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JP2009214376A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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JP2009214376A
JP2009214376A JP2008059222A JP2008059222A JP2009214376A JP 2009214376 A JP2009214376 A JP 2009214376A JP 2008059222 A JP2008059222 A JP 2008059222A JP 2008059222 A JP2008059222 A JP 2008059222A JP 2009214376 A JP2009214376 A JP 2009214376A
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ink
tank
image forming
sub tank
sub
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JP2008059222A
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Tsuyoshi Makino
剛志 牧野
Ryuichi Sato
隆一 佐藤
Kenichi Ohashi
賢一 大橋
Masaharu Otani
正治 大谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】理論的に算出されるインク使用量からインクカートリッジのインク残量を算出してインクエンドを定めているためにカートリッジ内インクの使用効率が悪い。
【解決手段】記録ヘッド34にインクを供給するサブタンク35にメインタンク10からインクを供給し、サブタンク35のインク残量に応じて変位する部材205と、この変位部材205を検知する満タン検知手段215とを備え、サブタンク35と満タン検知手段215との相対的位置関係を満タン検知手段215が満タンを検知する状態にしてメインタンク10からインクを供給させる供給動作を行わせ、満タン検知手段215が満タンを検知しなくなったときにはメインタンク10にインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行う。
【選択図】図12

Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッド及び記録ヘッドにインクを供給するサブタンクを備える画像形成装置及びこの画像形成装置による画像形成方法に関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、インクの液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを備え、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、インク滴を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を吐出する)ことをも意味する。また、「インク」とは、所謂インクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる液体の総称として用いる。
このような画像形成装置において、記録ヘッドにインクを供給するサブタンク(ヘッドタンク、バッファタンクとも称される。)と、装置本体側のメインタンク(インクカートリッジとも称される。)を備え、メインタンクからサブタンクに対してポンプ手段を用いてインクを供給するインク供給装置を備えるものが知られている。
特開2007−223230号公報
また、サブタンクのインク残量や満タン検知について、サブタンクのインク残量に応じて変位する変位部材を備え、装置本体側に変位する部材を検知するセンサを配置して、サブタンクに対してインク供給を行うときにサブタンクの変位部材をセンサで検知したときに満タンとする満タン検知手段を備えるものも知られている。
さらに、メインタンクのインク残量検知に関しては、インク使用量を理論的算出してメインタンクのインク残量を求めて、メインタンク側の不揮発性メモリにインク残量を記憶するとともに、装置本体にもインク残量を記憶するようにしたものが知られている。
特開2007−223211号公報
また、インクカートリッジのインク残量をインクカートリッジの重量によって検出するようにし、インクキャリアを搬送するためのDCモータPWM出力値により、PWM出力平均値とインク残量とをあらかじめ対応付けて記憶したインク残量検出テーブルを用いてインクカートリッジのインク残量を検出するものが知られている。
特開2003−118137号公報
また、インク供給に関して、インク温度によって粘性が変化するため、温度に応じて供給量を制御するものが知られている。
特開昭58−107351号公報
上述した特許文献1に記載されているようにインクカートリッジからサブタンクに対して供給ポンプでインクを供給する場合、インクカートリッジのインク残量がないにもかかわらず供給ポンプを駆動すると、供給ポンプが負圧状態になって、インクカートリッジを交換するためにインクカートリッジを取り外したときに供給ポンプ内に空気が吸い込まれ、インク供給路やサブタンクを介してヘッド内に気泡が送られて吐出不良が生じるおそれがある。また、インクカートリッジからサブタンクに対してインクを圧送する供給ポンプを一定時間駆動しないと、インクがサブタンクに供給されたか否かが判明しない。
そのため、記録ヘッドから吐出した液滴数と滴量などからインク使用量を理論的に算出し、算出した理論的なインク使用量とインクカートリッジのインク容量とからインク残量を算出して、インクカートリッジにある程度のインクを残した状態で、インクカートリッジからサブタンクへのインク供給を行わなければならない。その結果、実際にはインクカートリッジにインクが残っているにもかかわらずインク残量なしとしてインクカートリッジの交換を行うことになり、メインタンクからサブタンクに対するインク供給制御が安定化しないという課題がある。
また、インクカートリッジからサブタンクにインクを圧送する供給ポンプによる単位時間当たりの送液量はインク粘度によって異なるため、供給ポンプを時間単位で駆動して供給を行うようにした場合、送液量が変動して安定したインク供給を行うことができなくなるとい課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、メインタンクからサブタンクへのインク供給制御の安定化を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンクにインクを供給するメインタンクと、
前記サブタンクのインク残量に応じて変位する変位部材を検知することで前記サブタンクのインク残量が満タンであることを検知する満タン検知手段と、
前記サブタンクと前記満タン検知手段との相対的位置関係を前記満タン検知手段が満タンを検知する状態にして前記メインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、前記満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときには前記メインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行う制御手段と、
を備えて構成とした。
ここで、前記メインタンクのインク残量をインク使用量に基づいて算出する手段を備え、前記算出の結果がインクエンドであるときに、前記残量インク検出動作を行う構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンクにインクを供給するメインタンクと、
前記メインタンクから前記サブタンクに対してインクを圧送するポンプ手段を駆動する供給モータと、
前記供給モータをフィードバック制御する駆動制御手段と、
前記モータに対して出力する前記駆動制御手段の制御値に基づいて前記メインタンクのインク残量の有無を検出する残量検出手段と、
を備えている構成とした。
ここで、前記駆動制御手段は前記供給モータに対してPWM制御を行い、前記残量検出手段は前記供給モータの速度を一定としたときに前記PWM制御値の変化又はPWM制御値を一定としたときの前記供給モータの速度の変化に基づいてインクエンドを検出する構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンクにインクを供給するメインタンクと、
前記メインタンクから前記サブタンクに対してインクを圧送するポンプ手段を駆動する供給モータと、
前記供給モータをフィードバック制御する駆動制御手段と、
環境温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の検出結果に応じて前記供給モータの回転速度を決定する手段と、
を備えている構成とした。
ここで、前記環境温度が高いときの前記供給モータの回転速度を、前記環境温度が低いときの回転速度よりも速い速度に決定する構成とできる。
本発明に係る画像形成方法は、
液滴を吐出する記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンクに対して前記インクを供給するメインタンクと、
前記サブタンクのインク残量に応じて変位する変位部材を検知することで前記サブタンクのインク残量が満タンであることを検知する満タン検知手段と、
を備える画像形成装置での画像形成方法において、
前記サブタンクと前記満タン検知手段との相対的位置関係を前記満タン検知手段が満タンを検知する状態にして前記メインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、前記満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときには前記メインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行う手段を用いて、前記サブタンクに対する前記メインタンクからのインク供給を行って画像を形成する
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、サブタンクと満タン検知手段との相対的位置関係を満タン検知手段が満タンを検知する状態にしてメインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときにはメインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行うので、メインタンクのインクを無駄なくサブタンクに供給することができ、インク供給制御の安定化を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、メインタンクからサブタンクへインクを送るポンプ手段を駆動する供給モータに対して出力する駆動制御手段の制御値に基づいてメインタンクのインク残量の有無を検出するので、メインタンクのインクエンドを速やかに検出できて、メインタンクのインクを無駄なくサブタンクに供給することができ、インク供給制御の安定化を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、メインタンクからサブタンクへインクを送るポンプ手段を駆動する供給モータの回転速度を温度に応じて決定するので、インク粘度に係らず所要の供給量で供給することができ、インク供給制御の安定化を図れる。
本発明に係る画像形成方法によれば、サブタンクと満タン検知手段との相対的位置関係を満タン検知手段が満タンを検知する状態にしてメインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときにはメインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行ってメインタンクからサブタンクへのインク供給を行いながら画像形成を行うので、メインタンクのインクを無駄なくサブタンクに供給して画像形成を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
なお、記録ヘッド34としては、図3に示すように、1つのノズル面34Nにノズル34nを並べた各色のノズル列34K、34C、34M、34Yを備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部であるサブタンク35a、35b(区別しないときは「サブタンク35」という。)を搭載している。このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色の第1インク供給部であるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、インク供給ユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、この空吐出受け84に一体形成され、ワイパブレード83に付着したインクを除去するための清掃部材であるワイパクリーナ部85と、ワイパブレード83のクリーニング時にワイパブレード83をワイパクリーナ85側に押し付けるワイパクリーナ86と、キャリッジ22をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、この画像形成装置におけるインク供給系(インク供給装置)について図3の模式的説明図を参照して説明する。
メインタンクであるインクカートリッジ10は、カートリッジケース101内にインクを収容した可撓性を有するインク袋102を収納してなり、このインク袋102には内部のインクを供給するためのインク供給口部103を備えている。このインク供給口部103は内部にゴムなどの弾性部材を有している。
このインクカートリッジ10から供給チューブ36を介して、インク供給ユニット24を駆動/停止することによってサブタンク35に対してインク200を補充供給する。このサブタンク35から記録ヘッド34に対してインクが供給され、滴吐出動作によってインクが消費される。
インク供給ユニット24は、ピストンポンプなどで構成された供給ポンプ301と、この供給ポンプ301を中継ギヤ302を介して駆動するDCモータで構成したインク供給モータ303などとを備え、供給ポンプ301に設けた中空針306をインクカートリッジ10のインク袋102のインク供給口部103内の弾性部材(例えばゴム栓)に差し込むことによって、供給ポンプ301内とインク袋102内とをジョイントする。
インク供給モータ303には、モータ軸に取り付けられたエンコーダシート(スリットホイール)305と、エンコーダシート305のスリットを検知するフォトセンサからなるエンコーダセンサ304とで構成されるホイールエンコーダを備え、エンコーダセンサ304からの検知信号に基づいてインク供給モータ303はPWM制御でフィードバック制御される。
次に、サブタンク35とサブタンクの満タン検知について図4ないし図6も参照して説明する。なお、図4は同満タン検知の説明に供する斜視説明図、図5は同サブタンクの模式的平面説明図、図6は同サブタンクの満タン検知動作の説明に供する説明図である。
サブタンク35は、図4にも示すように、記録ヘッド34とともにキャリッジ33に搭載されている。このサブタンク35は、インクを保持するための一側部が開口したタンクケース201を有し、このタンクケース201の開口部は可撓性部材である可撓性フィルム203で密閉し、タンクケース201内に配置した弾性部材としてバネ204によってフィルム203を常時外方へ付勢している。これにより、タンクケース201のフィルム203にバネ204による外方への付勢力が作用しているので、タンクケース201内のインク残量が減少することによって負圧が発生する。
また、タンクケース201の外側には、一端部を支軸(支点)202で揺動可能に支持され、かつ図示しない回転バネによってフィルム203の膨らみ部203aに押圧接触するように、変位部材としての検知フィラ(負圧検知レバー)205が設けられている。したがって、サブタンク25内のインク量が増減することにより、検知フィラ205の先端検知片205aは主走査方向に移動することになるので、所定の位置でこの検知フィラ205の位置を検出することによってサブタンク35の負圧状態やインク残量(サブタンク内インク容量)を検出することができる。
例えば、図6に示すように、装置本体側には、キャリッジ33が主走査方向に移動するときに各サブタンク35の検知フィラ205の先端検知片205aが通過する位置に、透過型光センサである満タン検知手段を兼ねる満タンフィラ検知センサ215が設置されている。ここで、キャリッジ33の主走査方向の位置は、エンコーダセンサ213によってキャリッジ主走査方向に沿って配置されたエンコーダスケール214を読み取ることで検出している。
そこで、満タンフィラ検知センサ215で検知フィラ205の先端検知片205aを検知したときの主走査位置から、サブタンク35内のインク残容量(インク残量)や満タンを検出することができる。例えば、サブタンク35が満タンになったときに満タンフィラ検知センサ215が検知フィラ205を検知する位置でキャリッジ33を停止させ、サブタンク35にインクを供給することによってサブタンク35内インク容量に応じて検知フィラ205が変位するので、満タンフィラ検知センサ215が検知フィラ205を検知したときを満タンと検知するようにする。
また、このサブタンク35には、前述した図3にも示すように、タンクケース201内のインクの液面を検知する2本(3本とすることもできる。)の検知電極210、210が設けられ、2つの検知電極210、210間にインクがある場合とない場合とで抵抗値が異なることから、サブタンク35内のインク容量が所定量になったことを検知することができる。
さらに、このサブタンク35には、タンクケース201内を大気に開放する大気開放機構211が設けられ、図示しないキャリッジ33側の作動ピン部材などによって大気開放機構211が開閉されるようになっている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図7を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司るマイクロコンピュータなどで構成した主制御部501及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部502とを備えている。なお、主制御部501は、本発明における駆動制御手段、制御手段、残量検出手段、速度決定手段などの各種手段を兼ねている。
この制御部は、情報処理装置400から通信回路500を介して画像データを受信する。情報処理装置400は、アプリケーション401を通してユーザーより印刷命令があった場合、OS(例えばGDI:Graphic Device Interface)402が画像形成装置で出力する画像データをプリンタドライバ403に伝達する。プリンタドライバ403は、アプリケーション401から伝達された画像データを、画像形成装置本体が処理できる形式の印写画像データに変換して、通信回路500を経由して画像形成装置に入力する。
主制御部501は、通信回路500から入力される印写画像データに基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ531や搬送ローラ52を回転駆動する副走査モータ532を主走査モータ駆動回路503及び副走査モータ駆動回路504を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行なう。
主制御部501には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路505からの検出信号が入力され、主制御部501はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路505は、前述したように、キャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシート214のスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサ213で読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路503は、主制御部501から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ531を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部501には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路506からの検出信号が入力され、主制御部501はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路506は、例えば、搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路504は、主制御部501から入力される搬送量に応じて副走査モータ532を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、図示しない給紙コロ駆動回路に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路511を介してモータ533を回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパブレード83の昇降などを行なわせる。
主制御部501には、インク供給モータ303の回転を検出するエンコーダセンサ304の検出信号に基づいてインク供給モータ303の回転速度を検出する供給モータ速度検出回路513からの検出結果が入力される。制御部501は、供給モータ速度検出回路513からの検出信号に基づいてインク供給モータ駆動回路512を介してインク供給ユニット24のポンプ301を駆動するためのインク供給モータ303をPWM制御でフィードバック制御し、インクカートリッジ10からサブタンク35に対するインク補充供給を制御する。
主制御部501には、サブタンク35が満タン状態にあることを検知する前述した満タンフィラ検知センサ215からの検知信号、図示しないサブタンク35近傍の温度(環境温度)を検出する図示しない温度センサなどの各種検知信号が入力される。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路515を通じて、各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ516に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行なって、本体側記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)514に格納保持する。
印刷制御部502は、主制御部501からの信号とキャリッジ位置検出回路505及び搬送量検出回路506などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路510に与える。
ヘッド駆動回路510は、印刷制御部502からの印刷データに基づいて記録ヘッド34の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
次に、本発明の第1実施形態について図8以降を参照して説明する。
先ず、インク使用量の算出(インク理論値算出)について図8の機能ブロック図を参照して説明する。なお、図8は、ホストPC(情報処理装置400)内のプリンタドライバ403又は画像形成装置の主制御部501内に構成される本発明に係わる制御機能を説明する機能ブロック図である。
ここでは、印写画像データ生成部601のみがプリンタドライバ403内で実現され、その他は画像形成装置本体内で実現されるものとする。
アプリケーション401を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI)402は印刷対象となる画像データをプリンタドライバ403に伝達する。伝達された画像データはプリンタドライバ403内で処理されるが、このとき画像データは印写画像データ生成部601において、画像形成装置で処理可能な形成期のデータである印写画像データ(画像情報)に変換される。
印写画像データは、前記通信回路500を経由して、主制御部501で受付けられ、記録ヘッド34の圧力発生手段を駆動するヘッド駆動信号を生成する、ヘッド駆動信号生成部602に入力され、印写画像データに含まれているヘッド駆動信号の生成回数及び生成される信号の個々の強さ(液滴の大きさ)に関する情報を画像信号としてインク使用量計算部603に入力する。このインク使用量計算部603では、ヘッド駆動信号の生成回数及び強さを元に、記録ヘッド34から吐出されるインク滴の量を検出して、検出したインク量を積算することでインク使用量(以下「理論インク使用量」とも表記する。)を算出する。
このインク使用量は、インクカートリッジ10のインク残量の算出、インク使用量を示すカバレッジ量の算出などに使用され、インク使用量はインクカートリッジ10の不揮発性メモリ516に記憶されるとともに、装置本体の不揮発性メモリ5514にも記憶される。
ここで、印写画像データ生成部601はプリンタドライバ403内で実現されるように構成されているが、画像形成装置本体内で実現することも可能である。この場合、プリンタドライバ403は、アプリケーション401からの画像データを、直接通信回路500を経由して画像形成装置本体に入力することになる。そして、画像形成装置内の印写画像データ生成部601によって印写画像データを生成することになる。
次に、制御部のインク供給制御に係る処理について図9に示す機能ブロック図を参照して説明する。なお、図9は、画像形成装置の制御用マイコン内で構成される制御機能の機能ブロック図である。
インク供給処理では、インク充填指示によって、記録ヘッド34に備わっているサブタンク35にインクを供給する処理を行う。インク供給指示部611では、インクカートリッジ10に備わったインク情報(不揮発性メモリ516に記憶されているインク残量に関する情報)からインク供給を行うか否かの判定を実施する。
キャリッジ駆動部612では、インク供給指示部611より、キャリッジ33を指定された位置に移動させるため、キャリッジ位置検出回路505からのキャリッジ位置情報をもとに主走査モータ531を駆動させ、キャリッジ33を移動させる。
インク供給駆動部613は、インク供給指示部611より、インク供給させる指定インク色を指示される。指定されたインク色を供給させるためのインク供給モータ303を駆動し、満タンファら検知センサ215からの満タンフィラ検知センサ情報によりインク供給モータ303を停止する。
次に、インク供給制御処理について図10ないし図12に示すフロー図を参照して説明する。
図10を参照して、インク供給制御は、インク供給開始指示を受け、処理が開始する。まず、インクカートリッジ10のインク残量情報を参照し、理論値インク残量の判定を行う。理論値インク残量がインク供給可能であった場合には、通常インク供給処理、理論値インク残量がインク供給不可能であった場合、残存インク供給処理を実施する。
そこで、通常インク供給処理では、図11に示すように、インク満タン期待位置にキャリッジ33を移動させる。インク満タン期待位置は、満タンフィラ検知センサ215がONの状態、即ち満タンフィラ検知センサ215が検知フィラ205を検知した状態になる位置で、サブタンク35が満タンになる予め記憶されたキャリッジ移動位置である。予め記憶されたインク満タン期待位置は、例えば、3mm、4mmなどのキャリッジ移動距離(ないしキャリッジ位置)である。
そして、キャリッジ移動終了後、インク供給モータ303を駆動して(ONして)供給ポンプ301を駆動することによってインクカートリッジ10からサブタンク35へのインク供給を開始する。
ここで、周期的に、満タンフィラ検知センサ215の検知信号を監視して、満タンフィラ検知センサ215がONしたときに瞬時にインク供給モータ303の駆動を停止してインク供給を停止する。
次に、残存インク供給処理は、図12に示すように、サブタンク35の残存位置検出を行うためのキャリッジ移動を実施する。キャリッジ33を移動中に検知フィラ205が満タンフィラ検知センサ215によって検知された時(センサ215がONになった時)のキャリッジ33の位置を記憶する。
そして、サブタンク残存位置の検出後、サブタンク残存位置にキャリッジ33を移動させる。キャリッジ33の移動終了後は、満タンフィラ検知センサ215がサブタンク35の検知フィラ204を検知してON状態になっていることになる。
この状態で、インク供給モータ303の駆動を行ってインクカートリッジ10からサブタンク35へのインク供給動作を開始する。
そして、インク供給開始と同時に予め定めた駆動経過時間(所定時間)判定を行う。この所定時間は、例えば0.5秒ないし1.0秒と可変長とすることもできる。
ここで、周期的に、予め定められた所定時間の経過を判定し、所定時間を経過した場合には、インクカートリッジ10のインク残存なしと判断し、インク供給モータ303の駆動を停止する。
これに対し、所定時間以内(所定時間未経過)の間は、満タンフィラ検知センサ215の検知信号をチェックして満タンフィラ検知センサ215の判定を行う。このとき、満タンフィラ検知センサ215の出力がON状態からOFF状態に遷移したときには、インクカートリッジ10にインクが残っている(インク残存あり)と判断して、インク供給モータ303の駆動を停止する。
そして、インク残存ありと判断した場合には、現在のキャリッジ停止位置が、サブタンク満タン期待位置に達成している場合には、インク供給終了と判定する。現在のキャリッジ停止位置が、サブタンク満タン期待位置に未達成の場合には、再度、残存インク供給処理の始めから処理が行われる。なお、サブタンク満タン期待位置は、誤差を考慮して、余裕度を考慮した値、例えば期待位置に対して±0.1mm、±0.2mmなどにしてもよい。
このように、サブタンクと満タン検知手段との相対的位置関係を満タン検知手段が満タンを検知する状態にしてメインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときにはメインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行うことで、理論的なインク使用量から算出されたメインタンクのインク残量が「残量なし」であっても、実際にメインタンクにインクが残っていれば検出することができ、メインタンクのインクを無駄なくサブタンクに供給することができて、インクの使用効率が向上する。それとともに、インクカートリッジのインクエンドを特別なセンサを用いることなく検出することができ、また、供給ポンプや供給モータなどの供給ユニットの破損防止及び供給ポンプが負圧状態になることを低減することができる。
この場合、上述した実施形態で説明したように、メインタンクであるインクカートリッジからインクを供給するときに、サブタンクのインク残量を検出する手段(満タン検知手段)によってインクカートリッジのインク残量を確認しつつインク供給を続けることで、インクの使用効率が向上する。
また、サブタンクにインク供給する前に、当該時点でサブタンクのインク残量を検出して、検出した位置でキャリッジを停止させて、満タン検知状態にすることによって、より正確に、インクカートリッジにインクが残存する判定することができる。
また、インクカートリッジのインクの残存を検出するために、インク供給動作を一定時間行い、一定時間内に満タン検知状態が解消されたときにインクが残存していると判定し、一定時間内に満タン検知状態が解消されないときにはインクが残存していないと判定することによって、正確な判定を行うことができる。
また、インクカートリッジにインクが残存していると判断されたときには、そのまま予め定めた所定量になるまで、インクカートリッジのインク残存検出動作を行いながらインク供給動作を行うことによって、インクカートリッジのインク残量がなくなった時に確実にインク供給動作を停止することができる。
また、インクカートリッジにインクが残存しているかを検出する残存インク検出動作は、インクカートリッジに保持されているインク残量情報に基づいて、理論上インク残量がないときにのみ実施することで、インク残量がある場合にまで残存インク検出動作を行わないので、通常のインク供給動作におけるインク供給時間を短縮することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。まず、図13は制御部の制御用マイコン内で構成される同実施形態におけるインク供給制御機能の機能ブロック図である。
インク供給処理では、インク充填指示によって、記録ヘッド34に備わっているサブタンク35にインクを供給する処理を行う。インク供給指示部711では、インクカートリッジ10に備わったインク情報(不揮発性メモリ516に記憶されているインク残量に関する情報)からインク供給を行うか否かの判定を実施する。
キャリッジ駆動部712では、インク供給指示部711より、キャリッジ33を指定された位置に移動させるため、キャリッジ位置検出回路505からのキャリッジ位置情報をもとに主走査モータ531を駆動させ、キャリッジ33を移動させる。
インク供給駆動部713は、インク供給指示部711より、インク供給させる指定インク色を指示される。指定されたインク色を供給させるために、供給モータ速度検出回路513からのインク供給モータ速度情報によりインク供給モータ303を一定速度で制御するPWM制御によるフィードバック制御を行い、満タンフィラ検知センサ215からの満タンフィラ検知センサ情報によりインク供給モータ303を停止する。
次に、インクカートリッジのインクエンド(インク残量なし)を検出する一例について図14を参照して説明する。
上述したように、インク供給制御は、インク供給モータ303はエンコーダシート305のスリットを検出するエンコーダセンサ304の検知信号によって速度検出回路513が速度を検出し、検出した速度と目標速度との偏差に基づいて、一定速度にインク供給モータ303の回転速度を維持するようにフィードバック制御を行う。
フィードバック制御は、例えば1msec周期間隔で、速度検出回路513からのモータ回転速度情報を取得し、目標速度における偏差量を比例成分、積分成分、微分成分で演算(一般的なPID制御)し、PWM出力値(制御値)の再設定を行って、これをインク供給モータ駆動回路512に与えてインク供給モータ303を駆動する。
ここで、インクカートリッジ10にインクが存在する状態であれば、インクを送る負荷、すなわち定常負荷に対して、モータ駆動回路513の負荷変動を吸収するため、フィードバック制御によって、図14(b)に示すように、PWM出力値(制御値)をわずかに変動させながら、同図(a)に示すように、供給モータ303の回転速度を一定に保つ。
これに対して、インクカートリッジ10にインクがない状態であると、送るインクがないため、インクを送る負荷(定常負荷)が、小さくなる。したがって、供給モータ303の回転速度を一定に保つためには、PWM出力値をある一定量、すなわち、図14(b)に破線で示すように、大きく下げる必要が生じる。例えば、このある一定量は、PWM20%、30%といった値分小さくなる。
上記のPWM出力値の低下の判定は、モータ駆動回路512(モータ駆動部)の負荷変動によっても一瞬低下することがあり得るため、例えば、フィードバック制御間隔ごとに、過去5回分(5msec分)もしくは10回分(10msec分)の平均値を履歴し、前回履歴値と今回履歴値のPWM出力値の差分が「一定量以上」であるときに、インクカートリッジ10にインクがないと判断することが好ましい。
また、図示していないが、PWM出力値が一定量であって、速度が観測できる構成であれば、インクエンド時には、速度が大きく速くなるため、速度の変化量からもインクカートリッジのインクエンドが判定できる。
次に、インク供給制御処理について図15のフロー図を参照して説明する。
インク供給制御は、インク供給開始指示を受け、処理が開始される。まず、インク供給モータ303を駆動させる。その後、インク供給モータ303の回転速度を取得し、インク供給モータ303を一定回転数に保つため、インク供給モータ303のフィードバック制御のPWM演算を行い、PWM出力値(制御値)を演算し、求めたPWM値を再度設定する。
そして、PWM出力変化量判定を実施し、PWM出力値の変化量が予め定めた一定量以上であったときには、インクカートリッジのインクがないと判定する。予め定めた一定量とは、PWM10%,20%と可変長になっており、主制御部501の内部の不発揮性メモリに記憶されている。インクカートリッジ10のインクがないと判定した場合、インク供給モータ303の駆動を停止し、インク供給処理を終了する。
これに対して、PWM変化量判定において、変化量が一定量未満であった場合には、インクカートリッジ10のインクは存在すると判定し、満タンフィラ検知センサ215の検知信号をチェックして、満タンフィラ検知センサ215がOFF(満タンでないとき)にはインク供給モータ303の駆動を継続し、満タンフィラ検知センサ215がON(満タン)したときにインク供給モータ303の駆動を停止してインク供給を停止する。
このように、メインタンクからサブタンクへインクを送るポンプ手段を駆動する供給モータに対して出力する駆動制御手段の制御値に基づいてメインタンクのインク残量の有無を検出するので、メインタンクのインクエンドを速やかに検出できて、メインタンクのインクを無駄なくサブタンクに供給することができる。それとともに、インクカートリッジのインクエンドを特別なセンサを用いることなく検出することができ、また、供給ポンプや供給モータなどの供給ユニットの破損防止及び供給ポンプが負圧状態になることを低減することができる。
この場合、上記実施形態で説明したように、インクカートリッジからサブタンクにインクを供給するときに、インク供給モータをフィードバック制御する駆動制御手段によって、インクカートリッジのインク残量を確認しつつ、インク供給を続けることで、インクの使用効率が向上する。
また、インク供給モータをフィードバック制御するとき、速度一定で、PWM制御値の変動量が予め定めた一定量以上であるときにインクカートリッジのインクエンドと判定することで、インク供給モータの外乱などによる負荷変動の影響を低減して、正確にインクエンドを判定することができる。同様に、インク供給モータをフィードバック制御するとき、PWM制御値一定で、速度の変動量が予め定めた一定量以上であるときにインクカートリッジのインクエンドと判定することで、インク供給モータの外乱などによる負荷変動の影響を低減して、正確にインクエンドを判定することができる。このとき、予め定めた一定量(値、閾値)は、不発揮性メモリなどの記憶手段に格納保持しておき、変更可能とすることで、モータやポンプなどの経時変化などによる影響を避けつつ、より正確なインクエンド判定を行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。先ず、図16は制御部の制御用マイコン内で構成される同実施形態におけるインク供給制御機能の機能ブロック図である。
インク供給処理では、インク充填指示によって、記録ヘッド34に備わっているサブタンク35にインクを供給する処理を行う。インク供給指示部811では、インクカートリッジ10に備わったインク情報(不揮発性メモリ516に記憶されているインク残量に関する情報)からインク供給を行うか否かの判定を実施する。
キャリッジ駆動部812では、インク供給指示部811より、キャリッジ33を指定された位置に移動させるため、キャリッジ位置検出回路505からのキャリッジ位置情報をもとに主走査モータ531を駆動させ、キャリッジ33を移動させる。
インク供給駆動部813は、インク供給指示部811より、インク供給させる指定インク色を指示され、指定色を供給するための供給モータ531を判定する。また、温度検出情報に基づいて、インク供給モータ303の目標速度を決定し、供給モータ速度検出回路513からのインク供給モータ速度情報によりインク供給モータ303を一定速度で制御するPWM制御によるフィードバック制御を行い、満タンフィラ検知センサ215からの満タンフィラ検知センサ情報によりインク供給モータ303を停止する。
次に、インク供給モータのフィードバック制御について図17を参照して説明する。
上述したように、インク供給制御は、インク供給モータ303はエンコーダシート305のスリットを検出するエンコーダセンサ304の検知信号によって速度検出回路513が速度を検出し、検出した速度と目標速度との偏差に基づいて、一定速度にインク供給モータ303の回転速度を維持するようにフィードバック制御を行う。
フィードバック制御は、例えば1msec周期間隔で、速度検出回路513からのモータ回転速度情報を取得し、目標速度における偏差量を比例成分、積分成分、微分成分で演算(一般的なPID制御)し、PWM出力値(制御値)の再設定を行って、これをインク供給モータ駆動回路512に与えてインク供給モータ303を駆動する。
ここで、インク供給モータ303の駆動開始前に、温度検知情報に応じて目標速度を決定する。目標速度は、温度毎に決められた温度依存インク供給モータ速度テーブルを用いている。このとき、図17に示すように、低温時には標準温度時よりも速度を速めに設定し、高温時は標準温度時よりも速度を遅く設定している。なお、温度依存インク供給モータ速度テーブルは、不発揮性メモリで保持され、変更することも可能としている。
次に、インク供給制御処理について図18のフロー図を参照して説明する。
インク供給制御は、インク供給開始指示を受け、処理を開始する。まず、温度センサからの温度検出情報を取得する。検出した温度検出温度によって、モータ回転速度をテーブルから取得し、インク供給モータ303の回転速度を設定し、インク供給モータ303を駆動する。
そして、速度検出回路512からインク供給モータ303の回転速度を取得し、インク供給モータ303を目標速度の回転数(回転速度)に保つための、インク供給モータ303をフィードバック制御するためのPWM演算を行ってPWM制御値を算出し、求めたPWM制御値を再度設定する。
そして、満タンフィラ検知センサ215の検知信号をチェックして、満タンフィラ検知センサ215がOFF(満タンでないとき)にはインク供給モータ303の駆動を継続し、満タンフィラ検知センサ215がON(満タン)したときにインク供給モータ303の駆動を停止してインク供給を停止する。
このように、メインタンクからサブタンクへインクを送るポンプ手段を駆動する供給モータの回転速度を温度に応じて決定するので、インク粘度に係らず所要の供給量で供給することができ、インク供給制御の安定化を図れる。
つまり、インク供給制御において供給モータの駆動出力が一定であると、送液するためのインクは、粘性により温度が高ければ流れやすく、温度が低ければ流れにくいため、インク送液量は、温度によって単位時間当たりで変動することになる。この結果、低温度時には、一定時間内の送液量が少なく、満タンにするまで時間がかかる。高温度時には、一定時間内の送液量が多く、供給先のサブタンク内で気泡が発生しやすいため、ヘッドの状態を良好に保つメンテナンス(維持回復)を行わなければならない。また、供給先であるサブタンクでは、インクは、低温度になるほど、泡が立ちやすくて、泡が消えにくい。
そこで、インク供給モータの回転速度を温度に応じて変更することによって、単位時間当たりの送液量を安定化し、サブタンクへ安定したインク供給を行うようにしている。
この場合、温度に応じたインク供給モータの目標回転速度を決定するには、予め作成した温度と送液量依存関係のテーブルを参照して決定することで構成が簡単になる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同装置にインク供給装置(インク供給系)の説明に供する模式的説明図である。 サブタンクの満タン検知の説明に供する斜視説明図である。 サブタンクの一例を示す模式的平面説明図である。 同サブタンクの満タン検知動作の説明に供する説明図である。 同装置の制御部を説明する概略ブロック説明図である。 本発明の第1実施形態におけるインク使用量算出に係わる部分の機能ブロック説明図である。 同実施形態のインク供給制御に係わる部分の機能ブロック説明図である。 同じく制御部によるインク供給制御処理の説明に供するフロー図である。 図10の通常インク供給処理の説明に供するフロー図である。 図10の残量インク供給処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態におけるインク供給制御に係わる部分の機能ブロック説明図である。 同実施形態の説明に供するインク供給モータの目標速度、PWM制御値、インクカートリッジのインクの有無の関係の一例を示す説明図である。 同じく制御部によるインク供給制御処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態におけるインク供給制御に係わる部分の機能ブロック説明図である。 同実施形態の説明に供するインク供給モータの温度に応じた目標速度の一例を示す説明図である。 同じく制御部によるインク供給制御処理の説明に供するフロー図である。
符号の説明
10…インクカートリッジ(メインタンク)
33…キャリッジ
34、34a、34b…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35…サブタンク
205…変位部材
215…満タンフィラ検知センサ
301…インク供給ポンプ
303…インク供給モータ
501…主制御部
512…インク供給モータ速度検出回路

Claims (7)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するメインタンクと、
    前記サブタンクのインク残量に応じて変位する変位部材を検知することで前記サブタンクのインク残量が満タンであることを検知する満タン検知手段と、
    前記サブタンクと前記満タン検知手段との相対的位置関係を前記満タン検知手段が満タンを検知する状態にして前記メインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、前記満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときには前記メインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行う制御手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記メインタンクのインク残量をインク使用量に基づいて算出する手段を備え、前記算出の結果がインクエンドであるときに、前記残量インク検出動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するメインタンクと、
    前記メインタンクから前記サブタンクに対してインクを圧送するポンプ手段を駆動する供給モータと、
    前記供給モータをフィードバック制御する駆動制御手段と、
    前記モータに対して出力する前記駆動制御手段の制御値に基づいて前記メインタンクのインク残量の有無を検出する残量検出手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記駆動制御手段は前記供給モータに対してPWM制御を行い、前記残量検出手段は前記供給モータの速度を一定としたときに前記PWM制御値の変化又はPWM制御値を一定としたときの前記供給モータの速度の変化に基づいてインクエンドを検出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するメインタンクと、
    前記メインタンクから前記サブタンクに対してインクを圧送するポンプ手段を駆動する供給モータと、
    前記供給モータをフィードバック制御する駆動制御手段と、
    環境温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に応じて前記供給モータの回転速度を決定する手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、前記環境温度が高いときの前記供給モータの回転速度を、前記環境温度が低いときの回転速度よりも速い速度に決定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 液滴を吐出する記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
    前記サブタンクに対して前記インクを供給するメインタンクと、
    前記サブタンクのインク残量に応じて変位する部材と、この変位部材を検知する検知手段とで構成され、前記サブタンクのインク残量が満タンであることを検知する満タン検知手段と、
    を備える画像形成装置での画像形成方法において、
    前記サブタンクと前記満タン検知手段との相対的位置関係を前記満タン検知手段が満タンを検知する状態にして前記メインタンクからインクを供給させる供給動作を行わせ、前記満タン検知手段が満タンを検知しなくなったときには前記メインタンクにインクが残存していると判断する残存インク検出動作を行う手段を用いて、前記サブタンクに対する前記メインタンクからのインク供給を行って画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成方法。
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