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JP2009125286A - 調理器システム及び調理器 - Google Patents

調理器システム及び調理器 Download PDF

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Abstract

【課題】炊飯器等の調理器において、調理メニューの変更等に必要となる通信時間を短縮する。
【解決手段】炊飯器5の記憶部5bは、複数のタスクコードと、個々のタスクコードが割り当てられた調理メニューの制御フロー及び設定変更指令とを予め記憶している。携帯電話4は、サーバ2から通信ネットワーク3をダウンロードするアプリケーションプログラム6により、タスクコードを選択して炊飯器5に送信できる。炊飯器5の通信部5aが携帯電話4からタスクコードを受信すると、制御部5dはタスクコードに対応する制御フローを実行可能とし、又はタスクコードに対応する設定変更指令を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯器、電子レンジ、電磁調理器等の調理器に関する。
炊飯器、電子レンジ、電磁調理器等の調理器に関し、通信ネットワークを介してサーバからダウンロードした制御情報を調理器に送り、それによって調理器で実行可能な調理メニューの変更、追加等や、調理器の制御に関する設定の変更等を行う技術が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載された炊飯器システムでは、サーバに記憶されている調理メニューの制御フローを、インターネット経由で携帯電話等の端末にダウンロードし、ダウンロードした制御フローを端末から炊飯器へ赤外線通信等で送信する。
制御フローは、複数の工程のそれぞれについて、温度、圧力等の条件、各種ヒータへの投入電力、予熱時間、予熱温度、個々の工程の開始や終了の条件、スイッチ操作に対する制御等の多くの情報を含むため、データ量が多い。そのため、炊飯器が新たな制御フローを取得する際に必要となる通信時間が長い。具体的には、通信ネットワーク経由でサーバから端末に制御フローをダウンロードするには、相当の時間を要する。また、ダウンロードした制御フローを端末から炊飯器に送信する際にも、相当の時間を要する。各種設定変更をサーバから端末経由で炊飯器に送信する場合にも、同様の問題がある。
一般に調理器のスイッチ数は限られている。そのため、調理器自体が備えるスイッチの操作により各種設定変更を実行するには、取扱説明書を参照しつつ個々のスイッチを本来の用途と異なる用途で操作する必要があり、ユーザにとって非常に煩雑である。
前述のように一般に調理器のスイッチ数は限られているので、仮に調理器で実行可能なすべての調理メニューをユーザが常に選択可能とすると、ユーザにとってメニュー選択操作は非常に煩雑となる。例えば、誘導加熱式の圧力炊飯器の場合、炊飯だけでも数種類、炊飯との類似性が高い調理メニュー(炊飯系の調理メニュー)を8〜20種類程度、炊飯との類似性が低い調理メニュー(非炊飯系の調理メニュー)を5〜8種類程度も実行可能である。これらすべての調理メニューを常に実行可能とした場合、例えば特定のスイッチを多数回押下する等の煩雑なスイッチ操作を、調理メニューの選択の際にユーザに強いることになる。
特開2007−167618号公報
本発明は、炊飯器、電子レンジ、電磁調理器等の調理器において、調理メニューの変更等や設定変更のために必要となる通信時間の短縮、調理メニューの選択操作の簡易化、及び設定変更操作の簡易化を実現することを課題とする。
本発明は、サーバと、通信ネットワークを介して前記サーバと通信可能な端末と、前記端末と通信可能な調理器とを備える調理器システムにおいて、前記サーバは、前記調理器により実行可能な調理メニューの制御フロー又は前記調理器に対する設定変更指令にそれぞれ割り当てられた複数のタスクコードと、個々の前記タスクコードについての前記制御フロー又は前記設定変更指令に関する情報であるタスクコード情報とを記憶したサーバ記憶部と、前記通信ネットワークを介して前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報を送信するサーバ通信部とを備え、前記端末は、前記通信ネットワークを介して、前記サーバ通信部から送信された前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報を受信する第1の端末通信部と、前記第1の端末通信部が受信した前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報を記憶する端末記憶部と、前記タスクコード情報を表示する表示部と、前記端末記憶部に記憶された前記複数のタスクコードのうちのいずれかを、前記表示部に表示された前記タスクコード情報に基づいてユーザに選択させる選択部と、前記選択部で選択された前記タスクコードを前記調理器へ送信する第2の端末通信部とを備え、前記調理器は、前記第2の端末通信部から送信された前記タスクコードを受信する調理器通信部と、前記複数のタスクコードと、個々の前記タスクコードが割り当てられた前記制御フロー及び前記設定変更指令とを予め記憶した調理器記憶部と、前記調理器記憶部を参照し、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記制御フローに割り当られていればその制御フローを実行可能とし、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記設定変更指令に割り当られていればその設定変更指令を実行する、調理器制御部とを備えることを特徴とする、調理器システムを提供する。
サーバから端末に送信されるのは、制御情報自体(調理メニューの制御フロー自体や調理器の設定変更指令自体)ではなく、タスクコードとタスクコード情報である。また、端末から調理器へ送信されるのは、制御情報自体ではなく、端末において選択されたタスクコードのみである。従って、サーバと端末の間、及び端末と調理器の間のいずれにおいても送受信されるデータ量が大幅に低減され、調理メニューの変更等や設定変更の際に必要な通信時間を大幅に短縮できる。
設定変更指令に割り当てられたタスクコードを端末から調理器に送信すればその設定変更指令が実行されるので、設定変更のために調理器のスイッチの煩雑な操作を行う必要がなく、設定変更操作が簡易化される。具体的には、取扱説明書を参照しつつ個々のスイッチを本来の用途と異なる用途で操作するといったような煩雑な操作は必要ない。
前記調理器制御部は、前記調理器通信部が前記端末から前記制御フローに割り当てられた前記タスクコードを受信し、かつ他の前記制御フローに割り当てられた前記タスクコードを既に受信していれば、前記実行可能な制御フローを今回受信した前記タスクコードを割り当てた前記制御フローに切り換える。
この構成により、調理器が端末から最新に受信したタスクコードが割り当てられた制御フローのみを調理器で実行可能となる。従って、調理器で実行可能な調理メニュー数が過度に増加することがなく、ユーザによる調理メニューの選択操作を簡易化できる。
前記調理器は音声出力部をさらに備え、前記調理器記憶部は、個々の前記タスクコードに対応し、前記制御フローに割り当てられた前記タスクコードについてはその制御フローに対応する前記調理メニューに関する説明の音声出力のために必要な情報を含み、前記設定変更指令に割り当てられた前記タスクコードについてはその設定変更指令に関する説明の音声出力のために必要な情報を含むものである音声再生情報を予め記憶し、前記調理器制御部は、前記調理器記憶部を参照し、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記制御フローに割り当られていれば、前記音声再生情報に基づいて前記音声出力部に前記調理メニューに関する説明の音声を出力させ、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記設定変更指令に割り当てられていれば、前記音声再生情報に基づいて前記音声出力部に前記設定変更指令に関する説明の音声を出力させることが好ましい。
この構成によれば、音声再生情報を予め調理器記憶部に記憶させておくことによりサーバと端末の間や端末と炊飯器の間で音声データを送信する必要がなくなるので、通信時間をさらに短縮できる。
前記タスクコード情報は、前記音声再生情報に基づいて再生される音声と同内容のテキストデータを含み、前記端末表示部は前記テキストデータを表示することが好ましい。
この構成によれば、調理器の音声出力部で再生される音声と同内容のテキストデータを端末で確認できるので、ユーザは聴覚と視覚の両方で調理メニューや設定変更の内容を確認することができ、調理メニューにおける調理器の使用方法や、設定変更の内容を容易かつ確実に理解できる。
前記サーバ記憶部は前記端末で実行されるアプリケーションプログラムを記憶し、前記アプリケーションプログラムは、前記サーバ通信部から前記第1の端末通信部に送信されて前記端末記憶部に記憶され、前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報は前記アプリケーションプログラム中に含まれている。
この構成によれば、アプリケーションプログラムをサーバに記憶しておき、携帯電話等を本システムにおける端末として使用することになった際に、サーバから端末に対してアプリケーションプログラムを供給できる。言い換えれば、端末に予めアプリケーションプログラムを記憶させておく必要がない。
前記調理器としては、炊飯器、電子レンジ、電磁調理器等がある。また、前記端末としては、携帯電話、携帯情報端末、ハンドヘルドコンピュータ等がある。可搬性を有するが比較的通信速度の遅い機器を端末として使用する場合、前述した送受信する必要のあるデータ量の大幅低減という効果が特に有効である。
本発明は、複数のタスクコードと、個々の前記タスクコードが割り当てられた調理メニューの制御フロー及び設定変更指令を予め記憶した記憶部と、前記タスクコードを受信する通信部と、前記記憶部を参照し、前記通信部で受信した前記タスクコードが前記制御フローに割り当てられていればその制御フローを実行可能とし、前記通信部で受信した前記タスクコードが前記設定変更指令に割り当てられていればその設定変更指令を実行する制御部とを備えることを特徴とする、調理器をさらに提供する。
外部機器、すなわち端末から調理器へ送信されるのは、制御情報自体ではなく、タスクコードのみである。従って、端末と調理器の間ので送受信されるデータ量が大幅に低減され、調理メニューの変更等や設定変更の際に必要な通信時間を大幅に短縮できる。
本発明によれば、調理メニューの変更等や制御に関する設定変更に必要な通信時間を短縮できる。また、調理器の設定変更操作の簡易化や調理メニューの選択操作の簡易化も実現できる。さらに、調理メニューや設定変更に関する情報を視覚と聴覚の両方でユーザに提示することで、ユーザの使い勝手を大幅に高めることができる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の実施形態にかかる炊飯器システム1は、サーバ2、通信ネットワーク3、携帯電話(端末)4、及び誘導加熱式で圧力式の炊飯器(調理器)5を備える。携帯電話4は、通常の通話機能に加え、通信ネットワーク3を介してサーバ2とデータ通信する機能と、炊飯器5とデータ通信する機能とを有する。炊飯器5は携帯電話4とデータ通信する機能を有する。本実施形態では、通信ネットワーク3はインターネットをその一部に含む。サーバ2とインターネットとの間には他の有線又は無線のネットワークや通信回線(例えばイントラネット)が介在していてもよい。また、携帯電話4は中継基地局等を介してインターネットへの接続が確保されている。通信ネットワーク3の具体的な形態は、携帯電話4とサーバ2の間の通信が確保されている限り、特に限定されない。携帯電話4と炊飯器5との間のデータ通信は、本実施形態では赤外線通信により実現されている。ただし、必要な通信機能が確保される限り、携帯電話4と炊飯器5との間のデータ通信は、他の無線接続(例えばブルートゥース)や有線接続により実現されていてもよい。
ユーザの立場で本実施形態の炊飯器システム1により実現される機能を概説する。携帯電話4により通信ネットワーク3を介してサーバ2に接続し、携帯電話4で実行されるアプリケーションプログラム6(以下、「アプリ」と略称する。)をダウンロードできる。ダウンロードしたアプリ6を実行することにより、携帯電話4を使用して「登録メニュー」として炊飯器5に登録可能な複数の調理メニューや、携帯電話4を使用して実行可能な炊飯器5の設定変更をディスプレイ4fで確認できる。また、ディスプレイ4fでの表示に基づいて調理メニューや設定変更を選択して炊飯器5に送信できる。調理メニューを選択及び送信すると、メニュースイッチ27c及び炊飯スイッチ27a(図3参照)の操作によりその調理メニュー(登録メニュー)の動作を炊飯器5に実行させることができる。設定変更を選択及び送信すれば、炊飯器5がその設定変更を実行する。また、携帯電話4のディスプレイ4fで「登録メニュー」として登録可能な調理メニューに関する説明のテキストデータを表示でき、このテキストデータは炊飯器5から出力される調理メニュー(「登録メニュー」として登録済みの調理メニュー)に関する音声による説明(音声ガイド)と同一である。また、携帯電話4のディスプレイ4fで炊飯器5の設定変更に関する説明のテキストデータを表示でき、このテキストデータは炊飯器5から出力される設定変更に関する音声による説明(音声ガイド)と同様である。本実施形態の炊飯器システム1は、これらの機能を実現する上で、サーバ2と携帯電話4との間及び携帯電話4と炊飯器5との間のいずれにおいても制御情報自体(調理メニューの制御フロー自体や設定変更指令自体)を送受信する必要をなくしている点に特に特徴がある。
以下、炊飯器システム1の構成を説明する。
サーバ2は、アプリ6を記憶した記憶部(サーバ記憶部)2a、通信ネットワーク3を介して携帯電話4とのデータ通信を実行するための通信部(サーバ通信部)2b、及び記憶部2aと通信部2bの動作を制御する制御部2cを備える。サーバ2は、CPU、RAM、ROM、各種ストレージ等のハードウェアを備えるコンピュータに必要なソフトウェアを実装することで構築できる。サーバ2は1台のコンピュータのみで構築されている必要はなく、例えばクラスタリングされたものでもよい。
携帯電話4は、通信ネットワーク3を介してサーバ2とのデータ通信を実行するための第1の通信部(第1の端末通信部)4a、記憶部(端末記憶部)4b、赤外線ポート7aにより炊飯器5との赤外線通信を実行する第2の通信部(第2の端末通信部)4c、及び制御部4dを備える。また、携帯電話4は、ユーザによる命令入力のためのキーないしスイッチ4e(本発明における選択部を構成する。)、画像表示のためのディスプレイ4f、及び音声出力部4gを備える。制御部4dは、記憶部4bを参照しつつ、スイッチ4eにより入力される命令に基づいて、第1の通信部4a、第2の通信部4c、ディスプレイ4f、及び音声出力部4gの動作を制御する。第1の通信部4a、記憶部4b、第2の通信部4c、及び制御部4dはCPU、RAM、ROM、赤外線ポート7a等の赤外線通信用のデバイスを含む各種ハードウェアとそれに実装される必要なソフトウェア(サーバ2とのデータ通信用のプログラムを含む)により構築できる。スイッチ4e、ディスプレイ4f、及び音声出力部4gのスピーカ以外にも、通常の通話機能を実現するための各種デバイスを携帯電話4が備えることは言うまでもない。
第1の通信部4a、第2の通信部4c、記憶部4b、制御部4d、スイッチ4e、ディスプレイ4f、及び音声出力部4gを備え、かつ炊飯器5との通信時にユーザが手に持って炊飯器5に向けることができる程度の可搬性を有する限り、携帯情報端末、ハンドヘルドコンピュータ等携帯電話以外の装置を本実施形態の炊飯器システム1における端末としてもよい。
図2を参照すると、炊飯器5は、内蓋11を有する蓋体12が上部に回転可能に取り付けられた炊飯器本体13を備える。炊飯器本体13内の保護枠14には炊飯鍋15が着脱可能に収容されている。保護枠14の外側には炊飯用のヒータである誘導加熱コイル16、保温用の胴ヒータ17、炊飯鍋用温度センサ18が配設されている。蓋体12側には保温用の蓋ヒータ19、蓋体用温度センサ21、圧力センサ22、及びリリーフ弁23が配設されている。また、炊飯器本体13の正面には、種々のキーないしスイッチ27a〜27gとディスプレイ25を備える操作パネル26が設けられている(図3参照)。
図1を参照すると、炊飯器5は、赤外線ポート7bにより携帯電話4との赤外線通信を実行する通信部(調理器通信部)5a、記憶部(調理器記憶部)5b、音声出力部5c(音声合成用回路、スピーカ等を含む)をさらに備える。炊飯器5の制御部5dは、記憶部5bを参照しつつ、スイッチ27a〜27gによりされる命令に基づいて、調理メニューの制御フローの実行、「登録メニュー」の制御フローの変更や追加、炊飯器5自体の制御に関する設定の変更等を実行する。制御フローの実行時には、制御部5dは炊飯鍋用温度センサ18、蓋体用温度センサ21、及び圧力センサ22の検出値を参照しつつ、誘導加熱コイル16、胴ヒータ17、及び蓋ヒータ19を制御する。「登録メニュー」の制御フローの変更や追加と設定変更に関しては後に詳述する。
図3を参照すると、炊飯器5の操作パネル26は、本実施形態では液晶パネルであるディスプレイ25の周囲に、動作開始(制御フローの実行)等の入力のための炊飯スイッチ27a、保温動作開始や動作中止等の入力のための保温/取り消しスイッチ27b、調理メニュー選択(実行する制御フローの選択)のためのメニュースイッチ27c、時刻合わせや後述する音声ガイド実行時に使用するアップスイッチ27dとダウンスイッチ27e、予約設定動作開始等の入力のための予約スイッチ27f、及び携帯電話4との通信開始等の入力のための通信スイッチ27gを備える。また、操作パネル26は、音声ガイド実行時に点灯する表示ランプ28、保温温度の設定を表示するための2種類の表示ランプ29a,29b、及び赤外線ポート7bを備える。図3では、ディスプレイ25で表示可能なすべての表示が図示されている。
以下、炊飯器5の調理メニューの変更、追加(「登録メニュー」への調理メニューの登録)、炊飯器5の設定変更等を実現するためのデータ構造等の詳細を説明する。
図1を参照すると、サーバ2の記憶部6に携帯電話4で実行されるアプリ6が記憶されている。アプリ6は複数のタスクコードと、個々のタスクコード毎のタスクコード情報とを含む。図4は、タスクコードとタスクコード情報の関係を概念的に示している。
タスクコードは「登録メニュー」として炊飯器5に登録可能な調理メニューの制御フロー又は炊飯器5に対する設定変更指令に割り当てられている。本実施形態では、タスクコードは「01」〜「99」まである。例えば、タスクコード「41」と「42」は炊飯系の調理メニューである「赤飯」と「塩鮭とセロリの炊き込みご飯」の制御フローにそれぞれ割り当てられている。また、タスクコード「71」と「72」は非炊飯系の調理メニューである「レモンチーズケーキ」と「自家製豆腐」にそれぞれ割り当てられている。さらに、タスクコード「98」は保温温度を初期設定に戻すという設定変更指令に割り当てられており、タスクコード「99」は保温温度を3℃高く設定するという設定変更指令に割り当てられている。ただし、アプリ6に制御情報自体(個々の調理メニューの制御フロー自体や個々の設定変更指令自体)が含まれているわけではなく、制御情報自体は後述するように炊飯器5の記憶分5bに予め記憶されている。
調理メニューの制御フローに割り当てられたタスクコードについてのタスクコード情報は、その調理メニューの名称とその調理メニューにおける炊飯器5の使用方法や調理手順等を含む。言い換えると、タスクコード情報は、調理メニュー(制御フロー)や設定変更指令に関する情報である。例えば、「赤飯」の制御フローに割り当てられたタスクコード「41」についてのタスクコード情報は調理メニューの名称である「赤飯」というテキストデータや、「赤飯」を炊飯器5で調理する際の炊飯器5の使用方法等のテキストデータを含む。図7はタスクコード「41」についてのタスクコード情報の一部である炊飯器5の使用方法と調理手順のテキストデータを概念的に示し、テキストデータとそれらの表示順序が含まれている。
設定変更指令に割り当てられたタスクコードについてのタスクコード情報は、その設定変更の内容を説明するテキストデータを含む。本実施形態では、タスクコード「98」のタスクコード情報は「保温温度を初期設定に戻す」というテキストデータを含み、タスクコード「99」のタスクコード情報は「保温温度を3℃高く設定する」というテキストデータを含む。
携帯電話4でアプリ6を実行することで、ディスプレイ4fにタスクコード情報をテキストとして表示する機能、ディスプレイ4fに表示されたタスクコード情報に基づいてユーザがスイッチ4eを操作することでいずれかのタスクコードを選択する機能、及び選択されたタスクコードを炊飯器5へ送信する機能が実現される。
図1を参照すると、炊飯器5の記憶部5bには、制御情報自体、すなわち「登録メニュー」として登録可能な個々の調理メニュー(「登録メニュー」の候補の調理メニュー)の制御フローと設定変更指令自体とが対応するタスクコードと関連付けて予め記憶されている。図5はタスクコードと制御情報(制御フローと設定変更指令)との関係を概念的に示す。タスクコード「41」と「42」にそれぞれ関連付けて「赤飯」と「塩鮭とセロリの炊き込みご飯」の制御フローが記憶され、タスクコード「71」と「72」にそれぞれ関連付けて「レモンチーズケーキ」の制御フローと「自家製豆腐」の制御フローが記憶されている。また、タスクコード「98」と「99」にそれぞれ関連付けられて保温温度を初期設定に戻す設定変更指令と、保温温度を3℃高く設定する設定変更指令が記憶されている。
炊飯器5の記憶部5bには、前述の「登録メニュー」の候補の調理メニューの制御フローに加え、炊飯器5が常に実行可能な調理メニューの制御フローが記憶されている。本実施形態では、「しゃっきり」、「ふつう」、「もちもち」、「白米急速」、「炊きこみ」、「すしめし」、「おかゆ」、「おこわ」、「玄米」、「玄米活性」、及び「玄米がゆ」の11種類の調理メニューの制御フローが記憶部5bに記憶されている(図3のディスプレイ25参照)。これら11種類の調理メニューと「登録メニュー」の合計12種類のメニューのうちのいずれかをメニュースイッチ27cで選択した後に炊飯スイッチ27aで開始指令を入力することにより、炊飯器5に対応する制御フローを実行させることができる。
個々の制御フローは、調理メニューを実行するための複数の工程のそれぞれについての、温度、圧力等の条件、誘導加熱コイル16やヒータ17,19への投入電力、予熱時間、予熱温度、個々の工程の開始や終了の条件、スイッチ27a〜27gの操作に対する制御等を含む。
炊飯器5の記憶部5bには音声コード(本実施形態では「01」から「99」)が割り当てられた複数の音声データが予め記憶されている。個々の音声データは音声ガイダンス実行時に実際に音声出力部5cから出力される音声の内容である。図6は音声コードと音声データの関係を概念的に示す。音声データには、音声ガイダンスの実行時に一つのまとまりとして出力される音声の内容そのものである場合がある。例えば、音声コード「42」の「50グラムの小豆を洗って、別の鍋に入れ、2カップの水を加え2時間沸騰後一旦湯を捨てます。」という音声データがこれに該当する。また、音声データには、音声ガイダンスの実行時に一つのまとまりとして出力される音声の一部である場合がある。例えば、音声コード「01」、「02」、及び「03」がそれぞれ割り当てられた「白米」、「おかゆ」、及び「赤飯」という音声データがこれに該当する。また、音声コード「53」の「の水位目盛2まで水を加えます」という音声データもこれに該当する。使用頻度の高い単語やフレーズを一つの音声データとして記憶しておくことで、記憶部5bに記憶させる音声データの総量を低減できる。
また、炊飯器5の記憶部5bには、個々のタスクコードに対応する音声再生情報が予め記憶されている。制御フローに割り当てられているタスクコードに対応する音声再生情報は、その制御フローに対応する調理メニューに関する説明の音声出力のために必要な情報を含む。同様に、設定変更指令に割り当てられたタスクコードに対応する音声再生情報もその設定変更に関する説明の音声出力のために必要な情報を含む。具体的には、個々の音声再生情報は、使用する音声データの音声コード、音声データを使用する順序(再生順序)、及び一つのまとまりの音声が複数の音声データからなる場合にはそれらの音声コードを含む。例えば、「赤飯」の制御フローに割り当てられたタスクコード「41」に対応する音声再生情報の内容は、再生順序1で音声コード「03」と「21」の音声データを再生し、再生順序2〜5で音声コード「41」〜「44」の音声データを再生し、再生順序6で音声コード「01」と「53」の音声データを再生し、再生順序7で音声コード「71」と「72」の音声データを再生するというものである。その結果、図7に示すような順序と内容の音声が音声出力部5cから出力される。
調理メニューの制御フローに割り当てられたタスクコードに対応する音声再生情報に基づいて音声出力部5bから出力される音声の内容と、同一のタスクコードについてのタスクコード情報に含まれる炊飯器5の使用方法のテキストデータとは同一内容である。例えば、図7に示すように、タスクコード「41」の音声再生情報に基づいて音声出力部5bから出力される音声の内容及び再生の順序と、携帯電話4のディスプレイ4fに表示される炊飯器5の使用方法のテキストデータの内容と表示順序とは同一である。また、設定変更に割り当てられたタスクコードに対応する音声再生情報に基づいて音声出力部5bから出力される音声の内容は、同一のタスクコードについてのタスクコード情報に含まれる設定変更を説明する説明するテキストデータと同様の内容である。
次に、本実施形態の炊飯器システム1の動作を説明する。
以下は、サーバ2と携帯電話4が関連する動作である。ユーザがスイッチ4eの操作によって入力した接続指令に基づいて、携帯電話4の第1の通信部4aがサーバ2の通信部2bに通信ネットワーク3を介して接続する。接続確立後、ユーザがスイッチ4eの操作によって入力したダウンロード要求が、携帯電話4の第1の通信部4aからサーバ2の通信部2bに送信される。サーバ2の制御部2cは、ダウンロード要求に応じて、通信部2bに記憶部2aに記憶されているアプリ6(タスクコードとタスクコード情報を含む)を通信ネットワーク3経由で携帯電話4へ送信させる。通信ネットワーク3経由で携帯電話4の第1の通信部4aがアプリ6を受信し、制御部4dは受信したアプリ6を記憶部4bに格納する。その後、携帯電話4とサーバ2のデータ通信は終了する。
以下は、携帯電話4のみに関する動作である。ユーザがスイッチ4eの操作によって入力した起動指令に基づいて、制御部4dが記憶部4bに記憶されたアプリ6を起動する。アプリ6の実行中、制御部4dはスイッチ4eの操作によって入力される命令に応じて、タスクコード情報をディスプレイ4fに表示する。具体的には、「赤飯」、「塩鮭とセロリの炊き込みご飯」、「レモンチーズケーキ」、「自家製豆腐」等の調理メニューの名称や、「保温温度を初期設定に戻す」、「保温温度を3℃高く設定する」等の設定変更の内容が表示される。また、制御部4dはスイッチ4eの操作によって入力される命令に応じて、個々の調理メニューにおける炊飯器5の使用方法をディスプレイ4fに表示する。スイッチ4eの操作によって、複数のタスクコードのうちのいずれかがユーザによって選択される。タスクコード自体がディスプレイ4fには表示されるわけではなく、ユーザがディスプレイ4fに表示された調理メニューの名称や設定変更の内容をスイッチ4eの操作によって選択すると、制御部4dが選択されたタスクコードを認識する。
以下は、携帯電話4と炊飯器5が関連する動作である。ユーザが通信スイッチ27gにより通信開始を入力すると、炊飯器5の制御部5dは通信部5aを赤外線通信待機状態とする。この待機状態中にスイッチ4eの操作によりユーザが携帯電話4に送信指令を入力すると、携帯電話4の制御部4dは第2の通信部4cに選択されたタスクコードを送信させる。炊飯器5の通信部5aがタスクコードを受信し、制御部5dが受信したタスクコードを記憶部5bに格納すると、携帯電話4の第2の通信部4cと炊飯器5の通信部5aの通信が終了する。制御部5dは、記憶部5bを参照しつつ、受信したタスクコードに応じた処理を実行する。
以下は、炊飯器5のみが関連する動作である。
通信部5aが受信したタスクコードが調理メニューの制御フローに割り当てられていれば、制御部5dは記憶部5bに予め記憶されている制御フローを実行可能な状態とする。例えば、携帯電話4から受信したタスクコードが「41」であれば、「赤飯」の制御フローを実行可能な状態とする。ここで、制御フローについて「実行可能」とは、ユーザがメニュースイッチ27cの操作によって「登録メニュー」を選択し、さらに炊飯スイッチ27aにより動作開始を入力すると、制御部5dがその制御フローを実行する状態を言う。言い換えれば、制御フローについて「実行可能」とは、その制御フローの調理メニューが「登録メニュー」としてユーザが実行可能であることを言う。
タスクコードが割り当てられた制御フロー(図5参照)であっても炊飯器5が対応するタスクコードを受信しない限り実行可能な状態とはならない。言い換えると、「登録メニュー」の候補である複数の調理メニューの制御フローが予め炊飯器5の記憶部5bに記憶されているが、対応するタスクコードを携帯電話4から送信しない限りその制御フローを「登録メニュー」として炊飯器5に実行させることはできない。
炊飯器5の通信部5aが携帯電話4の第2の通信部4cからタスクコードを受信した場合、既にそれ以前に異なるタスクコードを受信しそれに対応する制御フローが実行可能な状態となっていれば、炊飯器5の制御部5dは実行可能な制御フローを今回受信したタスクコードが割り当てられた制御フローに切り換え、それまで実行可能であった制御フローは実行不可の状態とする。言い換ると、既に「登録メニュー」が設定されている場合に、「登録メニュー」に設定されているもの以外の調理メニューの制御フローに対応するタスクコードを炊飯器5が受信すれば、「登録メニュー」は新たに受信したタスクコードに対応する調理メニューに入れ換えられる。
携帯電話4から制御フローに割り当てられたタスクコードの受信を完了すると、制御部5dは、記憶部5bを参照しつつ、受信したタスクコードに対応する音声再生情報に基づいて音声出力部5cに調理メニューに関する説明の音声を出力させる(音声ガイド)。例えば受信したタスクコードが「41」の場合(新たな「登録メニュー」が赤飯の場合)、制御部5dは「メニューを赤飯に設定しました。手順を聞く場合にはアップスイッチ27d」を押して下さい。」という音声を音声出力部5cに出力させ、ユーザに操作を促す。ユーザがアップスイッチ27dを操作して音声出力開始を入力すると、制御部5dは記憶部5bを参照してタスクコード「41」に対応する音声再生情報に基づいて、音声出力部5cに「赤飯」に関する説明の音声を出力させる。具体的には、図7に示す順序と内容の音声が音声出力部5cから出力される(アップスイッチ27dが操作されると再生順序が一つ進み、ダウンスイッチ27eが操作されると再生順序が一つ戻る)。音声ガイド中は表示ランプ28が点灯する。
炊飯器5の通信部5aが携帯電話4から受信したタスクコードが設定変更指令に割り当てられていれば、炊飯器5の制御部5dはその設定変更指令を実行する。例えば、携帯電話4から受信したタスクコードが「98」であれば、制御部5dは保温温度を初期設定に戻す。具体的には、制御部5dは記憶部5bに記憶されているすべての制御フロー中の保温温度を初期設定に戻す。また、携帯電話4から受信したタスクコードが「99」であれば、制御部5dは記憶部5bに記憶されているすべての制御フロー中の保温温度を3℃高く設定する。保温温度が初期設定(標準)であるか3℃高い設定(高め)であるかは、表示ランプ29a,29bにより表示される。
制御部5dは、携帯電話4から設定変更指令に割り当てられたタスクコードの受信時にも、受信したタスクコードに対応する音声再生情報に基づいて音声出力部5cに設定変更に関する説明の音声を出力させる(音声ガイド)。例えば、受信したタスクコードが「98」(設定温度を初期設定に戻す設定変更指令)であれば、制御部5dは記憶部5bを参照してタスクコード「98」の音声再生情報に基づいて、「保温温度を工場出荷状態に設定しました」という音声を音声出力部5cに出力させる。また、受信したタスクコードが「99」の場合には、「保温温度を高く設定しました」という音声を音声出力部5cに出力させる。
本実施形態の炊飯器システム1の特徴ないし利点は以下の通りである。
「登録メニュー」の候補とする調理メニューの制御フローや設定変更指令は予め炊飯器5の記憶部5bに記憶されている。そのため、サーバ2から携帯電話4に送信されるのは、制御情報自体(調理メニューの制御フロー自体や設定変更指令自体)ではなく、タスクコードとタスクコード情報を含むアプリ6である。また、携帯電話4から炊飯器5へ送信されるのは、制御情報自体ではなく、携帯電話4において選択されたタスクコードのみである。従って、サーバ2と携帯電話4の間、及び携帯電話4と炊飯器5の間のいずれにおいても送信されるデータ量が大幅に低減され、調理メニューの変更等や設定変更の際に必要な通信時間を大幅に短縮できる。加えて、音声再生情報も予め炊飯器5の記憶部5bに記憶されているので、サーバ2と携帯電話4の間や、携帯電話4と炊飯器5の間で音声データを送信する必要がなく、この点でも通信時間を短縮できる。
ユーザの使いやすさの点、コストの点、特に携帯電話4に関してデバイスの搭載に関するサイズ上の制約が大きい点等から、携帯電話4と炊飯器5との間の通信は簡易で比較的通信速度の低いものを採用する必要がある(本実施形態では赤外線を採用している。)。そのため、携帯電話4から炊飯器5へ送信するのをタスクコードのみとしたことは、「登録メニュー」の変更、追加や設定変更のために必要な携帯電話4と炊飯器5との間の通信時間を短縮する上で非常に有効である。具体的には、例えば赤外線通信で携帯電話4から炊飯器5に1つの調理メニューの制御フローを送信するには一般に少なくとも1時間程度を要するのに対し、タスクコードの送信には数秒から数10秒程度しか要しない。
設定変更指令に割り当てられたタスクコードを携帯電話4から炊飯器5に送信すればその設定変更指令を炊飯器5が実行するので、設定変更のために炊飯器5のスイッチ27a〜27gの煩雑な操作を行う必要がなく、設定変更操作が簡易化される。具体的には、取扱説明書を参照しつつ個々のスイッチ27a〜27gを本来の用途と異なる用途で操作するといったような煩雑な操作は必要ない。
炊飯器5は携帯電話4から最新に受信したタスクコードが割り当てられた制御フローのみを「登録メニュー」として実行可能である。言い換えると、制御フローに割り当てられたタスクコードを携帯電話4から炊飯器5が受信すると「登録メニュー」の入れ換えが実行される。従って、炊飯器5で実行可能な調理メニュー数が過度に増加することがなく、ユーザによる調理メニューの選択操作を簡易化できる。
炊飯器5の音声出力部5cで再生される音声と同内容のテキスト表示を携帯電話4で確認できるので、ユーザは聴覚と視覚の両方で調理メニューや設定変更の内容を確認することができ、調理メニューにおける調理器の使用方法や、設定変更の内容を容易かつ確実に理解できる。
本実施形態では、アプリ6はタスクコードとタスクコード情報を含み、アプリ6をサーバ2からダウンロードするのと同時に携帯電話4にタスクコードとタスクコード情報がダウンロードされる。しかし、携帯電話4がサーバ2から少なくともタスクコード及びタスクコード情報をダウンロード可能である限り、アプリ6とタスクコード及びタスクコード情報を携帯電話4が取得する態様はこれに限定されない。例えば、いったん携帯電話4にアプリ6と共にタスクコードとタスクコード情報をダウンロードした後であっても、サーバ2にアクセスしてタスクコードとタスクコード情報を再度ダウンロードし、携帯電話4に保存されているタスクコードとタスクコード情報を更新してもよい。これにより、例えば季節によって異なる調理メニューを携帯電話4で選択して炊飯器5に登録メニューとして登録することが可能となる。また、サーバ4から携帯電話4にアプリ6のみをダウンロードし、タスクコードとタスクコード情報は事後的にサーバ4から携帯電話4にダウンロードしてもよい。
炊飯器を例に本発明を説明したが、本発明は電子レンジ、電磁調理器等の他の調理器にも適用できる。また、調理メニューの制御フローや設定変更指令は、実施形態の説明において言及したものに限定されない。例えば、炊飯器の場合の設定変更指令の他の例としては、炊飯工程における炊きあがり温度を初期設定に戻す設定変更指令と、炊き上がり温度を一定温度高く設定する設定変更指令がある。
本発明の実施形態にかかる炊飯器システムを示すブロック図。 炊飯器を示す模式的な断面図。 炊飯器の操作パネルの正面図。 タスクコードとタスクコード情報を概念的に示す模式図。 タスクコードと制御情報の関係を概念的に示す模式図。 音声コードと音声データの関係を概念的に示す模式図。 携帯電話でのテキスト表示及び炊飯器本体での再生音声の一例を概念的に示す模式図。
符号の説明
1 炊飯器システム
2 サーバ
2a 記憶部(サーバ記憶部)
2b 通信部(サーバ通信部)
2c 制御部
3 通信ネットワーク
4 携帯電話(端末)
4a 第1の通信部(第1の端末通信部)
4b 記憶部(端末記憶部)
4c 第2の通信部(第2の端末通信部)
4d 制御部
4e スイッチ(選択部)
4f ディスプレイ(表示部)
4g 音声出力部
5 炊飯器(調理器)
5a 通信部(調理器通信部)
5b 記憶部(調理器記憶部)
5c 音声出力部
5d 制御部(調理器制御部)
6 アプリケーションプログラム
7a,7b 赤外線ポート
11 内蓋
12 蓋体
13 炊飯器本体
14 保護枠
15 炊飯鍋
16 誘導加熱コイル
17 胴ヒータ
18 炊飯鍋用温度センサ
19 蓋ヒータ
21 蓋体用温度センサ
22 圧力センサ
23 リリーフ弁
25 ディスプレイ
26 操作パネル
27a 炊飯スイッチ
27b 保温/取り消しスイッチ
27c メニュースイッチ
27d アップスイッチ
27e ダウンスイッチ
27f 予約スイッチ
27g 通信スイッチ
28 表示ランプ
29a,29b 表示ランプ

Claims (8)

  1. サーバと、通信ネットワークを介して前記サーバと通信可能な端末と、前記端末と通信可能な調理器とを備える調理器システムにおいて、
    前記サーバは、
    前記調理器により実行可能な調理メニューの制御フロー又は前記調理器に対する設定変更指令にそれぞれ割り当てられた複数のタスクコードと、個々の前記タスクコードについての前記制御フロー又は前記設定変更指令に関する情報であるタスクコード情報とを記憶したサーバ記憶部と、
    前記通信ネットワークを介して前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報を送信するサーバ通信部と
    を備え、
    前記端末は、
    前記通信ネットワークを介して、前記サーバ通信部から送信された前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報を受信する第1の端末通信部と、
    前記第1の端末通信部が受信した前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報を記憶する端末記憶部と、
    前記タスクコード情報を表示する表示部と、
    前記端末記憶部に記憶された前記複数のタスクコードのうちのいずれかを、前記表示部に表示された前記タスクコード情報に基づいてユーザに選択させる選択部と、
    前記選択部で選択された前記タスクコードを前記調理器へ送信する第2の端末通信部と を備え、
    前記調理器は、
    前記第2の端末通信部から送信された前記タスクコードを受信する調理器通信部と、
    前記複数のタスクコードと、個々の前記タスクコードが割り当てられた前記制御フロー及び前記設定変更指令とを予め記憶した調理器記憶部と、
    前記調理器記憶部を参照し、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記制御フローに割り当られていればその制御フローを実行可能とし、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記設定変更指令に割り当られていればその設定変更指令を実行する、調理器制御部と
    を備えることを特徴とする、調理器システム。
  2. 前記調理器制御部は、前記調理器通信部が前記端末から前記制御フローに割り当てられた前記タスクコードを受信し、かつ他の前記制御フローに割り当てられた前記タスクコードを既に受信していれば、前記実行可能な制御フローを今回受信した前記タスクコードを割り当てた前記制御フローに切り換えることを特徴とする、請求項1に記載の調理器システム。
  3. 前記調理器は音声出力部をさらに備え、
    前記調理器記憶部は、個々の前記タスクコードに対応し、前記制御フローに割り当てられた前記タスクコードについてはその制御フローに対応する前記調理メニューに関する説明の音声出力のために必要な情報を含み、前記設定変更指令に割り当てられた前記タスクコードについてはその設定変更指令に関する説明の音声出力のために必要な情報を含むものである音声再生情報を予め記憶し、
    前記調理器制御部は、前記調理器記憶部を参照し、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記制御フローに割り当られていれば、前記音声再生情報に基づいて前記音声出力部に前記調理メニューに関する説明の音声を出力させ、前記調理器通信部で受信した前記タスクコードが前記設定変更指令に割り当てられていれば、前記音声再生情報に基づいて前記音声出力部に前記設定変更指令に関する説明の音声を出力させる、請求項1又は請求項2に記載の調理器システム。
  4. 前記タスクコード情報は、前記音声再生情報に基づいて再生される音声と同内容のテキストデータを含み、
    前記端末表示部は前記テキストデータを表示することを特徴とする、請求項3に記載の調理器システム。
  5. 前記サーバ記憶部は前記端末で実行されるアプリケーションプログラムを記憶し、
    前記アプリケーションプログラムは、前記サーバ通信部から前記第1の端末通信部に送信されて前記端末記憶部に記憶され、
    前記複数のタスクコード及び前記タスクコード情報は前記アプリケーションプログラム中に含まれていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の調理器システム。
  6. 前記調理器は炊飯器であることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の調理器システム。
  7. 前記端末は携帯電話であることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の調理器システム。
  8. 複数のタスクコードと、個々の前記タスクコードが割り当てられた調理メニューの制御フロー及び設定変更指令を予め記憶した記憶部と、
    前記タスクコードを受信する通信部と、
    前記記憶部を参照し、前記通信部で受信した前記タスクコードが前記制御フローに割り当てられていればその制御フローを実行可能とし、前記通信部で受信した前記タスクコードが前記設定変更指令に割り当てられていればその設定変更指令を実行する制御部と
    を備えることを特徴とする、調理器。
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