JP2009211162A - 情報処理装置および起動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】HDDへコマンドを発行して応答が戻ってくる実際のコマンドの処理時間を考慮してリトライ時のタイムアウト時間を設定することが可能な情報処理装置および起動制御方法を提供する。
【解決手段】コマンドの発行から応答までのタイムアウト時間Tpを測定し、測定されたタイムアウト時間Tpを記憶し、コマンドの発行から応答までのタイムアウト時間T1を記憶し、タイムアウト時間T1を記憶する。HDD12へのデータの書き込み及び読み出しを行う場合、タイムアウト時間T1が経過した場合は、記憶されているタイムアウト時間Tpを読み出し、読み出したタイムアウト時間Tpに所定の時間αを加算したタイムアウト時間T2をコマンドの発行から応答までのタイムアウト時間T1に換えて更新する。
【選択図】 図2
【解決手段】コマンドの発行から応答までのタイムアウト時間Tpを測定し、測定されたタイムアウト時間Tpを記憶し、コマンドの発行から応答までのタイムアウト時間T1を記憶し、タイムアウト時間T1を記憶する。HDD12へのデータの書き込み及び読み出しを行う場合、タイムアウト時間T1が経過した場合は、記憶されているタイムアウト時間Tpを読み出し、読み出したタイムアウト時間Tpに所定の時間αを加算したタイムアウト時間T2をコマンドの発行から応答までのタイムアウト時間T1に換えて更新する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、記憶媒体の制御技術に係り、特に複数の記憶媒体に対して効率的に制御を行うことが可能な情報処理装置および起動制御方法に関する。
一般的に、複数のハードディスク(HDD)を備えたRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムにおいては、RAIDコントローラが複数のハードディスクの制御を行っている。例えば、特許文献1に示すように、RAIDコントローラにはHDDへのコマンドの発行から応答までのタイムアウト時間が定められている。HDDへのコマンドの発行から所定のタイムアウト時間経過までHDDから応答がなかった場合は、リトライ(コマンドの再発行)を行う。リトライを行う場合、前回のタイムアウト時間よりも所定時間だけ長いタイムアウト時間を設定してリトライと行う技術が開示されている。
特開2000−293318号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、RAIDコントローラで予めタイムアウト時間が設定されているので、HDDへコマンドを発行して応答が戻ってくる実際のコマンドの処理時間に関係なくリトライ時のタイムアウト時間を設定することになる。
そこで、本発明は、HDDへコマンドを発行して応答が戻ってくる実際のコマンドの処理時間を考慮してリトライ時のタイムアウト時間を設定することが可能な情報処理装置および起動制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様によれば、コマンドの発行から応答までの第1の監視時間を測定する第1の測定部と、前記第1の測定部によって測定された前記第1の監視時間を記憶する第1の記憶部とを備えた記憶媒体と、前記第1の監視時間とは別の第2の監視時間を記憶する第2の記憶部と、前記コマンドの発行から応答までの第2の監視時間を測定する第2の測定部と、前記記憶媒体へ前記コマンドの発行を行い、データの書き込み及び読み出しを処理する処理部とを備えた制御装置と、前記処理部により前記記憶媒体へのデータの書き込み及び読み出しを行う場合、前記第2の測定部の測定により第2の監視時間が経過した場合は、第1の記憶部に記憶されている前記第1の監視時間を読み出し、読み出した前記第1の監視時間に所定の時間を加算した第3の監視時間を前記第2の記憶部に記憶されている第2の監視時間に換えて更新する更新手段とを具備することを特徴とする情報処理装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、コマンドの発行から応答までの第1の監視時間を測定する第1の測定部と、前記第1の測定部によって測定された前記第1の監視時間を記憶する第1の記憶部とを備えた記憶媒体と、前記第1の監視時間とは別の第2の監視時間を記憶する第2の記憶部と、前記コマンドの発行から応答までの第2の監視時間を測定する第2の測定部と、前記記憶媒体へ前記コマンドの発行を行い、データの書き込み及び読み出しを処理する処理部とを備えた制御装置とを有する情報処理装置で用いられるディスク制御方法であって、前記記憶媒体へのデータの書き込み及び読み出しを行う場合、前記第2の測定部の測定により第2の監視時間が経過した場合は、第1の記憶部に記憶されている前記第1の監視時間を読み出し、読み出した前記第1の監視時間に所定の時間を加算した第3の監視時間を前記第2の記憶部に記憶されている第2の監視時間に換えて更新することを特徴とする制御方法が提供される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
まず、図1を参照して、本発明のRAIDシステムの構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、コンピュータ10として実現されている。
図1は、コンピュータ10の構成を示したブロック図である。本コンピュータ10は、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)コントローラ11と、複数の記憶媒体であるハードディスク装置(HDD)12とから構成されている。
RAIDコントローラ11は、CPU11a、ROM11b、RAM11c、I/F(インターフェース)11dを備えている。CPU11aは、複数のHDD12へのデータの書き込みや読み出し等の制御を行う。ROM11bは、HDへのコマンドの発行から応答までのタイムアウト時間(監視時間)の初期値T1(例えば30秒)、タイムアウト時間の最大値Tmax(例えば60秒)、およびリトライ時に加算する所定時間α(固定値:例えば2秒)が記憶されている。RAM11cは、上述したタイムアウト時間が経過した場合に、HDD12に対して再度コマンドを発行するリトライ時のタイムアウト時間T2(=T1+α)を記憶する。また、タイムアウト時間が更新されるとT2を書き換え、例えばT3とするために書き換え可能なメモリとなっている。I/F(インターフェース)11dは、複数のHDD12と接続するためのインターフェース装置である。
またHDD12は、それぞれにCPU12a、メモリコントローラ12b、RAM12c、I/F(インターフェース)12d、記憶領域12eを備えている。CPU12aは、HDD12のデータの読み出しおよび書き込み等をメモリコントローラ12bを介して制御する。メモリコントローラ12bは、CPU12aからの指令に従って、記憶領域12eとのデータの授受を行うコントローラである。RAM12cは、HDD12の記憶領域12eとのデータの授受を行う場合、RAIDコントローラ11から発行されたコマンドに対して応答する応答時間を測定し、ログとして記憶する。すなわち、最新の応答時間は随時更新される。また、所定の応答時間内に応答がなかった場合は、タイムアウトとし、タイムアウト時間を記憶する。同様に最新のタイムアウト時間も随時更新される。またタイムアウト時間は、記憶領域12eの特定の記憶領域に記憶するようにしてもよい。I/F(インターフェース)12dは、RAIDコントローラ11とのコマンドやデータの授受を行うインターフェースである。記憶領域12eは、HDD12の主記憶領域である磁気ディスクである。
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、制御部20、第1の測定部21、第1の記憶部22、制御部(更新手段)23、第2の測定部24、第2の記憶部25、主記憶部26を備えている。制御部20および第1の測定部21は、HDD12のCPU12aに相当する。第1の記憶部22は、RAM12cおよび記憶領域12eに相当する。制御部(更新手段)23および第2の測定部24は、RAIDコントローラ11のCPU11aに相当する。第2の記憶部25は、ROM11bおよびRAM11cに相当する。
次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置を適用した制御方法について図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、コンピュータ10のRAIDコントローラ11は、HDD12へのリード/ライトコマンドの発行を行う(ステップS101)。RAIDコントローラ11は、タイムアウト以外のエラーを検出したかを判別する(ステップS102)。RAIDコントローラ11によって、タイムアウト以外のエラーを検出したと判別された場合は、検出されたエラーに対応するリカバリ処理の実行を行う(ステップS110)。
一方、RAIDコントローラ11によって、タイムアウト以外のエラーを検出しなかったと判別された場合は(ステップS102のNO)、RAIDコントローラ11によって、規定時間T1でのタイムアウトを検出したかを判別する(ステップS103)。なお、規定時間T1は、タイムアウト時間の初期値であり(例えば30秒:図4参照)、RAIDコントローラ11のROM11bに予め記憶されている値とする。ステップS103で、RAIDコントローラ11によって規定時間T1でのタイムアウトを検出したと判別された場合は(ステップS)103のYES、HDD12のRAM12cまたは記憶領域12e等に記憶されているエラーログデータ(タイムアウト時間のログデータ)を参照し、Tpを読み出す。Tp(例えば25秒:図4参照)は、HDD12に対してRAIDコントローラ11から発行されたコマンドに対する応答時間のうち、タイムアウト(エラー)したタイムアウト時間のうち、最新のタイムアウト時間を示すものである。RAIDコントローラ11は、読み出したTpがTmax(予めROM11bに記憶されているタイムアウト時間の最大時間)よりも小さいか否かを判別する(ステップS105)。ステップS105でRAIDコントローラ11によって、読み出したTpがTmaxよりも小さいと判別された場合は(ステップS105のYES)、RAIDコントローラ11は、予め定めてある所定の固定値α(例えば2秒)をTpに加算してT2(例えば27秒)とする(ステップS106:図4参照)。そして、このT2をRAIDコントローラ11がRAM11cに記憶しているタイムアウト時間T1に置き換えて更新する。一方、ステップS105でRAIDコントローラ11によって、読み出したTpがTmaxよりも大きいと判別された場合は(ステップS105のNO)、Tmax≧T2となるようにTmaxの値の設定を変更する(ステップS111)。
RAIDコントローラ11は、前回のコマンド発行時にタイムアウトとなったHDD12に対してリトライを行い、再度コマンドを発行する(ステップS107)。このときのタイムアウト時間(監視時間)は、T2となる。RAIDコントローラ11は、規定時間T2でのタイムアウトを検出したかを判別する(ステップS108)。ステップS108でRAIDコントローラ11によって、規定時間T2でのタイムアウトを検出したと判別された場合は(ステップS108のYES)、タイムアウトを検出した(該当した)HDDをRAIDから切り離す処理を行う(ステップS109)。一方、ステップS108でRAIDコントローラ11によって、規定時間T2でのタイムアウトを検出しないと判別された場合は(ステップS108のNO)、終了する。
上述したように、本実施形態によれば、RAIDコントローラ11でのタイムアウト時間の設定をHDD12のタイムアウト時間を参照して設定することにより、より短い時間で最適なHDD12のタイムアウト時間を設定することができる。例えば、上述した実施形態では、図4に示すように、RAIDコントローラ11で予め設定されていたタイムアウト時間の初期値T1が30秒であるとすると、HDD12のタイムアウト時間を参照しない場合は、T1(30秒)+α(例えば2秒)=32秒となる。すなわち、HDD12のタイムアウト時間を参照した場合は、Tpである25秒を参照することができるので、T2は27秒となることで、より短い時間で最適なHDD12のタイムアウト時間を設定することができ、RAIDシステムのHDD12に対するコマンドの授受の短縮となり、リード/ライト時間のスピードを向上させることができる。また、HDD12の動作は正常な場合で、HDD12の記憶領域の特定の領域で回復可能なリトライが多発した場合は、コマンドの応答がタイムアウトするが、リトライ時にタイムアウト時間を延ばすことで、必要以上のドライブの切り離しを抑制することができる。さらに、HDD12へのリトライ時のタイムアウト時間のみを可変とし、HDD12内部の実際の処理時間をベースとすることで必要以上のタイムアウト時間を設定しないため、HDD12のリード/ライトのデータの授受の性能劣化を必要最小限に留めることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変更して具現化できる。
また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることで、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…コンピュータ、11…RAIDコントローラ、11a、12a…CPU、11b…ROM、11c、12c…RAM、11d、12d…I/F(インターフェース)、12…HDD、12b…メモリコントローラ、12e…記憶領域、20…制御部、21…第1の測定部、22…第1の記憶部、23…制御部(更新手段)、24…第2の測定部、25…第2の記憶部
Claims (8)
- コマンドの発行から応答までの第1の監視時間を測定する第1の測定部と、前記第1の測定部によって測定された前記第1の監視時間を記憶する第1の記憶部とを備えた記憶媒体と、
前記第1の監視時間とは別の第2の監視時間を記憶する第2の記憶部と、前記コマンドの発行から応答までの第2の監視時間を測定する第2の測定部と、
前記記憶媒体へ前記コマンドの発行を行い、データの書き込み及び読み出しを処理する処理部とを備えた制御装置と、
前記処理部により前記記憶媒体へのデータの書き込み及び読み出しを行う場合、前記第2の測定部の測定により第2の監視時間が経過した場合は、第1の記憶部に記憶されている前記第1の監視時間を読み出し、読み出した前記第1の監視時間に所定の時間を加算した第3の監視時間を前記第2の記憶部に記憶されている第2の監視時間に換えて更新する更新手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御装置は、前記監視時間の最大時間を前記第2の記憶部に記憶しており、前記第3の監視時間は、前記最大時間以下であり、かつ前記第2の監視時間よりも大きいことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記前記第1の監視時間は、前記第1の測定部によって測定された最新の値に随時更新されることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記所定の時間は、固定値であることを特徴とする情報処理装置。 - コマンドの発行から応答までの第1の監視時間を測定する第1の測定部と、前記第1の測定部によって測定された前記第1の監視時間を記憶する第1の記憶部とを備えた記憶媒体と、前記第1の監視時間とは別の第2の監視時間を記憶する第2の記憶部と、前記コマンドの発行から応答までの第2の監視時間を測定する第2の測定部と、前記記憶媒体へ前記コマンドの発行を行い、データの書き込み及び読み出しを処理する処理部とを備えた制御装置とを有する情報処理装置で用いられるディスク制御方法であって、
前記記憶媒体へのデータの書き込み及び読み出しを行う場合、前記第2の測定部の測定により第2の監視時間が経過した場合は、第1の記憶部に記憶されている前記第1の監視時間を読み出し、読み出した前記第1の監視時間に所定の時間を加算した第3の監視時間を前記第2の記憶部に記憶されている第2の監視時間に換えて更新することを特徴とする制御方法。 - 請求項5に記載の制御方法において、
前記監視時間の最大時間が前記第2の記憶部に記憶されており、前記第3の監視時間は、前記最大時間以下であり、かつ前記第2の監視時間よりも大きいことを特徴とする制御方法。 - 請求項5に記載の制御方法において、
前記前記第1の監視時間は、前記第1の測定部によって測定された最新の値に随時更新されることを特徴とする制御方法。 - 請求項5に記載の制御方法において、
前記所定の時間は、固定値であることを特徴とする制御方法。
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