JP2009216686A - 単一試行による剛性ロータのフィールドバランシング - Google Patents
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Abstract
【課題】回転機械の現行のフィールドバランシング方法は,原状の運転状態における軸受の振動振幅変位ベクトル測定の他に,試し錘を付加したした試行が少なくとも二回行うことを必要とするものであり,影響係数法・変換係数法によるベクトル演算法により.回転体(剛性ロータ)の二修正面の動不釣合を算定する.
【解決手段】回転体を支える両軸受において測定された原状の振動変位ベクトル値と,回転体の任意に選んだ位置に一個の試し錘を付加した単一試行により,測定された振動変位ベクトル値に基づき,両軸受の試し錘単独の遠心力ベクトルに相当する振動変位ベクトルを見出し,両軸受に作用する原状の振動変位ベクトル値と比較計算することにより,軸受面の動不釣合遠心力ベクトルを算定し,公知の方程式により任意に選んだ二修正面の動不釣合遠心力を算定する.
【選択図】図1
【解決手段】回転体を支える両軸受において測定された原状の振動変位ベクトル値と,回転体の任意に選んだ位置に一個の試し錘を付加した単一試行により,測定された振動変位ベクトル値に基づき,両軸受の試し錘単独の遠心力ベクトルに相当する振動変位ベクトルを見出し,両軸受に作用する原状の振動変位ベクトル値と比較計算することにより,軸受面の動不釣合遠心力ベクトルを算定し,公知の方程式により任意に選んだ二修正面の動不釣合遠心力を算定する.
【選択図】図1
Description
本発明は、回転機械の剛性ロータのフィールドバランシングにおいて,唯一個の試し錘の付加による単一試行により,二つの軸受に作用する剛性ロータの動不釣合遠心力ベクトルを算定する方法に関する.
従来の回転機械のフィールドバランシングは,回転機械の剛性ロータを支える二つの軸受において,原状の振動振幅変位ベクトル(変位の大きさと角度)を測定した後、試し錘を剛性ロータの一方の修正面に付加して試行し、試し錘付加によるり変化した振動振幅ベクトルを測定し,次いで他方の修正面に試し錘を付加して試行し,再び変化した振動ベクトルを測定するという,少なくとも二回の試行が必要とされる.
これら原状及びの試し錘付加による二回の試行における両軸受の振幅変位ベクトル測定値を変換係数(例えば,非特許文献1参照.)・影響係数(例えば,非特許文献2参照.)などを用いたベクトル演算により剛性ロータの動不釣合を求める方法が用いられている.
これら原状及びの試し錘付加による二回の試行における両軸受の振幅変位ベクトル測定値を変換係数(例えば,非特許文献1参照.)・影響係数(例えば,非特許文献2参照.)などを用いたベクトル演算により剛性ロータの動不釣合を求める方法が用いられている.
明石,浅羽共著「動つりあい試験」コロナ社,1961年8月25日,p.143−147.
谷口 修著「機械力学 II 機械の振動」養賢堂,1966年5月10日,p.83−87.
従来のフィールドバランシング方法は,二つの軸受の原状の振動片振幅変位ベクトルの測定の他に,試し錘付加による試行を少なくとも二回行うこを必要とし,片振幅変位ベクトル測定値を基に,変換係数または影響係数を用いたベクトル演算による方法であるが,二回の試行及びベクトル演算に要する時間・労力等の負担の軽減が望まれる.
本発明は,試し錘付加による従来の二回の試行を単一試行にして,試し錘単独の遠心力を算定し,これが二つに分れて二軸受に作用する遠心力を算定する.そして,原状の振動変位ベクトルの測定値と一個の試し錘付加により変化した振動変位ベクトルの測定値を基に,試し錘付加単独の変位ベクトル値と試し錘付加単独の遠心力ベクトル値との比率を用いた本発明のベクトル演算方法により,軸受面の動不釣合遠心力ベクトル及び動不釣合遠心力ベクトルの振動片振幅変位ベクトルに対する遅れ角を求めるものである.
本発明のベクトル演算方法は,剛性ロータの任意に選択した一面に単一試し錘を付加した単一試行によって軸受面の動不釣合遠心力ベクトルを算定し,この算定された二軸受面の動不釣合遠心力を,公知の演算方法を用いて剛性ロータの任意の二修正面へ移し替えることによって,剛性ロータの二修正面の動不釣合が求められるものである.
従って,本発明によって,試し錘付加による試行が従来の二回から一回に半減されるので,フィールドバランシング全体の所要時間・労力・動力の削減が図られる.
回転機械が大型になるほど所要時間・労力・動力の削減のメリットも大きくなることが予想される. また、この時間短縮のメリットは石油化学プラント、原子力発電所等の危険物等を扱う区域内での安全性の向上にも貢献できるものと考えられる.
従って,本発明によって,試し錘付加による試行が従来の二回から一回に半減されるので,フィールドバランシング全体の所要時間・労力・動力の削減が図られる.
回転機械が大型になるほど所要時間・労力・動力の削減のメリットも大きくなることが予想される. また、この時間短縮のメリットは石油化学プラント、原子力発電所等の危険物等を扱う区域内での安全性の向上にも貢献できるものと考えられる.
上記の課題を解決するための本発明の手段,及び発明の効果を達成するために実施する最良の形態として設定した手順1〜手順5を以下に図面を参照して説明する。
図1(立体図)に、二つの軸受1,軸受2によって剛性ロータを水平に支持する一般的な回転機械をモデル化して示し,本発明の手順1〜手順4におけるベクトル演算の最良実施形態例を立体ベクトル図によって示す。
手順1.動不釣合に起因する軸受1,軸受2の原状の振動片振幅変位ベクトルの測定:
回転機械の二つの軸受1,軸受2において,原状の動不釣合振動片振幅変位ベクトルを測定する.
軸受1の片振幅変位ベクトル:X1[μm],角度:∠X1[deg]
軸受2の片振幅変位ベクトル:X2[μm],角度:∠X2[deg]
回転機械の二つの軸受1,軸受2において,原状の動不釣合振動片振幅変位ベクトルを測定する.
軸受1の片振幅変位ベクトル:X1[μm],角度:∠X1[deg]
軸受2の片振幅変位ベクトル:X2[μm],角度:∠X2[deg]
手順2.一個の試し錘の付加により軸受1,軸受2に作用する遠心力の算定:
一個の試し錘:w[gr]を剛性ロータの任意の位置(例えば,付加半径:r[cm],付加角度:∠Tw[deg],主軸:Z上の軸受1からの距離:a1[cm])に付加したことにより発生する試し錘単独の遠心力:Twの大きさを,次式(数1)により求める.
但し,g:980.665[cm/s2],ω:回転体の角速度=2πn/60[rad/s],n:回転体の回転速度[rpm]
一個の試し錘:w[gr]を剛性ロータの任意の位置(例えば,付加半径:r[cm],付加角度:∠Tw[deg],主軸:Z上の軸受1からの距離:a1[cm])に付加したことにより発生する試し錘単独の遠心力:Twの大きさを,次式(数1)により求める.
次に試し錘による遠心力:Twが二つに分離して両軸受に作用する分離試し錘遠心力ベクトル:T1,T2を,次式(数2,数3)により求める.
但し,b+a2:主軸:Z上の軸受2,試し錘付加位置間の距離[cm],L:軸受1,軸受2間の距離[cm]
手順3.試し錘単独の変位ベクトル:XT1,XT2の算定:
単一試し錘を付加して試行し,軸受1,軸受2において原状から変化した動不釣合振動片振幅変位ベクトル:X01,X02を測定する.
軸受1の片振幅変位ベクトル:X01[μm],角度:∠X01[deg]
軸受2の片振幅変位ベクトル:X02[μm],角度:∠X02[deg]
単一試し錘を付加して試行し,軸受1,軸受2において原状から変化した動不釣合振動片振幅変位ベクトル:X01,X02を測定する.
軸受1の片振幅変位ベクトル:X01[μm],角度:∠X01[deg]
軸受2の片振幅変位ベクトル:X02[μm],角度:∠X02[deg]
手順4.軸受面動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の算定:
軸受面に作用する動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の大きさを,次式(数6,数7)により求める.
そして,変位ベクトルX1,X2に対する動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の遅れ角:α1,α2を次式(数8,数9)により求める.
次に,軸受面に作用する動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の角度:θ1,θ2を次式(数10,数11)により求める.
軸受面に作用する動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の大きさを,次式(数6,数7)により求める.
手順5.剛性ロータの二修正面の動不釣合の算定:
手順4.において算定した軸受面の動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2を反転釣合ベクトル合成法(例えば,特許文献1参照.),K.Federnの振替方程式(例えば,非特許文献3参照),又はNODAL network演算回路(例えば,非特許文献4参照.),等により剛性ロータ部の二修正面に移し替えて二修正面の動不釣合遠心力ベクトル:FI,FIIを算定し,そして公知の数式により二修正面の比不釣合:eI,eII,及び不釣合量:wI・rI,wII・rIIを算定する.
手順4.において算定した軸受面の動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2を反転釣合ベクトル合成法(例えば,特許文献1参照.),K.Federnの振替方程式(例えば,非特許文献3参照),又はNODAL network演算回路(例えば,非特許文献4参照.),等により剛性ロータ部の二修正面に移し替えて二修正面の動不釣合遠心力ベクトル:FI,FIIを算定し,そして公知の数式により二修正面の比不釣合:eI,eII,及び不釣合量:wI・rI,wII・rIIを算定する.
以下に,図1〜図6に従い,回転機械の諸元・測定値等を仮定した紙上シミュレーションによる実施例を示す.
手順1.動不釣合に起因する軸受1,2の原状の振動片振幅変位ベクトルの測定例:
軸受1:振幅:X1=92[μm],角度:∠X1=46[deg]
軸受2:振幅:X2=78[μm],角度:∠X2=78[deg]
軸受1:振幅:X1=92[μm],角度:∠X1=46[deg]
軸受2:振幅:X2=78[μm],角度:∠X2=78[deg]
手順2.一個の試し錘の付加により軸受1,軸受2に作用する遠心力の算定例:
(数1)試し錘遠心力:Twの算定例:
Tw=(w・r/(980.665・1000))・ω2=37.5[kg],
但し,w=135.5[gr],r=11[cm],
ω:回転体の角速度=2π n/60=157.08[rad/s],但し,n=1,500[rpm]
また,付加角度:∠Tw=0[deg]とする.
(数1)試し錘遠心力:Twの算定例:
Tw=(w・r/(980.665・1000))・ω2=37.5[kg],
但し,w=135.5[gr],r=11[cm],
ω:回転体の角速度=2π n/60=157.08[rad/s],但し,n=1,500[rpm]
また,付加角度:∠Tw=0[deg]とする.
試し錘の付加により両軸受に作用する遠心力:T1,T2の算定例:
(数2)T1=Tw((b+a2)/L)=26.6[kg]
(数3)T2=Tw(a1/L)=10.9[kg]
但し,a1=35[cm],b=40[cm],a2=45[cm],L=120[cm]
(数2)T1=Tw((b+a2)/L)=26.6[kg]
(数3)T2=Tw(a1/L)=10.9[kg]
但し,a1=35[cm],b=40[cm],a2=45[cm],L=120[cm]
手順3.試し錘単独の変位ベクトル:XT1,XT2の算定例:
試し錘の付加した試行により変化した振動片振幅変位ベクトルの測定例:
軸受1:振幅:X01=122[μm],角度:∠X01=14.2[deg]
軸受2:振幅:X02=74[μm],角度:∠X02=55.0[deg]
試し錘の付加した試行により変化した振動片振幅変位ベクトルの測定例:
軸受1:振幅:X01=122[μm],角度:∠X01=14.2[deg]
軸受2:振幅:X02=74[μm],角度:∠X02=55.0[deg]
試し錘単独の変位ベクトルの算定例:
(数4)XT1=X01−X1=65.1[μm],∠X1T=−34[deg]
(数5)XT2=X02−X2=30.6[μm],∠X2T=−31[deg]
(数4)XT1=X01−X1=65.1[μm],∠X1T=−34[deg]
(数5)XT2=X02−X2=30.6[μm],∠X2T=−31[deg]
手順4.軸受面動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の算定例:
軸受面動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の大きさは,
(数6)F1=TI1・X1/XT1=26.6×92/65.1=37.6[kg]
(数7)F2=TI2・X2/XT2=10.9×78/30.6=27.8[kg]
そして,遅れ角:α1,α2は,
(数8)α1=∠T1−∠XT1=0−(−34)=34[deg]
(数9)α2=∠T1−∠XT2=0−(−31)=31[deg]
次に,軸受面に作用する動不釣合遠心力:F1,F2の角度は,
(数10)∠F1=θ1=∠X1+α1=46+34=80[deg]
(数11)∠F2=θ2=∠X2+α2=78+31=109[deg]
軸受面動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の大きさは,
(数6)F1=TI1・X1/XT1=26.6×92/65.1=37.6[kg]
(数7)F2=TI2・X2/XT2=10.9×78/30.6=27.8[kg]
そして,遅れ角:α1,α2は,
(数8)α1=∠T1−∠XT1=0−(−34)=34[deg]
(数9)α2=∠T1−∠XT2=0−(−31)=31[deg]
次に,軸受面に作用する動不釣合遠心力:F1,F2の角度は,
(数10)∠F1=θ1=∠X1+α1=46+34=80[deg]
(数11)∠F2=θ2=∠X2+α2=78+31=109[deg]
手順5.回転体二修正面の動不釣合の算定例
5−1.反転釣合ベクトル合成法(特許文献1)による軸受面の動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2から修正面の動不釣合遠心力ベクトル:FI,FIIを求める算定例:
手順4.までの実施例の結果:F1=376[kg],θ1=80[deg],F2=27.9[kg],θ2=109[deg],及び,L=120[cm],a1=35[cm],b=40[cm],a2=45[cm]を用い図4及び図5に従って算定する.
修正面Iの反転釣合ベクトル:
F1I=F1(a1+b)/b=70.4[kg],F2I=F2II(a2/(b+a2))=31.4[kg]
修正面IIの反転釣合ベクトル:
F1II=F1I×(a1/(a1+b))=32.8[kg],F2II=F2(b+a2)/b=59.3[kg]
反転釣合ベクトルを次式により図4に従いベクトル合成して修正面I,II面の動不釣合遠心力:FI,FIIを求める.
修正面I:FI=F1I+F2I=45.5[kg],θI=60.5[deg]
修正面II:FII=F1II+F2II=34.4[kg],θII=136.5[deg]
手順4.までの実施例の結果:F1=376[kg],θ1=80[deg],F2=27.9[kg],θ2=109[deg],及び,L=120[cm],a1=35[cm],b=40[cm],a2=45[cm]を用い図4及び図5に従って算定する.
修正面Iの反転釣合ベクトル:
F1I=F1(a1+b)/b=70.4[kg],F2I=F2II(a2/(b+a2))=31.4[kg]
修正面IIの反転釣合ベクトル:
F1II=F1I×(a1/(a1+b))=32.8[kg],F2II=F2(b+a2)/b=59.3[kg]
反転釣合ベクトルを次式により図4に従いベクトル合成して修正面I,II面の動不釣合遠心力:FI,FIIを求める.
修正面I:FI=F1I+F2I=45.5[kg],θI=60.5[deg]
修正面II:FII=F1II+F2II=34.4[kg],θII=136.5[deg]
5−2.振替方程式(非特許文献3)による軸受面の動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2から修正面:FI,FIIを求める算定例:
手順4.までの実施例の結果:F1=376[kg],θ1=80[deg],F2=27.9[kg],θ2=109[deg],及び,L=120[cm],a1=35[cm],b=40[cm],a2=45[cm]を用い図−6に従って算定すると,
F1H=F1COSθ1=6.5[kg],F2H=F2COSθ2=−9.1[kg]
F1V=F1SINθ1=36.9[kg],F2V=F2SINθ2=26.4[kg]
K.Federnの振替方程式により,
FIH=((a1+b)/b)F1H−(a2/b)F2H=22.4[kg],
FIV=((a1+b)/b)F1V−(a2/b)F2V=39.6[kg]
FIIH=−(a1/b)F1H+((b+a2)/b)F2H=−25.0[kg],
FIIV=−(a1/b)F1V+((b+a2)/b)F2V=23.7[kg]
図−6に従って算定する.
手順4.までの実施例の結果:F1=376[kg],θ1=80[deg],F2=27.9[kg],θ2=109[deg],及び,L=120[cm],a1=35[cm],b=40[cm],a2=45[cm]を用い図−6に従って算定すると,
F1H=F1COSθ1=6.5[kg],F2H=F2COSθ2=−9.1[kg]
F1V=F1SINθ1=36.9[kg],F2V=F2SINθ2=26.4[kg]
K.Federnの振替方程式により,
FIH=((a1+b)/b)F1H−(a2/b)F2H=22.4[kg],
FIV=((a1+b)/b)F1V−(a2/b)F2V=39.6[kg]
FIIH=−(a1/b)F1H+((b+a2)/b)F2H=−25.0[kg],
FIIV=−(a1/b)F1V+((b+a2)/b)F2V=23.7[kg]
図−6に従って算定する.
5−3.修正面の比不釣合の算定例:
修正面の比不釣合:eI,eIIは,5−1.反転釣合ベクトル合成法による算定結果又は5−2.K.Federnの振替方程式による算定結果のFI,FIIから公知の次式により得られる.
但し,WI=W・hII/b=375[kg],WII=W・hI/b=225[kg],W=600[kg] hII=25[cm],hI=15[cm]
修正面の比不釣合:eI,eIIは,5−1.反転釣合ベクトル合成法による算定結果又は5−2.K.Federnの振替方程式による算定結果のFI,FIIから公知の次式により得られる.
但し,WI=W・hII/b=375[kg],WII=W・hI/b=225[kg],W=600[kg] hII=25[cm],hI=15[cm]
5−4.修正面の不釣合量の算定例:
修正面I,IIの不釣合量:wI・rI,wII・rIIは,公知の次式により得られる.
修正面I:wI・rI=WI・1000・eI=1800[gr−cm]
修正面II:wII・rII=WII・1000・eII=1373[gr−cm]
修正面I,IIの不釣合量:wI・rI,wII・rIIは,公知の次式により得られる.
修正面I:wI・rI=WI・1000・eI=1800[gr−cm]
修正面II:wII・rII=WII・1000・eII=1373[gr−cm]
a1,a2:修正面と軸受間の距離,
b :修正面の間隔の距離
L :軸受間隔の距離
X1,X2:軸受部の原状の変位振幅測定値
α1,α2:変位振幅の遠心力に対する遅れ角
I,II :回転体の二修正面(動釣合面)
X,Y,Z:直角座標軸,X:回転体の角度基準点
b :修正面の間隔の距離
L :軸受間隔の距離
X1,X2:軸受部の原状の変位振幅測定値
α1,α2:変位振幅の遠心力に対する遅れ角
I,II :回転体の二修正面(動釣合面)
X,Y,Z:直角座標軸,X:回転体の角度基準点
Claims (1)
- 回転機械の剛性ロータに一個の試し錘:wを付加した単一試行により,二つの軸受に作用する動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2を算定する次の手順1〜手順4による方法:
手順1.動不釣合に起因する軸受1,軸受2の原状の振動片振幅変位ベクトルの測定:
回転機械の軸受1,軸受2における原状の動不釣合に起因する振動片振幅変位ベクトル:X1,X2を測定する.
手順2.一個の試し錘の付加により軸受1,軸受2に作用する遠心力の算定:
一個の試し錘:w[gr]を,剛性ロータの主軸上の軸受1からの距離:a1[cm],半径:r[cm],角度:∠Tw[deg],の位置に付加し,試し錘:wにより発生する遠心力ベクトル:Twを次式(数1)により求める.
次に,試し錘遠心力ベクトル:Twが二つに分離して二つの軸受1,軸受2に作用する分離試し錘遠心力ベクトル:T1,T2を次式(数2,数3)により求める.
手順3.試し錘単独の変位ベクトル:XT1,XT2の算定:
試し錘:w[gr]を付加して回転機械を試行し,軸受1,軸受2における原状から変化した振動片振幅変位ベクトル:X01,X02を測定し、分離試し錘遠心力ベクトル:T1,T2に相当する変位ベクトル:XT1,XT2を,次のベクトル演算式(数4,数5)により求める.
軸受面に作用する動不釣合遠心力ベクトル:F1,F2の大きさを次式(数6,数7)により求める.
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Cited By (9)
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CN102528374A (zh) * | 2012-01-04 | 2012-07-04 | 西安加立方鼓风机有限公司 | 一种sj型进气绕结系统的现场维修方法 |
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