JP2009261244A - 電動パワーステアリング装置用モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明に係る電動パワーステアリング装置用モータは、ヨークと、ヨークの内壁面に固定された4極のフェライトの永久磁石で構成された界磁部と、ヨーク内に回転自在に設けられたシャフト4と、シャフト4に固定され、コア9の外周面に軸線方向に延びて形成された22個のスロットに導線が機械巻線で重巻方式により巻回されて構成された巻線を有するアマチュア20と、シャフト4の端部に固定され、フック34を有する複数個のセグメント16から構成された整流子6と、整流子6の表面に当接し、前記界磁部の磁束分布の磁気的中心点に配設された4個のブラシとを備え、車両の車室内にあるコラムに取付けられる。
【選択図】図1
Description
2極、重巻方式の上記電動モータ100では、セグメント16に当接するブラシ8を介して外部から電流を巻線10に供給することにより、アマチュア5は電磁作用により、シャフト4とともに回転する。
このように、小型化、高トルクにするためには、4極化等の多極化が必要となるが、振動、騒音の問題が残る。
図18および図19は多極化の一例として4極、スロット数21のアマチュアに作用する磁気吸引力を示す図であり、図18は重巻、4ブラシ方式、図19は波巻、2ブラシ方式の場合を示している。
両図を比較したときに、アマチュアがコアの1スロット分回転するときにアマチュアに作用する磁気吸引力は、波巻のアマチュアの場合には矢印イに示すように常に一定の半径外側方向であるのに対して、重巻、スロット数21のアマチュアの場合には矢印ロに示すように周方向に変動しており、重巻、スロット数21のアマチュアでは回転振動が生じ易く、それだけ作動音が生じやすいという問題点があった。
一方、多極、奇数スロット、波巻方式の場合には、トルクリップルが大きくなるほか、並列回路数が減るため巻線が太くなり、工作性が悪化する等の問題点があった。
また、ブラシと極数とを4個の同数としたので、ブラシの電流密度が低くなり、所謂「据切り、端当て状態」での使用可能時間が長くなり、電動パワーステアリング装置用モータの利便性が向上する。
また、フックを有する整流子であるために、導線の機械巻線を容易に行うことができる。
以下、この発明の電動パワーステアリング装置用モータ(以下、電動モータと略称する。)の例を説明するが、従来と同一または相当部材、部位は同一符号を付して説明する。
アマチュア20は、軸線方向に延びた24個のスロット11を有するコア9と、スロット11に導線19が重巻方式で巻回されて構成された巻線21とを備えている。
その後、均圧本体22、整流子6の順序でシャフト4に嵌着する。シャフト4には回転方向の位置決めのために軸線方向に延びた突起部14が形成されており、この突起部14にフェノール樹脂で構成された、ベース23及び整流子本体15が弾性変形して係止している。
この図から分かるようにスロット数22個の重巻のアマチュアの場合にも、アマチュアに作用する磁気吸引力はゼロであり、回転振動によって生じる作動音が生じないことが分かる。
また、先の図19に示した波巻のアマチュアの場合には、トルク波形の高低差の値のトルク値に占める割合を示すトルクリップル(p−p)が1.37%であるのに対して、スロット数22個で重巻のアマチュアの場合にはトルクリップル(p−p)が0.876%と波巻の場合と比較して小さい。このため、図20に示すように、制御ユニット13からのモータ駆動信号により、PWM(pulse width modulation)駆動される電動モータ18のトルクリップルが低減され、ハンドル12を握るドライバーの操舵感が波巻の電動モータと比較して向上する。
ターミナルの個数をK、コアのスロット数をNs、ブラシのセグメントの跨ぎ数の最大値をnとしたときに、Ns/(n×2)≦K≦Nsを満たすターミナルの個数であれば、作動音は小さいことが分かった。つまり、図11はNs=22、n=3のときの評価図であり、評価点が10点満点で6点以上が合格であり、上式はこの評価点基準を満たす式である。
また、ブラシ8の寿命が長くなり、電動モータの信頼性、耐久性が向上する。
加えて、極数の倍数でない数とすれば、トルクリップルも低減することができる。
図26においては、スロット数が偶数でも極対数の倍数でもないので、半径方向の磁気吸引力が作用することがわかる。また、図27においては、スロット数が極数の倍数であるので、トルクリッフルが大きくなっている。図28及び図29はスロット数が偶数かつ極数の倍数でない場合、図30及び図31はスロット数が極対数の倍数、かつ極数の倍数でない場合であり、いずれにおいても半径方向磁気吸引力は作用せず、かつトルクリップルは小さく抑えられている。これらの結果をまとめたものが図32であり、4極の場合と同様に、偶数あるいは極対数の倍数であれば半径方向に磁気吸引力を生じず、かつ極数の倍数でなければ、トルクリップルも低減できることがわかる。8極以上の場合も同様である。スロット数が極対数の倍数である場合には、前述の均圧部材を設けることができるので、循環電流を防止し、整流作用を向上することができる。
また、ブラシと極数とを4個の同数としたので、ブラシの電流密度が低くなり、所謂「据切り、端当て状態」での使用可能時間が長くなり、電動パワーステアリング装置用モータの利便性が向上する。
また、整流子はフックを有しており、導線の機械巻線を容易に行うことができる。
また、ブラシと極数とを4個の同数としたので、ブラシの電流密度が低くなり、所謂「据切り、端当て状態」での使用可能時間が長くなり、電動パワーステアリング装置用モータの利便性が向上する。
さらに、整流子はフックを有しているので、導線の機械巻線を容易に行うことができる。
また、ブラシと極数とを6個の同数としたので、ブラシの電流密度が低くなり、所謂「据切り、端当て状態」での使用可能時間が長くなり、電動パワーステアリング装置用モータの利便性が向上する。
また、整流子はフックを有しており、導線の機械巻線を容易に行うことができる。
また、ブラシと極数とを6個の同数としたので、ブラシの電流密度が低くなり、所謂「据切り、端当て状態」での使用可能時間が長くなり、電動パワーステアリング装置用モータの利便性が向上する。
また、整流子はフックを有しており、導線の機械巻線を容易に行うことができる。
Claims (7)
- 操舵トルク信号を用いて制御され、車両のハンドルの操作力をアシストする電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
ヨークと、
このヨークの内壁面に固定された4極のフェライトの永久磁石で構成された界磁部と、
このヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、
このシャフトに固定され、コアの外周面に軸線方向に延びて形成された22個のスロットに導線が機械巻線で重巻方式により巻回されて構成された巻線を有するアマチュアと、
前記シャフトの端部に固定され、フックを有する複数個のセグメントから構成された整流子と、
この整流子の表面に当接し、前記界磁部の磁束分布の磁気的中心点に配設された4個のブラシとを備え、
前記車両の車室内にあるコラムに取付けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。 - 操舵トルク信号を用いて制御され、車両のハンドルの操作力をアシストする電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
ヨークと、
このヨークの内壁面に固定された4極のフェライトの永久磁石で構成された界磁部と、 このヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、
このシャフトに固定され、コアの外周面に軸線方向に延びて形成された26個のスロットに導線が機械巻線で重巻方式により巻回されて構成された巻線を有するアマチュアと、
前記シャフトの端部に固定され、フックを有する複数個のセグメントから構成された整流子と、
この整流子の表面に当接し、前記界磁部の磁束分布の磁気的中心点に配設された4個のブラシとを備え、
前記車両の車室内にあるコラムに取付けられることを特徴とする
電動パワーステアリング装置用モータ。 - 操舵トルク信号を用いて制御され、車両のハンドルの操作力をアシストする電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
ヨークと、
このヨークの内壁面に固定された6極のフェライトの永久磁石で構成された界磁部と、 このヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、
このシャフトに固定され、コアの外周面に軸線方向に延びて形成された21個のスロットに導線が機械巻線で重巻方式により巻回されて構成された巻線を有するアマチュアと、
前記シャフトの端部に固定され、フックを有する複数個のセグメントから構成された整流子と、
この整流子の表面に当接し、前記界磁部の磁束分布の磁気的中心点に配設された6個のブラシとを備え、
前記車両の車室内にあるコラムに取付けられることを特徴とする
電動パワーステアリング装置用モータ。 - 操舵トルク信号を用いて制御され、車両のハンドルの操作力をアシストする電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
ヨークと、
このヨークの内壁面に固定された6極のフェライトの永久磁石で構成された界磁部と、
このヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、
このシャフトに固定され、コアの外周面に軸線方向に延びて形成された27個のスロットに導線が機械巻線で重巻方式により巻回されて構成された巻線を有するアマチュアと、
前記シャフトの端部に固定され、フックを有する複数個のセグメントから構成された整流子と、
この整流子の表面に当接し、前記界磁部の磁束分布の磁気的中心点に配設された6個のブラシとを備え、
前記車両の車室内にあるコラムに取付けられることを特徴とする
電動パワーステアリング装置用モータ。 - アマチュア回路内に回路間に生じる誘起起電力の差により前記ブラシに流れる循環電流を防止する均圧部材を備えた請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置用モータ。
- PWM(pulse width modulation)駆動により前記巻線の通電電流が制御されている請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置用モータ。
- 前記導線はエナメル被覆の丸線である請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置用モータ。
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