JP2009261928A - ベルトループ緩め装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
ミシン本体側方に配置されると共に、縫製時の被縫製物の搬送方向に沿って往復動可能に配置された移動部材11と、
移動部材に支持され、伸縮可能な駆動シリンダ20と、
一端側が駆動シリンダに支持され、他端が被縫製物の内方に進退可能な緩め部材18と、
移動部材に連結され、緩め部材を前記搬送方向に沿って移動可能としたループ緩めモータ6と、
被縫製物の緩め量の設定値を入力する入力設定手段35と、
身頃に被縫製物を縫い付ける際、被縫製物に所定量の緩みを形成するために、設定値に基づき、緩め部材を折り返し位置に移動させるように、ループ緩めモータを制御する駆動制御手段36とを備える構成とした。
【選択図】 図1
Description
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、前記移動部材に固定された移動ベース(15)と、前記移動ベースの水平面を回動自在に支持された支持部材(16)とを備え、前記支持部材に前記緩め部材の他端が支持されると共に、前記駆動シリンダの駆動により、前記緩め部材が被縫製物に係合する折返し位置に移動可能である構成とした。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に加えて、被縫製物(テープ材T)を保持し、水平一平面に沿って移動可能なクランプ部材(33)と、前記被縫製物が縫い付けられる身頃を保持する保持部材(31、34)と、前記保持部材を前記被縫製物の搬送方向に沿って移動させる搬送用モータ(32)とを備え、前記駆動制御手段が、ミシン針の駆動により第1閂止め、第2閂止めを形成した後、前記設定値に基づき、折返し位置に前記緩め部材を移動させ、その後、前記ループ緩めモータと前記搬送用モータを同一方向に所定量移動させて、第3閂止めを形成するように制御する構成とした。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明に加えて、前記移動部材の原点位置を検出する原点位置検出手段(21、22)を備え、前記原点位置検出手段と前記入力手段の設定値に基いて、前記ループ緩めモータを制御して、前記折返し位置に前記緩め部材を移動可能な構成とした。
なお、図示省略したが、第3図に示すミシン本体2の後方には閂止めミシンの本体駆動機構が配置されている。また、第3図に示すのミシン本体2右側には、クランプ部材としのループクランプ33を水平一平面に沿って、前後方向、左右方向に移動させる、クランプ部材移動手段としての不図示のクランプ部材X駆動モータ、Y駆動モータが配置されている。ループクランプ33は、被縫製物としてのテープ材Tを保持して、水平一平面に沿って移動可能である。
モータベース3には、図1に示すように、図中両矢印で示す被縫製物の搬送方向(前後方向と同一方向)に並列されて、板状の支柱壁4,4が立設されている。
この2枚の支柱壁4,4の側面間には、ループ緩めモータとしての送りモータ6を固定する側壁5が形成されている。この送りモータ6は、エンコーダ6A(図2)を備えたパルスモータであり、周面にギア7が形成された駆動軸8を有する。駆動軸8は、側壁5に形成された軸孔9から被縫製物の搬送方向に交差する方向に水平に突出させるようにして固定されている。
このため、送りモータ6の正逆の回転駆動力が伝達されると、ラック軸11は、被縫製物の搬送方向に沿って、前進/後退移動を可能に構成されている。
また、ベルトループ緩め装置1と、クランプ部材33を移動させる移動手段は、CPUとしての駆動制御手段36に制御される。
また、入力設定手段35からの設定値に基づいて、前記センサ22により原点検出された後の前記エンコーダ6Aの出力により移動量をみながら、送りモータ6を正逆方向に回転駆動させ、緩め部材18を前後方向に移動させる。そして、シリンダ20を前進させて、緩め部材18を被縫製内方の、折返し位置に移動させる。
前記送りモータ6のエンコーダ6Aの検出値に応じて送りモータ6を制御することにより、緩め部材18の移動量(緩め量)を制御することができる。
ミシン本体2の上面側には、支持板34が配置されている。支持板34はテープ材T(被縫製物)が縫い付けられる身頃を下方より支持する。
支持板34の上方には、身頃押え31が配置されている。身頃押え31は、不図示のシリンダにより上下動可能で、上方より下降して支持板34と協働して身頃を挟持する。
支持板34と身頃押え31で、身頃を保持する保持部材を構成する。
支持板34と身頃押え31から構成される保持部材は、共にボールねじ40先端側に連結されている。ボールねじ40の後端側は、パルスモータである搬送用モータ32に連結さている。このため、搬送用モータ32を回動させると、支持板34と身頃押え31が前後方向に沿って移動する。なお、図3等に示すように、ボールねじ40は、搬送用モータの原点センサ32aの下方に隠れて配置されている。
搬送用モータ32は、エンコーダ32B(図2)を備えるとともに、原点検出のためのセンサ32a(第2原点検出手段)が関連配置されている。
すなわち、前記搬送用モータ32のエンコーダ32bの検出値に応じて搬送用モータ32を制御することにより、保持部材(支持板34と身頃押え31)に挟持された身頃を前後方向に沿って移動させ、その停止位置(縫製位置等)を制御することができる。
駆動制御手段としてのCPU36には、記憶手段としての周知のROMやRAM(不図示)が接続されている。また、駆動制御手段36には、不図示のI/Oインタフェースを介して、入力設定手段35、センサ22、センサ32a、送りモータ6、エンコーダ6A、駆動シリンダ20、搬送用モータ32、エンコーダ32b、センサ32a、ループクランプ33が接続されている。
なお、CPU36は、不図示の閂止めミシンを駆動するミシン本体側CPUと、接続されている。そして、各縫製位置に至るとCPU36からの信号によりミシンが駆動して縫い目が形成される。
なお、設定された数値は、電源を再投入した場合であっても呼び出し可能として、再現性を持たせておく。
次に、テープ材(被縫製物)Tの一端側を把持したループクランプ(クランプ部材)33が、身頃上方の、第1閂止めを形成する第1縫製位置に、テープ材(被縫製物)Tを移動させる。
次に、不図示のミシン押えが下降して、テープ材(被縫製物)Tを押圧する。
次に、ループクランプ33は、前後方向の前方に向けてループクランプ33が移動する。この際、テープ材の後端側はミシン押えが押圧しているので、ループクランプ33はテープ材Tを滑るように移動する。
次に、ミシンを駆動して、テープ材Tを身頃に縫い付けて第1閂止Xを形成する(図4及び図10(1)参照)。
次に、ループクランプ33がテープ材Tを把持する。
次に、ミシン押えと身頃との空間を、ループクランプ33が、前後方向に沿って、前方から後方に移動する。第1閂止X形成後の、この移動によりテープ材Tは折り曲げられ、テープ材Tが第1閂止Xの上部を被覆するように折り返す。
次に、搬送用モータ32を駆動させて身頃を作業者位置側となる前方(図10右方)へ、矢印A(図10(2))で示す方向に、所定の移動量aだけ戻すように搬送して、身頃とテープ材Tを第2縫製位置に移動させる。
次に、ミシン押えを下降させる。
次に、針Nを駆動させて、身頃にテープ材T縫い付け、第2閂止Yを形成する(図5及び図10(2)参照)。
この送りモータ(ループ緩めモータ)6の駆動量は、後述するように、緩め部材18の先端部18aが折返し位置において、第2閂止Y位置からd=α/2後方側に配置されるように設定される。なお、図6に示す、緩め部材18の先端部18aの位置を準備位置とする。
次に、準備位置にある緩め部材18に対して、緩めシリンダ20が前進駆動されると、緩め部材18が反時計方向に回転する。この反時計方向への回転より、緩め部材18の先端部18aが、第2閂止め形成位置から後方に向けてα/2分進んだ折返し位置に移動する(図7参照)。折返し位置に移動した緩め部材18の先端部18aは、第2閂止めYが形成されたテープ材Tを上方から軽く押圧し、係合した状態となる。
それと同時に、送りモータ6を、逆方向に回転させて、緩め部材18を後方に向けて所定量b移動させる。このとき、送りモータ6はエンコーダ6Aの検出に応じて、制御される。
同時に、エンコーダ32bの検出に応じて搬送用モータ32を駆動させて、身頃とテープ材Tを後方に向けて(図10左方)所定量b移動させる。
次に、ループクランプ33を初期位置へ退避させる。
次に、駆動シリンダ20を後退駆動して、緩め部材18をテープ材Tから抜く(図9参照)。この状態で、テープ材Tの他端部を針Nにおいて身頃に縫い付けて第3閂止Zを形成する。
例えば、送りモータ6と、搬送用モータ32は、共に、原点センサ22、32a、とエンコーダ6A、32bをそれぞれ備えたパルスモータである。このエンコーダ6A、32bを備えていない両パルスモータにより、各原点位置から両パルスモータを駆動制御することも容易に考えられる。
2 ミシン本体
3 モータベース
4 支柱壁
5 側壁
6 送りモータ(ループ緩めモータ)
7 ギア
8 駆動軸
9 軸孔
11 ラック軸(移動部材)
12 軸受
13 ギア
15 移動ベース
16 支持部材
17 揺動軸
18 緩め部材
18a 開放先端部
18b 基端部
20 ループ緩めシリンダ(駆動シリンダ)
20a シリンダ本体
20b 駆動シャフト
21 センサ検出板(原点位置検出手段)
22 センサ(原点位置検出手段)
31 身頃押え(保持部材)
34 支持板(保持部材)
32 搬送用モータ
33 ループクランプ(クランプ部材)
35 入力設定手段
36 駆動制御手段
T テープ材(被縫製物)
N 針
NP 針落ち位置
Claims (4)
- ミシン本体側方に配置されると共に、縫製時の被縫製物の搬送方向に沿って往復動可能に配置された移動部材と、
前記移動部材に支持され、伸縮可能な駆動シリンダと、
一端側が前記駆動シリンダに支持され、他端が前記被縫製物の内方に進退可能な緩め部材と、
前記移動部材に連結され、前記緩め部材を前記搬送方向に沿って移動可能としたループ緩めモータと、
前記被縫製物の緩め量の設定値を入力する入力設定手段と、
身頃に前記被縫製物を縫い付ける際、前記被縫製物に所定量の緩みを形成するために、前記設定値に基づき、前記緩め部材を折返し位置に移動させるように、前記ループ緩めモータを制御する駆動制御手段とを備えたことを特徴とするベルトループ緩め装置。 - 前記移動部材に固定された移動ベースと、
前記移動ベースの水平面を回動自在に支持された支持部材とを備え、
前記支持部材に前記緩め部材の他端が支持されると共に、前記駆動シリンダの駆動により、前記緩め部材が被縫製物に係合する折返し位置に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のベルトループ緩め装置。 - 被縫製物を保持し、水平一平面に沿って移動可能なクランプ部材と、
前記被縫製物が縫い付けられる身頃を保持する保持部材と、
前記保持部材を前記被縫製物の搬送方向に沿って移動させる搬送用モータとを備え、
前記駆動制御手段が、ミシン針の駆動により第1閂止め、第2閂止めを形成した後、前記設定値に基づき、前記折返し位置に前記緩め部材を移動させ、その後、前記ループ緩めモータと前記搬送用モータを同一方向に所定量移動させて、第3閂止めを形成するように制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルトループ緩め装置。 - 前記移動部材の原点位置を検出する原点位置検出手段を備え、
前記原点位置検出手段と前記入力手段の設定値に基いて、前記ループ緩めモータを制御して、前記折返し位置に前記緩め部材を移動可能とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のベルトループ緩め装置。
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