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JP2009212756A - 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 Download PDF

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JP2009212756A JP2008052969A JP2008052969A JP2009212756A JP 2009212756 A JP2009212756 A JP 2009212756A JP 2008052969 A JP2008052969 A JP 2008052969A JP 2008052969 A JP2008052969 A JP 2008052969A JP 2009212756 A JP2009212756 A JP 2009212756A
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Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
Takumi Aragaki
匠 新垣
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Abstract

【課題】レンズに起因した「フレア」が発生しても画質を向上させることができる画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】レンズの通過光の変調量を定める画像信号を補正する画像処理装置は、前記通過光が通過する前記レンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出するフレアモデル算出部と、前記フレアモデル算出部によって求められた前記フレアモデルに基づいて、前記画像信号を補正する画像信号補正部とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法に関する。
画像投影装置のように投射レンズ(広義にはレンズ)を用いて画像を投影した場合、投影画像を映し出すスクリーン上の画素の周囲に「フレア」と呼ばれる像のにじみが生ずることがある。「フレア」は、画像の解像感や色再現性を低下させ、画質を劣化させる要因の1つとなっている。このような「フレア」に関しては、例えば特許文献1に開示されているように、一定方向に隣接する画素を点灯するテストパターンを使用することで、隣接する画素の影響を加味したフレア測定を行う方法が開示されている。
また、例えば特許文献2には、「フレア」の影響を低減して意図通りの色再現を行うようにした技術が開示されている。この場合、表示画像の画像データと該表示画像の表示色の空間分布とから表示特性を求め、該表示特性に基づいて画像データを補正する。
特開2007−198849号公報 特開2005−189542号公報
しかしながら、上記の「フレア」は、投射レンズ系(投射光学系)に起因するものであるため、特許文献1や特許文献2に開示されているように「フレア」を測定しても、現実に即しておらず、測定結果の誤差が大きくなるという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、レンズに起因した「フレア」が発生しても画質を向上させることができる画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、レンズの通過光の変調量を定める画像信号を補正する画像処理装置であって、前記通過光が通過する前記レンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出するフレアモデル算出部と、前記フレアモデル算出部によって求められた前記フレアモデルに基づいて、前記画像信号を補正する画像信号補正部とを含む画像処理装置に関係する。
本発明によれば、レンズを用いて画像を表示する場合に、通過光が通過するレンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出し、該フレアモデルに基づいて、該通過光の変調量を定める画像信号を補正するようにしたので、レンズに起因して「フレア」が発生した場合であっても、「フレア」を測定することなく画質を向上させることができるようになる。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記画像信号補正部は、前記フレアモデルに基づいて、前記レンズ上の当該画素の周辺画素の画素値を用いて前記当該画素に対応した前記画像信号を補正することができる。
本発明によれば、レンズ上の位置で定義される当該画素の周辺画素の画素値を用いて、当該画素に対応した画像信号を補正するようにしたので、「フレア」の形状に応じた画質の向上を図ることができるようになる。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記レンズ上の位置は、前記レンズの中心位置を原点とする極座標を用いて特定されてもよい。
本発明によれば、レンズの中心位置を基準にレンズ上の位置を特定するようにしたので、レンズの中心位置が等しい画素同士については同様に補正することができ、画像信号の補正処理を簡素化できるようになる。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記フレアモデルは、前記レンズの中心位置を基準とするサジタル方向の長さ、及び前記レンズの中心位置を基準とするメリジオナル方向の長さを用いて特定されてもよい。
本発明によれば、フレアモデルの形状をより少ないパラメータ数で特定できるので、フレアモデルの容量を削減できるようになる。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記レンズのズーム位置を取得するズーム位置取得部を含み、前記フレアモデル算出部は、前記ズーム位置取得部によって取得された前記ズーム位置に応じたフレアモデルを算出することができる。
本発明によれば、レンズのズーム位置に応じてその形状が変化する「フレア」が発生しても、画質を向上させることができるようになる。
また、本発明に係る画像処理装置では、前記レンズのズーム量に対応した複数のフレアモデルデータを記憶するフレアモデルデータ記憶部を含み、前記フレアモデル算出部は、前記ズーム位置取得部によって取得された前記ズーム位置に基づいて、前記レンズのズーム量に対応したフレアモデルデータを読み出し、前記画像信号補正部は、前記フレアモデルデータに基づいて前記画像信号を補正することができる。
本発明によれば、ズーム位置に応じてその形状が変化する「フレア」が発生しても、「フレア」の出方に応じたフレアモデルを算出でき、「フレア」の形状に応じて画質を向上させることができるようになる。
また本発明は、前記画像信号に基づいて前記通過光を変調する光変調素子と、前記通過光が通過するレンズと、前記画像信号を出力する上記のいずれか記載の画像処理装置とを含む画像表示装置に関係する。
本発明によれば、レンズに起因した「フレア」が発生しても画質を向上させることができる画像表示装置を提供できるようになる。
また本発明は、レンズの通過光の変調量を定める画像信号を補正する画像処理方法であって、前記通過光が通過する前記レンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出するフレアモデル算出ステップと、前記フレアモデル算出ステップにおいて求められた前記フレアモデルに基づいて、前記画像信号を補正する画像信号補正ステップとを含む画像処理方法に関係する。
本発明によれば、レンズを用いて画像を表示する場合に、通過光が通過するレンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出し、該フレアモデルに基づいて、該通過光の変調量を定める画像信号を補正するようにしたので、レンズに起因して「フレア」が発生した場合であっても、「フレア」を測定することなく画質を向上させることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、画像表示装置としてプロジェクタを例に説明するが、本発明がプロジェクタに限定されるものではなく、種々の画像表示装置に適用できることは言うまでもない。また、今日の多くのプロジェクタは、設置自由度を上げるために、プロジェクタとスクリーンとの距離を変えることなく投射画像の大きさを変える光学ズーム機能を備える。そこで、以下のプロジェクタは、投射レンズを搭載し、この投射レンズを用いた光学ズーム機能を実現するものとして説明する。
図1に、本発明に係る実施形態におけるプロジェクタが適用された表示システムの構成例のブロック図を示す。
表示システム2は、プロジェクタ(広義には画像表示装置)10と、スクリーンSCRとを含む。この表示システム2では、プロジェクタ10には入力画像信号が入力され、プロジェクタ10が有する投射レンズ(レンズ)を用いて投射された画像がスクリーンSCR上に表示される。このプロジェクタ10は、投射レンズのズーム位置を調節でき、スクリーンSCRに投影される画像を拡大したり縮小したりできるようになっている。
プロジェクタ10は、画像処理部(広義には画像処理装置)20と、投射制御部50と、投射部100とを含む。画像処理部20は、プロジェクタ10の投射レンズの通過光の変調量を定める画像信号を補正する。より具体的には、画像処理部20は、フレアモデルを作成し、該フレアモデルに応じて入力画像信号を補正することで、「フレア」が発生しても画質が劣化しない画像を表示させることができる。
ここで、本実施形態における画像処理部20の補正処理の原理を簡単に説明する。まず、入力画像の画像信号の配列をP、入力画素がその周辺にどのように「にじむ」かを示すフレア特性行列をM、「漏れ光」のレベルの配列をO、スクリーンSCRの表示画像の画素値の配列をGとすると、Gは、次式のように表される。
ここで、1画面分の画素数をNとすると、(1)式は次のように表すことができる。
(2)式において、行列Gは表示画像のN個の画素の画素値を1次元に配列した(g,g,・・・,g)で表され、行列Pは入力画像のN個の画素の画素値を1次元に配列した(p,p,・・・,p)で表され、行列Oは全画素で「黒」を表示したときの各画素の「漏れ光」のレベルを1次元に配列した(o,o,・・・,o)で表される。行列Mは、画像のN個の画素の各画素について、「フレア」に寄与する度合いを示す係数値を2次元に配列した(m11,m12,・・・,mNN)で表されるフレア特性行列である。
従って、スクリーンSCR上に行列Pで表される画像を表示したい場合には、(1)式を変形すれば、次の式の行列P´で表される画像を入力させることで、原理的に「フレア」の影響がない画像を表示させることができる。
しかしながら、プロジェクタ10の投影画像の画素数が例えばXGAサイズ(1024画素×768画素)であると仮定すると、Nが約80万となり、行列Mは、80万×80万という規模の行列となってしまう。ただ、実際には、「フレア」の影響は当該画素の周辺画素に及ぶため、行列Mのほとんどの係数値(要素値)が「0」となる。そこで、特許文献1では、1画面をいくつかの領域に分割して、領域毎に測定された結果に基づいてフレアモデルを推定している。
ところが、上述のように、「フレア」はプロジェクタ10の投射レンズに起因するものであり、たとえ領域毎に測定された結果に基づいてフレアモデルを推定したとしても、誤差が大きくなり、画質を十分に改善させることができない。そこで、本実施形態では、画像処理部20が、投射部100が有する投射レンズの特性に基づいてフレアモデルを生成し、該フレアモデルに基づいて画像信号を補正するようにしている。
このような画像処理部20は、入力信号処理部22、画像信号補正部24、出力信号処理部26、ズーム位置取得部28、フレアモデル算出部30を含む。
入力信号処理部22は、入力画像信号に対してA/D変換処理や、例えばインターレース形式の画像信号をプログレッシブ形式の画像信号に変換する処理などを行う。フレアモデル算出部30は、投射部100が有する投射レンズ(レンズ)の通過光が通過する投射レンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出する。このようなフレアモデル算出部30は、フレアモデルデータ記憶部32と制御部34とを含む。フレアモデルデータ記憶部32は、後述するフレアモデルを規定するパラメータに対応したフレアモデルデータをテーブルとして記憶しており、制御部34に対してフレアモデルデータを出力して、フレアモデル算出部30はフレアモデルとして出力する。
画像信号補正部24は、フレアモデル算出部30によって求められたフレアモデルに基づいて、画像信号を補正する。より具体的には、画像信号補正部24は、フレアモデル算出部30によって求められたフレアモデルに基づいて、投射レンズ上の当該画素の周辺画素の画素値を用いて当該画素に対応した画像信号を補正する。出力信号処理部26は、画像信号補正部24によって補正された画像信号を例えばラスタ変換する。出力信号処理部26による処理後の画像信号は、投射制御部50に入力される。
また、ズーム位置取得部28は、投射レンズのズーム位置を取得する。フレアモデル算出部30(より具体的には制御部34)は、ズーム位置取得部28によって取得された投射レンズのズーム位置に対応したフレアモデルデータを算出結果としてフレアモデルデータ記憶部32から読み出すことができる。画像信号補正部24は、このフレアモデルデータに基づいて画像信号を補正する。
投射制御部50は、光変調素子駆動部52と、ズーム調節部54とを含む。光変調素子駆動部52は、画像処理部20の出力信号処理部26の処理後の画像信号に基づいて、投射部100が有する光変調素子(ライトバルブ)を駆動する駆動信号を生成し、該光変調素子を駆動する。ズーム調節部54は、投射部100が有する投射レンズのズーム位置を調節する制御を行う。このようなズーム調節部54の機能は、プロジェクタ10のユーザが手動で投射レンズのズーム位置を調節したり、該ユーザの指示による電気的な制御でズーム位置を調節したりすることで実現される。ズーム調節部54によって調節された投射レンズのズーム位置は、ズーム位置取得部28によって取得される。
投射部100は、光源110と、光変調素子(ライトバルブ)130と、投射レンズ(レンズ)170とを含む。光源110は、投射する光を発生する。光変調素子130は、光変調素子駆動部52からの駆動信号に基づいて、光源110からの光を変調し、変調後の光を投射レンズ170に照射する。投射レンズ170は、光変調素子130による変調後の光を用いて、スクリーンSCRに投射する。このように、投射部100は、光変調素子駆動部52からの駆動信号が入力画像信号に基づいて生成されるため、画像信号に対応した画像をスクリーンSCRに投射表示することができる。
図2に、図1の投射部の構成例を示す。図2において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
投射部100は、光源110、インテグレータレンズ112、114、偏光変換素子116、重畳レンズ118、R用ダイクロイックミラー120R、G用ダイクロイックミラー120G、反射ミラー122、R用フィールドレンズ124R、G用フィールドレンズ124G、R用液晶パネル130R(第1の光変調素子)、G用液晶パネル130G(第2の光変調素子)、B用液晶パネル130B(第3の光変調素子)、リレー光学系140、クロスダイクロイックプリズム160、投射レンズ170を含む。図2では、光変調素子130が、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G、B用液晶パネル130Bにより構成される。R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bとして用いられる液晶パネルは、透過型の液晶表示装置である。リレー光学系140は、リレーレンズ142、144、146、反射ミラー148、150を含む。
光源110は、例えば超高圧水銀ランプにより構成され、少なくともR成分の光、G成分の光、B成分の光を含む光を射出する。インテグレータレンズ112は、光源110からの光を複数の部分光に分割するための複数の小レンズを有する。インテグレータレンズ114は、インテグレータレンズ112の複数の小レンズに対応する複数の小レンズを有する。重畳レンズ118は、インテグレータレンズ112の複数の小レンズから射出される部分光を重畳する。
また偏光変換素子116は、偏光分離膜とλ/2板とを有し、p偏光を透過させると共にs偏光を反射させ、p偏光をs偏光に変換する。この偏光変換素子116からのs偏光が、重畳レンズ118に照射される。
重畳レンズ118によって重畳された光は、R用ダイクロイックミラー120Rに入射される。R用ダイクロイックミラー120Rは、R成分の光を反射して、G成分及びB成分の光を透過させる機能を有する。R用ダイクロイックミラー120Rを透過した光は、G用ダイクロイックミラー120Gに照射され、R用ダイクロイックミラー120Rにより反射した光は反射ミラー122により反射されてR用フィールドレンズ124Rに導かれる。
G用ダイクロイックミラー120Gは、G成分の光を反射して、B成分の光を透過させる機能を有する。G用ダイクロイックミラー120Gを透過した光は、リレー光学系140に入射され、G用ダイクロイックミラー120Gにより反射した光はG用フィールドレンズ124Gに導かれる。
リレー光学系140では、G用ダイクロイックミラー120Gを透過したB成分の光の光路長と他のR成分及びG成分の光の光路長との違いをできるだけ小さくするために、リレーレンズ142、144、146を用いて光路長の違いを補正する。リレーレンズ142を透過した光は、反射ミラー148によりリレーレンズ144に導かれる。リレーレンズ144を透過した光は、反射ミラー150によりリレーレンズ146に導かれる。リレーレンズ146を透過した光は、B用液晶パネル130Bに照射される。
R用フィールドレンズ124Rに照射された光は、平行光に変換されてR用液晶パネル130Rに入射される。R用液晶パネル130Rは、光変調素子(光変調部)として機能し、R用画像信号に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、R用液晶パネル130Rに入射された光(第1の色成分の光)は、R用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
G用フィールドレンズ124Gに照射された光は、平行光に変換されてG用液晶パネル130Gに入射される。G用液晶パネル130Gは、光変調素子(光変調部)として機能し、G用画像信号に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、G用液晶パネル130Gに入射された光(第2の色成分の光)は、G用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
リレーレンズ142、144、146で平行光に変換された光が照射されるB用液晶パネル130Bは、光変調素子(光変調部)として機能し、B用画像信号に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、B用液晶パネル130Bに入射された光(第3の色成分の光)は、B用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G、B用液晶パネル130Bは、それぞれ同様の構成を有している。各液晶パネルは、電気光学物質である液晶を一対の透明なガラス基板に密閉封入したものであり、例えばポリシリコン薄膜トランジスタをスイッチング素子として、各画素の画像信号に対応して各色光の通過率を変調する。
本実施形態では、投射制御部50の光変調素子駆動部52によって生成された駆動信号が、それぞれR用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G、B用液晶パネル130Bの透過率(通過率、変調率)の制御に用いられる。
クロスダイクロイックプリズム160は、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bからの入射光を合成した合成光を出射光として出力する機能を有する。投射レンズ170は、出力画像をスクリーンSCR上に拡大して結像させるレンズであり、ズーム倍率に応じて画像を拡大又は縮小させる機能を有する。
以下では、上記の構成を有するプロジェクタ10において、「フレア」が発生しても画質を向上させる画像処理部20の処理について詳細に説明する。
図3(A)、図3(B)に、本実施形態におけるフレアの説明図を示す。図3(A)は、投射レンズ170と光変調素子との位置関係を表す。図3(B)は、スクリーンSCR上の画素に注目したときのフレアを模式的に表す。
図4に、本実施形態におけるフレアの模式的な形状を示す。
図3(A)に示すように、光源110からの光が照射される液晶パネルを通過する光の領域300の中心位置は、投射レンズ170の中心位置OCに対してずれる。従って、図3(B)に示すように、投射レンズ170を通過した光は、スクリーンSCR上の投射領域310内の投射画像IMGとして映し出されたとき、スクリーンSCR上では、図3(A)の領域300内の画素P1のフレアは、スクリーンSCR上で図3(B)に示す形状となる。即ち、光源110からの光が変調される液晶パネルの画素P1の形状に対し、投射レンズ170等の投射光学系の影響で、フレアF1の形状が図4のようになる。
図5(A)、図5(B)に、フレアに起因する画質劣化の説明図を示す。図5(A)は、液晶パネルの画素の配置例を模式的に表す。図5(B)は、フレアによって画像がにじむ様子を表す。
図5(A)に示すように、光変調素子としての液晶パネルの画素が、水平方向及び垂直方向に2次元配列されているため、理想的には、スクリーンSCR上にも、各画素の光が、その隣接する画素の光と干渉しない状態で画像として表示されることが望ましい。ところが、図4に示すように各画素にフレアが発生するため、図5(B)に示すように隣接する画素の光が干渉してスクリーンSCR上の画像がにじみ、画質の劣化を招く。
そこで、本実施形態では、画素毎に、フレアが発生しても所望の画素値が得られるように、入力画像信号を補正することで画質の劣化を抑える。即ち、本実施形態では、画素位置毎に、その周辺の画素の影響を考慮した補正を行う。本実施形態によれば、レンズを用いて画像を表示する場合に、通過光が通過するレンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出し、該フレアモデルに基づいて、該通過光の変調量を定める画像信号を補正するようにしたので、レンズに起因して「フレア」が発生した場合であっても、「フレア」を測定することなく画質を向上させることができるようになる。更に、本実施形態によれば、レンズ上の位置で定義される当該画素の周辺画素の画素値を用いて、当該画素に対応した画像信号を補正するようにしたので、「フレア」の形状に応じた画質の向上を図ることができるようになる。
ここで、フレアの影響は、投射レンズの位置に起因するため、以下のように、投射レンズの中心位置を基準に特定される画素位置を用いることが望ましい。
図6(A)、図6(B)に、本実施形態における表示システム2の模式図を示す。図6(A)は、表示システム2を横から見た図を表す。図6(B)は、表示システム2をスクリーンSCRに対して正面から見た図を表す。図6(A)、図6(B)において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図6(A)に示すように、一般的に、プロジェクタ10の投射レンズ170の中心位置OCに対して、上側に投影画像が広がるようにプロジェクタ10は画像を投射する。こうすることで、スクリーンSCRからの位置が近くても、プロジェクタ10はスクリーンSCR上に大きな画像を表示させることができる。
従って、図6(B)に示すように、スクリーンSCR上の投射画像の中心位置OCCと、プロジェクタ10の投射レンズ170の中心位置OCから投射される画素位置OCPとは異なる。そこで、本実施形態では、投射レンズ170上で定義されるレンズ座標系の画素に対し、その画素位置に対応した補正処理を行う。そのため、本実施形態では、レンズ座標系の画素に対してフレアモデルを算出するため、次に示すような用語を用いる。
図7に、本実施形態におけるフレアモデルを定義するための用語の説明図を示す。図7は、投射レンズ170の中心位置OCを中心とする同心円を表す。
本実施形態におけるフレアモデルは、投射レンズ170の中心位置OCを基準に、次の3要素を用いて表現される。第1の要素は、投射レンズ170の中心位置OCからの距離である像高hである。第2の要素は、投射レンズ170の中心位置OCを中心とした同心円方向であるサジタル(sagittal)方向Sである。第3の要素は、投射レンズ170の中心位置OCを基準として放射線方向であるメリジオナル(meridional)方向Mである。より具体的には、投射レンズ170の中心位置OCを中心とした同心円上に当該画素が位置する場合、像高hは、当該画素を通る同心円の半径となり、サジタル方向Sは、当該画素位置における同心円の接線方向であり、メリジオナル方向Mは、当該画素位置から中心位置OCに向かう方向又はその逆方向である。こうすることで、フレアモデルの形状をより少ないパラメータ数で特定(算出)できるので、フレアモデルを規定するフレアモデルデータの容量を削減できるようになる。
本実施形態におけるフレアモデルは、以上のような3要素を用いて、次のようなフレアモデルのパラメータ(フレアモデルデータ)により特定される。
図8に、本実施形態におけるフレアモデルの説明図を示す。
図8では、投射レンズ170上において、画像の水平方向にi番目、垂直方向にj番目の画素(i,j)のフレアを表現するフレアモデルを表している。ここでは、投射レンズ170の中心位置OCから投影画像の水平方向の第1の向きと、画素(i,j)と中心位置OCを結ぶ直線とのなす角度をθとし、画素(i,j)と中心位置OCとの距離(像高)をhとすると、投射レンズ170上の位置(当該画素の通過光が通る位置)は、投射レンズ170の中心位置OCを中心とする極座標を用いて画素(i,j)を特定することができる。こうすることで、投射レンズの中心位置を基準に投射レンズ上の位置を特定するようにしたので、レンズの中心位置が等しい画素同士については同様に補正することができ、画像信号の補正処理を簡素化できるようになる。
そして、本実施形態では、このように特定される投射レンズ上の画素(i,j)におけるフレアモデルを、パラメータMo(θ,h)、Mi(θ,h)、S(θ,h)で表す。
パラメータMo(θ,h)は、角度θ、像高hにおけるメリジオナル方向外側のフレアの長さを表す。即ち、パラメータMo(θ,h)は、当該画素(i,j)の位置を基準に、投射レンズ170の中心位置OCを中心とする同心円の外側に向かう放射線方向のフレアの長さを表す。
パラメータMi(θ,h)は、角度θ、像高hにおけるメリジオナル方向内側のフレアの長さを表す。即ち、パラメータMi(θ,h)は、当該画素(i,j)の位置を基準に、投射レンズ170の中心位置OCを中心とする同心円の内側に向かう放射線方向のフレアの長さを表す。
パラメータS(θ,h)は、角度θ、像高hにおけるサジタル方向のフレアの幅を表す。即ち、パラメータS(θ,h)は、当該画素(i,j)の位置を基準とする同心円方向のフレアの幅を表す。
即ち、本実施形態では、フレアモデルが、投射レンズの中心位置OCを基準とするサジタル方向の長さ、及び投射レンズの中心位置を基準とするメリジオナル方向の長さを用いて特定される。そして、本実施形態では、図1のフレアモデルデータ記憶部32が記憶するフレアモデルデータは、上記のパラメータMo(θ,h)、Mi(θ,h)、S(θ,h)である。
ところで、このような「フレア」の形状を特定するためのフレアモデルデータは、一般に、投射レンズ170の特性上、角度θに依存しないことが多い。しかしながら、投射レンズ170のズーム位置に応じて「フレア」の出方が異なる。そのため、フレアモデルデータ記憶部32は、投射レンズ170のズーム位置(ズーム量)に対応したフレアモデルデータを記憶することが望ましい。
図9(A)、図9(B)に、本実施形態におけるプロジェクタ10の投射レンズ170のズーム位置の説明図を示す。図9(A)は、ズーム倍率が小さい場合の投射レンズ170のズーム位置を表し、図9(B)は、ズーム倍率が大きい場合の投射レンズ170のズーム位置を表す。
このように、スクリーンSCRまでの距離を一定にした状態で、プロジェクタ10の投射レンズ170のズーム位置を変更したとき、投影画像の各画素において「フレア」の出方が異なる。
そこで、本実施形態では、フレアモデルデータ記憶部32は、投射レンズのズーム量に対応した複数のフレアモデルデータを記憶することができる。そして、フレアモデル算出部30は、ズーム位置取得部28によって取得された投射レンズのズーム位置に基づいて、投射レンズのズーム量に対応したフレアモデルデータを読み出し、画像信号が該フレアモデルデータに基づいて補正されることが望ましい。こうすることで、投射レンズ170のズーム位置が変化した場合であっても、正確に画像信号を補正することができ、ズーム量にかかわらず画質を向上させることができるようになる。
次に、本実施形態における画像処理部20の処理例の詳細について説明する。
図10に、本実施形態における画像処理部20のハードウェア構成例のブロック図を示す。
画像処理部20は、CPU400、I/F回路410、読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)420、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)430、バス440を有し、バス440を介して、CPU400、I/F回路410、ROM420、RAM430は電気的に接続されている。
例えばROM420には、画像処理部20の機能を実現するプログラムが記憶される。CPU400は、ROM420に記憶されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで、上述の画像処理部20の機能をソフトウェア処理で実現できる。なお、RAM430は、フレアモデルデータ記憶部32の機能を実現すると共に、CPU400による処理の作業エリアとして用いられたり、I/F回路410やROM420のバッファエリアとして用いられたりする。I/F回路410は、図示しない画像信号生成装置からの画像信号の入力インタフェース処理や、ズーム調節部54からのズーム量の受信処理を行う。
図11に、本実施形態における画像処理部20の処理例のフロー図を示す。
図10のROM420において、予め図11に示す処理を実現するためのプログラムが格納されており、CPU400がROM420に格納されたプログラムを読み出して該プログラムに対応した処理を実行することで、図11に示す処理をソフトウェア処理により実現できる。
画像処理部20は、まず、ズーム位置取得部28の機能により、ズーム調節部54の調節結果であるズーム位置を取得する(ステップS10)。そして、画像処理部20は、投射レンズ170の中心位置OCに対応する光変調素子130としての液晶パネル130R、130G、130Bの位置を特定し、パネル座標系における投射レンズの中心位置として算出する(ステップS12)。
その後、画像処理部20は、例えば1画面分の画像信号をバッファリングし(ステップS14)、図示しないフレームバッファ(図10のRAM430)に格納する。
これ以降、画像処理部20は、1画素を構成する色成分毎に処理を行う。
即ち、画像処理部20は、画素(i,j)の色成分毎に、当該画素位置におけるフレアモデルデータを取得する(ステップS14)。より具体的には、ステップS12でパネル座標系における投射レンズの中心位置を算出すると、画素(i,j)における像高h、角度θがわかるので、フレアモデルデータ記憶部32に記憶されたフレアモデルデータの中からフレアパラメータMo(θ,h)、Mi(θ,h)、S(θ,h)の各値を取得する。
図12(A)、図12(B)に、フレアモデルデータ記憶部32に記憶されるフレアモデルデータの説明図を示す。
図12(A)に示すように、フレアモデルデータ記憶部32は、例えば像高hに対応して、フレアモデルデータとしてのフレアパラメータMo(h)、Mi(h)、S(h)の値を記憶する。これにより、投射レンズ170の特性上、角度θにかかわらずフレアパラメータMo(h)、Mi(h)、S(h)が同じであるため、フレアモデルデータ記憶部32が記憶すべきデータ容量を削減することができる。
また、フレアモデルデータ記憶部32は、図12(B)に示すように、ズーム位置取得部28によって取得されるズーム位置に応じたフレアモデルデータを記憶する。これは、投射レンズ170のズーム位置に応じて「フレア」の出方が異なるため、ズーム位置毎にフレアモデルデータを格納することで、より正確に画質を向上させることができるようになる。
以上のように、フレアモデルデータ記憶部32及び制御部34はフレアモデル算出部30の機能を実現し、フレアモデル算出ステップとして、予めフレアモデルデータを記憶しておき、そのフレアモデルデータの中から、ズーム位置取得部28からのズーム位置に応じて、各画素位置のフレアモデルデータが出力される。こうして、図11のステップS16において、ズーム位置に応じたフレアモデルデータを取得すると、画像処理部20は、当該画素の「フレア」による周辺画素のカバー率を算出する(ステップS18)。そして、画像処理部20は、画像信号補正ステップとして、画像信号補正部24において、ステップS18で求められたカバー率を用いて当該画素の画像信号を補正する(ステップS20)。
図13(A)、図13(B)は、本実施形態における画像処理部20による当該画素の画像信号補正処理の説明図を示す。図13(A)は、パネル座標系における当該画素(i,j)を模式的に表し、図13(B)は、当該画素の周辺画素のカバー率を模式的表す。
図11のステップS16においてフレアモデルデータが取得されると、当該画素(i,j)のフレアの形状が判別する。例えば図13(A)の画素(i,j)に注目したとき、当該画素の周辺画素のうち、当該画素(i,j)を含む例えば4画素のフレアのカバー率を算出する。フレアの面積をS、画素a(画素値a)のフレアのカバー率をSa、画素b(画素値b)のフレアのカバー率をSb、画素c(画素値c)のフレアのカバー率をSc、画素d(画素値d)のフレアのカバー率をSdとすると、画像信号補正部24は、当該画素(i,j)(画素d)の画素値(画像信号)sigを次式のように補正した補正後の画素値(画像信号)sigdを出力する。
その後、図11において、次の色成分の画像信号の補正を行うとき(ステップS22:Y)、画像処理部20は、ステップS16に戻って処理を継続する。また、ステップS22において、次の色成分の画像信号の補正を行わないとき(ステップS22:N)、次の画素について画像信号を補正するとき(ステップS24:Y)、画素位置を更新して(ステップS26)、ステップS16に戻って処理を継続し、次の画素について画像信号を補正しないとき(ステップS24:N)、一連の処理を終了する(エンド)。
図14に、図11のステップS18の詳細の処理例のフロー図を示す。
図15及び図16に、図14のステップS30の説明図を示す。
図17に、図14のステップS34、ステップS36の説明図を示す。
図18(A)、図18(B)に、図14のステップS36、ステップS38の説明図を示す。
当該画素の周辺画素のカバー率を算出するにあたって、画像処理部20は、まず、図11のステップS12以降で求められる角度θと、ステップS16で取得されるフレアモデルデータとに基づいて、画素(i,j)のフレアの外周4点の座標を算出する(ステップS30)。即ち、図15に示すように一辺が画素ピッチ分の長さを有する正方形の領域を画素領域とすると、画素(i,j)の中心位置を基準に、フレアのパラメータ(フレアモデルデータ)Mo(θ,h)、Mi(θ,h)、S(θ,h)を用いて、外周4点の座標を求める。なお、正方形の領域は、後述するように面積の算出に用いるため、図16に示すように例えば10×10の分解能で各座標位置を定める。
次に、画像処理部20は、ステップS30で求めた4点の外周を結線する処理を行う(ステップS32)。なお、ステップS32では、直線で結線する必要はなく、例えばスプライン曲線等の所与の線で結線してもよい。続いて、画像処理部20は、ステップS32の結線で囲まれた内部の面積を算出する(ステップS34)。ステップS34では、例えば結線で囲まれた領域を塗りつぶした個数を面積として算出することができる。
そして、画像処理部20は、ステップS32で結線された領域のうち当該画素の周辺画素の領域の面積を算出し(ステップS36)、上式のようにカバー率を算出する(ステップS38)。例えば、図18(A)に示すように、当該画素の左上の周辺画素(画素値sig11)の面積は「38」、真上の周辺画素(画素値sig12)の面積は「23」、左の周辺画素(画素値sig21)の面積は「27」、当該画素(画素値sig)の面積は「96」となるため、結線内部の面積は「184」(=38+23+27+96)となり、当該画素を含む周辺画素のカバー率は図18(B)のようになる。
従って、この場合、当該画素の画素値(画像信号)sigを、下の式のように重み付け計算して求める。
以上のように、本実施形態では、投射レンズのレンズ座標系で定義される画素毎にフレアモデルを算出し、該フレアモデルに基づいて、パネル座標系で定義される当該画素の周辺画素の画素値(画像信号)を用いて当該画素の画素値を補正する。こうすることで、投射レンズに起因した「フレア」が発生しても画質を向上させることができるようになる。
以上、本発明に係る画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記の実施形態では、画像表示装置としてプロジェクタを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、レンズを用いて画像を表示する画像表示装置に適用できることは言うまでもない。
(2)上記の実施形態では、1画素を3つの色成分のサブ画素で構成されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1画素を構成する色成分数が2、又は4以上であってもよい。
(3)上記の実施形態では、光変調素子としてライトバルブを用いるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調部として、例えばDLP(Digital Light Processing)(登録商標)、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等を採用してもよい。
(4)上記の実施形態では、光変調素子として、いわゆる3板式の透過型の液晶パネルを用いたライトバルブを例に説明したが、4板式以上の透過型の液晶パネルを用いたライトバルブを採用してもよい。
(5)上記の実施形態において、本発明を、画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明を実現するための画像処理方法の処理手順が記述されたプログラムや、該プログラムが記録された記録媒体であってもよい。
本発明に係る実施形態におけるプロジェクタが適用された表示システムの構成例のブロック図。 図1の投射部の構成例を示す図。 図3(A)、図3(B)は本実施形態におけるフレアの説明図。 本実施形態におけるフレアの模式的な形状を示す図。 図5(A)、図5(B)はフレアに起因する画質劣化の説明図。 図6(A)、図6(B)本実施形態における表示システムの模式図。 本実施形態におけるフレアモデルを定義するための用語の説明図。 本実施形態におけるフレアモデルの説明図。 図9(A)、図9(B)は本実施形態におけるプロジェクタの投射レンズのズーム位置の説明図。 本実施形態における画像処理部のハードウェア構成例のブロック図。 本実施形態における画像処理部の処理例のフロー図。 図12(A)、図12(B)はフレアモデルデータ記憶部に記憶されるフレアモデルデータの説明図。 図13(A)、図13(B)は本実施形態における画像処理部による当該画素の画像信号補正処理の説明図。 図11のステップS18の詳細の処理例のフロー図。 図14のステップS30の説明図。 図14のステップS30の説明図。 図14のステップS34、ステップS36の説明図。 図18(A)、図18(B)は図14のステップS36、ステップS38の説明図。
符号の説明
2…表示システム、 10…プロジェクタ、 20…画像処理部、
22…入力信号処理部、 24…画像信号補正部、 26…出力信号処理部、
28…ズーム位置取得部、 30…フレアモデル算出部、
32…フレアモデルデータ記憶部、 34…制御部、 50…投射制御部、
52…光変調素子駆動部、 54…ズーム調節部、 100…投射部、 110…光源、
112,114…インテグレータレンズ、 116…偏光変換素子、
118…重畳レンズ、 120R…R用ダイクロイックミラー、
120G…G用ダイクロイックミラー、 122,148,150…反射ミラー、
124R…R用フィールドレンズ、 124G…G用フィールドレンズ、
130…光変調素子 130R…R用液晶パネル、 130G…G用液晶パネル、
130B…B用液晶パネル、 140…リレー光学系、
142,144,146…リレーレンズ、 160…クロスダイクロイックプリズム、
170…投射レンズ、 SCR…スクリーン

Claims (8)

  1. レンズの通過光の変調量を定める画像信号を補正する画像処理装置であって、
    前記通過光が通過する前記レンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出するフレアモデル算出部と、
    前記フレアモデル算出部によって求められた前記フレアモデルに基づいて、前記画像信号を補正する画像信号補正部とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記画像信号補正部は、
    前記フレアモデルに基づいて、前記レンズ上の当該画素の周辺画素の画素値を用いて前記当該画素に対応した前記画像信号を補正することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記レンズ上の位置は、
    前記レンズの中心位置を原点とする極座標を用いて特定されることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記フレアモデルは、
    前記レンズの中心位置を基準とするサジタル方向の長さ、及び前記レンズの中心位置を基準とするメリジオナル方向の長さを用いて特定されることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記レンズのズーム位置を取得するズーム位置取得部を含み、
    前記フレアモデル算出部は、
    前記ズーム位置取得部によって取得された前記ズーム位置に応じたフレアモデルを算出することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5において、
    前記レンズのズーム量に対応した複数のフレアモデルデータを記憶するフレアモデルデータ記憶部を含み、
    前記フレアモデル算出部は、
    前記ズーム位置取得部によって取得された前記ズーム位置に基づいて、前記レンズのズーム量に対応したフレアモデルデータを読み出し、
    前記画像信号補正部は、
    前記フレアモデルデータに基づいて前記画像信号を補正することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記画像信号に基づいて前記通過光を変調する光変調素子と、
    前記通過光が通過するレンズと、
    前記画像信号を出力する請求項1乃至6のいずれか記載の画像処理装置とを含むことを特徴とする画像表示装置。
  8. レンズの通過光の変調量を定める画像信号を補正する画像処理方法であって、
    前記通過光が通過する前記レンズ上の位置に対応したフレアモデルを算出するフレアモデル算出ステップと、
    前記フレアモデル算出ステップにおいて求められた前記フレアモデルに基づいて、前記画像信号を補正する画像信号補正ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
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