JP2009274004A - 土壌の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機ハロゲン化合物を含有する土壌を前記有機ハロゲン化合物の沸点以上の温度に間接的に加熱して水分と有機ハロゲン化合物を揮発させ、水分を含まない乾燥した浄化土壌とする間接熱脱着工程11と、揮発した有機ハロゲン化合物を前記水分とともに加熱して前記有機ハロゲン化合物を分解する分解工程12と、分解工程から出てくる排ガスを水の沸点以下の温度に急冷して排ガス中に含まれる水分を凝縮させるガス冷却工程と、前記凝縮水から浮遊粒子を除去する水処理を行う水処理工程14と、水処理工程で得られた処理水を凝集沈殿による水処理を行い、重金属類を除去した後、下水もしくは公共水域へ排水する凝集沈殿工程15を備えることを特徴とする土壌の処理方法。
【選択図】 図1
Description
ガス冷却工程3で発生した水は、貯留タンク4に導かれる。貯留タンク4からの水は、ポンプ5により凝集沈殿工程6に導かれる。凝集沈殿工程6では、薬品による凝集沈殿処理を行い、水中に溶解している重金属等を沈殿させる。凝集沈殿処理工程6での沈殿物は産業廃棄物として廃棄され、処理水は下水もしくは公共水域へ排水される。
さらに、この排水を貯留タンクから水処理工程へ導くためにはポンプが必要である。しかし、排水中のSS濃度が高いため、その浮遊粒子によりポンプ構造のシール機能が不能となり、ポンプの故障の要因となっているという問題がある。
本発明に係る土壌の処理方法は、上述したように、間接熱脱着工程(a)と、分解工程(b)と、ガス冷却工程(c)と、水処理工程(d)と、凝縮沈殿工程(e)を行う。
上記間接熱脱着工程(a)では、間接熱脱着法を用いて土壌を400℃以上の温度域に間接的に加熱することができる。ここで、土壌の間接加熱とは、汚染土壌に火炎が直接接触することなく、汚染土壌を収容している装置の外部の熱源から伝熱によって加熱する方式をいう。本発明で処理する有機ハロゲン化合物としては、難分解性化合物であるPCB、ダイオキシン類、及び揮発性化合物であるトリクロロエチレンなど種々の化合物が挙げられる。
図1を参照して本発明の実施の形態に係る土壌の処理方法を説明する。なお、本実施形態は下記に述べることに限定されない。
本実施形態では、汚染土壌Cから間接熱脱着工程11,分解工程12,ガス冷却工程13,水処理工程14の各処理を経て得た水分を間接熱脱着工程11で得た浄化土壌に戻し、汚染土壌Cに元々含まれていた初期の水分を有効に再利用する。但し、ここで浄化土壌Pに戻すことができる水分は、浄化土壌Pの含水率が10質量%程度になる量だけである。従って、水処理工程14にて余剰となった水分は、凝集沈殿工程15に導かれ、処理を経た後、下水もしくは公共水域へ排水される。なお、図中の符番16はポンプを示す。
ガス冷却工程13で発生した水のPCB濃度やダイオキシン類の濃度は、分解工程12の分解性能と、間接熱脱着工程11から飛散する土壌微粒子の量に依存する。分解工程12の温度が1100℃、滞留時間が5秒間の場合は、PCB濃度は排出基準値(0.003mg/L)を常に下回る。ダイオキシン類濃度は、間接熱脱着工程11から飛散する土壌微粒子の量に依存する。土壌微粒子のダイオキシン類濃度は、浄化土壌Pと同じレベルであり10pg−TEQ/Lとなる。
水処理工程14では間接熱脱着工程11から飛散する微粒子(SS濃度)を100mg/L以下にする。SSを除去する手段としては、遠心分離法、重力沈降、フィルタープレス、膜分離を用いることができる。SS中のダイオキシン類濃度は、浄化土壌Pと同レベルの10pg−TEQ/g程度であるので、浄化土壌Pと同じ扱いにすることができる。SSを100mg/L以下にした水は、間接熱脱着工程11から排出される浄化土壌Pの湿潤水として用いることができる。
PCB濃度が14,000mg/kg、ダイオキシン類濃度が280,000pg−TEQ/g、含水率が15質量%の土壌を対象とし、土壌加熱手段は回転式スクリューフィーダーで燃焼方式の間接熱脱着装置を採用した。汚染土壌Cの導入速度を300kg/時間として処理を行った例を示す。
Claims (6)
- 土壌に含まれる有機ハロゲン化合物を無害化する土壌の処理方法において、
有機ハロゲン化合物を含有する土壌を前記有機ハロゲン化合物の沸点以上の温度に間接的に加熱して水分と有機ハロゲン化合物を揮発させ、水分を含まない乾燥した浄化土壌とする間接熱脱着工程と、
揮発した有機ハロゲン化合物を前記水分とともに加熱して前記有機ハロゲン化合物を分解する分解工程と、
前記分解工程から出てくる排ガスを水の沸点以下の温度に急冷して排ガス中に含まれる水分を凝縮させるガス冷却工程と、
前記凝縮水から浮遊粒子を除去する水処理を行う水処理工程と、
前記水処理工程で得られた処理水を凝集沈殿による水処理を行い、重金属類を除去した後、下水もしくは公共水域へ排水する凝集沈殿工程を備えることを特徴とする土壌の処理方法。 - 前記水処理工程で得られる処理水に含まれる浮遊粒子の濃度が0mg/Lであることを特徴とする請求項1記載の土壌の処理方法。
- 前記水処理工程で得られる処理水に含まれる浮遊粒子の濃度が1000mg/L以下であり、前記処理水を前記間接熱脱着工程で得られた浄化土壌に湿潤水として戻して再利用する再利用工程を具備し、前記水処理工程で得られる処理水の水量が前記再利用工程で利用する湿潤水の水量より多い場合、その余剰分の水を凝集沈殿工程へ導くことを特徴とする請求項1記載の土壌の処理方法。
- 前記ガス冷却工程における凝縮水を、直接前記水処理工程へ移送させることを特徴とする請求項1記載の土壌の処理方法。
- 前記水処理工程において、遠心分離法、重力沈降法、フィルタープレス法または膜分離法のいずれかを用いて前記凝縮水から直径1000μm以下の浮遊粒子を除去することを特徴とする請求項1記載の土壌の処理方法。
- 前記間接熱脱着工程において、間接熱脱着法を用いて土壌を400℃以上600℃以下の温度に間接的に加熱し、かつ、
前記分解工程において、水蒸気分解法、燃焼分解法のいずれかを用いて揮発して有機ハロゲン化合物を900℃以上の温度に加熱することを特徴とする請求項1記載の土壌の処理方法。
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