JP2009296226A - 車載用デジタル放送受信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のアンテナを車輌に搭載する場合に、各アンテナにて受信した受信信号をチューナへ伝送するための伝送線の数を削減することができる車載用デジタル放送受信システムを提供する。
【解決手段】4つのアンテナ2を第1信号処理装置10に接続し、第1信号処理装置10及び第2信号処理装置20を伝送線6で接続し、第2信号処理装置20が4つのアンテナ2による4つの受信信号をチューナ3へ出力する。第1信号処理装置10は、3つの受信信号の周波数を周波数変換回路11にて異なる周波数に変換し、信号重畳・分離回路12にて重畳して伝送線6に出力し、第2信号処理装置20へ与える。第2信号処理装置20は、与えられた信号を信号重畳・分離回路21にて分離して取得し、周波数変換回路22にて元の周波数に戻してチューナ3へ出力する。
【選択図】図2
【解決手段】4つのアンテナ2を第1信号処理装置10に接続し、第1信号処理装置10及び第2信号処理装置20を伝送線6で接続し、第2信号処理装置20が4つのアンテナ2による4つの受信信号をチューナ3へ出力する。第1信号処理装置10は、3つの受信信号の周波数を周波数変換回路11にて異なる周波数に変換し、信号重畳・分離回路12にて重畳して伝送線6に出力し、第2信号処理装置20へ与える。第2信号処理装置20は、与えられた信号を信号重畳・分離回路21にて分離して取得し、周波数変換回路22にて元の周波数に戻してチューナ3へ出力する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車輌に搭載されて、デジタル放送の受信を行うための複数のアンテナを備える車載用デジタル放送受信システムに関する。
従来、車輌にアンテナ及びチューナを搭載することによってテレビ放送に係る電波の受信を行い、車内に配設されたディスプレイにテレビ番組を表示する車載テレビが普及している。車載テレビにおいては、安定した電波の受信を行うために、車輌に複数のアンテナを搭載する場合が多い。これは所謂ダイバーシティ方式による受信技術であり、複数のアンテナにて受信した信号を合成する、又は、受信した複数の信号の中で最も受信状態のよいものを選択することによって、電波の受信感度を高める技術である。また近年ではテレビ放送のデジタル化が進められているが、デジタル放送の受信を良好に行うためには、車輌に4つのアンテナを搭載することが好ましい。
図6はデジタル放送を受信する従来の車載テレビの構成を示す模式図であり、図7は同ブロック図である。図において1は車輌であり、車輌1のフロントガラス及びリアガラスの左右上側には、デジタル放送を受信するための4つのアンテナ2がそれぞれ配設されている。また、車輌1の前部には、例えばインストルメントパネルの裏側などにデジタル放送受信用のチューナ3が配設されている。各アンテナ2は、受信信号を増幅する増幅器4(図6においては図示を省略する)と、受信信号を伝送するための伝送線5とを介してそれぞれチューナ3に接続されている。アンテナ2及びチューナ3を接続する4つの伝送線5は、車輌の1つのピラー内に配される場合が多い。
特許文献1においては、複数のアンテナのうち受信感度の優位なアンテナを選択して受信回路に接続することによって、受信回路をアンテナの数より削減し、コストを低減することができる車載用地上デジタルテレビの受信システムが提案されている。この受信システムでは、車輌に搭載したGPS(Global Positioning System)受信機から得られる自車輌の位置情報と、放送局側アンテナの位置情報とを基に、受信感度の優位なアンテナを選択している。
特開2007−281611号公報
車輌には走行の安全性及び利便性等を向上させるために種々の電子機器が搭載されており、電子機器を動作させるためにはバッテリなどの電力供給源に接続するための電力ケーブル、及びECU(Electronic Control Unit)などの制御機器との間でデータの送受信を行うための通信ケーブル等の伝送線を車輌中に配設する必要がある。また近年では、車輌の天井部分又はその近傍に配される電子機器が増加し、伝送線の数も増加しているが、車輌のピラー内にはそれほど大きな伝送線の配設スペースを確保できるわけではないため、ピラー内にこれらの伝送線を配設することが困難になる虞がある。
このため、上述のように従来の車載テレビ(図6参照)では、4つのアンテナ2及びチューナ3を接続する4つの伝送線5が車輌のピラー内に配設されているが、4つの伝送線5をピラー内に配設することは容易ではない。また、特許文献1に記載の車載用地上デジタルテレビの受信システムについても同様であり、上述の問題を解決することはできない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、デジタル放送を受信するための複数のアンテナを車輌に搭載する場合に、各アンテナにて受信した受信信号をチューナへ伝送するための伝送線の数を削減することができる車載用デジタル放送受信システムを提供することにある。
本発明に係る車載用デジタル放送受信システムは、車輌に搭載され、デジタル放送を受信するアンテナを複数備え、該アンテナが受信したデジタル放送に係る複数の受信信号を出力する車載用デジタル放送受信システムにおいて、複数の前記アンテナが接続される第1信号処理装置と、該第1信号処理装置に伝送線を介して接続され、前記アンテナが受信したデジタル放送に係る複数の受信信号を出力する第2信号処理装置とを備え、前記第1信号処理装置は、前記アンテナが受信した受信信号の周波数を変換する周波数変換部と、一のアンテナが受信した受信信号及び他のアンテナが受信して前記周波数変換部が周波数変換した受信信号を同一の伝送線へ出力する出力部とを有し、前記第2信号処理装置は、前記伝送線に出力された複数の受信信号を分離して取得する取得部と、該取得部が取得した受信信号の周波数を前記第1信号処理装置の周波数変換部による変換前の周波数に変換する周波数変換部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る車載用デジタル放送受信システムは、前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の一方が、周波数変換部が変換に用いる所定周波数の信号を出力する発振器と、前記発振器の出力信号を前記伝送線へ出力する出力部とを有し、前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の他方は、前記伝送線に出力された前記発振器の出力信号を取得する取得部を有し、前記他方の周波数変換部は、前記取得部が取得した前記発振器の出力信号を用いて周波数変換を行うようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る車載用デジタル放送受信システムは、前記一方が、前記発振器の出力信号の周波数を逓倍する逓倍部を有し、前記一方の周波数変換部は、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を用いて周波数変換を行うようにしてあり、前記一方の出力部は、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を前記伝送線へ出力するようにしてあり、前記他方の取得部は、前記伝送線に出力された前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を取得するようにしてあり、前記他方の周波数変換部は、前記取得部が取得した前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を用いて周波数変換を行うようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る車載用デジタル放送受信システムは、前記アンテナを4つ備え、前記第1信号処理装置の周波数変換部は、3つの前記アンテナが受信した受信信号の周波数をそれぞれ異なる周波数に変換するようにしてあり、前記第1信号処理装置の出力部は、前記周波数変換部が変換した3つの受信信号及び残りの1つのアンテナが受信した受信信号を前記伝送線へ出力するようにしてあり、前記第2信号処理装置の取得部は、前記伝送線に出力された4つの受信信号を分離して取得するようにしてあり、前記第2信号処理装置の周波数変換部は、前記取得部が取得した4つの受信信号のうちの3つの受信信号の周波数を変換するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る車載用デジタル放送受信システムは、前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の一方が、所定周波数の信号を出力する発振器と、該発振器の出力信号の周波数を逓倍して異なる周波数の2つの信号を出力する逓倍部と、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を前記伝送線へ出力する出力部とを有し、前記一方の周波数変換部は、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を用いて変換を行うようにしてあり、前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の他方は、前記伝送線へ出力された前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を分離して取得する取得部を有し、前記他方の周波数変換部は、前記取得部が取得した前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を用いて周波数変換を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、車輌に搭載されたデジタル放送を受信するための複数のアンテナを第1信号処理装置に接続し、この第1信号処理装置と第2信号処理装置とを1つの又は少数の伝送線で接続し、第2信号処理装置が複数のアンテナによる複数の受信信号を出力する。第2信号処理装置の出力信号はチューナへ入力すればよい。
第1信号処理装置は、各アンテナによる受信信号の周波数を変換し、周波数が異なる複数の信号を同一の伝送線に出力する。周波数が異なる複数の信号は重畳することによって同一の伝送線を介した送受信を行うことが可能である。これにより、1つの又は少数の伝送線を利用して複数の信号を第2信号処理装置へ与えることができる。第2信号処理装置は、重畳された複数の信号を分離して取得し、取得した信号の周波数を元に戻すことによって各アンテナでの受信信号を取得することができ、これらの信号を出力する。
これらにより、第1信号処理装置及び第2信号処理装置を接続する伝送線を、1つ又は少数(アンテナより少ない数)に削減することができる。例えば、アンテナ及び第1信号処理装置を車輌の天井部分又はその近傍に配設し、第2信号処理装置を車輌のインストルメントパネルの裏側などに配設してチューナに接続することによって、車輌のピラー内には1つ又は少数の伝送線を配設するのみでよい。
第1信号処理装置は、各アンテナによる受信信号の周波数を変換し、周波数が異なる複数の信号を同一の伝送線に出力する。周波数が異なる複数の信号は重畳することによって同一の伝送線を介した送受信を行うことが可能である。これにより、1つの又は少数の伝送線を利用して複数の信号を第2信号処理装置へ与えることができる。第2信号処理装置は、重畳された複数の信号を分離して取得し、取得した信号の周波数を元に戻すことによって各アンテナでの受信信号を取得することができ、これらの信号を出力する。
これらにより、第1信号処理装置及び第2信号処理装置を接続する伝送線を、1つ又は少数(アンテナより少ない数)に削減することができる。例えば、アンテナ及び第1信号処理装置を車輌の天井部分又はその近傍に配設し、第2信号処理装置を車輌のインストルメントパネルの裏側などに配設してチューナに接続することによって、車輌のピラー内には1つ又は少数の伝送線を配設するのみでよい。
また、第1信号処理装置がアンテナによる受信信号の周波数変換を行うためには、受信信号とは異なる周波数の発振信号が必要であり、且つ、第2信号処理装置が受信信号の周波数を元に戻すためには、第1信号処理装置が周波数変換に用いた発振信号が必要である。このため、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に周波数変換用の信号を出力する発振器を設け、この発振器が出力する信号を他方へ与える必要がある。
そこで、本発明においては、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に発振器を設け、アンテナによる受信信号を重畳して授受する伝送線を利用し、発振器の出力信号を更に重畳して他方へ出力する。これにより、第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間の伝送線数を増すことなく、発振器の出力信号を授受することができる。
そこで、本発明においては、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に発振器を設け、アンテナによる受信信号を重畳して授受する伝送線を利用し、発振器の出力信号を更に重畳して他方へ出力する。これにより、第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間の伝送線数を増すことなく、発振器の出力信号を授受することができる。
また、3つ以上のアンテナを車輌に搭載し、3つ以上の受信信号を重畳して同一の伝送線で第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間の授受を行う場合、少なくとも2つ以上の受信信号を異なる周波数に変換する必要があるため、周波数変換を行うために2つ以上の周波数が異なる発振信号が必要である。しかし、異なる周波数の信号を出力する2つ以上の発振器を設けると車載用デジタル放送受信システムのコストが増大する。
そこで、本発明においては、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に発振器を設けると共に、この発振器の出力信号を逓倍して周波数が異なる複数の信号を生成する。また、発振器を有する一方は、発振器の出力信号及び逓倍した複数の信号を重畳して伝送線に出力することにより、他方へ与える。これにより、複数の発振器を設けることなく、複数の受信信号を異なる周波数に変換して第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間で授受することができる。
そこで、本発明においては、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に発振器を設けると共に、この発振器の出力信号を逓倍して周波数が異なる複数の信号を生成する。また、発振器を有する一方は、発振器の出力信号及び逓倍した複数の信号を重畳して伝送線に出力することにより、他方へ与える。これにより、複数の発振器を設けることなく、複数の受信信号を異なる周波数に変換して第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間で授受することができる。
また、例えば車輌に4つのアンテナを搭載する場合、第1信号処理装置は3つのアンテナが受信した受信信号をそれぞれ異なる周波数に周波数変換すると共に、周波数変換した3つの信号と残りの1つのアンテナが受信した受信信号とを重畳して伝送線に出力する構成とすることができる。第2信号処理装置は、重畳された4つの信号を分離して取得し、これらのうちの3つの信号を元の周波数に戻すことによって、4つのアンテナが受信した4つの受信信号を取得することができる。これにより、4つのアンテナが受信した4つの受信信号を同一の伝送線を用いて第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間で授受することができる。
4つのアンテナを搭載する場合、3つの受信信号を周波数変換する必要があるため、1つの発振器の出力信号を逓倍して2つの周波数が異なる信号を生成する。これにより、発振器の出力信号及び逓倍された2つの信号の3つの周波数が異なる信号を周波数変換に用いることができる。
よって、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に発振器を設け、この発振器の出力信号を逓倍して2つの信号を生成し、発振器の出力信号及び逓倍された2つの信号の3つの信号を重畳して伝送線に出力することで他方へ与える。これにより、第1信号処理装置は3つのアンテナによる3つの受信信号を周波数変換することができ、第2信号処理装置は周波数変換された3つの受信信号を元の周波数に戻すことができる。
よって、第1信号処理装置又は第2信号処理装置のいずれか一方に発振器を設け、この発振器の出力信号を逓倍して2つの信号を生成し、発振器の出力信号及び逓倍された2つの信号の3つの信号を重畳して伝送線に出力することで他方へ与える。これにより、第1信号処理装置は3つのアンテナによる3つの受信信号を周波数変換することができ、第2信号処理装置は周波数変換された3つの受信信号を元の周波数に戻すことができる。
本発明による場合は、複数のアンテナにて受信された複数の受信信号を第1信号処理装置が重畳して同一の伝送線に出力することで第2信号処理装置へ与える構成とすることによって、各アンテナにて受信された受信信号を伝送するための第1信号処理装置及び第2信号処理装置の間の伝送線数を削減することができる。これにより、例えば車輌のフロントガラス及びリアガラスの左右上側に配されたアンテナからインストルメントパネルの裏側などに配設されたチューナまで受信信号を伝送する場合に、車輌のピラー内に配設する伝送線の数を削減することができる。よって、車輌のピラー内における伝送線の配設を容易化することができ、ピラー内に他の機器の伝送線を配設するなど伝送線の配設に係る自由度を高めることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムを搭載した車輌の構成を示す模式図である。また、図2は、本発明の実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。図において1は車輌であり、車輌1のフロントガラス及びリアガラスの左右上側には、デジタル放送を受信するための4つのアンテナ2がそれぞれ配設されている。また、車輌1の前部には、例えばインストルメントパネルの裏側などにデジタル放送受信用のチューナ3が配設されている。なお、4つのアンテナ2及びチューナ3の車輌1における配設位置は、図6に示した従来の車載テレビでの配設位置と略同じである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムを搭載した車輌の構成を示す模式図である。また、図2は、本発明の実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。図において1は車輌であり、車輌1のフロントガラス及びリアガラスの左右上側には、デジタル放送を受信するための4つのアンテナ2がそれぞれ配設されている。また、車輌1の前部には、例えばインストルメントパネルの裏側などにデジタル放送受信用のチューナ3が配設されている。なお、4つのアンテナ2及びチューナ3の車輌1における配設位置は、図6に示した従来の車載テレビでの配設位置と略同じである。
本実施の形態に係る車載用デジタル放送受信システムは、上述の4つのアンテナ2と、第1信号処理装置10及び第2信号処理装置20とを備えて構成されている。第1信号処理装置10は車輌1の天井に配設されており、4つのアンテナ2は、受信信号を増幅する増幅器4(図1においては図示を省略する)と、受信信号を伝送するための伝送線5とを介してそれぞれ第1信号処理装置10に接続されている。第2信号処理装置20は、チューナ3の近傍に配設されており、4つの伝送線を介してチューナ3に接続されている。また、第1信号処理装置10及び第2信号処理装置20は、車輌1のピラー内に配設された伝送線6を介して接続されている。
アンテナ2は、例えば周波数が470MHz〜770MHzの地上デジタルテレビジョン放送に係る電波を受信するためのものであり、車輌1のフロントガラス及びリアガラスに搭載されている。4つのアンテナ2は同じ電波を受信するが、電波の送信元と車輌1との位置関係、及び車輌1の周囲の建造物等の影響により、各アンテナ2が受信した受信信号は信号強度などがそれぞれ異なる。4つのアンテナ2が受信した受信信号は、増幅器4によりそれぞれ増幅され、伝送線5を介して第1信号処理装置10へ与えられる。ここで、各アンテナ2が受信した受信信号の周波数をf01とする。
第1信号処理装置10は、3つの周波数変換回路11と、1つの信号重畳・分離回路12とを備えて構成されている。第1信号処理装置10には4つのアンテナが受信した4つの受信信号が入力されるが、これらのうち3つの受信信号はそれぞれ周波数変換回路11へ入力されて周波数を変換された後で信号重畳・分離回路12に与えられ、1つの受信信号は直接に信号重畳・分離回路12に与えられる。
周波数変換回路11は、入力された信号の周波数を、与えられた局部発振信号の周波数に応じて変換する回路である。例えば、入力信号の周波数をfa とし、局部発振信号の周波数をfb とした場合、周波数変換回路11は周波数がfc =fa +fb の信号を出力する。本実施の形態においては、3つの周波数変換回路11には、信号重畳・分離回路12から周波数f11、2f11又は3f11の局部発振信号がそれぞれ与えられている。よって、周波数f01の受信信号がそれぞれ入力された3つの周波数変換回路11は、受信信号を周波数f02=f01+f11、f03=f01+2f11又はf04=f01+3f11の信号にそれぞれ変換し、信号重畳・分離回路12へ与える。
信号重畳・分離回路12は、伝送線6を介して第2信号処理装置20に接続されており、与えられた4つの受信信号(周波数f01、f02、f03及びf04の信号)を重畳して伝送線6に出力することによって、第2信号処理装置20へ4つの受信信号を与える。また、信号重畳・分離回路12は、伝送線6を介して第2信号処理装置20から与えられた信号を取得し、この信号を周波数f11、2f11及び3f11の3つの局部発振信号に分離して取得することによって、第2信号処理装置20にて生成された局部発振信号を周波数変換回路11へそれぞれ与えることができる。
第2信号処理装置20は、信号重畳・分離回路21と、3つの周波数変換回路22と、局部発振信号を生成する局部発振器23と、入力された信号の周波数を逓倍する2逓倍回路24及び3逓倍回路25とを備えて構成されている。第2信号処理装置20の信号重畳・分離回路21は、第1信号処理装置10の信号重畳・分離回路12と同様の回路であり、伝送線6を介して第1信号処理装置10の信号重畳・分離回路12に接続されている。信号重畳・分離回路21は、伝送線6を介して第1信号処理装置10から与えられた信号を取得し、この信号から周波数f01、f02、f03及びf04の4つの受信信号を分離して取得する。これら4つの受信信号のうち周波数f01の受信信号は第2信号処理装置20の出力信号としてチューナ3へ出力され、周波数f02、f03及びf04の3つの受信信号は周波数変換回路22へそれぞれ与えられる。
第2信号処理装置20の周波数変換回路22は、入力された信号の周波数を、与えられた局部発振信号の周波数に応じて変換する回路であり、第1信号処理装置10の周波数変換回路11と同様の回路である。ただし、第2信号処理装置20の周波数変換回路22は、例えば、入力信号の周波数をfa とし、局部発振信号の周波数をfb とした場合、周波数がfc =fa −fb の信号を出力する。これにより、第2信号処理装置20の周波数変換回路22は、第1信号処理装置10の周波数変換回路11が行った周波数変換の処理に対して、逆変換の処理を行うことができ、周波数変換回路11により周波数が変換された受信信号を元の周波数に戻すことができる。
局部発振器23は、周波数f11の局部発振信号を生成して出力するものである。局部発振信号は、周波数変換回路11及び22による周波数の変換処理に用いられる信号であり、例えば周波数が1GHz程度の信号とすることができる。局部発振器23が出力した周波数f11の局部発振信号は、周波数f02の受信信号が入力される周波数変換回路22と、信号重畳・分離回路21と、2逓倍回路24及び3逓倍回路25とに与えられる。
2逓倍回路24は与えられた信号の周波数を2倍にして出力する回路であり、3逓倍回路25は与えられた信号の周波数を3倍にして出力する回路である。局部発振器23から与えられた周波数f11の局部発振信号を与えられた2逓倍回路24は、周波数2f11の局部発振信号を、周波数f03の受信信号が入力される周波数変換回路22と、信号重畳・分離回路21とに与える。また、3逓倍回路25は、周波数3f11の局部発振信号を、周波数f04の受信信号が入力される周波数変換回路22と、信号重畳・分離回路21とに与える。
信号重畳・分離回路21から周波数f02の受信信号が与えられ、局部発振器23から周波数f11の局部発振信号が与えられた周波数変換回路22は、f02−f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置20の出力信号としてチューナ3へ出力する。また、信号重畳・分離回路21から周波数f03の受信信号が与えられ、2逓倍回路24から周波数2f11の局部発振信号が与えられた周波数変換回路22は、f03−2f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置20の出力信号としてチューナ3へ出力する。同様に、信号重畳・分離回路21から周波数f04の受信信号が与えられ、3逓倍回路25から周波数3f11の局部発振信号が与えられた周波数変換回路22は、f04−3f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置20の出力信号としてチューナ3へ出力する。これらにより、第2信号処理装置20は、4つのアンテナ2にて受信した周波数f01の4つの受信信号を出力してチューナ3へ与えることができる。
また、局部発振器23から周波数f11の局部発振信号が与えられ、2逓倍回路24から周波数2f11の局部発振信号が与えられ、3逓倍回路25から周波数3f11の局部発振信号が与えられた信号重畳・分離回路21は、3つの局部発振信号を重畳して伝送線6に出力することによって、第1信号処理装置10へ3つの局部発振信号を与える。これにより、第1信号処理装置10は信号重畳・分離回路12にて3つの局部発振信号を分離して取得し、周波数変換回路11へ与えることができる。よって、第1信号処理装置10の周波数変換回路11による周波数の変換処理と、第2信号処理装置20の周波数変換回路22による周波数変換処理とを、同じ局部発振信号を基に行うことができる。
以上の構成の車載用デジタル放送受信システムにおいては、4つのアンテナ2にて受信した4つの受信信号を第1信号処理装置10が重畳して伝送線6に出力することにより第2信号処理装置20へ与え、重畳された4つの受信信号を第2信号処理装置が分離して取得し、チューナ3へ与える構成とすることにより、第1信号処理装置10及び第2信号処理装置20は1つの伝送線6で接続すればよい(電力供給線を接続する必要はあるが、4つの受信信号を重畳し、電力供給線を介して第1信号処理装置10から第2信号処理装置20へ受信信号を与える構成とすることもできる)。よって、アンテナ2をフロントガラス及びリアガラスの左右上側にそれぞれ配設し、第1信号処理装置10を車輌1の天井部分に配設し、第2信号処理装置20を車輌1のインストルメントパネルの裏側などチューナ3の近傍に配設することで、車輌1のピラー内には1つの伝送線6を配設するのみでよく、アンテナ2毎の伝送線をピラー内に配設する場合と比較して、車輌1のピラー内における伝送線の配設を容易化することができ、ピラー内に他の機器の伝送線を配設するなど伝送線の配設に係る自由度を高めることができる。
また、第2信号処理装置20に局部発振器23、2逓倍回路24及び3逓倍回路25を設けて周波数f11、2f11及び3f11の3つの局部発振信号を生成すると共に、これら3つの局部発振信号を重畳して伝送線6に出力し、伝送線6を介して第1信号処理装置10へ与える構成とすることにより、局部発振器23を1つのみ備えればよいため車載用デジタル放送受信システムのコスト増大を抑制でき、また、伝送線6の数を増すことなく、第1信号処理装置10の周波数変換回路11及び第2信号処理装置20の周波数変換回路22が同じ局部発振信号を基に周波数変換を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、第2信号処理装置20のみが2逓倍回路24及び3逓倍回路25を備える構成としたが、これに限るものではなく、第2信号処理装置20から第1信号処理装置10へ局部発振器23が生成した周波数f11の局部発振信号のみを与える場合には、第1信号処理装置10も2逓倍回路24及び3逓倍回路25を備える構成としてもよい。また、車輌1におけるアンテナ2、第1信号処理装置10、第2信号処理装置20、チューナ3及び伝送線6等の配設位置は、図1に示したものに限らない。また、車載用デジタル放送受信システムが地上デジタルテレビジョン放送に係る電波を受信するものとしたが、これに限るものではなく、衛星デジタルテレビジョン放送、地上デジタル音声放送(デジタルラジオ)、携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス(ワンセグ)、又はデジタルデータ放送等のその他のデジタル放送を受信するシステムであっても同様の構成を適用することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムは第2信号処理装置20が局部発振器23、2逓倍回路24及び3逓倍回路25を備える構成であるが、実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムは第1信号処理装置210が局部発振器23、2逓倍回路24及び3逓倍回路25を備える構成である。
図3は、本発明の実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムは第2信号処理装置20が局部発振器23、2逓倍回路24及び3逓倍回路25を備える構成であるが、実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムは第1信号処理装置210が局部発振器23、2逓倍回路24及び3逓倍回路25を備える構成である。
第1信号処理装置210の局部発振器23は、周波数f11の局部発振信号を発生して、1つの周波数変換回路11と、2逓倍回路24及び3逓倍回路25と、信号重畳・分離回路212とへ与える。局部発振器23から周波数f11の局部発振信号を与えられた2逓倍回路24は、周波数2f11の局部発振信号を、1つの周波数変換回路11と、信号重畳・分離回路212へ与える。同様に3逓倍回路25は、周波数3f11の局部発振信号を、1つの周波数変換回路11と、信号重畳・分離回路212へ与える。
局部発振器23から周波数f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路11は、アンテナ2が受信した周波数f01の受信信号を、周波数f02=f01+f11の受信信号に変換して信号重畳・分離回路212へ与える。2逓倍回路24から周波数2f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路11は、アンテナ2が受信した周波数f01の受信信号を、周波数f03=f01+2f11の受信信号に変換して信号重畳・分離回路212へ与える。同様に、3逓倍回路25から周波数3f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路11は、アンテナ2が受信した周波数f01の受信信号を、周波数f04=f01+3f11の受信信号に変換して信号重畳・分離回路212へ与える。
第1信号処理装置210の信号重畳・分離回路212は、与えられた周波数f01、f02、f03及びf04の4つの受信信号と、与えられた周波数f11、2f11、3f11の3つの局部発振信号とを重畳して伝送線6に出力し、重畳した信号を第2信号処理装置220へ与える。
第2信号処理装置220の信号重畳・分離回路221は、第1信号処理装置210から与えられた信号を分離して取得し、周波数f01の受信信号をチューナ3へ出力すると共に、周波数f02の受信信号及び周波数f11の局部発振信号を1つの周波数変換回路22へ与え、周波数f03の受信信号及び周波数2f11の局部発振信号を1つの周波数変換回路22へ与え、また周波数f04の受信信号及び周波数3f11の局部発振信号を1つの周波数変換回路22へ与える。
周波数f02の受信信号及び周波数f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路22は、f02−f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置220の出力信号としてチューナ3へ出力する。周波数f03の受信信号及び周波数2f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路22は、f03−2f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置220の出力信号としてチューナ3へ出力する。同様に、周波数f04の受信信号及び周波数3f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路22は、f04−3f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置220の出力信号としてチューナ3へ出力する。
以上の構成の実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムにおいては、局部発振器23、2逓倍回路24及び3逓倍回路25を第1信号処理装置210に備える構成とした場合であっても、実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムと同様の効果を得ることができる。実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムは第2信号処理装置20の回路規模が大きく、第1信号処理装置10の回路規模が小さいが、反対に、実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムは第1信号処理装置210の回路規模が大きく、第2信号処理装置220の回路規模が小さい。よって、車輌1において車載用デジタル放送受信システムを搭載するためのスペースの大きさなどに応じて、車載用デジタル放送受信システムを実施の形態1又は実施の形態2のいずれの構成とするか判断すればよい。
なお、実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムのその他の構成は、実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムの構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1及び実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムは4つのアンテナ2が受信した4つの受信信号を重畳して出力する構成であるが、実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムは、4つのアンテナ2が受信した4つの受信信号のうち2つのみを重畳して出力する構成である。
図4は、本発明の実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1及び実施の形態2に係る車載用デジタル放送受信システムは4つのアンテナ2が受信した4つの受信信号を重畳して出力する構成であるが、実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムは、4つのアンテナ2が受信した4つの受信信号のうち2つのみを重畳して出力する構成である。
実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムは、2つのアンテナ2が受信した受信信号を第1信号処理装置310へ与えると共に、他の2つのアンテナ2が受信した受信信号を直接に伝送線5を介してチューナ3へ与える。第1信号処理装置310は、周波数変換回路11及び信号重畳・分離回路312を備えて構成されており、2つのアンテナ2にて受信された周波数f01の受信信号の一方が周波数変換回路11へ与えられ、他方が信号重畳・分離回路312へ与えられる。
周波数変換回路11は、アンテナ2にて受信された周波数f01の受信信号が与えられると共に、信号重畳・分離回路312から周波数f11の局部発振信号が与えられている。周波数変換回路11は、周波数f01の受信信号を、周波数f02=f01+f11の受信信号に変換して信号重畳・分離回路312へ与える。
信号重畳・分離回路312は、与えられた周波数f01及びf02の受信信号を重畳して出力し、伝送線6を介して第2信号処理装置320へ与える。また、信号重畳・分離回路312は、第2信号処理装置320から伝送線6を介して与えられる周波数f11の局部発振信号を分離して取得し、周波数変換回路11へ与える。
第2信号処理装置320は、信号重畳・分離回路321と、周波数変換回路22と、局部発振器23とを備えて構成されている。信号重畳・分離回路321は、第1信号処理回路310から伝送線6を介して与えられた信号を、周波数f01及びf02の2つの受信信号に分離して取得し、周波数f01の受信信号を第2信号処理回路320の出力信号としてチューナ3へ与えると共に、周波数f02の受信信号を周波数変換回路22へ与える。また、信号重畳・分離回路321には局部発振器23から周波数f11の局部発振信号が与えられており、信号重畳・分離回路321はこの局部発振信号を伝送線6に重畳して出力し、第1信号処理装置310へ与える。
局部発振器23は、周波数f11の局部発振信号を生成して、周波数変換回路22及び信号重畳・分離回路321へ与える。周波数f02の受信信号及び周波数f11の局部発振信号が与えられた周波数変換回路22は、f02−f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置20の出力信号としてチューナ3へ出力する。
以上の構成の実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムにおいては、2つのアンテナ2にて受信した2つの受信信号を重畳して出力することによって、第1信号処理装置310が1つの伝送線6を介して2つの受信信号を第2信号処理装置320へ与えることができるため、図6及び図7に示した構成と比較して、車輌1のピラー内に配設する伝送線の数を1つ削減できる。
なお、本実施の形態においては、4つのアンテナが受信した4つの受信信号のうち、2つの受信信号を重畳する構成としたが、これに限るものではなく、3つの受信信号を重畳する構成としてもよく、この場合には図6及び図7に示した構成と比較して、車輌1のピラー内に配設する伝送線の数を2つ削減できる。また、第1信号処理装置310及び第2信号処理装置320を2つずつ備えて、4つのアンテナが受信した4つの受信信号を2つずつ重畳する構成としてもよい。
なお、実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムのその他の構成は、実施の形態1に係る車載用デジタル放送受信システムの構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムは第2信号処理装置320が局部発振器23を備える構成であるが、実施の形態4に係る車載用デジタル放送受信システムは第1信号処理装置410が局部発振器23を備える構成である。
図5は、本発明の実施の形態4に係る車載用デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムは第2信号処理装置320が局部発振器23を備える構成であるが、実施の形態4に係る車載用デジタル放送受信システムは第1信号処理装置410が局部発振器23を備える構成である。
第1信号処理装置410の局部発振器23は、周波数f11の局部発振信号を発生して、周波数変換回路11及び信号重畳・分離回路412へ与える。局部発振器23から周波数f11の局部発振信号を与えられた周波数変換回路11は、アンテナ2が受信した周波数f01の受信信号を、周波数f02=f01+f11の受信信号に変換して信号重畳・分離回路412へ与える。
信号重畳・分離回路412にはアンテナ2が受信した周波数f01の受信信号と、周波数変換回路11により周波数f02に変換された受信信号と、局部発振器23による周波数f11の局部発振信号とが与えられており、信号重畳・分離回路412は、これら3つの信号を重畳して出力し、伝送線6を介して第2信号処理装置420へ与える。
第2信号処理装置420の信号重畳・分離回路421は、第1信号処理装置410から与えられた信号を分離して取得し、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置420の出力信号としてチューナ3へ出力すると共に、周波数f02の受信信号及び周波数f11の局部発振信号を周波数変換回路22へ与える。周波数変換回路22は、f02−f11=f01の周波数変換を行って、周波数f01の受信信号を第2信号処理装置420の出力信号としてチューナ3へ出力する。
以上の構成の実施の形態4に係る車載用デジタル放送受信システムは、実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムと同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態4に係る車載用デジタル放送受信システムのその他の構成は、実施の形態3に係る車載用デジタル放送受信システムの構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
1 車輌
2 アンテナ
3 チューナ
4 増幅器
5 伝送線
6 伝送線
10 第1信号処理装置
11 周波数変換回路(周波数変換部)
12 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
20 第2信号処理装置
21 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
22 周波数変換回路(周波数変換部)
23 局部発振器(発振器)
24 2逓倍回路(逓倍部)
25 3逓倍回路(逓倍部)
210 第1信号処理装置
212 信号重畳・分離回路(出力部)
220 第2信号処理装置
221 信号重畳・分離回路(取得部)
310 第1信号処理装置
312 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
320 第2信号処理装置
321 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
410 第1信号処理装置
412 信号重畳・分離回路(出力部)
420 第2信号処理装置
421 信号重畳・分離回路(取得部)
2 アンテナ
3 チューナ
4 増幅器
5 伝送線
6 伝送線
10 第1信号処理装置
11 周波数変換回路(周波数変換部)
12 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
20 第2信号処理装置
21 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
22 周波数変換回路(周波数変換部)
23 局部発振器(発振器)
24 2逓倍回路(逓倍部)
25 3逓倍回路(逓倍部)
210 第1信号処理装置
212 信号重畳・分離回路(出力部)
220 第2信号処理装置
221 信号重畳・分離回路(取得部)
310 第1信号処理装置
312 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
320 第2信号処理装置
321 信号重畳・分離回路(出力部、取得部)
410 第1信号処理装置
412 信号重畳・分離回路(出力部)
420 第2信号処理装置
421 信号重畳・分離回路(取得部)
Claims (5)
- 車輌に搭載され、デジタル放送を受信するアンテナを複数備え、該アンテナが受信したデジタル放送に係る複数の受信信号を出力する車載用デジタル放送受信システムにおいて、
複数の前記アンテナが接続される第1信号処理装置と、
該第1信号処理装置に伝送線を介して接続され、前記アンテナが受信したデジタル放送に係る複数の受信信号を出力する第2信号処理装置と
を備え、
前記第1信号処理装置は、
前記アンテナが受信した受信信号の周波数を変換する周波数変換部と、
一のアンテナが受信した受信信号及び他のアンテナが受信して前記周波数変換部が周波数変換した受信信号を同一の伝送線へ出力する出力部と
を有し、
前記第2信号処理装置は、
前記伝送線に出力された複数の受信信号を分離して取得する取得部と、
該取得部が取得した受信信号の周波数を前記第1信号処理装置の周波数変換部による変換前の周波数に変換する周波数変換部と
を有すること
を特徴とする車載用デジタル放送受信システム。 - 前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の一方は、
周波数変換部が変換に用いる所定周波数の信号を出力する発振器と、
前記発振器の出力信号を前記伝送線へ出力する出力部と
を有し、
前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の他方は、前記伝送線に出力された前記発振器の出力信号を取得する取得部を有し、
前記他方の周波数変換部は、前記取得部が取得した前記発振器の出力信号を用いて周波数変換を行うようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の車載用デジタル放送受信システム。 - 前記一方は、前記発振器の出力信号の周波数を逓倍する逓倍部を有し、
前記一方の周波数変換部は、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を用いて周波数変換を行うようにしてあり、
前記一方の出力部は、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を前記伝送線へ出力するようにしてあり、
前記他方の取得部は、前記伝送線に出力された前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を取得するようにしてあり、
前記他方の周波数変換部は、前記取得部が取得した前記発振器の出力信号及び前記逓倍部が逓倍した信号を用いて周波数変換を行うようにしてあること
を特徴とする請求項2に記載の車載用デジタル放送受信システム。 - 前記アンテナを4つ備え、
前記第1信号処理装置の周波数変換部は、3つの前記アンテナが受信した受信信号の周波数をそれぞれ異なる周波数に変換するようにしてあり、
前記第1信号処理装置の出力部は、前記周波数変換部が変換した3つの受信信号及び残りの1つのアンテナが受信した受信信号を前記伝送線へ出力するようにしてあり、
前記第2信号処理装置の取得部は、前記伝送線に出力された4つの受信信号を分離して取得するようにしてあり、
前記第2信号処理装置の周波数変換部は、前記取得部が取得した4つの受信信号のうちの3つの受信信号の周波数を変換するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の車載用デジタル放送受信システム。 - 前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の一方は、
所定周波数の信号を出力する発振器と、
該発振器の出力信号の周波数を逓倍して異なる周波数の2つの信号を出力する逓倍部と、
前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を前記伝送線へ出力する出力部と
を有し、
前記一方の周波数変換部は、前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を用いて変換を行うようにしてあり、
前記第1信号処理装置又は第2信号処理装置の他方は、前記伝送線へ出力された前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を分離して取得する取得部を有し、
前記他方の周波数変換部は、前記取得部が取得した前記発振器の出力信号及び前記逓倍部の2つの出力信号を用いて周波数変換を行うようにしてあること
を特徴とする請求項4に記載の車載用デジタル放送受信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008146894A JP2009296226A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | 車載用デジタル放送受信システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008146894A JP2009296226A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | 車載用デジタル放送受信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019068354A (ja) * | 2017-10-04 | 2019-04-25 | 株式会社タムラ製作所 | ダイバーシティ型マイクロフォンの受信システム |
CN114616758A (zh) * | 2019-11-08 | 2022-06-10 | 株式会社自动网络技术研究所 | 车载用无线系统 |
-
2008
- 2008-06-04 JP JP2008146894A patent/JP2009296226A/ja active Pending
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