JP2009255226A - 切粉回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】工作機械で発生する切粉を効率良く回収できる切粉回収装置を提供する。
【解決手段】金属で成るワークWを加工する加工手段110を備えた工作機械100におけるワーク加工時に生ずる切粉を回収する装置で、切粉を吸着する磁気手段20と、磁気手段20に付着した切粉を吸引する吸引手段30と、磁気手段20を加工手段110の傍らから吸引手段30まで移動させる移動手段40と、を備えている。移動手段40が本体ケース130に添設されたシリンダー装置で成り、吸引手段30が切粉を輸送する切粉用管31を有し、シリンダー装置がシリンダー本体に進退可能なロッド42を有し、磁気手段20がロッドの先端部に取り付けられている。
【選択図】図1
【解決手段】金属で成るワークWを加工する加工手段110を備えた工作機械100におけるワーク加工時に生ずる切粉を回収する装置で、切粉を吸着する磁気手段20と、磁気手段20に付着した切粉を吸引する吸引手段30と、磁気手段20を加工手段110の傍らから吸引手段30まで移動させる移動手段40と、を備えている。移動手段40が本体ケース130に添設されたシリンダー装置で成り、吸引手段30が切粉を輸送する切粉用管31を有し、シリンダー装置がシリンダー本体に進退可能なロッド42を有し、磁気手段20がロッドの先端部に取り付けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、金型等のワークの切削加工等を行なう工作機械で生ずる切粉を回収するための切粉回収装置に関するものである。
従来、金型の切削加工を行なう場合には、図5に示すように、作業台1上に設置された型段取定盤2の上面に切削加工すべき金型3を載置して、この金型3に切削加工を行っている。切削加工の際に生ずる切粉4は、作業台1の周囲に落下したものについては、作業台1の下方に設けられたチップコンベア5によって搬送され、バケット6内に収容されて外部へ搬出される。
また、金型3上或いは型段取定盤2上に散乱した切粉4は、金型3の切削加工終了後又は加工途中で加工を中断し、掃除機7を使用して、即ち掃除機7の吸込みノズル7aを金型3及び型段取定盤2上の切粉4に近づけて吸引することで、除去される。
このような切粉の回収に対して、特許文献1には、工作機械で発生する切粉が飛散しないように筒状のカバーで覆い、このカバーの外周面に移動可能に磁石体を配設し、この磁石体によってカバーの内周面に切粉を吸着させ、当該磁石体をカバー外周上を移動させることでその磁石体に磁気結合された切粉を回収口へ案内する装置が開示されている。
また、特許文献2には、ワークを載置するテーブルに形成された開口から工作機械で発生する切粉をシューターへ落下させ、さらにこのシューターを介して切粉を傾斜台の下側に案内し、傾斜台の上側から下側へワイヤを延ばし、このワイヤの先端に取り付けたマグネット部材で傾斜台の下側にある切粉を吸着し、その後、ワイヤを巻き取って傾斜台の高さ中間部で開いた穴へマグネット部材を移動させ、この穴の下方にセットされた台車に切粉を落として回収する装置が開示されている。
特開平5−169343号公報
特開2000−42858号公報
また、特許文献2には、ワークを載置するテーブルに形成された開口から工作機械で発生する切粉をシューターへ落下させ、さらにこのシューターを介して切粉を傾斜台の下側に案内し、傾斜台の上側から下側へワイヤを延ばし、このワイヤの先端に取り付けたマグネット部材で傾斜台の下側にある切粉を吸着し、その後、ワイヤを巻き取って傾斜台の高さ中間部で開いた穴へマグネット部材を移動させ、この穴の下方にセットされた台車に切粉を落として回収する装置が開示されている。
特許文献1の装置は、加工対象のワークを含むその周辺領域を、ワークに加工を施す加工手段と共に一つの円筒状のケースで覆うことから、規模が大きくなってしまい、例えば、ワークの細部だけを加工する装置には適さない。また、発生する切粉が集中する加工手段の傍らから離れた位置に切粉を吸着させる磁石体が配置されているため、工作機械の周辺に飛散した小さな切粉しか回収することができない。
特許文献2の装置も、前述の特許文献1の装置と同様に、工作機械本体以外に切粉を移送するための傾斜台や台車を工作機械本体まわりに配設することから、装置規模が大型化してしまう。
特許文献2の装置も、前述の特許文献1の装置と同様に、工作機械本体以外に切粉を移送するための傾斜台や台車を工作機械本体まわりに配設することから、装置規模が大型化してしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、工作機械で発生する切粉を効率良く回収できる切粉回収装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、金属で成るワークを加工する加工手段を備えた工作機械におけるワーク加工時に生ずる切粉を回収する装置であって、切粉を吸着する磁気手段と、磁気手段に付着した切粉を吸引する吸引手段と、磁気手段を加工手段の傍らから吸引手段まで移動させる移動手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明の切粉回収装置は、加工手段を駆動する駆動手段を収容した本体ケースを備え、加工手段が本体ケースの下側に配設されていて、移動手段が本体ケースに添設されたシリンダー装置で成り、吸引手段が切粉を輸送する切粉用管を有し、シリンダー装置がシリンダー本体に進退可能なロッドを有し、磁気手段がロッドの先端部に取り付けられており、ロッドが磁気手段を加工手段の傍らから切粉用管の吸引口まで移動させるようストロークすることを特徴とする。
本発明の切粉回収装置において、吸引手段は、磁気手段が吸引口に近接した状態で磁気手段のまわりを囲むカップ状の囲繞部材を吸引口に備え、ロッドがこの囲繞部材を貫通しており、磁気手段が囲繞部材内にある状態で磁気手段に付着した切粉が輸送用管内へ吸引される。
本発明の切粉回収装置は、加工手段を駆動する駆動手段を収容した本体ケースを備え、加工手段が本体ケースの下側に配設されていて、移動手段が本体ケースに添設されたシリンダー装置で成り、吸引手段が切粉を輸送する切粉用管を有し、シリンダー装置がシリンダー本体に進退可能なロッドを有し、磁気手段がロッドの先端部に取り付けられており、ロッドが磁気手段を加工手段の傍らから切粉用管の吸引口まで移動させるようストロークすることを特徴とする。
本発明の切粉回収装置において、吸引手段は、磁気手段が吸引口に近接した状態で磁気手段のまわりを囲むカップ状の囲繞部材を吸引口に備え、ロッドがこの囲繞部材を貫通しており、磁気手段が囲繞部材内にある状態で磁気手段に付着した切粉が輸送用管内へ吸引される。
本発明によれば、ワークから切粉が生ずる発生源に近接した位置で切粉を収集し、工作機械から離れた位置に設けられた回収ボックス等へ通じる切粉用管などへ移動させて、回収ボックスに回収する。従って、工作機械を大型化させることなく、切削加工によって生じた切粉を効率的に回収することができる。また、ワークの一部だけを加工する場合に生じる切粉も、大掛かりな構成を必要とせずに効果的に回収することができる。
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る切粉回収装置10を搭載した工作機械100を示す図である。先ず、切粉回収装置10を搭載する工作機械100について説明し、その次に切粉回収装置10を説明する。
工作機械100は、金属で成るワークWを加工するために、ワークWに切削加工を施す加工手段110と、加工手段110を駆動する駆動手段120と、この駆動手段120を収容した本体ケース130と、を備えている。
図1は本発明の実施形態に係る切粉回収装置10を搭載した工作機械100を示す図である。先ず、切粉回収装置10を搭載する工作機械100について説明し、その次に切粉回収装置10を説明する。
工作機械100は、金属で成るワークWを加工するために、ワークWに切削加工を施す加工手段110と、加工手段110を駆動する駆動手段120と、この駆動手段120を収容した本体ケース130と、を備えている。
加工手段110は、例えば金型等のワークWの切削加工を行なう装置であって図に示すように切刃111などの切削工具を備えている。この加工手段110によって切削加工が施されるワークWは、例えば加工手段110の下方に配置されたテーブル140に載置される。
駆動手段120は、例えばモータであって、このモータの回転力を切刃111に伝達して切刃111を回転させる。
本体ケース130は、上記のテーブル140の上方で駆動手段120の全体を覆う筐体であり、ケース底面には例えばモータの回転軸(図示省略)がテーブル側へ向けて突出するように貫通穴(図示省略)が形成されている。この貫通穴から突き出た回転軸に加工手段110の切刃111が直接或いは他の部材を介して取り付けられている。
なお、本体ケース130及び加工手段110は、例えば図示省略する昇降装置や水平移動装置などによってワークWの所定部位に加工手段110の切刃111が当たるように移動することができる。また、工作機械100は、加工手段110の位置が固定されたものでもよく、この場合、ワークWを移動させてワークWの切削加工を行う。
なお、本体ケース130及び加工手段110は、例えば図示省略する昇降装置や水平移動装置などによってワークWの所定部位に加工手段110の切刃111が当たるように移動することができる。また、工作機械100は、加工手段110の位置が固定されたものでもよく、この場合、ワークWを移動させてワークWの切削加工を行う。
次に、切粉回収装置10について説明する。
この切粉回収装置10は、工作機械100におけるワーク加工時に生ずる切粉D(図2参照)を回収するものであり、切粉Dを吸着する磁気手段20と、磁気手段20に付着した切粉を吸引する吸引手段30と、磁気手段20を加工手段110の傍らから吸引手段30まで移動させる移動手段40と、を備えている。
この切粉回収装置10は、工作機械100におけるワーク加工時に生ずる切粉D(図2参照)を回収するものであり、切粉Dを吸着する磁気手段20と、磁気手段20に付着した切粉を吸引する吸引手段30と、磁気手段20を加工手段110の傍らから吸引手段30まで移動させる移動手段40と、を備えている。
磁気手段20は、ワークWを切削して生ずる金属の切粉Dを吸着するものであり、例えば、磁石21とこの磁石21を保持する非磁性体で成るホルダー22とから構成される。ホルダー22は、磁石21の一部が露呈するように磁石21を把持し或いは磁石21の全体を覆うようにボックス状に形成されてもよい。本発明において、磁気手段20はホルダー22を用いずに構成されてもよい。
吸引手段30は、磁気手段20に付着した切粉Dを吸引するものであり、切粉Dを輸送する切粉用管31と、切粉用管31内に負圧を発生させる負圧発生装置(図示省略)と、を備えている。なお、図面では切粉用管31を断面形状で表している。
切粉用管31は、例えばバキュームホースであり、先端の吸引口に磁気手段20を囲繞するカップ状の囲繞部材32が設けられている。この囲繞部材32は、切粉用管31と一体に製造されたものや、別体で作られたものを切粉用管31に取り付けて一体にしたものでもよい。なお、本実施形態では、この囲繞部材32は、図1に示すように、工作機械100の本体ケース130の側面に設けたガイド部材131に固定されている。具体的には、本体ケース130の側面から水平方向へ突出した、例えばブロック状のガイド部材131の底面に、囲繞部材32は下方のテーブル140側に開口32Aが臨むように取り付けられている。また、この囲繞部材32で囲われるカップ内部S1と切粉用管の内部S2とは、囲繞部材32の側面に開設した穴32Bを介して連通している。なお、図面では囲繞部材32を断面形状で表している。
切粉用管31は、例えばバキュームホースであり、先端の吸引口に磁気手段20を囲繞するカップ状の囲繞部材32が設けられている。この囲繞部材32は、切粉用管31と一体に製造されたものや、別体で作られたものを切粉用管31に取り付けて一体にしたものでもよい。なお、本実施形態では、この囲繞部材32は、図1に示すように、工作機械100の本体ケース130の側面に設けたガイド部材131に固定されている。具体的には、本体ケース130の側面から水平方向へ突出した、例えばブロック状のガイド部材131の底面に、囲繞部材32は下方のテーブル140側に開口32Aが臨むように取り付けられている。また、この囲繞部材32で囲われるカップ内部S1と切粉用管の内部S2とは、囲繞部材32の側面に開設した穴32Bを介して連通している。なお、図面では囲繞部材32を断面形状で表している。
移動手段40は、ワークWの加工を施す加工手段110の傍ら、図示例の切刃111では刃先の近傍(位置P1)から前述の囲繞部材32内(位置P2)へ磁気手段20を移動させるものである。
ここで、本発明におけるワークWの加工を施す加工手段110の傍ら(近傍)とは、例えば、加工手段110がワークWに接触するポイント(位置P0)を中心として、切削加工によって生じる切粉Dが集中してテーブル面上及びワーク面上に落ちる半径R(R=0mm〜300mm程度)の水平な領域であって、切刃111の場合刃先を基準に上下方向の高さH(H=−300mm〜300mm程度)の領域を言い、この領域内の所定の位置、具体的には本実施形態では位置P1で磁気手段20は切粉Dを収集する。即ち、磁気手段20は、移動手段40によって切粉Dが集中してテーブル面上及びワーク面上に落ちる加工手段の近傍(位置P1)の位置に保持された状態で、切粉Dを吸着させることを特徴としている。
ここで、本発明におけるワークWの加工を施す加工手段110の傍ら(近傍)とは、例えば、加工手段110がワークWに接触するポイント(位置P0)を中心として、切削加工によって生じる切粉Dが集中してテーブル面上及びワーク面上に落ちる半径R(R=0mm〜300mm程度)の水平な領域であって、切刃111の場合刃先を基準に上下方向の高さH(H=−300mm〜300mm程度)の領域を言い、この領域内の所定の位置、具体的には本実施形態では位置P1で磁気手段20は切粉Dを収集する。即ち、磁気手段20は、移動手段40によって切粉Dが集中してテーブル面上及びワーク面上に落ちる加工手段の近傍(位置P1)の位置に保持された状態で、切粉Dを吸着させることを特徴としている。
このため、移動手段40は、例えば本体ケース130に添設されたシリンダー装置で成り、シリンダー本体41と、シリンダー本体41に進退可能なロッド42と、を備えている。このロッド42の先端部に、前述の磁気手段20が取り付けられている。そして、磁気手段20を位置P1から位置P2へ移動させるために、ロッド42が囲繞部材32及びガイド部材131を貫通して鉛直方向に沿ってストロークするように、移動手段40は本体ケース130に取り付けられている。なお、シリンダー本体41から引き出されるロッド42のストロークをガイドするように、シリンダー本体41の下面にはテーブル方向へ延出した筒状のガイド43が設けられている。
このように構成された本発明の切粉回収装置10を搭載した工作機械100によれば、ワークWの加工処理時には、図2(A)に示すように、移動手段40によって磁気手段20を位置P1に保持した状態で、工作機械100を動作させてワークWを加工する。
この切削加工の際、ワークWを切削して生じる切粉Dは、磁石21の磁力によって磁気手段20の表面に付着する。
この切削加工の際、ワークWを切削して生じる切粉Dは、磁石21の磁力によって磁気手段20の表面に付着する。
そして、移動手段40によってロッド42をストロークさせて、図2(B)に示すように磁気手段20を位置P2へ移動させる。磁気手段20が囲繞部材32で覆われた状態で、吸引手段30によって切粉用管31内に負圧を発生させると、囲繞部材32内の空気が切粉用管31内に引き込まれる。この吸引力が、切粉Dを磁気部材表面で保持する磁力より強くなると、切粉Dが磁気部材表面から外れて切粉用管31内に吸収され、この切粉用管31によって例えば図示省略する回収ボックスへ案内される。
このように、本発明の実施形態に係る切粉回収装置10によれば、ワークWから切粉Dが生ずる発生源(前述の位置P0)に近接した位置P1で切粉Dを収集し、工作機械100から離れた位置に設けられた回収ボックス(図示省略)へ通じる切粉用管31の先端口付近へ収集した切粉Dを移動手段40によって移動させて、切粉用管31内の負圧で吸引して、回収ボックスに移動させる。
従って、本実施形態の切粉回収装置10は、工作機械100を大型化させることなく、切削加工によって生じた切粉Dを回収することができる。また、ワークWの一部だけを加工する場合に生じる切粉Dも、大掛かりな構成を必要とせずに効果的に回収することができる。
従って、本実施形態の切粉回収装置10は、工作機械100を大型化させることなく、切削加工によって生じた切粉Dを回収することができる。また、ワークWの一部だけを加工する場合に生じる切粉Dも、大掛かりな構成を必要とせずに効果的に回収することができる。
次に、図3(A)及び(B)は、本発明の他の実施形態に係る切粉回収装置10Aを示すもので、この切粉回収装置10Aは、前述の切粉回収装置10と異なり、磁気手段20Aは、移動手段40のロッド42の直径と同じ直径の円柱形状に形成されていることを特徴としている。このような構成により、ロッド42の先端部に磁気手段20Aが取り付けられた状態では、ロッド42は、本来の長さより磁気手段20Aの長さ分だけ延長した、長さ方向全体に亘って一定の断面を有する棒の形態を成す。ガイド部材131の貫通孔131Aはこのロッド42を摺動させるようにその穴の大きさが選定されており、さらに移動手段40によって磁気手段20Aが持ち上げられた状態で磁気手段20Aがガイド部材131の貫通孔131A内に位置するように、ロッド42の長さが選定されている。
このような切粉回収装置10Aによれば、位置P1で磁気手段20Aに付着した切粉Dは、移動手段40によってロッド42が持ち上げられて磁気手段20Aがガイド部材131内に入り込む際、貫通孔131Aの縁によってそぎ落とされる。このようにして、切粉Dが磁気手段20Aから外れた際に切粉用管31内に負圧を発生させることで、切粉Dを切粉用管31内に吸引して、図示省略する回収ボックスへ移動させることができる。したがって、切粉回収装置10Aは、切粉回収装置10に比べて、磁石で収集した切粉Dを確実に回収することができる。
このような切粉回収装置10Aによれば、位置P1で磁気手段20Aに付着した切粉Dは、移動手段40によってロッド42が持ち上げられて磁気手段20Aがガイド部材131内に入り込む際、貫通孔131Aの縁によってそぎ落とされる。このようにして、切粉Dが磁気手段20Aから外れた際に切粉用管31内に負圧を発生させることで、切粉Dを切粉用管31内に吸引して、図示省略する回収ボックスへ移動させることができる。したがって、切粉回収装置10Aは、切粉回収装置10に比べて、磁石で収集した切粉Dを確実に回収することができる。
次に、図4(A)〜(C)は、本発明のさらに他の実施形態に係る切粉回収装置10Bを示すもので、この切粉回収装置10Bは、前述の切粉回収装置10Aと異なり、磁気手段20Bが磁気手段20Aより長い棒状磁石で構成されていることを特徴としている。この実施形態に係る切粉回収装置10Bでは、前述の実施形態の移動手段40に代えて、移動手段40Aを備えている。この移動手段40Aは、シリンダー本体41と、シリンダー本体41に進退可能なロッド42Aと、を備えている。
この実施形態では、図4(A)に示すように、ロッド42Aがシリンダー本体41から最も引き出された状態でロッド42Aの先端部421はガイド部材131の上方に位置し、このロッド先端部421に棒磁石で成る磁気手段20Bがガイド部材131の貫通孔131A及び囲繞部材32の貫通孔32Cを通過して、加工手段110の傍らで上下方向へ延出するように、磁気手段20Bの長さは選定されて、ロッド42Aに取り付けられている。この場合、例えば、前述した『加工手段110の傍ら』の領域を上下に亘って棒状の磁石、即ち磁気手段20Bが、切粉回収時に配置されるように、その寸法を設定するのが望ましい。また、磁気手段20Bがロッド42Aによって最上位置へ持ち上げられた状態で、図4(C)に示すように、磁気手段20Bの下端、即ち棒磁石の下端がガイド部材131の貫通孔131A内に位置するように長さなどを調節する。
この磁気手段20Bの断面形状は、円形及び四角形に限るものではなく、この磁気手段20Bが貫通するガイド部材131の貫通孔131A及び囲繞部材32の貫通孔32Cと同形であればよい。より好ましくは、磁気手段20Bがガイド部材131の貫通孔131A及び囲繞部材32の貫通孔32Cに対して摺動するように、磁気手段20Bの断面形状がガイド部材131の貫通孔131A及び囲繞部材32の貫通孔32Cの穴の形状とほぼ一致するのが望ましい。
このような切粉回収装置10Bによれば、切粉回収装置10Aと同様に、図4(B)に示すように切粉回収時に加工手段110の傍らに配置された磁気手段20Bによって収集した切粉Dは、移動手段40によってロッド42Aが持ち上げられて磁気手段20Bがガイド部材131内に入り込む際、ガイド部材131や囲繞部材32の貫通孔131A、32Cの縁に棒磁石(即ち磁気手段20B)の表面からそぎ落とされる。このようにして、切粉Dが磁気手段20Bから外れた際に切粉用管31内に負圧を発生させることで、切粉Dを切粉用管31内に吸引して、図示省略する回収ボックスへ回収させることができる。
したがって、切粉回収装置10Bは、切粉回収装置10Aに比べて、工作機械100で生ずる大量の切粉Dを確実に回収することができる。即ち、切粉回収装置10Bによれば、磁気手段20Bが『加工手段110の傍ら』の領域を上下に亘って配置された状態で切粉Dを回収するため切粉回収装置10Aに比べて切粉Dの回収率を格段に向上することができる。よって、本実施形態の切粉回収装置10Bによれば、前述の切粉回収装置10,10Aよりも効果的に切粉Dを回収できる。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、吸引手段が切粉用管の先端部に囲繞部材を設けているが、この囲繞部材を設けずに構成することもできる。また、囲繞部材の形状は、カップ状に限られるものではなく、切粉用管内の負圧によって切粉を管内に吸引する力が、磁気手段まわりに効率的に働くように、磁気手段を取り出し可能に囲うものであればよい。
なお、本発明における工作機械は、旋盤、歯切り盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、研削盤などである。
例えば、上記実施形態では、吸引手段が切粉用管の先端部に囲繞部材を設けているが、この囲繞部材を設けずに構成することもできる。また、囲繞部材の形状は、カップ状に限られるものではなく、切粉用管内の負圧によって切粉を管内に吸引する力が、磁気手段まわりに効率的に働くように、磁気手段を取り出し可能に囲うものであればよい。
なお、本発明における工作機械は、旋盤、歯切り盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、研削盤などである。
P0 位置
10,10A 切粉回収装置
2020A 磁気手段
21 磁石
22 ホルダー
30 吸引手段
31 切粉用管
32 囲繞部材
32A 開口
32B 穴
40 移動手段
41 シリンダー本体
42 ロッド
43 ガイド
100 工作機械
110 加工手段
111 切刃
120 駆動手段
130 本体ケース
131 ガイド部材
131A 貫通孔
140 テーブル
D 切粉
R 半径
W ワーク
S1 カップ内部
S2 内部
10,10A 切粉回収装置
2020A 磁気手段
21 磁石
22 ホルダー
30 吸引手段
31 切粉用管
32 囲繞部材
32A 開口
32B 穴
40 移動手段
41 シリンダー本体
42 ロッド
43 ガイド
100 工作機械
110 加工手段
111 切刃
120 駆動手段
130 本体ケース
131 ガイド部材
131A 貫通孔
140 テーブル
D 切粉
R 半径
W ワーク
S1 カップ内部
S2 内部
Claims (3)
- 金属で成るワークを加工する加工手段を備えた工作機械におけるワーク加工時に生ずる切粉を回収する装置であって、
上記切粉を吸着する磁気手段と、
上記磁気手段に付着した切粉を吸引する吸引手段と、
上記磁気手段を上記加工手段の傍らから上記吸引手段まで移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする、切粉回収装置。 - 前記加工手段を駆動する駆動手段を収容した本体ケースを備え、
前記加工手段が上記本体ケースの下側に配設されていて、
前記移動手段が前記本体ケースに添設されたシリンダー装置で成り、
前記吸引手段が前記切粉を輸送する切粉用管を有し、
上記シリンダー装置がシリンダー本体に進退可能なロッドを有し、
前記磁気手段が該ロッドの先端部に取り付けられており、
上記ロッドが前記磁気手段を前記加工手段の傍らから上記切粉用管の吸引口まで移動させるようストロークすることを特徴とする、請求項1に記載の切粉回収装置。 - 前記吸引手段は、前記磁気手段が前記吸引口に近接した状態で当該磁気手段のまわりを囲むカップ状の囲繞部材を当該吸引口に備え、
前記ロッドが上記囲繞部材を貫通しており、
前記磁気手段が上記囲繞部材内にある状態で当該磁気手段に付着した切粉が前記輸送用管内へ吸引されることを特徴とする、請求項2に記載の切粉回収装置。
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