JP2009208992A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】不活性ガスを充填した耐圧容器1内に収容したるつぼ4に原料5と液体封止剤6とを収納して加熱し、種結晶7を原料融液9に接触させつつ種結晶7とるつぼ4とを相対的に移動させて単結晶10を成長させるLECによる化合物半導体単結晶の製造方法において、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さをh(mm)、るつぼ4の内径をD1(mm)、目標とする外径をD2(mm)としたときに、0.19≦h/{(D1−D2)/2}≦0.52の範囲になるようにした。
【選択図】図1
Description
が提供される。
まう場合がある。
以下に、本発明の一実施形態にかかるGaAs単結晶製造装置の構成例を、図1を参照しながら説明する。
くるように配置される。
次に、前述のGaAs単結晶製造装置を使用した化合物半導体単結晶の製造方法について説明する。
O3)の量、抵抗加熱ヒータ8の設定温度、引上軸2の回転速度及び上昇速度、るつぼ軸3の回転速度をそれぞれ調整する。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
本実施例では、るつぼ4の内径D1を275mmとした。そして、るつぼ4に充填するGaAs多結晶を24kgとし、るつぼ4に充填するB2O3を1.8kgとした。そして、引上軸2の回転速度を5rpmとしつつ、るつぼ軸3の回転速度を15rpmとした。そして、抵抗加熱ヒータ8によりるつぼ4内のGaAs多結晶5の温度を1238℃以上まで昇温して、上面が液体封止剤6により封止されたGaAs融液9を生成した。そして、引上軸2を降下させて、種結晶7をGaAs融液9にゆっくりと接触させて種付けを行った。種付け後、抵抗加熱ヒータ8の設定温度を−3.0〜−6.0℃/hrの勾配で徐々に下げるとともに、引上軸2の引き上げ速度を2〜10mm/hrの範囲で調整させつつ増径部13を成長させて単結晶10を成長させた。そして、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径(定径)D2である110mmまで到達したら、引き上げ速度を10mm/hrで固定しつつ、単結晶10の外径が一定になるように制御しつつ結晶成長を継続させた。なお、液体封止剤6の上部に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径(定径)D2に達した時の液体封止剤6の厚さhは24mmであった。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.29であった。そして、同条件にて、長さが約420mmの結晶を10回(10本)製造した。
本実施例においては、るつぼ4内に充填するB2O3の量を実施例1よりも削減し、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを21mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.25とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、実施例1とほぼ同様の効果が確認できた。
本実施例においては、るつぼ4内に充填するB2O3の量を実施例1よりも増加させ、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを26mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.31とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、実施例1とほぼ同様の効果が確認できた。
本実施例においては、るつぼ4内に充填するB2O3の量をさらに増加させ、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを30mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.36とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、種結晶7とGaAs融液9との温度勾配が小さくなり、単結晶の成長(種付け)が比較的不安定になったものの、実施例1とほぼ同様の効果が確認できた。すなわち、種結晶と原料融液との温度勾配が小さすぎて固化と溶融とが繰り返され、種付け時に多結晶化やツイン等の不良が発生し、種付けのやり直しが必要となる場合があったものの、実施例1とほぼ同様の効果が確認できた。
本比較例においては、るつぼ4内に充填するB2O3の量を実施例2よりも削減させ、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを15mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.18とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、引き上げ直後の単結晶の表面からのAs元素の局所的な解離と、単結晶の表面におけるGa元素の液垂れが認められた。
本比較例においては、るつぼ4内に充填するB2O3の量をさらに削減させ、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを10mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.12とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、GaAs融液9からのAs元素の著しい揮発が認められた。また、引き上げ直後の単結晶の表面からのAs元素の局所的な解離、単結晶の表面におけるGa元素の液垂れ、多結晶化が認められた。
本比較例においては、るつぼ4に充填するB2O3の量を実施例4よりも増加させ、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを44mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.53とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、種結晶7とGaAs融液9との温度勾配が小さくなりすぎて、単結晶の成長(種付け)が困難となった。また、単結晶の外径制御の反応速度が遅れやすくなり、単結晶が長くなるにつれて外径乱れが大きくなった。
本比較例においては、るつぼ4に充填するB2O3の量をさらに増加させ、液体封止剤6の上方に引き上げられた単結晶10の外径が目標とする外径に到達した時の液体封止剤6の厚さhを50mmとした。すなわち、h/{(D1−D2)/2}=約0.61とした。その他の条件は、実施例1とほぼ同じである。その結果、種結晶7とGaAs融液9との温度勾配が小さくなりすぎて単結晶の成長(種付け)を行うことができなかった(多結晶が成長された)。
4 るつぼ
5 GaAs多結晶(原料)
6 液体封止剤
7 種結晶
9 GaAs融液(原料融液)
10 単結晶
Claims (4)
- 不活性ガスを充填した耐圧容器内に収容したるつぼに原料と液体封止剤とを収納して加熱し、種結晶を原料融液に接触させつつ前記種結晶と前記るつぼとを相対的に移動させて単結晶を成長させるLECによる化合物半導体単結晶の製造方法において、
前記液体封止剤の上方に引き上げられた前記単結晶の外径が目標とする外径に到達した時の前記液体封止剤の厚さをh(mm)、前記るつぼの内径をD1(mm)、前記目標とする外径をD2(mm)としたときに、0.19≦h/{(D1−D2)/2}≦0.52の範囲になるようにした
ことを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法。 - 前記液体封止剤の上方に引き上げられた前記単結晶の外径が目標とする外径に到達した時の前記液体封止剤の厚さをh(mm)、前記るつぼの内径をD1(mm)、前記目標とする外径をD2(mm)としたときに、0.25≦h/{(D1−D2)/2}≦0.31の範囲になるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体単結晶の製造方法。 - 前記液体封止剤として三酸化硼素を用いる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の化合物半導体単結晶の製造方法。 - 前記化合物半導体単結晶はGaAs,InP,GaP,InAsのいずれかである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の化合物半導体単結晶の製造方法。
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JP2008052903A JP2009208992A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
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JPS62119197A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 単結晶の製造方法 |
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JP2006169037A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Hitachi Cable Ltd | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
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2008
- 2008-03-04 JP JP2008052903A patent/JP2009208992A/ja active Pending
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