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JP2009127334A - スライドドア制御システム - Google Patents

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JP2009127334A JP2007304676A JP2007304676A JP2009127334A JP 2009127334 A JP2009127334 A JP 2009127334A JP 2007304676 A JP2007304676 A JP 2007304676A JP 2007304676 A JP2007304676 A JP 2007304676A JP 2009127334 A JP2009127334 A JP 2009127334A
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Toshifumi Shimoda
利文 下田
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Abstract

【課題】利用者の両手がふさがれているような状況下でも、スライドドアを作動させることができるスライドドア制御システムを提供すること。
【解決手段】利用者が携帯機を所持した状態で車両に近づけば、車両と携帯機との間で無線通信が行われ、正規の携帯機であることが確認できたら認証が成立する(S105〜S130)。この状態で、車両近傍において利用者が特定の言葉を発すれば(S140:音声入力、S160:YES)、認証が成立したときの携帯機の位置に応じて(S170)、運転席側のスライドドアまたは助手席側のスライドドアが作動する(S175、S180)。したがって、利用者は、スライドドアを作動させるに当たって、ドアハンドルに触れたり送信機や携帯機での操作を行ったりしなくても済み、利用者の両手が完全にふさがれているような状況下でも、スライドドアを容易に作動させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライドドア制御システムに関する。
従来、車両用の電動式のスライドドアとしては、スライドドアをある程度まで手動でスライドさせると、その後は電動でスライドドアが開放されるもの、ドアハンドルを操作すると、電動でスライドドアが作動するものなどがある(例えば、特許文献1参照)。
また、ドアハンドルに対する操作をトリガとして、スライドドアを作動させる技術は、いわゆるスマートエントリーシステムやリモートキーレスエントリーシステムが搭載された車両においても採用されている。
例えば、スマートエントリーシステムを搭載した車両においては、利用者の所持する正規の携帯機が車両近傍の無線通信エリア内に存在すれば、まず無線通信による認証が行われる。そして、その認証が成立した場合には、利用者がドアハンドルに触れるだけでドアのロック/アンロック制御が行われ、さらに利用者がドアハンドルを引く操作を行うとスライドドアの作動制御が行われる。
また、リモートキーレスエントリーシステムが搭載された車両においては、利用者が所持する送信機を操作することで、ドアのロック/アンロック制御が行われ、さらに利用者がドアハンドルを引く操作を行うとスライドドアの作動制御が行われる。
さらに、上記のような携帯機や送信機に、スライドドア制御用の操作部が設けられていれば、そのような操作部において所定の操作が行われたことを、無線通信によって車両側へと伝達して、スライドドアの作動制御を行うこともできる。この場合、利用者はドアハンドルには直接触れることなく、携帯機や送信機での操作を行って、スライドドアを作動させることができる。
特開2000−186464号公報
しかしながら、上記従来技術では、利用者がドアハンドルに触れるか送信機や携帯機での操作を行うか、いずれかの操作が必要となる。そのため、例えば、利用者が荷物を両手でかかえていたり、子供を両手でだっこしていたりすると、スライドドアを作動させるための操作を行うことは容易ではない、という問題があった。
特に、荷物等を置くための手頃な場所が車両の近くにないとき、あるいは雨天の屋外などにおいて、利用者の両手が完全にふさがっていると、スライドドアを作動させることはきわめて困難であった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、利用者の両手がふさがれているような状況下でも、スライドドアを作動させることができるスライドドア制御システムを提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
請求項1に記載のスライドドア制御システムにおいては、利用者が携帯機を所持した状態で車両に近づけば、認証手段は、携帯機との間で無線通信を行い、正規の携帯機であることが確認できたら認証を成立させる。
また、車両近傍において利用者が識別対象音声を発すれば、音声認識手段は、音声入力手段を介して入力される入力音声が識別対象音声であるか否かを判断し、識別対象音声であった場合に、入力音声を利用者からの指令であると認識する。
識別対象音声としては、代表的な例を挙げれば、特定の言葉(単語や文章)を発した場合の音声を利用すればよいが、この他、リズム、パターン、音階などに特徴がある音声を、識別対象音声として利用することもできる。
また、このような識別対象音声は、製品の工場出荷時に登録されている変更不能なプリセット音声であってもよいし、利用者が任意に音声を登録できるようになっていてもよい。利用者が任意に音声を登録できれば、どのような音声で作動させるかを変更できるので、その点の自由度は高くなるが、製品の工場出荷時に登録された音声を使うのであれば、利用者が音声を登録する手間を省けるので、利用者は事前の準備に何ら手間をかけることなく、直ちにスライドドア制御機能を利用できる。
そして、認証手段による認証が成立し、且つ、音声認識手段により利用者からの指令が認識された場合、スライドドア制御手段は、アクチュエータを制御して、車両が備えるスライドドアを作動させる。そのため、利用者が携帯機を所持していれば、後は、利用者が識別対象音声を発するだけで、スライドドアを作動させることができる。
したがって、このようなスライドドア制御システムを採用した車両であれば、利用者は、スライドドアを作動させるに当たって、ドアハンドルに触れたり送信機や携帯機での操作を行ったりしなくてもよくなる。よって、利用者の両手が完全にふさがれているような状況下でも、スライドドアを容易に作動させることができるようになる。
次に、請求項2に記載のスライドドア制御システムにおいて、音声認識手段は、認証手段による認証が成立している場合に作動する。したがって、このようなスライドドア制御システムであれば、認証手段による認証が成立しているか否かを問わず、音声認識手段が作動しているものとは異なり、音声認識手段の実動期間を短縮することができるので、その分だけシステムが消費する電力を抑制することができる。
次に、請求項3に記載のスライドドア制御システムにおいて、認証手段は、無線通信エリアを複数の部分エリアに分割して、処理対象とする部分エリアを順に切り替えながら、部分エリア毎に携帯機との無線通信を試行する。
このようなエリアの分割は、公知のスマートエントリーシステムにおいても実現されている技術であり、例えば、車室外運転席側、車室外助手席側、車室外車両後方、車室内、トランク内、…といった部分エリア毎に携帯機との無線通信を試行する。
そして、スライドドア制御手段は、認証手段による認証が成立した際、認証手段が処理対象とした部分エリアに基づいて携帯機の位置を推定し、その推定結果に応じてスライドドアを作動させるか否かを判断する。
具体例を交えて説明すれば、例えば、助手席側にスライドドアが装備されている場合、車室外助手席側に携帯機があると推定されれば、スライドドアを作動させると判断するとよい。この場合、利用者が車室外助手席側において識別対象音声を発すれば、スライドドアを作動させることができる。
一方、助手席側にスライドドアが装備されている場合、車室外助手席側以外(例えば、車室外運転席側、車室外車両後方など)に携帯機があると推定されれば、スライドドアを作動させないと判断するとよい。この場合、利用者が識別対象音声を発しても、スライドドアを作動させることはできないが、例えば、利用者が車室外運転席側にいるにもかかわらず、助手席側のスライドドアが作動してしまうのを未然に防ぐことができる。
また特に、請求項4に記載のように、携帯機が車室内にあると推定された場合に、スライドドアを作動させないと判断すると、利用者が車室内で識別対象音声を発したとしても、スライドドアが作動してしまうことはない。したがって、例えば、車室内にいる利用者が、たまたま会話の中で識別対象音声に相当する言葉を発したとしても、不用意にスライドドアを開放させてしまうことがない。
次に、請求項5に記載のスライドドア制御システムは、車両に複数のスライドドアが設けられている場合に、効果的なものである。
具体的には、請求項5に記載のスライドドア制御システムにおいて、認証手段は、無線通信エリアを複数の部分エリアに分割して、処理対象とする部分エリアを順に切り替えながら、部分エリア毎に携帯機との無線通信を試行する。
そして、スライドドア制御手段は、認証手段による認証が成立した際、認証手段が処理対象とした部分エリアに基づいて携帯機の位置を推定し、その推定結果に応じて複数のスライドドアの内、いずれを作動対象とするかを判断し、作動対象と判断されたスライドドアを作動させる。
具体例を交えて説明すれば、例えば、運転席側および助手席側にスライドドアが装備されている場合、車室外助手席側に携帯機があると推定されれば、助手席側のスライドドアを作動対象であると判断するとよい。この場合、利用者が車室外助手席側において識別対象音声を発すれば、助手席側のスライドドアを作動させることができ、運転席側のスライドドアを作動させないようにすることができる。
逆に、運転席側および助手席側にスライドドアが装備されている場合、車室外運転席側に携帯機があると推定されれば、運転席側のスライドドアを作動対象であると判断するとよい。この場合、利用者が車室外運転席側において識別対象音声を発すれば、運転席側のスライドドアを作動させることができ、助手席側のスライドドアを作動させないようにすることができる。
したがって、以上のような構成を採用すれば、利用者がまさに作動させたいと考えているスライドドアを選択的に作動させることができるので、複数のスライドドアすべてが作動してしまうものなどに比べ、利便性を高めることができる。
次に、請求項6に記載のスライドドア制御システムにおいて、音声認識手段は、車両に搭載された音声認識機能付きのカーナビゲーションシステムが備える音声認識手段を流用して構成されている。
したがって、カーナビゲーションシステムとは別に、スライドドア制御システム専用の音声認識手段を設ける場合に比べ、コストダウンを図ることができる。特に、近年の車両には、カーナビゲーションシステムが標準的に装備されていることも多く、音声認識機能付きのカーナビゲーションシステムも広く普及しているので、車両に搭載されるシステム群全体のトータルコストを低く抑えることができるものと期待できる。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[スライドドア制御システムの構成]
以下に説明するスライドドア制御システムは、スライドドアを備えた車両に搭載されるもので、車両の正規利用者が所持する特定の携帯機が車両周囲の無線通信エリア内に入ったときに、ドアのロック/アンロック制御や、スライドドアの作動制御等を実行する機能(いわゆるスマートエントリー機能)を備えたものである。
図1は、スライドドア制御システムの構成を表すブロック図である。このスライドドア制御システムは、車両1に搭載される装置群と、利用者が所持する携帯機3とによって構成される。
より詳しく説明すると、車両1に搭載される装置群としては、ナビゲーション装置11が搭載されている。ナビゲーション装置11は、車両1の現在位置、目的地までの走行経路、あるいは渋滞情報や駐車場情報など、様々な情報をモニター上に表示可能な周知の装置である。
このナビゲーション装置11には、音声認識機能が実装されていて、あらかじめ取り決められた特定の言葉を利用者が発すると、その音声を入力したナビゲーション装置11は操作指令であると認識し、その操作指令に対応する機能が作動する仕組みになっている。
本実施形態においては、このようなナビゲーション装置11の音声認識機能を利用し、ナビゲーション装置11を、スライドドア制御システムの一部を構成する音声認識装置として利用している。
具体的には、ナビゲーション装置11には、車両1の周囲で利用者が発した音声を入力するためのマイク12が接続されている。このマイク12は、スライドドア制御システム用に設けられたもので、ナビゲーション装置11に操作指令を与えるためのマイク(図示略)が、主に車室内での音声を入力可能なものであるのに対し、マイク12は、スライドドアの近傍に立った利用者の音声を入力可能な位置に配設されている。
なお、図1においては、便宜的に、マイク12を1つだけ図示してあるが、マイク12の数は限定されるものではなく、マイク12は2つ以上であってもよい。具体的には、例えば、車両1の両側(例えば、運転席側および助手席側)にスライドドアがある場合は、両側のスライドドアそれぞれの近傍に1つずつマイク12が設けられていてもよい。また、集音性能を向上させるため、1つのスライドドアに対応付けて2以上のマイク12を設けてあってもよい。
もちろん、車両1の片側(例えば、助手席側)にのみスライドドアがある場合は、マイク12は、スライドドア近傍に1つだけ設けられていてもよい。また、車両1の両側にスライドドアがある場合でも、その中間となる位置(例えば、車両のルーフ上)に単一のマイク12を配置してもよい。つまり、マイク12の数は任意であり、その数がスライドドアの数と一致する訳でもない。
さて、このようなマイク12に入力された音声は、ナビゲーション装置11へと入力され、ナビゲーション装置11の音声認識機能を利用して、利用者が所定の言葉を発したか否かが解析される。なお、詳しくは後述する処理の中でも説明するが、本実施形態の場合、利用者が「OPEN」という言葉を発すると、その音声がナビゲーション装置11において識別対象音声であると認識される。そして、この場合、ナビゲーション装置11は、照合ECU13に対して、利用者が発した識別対象音声を認識した旨の出力信号を出力する。
照合ECU13は、主にスマートエントリーシステムにおける照合機能を制御する電子制御装置で、制御部15、送信部17を備えている。また、照合ECU13には、受信部19が接続されている。
制御部15は、送信部17に対する制御、受信部19からの入力処理、ナビゲーション装置11との間の入出力処理などを実行するマイクロコンピュータによって構成されている。
送信部17は、携帯機3に対してLF帯の無線信号を送信する手段で、送信部17から送信される無線信号は、車室外運転席側、車室外助手席側、車室外車両後方、車室内、トランク内など、限られたいくつかのエリア(本発明でいう部分エリア)内に対してのみ到達するようになっている。また、これら各エリアへ無線信号を送信する際には、各エリアを順に切り替えながら、エリア毎に送信が行われる。
受信部19は、携帯機3から送信されてくるRF帯の無線信号を受信可能なチューナによって構成されている。この受信部19において受信された無線信号は制御部15に入力され、これにより、制御部15において、正規の携帯機3か否かを確認するための照合処理などが実行される。
照合ECU13において照合処理を行った結果、携帯機3についての認証が成立した場合は、その旨を示す出力信号が、照合ECU13からボデーECU21へと出力される。このボデーECU21は、車両1のボデー周りの機器を制御する電子制御装置で、本発明に関連するものとしては、ドアロックアクチュエータ23、スライドドアモータ25などがボデーECU21によって制御される。
ドアロックアクチュエータ23は、車両1が備えるドア(スイングドア、スライドドア、および後部ドアなど)のロック/アンロックを切り替えるためのアクチュエータである。スライドドアモータ25は、スライドドアをスライド動作させるためのモータである。これらドアロックアクチュエータ23およびスライドドアモータ25がどのように作動するかについては、後述する処理の中で説明する。
さて、以上がスライドドア制御システムを構成する機器の内、車両1に搭載される装置群となるが、これらの装置群以外には、利用者が所持する携帯機3がある。この携帯機3は、制御部31、受信部33、送信部35などを備えている。
制御部31は、携帯機3側全体の動作を制御するマイクロコンピュータである。受信部33は、車両1側から送信されてくるLF帯の無線信号を受信する手段である。送信部35は、車両1側に対してRF帯の無線信号を送信する手段である。
この携帯機3において、受信部33が車両1側からの無線信号を受信すると、制御部31は、この携帯機3固有のIDを送信部35から送信する。このIDは、車両1側において受信され、上述の照合処理に利用されることになる。
[スライドドア制御の詳細]
次に、車両1側において実行されるスライドドア制御の詳細について、図2のフローチャートに基づいて説明する。なお、図2に示した処理は、車両1においてドアがロックされた状態にあって、且つ、携帯機3が車室外にある(=車室内にはない)場合に実行される処理となる。また、図2に示した処理が車両1において実行される際には、スライドドア制御に直接は関連しない処理なども適宜実行されているが、図2には、スライドドア制御に関連する処理だけが抜粋して示してある。
このスライドドア制御を開始すると、車両1においては、まず、携帯機探索が実行される(S105)。具体的には、照合ECU13が、車室外運転席側、車室外助手席側、車室外車両後方、車室内、トランク内などのエリアに対応する送信用アンテナを順に切り替えながら、送信部17からエリア毎に無線信号を送信して、エリア毎に携帯機3からの応答受信を試行する。
そして、これらのエリアを対象とする探索を終えたら、続いて、運転席側に携帯機3があったか否か(S110)、助手席側に携帯機3があったか否か(S115)、後部ドア側に携帯機3があったか否か(S120)を順に確認する。ここで、運転席側、助手席側、および後部ドア側のいずれにも携帯機3がなかった場合は(S110:NO、S115:NO、およびS120:NO)、S105の処理へと戻って、携帯機探索を再試行する。
一方、運転席側、助手席側、または後部ドア側のいずれかに携帯機3があった場合は(S110:YES、S115:YES、またはS120:YES)、携帯機3からの信号を受信して、信号の解析を行う(S125)。そして、受信した信号が、車両1に対応する正規の携帯機3から受信した正規信号であるか否かを判断し(S130)、正規信号を受信していない場合は(S130:NO)、S105の処理へと戻って、携帯機探索を再試行する。
また、S130の処理において、正規信号を受信した場合は(S130)、その正規信号を受信したときの携帯機3の位置(運転席側、助手席側、または後部ドア側のいずれか)を記憶し、トリガ入力の待機状態となる(S135)。このS135の処理を実行した際に、照合ECU13からナビゲーション装置11へ起動指令信号が伝達され、これにより、スリープ状態となっていたナビゲーション装置11は、音声認識機能が利用できる起動状態に移行する。
ただし、このS135の処理において、トリガ入力の待機状態となった後、所定時間内(例えば、本実施形態では5秒以内)にトリガ入力がなければタイムアウトと判定され、その場合は、S105の処理へと戻って、携帯機探索を再試行することになる。その際、ナビゲーション装置11は、起動状態からスリープ状態へと移行する。
一方、S135の処理において、トリガ入力があった場合は、入力されたトリガがドアハンドルのスイッチなのか、利用者の発した音声によるものなのかが判断される(S140)。
S140の処理において、利用者がスイングドア、スライドドア、または後部ドアのドアハンドルを相殺して、いずれかのドアハンドルのスイッチに触れていれば(S140:スイッチ入力)、車両1においては、ボデーECU21がドアロックアクチュエータ23を制御して、車両1の電子錠が開錠される(S145)。
また、スライドドアのドアハンドルからの入力であれば(S150:YES)、ボデーECU21がスライドドアモータ25を制御して、スライドドアが作動する(S155)。一方、S150の処理において、スライドドアのドアハンドルからの入力でなかった場合は(S150:NO)、S155の処理は実行されず、スライドドアは作動しない。
なお、以上のような各処理を終えたら、図2に示すスライドドア制御を終了する。
さて一方、S140の処理において、利用者が音声を発している場合(S140:音声入力)、車両1においては、入力された音声が特定の言葉か否かを判定する(S150)。このS150の判定処理は、ナビゲーション装置11が備える音声認識機能を利用して実行される処理となる。
ここで、特定の言葉ではなかった場合は(S160:NO)、S135の処理へと戻る。すなわち、何らかの音声を入力した結果、S160の処理へと移行してしまった場合には、再びS135の処理へと戻ることで、再びトリガ入力を待機する状態に復帰する。
一方、S160の処理において、特定の言葉であった場合は(S160:YES)、ボデーECU21がドアロックアクチュエータ23を制御して、車両1の電子錠が開錠される(S165)。
また、S135の処理で記憶しておいた携帯機3の位置が、運転席側、助手席側、またその他のいずれであるのかを判断する(S170)。ここで、携帯機3が運転席側にあれば(S170:運転席側)、運転席側に該当するスライドドアを作動させる(S175)。また、携帯機3が助手席側にあれば(S170:助手席側)、助手席側に該当するスライドドアを作動させる(S180)。なお、携帯機3が後部ドア側にあった場合等、少なくとも運転席側および助手席側のいずれにもなければ(S170:その他)、S175およびS180の処理は実行されず、スライドドアは作動しない。
なお、以上のような各処理を終えたら、図2に示すスライドドア制御を終了する。
[効果]
以上説明したように、上記のようなスライドドア制御システムを搭載した車両1であれば、利用者は、スライドドアを作動させるに当たって、ドアハンドルに触れたり送信機や携帯機での操作を行ったりしなくてもよくなる。したがって、利用者の両手が完全にふさがれているような状況下でも、スライドドアを容易に作動させることができるようになる。
また、上記スライドドア制御システムにおいて、音声認識装置として利用されるナビゲーション装置11は、S135の処理において起動されるので、S105〜S130の処理を繰り返している期間は、ナビゲーション装置11がスリープ状態のまま待機する。したがって、携帯機3の認証が成立しているか否かを問わず、ナビゲーション装置11が作動しているものとは異なり、ナビゲーション装置11の実動期間を短縮することができるので、その分だけシステムが消費する電力を抑制することができる。
また、上記スライドドア制御システムにおいては、認証が成立した携帯機3の位置をS135の処理で記憶しておいて、S170〜S180の処理では、携帯機3の位置に応じて、携帯機3の近くにあるスライドドアを作動させている。したがって、複数のスライドドアがあるにもかかわらず、携帯機3を所持する利用者から離れた位置にあるスライドドアだけが作動したり、すべてのスライドドアが作動してしまったりすることがなく、利用者にとって最も都合がよいスライドドアだけを作動させることができる。
さらに、図2に示したスライドドア制御は、車室外に携帯機3があるときには実行されるものの、車室内に携帯機3がある場合には実行されないので、車室内にいる利用者が、たまたま会話の中で識別対象音声に相当する言葉を発したとしても、不用意にスライドドアを開放させてしまうことがない。
加えて、上記スライドドア制御システムが備える音声認識装置は、音声認識機能付きのナビゲーション装置11が備える音声認識手段を流用して構成されているので、カーナビゲーションシステムとは別に、スライドドア制御システム専用の音声認識装置を設ける場合に比べ、コストダウンを図ることができる。
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、スライドドアの作動制御として、スライドドアを開放するときの事例を例示したが、本発明のスライドドア制御システムは、スライドドアを閉鎖するときにも適用できる。すなわち、携帯機3の認証が成立し、且つ、利用者が音声でスライドドアの閉鎖を指示する音声を発した場合には、スライドドアを閉鎖方向に作動させるように構成してもよい。このようにすれば、車両1からの降車時に両手がふさがっていても、簡単にスライドドアを閉鎖することができる。
また、上記実施形態では、車両1の運転席側および助手席側の双方にスライドドアがある事例を例示したが、いずれか一方にスライドドアがある車両や、さらに多くのスライドドアがある車両などにおいても、本発明の構成を採用することができる。
本発明の実施形態として例示したスライドドア制御システムの構成を示すブロック図。 スライドドア制御のフローチャート。
符号の説明
1・・・車両、3・・・携帯機、11・・・ナビゲーション装置、12・・・マイク、13・・・照合ECU、15,31・・・制御部、17,35・・・送信部、19,33・・・受信部、21・・・ボデーECU、23・・・ドアロックアクチュエータ、25・・・スライドドアモータ。

Claims (6)

  1. 車両近傍の無線通信エリア内に携帯機が存在する場合に、前記携帯機との間で無線通信を行い、前記無線通信によって前記車両に対応する正規の携帯機であることが確認できたら認証を成立させる認証手段と、
    音声入力手段を介して入力される入力音声が識別対象音声であるか否かを判断し、識別対象音声であった場合に、前記入力音声を利用者からの指令であると認識する音声認識手段と、
    前記認証手段による認証が成立し、且つ、前記音声認識手段により前記利用者からの指令が認識された場合に、アクチュエータを制御して、前記車両が備えるスライドドアを作動させるスライドドア制御手段と
    を備えることを特徴とするスライドドア制御システム。
  2. 前記音声認識手段は、前記認証手段による認証が成立している場合に作動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスライドドア制御システム。
  3. 前記認証手段は、前記無線通信エリアを複数の部分エリアに分割して、処理対象とする前記部分エリアを順に切り替えながら、前記部分エリア毎に前記携帯機との無線通信を試行し、
    前記スライドドア制御手段は、前記認証手段による認証が成立した際、前記認証手段が処理対象とした前記部分エリアに基づいて前記携帯機の位置を推定し、その推定結果に応じて前記スライドドアを作動させるか否かを判断し、前記スライドドアを作動させると判断した場合に、前記スライドドアを作動させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライドドア制御システム。
  4. 前記スライドドア制御手段は、前記携帯機が車室内にあると推定された場合に、前記スライドドアを作動させないと判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載のスライドドア制御システム。
  5. 前記車両には、複数の前記スライドドアが設けられており、
    前記認証手段は、前記無線通信エリアを複数の部分エリアに分割して、処理対象とする前記部分エリアを順に切り替えながら、前記部分エリア毎に前記携帯機との無線通信を試行し、
    前記スライドドア制御手段は、前記認証手段による認証が成立した際、前記認証手段が処理対象とした前記部分エリアに基づいて前記携帯機の位置を推定し、その推定結果に応じて複数の前記スライドドアの内、いずれを作動対象とするかを判断し、作動対象と判断された前記スライドドアを作動させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のスライドドア制御システム。
  6. 前記音声認識手段は、前記車両に搭載された音声認識機能付きのカーナビゲーションシステムが備える音声認識手段を流用して構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスライドドア制御システム。
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