JP2009265234A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間転写体の回転に悪影響を及ぼすことなく、中間転写体表面へのトナー外添剤の局部的な付着を防止することにより、画像むらの発生を防止することができ、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、中間転写ベルト8に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するファーブラシ52と、このファーブラシ52の付着物を除去するクリーニングローラ53と、このクリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更可能な移動機構100とが設けられた中間転写ベルト8用クリーニング装置50と、中間転写ベルト8の表面濃度を検出する濃度検出センサ14とを備える。そして、この濃度検出センサ14を用いて検出した中間転写ベルト8の表面濃度の濃淡に対応して、移動機構100により、クリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更する。
【選択図】図4
【解決手段】画像形成装置1は、中間転写ベルト8に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するファーブラシ52と、このファーブラシ52の付着物を除去するクリーニングローラ53と、このクリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更可能な移動機構100とが設けられた中間転写ベルト8用クリーニング装置50と、中間転写ベルト8の表面濃度を検出する濃度検出センサ14とを備える。そして、この濃度検出センサ14を用いて検出した中間転写ベルト8の表面濃度の濃淡に対応して、移動機構100により、クリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更する。
【選択図】図4
Description
本発明は、複写機やプリンタに代表される電子写真方式の画像形成装置、特に中間転写体を使用してトナー像を用紙に転写する画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体として感光体ドラムが広く用いられている。感光体ドラムを用いた一般的な画像形成動作は以下のようである。感光体ドラムの表面は帯電装置により所定電位で一様に帯電せしめられ、そこに露光装置のLED光などを照射することにより部分的に電位が光減衰して原稿画像の静電潜像が形成される。そして、この静電潜像を現像装置で現像することにより、感光体ドラム表面にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラムと転写部材とを接触、或いは近接させて構成した転写領域に用紙を挿通する時に、用紙に転写される。
画像形成装置には、像担持体である感光体ドラムから直接用紙にトナー像を転写するタイプのほかに、トナー像を中間転写体に一旦担持させた後、中間転写体から用紙に転写するタイプもある。中間転写体は、複数色のトナーに対応した各画像形成部を一列に並べて配置した所謂タンデム型画像形成装置のような、カラー印刷用画像形成装置に多く見られる。そのような画像形成装置の例を、特許文献1及び2に見ることができる。
上記のような画像形成装置においては、トナー像を用紙に転写させた後、微量のトナーが用紙に転写されずに中間転写体表面に付着したまま残留してしまうことがある。この中間転写体表面に付着した残留トナーは、次の新たな画像形成の障害となるので、そのクリーニングが必要となる。
特許文献1及び2に記載された画像形成装置は、中間転写体用のクリーニング装置(クリーニングユニット、クリーニングローラ)により、中間転写体表面の残留トナーをクリーニングする。この中間転写体用クリーニング装置は、通常、ブラシやローラ、ブレードを利用して擦り取る、或いは掻き取るといった物理的な力と、バイアスを印加して静電気力を作用させる電気的な力とによって、中間転写体表面をクリーニングする。
上記のようなクリーニング装置には、ファーブラシを用いて残留トナーを擦り取るようにクリーニングするものがある。そのようなクリーニング装置の一例を、特許文献3に見ることができる。特許文献3に記載されたクリーニング装置は、感光体ドラム表面の残留トナーをクリーニングするものであるが、ファーブラシによる残留トナー除去性能を安定させるため、ファーブラシの、感光体ドラムや回収ローラとの離接機構を設けて、起毛制御を実行している。
特開2003−241472号公報(第4頁、図1)
特開2007−94000号公報(第4頁、図1)
特開平4−296892号公報(第2−3頁、図1)
中間転写体表面に残留するトナー粒子は、中間転写体表面に付着するのに掛かる物理力が比較的弱く、帯電しているので、クリーニング装置によって容易に除去することが可能である。しかしながら、酸化チタンやシリカなどといった、トナー粒子とともに供給されるその外添剤は、中間転写体表面に刺さることもあり、中間転写体表面に付着するのに掛かる物理力が強く、さらにほとんど帯電していないことから、クリーニング装置で除去するのが困難な場合がある。
そして、同じ画像パターンを連続して印刷する場合や、中間転写体の周方向の同じ箇所に画像が連続して形成される場合には、中間転写体表面への外添剤の付着にむらが生じる。この中間転写体表面への外添剤の付着むらは、顕著になると、中間濃度における画像にむらを発生させる。これは、外添剤が付着した箇所の中間転写体表面の摩擦係数が、付着していない箇所の摩擦係数より低くなり、中間転写体表面のトナー像の用紙への転写において、転写性能が向上し、画像濃度が濃くなることに起因している。したがって、中間転写体表面への外添剤の付着に関して、付着むらを抑制しながら満遍なく付着させることにより、トナー像に対する中間転写体表面全体の摩擦係数を低減させ、トナー像の用紙への転写性能を向上させることが望ましい。
これに関して、特許文献3に記載されたクリーニング装置のように、ファーブラシの、中間転写体との離接機構を設けることで、中間転写体表面に対するファーブラシによる残留トナー除去性能を制御して、中間転写体表面に外添剤を満遍なく付着させることが考えられる。しかしながら、このクリーニング装置では、ファーブラシと中間転写体との接触圧が変化するので、中間転写体の回転トルクに変動が発生することが懸念される。中間転写体の回転トルクが変動すると、中間転写体表面の移動速度が変動するので、色ずれや濃度むらといった弊害が生じる可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、トナー像を一旦担持する中間転写体を備えた画像形成装置において、中間転写体の回転に悪影響を及ぼすことなく、中間転写体表面へのトナー外添剤の局部的な付着を防止することにより、中間転写体から用紙へのトナー像の転写性能の向上を図って画像むらの発生を防止することができ、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、トナー像を一旦担持する中間転写体を備えた画像形成装置において、前記中間転写体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するファーブラシと、このファーブラシの付着物を除去するクリーニングローラと、このクリーニングローラの、ファーブラシとの距離を変更可能な移動機構とが設けられた中間転写体用クリーニング装置と、中間転写体の表面濃度を検出する濃度検出センサとを備えるとともに、この濃度検出センサを用いて検出した中間転写体の表面濃度の濃淡に対応して、移動機構により、クリーニングローラの、ファーブラシとの距離を変更することとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記濃度検出センサは、前記中間転写体表面に一旦転写されたトナー像のずれ検出、濃度検出を実行するセンサと共通であることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記中間転写体は、その表面に弾性層を有することとした。
また、上記構成の画像形成装置は、アモルファスシリコンで構成される感光体である像担持体を備えることとした。
本発明の構成によれば、トナー像を一旦担持する中間転写体を備えた画像形成装置において、前記中間転写体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するファーブラシと、このファーブラシの付着物を除去するクリーニングローラと、このクリーニングローラの、ファーブラシとの距離を変更可能な移動機構とが設けられた中間転写体用クリーニング装置と、中間転写体の表面濃度を検出する濃度検出センサとを備えるとともに、この濃度検出センサを用いて検出した中間転写体の表面濃度の濃淡に対応して、移動機構により、クリーニングローラの、ファーブラシとの距離を変更することとしたので、ファーブラシに対するクリーニングローラによるクリーニング性能を制御することで、中間転写体表面に対するファーブラシによる残留トナー除去性能を制御することができる。その結果、中間転写体の回転トルクを変動させることなく、中間転写体表面へのトナー外添剤の付着に関して、局部的な付着、すなわち付着むらを防止することができ、表面全体に満遍なく付着させることが可能である。これにより、中間転写体表面全体の、トナー像に対する摩擦係数を低減させることが可能になる。したがって、中間転写体の回転に悪影響を及ぼすことなく、中間転写体から用紙へのトナー像の転写性能の向上を図って画像むらの発生を防止することができ、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を得ることができる。
また、前記濃度検出センサは、中間転写体表面に一旦転写されたトナー像のずれ検出、濃度検出を実行するセンサと共通であることとしたので、中間転写体の表面濃度を検出するために、別途センサを設ける必要がない。これにより、部品点数の削減、部品設置スペースの低減を図ることができる。したがって、低コスト化、省スペース化を図りながら、中間転写体から用紙へのトナー像の転写性能を向上させて、画像むらの発生を防止することができ、高品質な画像形成を遂行することが可能になる。
また、表面に弾性層を有する中間転写体は、用紙種類の違いにより用紙の厚さや表面の凹凸が異なる場合であっても、その弾性力でもって、それらの用紙特性に起因する悪影響をカバーし、用紙種類に係らず転写性能を高めることが可能である。しかしながら一方では、その表面にトナーの外添剤が付着し易く、さらに付着むらが発生し易いことが懸念されている。そこで、表面に弾性層を有する中間転写体を、本発明の画像形成装置に組み合わせることにより、その表面全体に、均一に外添剤を付着させることができるので、中間転写体から用紙へのトナー像の転写性能の向上を図って画像むらの発生を防止することが可能になる。
また、アモルファスシリコンで構成される感光体は、高硬度であって耐磨耗性に優れており、たいへん長寿命であることから画像形成装置に広く採用されている。しかしながら一方では、像担持体としての使用時間が経過すると、その表面の摩擦係数が高くなるという問題もある。そこで、アモルファスシリコンで構成される感光体を、本発明の画像形成装置に組み合わせることにより、中間転写体表面の摩擦係数を低減させるためのトナー供給で、像担持体表面の摩擦係数も併せて低減でき、像担持体から中間転写体への、トナー像の転写性能も向上するので、さらに高品質な画像形成を維持することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の模型的垂直断面正面図、図2は図1に示す中間転写ベルト周辺の垂直断面部分拡大図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は、本体2の前面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の左方には、第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部40まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって、第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙Pや、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部5の左方には、第2用紙搬送部6が備えられている。第2用紙搬送部6は、給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部5から第1用紙搬送部4まで略水平に延び、第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部6は、手差し給紙部5から送り出された用紙P等を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、外部コンピュータ(図示せず)から原稿画像データを受信する。この画像データの情報は、第2用紙搬送部6の上方に配置された露光手段であるレーザ照射部7に送られる。レーザ照射部7により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部20に向かって照射される。
図1及び図2に示すように、レーザ照射部7の上方には計4台の画像形成部20が、さらにそれら各画像形成部20の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト8が備えられている。中間転写ベルト8は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図2において時計方向に回転する。
4台の画像形成部20は、図1及び図2に示すように、中間転写ベルト8の回転方向に沿って、回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4台の画像形成部20とは、上流側から順に、マゼンタ用の画像形成部20M、シアン用の画像形成部20C、イエロー用の画像形成部20Y、及びブラック用の画像形成部20Bである。これらの画像形成部20には、各色に対応する現像剤供給容器及び搬送手段(図示せず)により、現像剤(トナー)が補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部20では、露光手段であるレーザ照射部7によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、各画像形成部20の上方に備えられた一次転写部30で、中間転写ベルト8表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト8の回転とともに、所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が中間転写ベルト8に転写されることにより、中間転写ベルト8表面にはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト8が用紙搬送路に懸かる箇所には、二次転写ローラ41を備えた二次転写部40が配置されている。中間転写ベルト8表面に一旦担持されたカラートナー像は、第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト8と二次転写ローラ41とが圧接して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写後、中間転写ベルト8表面に残留するトナーなどの付着物は、中間転写ベルト8に対してマゼンタ用の画像形成部20Mの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト8用のクリーニング装置50によってクリーニング、回収される。この中間転写ベルト用クリーニング装置50の構成については後に詳述する。
二次転写部40の上方には、定着部10が備えられている。二次転写部40にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部10へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部10の上方には、分岐部11が備えられている。定着部10から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部11から画像形成装置1の上部に設けられた用紙排出部12に排出される。
分岐部11から用紙排出部12に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部13としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部13において、定着部10から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部11、定着部10の左方、及び二次転写部40の左方を通って下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て二次転写部40へと送られる。
続いて、画像形成装置1の画像形成部20と中間転写ベルト8との周辺の詳細な構成について、図2に加えて、図3を用いて説明する。図3は、画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大図である。なお、4色の各画像形成部20は構造が共通するので、前述のように「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
図3に示すように、画像形成部20には、その中心に像担持体である感光体ドラム21が備えられている。そして、感光体ドラム21の近傍には、その回転方向に沿って順に、帯電装置60、現像装置70、除電装置80、及びドラム用のクリーニング装置90が配置されている。一次転写部30は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、現像装置70と除電装置80との間に設けられている。
感光体ドラム21は、画像形成装置1内の用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図3の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして配置されている。感光体ドラム21は、アルミニウム等により構成される導電性ローラ状基体の外側に、真空蒸着等によって無機光導電性材料であるアモルファスシリコンの感光層を設けた無機感光体のドラムで、直径が30mmである。感光体ドラム21は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙搬送速度(150mm/s)とほぼ同じになるように回転せしめられている。なお、図2に示す4台の画像形成装置20は、DCモータとギアとを備えた、各々個別の駆動装置によって回転せしめられる。
帯電装置60は、そのハウジング61の内部に、感光体ドラム21に接触する帯電ローラ62を備えている。帯電ローラ62は、所定の圧力で感光体ドラム21に圧接し、感光体ドラム21の回転に従って回転する。この帯電ローラ62により、感光体ドラム21の表面が所定の極性及び電位で一様に帯電せしめられる。このときの帯電電位は、通常はプラス350Vである。なお、ハウジング61内には、感光体ドラム21に対して帯電ローラ62を隔てた位置にクリーニングブラシ63が備えられ、このクリーニングブラシ63により帯電ローラ62表面がクリーニングされる。
現像装置70は、そのハウジング71の内部に、現像ローラ72と、供給スクリュー73とを備えている。現像ローラ72は、現像方式が接触、或いは非接触であって、感光体ドラム21の近傍に設けられている。現像ローラ72には、感光体ドラム21の帯電極性と同極性のバイアスが印加される。この現像ローラ72により、現像剤であるトナーが帯電せしめられるとともに、感光体ドラム21の表面の静電潜像に移動せしめられ、静電潜像が現像される。
現像装置70は、現像剤として、磁性キャリアと非磁性トナーとを混合してなる二成分系トナーを使用するが、磁性或いは非磁性の一成分系トナーを使用するタイプのものであっても構わない。また、感光体ドラム21表面を研磨するようにしてクリーニングするために、微量の酸化チタン、シリカなどの粉末を外添剤としてトナーに混入している。トナーは、現像剤供給容器(図示せず)に収容され、現像装置70の箇所まで図示しない搬送手段により搬送されて、供給スクリュー73によりハウジング71の内部に補給される。
一次転写部30には、中間転写ベルト8を介して感光体ドラム21に接触する一次転写ローラ31が設けられている。一次転写ローラ31は、直径8mmの金属軸に、6mmの厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)発泡体を設けた、直径20mmのローラである。一次転写ローラ31は、駆動装置を有することなく、中間転写ベルト8に接触することによって、中間転写ベルト8の回転に従って回転する。また、一次転写ローラ31には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性であって、マイナス15μAの一次転写バイアスが印加される。
なお、中間転写ベルト8は、図2に示すように、複数のローラに巻き掛けられ、支持されている。中間転写ベルト8は、基材表面に弾性層を積層して設けた弾性無端ベルトである。この中間転写ベルト8の基材には厚さ0.1mmのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)樹脂を使用し、その表面には弾性層として0.1mmのNBRゴム(二トリルゴム)を設けている。さらにその弾性層を、厚さ10μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングしている。
中間転写ベルト8を支持するローラのうち、図2に示すように、二次転写部40の近傍において、中間転写ベルト8を挟んで二次転写ローラ41に対向する箇所に設けられたローラが駆動ローラ8aである。駆動ローラ8aは、駆動モータであるステッピングモータ(図示せず)に連結され、中間転写ベルト8を150mm/sの速度で回転させる。駆動ローラ8aは、直径27mmの金属軸に、1.5mmの厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)を設けた、直径30mmのローラである。
一方、二次転写ローラ41は、直径10mmの金属軸に、7mmの厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)発泡体を設けた、直径24mmのローラである。二次転写ローラ41は、中間転写ベルト8を回転させる駆動ローラ8aに連結された駆動モータから、ギアを介して動力を得て回転する。また、二次転写ローラ41には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性であって、マイナス30μAの二次転写バイアスが印加される。
そして、図3に示すように、画像形成部20の除電装置80は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、一次転写部30の下流側に配置されている。除電装置80は、LED(発光ダイオード)81と、反射板82とで構成されている。LED81は、クリーニング装置90のハウジング91の上面に取り付けられている。LED81の代わりに、EL(エレクトロルミネッセンス)光源、蛍光灯等を用いることもできる。反射板82は、LED81の上方に、LED81をカバーするように設けられている。除電装置80は、LED81の除電光を感光体ドラム21に照射することにより、その表面の帯電電荷を除去し、次回の画像形成動作時における帯電工程のための準備を整える。
感光体ドラム21用のクリーニング装置90は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、一次転写部30、除電装置80のさらに下流側に配置されている。このドラム用クリーニング装置90は、そのハウジング91の内部に、クリーニングローラ92、クリーニングブレード93、トナー受け部材94、搬送パドル95、及びトナー排出スクリュー96を備えている。クリーニングローラ92及びクリーニングブレード93は、感光体ドラム21に圧接し、感光体ドラム21表面に残留したトナーなどの付着物を除去してクリーニングする。感光体ドラム21表面から除去されたトナーは、トナー受け部材94の内側に一旦貯留され、そこから溢れたものが搬送パドル95を介してトナー排出スクリュー96の方へと送られる。こうして、廃棄トナーは、トナー排出スクリュー96により、クリーニング装置90の外部の図示しない廃棄トナー回収容器に排出される。
ここで、上記のような画像形成部20及び中間転写ベルト8を有する構成の画像形成装置1において、図2に示すように、二次転写部40の近傍には、濃度検出センサ14が備えられている。濃度検出センサ14は、中間転写ベルト8の回転方向に関してブラック用の画像形成部20Bの回転方向下流側であって、二次転写部40との間の、中間転写ベルト8の下方に配置されている。また、濃度検出センサ14は、中間転写ベルト8の回転軸線方向に沿って、すなわち用紙幅方向に並べて、例えば3個など複数が設けられている。
濃度検出センサ14は、発光部及び受光部(図示せず)を備えた、非接触型の光学式センサで構成されている。濃度検出センサ14の発光部は、上方の中間転写ベルト8表面に向かって所定角度で光を照射し、中間転写ベルト8表面で反射した反射光を受光部が受ける。そして、濃度検出センサ14は、受光した中間転写ベルト8表面での反射光のレベルを電圧値として出力することにより、トナー像の濃度を判別することができる。
画像形成装置1は、高品質な画像形成を遂行するため、定期的、或いは任意のタイミングで、画像の濃度や色ずれのチェックを実行している。このとき、中間転写ベルト8表面に、各画像形成部20を用いて補正用のトナーパターンを形成し、濃度検出センサ14が、そのトナーパターンの濃度検出、ずれ検出を実行する。濃度検出センサ14で検出したトナーパターンに基準との差異が見られる場合、予め設定されたパラメータを用いて濃度や色ずれを補正する。
このようにして中間転写ベルト8の表面に一旦転写されたトナー像の、濃度検出、ずれ検出を実行する濃度検出センサ14は、中間転写ベルト8自体の表面濃度を検出することも可能である。
続いて、中間転写ベルト8用のクリーニング装置50の詳細な構成について、図2に加えて、図4及び図5を用いて説明する。図4は中間転写ベルト用クリーニング装置周辺を示す垂直断面部分拡大図、図5は図4と同様の中間転写ベルト用クリーニング装置周辺を示す垂直断面部分拡大図にして、クリーニングローラを移動させた状態を示すものである。
中間転写ベルト8用のクリーニング装置50は、前述のように、中間転写ベルト8に対してマゼンタ用の画像形成部20Mの回転方向上流側に配置されている(図2参照)。この中間転写ベルト用クリーニング装置50は、そのハウジング51の内部に、ファーブラシ52、クリーニングローラ53、クリーニングブレード54、クリーニングローラ53の移動機構100、及び排出スクリュー55を備えている。
ファーブラシ52は、中間転写ベルト8を挟んで、中間転写ベルト8が巻き掛けられ、これを支持する従動ローラ8bに対向する箇所に設けられている。ファーブラシ52は、直径8mmの芯金の周りに、毛先部での直径が17mmとなるように動物の毛皮や合成繊維を円筒状に形成した回転ブラシであって、中間転写ベルト8とほぼ同じ回転軸線方向長さを有し、その毛先部が中間転写ベルト8表面に圧接するように配置されている。また、ファーブラシ52は、その毛先部が、中間転写ベルト8表面と異なる方向に移動する向きに、図示しないモータによって回転せしめられる。ファーブラシ52は、中間転写ベルト8表面から残留トナーなどの付着物を回収する役割を果たす。
クリーニングローラ53は、中間転写ベルト8に対して、ファーブラシ52を隔てた箇所に配置されている。クリーニングローラ53は、芯金の周りにゴムを設けた形で構成され、ファーブラシ52とほぼ同じ回転軸線方向長さを有している。そして、クリーニングローラ53は、ファーブラシ52の毛先で構成されるその表面からファーブラシ52の軸線に向かって食い込むように、ファーブラシ52に圧接して配置されている。クリーニングローラ53は、ファーブラシ52との接触箇所における表面がファーブラシ52表面と同じ方向に移動する向きに、図示しないモータによって回転せしめられる。クリーニングローラ53は、ファーブラシ52表面から残留トナーなどの付着物を回収する役割を果たす。
クリーニングブレード54は、ファーブラシ52に対して、クリーニングローラ53を隔てた箇所に配置されている。クリーニングブレード54は、クリーニングローラ53に対して所定の力で押し付けられて設けられている。クリーニングブレード54は、ポリウレタンゴムで構成された、クリーニングローラ53の回転軸線方向に延びる板のような直方体形状の部材であって、クリーニングローラ53とほぼ同じ軸線方向長さを有している。そして、クリーニングブレード54は、クリーニングローラ53表面に残留したトナーなどの付着物を掻き取るようにクリーニングする役割を果たす。
これらクリーニングローラ53及びクリーニングブレード54は、移動機構100に取り付けられている。移動機構100は、支持部材101、モータ102、ピニオン103、及びラック104とを備えている。
支持部材101は、クリーニングローラ53及びクリーニングブレード54を支持している。支持部材101は、図示しないスライドユニットにより、クリーニングローラ53をファーブラシ52に近づけたり、遠ざけたり、正面から見て斜め上下方向にスライド移動が可能である。
モータ102は、中間転写ベルト用クリーニング装置50のハウジング51の外部に配置されている。モータ102の軸部の先端には、ピニオン103が固定されている。支持部材101には、支持部材101がスライド移動する方向に沿うように、ラック104が固定されている。そして、これらピニオン103及びラック104が噛み合い、ラック&ピニオン機構を構成している。
これにより、移動機構100は、図4及び図5に示すように、モータ102を駆動することにより、ラック&ピニオン機構で支持部材101をスライド移動させることができ、クリーニングローラ53をファーブラシ52に近づけたり、遠ざけたり、クリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更することが可能である。
排出スクリュー55は、ハウジング51内において、クリーニングローラ53及びクリーニングブレード54の下方に設けられている。排出スクリュー55は、ハウジング51の内部から中間転写ベルト用クリーニング装置50の外部に設けられた廃トナー回収容器(図示せず)まで延びている。排出スクリュー55は、中間転写ベルト8表面から除去されたハウジング51内の廃トナーなどをハウジング51の外へ、すなわち廃トナー回収容器へ排出する役割を果たす。
続いて、濃度検出センサ14によって検出された、中間転写ベルト8自体の表面濃度に対する中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御方法について、図4及び図5に加えて、図6及び図7を用いて説明する。図6は中間転写ベルトの表面濃度に対するファーブラシへのクリーニングローラ食い込み量の関係を示す表、図7は中間転写ベルト用クリーニング装置の制御の有無に対する画像むら発生状況の変化を示す表である。
ここで、新品の中間転写ベルト8は、中古のそれと比較して濃度検出センサ14の出力電圧が高く、表面濃度が高いことが分かっている。このことについて、中間転写ベルト8の表面には、弾性層としてNBRゴム(二トリルゴム)が設けられているので、新品に近い初期段階では比較的黒い。
一方、新品である初期段階から長く使用時間が経過した中古の中間転写ベルト8は、トナー像の一次転写によって外添剤の付着、残留が続いているので、所謂白化という現象が進み、表面が比較的白っぽくなっていく。これにより、中古の中間転写ベルト8は、新品のそれと比較して表面濃度が低いので、濃度検出センサ14の出力電圧が低くなる。
また、新品の中間転写ベルト8は、通常、濃度検出センサ14の出力電圧の高低変動が小さく、安定しており、表面全体の濃度がほぼ均一である。これにより、中間転写ベルト8の表面全体として、トナー像に対する摩擦係数が均一であるので、中間転写ベルト8から用紙Pへのトナー像の二次転写において、画像むらの発生を防止できる。しかしながら、中間転写ベルト8が新品に近い場合、その表面全体のトナー像に対する摩擦係数はほぼ均一であるが、摩擦係数自体が比較的高いので、より好適な二次転写性能を得られるとは言えず、さらに摩擦係数を低下させることが望ましい。したがって、中間転写ベルト8表面への外添剤の付着を促進させ、表面濃度の低下を図るべきである。
一方、中古の中間転写ベルト8は、一般的に、トナー像の一次転写によって外添剤の付着、残留が進み、全体的にトナー像に対する摩擦係数が比較的低いものの、濃度検出センサ14の出力電圧の高低変動が大きく、不安定であって、表面全体の濃度にむらがあり、不均一になる場合がある。すなわち、中間転写ベルト8表面において、外添剤の付着むらが発生している恐れがある。これにより、中間転写ベルト8から用紙Pへのトナー像の二次転写において画像むらが発生する可能性が高くなる。
このような中間転写ベルト8表面における外添剤の付着むらに対処するために、濃度検出センサ14を用いて検出した中間転写ベルト8自体の表面濃度の濃淡に対応して、中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御する。
図6に示すように、濃度検出センサ14を用いて検出した中間転写ベルト8自体の表面濃度が高い、すなわち中間転写ベルト8表面への外添剤の付着が少ない場合、中間転写ベルト用クリーニング装置50は、クリーニングローラ53の移動機構100を駆動して、ファーブラシ52へのクリーニングローラ53食い込み量が0.5mmになるように、クリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更する(図5参照)。
このように、ファーブラシ52へのクリーニングローラ53食い込み量が比較的少ないとき、クリーニングローラ53によるファーブラシ52表面のクリーニング性能が低下する。したがって、ファーブラシ52表面に比較的多くのトナーやその外添剤が残留するので、ファーブラシ52から中間転写ベルト8表面への外添剤の付着を促進することとなり、表面濃度を低下させることができる。その結果、中間転写ベルト8表面全体のトナー像に対する摩擦係数を低下させることができ、より好適な二次転写性能を得ることが可能になる。
一方、図6に示すように、濃度検出センサ14を用いて検出した中間転写ベルト8自体の表面濃度が低くなる、すなわち中間転写ベルト8表面への外添剤の付着が多くなるに従って、中間転写ベルト用クリーニング装置50は、クリーニングローラ53の移動機構100を駆動して、ファーブラシ52へのクリーニングローラ53食い込み量が0.8mm或いは1.0mmになるように、クリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更する(図4参照)。
このように、ファーブラシ52へのクリーニングローラ53食い込み量が比較的多いとき、クリーニングローラ53によるファーブラシ52表面のクリーニング性能が向上する。これに従って、ファーブラシ52による中間転写ベルト8表面のクリーニング性能も向上するので、中間転写ベルト8表面に必要以上のトナーやその外添剤が残留するのを防止することができる。その結果、中間転写ベルト8表面全体のトナー像に対する摩擦係数を低下させた状態を維持し、より好適な二次転写性能を得ることに加えて、一層鮮明な画像形成を遂行することが可能になる。
上記のような、濃度検出センサ14によって検出された、中間転写ベルト8自体の表面濃度に対する中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御を実行した結果を、図7に示している。ここでは、中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御を実行しなかった場合と、実行した場合とにおいて、1000枚、5000枚印刷後に画像むらが発生したかどうかを検証した。画像むらの検証には、用紙Pに、中間転写ベルト8の回転軸線方向に50mm、周方向(回転方向)に150mmのハーフトーンのトナーパッチを形成して、むらが発生するかどうかを目視で確認した。画像むらの発生については、図7において、発生が確認できない(○)、若干発生しているのを確認できる(△)、発生が顕著である(×)で評価している。
図7によると、中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御を実行しなかった場合、1000枚、5000枚と印刷が進むに従って画像むらの発生が顕著になっていくのが分かる。一方、中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御を実行した場合、1000枚、5000枚と印刷を進めても、画像むらが発生しないことが分かる。したがって、中間転写ベルト用クリーニング装置50の制御は、中間転写ベルト8表面における外添剤の付着むらの防止に効果的に作用している。
上記のように、トナー像を一旦担持する中間転写体である中間転写ベルト8を備えた画像形成装置1において、中間転写ベルト8に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するファーブラシ52と、このファーブラシ52の付着物を除去するクリーニングローラ53と、このクリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更可能な移動機構100とが設けられた中間転写ベルト8用クリーニング装置50と、中間転写ベルト8の表面濃度を検出する濃度検出センサ14とを備えるとともに、この濃度検出センサ14を用いて検出した中間転写ベルト8の表面濃度の濃淡に対応して、移動機構100により、クリーニングローラ53の、ファーブラシ52との距離を変更するので、ファーブラシ52に対するクリーニングローラ53によるクリーニング性能を制御することで、中間転写ベルト8表面に対するファーブラシ52による残留トナー除去性能を制御することができる。その結果、中間転写ベルト8の回転トルクを変動させることなく、中間転写ベルト8表面へのトナー外添剤の付着に関して、局部的な付着、すなわち付着むらを防止することができ、表面全体に満遍なく付着させることが可能である。これにより、中間転写ベルト8表面全体の、トナー像に対する摩擦係数を低減させることが可能になる。したがって、中間転写ベルト8の回転に悪影響を及ぼすことなく、中間転写ベルト8から用紙Pへのトナー像の転写性能の向上を図って画像むらの発生を防止することができ、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置1を得ることができる。
そして、濃度検出センサ14は、中間転写ベルト8表面に一旦転写されたトナー像のずれ検出、濃度検出を実行するセンサと共通であるので、中間転写ベルト8の表面濃度を検出するために、別途センサを設ける必要がない。これにより、部品点数の削減、部品設置スペースの低減を図ることができる。したがって、低コスト化、省スペース化を図りながら、中間転写ベルト8から用紙Pへのトナー像の転写性能を向上させて、画像むらの発生を防止することができ、高品質な画像形成を遂行することが可能になる。
さらに、表面に弾性層を有する中間転写ベルトは、用紙種類の違いにより用紙の厚さや表面の凹凸が異なる場合であっても、その弾性力でもって、それらの用紙特性に起因する悪影響をカバーし、用紙種類に係らず転写性能を高めることが可能である。しかしながら一方では、その表面にトナーの外添剤が付着し易く、さらに付着むらが発生し易いことが懸念されている。そこで、表面に弾性層を有する中間転写ベルト8を、本発明の画像形成装置1に組み合わせることにより、その表面全体に、均一に外添剤を付着させることができるので、中間転写ベルト8から用紙Pへのトナー像の転写性能の向上を図って画像むらの発生を防止することが可能になる。
また、アモルファスシリコンで構成される感光体は、高硬度であって耐磨耗性に優れており、たいへん長寿命であることから画像形成装置に広く採用されている。しかしながら一方では、像担持体としての使用時間が経過すると、その表面の摩擦係数が高くなるという問題もある。そこで、アモルファスシリコンで構成される感光体を、本発明の画像形成装置1に組み合わせることにより、中間転写ベルト8表面の摩擦係数を低減させるためのトナー供給で、像担持体である感光体ドラム21の表面の摩擦係数も併せて低減でき、感光体ドラム21から中間転写ベルト8への、トナー像の転写性能も向上するので、さらに高品質な画像形成を維持することが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の実施形態においては、中間転写体を、無端状のベルトの形をなす中間転写ベルト8としたが、中間転写体の種類はこれに限定されるものではなく、ドラム形状の中間転写体であっても構わない。
また、濃度検出センサ14は、中間転写ベルト8の回転軸線方向(用紙幅方向)に沿って並べて3個備えることとしたが、濃度検出センサ14の個数及び配置箇所はこれに限定されるわけではなく、2個、或いはさらに多い4個以上のセンサを、様々な箇所に配置しても構わない。
本発明は、トナー像を、中間転写体に一旦転写した後、中間転写体から用紙に二次転写する画像形成装置全般において利用可能である。
1 画像形成装置
2 本体
8 中間転写ベルト(中間転写体)
14 濃度検出センサ
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
30 一次転写部
31 一次転写ローラ
40 二次転写部
41 二次転写ローラ
50 中間転写ベルト用クリーニング装置(クリーニング装置)
52 ファーブラシ
53 クリーニングローラ
54 クリーニングブレード
100 移動機構
101 支持部材
102 モータ
103 ピニオン
104 ラック
2 本体
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14 濃度検出センサ
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
30 一次転写部
31 一次転写ローラ
40 二次転写部
41 二次転写ローラ
50 中間転写ベルト用クリーニング装置(クリーニング装置)
52 ファーブラシ
53 クリーニングローラ
54 クリーニングブレード
100 移動機構
101 支持部材
102 モータ
103 ピニオン
104 ラック
Claims (4)
- トナー像を一旦担持する中間転写体を備えた画像形成装置において、
前記中間転写体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するファーブラシと、このファーブラシの付着物を除去するクリーニングローラと、このクリーニングローラの、ファーブラシとの距離を変更可能な移動機構とが設けられた中間転写体用クリーニング装置と、中間転写体の表面濃度を検出する濃度検出センサとを備えるとともに、この濃度検出センサを用いて検出した中間転写体の表面濃度の濃淡に対応して、移動機構により、クリーニングローラの、ファーブラシとの距離を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 前記濃度検出センサは、前記中間転写体表面に一旦転写されたトナー像のずれ検出、濃度検出を実行するセンサと共通であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体は、その表面に弾性層を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- アモルファスシリコンで構成される感光体である像担持体を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008112516A JP2009265234A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008112516A JP2009265234A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008112516A Pending JP2009265234A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117990A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-16 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
EP2693275A1 (en) * | 2012-07-19 | 2014-02-05 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus |
-
2008
- 2008-04-23 JP JP2008112516A patent/JP2009265234A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2693275A1 (en) * | 2012-07-19 | 2014-02-05 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus |
CN103576498A (zh) * | 2012-07-19 | 2014-02-12 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
US8953971B2 (en) | 2012-07-19 | 2015-02-10 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus |
CN103576498B (zh) * | 2012-07-19 | 2016-04-13 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
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