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JP2009117218A - 弾性体掛け分割コネクタ - Google Patents

弾性体掛け分割コネクタ Download PDF

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JP2009117218A
JP2009117218A JP2007290229A JP2007290229A JP2009117218A JP 2009117218 A JP2009117218 A JP 2009117218A JP 2007290229 A JP2007290229 A JP 2007290229A JP 2007290229 A JP2007290229 A JP 2007290229A JP 2009117218 A JP2009117218 A JP 2009117218A
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JP2007290229A
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Sunao Mizuno
直 水野
Kazuyuki Miyahara
和志 宮原
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
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JST Mfg Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】確実な表面実装とフードの熱変形防止とを実現でき、複数のコア組立体に対するフードハウジングの組み付け位置を容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる弾性体掛け分割コネクタを提供する。
【解決手段】コアハウジング110及びコンタクト120を有する複数のコア組立体100と、複数の個別枠体211を有するフードハウジング200とを備え、各コアハウジングの周囲部111及び個別枠体の周囲部211bのうち一方を平面とし、他方に当て面211cを形成し、各コアハウジング及び個別枠体のうち一方に受け面311を有する脇突起310を設け、他方に受け面に掛かる脇弾性部材320を設け、当て面が周囲部の幅方向両側の端部と、周囲部の高さ方向の中途部を境に高さ方向の両側に配置されている弾性体掛け分割コネクタCである。
【選択図】図1

Description

本発明は、フードの付いた電気コネクタの技術分野に属する。
特許文献1は、コンタクトを保持するベースハウジングと、このベースハウジングに装着されてコンタクトを保護するフェイスハウジングとを備えた電気コネクタを開示している。特許文献2の図2及び図4は、二口のフードを有するコネクタを開示している。特許文献3は、基板側コネクタと、ケーブル側コネクタとを備えた防水コネクタを開示している。これらのコネクタは、いずれもコンタクトの接触部を覆うフードを備えている。
特開平4−162380号公報 特開平11−54222号公報 特開平11−260457号公報
このようなフード付きコネクタを、プリント配線板又はその他の実装先部材に表面実装しようとした場合、ハンダ付けのための熱がフードの有する熱容量だけ奪われるので、確実な表面実装を行うことが難しい。しかも、ハンダ付けのための熱によりフードが熱変形するおそれもある。
そこで、フード付きコネクタを、コアハウジングにコンタクトを設けてなるコア組立体と、フードを有して上記コア組立体に組み付けられるフードハウジングとに分割しておき、コア組立体を実装先部材に表面実装してからこれにフードハウジングを組み付けることにより、ハンダ付けの対象となる部材の熱容量を減らし、確実な表面実装とフードの熱変形防止とを実現することが考えられる。しかし、複数のコア組立体を実装先部材に並べて表面実装し、これら複数のコア組立体に、複数のフードを有するフードハウジングを組み付けるようにした場合、実装先部材へのコア組立体の配置精度のばらつき、ハンダ付けの熱負荷による実装先部材の変形などから、コア組立体同士の相対位置が正規の相対位置からずれることがある。そうした場合、複数のコア組立体にフードハウジングを組み付けようとしても、複数のコア組立体に対するフードハウジングの組み付け位置が確定せず、組み付け作業性が悪いという問題が生じる。
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、先に提案したように複数のコア組立体とフードハウジングとに分割することで確実な表面実装とフードの熱変形防止とを実現でき、また複数のコア組立体に対するフードハウジングの組み付け位置を容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる弾性体掛け分割コネクタを提供することにある。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、互いに直交する奥行き方向、高さ方向及び幅方向をとったときに、絶縁性のコアハウジングと、相手側コンタクトと接続することになる接続部が上記コアハウジングの奥行き方向手前側に配置され、実装先部材へ表面実装されることになるリードが上記コアハウジングの高さ方向の一方側である実装側の端部付近に配置されるようにコアハウジングに設けられた導電性のコンタクトとを有し、実装先部材へ幅方向に並んで表面実装されることになる複数のコア組立体と、正規の相対位置に配置された上記複数のコア組立体のそれぞれに対応して設けられ且つ内側に各コア組立体のコンタクト及びそれに対応する相手側コンタクトを受け入れる受入空間が形成された複数の個別枠体を一体的に設けてなる統合枠体と、この統合枠体における各個別枠体から奥行き方向の手前へそれぞれ延びて相手側コネクタにそれぞれ嵌合されることになる筒形のフードとを有する絶縁性のフードハウジングとを備え、上記各コアハウジングにおける奥行き方向にみて上記コンタクト接続部を取り囲む周囲部と、このコアハウジングに対応する個別枠体における奥行き方向にみて上記受入空間を取り囲む周囲部のうち一方の周囲部は奥行き方向に向いた平面に形成され、他方の周囲部の複数箇所には面積がこの周囲部よりも十分に小さい面が奥行き方向に盛り上がって当て面が形成されており、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されると、これらの周囲部がほぼ対向して一方の周囲部と他方の周囲部の全ての当て面とが接触するように構成されており、上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材の幅方向両側における上記周囲部の高さ方向の中途部には、この一方の部材から幅方向外側に突出し且つ奥行き方向奥側には奥へ向かうにつれて幅方向内側へ向かうように傾斜した受け面が設けられた脇突起がそれぞれ設けられ、他方の部材の幅方向両側における上記周囲部の高さ方向の中途部には金属製の脇弾性部材がそれぞれ設けられ、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されると、これらの脇弾性部材が脇突起の受け面の奥行き方向中途部にそれぞれ掛かるように構成されており、上記当て面が上記周囲部の幅方向両側の端部と、この周囲部の高さ方向の中途部を境に高さ方向の両側に配置されている。
プリント配線板又はその他の実装先部材の表面に複数のコア組立体を幅方向に並べて配置し、コンタクトのリードを実装先部材の表面にハンダ付けすると、これらのコア組立体が実装先部材へ実装される。そして、これらのコア組立体の奥行き方向手前にフードハウジングを位置づけ、各コア組立体及びこれに対応する個別枠体ごとに各脇弾性部材を各脇突起の受け面にそれぞれ掛けると、各脇弾性部材の弾性復原力が受け面に作用し、各コアハウジングとこれに対応する個別枠体との間に奥行き方向に沿って引き寄せ力が作用する。受け面は奥行き方向に沿って或る程度の長さをもつので、各コアハウジングとこれに対応する個別枠体との奥行き方向の相対位置が正規の相対位置からずれても、このずれがこの長さの範囲に収まれば脇弾性部材は受け面に掛かり、引き寄せ力が作用する。しかも、脇弾性部材が金属製であるので、樹脂製である場合に較べると熱変形が小さいことから、ずれが生じても脇弾性部材が受け面から外れにくい。また、脇弾性部材は脇突起の受け面に掛かっているだけであり、脇突起に固定されてはいないので、複数のコア組立体とフードハウジングとは、奥行き方向のみならず他の方向に沿っても相対移動が可能である。
その場合、複数のコア組立体を実装先部材に表面実装してからこれらにフードハウジングが組み付けられるので、ハンダ付けの対象となる部材の熱容量が減り、確実な表面実装とフードの熱変形防止とが実現される。
また、実装された複数のコア組立体が正規の相対位置に配置されていると、各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体において、上記引き寄せ力により一方の周囲部に他方の当て面が全て接触し、これが全てのコアハウジング及びこれに対応する個別枠体で実現し、全てのコア組立体とフードハウジングとの相対位置が確定し、その位置に保持される。一方、実装された複数のコア組立体が正規の相対位置からずれていた場合、つまり実装された複数のコア組立体が互いに奥行き方向、幅方向、高さ方向、又はこれらを組み合わせた方向に沿ってずれているときには、各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体において、上記引き寄せ力により一方の周囲部に他方の当て面のうち一部の当て面が接触する。しかし、全てのコアハウジング及びこれに対応する個別枠体でみると、全ての一方の周囲部に全ての他方の当て面のうち3つ以上の当て面が接触すると、全てのコア組立体とフードハウジングとの相対位置が確定し、その位置に保持される。従って、実装先部材に実装された複数のコア組立体が正規の相対位置からずれていても複数のコア組立体に対するフードハウジングの組み付け位置が容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる。また、個別枠体を一体的に設けてなる統合枠体から複数のフードが延びているので、フード周りの防水性が向上する。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、次のようにしてもよい。すなわち、上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材における高さ方向の他方側である反実装側の端部には、この一方の部材から反実装側に突出し且つ奥行き方向奥側には奥へ向かうにつれて実装側へ向かうように傾斜した受け面が設けられた頭突起が設けられ、他方の部材の反実装側の端部には金属製の頭弾性部材が設けられ、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されると、この頭弾性部材が頭突起の受け面の奥行き方向中途部に掛かるように構成されている。
このようにすれば、各脇弾性部材を各脇突起に掛けたときの手順と同様に、各コア組立体及びこれに対応する個別枠体ごとに頭弾性部材を頭突起に掛けると、頭弾性部材の弾性復原力が頭突起の受け面に作用し、各コアハウジングとこれに対応する個別枠体との間に奥行き方向に沿って引き寄せ力が作用する。受け面は奥行き方向に沿って或る程度の長さをもつので、各コアハウジングとこれに対応する個別枠体との奥行き方向の相対位置が正規の相対位置からずれても、このずれがこの長さの範囲に収まれば頭弾性部材は受け面に掛かり、引き寄せ力が作用する。しかも、頭弾性部材が金属製であるので、樹脂製である場合に較べると熱変形が小さいことから、ずれが生じても頭弾性部材が受け面から外れにくい。また、頭弾性部材は頭突起の受け面に掛かっているだけであり、頭突起に固定されてはいないので、依然として複数のコア組立体とフードハウジングとは、奥行き方向のみならず他の方向に沿っても相対移動が可能である。そのため、先に説明した弾性体掛け分割コネクタの作用が補強される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、次のようにしてもよい。すなわち、二つの脇弾性部材及び頭弾性部材が、共に上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材に設けられており、二つの脇弾性部材の反実装側の端部が頭弾性部材の幅方向両側の端部にそれぞれ一体的に設けられており、上記一方の部材の幅方向両側の端部には、高さ方向に延びると共に幅方向外側に向かって開放され且つ高さ方向の一部が幅方向内側に開放された脇溝が設けられ、上記一方の部材の反実装側の端部には、幅方向に延びると共に反実装側に向かって開放され且つ幅方向の一部が高さ方向内側に開放された頭溝が設けられており、脇弾性部材がその高さ方向の一部を上記一方の部材の内側に出して脇溝に収容され、頭弾性部材がその中途部を上記一方の部材の内側に出して頭溝に収容されている。
このようにすれば、二つの脇弾性部材と頭弾性部材が一体的に設けられるので、部品点数が減る。しかも、二つの脇弾性部材と頭弾性部材の各コアハウジング又はこれに対応する個別枠体への組み付けが1工程で済む。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、次のようにしてもよい。すなわち、上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材における実装側の端部には、奥行き方向に沿って延び且つ先端に、他方の部材を貫通して背面に掛かることができるフックを有するロック部材が設けられており、このフックと上記他方の部材の背面は、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されているときに奥行き方向に沿って所定のクリアランスで離間している。
このようにすれば、頭弾性部材の弾性復原力により各コアハウジングとこれに対応する個別枠体との間に作用する引き寄せ力が過大になり、各コアハウジングの実装側の端部とこれに対応する個別枠体の実装側の端部とが離間しようとしても、ロック部材のフックが他方の部材の背面に掛かるので、このような動きが抑制される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、フードハウジングにおける個別枠体同士の境界付近の部分の剛性が、他の部分の剛性よりも低く設けられてもよい。
このようにすれば、低剛性の部位が変形することにより、各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体において一方の周囲部に他方の当て面のうち、より多くの当て面が接触する。そのため、先に説明した弾性体掛け分割コネクタの作用が補強される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、次のようにしてもよい。すなわち、一部のコンタクトのリードがコアハウジングの実装側の端部付近よりも奥行き方向手前側に設けられており、フードハウジングには奥行き方向奥側に向かって開放された収納部が設けられ、この収納部は、実装先部材を受け入れると共に実装先部材の実装面の裏面に実装された他の実装部材が収納可能に設けられている。
このようにすれば、実装先部材の端縁にコネクタを実装する場合に較べると、高さ方向からみたコネクタ及び実装先部材の専有面積が小さくなる。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、次のようにしてもよい。すなわち、接続部が反実装側寄りにあるコンタクトでは、接続部とリードとの間の部分が、ほぼ高さ方向に沿って延びており、接続部が実装側寄りにあるコンタクトでは、接続部とリードとの間の部分が湾曲しており、リードの先端が接続部の先端よりも奥行き方向手前側になるように設けられている。
このようにすれば、接続部が反実装側寄りにあるコンタクトでは、接続部が実装側寄りにあるコンタクトよりも接続部とリードとの間の部分の長さが高さ方向に沿って長くなるので、この部分の変形により、リードと実装先部材との間に形成されるハンダ付け部にかかる負荷が吸収され、ハンダ付け部にクラックが入りにくくなる。しかも、接続部とリードとの間の部分が、ほぼ高さ方向に沿って延びているので、この部分を湾曲させた場合に較べると高さ方向からみたコンタクトの専有面積が小さくなる。
また、接続部が実装側寄りにあるコンタクトでは、接続部が反実装側寄りにあるコンタクトよりも接続部とリードとの高さ方向の距離が短いが、この間の部分が湾曲しているので、十分な長さが確保され、この部分の変形により、リードと実装先部材との間に形成されるハンダ付け部にかかる負荷が吸収され、ハンダ付け部にクラックが入りにくくなる。しかも、リードの先端が接続部の先端よりも奥行き方向手前側になるので、高さ方向からみたときにリードのハンダ付け部が接続部先端によって隠れることがなく視認しやすい。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、各コアハウジングの幅方向両側の端部には、奥行き方向に延びる本体と、この本体の奥行き方向両側の端部の付近で実装側へ延びる二つのリードと、本体と各リードとの間に一体的に設けられ且つ本体及びリードの剛性よりも低い剛性の応力吸収部とを備えた補強タブが設けられてもよい。
このようにすれば、応力吸収部の変形により、弾性体掛け分割コネクタが受ける応力が吸収される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタを用いると、確実な表面実装とフードの熱変形防止とを実現でき、実装先部材に実装された複数のコア組立体が正規の相対位置からずれていても複数のコア組立体に対するフードハウジングの組み付け位置が容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる。また、フード周りの防水性が向上する。
上記弾性体掛け分割コネクタに、さらに頭突起及び頭弾性部材を設けたときには、先に説明した弾性体掛け分割コネクタの作用が補強されるので、複数のコア組立体に対するフードハウジングの組み付け位置がさらに容易に確定し、さらに良好な組み付け作業性が得られる。
上記弾性体掛け分割コネクタで、二つの脇弾性部材及び頭弾性部材を一体的に設け、コア組立体又はこれに対応する個別枠体に脇溝及び頭溝を設けたときには、部品点数が減り、弾性部材の組み付けが1工程で済む。
上記弾性体掛け分割コネクタに、さらにロック部材を設けたときには、頭弾性部材の弾性復原力を受けて各コアハウジングの実装側の端部とこれに対応する個別枠体の実装側の端部とが離間する動きを抑制することができる。
上記弾性体掛け分割コネクタのフードハウジングにおける個別枠体同士の境界付近の部分の剛性を他の部分の剛性よりも低く設けたときには、各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体において一方の周囲部に他方の当て面のうち、より多くの当て面が接触するので、先に説明した弾性体掛け分割コネクタの作用が補強される。
上記弾性体掛け分割コネクタの一部のコンタクトのリードをコアハウジングの実装側の端部付近よりも奥行き方向手前側に設け、フードハウジングに奥行き方向奥側に向かって開放された収納部を設け、この収納部で、実装先部材を受け入れると共に実装先部材の実装面の裏面に実装された他の実装部材を収納可能にしたときには、実装先部材の端縁にコネクタを実装する場合に較べると、高さ方向からみたコネクタ及び実装先部材の専有面積が小さくなる。
上記弾性体掛け分割コネクタで、接続部が反実装側寄りにあるコンタクトでは接続部とリードとの間の部分をほぼ高さ方向に沿って延ばし、接続部が実装側寄りにあるコンタクトでは接続部とリードとの間の部分を湾曲させ、リードの先端が接続部の先端よりも奥行き方向手前側になるように設けたときには、接続部が反実装側寄りにあるコンタクトでも接続部が実装側寄りにあるコンタクトでも、ハンダ付け部にかかる負荷が吸収され、ハンダ付け部にクラックが入りにくくなると共に、高さ方向からみたコンタクトの専有面積の低減とリードのハンダ付け部の視認性の向上とを実現することができる。
上記弾性体掛け分割コネクタに、応力吸収部を有する補強タブを設けたときには、応力吸収部の変形により、弾性体掛け分割コネクタが受ける応力が吸収される。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図5は、第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタCを示す。説明の便宜上、互いに直交する奥行き方向、高さ方向及び幅方向を定義し、これに基づいて説明する。図5で説明すると、図の左右方向が奥行き方向で左側が手前側、右側が奥側であり、図の上下方向が高さ方向、図の紙面に垂直な方向が幅方向である。この弾性体掛け分割コネクタCは、複数のコア組立体100と、これらのコア組立体100に組み付けられる絶縁性のフードハウジング200とを備える。これらの複数のコア組立体100は、プリント配線板又はその他の実装先部材700へ幅方向に並んで表面実装されることになる。この実施形態の場合、実装先部材700はプリント配線板であり、弾性体掛け分割コネクタCは、この実装先部材700の表面710に表面実装されるから、この表面710が実装面となる。そして、フードハウジング200にはコア組立体の数に相当する数の相手側コネクタ(図示省略)が嵌合される。表面実装とは、実装先部材の表面などにハンダ付けにより固定されることである。本発明のコア組立体は三つ以上備えていてもよいが、この実施形態では二つのコア組立体100を備えている。一方のコア組立体100の方が他方のコア組立体100よりも極数が多いが、極数が同じであってもよい。
コア組立体100は、絶縁性のコアハウジング110と、このコアハウジング110に設けられた導電性のコンタクト120とを備えている。この実施形態ではコンタクト120は雄形であり、相手側コネクタが備えるコンタクトは、このコンタクト120に対応して雌形になる。しかし、コア組立体のコンタクトは雌形であってもよい。この実施形態では、コンタクト120は高さ方向に複数段が設けられ、さらにこれが幅方向に複数列設けられている。しかし、コンタクトはコアハウジングに少なくとも一つあればよく、コンタクトがコアハウジングに複数設けられるときでも、この実施形態によってコンタクトの配列が限定解釈されることはない。
コンタクト120は、コアハウジング110に組み付けられた本体121と、この本体121に設けられ且つ相手側コンタクトと接続することになる接続部122と、本体121に設けられ且つ実装先部材700へ表面実装されることになるリード123とを備えている。接続部122は、コアハウジングの奥行き方向手前側に配置されている。リード123は、コアハウジング110の高さ方向の一方側である実装側の端部付近に配置されている。
フードハウジング200は、幅方向に並ぶ複数の個別枠体211を一体的に設けてなる統合枠体210と、この統合枠体210における各個別枠体211にそれぞれ設けられた筒形のフード220とを備えている。個別枠体211は、正規の相対位置に配置された上記複数のコア組立体100のそれぞれに対応して設けられている。コア組立体100の正規の相対位置とは、実装先部材700に設計目標どおりに実装されたときの複数のコア組立体100の相対位置である。個別枠体211の内側には、各コア組立体100のコンタクト120及びそれに対応する相手側コンタクトを受け入れる受入空間211aが形成されている。フード220は、統合枠体210における各個別枠体211から奥行き方向の手前へそれぞれ延びており、これらのフード220は相手側コネクタにそれぞれ嵌合されることになる。
図8に示すように、各コアハウジング110における奥行き方向にみてコンタクト120の接続部122を取り囲む周囲部111は、奥行き方向に向いた平面に形成されている。奥行き方向に向いた平面とは、奥行き方向に直交する平面である。また、図2及び図6に示すように、このコアハウジング110に対応する個別枠体211における奥行き方向にみて受入空間211aを取り囲む周囲部211bには、当て面211cが複数箇所に設けられている。すなわち、周囲部211bの複数箇所には、面積がこの周囲部211bよりも十分に小さい面が奥行き方向に盛り上がっており、この面によって当て面211cが形成されている。当て面211cは奥行き方向に向いている。そして、複数のコア組立体100とフードハウジング200とが正規の相対位置に配置されると、コアハウジング110の周囲部111と個別枠体211の周囲部211bとがほぼ対向してコアハウジング110の周囲部111と個別枠体211の周囲部211bの全ての当て面211cとが接触するように構成されている。複数のコア組立体100とフードハウジング200とが正規の相対位置にあることとは、実装先部材700に設計目標どおりに実装されたときの複数のコア組立体100に対し、フードハウジング200が設計目標どおりの相対関係でもって組み付けられたときの複数のコア組立体100とフードハウジング200との相対位置である。この実施形態では各コアハウジング110の周囲部111を奥行き方向に向いた平面に形成すると共に、このコアハウジング110に対応する個別枠体211の周囲部211bに複数の当て面211cを設けたが、逆に各個別枠体の周囲部を奥行き方向に向いた平面に形成すると共に、この個別枠体に対応するコアハウジングの周囲部に複数の当て面を設け、この複数のコア組立体とフードハウジングとが正規の相対位置に配置されると全ての個別枠体の周囲部と全ての当て面とが接触するように構成してもよい。
次に引き寄せ装置300について説明する。各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211のうち、コアハウジング110には脇突起310が設けられ、個別枠体211には弾性変形可能な金属製の脇弾性部材320が設けられている。上記脇突起310は、コアハウジング110の幅方向両側における上記周囲部111の高さ方向の中途部にそれぞれ設けられている。脇突起310はコアハウジング110から幅方向外側に突出している。幅方向外側とは、幅方向の中央から遠ざかる側である。各脇突起310の奥行き方向奥側には受け面311がそれぞれ形成されている。この受け面311は、奥へ向かうにつれて幅方向内側へ向かうように傾斜している。幅方向内側とは、幅方向の中央に近づく側である。脇弾性部材320は、個別枠体211の幅方向両側における上記周囲部211bの高さ方向の中途部にそれぞれ設けられている。この実施形態の脇弾性部材320はステンレス鋼よりなる丸棒であるが、材質は金属であればよく、また断面形状も円に限らない。脇弾性部材はこのように棒状であってもよいし、細い板状又はその他の形状であってもよい。この脇弾性部材320は、高さ方向に延びており、実装側の端部が自由端になっている。そして、上記複数のコア組立体100と上記フードハウジング200とが正規の相対位置に配置されると、これらの脇弾性部材320が脇突起310の受け面311の奥行き方向中途部にそれぞれ掛かるように構成されている。この実施形態の場合、各脇突起310の奥行き方向手前側にも、手前へ向かうにつれて幅方向内側へ向かうように傾斜するガイド面312が形成されている。そのため、図15に示すように上記複数のコア組立体100の奥行き方向手前にフードハウジング200を位置づけ、これを奥へ押し込むと、図16から図17に示すように、脇弾性部材320がガイド面312に案内されて幅方向外側に弾性変形することで脇突起310を乗り越えて受け面311に掛かる。これらの図15ないし図17で、左側は一方のコア組立体100の一方側の脇突起310及び脇弾性部材320を示し、右側は他方のコア組立体100の一方側の脇突起310及び脇弾性部材320を示している。この実施形態ではコアハウジング110に脇突起310を設け、個別枠体211に脇弾性部材320を設けたが、逆にコアハウジングに脇弾性部材を設け、個別枠体に脇突起を設けてもよい。この実施形態では各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211の幅方向の両側に脇突起310及び脇弾性部材320を一組ずつ設けたが、二組以上ずつ設けてもよいし、両側に設ける組数を異なえても良い。また、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211ごとに設ける組数を異なえてもよい。
そして、図2及び図6に示すように、上記当て面211cは、個別枠体211の周囲部211bにおける幅方向両側の端部と、この周囲部211bの高さ方向の中途部を境に高さ方向の両側に配置されている。当て面をコアハウジングの周囲部に設けるときは、当て面は、コアハウジングの周囲部における幅方向両側の端部と、この周囲部の高さ方向の中途部を境に高さ方向の両側に配置されることになる。
さらに、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211のうち、コアハウジング110には頭突起330が設けられ、個別枠体211には弾性変形可能な金属製の頭弾性部材340が設けられており、これらも引き寄せ装置300の一部を構成している。上記頭突起330は、コアハウジング110における高さ方向の他方側である反実装側の端部に設けられている。頭突起330は一つのコアハウジング110において幅方向に間隔をあけて二つ設けられている。頭突起330はコアハウジング110から反実装側に突出している。頭突起330の奥行き方向奥側には受け面331が形成されている。この受け面331は、奥へ向かうにつれて実装側へ向かうように傾斜している。頭弾性部材340は、個別枠体211の反実装側に設けられている。この実施形態の頭弾性部材340はステンレス鋼よりなる丸棒であるが、材質は金属であればよく、また断面形状も円に限らない。頭弾性部材はこのように棒状であってもよいし、細い板状又はその他の形状であってもよい。この頭弾性部材340は、幅方向に延びている。頭弾性部材340は、頭突起330に対応して、一つの個別枠体211において幅方向に間隔をあけて二つ設けられている。そして、上記複数のコア組立体100と上記フードハウジング200とが正規の相対位置に配置されると、頭弾性部材340が頭突起330の受け面331の奥行き方向中途部に掛かるように構成されている。この実施形態の場合、各頭突起330の奥行き方向手前側にも、手前へ向かうにつれて実装側へ向かうように傾斜するガイド面が形成されている。そのため、上記複数のコア組立体100の奥行き方向手前にフードハウジング200を位置づけ、これを奥へ押し込むと、頭弾性部材340が反実装側に弾性変形することで頭突起330を乗り越えて受け面331に掛かる。この一連の作動は、図15ないし図17を用いて説明した脇突起310及び脇弾性部材320の作動と同様である。この実施形態ではコアハウジング110に頭突起330を設け、個別枠体211に頭弾性部材340を設けたが、逆にコアハウジングに頭弾性部材を設け、個別枠体に頭突起を設けてもよい。この実施形態では頭突起330及び頭弾性部材340は各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211に二組ずつ設けたが、頭突起及び頭弾性部材は各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体に一組ずつ設けてもよいし三組以上設けてもよく、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211ごとに設ける組数を異なえてもよい。また頭突起330及び頭弾性部材340の配置がこの実施形態によって限定解釈されることはない。
このように上記実施形態では、二つの脇弾性部材320と頭弾性部材340とが、共に上記個別枠体211に設けられている。そして、二つの脇弾性部材320の反実装側の端部が頭弾性部材340の幅方向両側の端部にそれぞれ一体的に設けられている。また、上記個別枠体211の幅方向両側の端部には、高さ方向に延びると共に幅方向外側に向かって開放され且つ高さ方向の一部が幅方向内側に開放された脇溝211dが設けられている。この実施形態では脇溝211dの実装側端部が幅方向内側に開放されている。さらに、上記個別枠体211の反実装側の端部には、幅方向に延びると共に反実装側に向かって開放され且つ幅方向の一部が高さ方向内側に開放された頭溝211eが設けられている。この実施形態では頭溝211eの幅方向における中途部二箇所が幅方向内側に開放されている。そして、脇弾性部材320がその高さ方向の一部を上記個別枠体211の内側に出して脇溝211dに収容されている。この実施形態では脇弾性部材320の実装側端部が個別枠体211の内側に出ている。また、頭弾性部材340がその中途部を上記個別枠体211の内側に出して頭溝211eに収容されている。この実施形態では頭弾性部材340の中途部二箇所が個別枠体211の内側に出ている。図1に示すように、一体的に設けられた二つの脇弾性部材320及び頭弾性部材340は、個別枠体211の反実装側に位置づけ、実装側へと押し込むことで個別枠体211に組み付けられる。211fは、頭溝211eの奥行き方向手前側の壁から奥へ突出する押さえリブである。頭弾性部材340は個別枠体211への組み付け時、その中途部を奥へ向かって弾性変形させることで押さえリブ211fを実装側へ乗り越えて頭溝211eのなかに収容され、収容後は押さえリブ211fにより反実装側への移動が阻止されるので個別枠体211から容易に脱落しない。本発明は、このような押さえリブを設けていない弾性体掛け分割コネクタの実施形態を含む。この実施形態では脇溝211d及び頭溝211eを個別枠体211に設けたが、脇溝及び頭溝をコアハウジングに設けるときも同様の構成にすればよい。
図1、図2、図4、図6、及び図9に示すように、個別枠体211における実装側の端部には、奥行き方向に沿って延び且つ先端に、コアハウジング110を貫通してこのコアハウジング110の背面に掛かることができるフックを有するロック部材211gが設けられている。この実施形態の場合、コアハウジング110の実装側端部に高さ方向へ凹む溝が設けられ、ロック部材211gがこの溝を通ることでコアハウジング110を貫通する。コアハウジングに溝に代えて貫通孔を設けてもよい。このフックとコアハウジング110の背面は、上記複数のコア組立体100と上記フードハウジング200とが正規の相対位置に配置されているときに奥行き方向に沿って所定のクリアランスで離間している。この実施形態の場合、ロック部材211gを一方の個別枠体211にのみ設けているが、他方の個別枠体211にも設けてもよい。この実施形態ではロック部材211gを個別枠体211に設け、コアハウジング110の背面に掛かるようにしたが、ロック部材をコアハウジングに設け、個別枠体の背面に掛かるようにしてもよい。
各コアハウジング110の幅方向両側の端部には、幅方向外側に突き出て且つ奥行き方向に延びるサイドリブ112がそれぞれ設けられている。また、これに対応する個別枠体の幅方向両側の端部には、幅方向内側から外側に凹み且つ奥行き方向に延びるサイドリブ溝211hがそれぞれ設けられている。そして、上記複数のコア組立体100と上記フードハウジング200とが正規の相対位置に配置されると、サイドリブ112がサイドリブ溝211hにクリアランスをもって緩く嵌るようになっており、これによってフードハウジング200を複数のコア組立体100に組み付けるときのガイド機能を果たすようにしている。本発明は、このようなサイドリブ及びサイドリブ溝を設けていない弾性体掛け分割コネクタの実施形態を含む。
次にリブ差し装置について説明する。図1に示すように、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211のうち、個別枠体211には高さ方向に延びて可撓性を有するスリットリブ400が設けられ、コアハウジング110におけるスリットリブ400に対応する部位には高さ方向に凹んで上記スリットリブ400が嵌入することになる受け溝500が設けられている。これらのスリットリブ400は、複数のコア組立体100と上記フードハウジング200とが正規の相対位置に配置されたときに、受け溝500にそれぞれ嵌入する。図10、図18及び図21に示すように、上記スリットリブ400は、奥行き方向にみても高さ方向にみても幅方向の両側がほぼ対称に形成されている。このスリットリブ400の幅方向両側にはリブ接触面410が設けられている。このリブ接触面410は、スリットリブ400が高さ方向に沿って先端に向かうにつれて幅方向の寸法が小さくなるように傾斜している。そして、このスリットリブ400の幅方向中央の部分が先端から基端に向けて凹んでおり、これによってスリットリブ400に先端から基端に向けてスリット420が形成されている。図11、図18及び図21に示すように、上記受け溝500は、奥行き方向にみても高さ方向にみても幅方向の両側がほぼ対称に形成されている。この受け溝500の幅方向両側には受け溝接触面510が設けられている。この受け溝接触面510は、リブ接触面410に対応して傾斜している。すなわち、この受け溝接触面510は、受け溝500が高さ方向に沿って内方に向かうにつれて幅方向の寸法が小さくなるように幅方向両側に設けられた受け溝接触面510がリブ接触面410に対応して傾斜している。この実施形態では個別枠体211にスリットリブ400を設け、コアハウジング110に受け溝500を設けたが、逆にコアハウジングにスリットリブを設け、個別枠体に受け溝を設けてもよい。
図12に示すように、上記各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211には、これらの部材が奥行き方向に沿って接近するにつれてこれらの部材に設けられたスリットリブ400と受け溝500とが接近するように案内するガイド装置600が設けられている。そして、正規の相対位置に配置された上記複数のコア組立体100にフードハウジング200を奥行き方向に対向して配置し、引き寄せ装置300を作動させると、ガイド装置600の作動により各スリットリブ400の対応する受け溝500への高さ方向に沿った嵌入長さが長くなるように構成されている。上記ガイド装置600について説明すると、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211のうち、個別枠体211には奥行き方向に突出し且つ高さ方向の一方側にカム面611を有するカム610が設けられ、コアハウジング110における上記カム610に対応する部位にはカム面611に接触する倣い部620が設けられている。カム面611は奥行き方向に進むにつれて若干高さ方向に変位するように傾斜している。そして、コアハウジング110と個別枠体211が奥行き方向に沿って接近するにつれて倣い部620がカム610のカム面611の奥へ案内され、カム面611の傾斜につれて高さ方向に変位し、受け溝500をスリットリブ400に向かって変位させてスリットリブ400の対応する受け溝500への高さ方向に沿った嵌入長さが長くなる。この実施形態の場合、倣い部620にカム面611に対向し且つカム面611対応して傾斜する傾斜面を設けたが、倣い部はカム面に接触する機能を発揮できればその形状は問わない。他の実施形態として、コアハウジングに奥行き方向に突出し且つ高さ方向の一方側にカム面を有するカムを設け、個別枠体におけるカムに対応する部位にカム面に接触する倣い部を設けてもよい。
図10、図18及び図21に示すように、リブ接触面410は、スリットリブ400が、それが設けられた個別枠体211から奥行き方向に沿って離れるにつれて幅方向の寸法が小さくなるように傾斜している。また、受け溝接触面510はリブ接触面410に対応して傾斜している。すなわち、図11、図18及び図21に示すように、受け溝接触面510は、受け溝500が、スリットリブ400が設けられた部材である個別枠体211に対向する側から奥行き方向に沿って反対側に向かうにつれて幅方向の寸法が小さくなるように傾斜している。この実施形態では、受け溝500は奥行き方向の奥へ行くにつれて幅方向の寸法が小さくなっている。また、図9に示すように、スリットリブ400の実装側の先端位置は、個別枠体211から奥行き方向に沿って離れるにつれて反実装側に向かうように傾斜している。この傾斜は後述するスリットリブ400と受け溝500との間の誘い込み機能が発揮されることを狙って設けたが、このような傾斜を設けなくてもよい。
また、フードハウジング200における個別枠体同士の境界付近の部分の剛性が、他の部分の剛性よりも低く設けられている。この実施形態の場合、境界付近の部分以外の部分をPBT(ポリブチレンテレフタレート)により成形し、境界付近の部分をそれよりも剛性の低いエラストマにより形成している。このようなフードハウジングの成形は、例えば二色成形により行うと簡便に行うことができる。他に、全体の材料を均一にし、境界付近の部分の肉厚を、それ以外の部分の肉厚よりも薄く形成した実施形態がある。さらに、材料を異なえることと、肉厚を異なえることを組み合わせてもよい。しかし、この実施形態によって本発明のフードハウジングの材料選定、肉厚分布が限定解釈されることはない。
さらに、図13に示すように、高さ方向に複数段設けられているコンタクト120のうち、接続部122が実装面寄りにある約半分のコンタクト120では、リード123がコアハウジング110の実装側の端部付近よりも奥行き方向手前側へ延びている。そして、接続部122が反実装面寄りにある残りの約半分のコンタクト120は、そのリード123がコアハウジング110の実装側の端部付近よりも奥行き方向奥側へ延びている。この変形例として、接続部が実装面寄りにある約半分のコンタクトに限らず、いずれか一部のコンタクトのリードをコアハウジングの実装側の端部付近よりも奥行き方向手前側へ延ばした弾性体掛け分割コネクタが種々含まれる。また、フードハウジング200には奥行き方向奥側に向かって開放された収納部230が設けられている。そして、この収納部230における奥行き方向手前側に、実装先部材700の奥行き方向手前側の縁を受け入れるようにしている。また、この実装先部材700の実装面(表面710)の裏面720には他の実装部材が実装可能となっており、上記収納部230における奥行き方向奥側に、この裏面720に実装された他の実装部材が収納可能となっている。
また、高さ方向に複数段設けられているコンタクト120のうち、接続部122が反実装面側にある約半分のコンタクト120では、接続部122とリード123との間の部分である本体121が、ほぼ高さ方向に沿って延びている。この変形例として、接続部が反実装側寄りにある一部のコンタクトで、接続部とリードとの間の部分を、ほぼ高さ方向に沿って延ばした弾性体掛け分割コネクタが種々含まれる。さらに、高さ方向に複数段設けられているコンタクト120のうち、接続部122が実装面側にある約半分のコンタクト120では、接続部122とリード123との間の部分である本体121が湾曲しており、リード123の先端が接続部122の先端よりも奥行き方向手前側になるように設けられている。この変形例として、接続部が実装側寄りにある一部のコンタクトで、接続部とリードとの間の部分を湾曲させ、リードの先端を接続部の先端よりも奥行き方向手前側になるように設けた弾性体掛け分割コネクタが種々含まれる。
各コアハウジング110の幅方向両側の端部には補強タブ130が設けられている。図14に示すように、この補強タブ130は、奥行き方向に延びる本体131と、この本体131の奥行き方向両側の端部の付近で実装側へ延びる二つのリード132と、本体131と各リード132との間に一体的に設けられ且つ本体131及びリード132の剛性よりも低い剛性の応力吸収部133とを備えている。
次に第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタCの作用及び効果を説明する。実装先部材700の表面710に複数のコア組立体100を幅方向に並べて配置し、コンタクト120のリード123を実装先部材700の表面710にハンダ付けすると、これらのコア組立体100が実装先部材700へ実装される。そして、これらのコア組立体100の奥行き方向手前にフードハウジング200を位置づけ、各コア組立体100及びこれに対応する個別枠体211ごとに各脇弾性部材320を各脇突起310の受け面311にそれぞれ掛けると、各脇弾性部材320の弾性復原力が受け面311に作用し、各コアハウジング110とこれに対応する個別枠体211との間に奥行き方向に沿って引き寄せ力が作用する。図17に示すように、受け面311は奥行き方向に沿って或る程度の長さをもつので、各コアハウジング110とこれに対応する個別枠体211との奥行き方向の相対位置が正規の相対位置からずれても、このずれがこの長さの範囲に収まれば脇弾性部材320は受け面311に掛かり、引き寄せ力が作用する。しかも、脇弾性部材320が金属製であるので、樹脂製である場合に較べると熱変形が小さいことから、ずれが生じても脇弾性部材320が受け面311から外れにくい。また、脇弾性部材320は脇突起310の受け面311に掛かっているだけであり、脇突起310に固定されてはいないので、複数のコア組立体100とフードハウジング200とは、奥行き方向のみならず他の方向に沿っても相対移動が可能である。
その場合、複数のコア組立体100を実装先部材700に表面実装してからこれらにフードハウジング200が組み付けられるので、ハンダ付けの対象となる部材の熱容量が減り、確実な表面実装とフード220の熱変形防止とが実現される。
また、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置に配置されていると、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211において、上記引き寄せ力によりコアハウジング110の周囲部111に個別枠体211の当て面211cが全て接触し、これが全てのコアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211で実現し、全てのコア組立体100とフードハウジング200との相対位置が確定し、その位置に保持される。一方、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置からずれていた場合、つまり実装された複数のコア組立体100が互いに奥行き方向、幅方向、高さ方向、又はこれらを組み合わせた方向に沿ってずれているときには、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211において、上記引き寄せ力によりコアハウジング110の周囲部111に個別枠体211の当て面211cのうち一部の当て面211cが接触する。しかし、全てのコアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211でみると、全てのコアハウジング110の周囲部111に全ての個別枠体211の当て面211cのうち3つ以上の当て面211cが接触すると、全てのコア組立体100とフードハウジング200との相対位置が確定し、その位置に保持される。従って、実装先部材700に実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置からずれていても複数のコア組立体100に対するフードハウジング200の組み付け位置が容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる。また、個別枠体211を一体的に設けてなる統合枠体210から複数のフード220が延びているので、フード周りの防水性が向上する。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、頭突起及び頭弾性部材を備えていなくてもよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCは、頭突起330及び頭弾性部材340を備えている。このようにすれば、各脇弾性部材320を各脇突起310に掛けたときの手順と同様に、各コア組立体100及びこれに対応する個別枠体211ごとに頭弾性部材340を頭突起330に掛けると、頭弾性部材340の弾性復原力が頭突起330の受け面331に作用し、各コアハウジング110とこれに対応する個別枠体211との間に奥行き方向に沿って引き寄せ力が作用する。受け面331は奥行き方向に沿って或る程度の長さをもつので、各コアハウジング110とこれに対応する個別枠体211との奥行き方向の相対位置が正規の相対位置からずれても、このずれがこの長さの範囲に収まれば頭弾性部材340は受け面331に掛かり、引き寄せ力が作用する。しかも、頭弾性部材340が金属製であるので、樹脂製である場合に較べると熱変形が小さいことから、ずれが生じても頭弾性部材340が受け面331から外れにくい。また、頭弾性部材340は頭突起330の受け面331に掛かっているだけであり、頭突起330に固定されてはいないので、依然として複数のコア組立体100とフードハウジング200とは、奥行き方向のみならず他の方向に沿っても相対移動が可能である。そのため、先に説明した弾性体掛け分割コネクタCの作用が補強される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタの脇弾性部材、頭弾性部材をそれぞれ独立した部材としてもよい。また、脇弾性部材はコアハウジング又は個別枠体の幅方向両側における周囲部の高さ方向の中途部に設けられておればよく、頭弾性部材はコアハウジング又は個別枠体の反実装側の端部に設けられておればよく、上記実施形態によってコアハウジング又は個別枠体への固定構造、取り付け構造が限定解釈されることはない。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCの場合、二つの脇弾性部材320及び頭弾性部材340が、共に上記各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211のうち一方の部材である個別枠体211に設けられており、二つの脇弾性部材320の反実装側の端部が頭弾性部材340の幅方向両側の端部にそれぞれ一体的に設けられており、上記一方の部材である個別枠体211の幅方向両側の端部には高さ方向に延びると共に幅方向外側に向かって開放され且つ高さ方向の一部が幅方向内側に開放された脇溝211dが設けられ、上記一方の部材である個別枠体211の反実装側の端部には幅方向に延びると共に反実装側に向かって開放され且つ幅方向の一部が高さ方向内側に開放された頭溝211eが設けられており、脇弾性部材320がその高さ方向の一部を上記一方の部材である個別枠体211の内側に出して脇溝211dに収容され、頭弾性部材340がその中途部を上記一方の部材である個別枠体211の内側に出して頭溝211eに収容されている。このようにすれば、二つの脇弾性部材320と頭弾性部材340が一体的に設けられるので、部品点数が減る。しかも、二つの脇弾性部材320と頭弾性部材340の個別枠体211への組み付けが1工程で済む。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、ロック部材を備えていなくてもよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCは、ロック部材211gを備えている。このようにすれば、頭弾性部材340の弾性復原力により各コアハウジング110とこれに対応する個別枠体211との間に作用する引き寄せ力が過大になり、各コアハウジング110の実装側の端部とこれに対応する個別枠体211の実装側の端部とが離間しようとしても、ロック部材211gのフックが他方の部材であるコアハウジング110の背面に掛かるので、このような動きが抑制される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタのフードハウジングは、各部の剛性が均一であってもよく、上記実施形態によって本発明のフードハウジングの剛性配分が限定解釈されることはない。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCの場合、フードハウジング200における個別枠体同士の境界付近の部分の剛性が、他の部分の剛性よりも低く設けられている。このようにすれば、低剛性の部位が変形することにより、各コアハウジング110及びこれに対応する個別枠体211において一方の周囲部であるコアハウジング110の周囲部111に他方の当て面である個別枠体211の当て面211cのうち、より多くの当て面211cが接触する。そのため、先に説明した弾性体掛け分割コネクタCの作用が補強される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタのコンタクトのリードはコアハウジングの実装側の端部付近に配置されておればよく、また本発明の弾性体掛け分割コネクタのフードハウジングは収納部を備えていなくてもよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCの場合、一部のコンタクト120のリード123がコアハウジング110の実装側の端部付近よりも奥行き方向手前側に設けられており、フードハウジング200には奥行き方向奥側に向かって開放された収納部230が設けられ、この収納部230は、実装先部材700を受け入れると共に実装先部材700の実装面の裏面720に実装された他の実装部材が収納可能に設けられている。このようにすれば、実装先部材の端縁にコネクタを実装する場合に較べると、高さ方向からみた弾性体掛け分割コネクタC及び実装先部材700の専有面積が小さくなる。
本発明の弾性体掛け分割コネクタのコンタクトは、接続部がコアハウジングの奥行き方向手前側に配置され、リードがコアハウジングの実装側の端部付近に配置されるようにコアハウジングに設けられておればよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCの場合、接続部122が反実装側寄りにあるコンタクト120では、接続部122とリード123との間の部分が、ほぼ高さ方向に沿って延びており、接続部122が実装側寄りにあるコンタクト120では、接続部122とリード123との間の部分が湾曲しており、リード123の先端が接続部122の先端よりも奥行き方向手前側になるように設けられている。このようにすれば、接続部122が反実装側寄りにあるコンタクト120では、接続部122が実装側寄りにあるコンタクト120よりも接続部122とリード123との間の部分の長さが高さ方向に沿って長くなるので、この部分の変形により、リード123と実装先部材700との間に形成されるハンダ付け部にかかる負荷が吸収され、ハンダ付け部にクラックが入りにくくなる。しかも、接続部122とリード123との間の部分が、ほぼ高さ方向に沿って延びているので、この部分を湾曲させた場合に較べると高さ方向からみたコンタクト120の専有面積が小さくなる。また、接続部122が実装側寄りにあるコンタクト120では、接続部122が反実装側寄りにあるコンタクト120よりも接続部122とリード123との高さ方向の距離が短いが、この間の部分が湾曲しているので、十分な長さが確保され、この部分の変形により、リード123と実装先部材700との間に形成されるハンダ付け部にかかる負荷が吸収され、ハンダ付け部にクラックが入りにくくなる。しかも、リード123の先端が接続部122の先端よりも奥行き方向手前側になるので、高さ方向からみたときにリード123のハンダ付け部が接続部先端によって隠れることがなく視認しやすい。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、補強タブを備えていなくてもよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタには、各コアハウジング110の幅方向両側の端部には、奥行き方向に延びる本体131と、この本体131の奥行き方向両側の端部の付近で実装側へ延びる二つのリード132と、本体131と各リード132との間に一体的に設けられ且つ本体131及びリード132の剛性よりも低い剛性の応力吸収部133とを備えた補強タブ130が設けられている。このようにすれば、応力吸収部133の変形により、弾性体掛け分割コネクタCが受ける応力が吸収される。
本発明の弾性体掛け分割コネクタは、スリットリブ及び受け溝を有するリブ差し装置を備えていなくてもよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCは、スリットリブ400及び受け溝500を備えている。このようにすれば、引き寄せ装置300により各コア組立体100とこれに対応する個別枠体211が引き寄せられると、ガイド装置600が作動し、各スリットリブ400の対応する受け溝500への高さ方向に沿った嵌入長さが長くなる。スリットリブ400は高さ方向に沿って受け溝500に嵌入するとスリット420が幅方向に狭まるように変形し、スリットリブ400にその可撓性から復原力が生じる。全てのスリットリブ400に生じる復原力の和が上記押し付け力と釣り合うと、各コア組立体100とこれに対応する個別枠体211との高さ方向の位置関係が確定する。また、複数のコア組立体100にフードハウジング200をあてがうと、各スリットリブ400はこれに対応する受け溝500へそれぞれ嵌入するが、リブ接触面410及び受け溝接触面510が高さ方向に沿って傾斜しているので、スリットリブ400が無理なく受け溝500へ案内されるという誘い込み機能が発揮され、スリットリブ400がスムーズに受け溝500に嵌入していく。
その場合、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置に配置されていると、各スリットリブ400の対応する受け溝500への高さ方向に沿った嵌入長さは全て同一になり、全てのスリットリブ400に生じる復原力が同一となり、フードハウジング200と複数のコア組立体100との高さ方向の相対位置は正規の相対位置になって確定する。一方、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置になく、互いに高さ方向に沿ってずれていたときは、図19の左側と右側に比較して示すように、各スリットリブ400の対応する受け溝500への高さ方向に沿った嵌入長さは同一でなくなり、スリットリブ400に生じる復原力は嵌入長さが長いほど大きくなる。そのため、フードハウジング200と複数のコア組立体100との高さ方向の相対位置は正規の相対位置からずれて確定する。
また、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置になく、互いに幅方向に沿ってずれていたときは、スリットリブ400と受け溝500が幅方向にずれる。しかし、スリットリブ400にはスリット420が設けられているので、図20の左側と右側に比較して示すように、スリットリブ400は受け溝500のなかで先端が基端から幅方向にずれるように変形し、それぞれのスリットリブ400に幅方向に沿った復原力が生じ、これらが全てのコア組立体100の間で釣り合い、フードハウジング200と複数のコア組立体100との幅方向の相対位置は正規の相対位置からずれて確定する。
従って、実装先部材700に実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置からずれ、互いに高さ方向、幅方向又はこれらを組み合わせた方向に沿ってずれていても、複数のコア組立体100に対するフードハウジング200の組み付け位置が容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる。よって、このリブ差し装置により、本発明の弾性体掛け分割コネクタにより行われる作用を補強することができる。
本発明の弾性体掛け分割コネクタのスリットリブ及び受け溝は奥行き方向に断面変化がなくてもよい。しかし、上記実施形態の弾性体掛け分割コネクタCのスリットリブ400は、それが設けられた部材である個別枠体211から奥行き方向に沿って離れるにつれて幅方向の寸法が小さくなるように幅方向両側に設けられたリブ接触面410が傾斜しており、本発明の弾性体掛け分割コネクタの受け溝500は、スリットリブ400が設けられた部材である個別枠体211に対向する側から奥行き方向に沿って反対側に向かうにつれて幅方向の寸法が小さくなるように幅方向両側に設けられた受け溝接触面510がリブ接触面410に対応して傾斜している。このようにすれば、各コア組立体100とこれに対応する個別枠体211では、引き寄せ力を受けて各スリットリブ400が対応する受け溝500の内方へ押し付けられ、この受け溝500への奥行き方向に沿った嵌入長さが長くなる。スリットリブ400は奥行き方向に沿って受け溝500に嵌入するとスリット420が幅方向に狭まるように変形し、スリットリブ400にその可撓性から復原力が生じる。全てのスリットリブ400に生じる復原力の和が上記押し付け力と釣り合うと、各コア組立体100とこれに対応する個別枠体211との奥行き方向の位置関係が確定する。また、リブ接触面410及び受け溝接触面510が奥行き方向に沿って傾斜しているので、このことによっても先に説明した誘い込み機能が向上し、スリットリブ400がさらにスムーズに受け溝500に嵌入していく。
その場合、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置に配置されていると、各スリットリブ400の対応する受け溝500への奥行き方向に沿った嵌入長さは全て同一になり、全てのスリットリブ400に生じる復原力が同一となり、フードハウジング200と複数のコア組立体100との奥行き方向の相対位置は正規の相対位置になって確定する。一方、実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置になく、互いに奥行き方向に沿ってずれていたときは、図22の左側と右側に比較して示すように、各スリットリブ400の対応する受け溝500への奥行き方向に沿った嵌入長さは同一でなくなり、スリットリブ400に生じる復原力は嵌入長さが長いほど大きくなる。そのため、フードハウジング200と複数のコア組立体100との奥行き方向の相対位置は正規の相対位置からずれて確定する。
従って、実装先部材700に実装された複数のコア組立体100が正規の相対位置からずれ、互いに高さ方向、幅方向、奥行き方向又はこれらを合成した方向に沿ってずれていても、複数のコア組立体100に対するフードハウジング200の組み付け位置が容易に確定し、良好な組み付け作業性が得られる。よって、このリブ差し装置により、本発明の弾性体掛け分割コネクタにより行われる作用を補強することができる。
次に、図23ないし図26により第2の実施形態を説明する。第2実施形態の弾性体掛け分割コネクタCは、脇突起310及び頭突起330の形状が第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタCと異なるが、それ以外の構成は同一である。従って、第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタCと同一の機能を発揮する各部には第1実施形態で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を省略する。第1実施形態の場合、各脇突起310の奥行き方向手前側にもガイド面312を形成したが、第2実施形態の弾性体掛け分割コネクタCの場合、このガイド面を形成せず、各脇突起310の頂面付近の奥行き方向の厚さを大きくとっており、各脇突起310の奥行き方向手前側の面はほぼ奥行き方向手前側に向いている。そのため、フードハウジング200を複数のコア組立体100に取り付ける場合、図24に示すように、脇弾性部材320及び頭弾性部材340をフードハウジング200に装着する前に、上記複数のコア組立体100の奥行き方向手前に位置づけたフードハウジング200を複数のコア組立体100に押し込む。そして、図25から図26へと示すように、脇弾性部材320及び頭弾性部材340をフードハウジング200に押し込むと、脇弾性部材320及び頭弾性部材340が図16から図17に示したときと同様に、幅方向外側及び反実装側にそれぞれ弾性変形して受け面311に掛かる。頭突起330も脇突起310と同様にガイド面を形成せず、各頭突起330の頂面付近の奥行き方向の厚さを大きくとっており、各脇突起310の奥行き方向手前側の面はほぼ奥行き方向手前側に向いている。
このようにすれば、フードハウジング200を複数のコア組立体100に取り付けるときに、複数のコア組立体100にフードハウジング200を押し込み、次いで脇弾性部材320及び頭弾性部材340のフードハウジング200に押し込むという二つの作業が必要となるが、脇突起310の脇弾性部材320に対するせん断強度が向上し、また頭突起330の頭弾性部材340に対するせん断強度が向上する。その他の作用及び効果は第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタCで得られたものと同様である。
本発明は、以上の実施形態の特徴を組み合わせた実施形態を含んでいる。さらに、以上の実施形態は本発明の弾性体掛け分割コネクタのいくつかの例を示したに過ぎない。したがって、これらの実施形態の記載によって本発明の弾性体掛け分割コネクタが限定解釈されることはない。
第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタの分解斜視図である。コア組立体は実装先部材に表面実装されている。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタの分解斜視図である。実装先部材の側からみている。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタの斜視図である。同コネクタを実装先部材に実装してフードの側からみている。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタの斜視図である。同コネクタを実装先部材に実装してコア組立体の背面側からみている。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタを実装先部材に実装し、幅方向からみた側面図である。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのフードハウジングを奥行き方向の奥側からみた背面図である。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのフードハウジングの斜視図である。一方の個別枠体を脇溝及び頭溝の途中で切断し、これらの溝に収容されている脇弾性部材及び頭弾性部材をみせている。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのコアハウジングの斜視図である。 実装先部材に実装した第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタを幅方向に向いた面で切断し、拡大して示した断面図である。断面線をロック部材が断面されるようにとっている。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのフードハウジングの拡大した部分斜視図である。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタの一方のコアハウジングの拡大斜視図である。 実装先部材に実装した第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタを幅方向に向いた面で切断し、拡大して示した断面図である。断面線をカム及び倣い部が断面されるようにとっている。 実装先部材に実装した第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタを幅方向に向いた面で切断し、拡大して示した断面図である。断面線をコンタクトがみえるようにとっている。 補強タブの拡大斜視図である。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタを高さ方向に向いた面で切断し、拡大して示した断面図である。コアハウジングとこれに対応する個別枠体との奥行き方向の相対位置が異なる二つの場合を並べて示している。脇弾性部材は脇突起にまで到達していない。 図15と同様の図である。脇弾性部材は脇突起のガイド面に近づいている。 図15と同様の図である。脇弾性部材は脇突起の受け面に掛かっている。点線で示したのは脇弾性部材の限界位置である。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのスリットリブと受け溝を高さ方向に離間させて奥行き方向の奥からみた拡大図である。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのスリットリブが受け溝に嵌入しているときに奥行き方向の奥からみた拡大図である。左側の図よりも右側の図の方がスリットリブの受け溝への嵌入深さが大きく、スリットリブが受け溝から受ける反力も大きい。矢印はスリットリブが受け溝から受ける反力の向きを示しており、二重矢印の方が単一矢印よりも力が大きいことを示している。 図19と同様の図である。スリットリブと受け溝とが幅方向にずれている。左側の図と右側の図とでは、ずれた方向が逆になっている。矢印はスリットリブが受け溝から受ける反力の向きを示しており、二重矢印の方が単一矢印よりも力が大きいことを示している。 第1実施形態の弾性体掛け分割コネクタのスリットリブと受け溝を奥行き方向に離間させて高さ方向に向いた面で切断し、拡大して示した断面図である。 図21と同様の図である。スリットリブが受け溝に嵌入している。左側の図と右側の図とでは、嵌入長さが異なっている。 第2実施形態の弾性体掛け分割コネクタを高さ方向に向いた面で切断し、拡大して示した断面図である。コアハウジングとこれに対応する個別枠体との奥行き方向の相対位置が異なる二つの場合を並べて示している。脇弾性部材は脇突起の受け面に掛かっている。点線で示したのは脇弾性部材の限界位置である。 第2実施形態の弾性体掛け分割コネクタを示す斜視図である。実装先部材に実装された複数のコア組立体にフードハウジングが押し込まれている。脇弾性部材及び頭弾性部材は未だフードハウジングに押し込まれていない。 図24の状態からコンタクトを取り除き、一方の個別枠体を脇溝及び頭溝の途中で切断し、脇溝に収容されている頭弾性部材の先端をみせている。弾性体掛け分割コネクタ及び実装先部材は幅方向の一方側だけを示している。 図25と同様の図である。脇弾性部材及び頭弾性部材はフードハウジングに押し込まれている。
符号の説明
C 弾性体掛け分割コネクタ
100 コア組立体
110 コアハウジング
111 周囲部
120 コンタクト
121 本体
122 接続部
123 リード
130 補強タブ
131 本体
132 リード
133 応力吸収部
200 フードハウジング
210 統合枠体
211 個別枠体
211a 受入空間
211b 周囲部
211c 当て面
211d 脇溝
211e 頭溝
211g ロック部材
220 フード
230 収納部
300 引き寄せ装置
310 脇突起
311 受け面
320 脇弾性部材
330 頭突起
331 受け面
340 頭弾性部材
700 実装先部材
710 表面
720 裏面

Claims (8)

  1. 互いに直交する奥行き方向、高さ方向及び幅方向をとったときに、絶縁性のコアハウジングと、相手側コンタクトと接続することになる接続部が上記コアハウジングの奥行き方向手前側に配置され、実装先部材へ表面実装されることになるリードが上記コアハウジングの高さ方向の一方側である実装側の端部付近に配置されるようにコアハウジングに設けられた導電性のコンタクトとを有し、実装先部材へ幅方向に並んで表面実装されることになる複数のコア組立体と、
    正規の相対位置に配置された上記複数のコア組立体のそれぞれに対応して設けられ且つ内側に各コア組立体のコンタクト及びそれに対応する相手側コンタクトを受け入れる受入空間が形成された複数の個別枠体を一体的に設けてなる統合枠体と、この統合枠体における各個別枠体から奥行き方向の手前へそれぞれ延びて相手側コネクタにそれぞれ嵌合されることになる筒形のフードとを有する絶縁性のフードハウジングとを備え、
    上記各コアハウジングにおける奥行き方向にみて上記コンタクト接続部を取り囲む周囲部と、このコアハウジングに対応する個別枠体における奥行き方向にみて上記受入空間を取り囲む周囲部のうち一方の周囲部は奥行き方向に向いた平面に形成され、他方の周囲部の複数箇所には面積がこの周囲部よりも十分に小さい面が奥行き方向に盛り上がって当て面が形成されており、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されると、これらの周囲部がほぼ対向して一方の周囲部と他方の周囲部の全ての当て面とが接触するように構成されており、
    上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材の幅方向両側における上記周囲部の高さ方向の中途部には、この一方の部材から幅方向外側に突出し且つ奥行き方向奥側には奥へ向かうにつれて幅方向内側へ向かうように傾斜した受け面が設けられた脇突起がそれぞれ設けられ、他方の部材の幅方向両側における上記周囲部の高さ方向の中途部には金属製の脇弾性部材がそれぞれ設けられ、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されると、これらの脇弾性部材が脇突起の受け面の奥行き方向中途部にそれぞれ掛かるように構成されており、
    上記当て面が上記周囲部の幅方向両側の端部と、この周囲部の高さ方向の中途部を境に高さ方向の両側に配置されている弾性体掛け分割コネクタ。
  2. 上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材における高さ方向の他方側である反実装側の端部には、この一方の部材から反実装側に突出し且つ奥行き方向奥側には奥へ向かうにつれて実装側へ向かうように傾斜した受け面が設けられた頭突起が設けられ、他方の部材の反実装側の端部には金属製の頭弾性部材が設けられ、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されると、この頭弾性部材が頭突起の受け面の奥行き方向中途部に掛かるように構成されている請求項1の弾性体掛け分割コネクタ。
  3. 二つの脇弾性部材及び頭弾性部材が、共に上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材に設けられており、
    二つの脇弾性部材の反実装側の端部が頭弾性部材の幅方向両側の端部にそれぞれ一体的に設けられており、
    上記一方の部材の幅方向両側の端部には、高さ方向に延びると共に幅方向外側に向かって開放され且つ高さ方向の一部が幅方向内側に開放された脇溝が設けられ、上記一方の部材の反実装側の端部には、幅方向に延びると共に反実装側に向かって開放され且つ幅方向の一部が高さ方向内側に開放された頭溝が設けられており、
    脇弾性部材がその高さ方向の一部を上記一方の部材の内側に出して脇溝に収容され、頭弾性部材がその中途部を上記一方の部材の内側に出して頭溝に収容されている請求項2の弾性体掛け分割コネクタ。
  4. 上記各コアハウジング及びこれに対応する個別枠体のうち一方の部材における実装側の端部には、奥行き方向に沿って延び且つ先端に、他方の部材を貫通して背面に掛かることができるフックを有するロック部材が設けられており、このフックと上記他方の部材の背面は、上記複数のコア組立体と上記フードハウジングとが正規の相対位置に配置されているときに奥行き方向に沿って所定のクリアランスで離間している請求項2又は請求項3の弾性体掛け分割コネクタ。
  5. フードハウジングにおける個別枠体同士の境界付近の部分の剛性が、他の部分の剛性よりも低く設けられている請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の弾性体掛け分割コネクタ。
  6. 一部のコンタクトのリードがコアハウジングの実装側の端部付近よりも奥行き方向手前側に設けられており、
    フードハウジングには奥行き方向奥側に向かって開放された収納部が設けられ、この収納部は、実装先部材を受け入れると共に実装先部材の実装面の裏面に実装された他の実装部材が収納可能に設けられている請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項の弾性体掛け分割コネクタ。
  7. 接続部が反実装側寄りにあるコンタクトでは、接続部とリードとの間の部分が、ほぼ高さ方向に沿って延びており、
    接続部が実装側寄りにあるコンタクトでは、接続部とリードとの間の部分が湾曲しており、リードの先端が接続部の先端よりも奥行き方向手前側になるように設けられている請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項の弾性体掛け分割コネクタ。
  8. 各コアハウジングの幅方向両側の端部には、奥行き方向に延びる本体と、この本体の奥行き方向両側の端部の付近で実装側へ延びる二つのリードと、本体と各リードとの間に一体的に設けられ且つ本体及びリードの剛性よりも低い剛性の応力吸収部とを備えた補強タブが設けられている請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項の弾性体掛け分割コネクタ。
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