JP2009253518A - 広帯域増幅モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】不要高調波の発生を効果的に抑制して高出力化、高効率化が図れる広帯域増幅モジュールを得ること。
【解決手段】送信周波数がオクターブ帯域の周波数f0〜2f0では、バランス型増幅器3の増幅信号送出ポートがポートP3となるように、スイッチ2,6を設定する。増幅された送信信号15は周波数f0〜2f0を通過帯域とするフィルタ4にて高調波が抑制されサーキュレータ5を通って入出力端子9へ送出される。送信周波数がオクターブ帯域以上の周波数2f0〜fhでは、バランス型増幅器3の増幅信号送出ポートがポートP4となるように、スイッチ2,6を設定する。増幅された送信信号15は周波数2f0〜fhを通過帯域とするフィルタ7にて高調波が抑制されサーキュレータ8,5を通って入出力端子9へ送出される。
【選択図】 図1
【解決手段】送信周波数がオクターブ帯域の周波数f0〜2f0では、バランス型増幅器3の増幅信号送出ポートがポートP3となるように、スイッチ2,6を設定する。増幅された送信信号15は周波数f0〜2f0を通過帯域とするフィルタ4にて高調波が抑制されサーキュレータ5を通って入出力端子9へ送出される。送信周波数がオクターブ帯域以上の周波数2f0〜fhでは、バランス型増幅器3の増幅信号送出ポートがポートP4となるように、スイッチ2,6を設定する。増幅された送信信号15は周波数2f0〜fhを通過帯域とするフィルタ7にて高調波が抑制されサーキュレータ8,5を通って入出力端子9へ送出される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、バランス型増幅器を用いた広帯域増幅モジュールに関するものである。
バランス型増幅器は、並列に配置した2個の単位増幅器の入力段と出力段とに、それぞれ90°位相差結合器を配置した構成である。一般に、2つの入力ポートは、一方が信号入力ポートとなり、他方が終端抵抗器を介して接地される。また、2つの出力ポートは、一方が信号出力ポートとなり、他方が終端抵抗器を介して接地される。つまり、従来のバランス型増幅器は、2個の単位増幅器の出力を合成出力する単一の増幅器として用いられる。
ところで、オクターブ以上(f0〜fh:fh>2f0)の広帯域増幅器では、f0〜fh/2の周波数帯域での動作時に2倍高調波成分が増幅器の帯域内に入るために、フィルタでその2倍高調波成分を抑圧できず、そのまま出力されてしまうという問題がある。
この不要な高調波成分の抑圧に関し、例えば特許文献1では、発振器での例であるが、帯域の異なる2つのフィルタを動作周波数に応じてスイッチによって選択し不要な高調波成分を抑圧する構成例が示めされている。
そこで、広帯域増幅器において上記の問題を解決するために、増幅器の出力側に、並列に帯域の異なる2つのフィルタを設け、その2つのフィルタの入力側と出力側とにそれぞれスイッチを設け、動作周波数に応じてフィルタを選択して2倍高調波成分を抑圧する構成が考えられる。
しかし、この構成では、2個のスイッチが増幅器の出力側に入るため、出力効率が低下するという問題がある。また、2つのフィルタの出力側においてフィルタ選択を行うスイッチの非線形性によって新たな高調波が発生するという問題もある。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、不要高調波の発生を効果的に抑制して高出力化、高効率化が図れる広帯域増幅モジュールを得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明にかかる広帯域増幅モジュールは、バランス型増幅器に入力される信号の最小周波数がf0で、最大周波数fhが2f0以上4f0以下である場合に、共通ポートと前記共通ポートに切り替えて接続される2分岐ポートとを有し、前記共通ポートが前記バランス型増幅器への入力信号が供給されるモジュールの入力端子に接続され、前記2分岐ポートが前記バランス型増幅器の2入力ポートにそれぞれ接続される吸収型SPDTスイッチと、前記バランス型増幅器の一方の出力ポートに直接一端が接続されるフィルタであって通過帯域がf0〜2f0で、抑圧帯域が2f0以上である第1のフィルタと、前記バランス型増幅器の他方の出力ポートに一方のポートが接続される吸収型SPSTスイッチと、前記吸収型SPSTスイッチの他方のポートに一端が接続されるフィルタであって通過帯域が2f0〜fhで、抑圧帯域が4f0以上である第2のフィルタとを備え、前記バランス型増幅器に入力される信号の周波数が、周波数f0〜2f0である場合には、前記吸収型SPDTスイッチは、前記バランス型増幅器の一方の入力ポートが接続される分岐ポートを終端し、他方の入力ポートが接続される分岐ポートを前記共通ポートに接続するように設定されるとともに、前記吸収型SPSTスイッチは、開路状態になり、両ポートをそれぞれ終端するように設定され、前記バランス型増幅器に入力される信号の周波数が、周波数2f0〜fhである場合には、前記吸収型SPDTスイッチは、前記バランス型増幅器の一方の入力ポートが接続される分岐ポートを前記共通ポートに接続し、他方の入力ポートが接続される分岐ポートを終端するように設定されるとともに、前記吸収型SPSTスイッチは、両ポート間を導通状態にするように設定されることを特徴とする。
この発明によれば、不要高調波の発生を効果的に抑制して高出力化、高効率化が図れる広帯域増幅モジュールが得られるという効果を奏する。
この発明では、バランス型増幅器が2個の増幅器を有し、2個の入出力ポートを有する点に直目して構成してある。以下に図面を参照して、この発明にかかる広帯域増幅モジュールの好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による広帯域増幅モジュールの構成及び送信動作(その1)と受信動作を説明するブロック図である。図2は、図1に示す広帯域増幅モジュールの送信動作(その2)を説明するブロック図である。この実施の形態1では、受信機能を付加した広帯域増幅モジュール、つまり、広帯域送受信増幅モジュールの一例(その1)が示されている。
図1は、この発明の実施の形態1による広帯域増幅モジュールの構成及び送信動作(その1)と受信動作を説明するブロック図である。図2は、図1に示す広帯域増幅モジュールの送信動作(その2)を説明するブロック図である。この実施の形態1では、受信機能を付加した広帯域増幅モジュール、つまり、広帯域送受信増幅モジュールの一例(その1)が示されている。
(この実施の形態1による広帯域送受信増幅モジュールの構成)
図1において、符号1は、当該モジュールの送信入力端子である。送信入力端子1に外部から入力される送信信号の周波数は、最小周波数がf0で、最大周波数fhが2f0以上4f0以下である。
図1において、符号1は、当該モジュールの送信入力端子である。送信入力端子1に外部から入力される送信信号の周波数は、最小周波数がf0で、最大周波数fhが2f0以上4f0以下である。
符号2は、上記した周波数f0〜fhを動作周波数とする吸収型SPDTスイッチである。この吸収型SPDTスイッチ2は、共通ポートが送信入力端子1に接続され、前記共通ポートに切り替えて接続される2つの分岐ポートがバランス型増幅器3の2つの入力ポートP1,P2にそれぞれ接続されている。なお、吸収型SPDTスイッチ2の各分岐ポートの開路(オフ)側端は、それぞれ50Ωの終端抵抗器2a,2bを介して信号グランドに接地されている。
バランス型増幅器3は、並列に配置した単位広帯域送信増幅器3a,3bと、単位広帯域送信増幅器3a,3bの入力側に配置される90°位相差結合器3cと、単位広帯域送信増幅器3a,3bの出力側に配置される90°位相差結合器3dとで構成される。バランス型増幅器3の2つの出力ポートP3,P4のうち、出力ポートP3はフィルタ(第1のフィルタ)4の一端に接続され、出力ポートP4は吸収型SPSTスイッチ6の一方のポートに接続されている。
フィルタ4は、通過帯域がf0〜2f0であり、抑圧帯域が2f0以上である帯域特性を有している。フィルタ4の他端は、サーキュレータ5の第1のポート#1に接続されている。サーキュレータ5の第2のポート#2は、当該モジュールの送信出力と受信入力とで共用する入出力端子9に接続され、第3のポート#3は、サーキュレータ8の第2のポート#2に接続されている。サーキュレータ5の伝達特性C1は、第1のポート#1→第2のポート#2→第3のポート#3の順になっている。
また、吸収型SPSTスイッチ6の他方のポートは、フィルタ(第2のフィルタ)7の一端に接続されている。なお、吸収型SPSTスイッチ6の両ポートの各開路(オフ)側端は、それぞれ50Ωの終端抵抗器6a,6bを介して信号グランドに接地されている。
フィルタ7は、通過帯域が2f0〜fhであり、抑圧帯域が4f0以上である帯域特性を有している。フィルタ7の他端は、サーキュレータ8の第1のポート#1に接続されている。サーキュレータ8の第3のポート#3は、受信系保護用のリミッタ10を介して低雑音増幅器11の入力ポートに接続され、低雑音増幅器11の出力ポートは、当該モジュールの受信出力端子12に接続されている。サーキュレータ8の伝達特性C2は、第1のポート#1→第2のポート#2→第3のポート#3の順になっている。
次に、図1と図2を参照して、以上のように構成される広帯域送受信増幅モジュールの動作について説明する。
(オクターブ帯域の周波数f0〜2f0での送信動作)
周波数f0〜2f0での送信動作時では、図1に示すように、吸収型SPDTスイッチ2は、バランス型増幅器3の入力ポートP1側の分岐ポートを共通ポートから切り離して開路し、入力ポートP2側の分岐ポートを共通ポートに接続して閉路する構成に設定される。また、吸収型SPSTスイッチ6は、両ポートを共に開路して非導通状態にする構成に設定される。
周波数f0〜2f0での送信動作時では、図1に示すように、吸収型SPDTスイッチ2は、バランス型増幅器3の入力ポートP1側の分岐ポートを共通ポートから切り離して開路し、入力ポートP2側の分岐ポートを共通ポートに接続して閉路する構成に設定される。また、吸収型SPSTスイッチ6は、両ポートを共に開路して非導通状態にする構成に設定される。
これによって、バランス型増幅器3は、入力ポートP1が終端抵抗器2aによって終端処理され、出力ポートP4が終端抵抗器6aによって終端処理されるので、入力ポートP2に入力された信号についての増幅信号の送出ポートが出力ポートP3となる。
つまり、送信入力端子1から入力された周波数f0〜2f0の送信信号は、吸収型SPDTスイッチ2からバランス型増幅器3の入力ポートP2に入力され、90°位相差結合器3cを通って単位広帯域送信増幅器3a,3bにて増幅された後、90°位相差結合器3dにて合成され、出力ポートP3からフィルタ4に入力される。
フィルタ4は、通過帯域がf0〜2f0であり、抑圧帯域が2f0以上であるので、出力ポートP3を出た送信信号15は、フィルタ4にて高調波が抑圧された後、サーキュレータ5の第1のポート#1→第2のポート#2を通って入出力端子9に出力される。
そして、入出力端子9で反射が起きると、その反射した送信信号は、サーキュレータ5の第2のポート#2→第3のポート#3を通ってサーキュレータ8の第2のポート#2に入力し、サーキュレータ8の第3のポート#3からリミッタ10に入力するが、リミッタ10はその入力する送信信号を反射して受信系を保護する。リミッタ10にて反射された送信信号は、サーキュレータ8の第3のポート#3→第1のポート#1、フィルタ7を通って吸収型SPSTスイッチ6に入り、終端抵抗器6bにて終端される。
このように、本構成では、オクターブ帯域の周波数f0〜2f0での送信動作時の高性能化が図れる。加えて、バランス型増幅器3の出力ポートP3側に配置する素子をフィルタ4と送受切り替え用のサーキュレータ5のみとすることができ、通過損失が少なく高効率化が可能となる。
(オクターブ帯域以上の周波数2f0〜fhでの送信動作)
周波数2f0〜fhでの送信動作時では、図2に示すように、図1に示した構成から、吸収型SPDTスイッチ2は、バランス型増幅器3の入力ポートP1側の分岐ポートを共通ポートに接続して閉路し、入力ポートP2側の分岐ポートを共通ポートから切り離して開路する構成に切り替えて設定する。また、吸収型SPSTスイッチ6は、入力ポートと出力ポートの間を導通状態に閉路する構成に切り替えて設定する。
周波数2f0〜fhでの送信動作時では、図2に示すように、図1に示した構成から、吸収型SPDTスイッチ2は、バランス型増幅器3の入力ポートP1側の分岐ポートを共通ポートに接続して閉路し、入力ポートP2側の分岐ポートを共通ポートから切り離して開路する構成に切り替えて設定する。また、吸収型SPSTスイッチ6は、入力ポートと出力ポートの間を導通状態に閉路する構成に切り替えて設定する。
これによって、バランス型増幅器3は、入力ポートP2が終端抵抗器2bによって終端処理されので、入力ポートP1に入力された信号についての増幅信号の送出ポートが出力ポートP4となる。
つまり、送信入力端子1から入力された周波数2f0〜fhの送信信号は、吸収型SPDTスイッチ2からバランス型増幅器3は、入力ポートP1に入り、90°位相差結合器3cを通って単位広帯域送信増幅器3a,3bにて増幅された後、90°位相差結合器3dにて合成され、出力ポートP4から導通状態の吸収型SPSTスイッチ6を通ってフィルタ7に入力される。
フィルタ7は、通過帯域が2f0〜fhであり、抑圧帯域が4f0以上であるので、出力ポートP4を出た送信信号17は、導通状態の吸収型SPSTスイッチ6を通ってフィルタ7に入り、フィルタ7にて高調波が抑圧された後、サーキュレータ8の第1のポート#1→第2のポート#2→サーキュレータ5の第3のポート#3→第1のポート#1を通ってフィルタ4に入る。しかし、フィルタ4は、抑圧帯域が2f0以上であるので、送信信号17は、フィルタ4にて反射され、サーキュレータ5の第1のポート#1→第2のポート#2を通って入出力端子9に出力される。
なお、出力ポートP3は、50Ωによって終端されていないため、出力ポートP3からフィルタ4への出力があり、そのためフィルタ4にて出力ポートP3に向かう反射波が発生するが、単位広帯域送信増幅器3a,3b及び90°位相差結合器3c、3dの振幅位相特性のアンバランス量が小さければ、不平衡ポートである出力ポートP3への出力電力は小さくなるので、この反射電力による90°位相差結合器3dでの合成損失は軽微に抑えられる。
(受信動作)
受信動作時、図1に示すように、入出力端子9から入力した受信信号16は、サーキュレータ5の第2のポート#2→第3のポート#3からサーキュレータ8の第2のポート#2→第3のポート#3を通ってリミッタ10に入力され、低雑音増幅器11にて増幅されて受信出力端子12へ送出される。
受信動作時、図1に示すように、入出力端子9から入力した受信信号16は、サーキュレータ5の第2のポート#2→第3のポート#3からサーキュレータ8の第2のポート#2→第3のポート#3を通ってリミッタ10に入力され、低雑音増幅器11にて増幅されて受信出力端子12へ送出される。
ここで、入出力端子9から大電力が入力された場合は、リミッタ10にて反射されるので、低雑音増幅器11以降の受信系が保護される。リミッタ10での反射波は、サーキュレータ8の第3のポート#3→第1のポート#1、フィルタ7を通って吸収型SPSTスイッチ6に入り、終端抵抗器6bにて終端される。
このように、実施の形態1によれば、バランス型増幅器の各出力ポートに対して通過帯域がオクターブの帯域であるフィルタと、それ以上の帯域であるフィルタとを設けるとともに、バランス型増幅器の入力側に吸収型SPDTスイッチを設け、オクターブの帯域とそれ以上の帯域との動作周波数に応じて吸収型SPDTスイッチを切り替えることで2経路ある出力ポート(通過フィルタ)の1つを選択できるようにし、その分岐した経路を送受切り替え機能と共用したサーキュレータによって単一経路化させる構成とした。
その結果、オクターブの帯域とそれ以上の帯域との全周波数帯域で高調波の抑圧が行えるので、外部へのスプリアス輻射を抑えることができる。また、オクターブ帯域の周波数f0〜2f0での送信動作時では、バランス型増幅器の増幅信号出力ポート側にスイッチ等の切り替え回路を付加することなく、オクターブ帯域の周波数f0〜2f0を通過帯域とするフィルタを選択することができるので、高出力化、高効率化が図れる。そして、送受分離回路のサーキュレータと共用できるので、通過損失は極めて少なくなる。
なお、フィルタ4,7は、バンドパス、ローパス、バンドリジェクション等形式によらず、増幅帯域を通過し、増幅器から発生するスプリアスを抑圧できる抑圧帯域を有していればよい。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による広帯域増幅モジュールの構成を示すブロック図である。なお、図3では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。この実施の形態2では、受信機能を付加した広帯域増幅モジュール、つまり、広帯域送受信増幅モジュールの一例(その2)が示されている。
図3は、この発明の実施の形態2による広帯域増幅モジュールの構成を示すブロック図である。なお、図3では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。この実施の形態2では、受信機能を付加した広帯域増幅モジュール、つまり、広帯域送受信増幅モジュールの一例(その2)が示されている。
図3に示すように、この実施の形態2による広帯域送受信増幅モジュールは、図1(実施の形態1)に示した構成において、サーキュレータ5,8に代えてSPDTスイッチ20が設けられ、SPDTスイッチ20と入出力端子9との間にサーキュレータ21が設けられている。そして、サーキュレータ21と受信出力端子12との間にリミッタ10に代えたスイッチ22と低雑音増幅器11とが配置されている。
SPDTスイッチ20の一方の切替端は、フィルタ4の他端に接続され、他方の切替端は、フィルタ7の他端に接続され、切替制御端は、サーキュレータ21の第1のポート#1に接続されている。
サーキュレータ21の第2のポート#2は、入出力端子9に接続され、第3のポート#3は、スイッチ22の切替制御端に接続されている。サーキュレータ21の伝達特性は、第1のポート#1→第2のポート#2→第3のポート#3の順である。スイッチ22の一方の切替端は、低雑音増幅器11の入力端に接続され、他方の切替端は50Ωの終端抵抗器22aを介して回路グラウンドに接地されている。
(実施の形態2に関わる部分の動作)
SPDTスイッチ20は、送信周波数がf0〜2f0である場合は、フィルタ4の他端と接続される一方の切替端を切替制御端に接続し、送信周波数が2f0〜fhである場合は、フィルタ7の他端と接続される他方の切替端を切替制御端に接続するように、切替設定される。
SPDTスイッチ20は、送信周波数がf0〜2f0である場合は、フィルタ4の他端と接続される一方の切替端を切替制御端に接続し、送信周波数が2f0〜fhである場合は、フィルタ7の他端と接続される他方の切替端を切替制御端に接続するように、切替設定される。
また、スイッチ22は、受信動作時は、サーキュレータ21の第3のポート#3に接続される切替制御端と低雑音増幅器11の入力端に接続される一方の切替端とを接続し、送信動作時は、サーキュレータ21の第3のポート#3に接続される切替制御端と終端抵抗器22aが接続される他方の切替端とを接続するように、切替設定される。
したがって、送信動作時は、送信周波数がf0〜2f0である場合の増幅された送信信号は、SPDTスイッチ20の一方の切替端→切替制御端からサーキュレータ21の第1のポート#1に入力され、第2のポート#2から入出力端子9へ送出される。送信周波数が2f0〜fhである場合の増幅された送信信号は、SPDTスイッチ20の他方の切替端→切替制御端からサーキュレータ21の第1のポート#1に入力され、第2のポート#2から入出力端子9へ送出される。
そして、送信動作時に、入出力端子9にて反射が起こると、その反射波は、サーキュレータ21の第3のポート#3からスイッチ22の切替制御端→他方の切替端を通って終端抵抗器22aにて終端されるので低雑音増幅器11以降の受信系が保護される。
また、受信動作時は、入出力端子9からサーキュレータ21の第2のポート#2に入力される受信信号は、サーキュレータ21の第3のポート#3から導通状態にあるスイッチ22を通って低雑音増幅器11に入力し、増幅されて受信出力端子12へ送出される。
この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、オクターブの帯域とそれ以上の帯域との全周波数帯域で高調波の抑圧が行えるので、外部へのスプリアス輻射を抑えることができる。
加えて、フィルタ選択用の出力側スイッチがSPDTスイッチ20の1個になるため、高出力・高効率化が図られる。また、サーキュレータを削減できるため小型化でき、受信時の通過損失(NF)を改善できる。
なお、受信系保護用にスイッチ22を用いたが、実施の形態の形態1と同様にリミッタ10としてもよい。この場合には、サーキュレータ21の第3のポート#3とスイッチ22に代えたリミッタ10との間に、第3のポートが終端抵抗器で終端されたサーキュレータを、その第1のポートをサーキュレータ21の第3のポート#3に接続し、その第2のポートをスイッチ22に代えたリミッタ10に接続した形で挿入し、リミッタ10からの反射波を当該挿入したサーキュレータの第3のポートから終端抵抗器に送出して終端させる構成とすればよい。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3による広帯域送信増幅モジュールの構成を示すブロック図である。なお、図4では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。この実施の形態3では、受信機能を有しない広帯域増幅モジュール、つまり、広帯域送信増幅モジュールの一例が示されている。
図4は、この発明の実施の形態3による広帯域送信増幅モジュールの構成を示すブロック図である。なお、図4では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。この実施の形態3では、受信機能を有しない広帯域増幅モジュール、つまり、広帯域送信増幅モジュールの一例が示されている。
図4に示すように、この実施の形態3による広帯域送信増幅モジュールは、図1(実施の形態1)に示した構成において、サーキュレータ8、リミッタ10、低雑音増幅器11及び受信出力端子12を削除した構成になっている。なお、入出力端子9は送信出力端子25となっている。
(実施の形態3に関わる部分の動作)
送信周波数がf0〜2f0である場合と2f0〜fhである場合での送信動作は、実施の形態1と同様に行われる。
送信周波数がf0〜2f0である場合と2f0〜fhである場合での送信動作は、実施の形態1と同様に行われる。
この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、オクターブの帯域とそれ以上の帯域との全周波数帯域で高調波の抑圧が行えるので、外部へのスプリアス輻射を抑えることができる。
そして、オクターブ帯域の周波数f0〜2f0での送信動作時では、バランス型増幅器の増幅信号出力ポート側にスイッチ等の切り替え回路を付加することなく、オクターブ帯域の周波数f0〜2f0を通過帯域とするフィルタを選択することができるので、高出力化、高効率化が図れる。
加えて、オクターブ帯域を超える送信周波数2f0〜fhでの信号パスに介在していたサーキュレータ8を無くした構成となるので、送信周波数2f0〜fhの信号出力時の高出力・高効率化が可能である。また、サーキュレータは1個となるので、小型化が可能である。
以上のように、この発明にかかる広帯域増幅モジュールは、不要高調波の発生を効果的に抑制して高出力化、高効率化が図れる広帯域増幅モジュールとして有用である。
1 モジュールの送信入力端子
2 吸収型SPDTスイッチ
2a,2b 終端抵抗器(50Ω)
3 バランス型増幅器
3a,3b 単位広帯域送信増幅器
3c,3d 90°位相差結合器
4 フィルタ(第1のフィルタ)
5 サーキュレータ(第1のサーキュレータ)
6 吸収型SPSTスイッチ
6a,6b 終端抵抗器(50Ω)
7 フィルタ(第2のフィルタ)
8 サーキュレータ(第2のサーキュレータ)
9 モジュールの送信出力と受信入力とで共用する入出力端子
10 受信系保護用のリミッタ
11 低雑音増幅器
12 モジュールの受信出力端子
15 送信信号(f0〜2f0)
16 受信信号
17 送信信号(2f0〜fh)
20 SPDTスイッチ
21 サーキュレータ
22 受信系保護用のスイッチ
22a 終端抵抗器(50Ω)
25 モジュールの送信出力端子
2 吸収型SPDTスイッチ
2a,2b 終端抵抗器(50Ω)
3 バランス型増幅器
3a,3b 単位広帯域送信増幅器
3c,3d 90°位相差結合器
4 フィルタ(第1のフィルタ)
5 サーキュレータ(第1のサーキュレータ)
6 吸収型SPSTスイッチ
6a,6b 終端抵抗器(50Ω)
7 フィルタ(第2のフィルタ)
8 サーキュレータ(第2のサーキュレータ)
9 モジュールの送信出力と受信入力とで共用する入出力端子
10 受信系保護用のリミッタ
11 低雑音増幅器
12 モジュールの受信出力端子
15 送信信号(f0〜2f0)
16 受信信号
17 送信信号(2f0〜fh)
20 SPDTスイッチ
21 サーキュレータ
22 受信系保護用のスイッチ
22a 終端抵抗器(50Ω)
25 モジュールの送信出力端子
Claims (4)
- バランス型増幅器に入力される信号の最小周波数がf0で、最大周波数fhが2f0以上4f0以下である場合に、
共通ポートと前記共通ポートに切り替えて接続される2分岐ポートとを有し、前記共通ポートが前記バランス型増幅器への入力信号が供給されるモジュールの入力端子に接続され、前記2分岐ポートが前記バランス型増幅器の2入力ポートにそれぞれ接続される吸収型SPDTスイッチと、
前記バランス型増幅器の一方の出力ポートに直接一端が接続されるフィルタであって通過帯域がf0〜2f0で、抑圧帯域が2f0以上である第1のフィルタと、
前記バランス型増幅器の他方の出力ポートに一方のポートが接続される吸収型SPSTスイッチと、
前記吸収型SPSTスイッチの他方のポートに一端が接続されるフィルタであって通過帯域が2f0〜fhで、抑圧帯域が4f0以上である第2のフィルタと、を備え、
前記バランス型増幅器に入力される信号の周波数が、周波数f0〜2f0である場合には、前記吸収型SPDTスイッチは、前記バランス型増幅器の一方の入力ポートが接続される分岐ポートを終端し、他方の入力ポートが接続される分岐ポートを前記共通ポートに接続するように設定されるとともに、前記吸収型SPSTスイッチは、開路状態になり、両ポートをそれぞれ終端するように設定され、
前記バランス型増幅器に入力される信号の周波数が、周波数2f0〜fhである場合には、前記吸収型SPDTスイッチは、前記バランス型増幅器の一方の入力ポートが接続される分岐ポートを前記共通ポートに接続し、他方の入力ポートが接続される分岐ポートを終端するように設定されるとともに、前記吸収型SPSTスイッチは、両ポート間を導通状態にするように設定される、
ことを特徴とする広帯域増幅モジュール。 - 第1のポートが前記第1のフィルタの他端に接続され、第2のポートがモジュールの送信出力と受信入力の共用に用いる入出力端子に接続される第1のサーキュレータと、
第1のポートが前記第2のフィルタの他端に接続され、第2のポートが前記第1のサーキュレータの第3のポートに接続される第2のサーキュレータと、
入力端が前記第2のサーキュレータの第3のポートにリミッタを介して接続され、出力端がモジュールの受信出力ポートに接続される低雑音増幅器と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の広帯域増幅モジュール。 - 一方の切替端が前記第1のフィルタの他端に接続され、他方の切替端が前記第2のフィルタの他端に接続されるSPDTスイッチと、
第1のポートが前記SPDTスイッチの切替制御端に接続され、第2のポートがモジュールの送信出力と受信入力の共用に用いる入出力端子に接続されるサーキュレータと、
入力ポートが前記サーキュレータの第3のポートにリミッタまたはスイッチを介して接続され、出力ポートがモジュールの受信出力ポートに接続される低雑音増幅器と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の広帯域増幅モジュール。 - 第1のポートが前記第1のフィルタの他端に接続され、第2のポートがモジュールの送信出力端子に接続され、第3のポートが前記第2のフィルタの他端に接続されるサーキュレータ、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の広帯域増幅モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008097140A JP2009253518A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 広帯域増幅モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008097140A JP2009253518A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 広帯域増幅モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009253518A true JP2009253518A (ja) | 2009-10-29 |
Family
ID=41313792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009253518A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012195676A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | リミッタ装置、レーダシステム |
JP2012222489A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Hitachi Metals Ltd | 高周波回路 |
JP2017028652A (ja) * | 2015-07-28 | 2017-02-02 | 日本電気株式会社 | 通信装置、基地局装置及び通信方法 |
-
2008
- 2008-04-03 JP JP2008097140A patent/JP2009253518A/ja active Pending
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