じて光源102aの光量を調整したり、液晶板102bに所定のパターンを表示して被検査物SAに投影する。例えば、所定のパターンが格子パターンである場合は、投影制御装置105は液晶板102bに表示する格子パターンの位相を変化させて被検査物SAに投影する。
また、パソコン104の本体104aと撮像機構103との間には、撮像制御装置106が接続されている。撮像制御装置106は、パソコン104からの指令に応じて撮像部103aで光電変換された画像信号を入力し、ゲイン調整や色補正処理などを行ってパソコン104に画像データを出力する。
また、パソコン104の本体104aとステージ機構107との間には、ステージ制御装置108が接続されている。ステージ制御装置108は、パソコン104からの指令に応じてステージ機構107を制御する。ステージ機構107は、被検査物SAを載せるステージ101を撮影機構103に対して三次元方向(水平方向や垂直方向)に移動するための駆動部を有している。
パターン投影機構102は、光源102aから照明光を発光し、光軸方向と平行になった照明光を液晶板102bに透過させ、被検査物SAに投影する。尚、液晶板102bを透過した光を被検査物SAに投影する投影光学系102cは、複数のレンズの組み合わせにより構成される。
投影制御装置105は、パソコンからの指令に応じて、例えば液晶板102bに表示する格子パターンの位相をπ/2毎にシフトさせて被検査物SAを走査する。尚、液晶板102bは、全透過状態にして、光源102aから照射される光をそのまま被検査物SAに投影することもできる。この場合は、光源102aからの均一照明光が斜め方向から被検査物SAに照射される。
撮像機構103は、撮影光学系103bによって、被検査物SAから反射された格子パターン光を撮像部103aの受光面に結像する。尚、撮像部103aは、受光面に二次元状に配置された複数の画素を有するCCD型又はCMOS型などのイメージセンサで構成される。撮像部103aで撮影された画像は、撮像制御装置106でゲイン調整される。ここで、ゲイン調整は、パソコン104から画素毎に設定されたゲインで撮像部103aが出力する画像信号の輝度値を調整する。尚、全画素が同じゲインに設定されていれば、1画像全体を同じゲインで撮影することもできる。
このようにして、撮像部103aで撮影された画像は、撮像制御装置106でゲイン調整や色補正処理などが行われた後、パソコン104の本体104aに出力される。パソコン104は、三次元形状計測用のアプリケーションソフトウェアが起動されており、撮像制御装置106から入力する画像データを解析して、被検査物SAの三次元形状を求め、モニタ104bに表示する。或いは、本体104aに内蔵されているメモリやハードディスクに記憶する。観測者は、パソコン104のモニタ104bの画面を見ながらキーボード104cを用いて、三次元形状測定装置100を操作する。
尚、本実施形態では、パソコン104で起動するアプリケーションソフトウェアによって、パターン投影法やSFF法を選択して使用することができる。
<三次元形状の計測方法>
次に、パターン投影法およびSFF法を用いた三次元形状の計測方法について説明する。
(パターン投影法での三次元形状の計測)
位相シフト法と呼ばれるパターン投影法の場合、パソコン104は、投影制御装置105に指令して液晶板102bに表示する格子パターンの位相をシフトして被検査物SAに投影する。ステージ101上の被検査物SAに投影された格子パターンの光は、被検査物SA上で明度が白黒の縞模様状に変化する。被検査物SAで反射された格子パターンの反射光は、撮像機構103の撮影光学系103bにより撮像部103aの受光面に結像される。反射光は撮像部103aで光電変換され、撮像制御装置106でゲイン調整されてパソコン104に出力される。パソコン104に出力される画像は、被検査物SAの形状によって変形された格子パターンの画像である。同様にして、液晶板102bに表示する格子パターンの位相をπ/2ずつシフトさせて被検査物SAに投影し、被検査物SAの形状によって変形された格子パターンの反射光を各位相毎に撮像部103aで撮影する。このようにして位相の異なる格子パターン毎に撮影された複数枚の画像データは、一時的にパソコン104の本体104aのメモリやハードディスクに記憶される。これらの複数枚の画像データから位相連結行って、被検査物SAの高さ方向の情報を計算し、被検査物SAの三次元形状が求められる。尚、位相シフト法による三次元形状の計測方法は周知の技術なので詳しい説明は省略するが、格子パターンの位相をシフトさせて撮影する複数枚の画像は、黒潰れや白飛びのない画像であることが望ましい。例えば、黒潰れや白飛びが生じた場合は、位相連結処理を正確に行うことができないため、誤った三次元形状が計測されることになる。
(SFF法での三次元形状の計測)
SFF法の場合、パソコン104は、投影制御装置105に指令して液晶板102bを全透過状態にし、ステージ101上の被検査物SAに光を投影する。被検査物SAで反射された光は、撮像機構103の撮影光学系103bにより撮像部103aの受光面に結像される。反射光は撮像部103aで光電変換され、撮像制御装置106でゲイン調整されてパソコン104に出力される。パソコン104に出力される画像は、被検査物SAの画像であるが、被検査物SAは立体形状を有しているので、その高さによって焦点位置が異なる。尚、SFF法の場合、高さ方向の分解能が高くなるように、撮影光学系103bは被写界深度が浅く設定されている。パソコン104で起動されているSFF法による三次元形状測定のソフトウェアは、ステージ制御装置108に指令して、ステージ機構107を撮影光学系103bの光軸方向に上下させ、被検査物SAの部位毎に反射光が合焦するステージ101の高さを求める。被検査物SAの同じ高さの部位は同じステージ位置で合焦するので、ステージを少しずつ上下させながら、被検査物SAの部位毎に合焦するステージ位置を求めることによって、ステージ位置毎に被検査物SAの等高線を描くことができ、被検査物SAの三次元形状を求めることができる。尚、SFF法の場合も、撮影する画像は、黒潰れや白飛びのない画像であることが望ましい。例えば、黒潰れや白飛びが生じた場合は、焦点位置を正確に求めることができないため、誤った三次元形状が計測されることになる。
<三次元形状測定装置100の動作>
次に、本実施形態に係る三次元形状測定装置100の動作について説明する。図2は、三次元形状測定装置100のブロック図である。尚、図2において、図1と同符号のものは同じものを示すので重複する説明は省略する。パソコン104の本体104aの構成を示すブロック図は、三次元形状測定を行うアプリケーションソフトウェアで処理するブロックを含めて機能的に描いてある。
<三次元形状の計測方法>
次に、パターン投影法およびSFF法を用いた三次元形状の計測方法について説明する。
(パターン投影法での三次元形状の計測)
位相シフト法と呼ばれるパターン投影法の場合、パソコン104は、投影制御装置105に指令して液晶板102bに表示する格子パターンの位相をシフトして被検査物SAに投影する。ステージ101上の被検査物SAに投影された格子パターンの光は、被検査物SA上で明度が白黒の縞模様状に変化する。被検査物SAで反射された格子パターンの反射光は、撮像機構103の撮影光学系103bにより撮像部103aの受光面に結像される。反射光は撮像部103aで光電変換され、撮像制御装置106でゲイン調整されてパソコン104に出力される。パソコン104に出力される画像は、被検査物SAの形状によって変形された格子パターンの画像である。同様にして、液晶板102bに表示する格子パターンの位相をπ/2ずつシフトさせて被検査物SAに投影し、被検査物SAの形状によって変形された格子パターンの反射光を各位相毎に撮像部103aで撮影する。このようにして位相の異なる格子パターン毎に撮影された複数枚の画像データは、一時的にパソコン104の本体104aのメモリやハードディスクに記憶される。これらの複数枚の画像データから位相連結行って、被検査物SAの高さ方向の情報を計算し、被検査物SAの三次元形状が求められる。尚、位相シフト法による三次元形状の計測方法は周知の技術なので詳しい説明は省略するが、格子パターンの位相をシフトさせて撮影する複数枚の画像は、黒潰れや白飛びのない画像であることが望ましい。例えば、黒潰れや白飛びが生じた場合は、位相連結処理を正確に行うことができないため、誤った三次元形状が計測されることになる。
(SFF法での三次元形状の計測)
SFF法の場合、パソコン104は、投影制御装置105に指令して液晶板102bを全透過状態にし、ステージ101上の被検査物SAに光を投影する。被検査物SAで反射された光は、撮像機構103の撮影光学系103bにより撮像部103aの受光面に結像される。反射光は撮像部103aで光電変換され、撮像制御装置106でゲイン調整されてパソコン104に出力される。パソコン104に出力される画像は、被検査物SAの画像であるが、被検査物SAは立体形状を有しているので、その高さによって焦点位置が異なる。尚、SFF法の場合、高さ方向の分解能が高くなるように、撮影光学系103bは被写界深度が浅く設定されている。パソコン104で起動されているSFF法による三次元形状測定のソフトウェアは、ステージ制御装置108に指令して、ステージ機構107を撮影光学系103bの光軸方向に上下させ、被検査物SAの部位毎に反射光が合焦するステージ101の高さを求める。被検査物SAの同じ高さの部位は同じステージ位置で合焦するので、ステージを少しずつ上下させながら、被検査物SAの部位毎に合焦するステージ位置を求めることによって、ステージ位置毎に被検査物SAの等高線を描くことができ、被検査物SAの三次元形状を求めることができる。尚、SFF法の場合も、撮影する画像は、黒潰れや白飛びのない画像であることが望ましい。例えば、黒潰れや白飛びが生じた場合は、焦点位置を正確に求めることができないため、誤った三次元形状が計測されることになる。
<三次元形状測定装置100の動作>
次に、本実施形態に係る三次元形状測定装置100の動作について説明する。図2は、三次元形状測定装置100のブロック図である。尚、図2において、図1と同符号のものは同じものを示すので重複する説明は省略する。パソコン104の本体104aの構成を示すブロック図は、三次元形状測定を行うアプリケーションソフトウェアで処理するブロックを含めて機能的に描いてある。
先ず、図2において、撮影制御装置106でゲイン制御を行わない固定ゲインの場合の動作について説明する。この場合の動作は、一般的に行われている三次元形状測定の動作に相当する。尚、パソコン104の本体104aでは三次元計測を行うアプリケーションソフトウェアが起動された状態になっているものとする。
計測者は、被検査物SAをステージ101に配置して、キーボード104cから計測指示のコマンドを入力する。キーボード104cから計測指示を受け取った計測部202は、投影制御装置105に光源102aを発光させる指示と、液晶板102bにパターン表示の指示を出力する。次に、計測部202は、制御部204に固定ゲインで撮影を行うよう指令する。計測部202から撮影指示を受けた制御部204は、撮像制御装置106に固定ゲインで撮像部103aから画像を画像メモリ201に取り込むよう指令する。制御部204から画像の取り込み指示を受けた撮像制御装置106は、撮像部103aから入力する画像を固定ゲインで増幅して、パソコン104の本体104aの画像メモリ201に取り込む。そして、計測部202は、画像メモリ201に取り込まれた画像を読み出し、先に説明したパターン投影法やSFF法を利用して被検査物SAの三次元形状を測定する。尚、計測部202は、必要に応じてステージ制御装置108に指令して、ステージ101を移動させ、被検査物SAの撮影位置を移動する。
ここで、本実施形態に係る三次元形状測定装置100の特徴が分かり易いように、撮影制御装置106でゲイン制御を行わない固定ゲインの場合の問題点について説明する。説明を簡単にするために、撮像部103aで撮影する画像の画素配置は、図3に示すように、横方向X1からX4の4画素、縦方向Y1からY4の4画素で構成されるP1からP16の16画素で構成されるものとする。一般的に画像を撮影する時は、画像全体の明るさを判断して撮影時のゲインを決めるので、極端に暗い被写体光が入射する画素や極端に明るい被写体光が入射する画素では、撮像部103aのダイナミックレンジを超えてしまう場合が生じる。この一例について、図4を用いて説明する。図4は、図3で説明した16画素の撮像部103aで撮影される画像の画素毎の輝度値を濃さで表した説明図である。尚、図4において、画素(X3,Y2)は極端に暗い画素、画素(X2,Y4)は極端に明るい画素として描いてある。図4(a)は、画素(X3,Y2)と画素(X2,Y4)以外の画素において撮像部103aのダイナミックレンジ内に収まる適正なゲインGAで撮影された場合の画像を描いてある。この場合、極端に暗い画素(X3,Y2)は黒潰れして撮影され、極端に明るい画素(X2,Y4)は白飛びした状態で撮影される。
このように、撮影制御装置106でゲイン制御を行わない固定ゲインの場合は、黒潰れした画素や白飛びした画素が生じるため、計測部202で三次元形状を求める場合に影響を与えてしまい、正確な三次元形状を求めることができないという問題がある。そこで、本実施形態に係る三次元形状測定装置100は、撮影する画像の画素毎に撮像部103aのダイナミックレンジ内に収まるように、撮影制御装置106でゲイン制御を行って計測用の画像を撮影するようになっている。
次に、撮影制御装置106でゲイン制御を行う場合の動作について、図5を用いて詳しく説明する。図5は本実施形態に係る三次元形状測定装置100のアプリケーションソフトウェアの動作を示すフローチャートである。尚、パソコン104の本体104aでは、三次元計測を行うアプリケーションソフトウェアが起動され、被検査物SAがステージ101に配置されて、計測者がキーボード104cから計測開始コマンドを入力した状態にあるものとする。また、ゲイン設定部206が撮像制御装置106に設定するゲインのデフォルト値として、先に説明した図4(a)の場合のゲインGAが設定されているものとする。以下、図5のフローチャートに従って順に説明する。
(ステップS101)計測者がキーボード104cから入力した計測開始コマンドを受けて、三次元形状の計測処理を開始する。
(ステップS102)撮像制御装置106のゲイン設定を行う。具体的には、制御部204は、ゲイン設定部206から撮像制御装置106にデフォルトのゲインGAを設定する。
(ステップS103)画像撮影を行う。具体的には、制御部204は、撮像制御装置106に画像の取り込みを指令する。制御部204から画像の取り込み指令を受けた撮像制御装置106は、撮像部103aから入力する画像をゲインGAで増幅して、パソコン104の本体104aの画像メモリ201に取り込む。
(ステップS104)輝度値判定部205は、画像メモリ201に取り込まれた画像の画素毎の輝度値が所定範囲内か否かを判定する。例えば、先に説明した図4(a)の場合、輝度値判定部205は、画素(X1,Y1)から画素(X4,Y4)までの16画素それぞれに対して、輝度値が所定範囲内か否かを判定する。
ここで、輝度値の所定範囲について説明する。例えば、モノクロ画像で画素の階調が8ビットの場合、0(黒色側)から255(白色側)の輝度値で画像が構成される。この時、黒潰れした画素は0の値に張り付き、白飛びした画素は255の値に張り付いた状態になる。そこで、例えば、1以上254以下の輝度値を所定範囲内と設定すれば、画素の輝度値がこの範囲内にあれば、黒潰れや白飛びせずに撮影できることになる。尚、実際にはノイズなどによる振れを考慮して、輝度値の所定範囲を5以上250以下などに設定するのが好ましい。ここでは、黒潰れすると判定する黒閾値th1を4、白飛びすると判定する白閾値th2を251とする。
(ステップS105)ゲイン設定部206は、ステップS104で判定した結果により、画素毎のゲインをゲインテーブル207に設定する。尚、ゲインテーブル207は、画素毎のゲインを記憶するテーブルで、動作開始時は全画素のゲイン値がリセットされ、未定の状態になっている。例えば、取り込んだ画像が図4(a)の場合、画素(X3,Y2)の輝度値が3、画素(X2,Y4)の輝度値が253であったとし、これら以外の画素の輝度値は5以上250以下の範囲内であったとする。この場合、ステップS104の判定結果は、画素(X3,Y2)と画素(X2,Y4)以外の画素の輝度値は、所定範囲内に収まっていることになるので、これらの画素のゲインをゲインGAに決定し、ゲインテーブル207に設定する。この時のゲインテーブル207の様子を図6(a)に示す。画素(X3,Y2)および画素(X2,Y4)以外の画素にゲインGAが設定され、画素(X3,Y2)および画素(X2,Y4)はゲインが未定の状態となる。
(ステップS106)ゲインテーブル207の全画素のゲインが決定されたか否かを判別する。ゲインが未定の画素がある場合はステップS107に進み、ゲインが未定の画素がない場合はステップS111に進む。
(ステップS107)黒閾値th1より小さい輝度値の画素があるか否かを判別する。黒閾値th1より小さい輝度値の画素がある場合はステップS108に進み、黒閾値th1より小さい輝度値の画素がない場合はステップS109に進む。
(ステップS108)撮像制御装置106に設定されている現状のゲインより大きいゲインを設定する。例えば、現状のゲインはデフォルトのゲインGAなので、これよりも大きなゲインGBを求める。尚、ゲインGBは、黒閾値th1より小さい輝度値の画素が黒閾値th1より大きい輝度値となるゲインとする。設定ゲインを求めたらステップS102に戻る。
例えば、ステップS102に戻って、ゲインGBで撮影された画像は、画素(X3,Y2)の輝度値が所定範囲内に収まることになるので、図6(b)に示すように、ゲインテーブル207の画素(X3,Y2)のゲインはゲインGBに決定される。尚、図6(b)の時点では、画素(X2,Y4)のゲインは未定である。
(ステップS109)白閾値th2より大きい輝度値の画素があるが否かを判別する。白閾値th2より大きい輝度値の画素がある場合はステップS110に進み、白閾値th2より大きい輝度値の画素がない場合はステップS102に戻る。尚、実際には、ステップS106で「No」の判定がなされているので、ステップS107およびステップS109の両方で「No」の判定がなされることはない。
(ステップS110)撮像制御装置106に設定されている現状のゲインより小さいゲインを設定する。例えば、現状のゲインはデフォルトのゲインGAなので、これよりも小さなゲインGCを求める。尚、ゲインGCは、白閾値th2より大きい輝度値の画素が白閾値th2より小さい輝度値となるゲインとする。設定ゲインを求めたらステップS102に戻る。
例えば、ステップS102に戻って、ゲインGCで撮影された画像は、画素(X2,Y4)の輝度値が所定範囲内に収まることになるので、図6(c)に示すように、ゲインテーブル207の画素(X2,Y4)のゲインはゲインGCに決定される。尚、図6(c)の時点では、ゲインテーブル207の全ての画素のゲインが決定されている。
(ステップS111)ゲインテーブル207の全ての画素のゲインが決定されているので、ゲイン設定部206は、このゲインテーブル207に従って撮像部103aで撮影する画像の各画素毎のゲインを撮像制御装置106に設定する。
(ステップS112)三次元形状計測用の画像撮影を行う。具体的には、制御部204は、撮像制御装置106に画像の取り込みを指令する。制御部204から画像の取り込み指令を受けた撮像制御装置106は、撮像部103aから入力する画像をゲインテーブル207で設定したゲインで各画素の信号を増幅して、パソコン104の本体104aの画像メモリ201に取り込む。
(ステップS113)三次元形状の計測処理を行う。尚、三次元形状の計測方法は、先に説明したパターン投影法やSFF法を利用する。計測した三次元形状データは、パソコン104のハードディスクなどの記憶装置203に記憶される。或いは、モニタ104bに計測結果が表示される。
(ステップS114)三次元形状の計測処理を終了する。
尚、上記では1枚の画像を撮影して三次元形状の計測を行う場合について説明したが、三次元形状の計測方法によっては、複数枚の画像を撮影する必要がある。この場合は、計測部202は、ステップS102からステップS112までの処理を繰り返して複数枚の画像を撮影し、ステップS113ではそれぞれ適正なゲインで撮影された複数枚の画像を用いて三次元形状の計測処理を行う。ここで、ステップS102からステップS112までの処理は、本発明に係る画像ゲイン調整装置および画像ゲイン調整方法に相当する部分である。
次に、先に説明した位相シフト法を用いて複数枚の画像を撮影する場合について説明する。ここでは、π/2毎に位相をシフトして撮影した4枚の画像を処理して三次元形状を計測する。この場合、投影制御装置105は、パソコン104からの指令に応じて、被検査物SAに投影する格子パターンの位相をπ/2毎にシフトするよう液晶板102bを制御する。この時、π/2の位相をシフトする毎に、図5のフローチャートのステップS102からステップS112までの処理を繰り返して、適正なゲインで撮影されたπ/2毎に位相の異なる4枚の画像を得る。撮影された4枚の画像は、図7に示すように、位相毎に異なるa1からa4に対応する。図8(a)に示す画像IM1,画像IM2,画像IM3,画像IM4は、π/2毎に位相の異なる4枚の画像の一例である。
尚、この時、画像IM1,画像IM2,画像IM3,画像IM4は、それぞれ異なるゲインで撮影されているので、三次元形状を求める際には各画像の輝度値を正規化する処理が必要となる。例えば、画像IM1が図6(c)のゲインで撮影された画像であると仮定する。この場合の正規化処理は、各画素の輝度値に各画素のゲインで除算する処理となるが、実際には処理を簡略化するために、1/ゲインの正規化テーブルを画像IM1,画像IM2,画像IM3,画像IM4の4枚の画像毎に設けておいて計算するのが好ましい。この場合は、例えば図6(c)のゲインで撮影された画像IM1の画素毎に、図9に示すような正規化テーブルの係数を乗算するだけでよい。
正規化処理を行った後、π/2毎に位相の異なる4枚の画像(画像IM1,画像IM2,画像IM3,画像IM4)の位相連結処理を行うと図8(b)のような三次元形状が得られる。尚、位相シフト法の詳細なアルゴリズムについての説明は省略する。
このように、本実施形態に係る三次元形状測定装置100は、撮像部103aと撮像制御装置106で複数のゲインの画像を撮影し、輝度値判定部205で撮影された画像の各画素の輝度値が所定範囲内であるか否かを判別し、ゲイン設定部206で各画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して全画素の輝度値が所定範囲内になるように各画素のゲインを設定するので、撮影する画像の同一視野内のダイナミックレンジが撮像部のダイナミックレンジを越える場合でも、黒潰れや白飛びを起こすことなく適正な画像を撮影することができる。特に、三次元形状測定装置100においては、黒潰れや白飛びによって計測誤りを生じることなく、三次元形状の測定を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る三次元形状測定装置について説明する。本実施形態に係る三次元形状測定装置は、第1の実施形態で説明した三次元形状測定装置100と同じ構成である。第1の実施形態と異なるのは図5のフローチャートである。図10は本実施形態に係る三次元形状測定装置100のアプリケーションソフトウェアの動作を示すフローチャートである。尚、図5と同じ処理ステップ同じ処理を行う。第1の実施形態の図5と異なるのは、ステップS106とステップS107の間に、ステップS115が設けられたことと、計測処理を行うステップS113の処理内容が変更されたことである。以下、図10のフローチャートにおいて図5と異なる部分のみ説明する。
次に、第2の実施形態に係る三次元形状測定装置について説明する。本実施形態に係る三次元形状測定装置は、第1の実施形態で説明した三次元形状測定装置100と同じ構成である。第1の実施形態と異なるのは図5のフローチャートである。図10は本実施形態に係る三次元形状測定装置100のアプリケーションソフトウェアの動作を示すフローチャートである。尚、図5と同じ処理ステップ同じ処理を行う。第1の実施形態の図5と異なるのは、ステップS106とステップS107の間に、ステップS115が設けられたことと、計測処理を行うステップS113の処理内容が変更されたことである。以下、図10のフローチャートにおいて図5と異なる部分のみ説明する。
(ステップS115)ゲイン設定部206がゲインを変更して撮影を繰り返す処理(図5のステップS102からステップS110までの処理)を所定回数行ったか否かを判別する。所定回数を行った場合はステップS111へ進み、所定回数を行っていない場合はステップS107に進む。尚、所定回数は、ステップS106の判定結果が「No」の場合にステップS108またはステップS110でゲイン変更する回数を示し、予め計測部202や記憶装置203などに設定されている。例えば、ステップS108でゲインを大きくする処理とステップS110でゲインを小さくする処理とを1回ずつ行う場合は、所定回数を少なくとも2回に設定しておく必要がある。
(ステップS113b)基本的には図5のステップS113と同じように三次元形状の計測処理を行うが、ステップS106で全画素のゲインが決定されていない場合でも三次元形状の計測処理を行う。この場合、ゲインテーブル207を参照してゲインが未定の画素位置については計測を行わずに、周辺画素の輝度値から補間して三次元形状の計測処理を行う。或いは、モニタ104bにその部分の計測不可能である旨を示すようにしても構わない。例えば、モニタ104b上に表示されている被検査物SAの計測不可能な画素位置を赤色で点滅表示して計測者の注意を促すようにしても構わない。
このように、本実施形態に係る三次元形状測定装置100は、第1の実施形態の効果に加えて、撮影する画像の全画素のゲインをなかなか決定できないような場合でも途中で切り上げて計測を行うことができる。さらに、適正なゲインを決定できなかった画素においては、エラー情報をモニタ104bに表示するので計測者に注意を促すことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る三次元形状測定装置について説明する。本実施形態に係る三次元形状測定装置は、第1の実施形態で説明した三次元形状測定装置100と基本的には同じ構成である。第1の実施形態と異なるのはゲイン調整だけでなく、露光条件や照明光量を調整するようになっている。
次に、第3の実施形態に係る三次元形状測定装置について説明する。本実施形態に係る三次元形状測定装置は、第1の実施形態で説明した三次元形状測定装置100と基本的には同じ構成である。第1の実施形態と異なるのはゲイン調整だけでなく、露光条件や照明光量を調整するようになっている。
本実施形態の場合は、第1の実施形態の図5のフローチャートにおいて、ゲイン調整を行うと共に露光条件や照明光量を調整する。例えば、図5のステップS102において、撮像制御装置106のゲイン設定を行うと共に、撮像部103aで画像を撮影する際の露光条件(シャッタースピードや絞りなど)の設定や、パターン投影機構102の光源102aが照射する光量の設定を行う。尚、露光条件の設定はパソコン104の計測部202から撮像制御装置106に指令され、光量の設定はパソコン104の計測部202から投影制御装置105に指令される。また、図5のステップS102におけるゲイン設定の場合と同様に、露光条件や光量についてもデフォルト値が予め設定されている。同様に、図5のステップS108やステップS110においても、ゲイン調整を行うと共に露光条件や照明光量を調整する。
このようにして、ゲイン調整だけでは調整しきれない場合でも、露光条件や照明光量を調整することによって、第1の実施形態の場合より幅広く調整することができ、黒潰れや白飛びのしない画像を撮影することが可能になる。
尚、本実施形態では、第1の実施形態の図5のフローチャートを基にして説明したが、第2の実施形態で説明した図10のフローチャートにおいても同様に適用することができる。特に、第2の実施形態の図10のフローチャートの場合は、ステップS115で所定回数を行っても全画素のゲイン設定ができない場合に、露光条件や照明光量を変えるようにしても構わない。この場合は、図10のフローチャートにおいて、ステップS115の判別結果が「Yes」の場合に露光条件や照明光量を変える処理を挿入し、この処理後、ステップS102に戻るようにすればよい。
以上、各実施形態で説明してきたように、本発明によれば、撮影する画像の同一視野内のダイナミックレンジが撮像部のダイナミックレンジを越える場合でも、白飛びや黒潰れのない画像を撮影することができる。
100・・・三次元形状測定装置 101・・・ステージ
102・・・パターン投影機構 102a・・・光源
102b・・・格子パターン 102c・・・投影光学系
103a・・・撮像部 103b・・・撮像光学系
104・・・パソコン 104a・・・本体
104b・・・モニタ 104c・・・キーボード
105・・・投影制御装置 106・・・撮像制御装置
107・・・ステージ機構 108・・・ステージ制御装置
201・・・画像メモリ 202・・・計測部
203・・・記憶装置 204・・・制御部
205・・・輝度値判定部 206・・・ゲイン設定部
207・・・ゲインテーブル SA・・・被検査物
102・・・パターン投影機構 102a・・・光源
102b・・・格子パターン 102c・・・投影光学系
103a・・・撮像部 103b・・・撮像光学系
104・・・パソコン 104a・・・本体
104b・・・モニタ 104c・・・キーボード
105・・・投影制御装置 106・・・撮像制御装置
107・・・ステージ機構 108・・・ステージ制御装置
201・・・画像メモリ 202・・・計測部
203・・・記憶装置 204・・・制御部
205・・・輝度値判定部 206・・・ゲイン設定部
207・・・ゲインテーブル SA・・・被検査物
Claims (5)
- 撮影する画像の画素毎のゲインを制御する画像ゲイン調整装置であって、
指定されたゲインで画像を撮影する画像撮影部と、
前記画像撮影部で撮影した画像の各画素の輝度値が予め設定された所定範囲内であるか否かを判別する輝度値判別部と、
各画素の輝度値が所定範囲内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が所定範囲外の場合は当該画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して前記画像撮影部で画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別部の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返すゲイン設定部と
を有することを特徴とする画像ゲイン調整装置。 - 請求項1に記載の画像ゲイン調整装置において、
前記輝度値判別部は、前記画像撮影部で撮影した画像の各画素の輝度値が前記画像撮影部のダイナミックレンジ内であるか否かを判別し、
前記ゲイン設定部は、各画素の輝度値が前記ダイナミックレンジ内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が前記ダイナミックレンジより小さい場合は当該画素のゲインが大きくなる方向に、或いは各画素の輝度値が前記ダイナミックレンジより大きい場合は当該画素のゲインが小さくなる方向に、それぞれ前記画像撮影部に指定して画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別部の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返す
ことを特徴とする画像ゲイン調整装置。 - 請求項1または2に記載の画像ゲイン調整装置を有する三次元形状測定装置であって、
前記ゲイン設定部で設定された画素毎のゲインを用いて前記画像撮影部で撮影した画像を用いて三次元形状を計測する計測部を有する
ことを特徴とする三次元形状測定装置。 - 撮影する画像の画素毎のゲインを制御する画像ゲイン調整方法であって、
指定されたゲインで画像を撮影する画像撮影手順と、
前記画像撮影手順で撮影した画像の各画素の輝度値が予め設定された所定範囲内であるか否かを判別する輝度値判別手順と、
各画素の輝度値が所定範囲内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が所定範囲外の場合は当該画素の輝度値が所定範囲内になる方向にゲインを指定して前記画像撮影手順で画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別手順の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返すゲイン設定手順と
を有することを特徴とする画像ゲイン調整方法。 - 請求項4に記載の画像ゲイン調整方法において、
前記輝度値判別手順は、前記画像撮影手順で撮影した画像の各画素の輝度値が前記画像撮影手順のダイナミックレンジ内であるか否かを判別し、
前記ゲイン設定手順は、各画素の輝度値が前記ダイナミックレンジ内の場合は撮影時のゲインを当該画素のゲインとして設定し、各画素の輝度値が前記ダイナミックレンジより小さい場合は当該画素のゲインが大きくなる方向に、或いは各画素の輝度値が前記ダイナミックレンジより大きい場合は当該画素のゲインが小さくなる方向に、それぞれ前記画像撮影手順に指定して画像を撮影する一連の動作を全画素の前記輝度値判別手順の判別結果が所定範囲内になるまで繰り返す
ことを特徴とする画像ゲイン調整方法。
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- 2008-03-13 JP JP2008064105A patent/JP2009222399A/ja active Pending
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