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JP2009129847A - 燃料電池システム - Google Patents

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JP2009129847A JP2007306334A JP2007306334A JP2009129847A JP 2009129847 A JP2009129847 A JP 2009129847A JP 2007306334 A JP2007306334 A JP 2007306334A JP 2007306334 A JP2007306334 A JP 2007306334A JP 2009129847 A JP2009129847 A JP 2009129847A
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Abstract

【課題】燃料電池スタック内の面圧分布を高精度且つ確実に測定することができ、高性能な燃料電池スタックを得ることを可能にする。
【解決手段】面圧測定装置14は、複数の誘電体50が発電面内で縦横に複数配列される通電部材52を備える。この通電部材52は、格子状を有しており、誘電体50を配置した状態で、第1電極シート54と第2電極シート56とに前記誘電体50が挟持される。通電部材52は、第1電極シート54の溝部62aから外方に突出する第1突起部60aと、第2電極シート56の溝部62bから外部に突出する第2突起部60bとを有し、積層方向に向かって電流を透過させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体を有し、前記電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタック内に配設され、前記発電セルの面圧を測定するための面圧測定装置とを備える燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体(以下、MEAと略す)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層するとともに、積層方向両端には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配置されることにより、燃料電池スタックを構成している。
この燃料電池スタックでは、エンドプレート間に、締め付けボルトやケーシング等によって発電セルの積層方向に締め付け荷重を付与している。その際、発電セルの電極面の面圧にばらつき(面圧分布)が発生すると、接触抵抗が増大して端子電圧が低下するおそれがある。
そこで、燃料電池スタック内の面圧を測定する必要があり、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックは、図11に示すように、面圧センサモジュール1を備えており、前記面圧センサモジュール1が、図示しない燃料電池の積層方向の任意の位置、例えば、略中央に設けられている。面圧センサモジュール1は、一対のセパレータ2間に凹部3を介して面圧センサ4が配置されている。
この面圧センサ4は、コンデンサー型又は歪みゲージのセンサ5を樹脂6で被覆して構成されている。面圧センサ4は、セパレータ2間に、例えば、2つ挟持されており、前記面圧センサ4を介して燃料電池内の面圧分布を測定することができる、としている。
特開2006−120346号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、面圧センサモジュール1を構成する一対のセパレータ2には、面圧センサ4を配置するために凹部3を設けており、他の燃料電池に用いられるセパレータとは異なる構成を有している。従って、面圧センサモジュール1に対して、専用のセパレータ2を用意しなければならず、経済的ではないという問題がある。
さらに、セパレータ2の面内には、2以上の面圧センサ4を配置することが記載されているものの、この種の面圧センサ4は、センサ5を樹脂6で被覆するとともに、リード線7が設けられている。このため、セパレータ2の面内には、多数の面圧センサ4を配置することが実質的に困難であり、発電面内の面圧を高精度に測定することができないという問題がある。
一方、通常、多数のセンサを配置すると、発電時の正常な電流の分布が阻害される。その結果、局所的に大電流が印加される可能性があり、ジュール熱による損傷が発生する可能性がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、発電時に正常な電流の阻害がなく、燃料電池スタック内の面圧分布を高精度且つ確実に測定することができ、高性能な燃料電池スタックを得ることが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体を有し、前記電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタック内に配設され、前記発電セルの面圧を測定するための面圧測定装置とを備える燃料電池システムに関するものである。
面圧測定装置は、発電セルの発電面内に対応して設けられる複数の圧力検出素子と、前記発電セルの発電面方向に沿って延在し、前記圧力検出素子を配置するとともに、前記圧力検出素子間に積層方向に向かって電流を流す通電部材とを備えている。
また、面圧測定装置は、静電容量式センサを構成するとともに、圧力検出素子は、誘電体を有することが好ましい。
さらに、面圧測定装置は、同一面内に配置される複数の誘電体を一体に挟持する第1及び第2電極シートを備え、前記第1電極シートは、互いに平行に延在する複数の第1電極を有し、前記第2電極シートは、前記第1電極に交差する方向に互いに平行に延在する複数の第2電極を有することが好ましい。
さらにまた、誘電体は、複数に分割されるとともに、積層方向に対して第1電極及び第2電極が互いに重なり合う部位に前記各誘電体が配置されることが好ましい。
また、誘電体は、第1電極又は第2電極に対応して互いに平行に延在するとともに、一体化されることが好ましい。
さらに、通電部材は、複数の圧力検出素子が配置される格子状導電部材であることが好ましい。
さらにまた、格子状導電部材は、一方の面に圧力検出素子よりも積層方向一方に突出する第1突起部を有し、他方の面に前記圧力検出素子よりも積層方向他方に突出する第2突起部を有することが好ましい。
また、面圧測定装置は、導電性シートを介装して一対のセパレータ間に挟持されることが好ましい。
本発明によれば、面圧測定装置は、発電セルの発電面方向に沿って延在し、複数の圧力検出素子間に積層方向に向かって電流を流す通電部材が配置されるため、この面圧測定装置全体として平板状に構成することが可能になる。従って、面圧測定装置は、例えば、MEAと同等の厚さに設定することができ、燃料電池を構成するセパレータ間に前記面圧測定装置を配置して使用することが可能になる。これにより、面圧測定装置を挟持するために、専用のセパレータ部材を用いる必要がなく、経済的である。
しかも、通電部材の平板状面内に、複数の圧力検出素子を配置することができる。このため、燃料電池スタック内の面圧分布を高精度且つ確実に測定することが可能になり、高性能な燃料電池スタックを得ることができる。
さらに、通電部材の設置により、大電流発電時にも、局所的な電流分布の偏りを防止することが可能になり、ジュール発熱の影響を排除することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10の斜視説明図である。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12内に配設される面圧測定装置14とを備える。
燃料電池スタック12は、複数の発電セル16が矢印A方向に積層されるとともに、積層方向両端には、ターミナルプレート17a、17b及び絶縁プレート18a、18bを介装してエンドプレート20a、20bが配置される(図2参照)。エンドプレート20a、20bは、例えば、図示しない締め付けボルトにより積層方向に締め付けられる。この燃料電池システム10は、例えば、自動車等の車両に搭載されている。
図2及び図3に示すように、各発電セル16は、MEA22と、前記MEA22を挟持する第1及び第2セパレータ24、26とを備える。第1及び第2セパレータ24、26は、例えば、カーボンセパレータで構成されているが、金属セパレータを使用してもよい。第1及び第2セパレータ24、26間には、MEA22を収容してガスケット27が介装される。
図3に示すように、発電セル16の矢印B方向の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガス(空気等)を供給するための酸化剤ガス供給連通孔28a、冷却媒体、例えば、純水やエチレングリコール等を供給するための冷却媒体供給連通孔30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔32bが設けられる。
発電セル16の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔32a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔30b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔28bが設けられる。
MEA22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜34と、前記固体高分子電解質膜34を挟持するアノード側電極36及びカソード側電極38とを備える。
アノード側電極36及びカソード側電極38は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜34の両面に形成される。
第1セパレータ24は、MEA22に向かう面24aに燃料ガス流路40を設ける。燃料ガス流路40は、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有し、燃料ガス供給連通孔32a及び燃料ガス排出連通孔32bに連通する。第1セパレータ24の面24bには、冷却媒体流路42が形成される。この冷却媒体流路42は、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有し、冷却媒体供給連通孔30a及び冷却媒体排出連通孔30bに連通する。
第2セパレータ26には、MEA22に向かう面26aに酸化剤ガス流路44が形成される。この酸化剤ガス流路44は、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有し、酸化剤ガス供給連通孔28a及び酸化剤ガス排出連通孔28bに連通する。第2セパレータ26の面26bは、平坦状に構成される。
面圧測定装置14は、燃料電池スタック12内に積層されている発電セル16の積層方向略中央に配置される。図4に示すように、面圧測定装置14は、複数の誘電体(圧力検出素子)50を、発電セル16の発電面内に対応し矢印B方向及び矢印C方向に配列して収容する通電部材52と、前記誘電体50を一体に挟持する第1電極シート54及び第2電極シート56とを備える。
面圧測定装置14は、静電容量式センサを構成しており、例えば、ポリプロピレンやポリエステル等で形成され、厚さが0.5mm以下の複数の誘電体50を設ける。通電部材52は、格子状導電部材であり、各誘電体50を配置するための開口部(升目)58を設ける。通電部材52は、例えば、銀、銀合金、金、金合金、銅、銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の低電気抵抗材料(電気抵抗率2×10-7Ωm以下)により構成される。
図5及び図6に示すように、通電部材52の第1電極シート54側の面には、矢印B方向に延在し且つ前記第1電極シート54側に突出する第1突起部60aが設けられる。通電部材52の第2電極シート56側の面には、矢印C方向に延在し且つ前記第2電極シート56側に突出する第2突起部60bが設けられる。通電部材52の表面には、必要に応じて酸化防止用の金、又は金合金によるメッキ処理が施される。
第1電極シート54は、通電部材52の第1突起部60aに対応して矢印B方向に延在するとともに、矢印C方向に所定間隔ずつ離間する複数の溝部62aを設ける。図6に示すように、第1電極シート54は、高分子材料製の絶縁シート64を有し、この絶縁シート64の一方の面である誘電体50側の面には、矢印B方向に延在して第1電極66aが設けられる。第1電極66aは、例えば、銅又は金等で構成されており、厚さが0.1mm以下に設定される。
絶縁シート64の一方の面には、第1電極66aを囲繞して高分子材料製の絶縁膜68aが設けられるとともに、この絶縁シート64の他方の面には、高分子材料製の絶縁膜68bが設けられる。
第2電極シート56は、上記の第1電極シート54と同様に、絶縁シート64を有し、この絶縁シート64の誘電体50側の面には、矢印C方向に延在する第2電極66bが設けられる。絶縁シート64の一方の面には、第2電極66bを囲繞して絶縁膜68aが設けられるとともに、この絶縁シート64の他方の面には、絶縁膜68bが設けられる。第1電極シート54と第2電極シート56とは、それぞれ誘電体50を挟んで互いに直交する方向に、所謂、井桁状に配列される。
図4に示すように、第1電極シート54の一方の端部には、第1電極66aに電気的に接続される第1端子70aが設けられ、第2電極シート56の他方の端部には、第2電極66bに電気的に接続される第2端子70bが設けられる。第1端子70a及び第2端子70bは、図示しないコネクタを介して外部の制御装置72に接続される(図1参照)。
図7に示すように、面圧測定装置14は、両面に導電性シート(例えば、カーボンペーパやカーボンクロス等)を介装して第1セパレータ24と第2セパレータ26とに挟持される。面圧測定装置14は、実質的に、図3に示すMEA22と同一の寸法(厚さを含む)を有しており、第1及び第2セパレータ24、26間に挟持されることにより、発電セル16と同一の寸法及び形状に構成される。
面圧測定装置14は、燃料ガスや酸化剤ガスに曝されることがないように、第1セパレータ24の前記面圧測定装置14側の面には、燃料ガス供給連通孔32a及び燃料ガス排出連通孔32bを樹脂シール(図示せず)で周回する一方、第2セパレータ26の前記面圧測定装置14側の面には、酸化剤ガス供給連通孔28a及び酸化剤ガス排出連通孔28bを樹脂製シール(図示せず)で周回する。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガスは、燃料電池スタック12の酸化剤ガス供給連通孔28aに供給される一方、燃料ガスは、燃料電池スタック12の燃料ガス供給連通孔32aに供給される。また、冷却媒体は、燃料電池スタック12の冷却媒体供給連通孔30aに供給される。
燃料電池スタック12内では、図3に示すように、酸化剤ガスが、酸化剤ガス供給連通孔28aから第2セパレータ26の酸化剤ガス流路44に導入され、MEA22のカソード側電極38に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔32aから第1セパレータ24の燃料ガス流路40に導入され、MEA22のアノード側電極36に沿って移動する。
従って、各MEA22では、カソード側電極38に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極36に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極38に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔28bに沿って流動した後、エンドプレート20aに排出される。同様に、アノード側電極36に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔32bに排出されて流動し、エンドプレート20aに排出される。
また、純水やエチレングリコール等の冷却媒体は、第1及び第2セパレータ24、26間の冷却媒体流路42に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、MEA22を冷却した後、冷却媒体排出連通孔30bに移動し、エンドプレート20aに排出されて循環使用される。
この場合、第1の実施形態では、燃料電池スタック12内で積層されている発電セル16の積層方向略中央部に面圧測定装置14が配設される。この面圧測定装置14は、通電部材52が第1電極シート54及び第2電極シート56に挟持されるとともに、前記通電部材52の第1突起部60aが、前記第1電極シート54の溝部62aを通過して外部に露呈している。一方、通電部材52の第2突起部60bは、第2電極シート56の溝部62bを通過して外部に露呈している(図5及び図6参照)。
従って、図7に示すように、通電部材52は、第1突起部60aが導電性シート74を介して第1セパレータ24に電気的に接続されるとともに、第2突起部60bが導電性シート74を介して第2セパレータ26に電気的に接続される。これにより、燃料電池スタック12内では、面圧測定装置14の両側に隣接する発電セル16間には、前記面圧測定装置14を構成する通電部材52を介して積層方向に向かって電流が流れ、燃料電池スタック12全体から所望の出力電流を得ることができる。
さらに、面圧測定装置14では、通電部材52が格子状に構成されるとともに、発電セル16の発電面積に対応して、具体的には、燃料ガス流路40及び酸化剤ガス流路44の流路面積に対応して矩形状に設定されている。従って、通電部材52の各開口部58に誘電体50が配置されることにより、前記誘電体50は、発電セル16の発電面全面にわたって緻密に且つ均一に配列される。このため、発電セル16の発電面全体にわたって面圧分布を高精度且つ確実に測定することが可能になり、高性能な燃料電池スタック12を得ることが可能になるという効果がある。
さらにまた、面圧測定装置14は、全体として平板状に、すなわち、MEA22と同等の寸法及び形状に設定することができる。これにより、面圧測定装置14は、発電セル16を構成する第1及び第2セパレータ24、26にシールを追加するだけでよく、専用のセパレータを用いる必要がない。従って、燃料電池システム10全体を経済的に構成することが可能になるという利点がある。
また、特に、燃料電池スタック12での高電流の透過に際しては、通電部材52が平面上に十分な面積で均等に配置される形状を有するため、電流集中によるジュール発熱を抑制することが可能になる。しかも、面圧測定装置14を導電性シート74により挟持することで、より一層の導電性が確保されるため、さらに電流集中によるジュール発熱を抑制することが可能になる。この導電性シート74は、低剛性であるため、面圧測定装置14内の部品間の剛性差や厚さの差異による荷重測定精度及び通電ばらつきへの影響を低減することができる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムを構成する面圧測定装置80の要部分解斜視図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10を構成する面圧測定装置14と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様にその詳細な説明は省略する。
面圧測定装置80は、第1電極シート54と第2電極シート56との間に、誘電体82及び通電部材84を挟持して構成される。誘電体82には、第1電極シート54と同様に、矢印B方向に延在する複数の溝部86が形成され、全体として一体化されている。
通電部材84は、格子状に構成され、第1電極シート54側の面には、この第1電極シート54の溝部62a及び誘電体82の溝部86に一体に挿入される第1突起部88aが矢印B方向に延在して突出形成される。通電部材84の第2電極シート56側の面には、この第2電極シート56の溝部62bに挿入される第2突起部88bが矢印C方向に延在して設けられる。
第1突起部88aは、誘電体88の溝部86及び第1電極シート54の溝部62aに挿入されて前記第1電極シート54から外方に突出する一方、第2突起部88bは、第2電極シート56の溝部62bに挿入されて前記第2電極シート56から外方に突出する。第1突起部88aの積層方向への突出量(長さ)は、第2突起部88bの積層方向への突出量(長さ)よりも大きく設定される。
このように構成される第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、誘電体82が一体化されており、この誘電体82の取り扱い作業性が向上するという利点がある。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムを構成する面圧測定装置90の外観斜視図である。
面圧測定装置90は、円柱状(又は角柱状)の1以上の通電部材92が、許容電流分布差等に応じてセンサ面90aの任意の位置に設けられている。具体的には、第1電極と第2電極とのねじれ位置(すなわち、センサの誘電体が配置されて2つの電極に挟持されている部位)以外の部位を打ち抜き、銅等の抵抗の低い金属を埋め込むことにより通電性を確保している。これにより、特に、センサ設置数が少ない場合に、通電部の形状が容易になるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの斜視説明図である。 前記燃料電池システムの一部断面説明図である。 前記燃料電池システムを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する面圧測定装置の要部分解斜視図である。 前記面圧測定装置の要部分解斜視図である。 前記面圧測定装置の、図4中、VI−VI線断面図である。 前記面圧測定装置の要部分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムを構成する面圧測定装置の要部分解斜視図である。 前記面圧測定装置のIX−IX線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムを構成する面圧測定装置の外観斜視図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの要部断面図である。
符号の説明
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック
14、80、90…面圧測定装置 16…発電セル
22…MEA 24、26…セパレータ
34…固体高分子電解質膜 36…アノード側電極
38…カソード側電極 40…燃料ガス流路
42…冷却媒体流路 44…酸化剤ガス流路
50、82、88…誘電体 52、84、92…通電部材
54、56…電極シート 58…開口部
60a、60b、88a、88b…突起部 62a、62b、86…溝部
64…絶縁シート 66a、66b…電極
68a、68b…絶縁膜 70a、70b…端子
72…制御装置 74…導電性シート
80…面圧測定装置

Claims (8)

  1. 電解質の両側に一対の電極が配設される電解質・電極構造体を有し、前記電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタック内に配設され、前記発電セルの面圧を測定するための面圧測定装置とを備える燃料電池システムであって、
    前記面圧測定装置は、前記発電セルの発電面内に対応して設けられる複数の圧力検出素子と、
    前記発電セルの発電面方向に沿って延在し、前記圧力検出素子を配置するとともに、前記圧力検出素子間に積層方向に向かって電流を流す通電部材と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記面圧測定装置は、静電容量式センサを構成するとともに、
    前記圧力検出素子は、誘電体を有することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2記載の燃料電池システムにおいて、前記面圧測定装置は、同一面内に配置される複数の前記誘電体を一体に挟持する第1及び第2電極シートを備え、
    前記第1電極シートは、互いに平行に延在する複数の第1電極を有し、
    前記第2電極シートは、前記第1電極に交差する方向に互いに平行に延在する複数の第2電極を有することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムにおいて、前記誘電体は、複数に分割されるとともに、積層方向に対して前記第1電極及び前記第2電極が互いに重なり合う部位に前記各誘電体が配置されることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項3記載の燃料電池システムにおいて、前記誘電体は、前記第1電極又は前記第2電極に対応して互いに平行に延在するとともに、一体化されることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記通電部材は、複数の前記圧力検出素子が配置される格子状導電部材であることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項6記載の燃料電池システムにおいて、前記格子状導電部材は、一方の面に前記圧力検出素子よりも積層方向一方に突出する第1突起部を有し、
    他方の面に前記圧力検出素子よりも積層方向他方に突出する第2突起部を有することを特徴とする燃料電池システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記面圧測定装置は、導電性シートを介装して一対のセパレータ間に挟持されることを特徴とする燃料電池システム。
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