JP2009112139A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータとしての組付性や製造コストを損なうことなく、外部接続端子と給電用パワー端子の接続部の絶縁信頼性を向上させる。
【解決手段】ブラシレスモータ1の外部接続端子54には、外部電源と接続される給電用パワー端子55が端子固定ネジ57によって接続される。ステータ11の端部には、ステータ11の端部と、外部接続端子54と給電用パワー端子55との接続部とをカバーするインシュレータ61が装着される。インシュレータ61は、ステータ端部を覆うキャップ部61aと、端子接続部を覆う端子カバー部61bとを有し、キャップ部61aと端子カバー部61bは一体形成されている。端子カバー部61bの内部には隔壁65が設けられており、端子カバー部61b内は3個の端子収容部66に隔離されている。各端子収容部66には、外部接続端子54と給電用パワー端子55が互いに絶縁状態で収容される。
【選択図】図2
【解決手段】ブラシレスモータ1の外部接続端子54には、外部電源と接続される給電用パワー端子55が端子固定ネジ57によって接続される。ステータ11の端部には、ステータ11の端部と、外部接続端子54と給電用パワー端子55との接続部とをカバーするインシュレータ61が装着される。インシュレータ61は、ステータ端部を覆うキャップ部61aと、端子接続部を覆う端子カバー部61bとを有し、キャップ部61aと端子カバー部61bは一体形成されている。端子カバー部61bの内部には隔壁65が設けられており、端子カバー部61b内は3個の端子収容部66に隔離されている。各端子収容部66には、外部接続端子54と給電用パワー端子55が互いに絶縁状態で収容される。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置等に使用されるブラシレスモータに関し、特に、外部電源と接続される給電用パワー端子の絶縁構造に関する。
自動車等の操舵力補助のため、近年多くの車両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されている。このようなパワーステアリング装置としては、近年、エンジン負荷軽減や重量低減等の観点から、電気式の動力操舵装置(いわゆる電動パワーステアリング装置)を搭載した車両が増大している。この電動パワーステアリング装置(以下、EPSと略記する)では、狭いボンネット空間内などに装置を配置する関係から、その駆動源であるモータにも小型化、高性能化が要求されている。従来、このようなモータとしては、ブラシ付のDCモータが多く用いられてきたが、昨今では、制御技術の向上も相俟って、小型高性能化の点で優れたブラシレスモータの採用が増大している。
図8は、このようなEPS向けブラシレスモータの構造を示す説明図である。図8に示すように、ブラシレスモータ101では、略円筒形状のケース102内に、鋼板を多数積層して形成したステータコア103が収容されている。ステータコア103には、複数個のティースとスロットが交互に形成されており、各ティースの周囲には、合成樹脂製のインシュレータ104を介して銅線を用いたコイルが巻装されている。ステータコア103の一端側(図中上端側)には、径方向に向かってコイル給電端子(図示せず)が多数突設されたターミナルユニット107が取り付けられている。各コイル給電端子には、コイルの端末部(コイルの巻き始め部分や巻き終わり部分)が接続されている。
ターミナルユニット107にはまた、コイル給電端子と電気的に接続された外部接続端子108が設けられている。外部接続端子108には、外部電源と接続される給電用パワー端子109が接続される。各コイルには、給電用パワー端子109からターミナルユニット107を介して適宜電力が供給される。外部接続端子108と給電用パワー端子109は、端子固定ネジ111(以下、ネジ111と略記する)によって固定されている。これにより、外部接続端子108と給電用パワー端子109が接触状態で固定され、両者が電気的に接続される。給電用パワー端子109は、ケース102の外部に延びており、パワーコネクタ112を介して給電用のリード線と接続される。
さらに、ターミナルユニット107の端部には、信頼性向上のため、アルミニウムダイキャスト製のケース102とターミナルユニット107との間に、絶縁用のインシュレータ113が取り付けられている。また、外部接続端子108と給電用パワー端子109との接続部にも、同様の趣旨にて、インシュレータ114が取り付けられている。インシュレータ113は合成樹脂にて、また、インシュレータ114はゴムにてそれぞれ形成されている。
インシュレータ113は、図8に示すように、ターミナルユニット107の端部を覆うように取り付けられる。これにより、ターミナルユニット107とケース102との間にインシュレータ113が介在する形となり、コイル端末部やコイル給電端子とケース102との間の絶縁性が確保される。また、インシュレータ114は、外部接続端子108と給電用パワー端子109(以下、適宜、両端子108,109と略記する)との接続部を覆うように取り付けられる。そして、これにより、両端子108,109とケース102との間にインシュレータ114が介在する形となり、両端子108,109とケース102との間の絶縁性が確保される。
特開2004-222488号公報
しかしながら、このようなブラシレスモータ101では、インシュレータ114により、両端子108,109とケース102との間の絶縁性は確保されるものの、その内部では、両端子108,109はそのままの状態で並列配置されている。このため、インシュレータ114内に異物(特に、導電性のもの)が侵入したり、車両の振動が加わったりすると、各端子間の絶縁性が損なわれるおそれがあるという問題があった。
本発明の目的は、モータとしての組付性や製造コストを損なうことなく、外部接続端子と給電用パワー端子の接続部の絶縁信頼性を向上させることにある。
本発明のブラシレスモータは、鋼製のコアと、前記コアに巻装されたコイルとを備えるステータと、前記ステータを収容するケースと、前記ケース内に配置され、前記ステータに対し回転自在に設けられたロータとを有してなるブラシレスモータであって、モータ内部に配置され、前記コイルと電気的に接続された複数個の外部接続端子と、外部の電源と電気的に接続され、前記外部接続端子とモータ内部にてそれぞれ接続される複数個の給電用パワー端子と、前記外部接続端子と前記給電用パワー端子との接続部に配置され、該接続部をカバーするインシュレータとを備え、前記インシュレータは、その内部に、隔壁によって隔離され、電気的に接続された前記外部接続端子と前記給電用パワー端子を個々に収容可能な複数個の端子収容部を有することを特徴とする。
本発明にあっては、インシュレータの内部に、隔壁によって隔離された複数個の端子収容部を設け、その中に外部接続端子と給電用パワー端子を個々に収容する。これにより、端子同士の接触を確実に防止でき、外部接続端子と給電用パワー端子の電気的な絶縁性が確保される。
前記ブラシレスモータにおいて、前記インシュレータを、前記ステータの端部に取り付けられ、前記ステータ端部をカバーするインシュレータと一体に形成しても良い。この場合、前記インシュレータに、前記ステータ端部を覆うキャップ部と、前記外部接続端子と前記給電用パワー端子との前記接続部を覆う端子カバー部とを設け、前記キャップ部と前記端子カバー部とを一体に形成しても良い。これにより、2部品構成のインシュレータを1部品化することができ、製品信頼性を損なうことなく部品点数の削減が図られる。
本発明のブラシレスモータは、インシュレータの内部に、隔壁によって隔離され、電気的に接続された外部接続端子と給電用パワー端子を個々に収容可能な複数個の端子収容部を設けたので、インシュレータ内における端子同士の接触を確実に防止でき、外部接続端子と給電用パワー端子の電気的な絶縁性を確保することが可能となる。従って、異物侵入や振動等による端子の絶縁不良を防止することができ、装置信頼性の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明を適用したブラシレスモータの構成を示す断面図である。図1のモータ1は、ラックアシスト式のEPSの動力源として使用され、モータ1の内部をラック軸2が貫通する構成となっている。モータ1の回転は、ボールねじ機構3を介してラック軸2に伝達され、操舵補助力となる。
モータ1は、外側にステータ11、内側にロータ21を配したインナーロータ型の装置構成となっている。ステータ11は、ケース12と、ケース12の内周側に固定されたステータコア13及びステータコア13に巻装されたコイル14とを備えた構成となっている。ケース12はアルミダイカストや鉄等にて形成され、その図中左端側には、ハウジング41(アルミダイカスト製)が取り付けられている。ステータコア13は鋼板を多数積層した構成となっており、ステータコア13の内周側には複数個(ここでは9個)のティースが突設されている。ティース間に形成されたスロット(同9個)には、合成樹脂製のインシュレータを介してコイル14が巻装されており、インシュレータによってスロット間に巻かれるコイル14の絶縁を確保している。
図8に示した従来のブラシレスモータと同様に、ステータコア13の両端には、ステータインシュレータ51(以下、インシュレータ51と略記する)が取り付けられている。インシュレータ51のうち、図1において左側のもの(インシュレータ51a)の左端部には、ターミナルユニット52が取り付けられている。ターミナルユニット52には、径方向に向かってコイル給電端子53が多数突設されている。各コイル給電端子53には、コイル14の端末部(コイル14の巻き始め部分や巻き終わり部分)が接続されている。
ターミナルユニット52にはさらに、コイル給電端子53と電気的に接続された外部接続端子54が設けられている。外部接続端子54には給電用パワー端子55の一端部が接続されており、給電用パワー端子55の他端部は雌型のパワーコネクタ56内に配置されている。パワーコネクタ56には、給電用の図示しないリード線が雄型のコネクタにて接続される。各コイル14には、パワーコネクタ56から、給電用パワー端子55とターミナルユニット52を介して適宜電力が供給される。
図2は、外部接続端子54と給電用パワー端子55との接続部の構成を示す説明図である。図2に示すように、外部接続端子54と給電用パワー端子55(以下、適宜、端子54,55と略記する)は、図8のモータと同様に端子固定ネジ(ネジ部材)57によって固定されている。端子固定ネジ57(以下、ネジ57と略記する)は軸方向(図1において左右方向)に沿って取り付けられ、ターミナルユニット52に配されたナット58に螺合している。これにより、給電用パワー端子55が外部接続端子54に接触状態で固定され、両者が電気的に接続される。
本発明によるモータ1では、図2に示すように、ステータコア13の一端側に、ターミナルユニット52を覆う形でインシュレータ61が取り付けられている。図3は、インシュレータ61にて外部接続端子54と給電用パワー端子55との接続部をカバーした状態を示す説明図であり、図2のX方向からインシュレータ61を見た場合の構成を示している。また、図4はインシュレータ61の平面図、図5は図4のA−A線に沿った断面図、図6は図4のB−B線に沿った断面図である。
インシュレータ61は、合成樹脂(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)にて形成されており、図4に示すように、略円筒形状のキャップ部61aと、キャップ部61aの端面に突出形成された端子カバー部61bとから構成されている。キャップ部61aと端子カバー部61bは一体に形成されており、図8に示した従来のインシュレータ113,114を一体化したような形となっている。このように、モータ1では、従来2部品構成となっていたインシュレータが一体化されており、その分、部品点数が削減され、製品コストの低減が図られている。
インシュレータ61をステータコア13の一端側に装着すると、キャップ部61aと端子カバー部61bによって、ターミナルユニット52と、両端子54,55の接続部がそれぞれ覆われる。これにより、ターミナルユニット52や端子54,55の接続部がケース12や他の部材から電気的に絶縁される。
キャップ部61aの端部(図5において右端部)には、インシュレータ61をケース12に固定するための嵌合爪(爪部)62が設けられている。嵌合爪62は、径方向外側に突出する形で形成されており、周方向に沿って3個等分(120°間隔)に配置されている。一方、これに対しケース12の内周面には、この嵌合爪62に対応して、嵌合溝(溝部)63が凹設されている。当該モータ1では、インシュレータ61は、嵌合爪62が嵌合溝63に嵌り込む形でケース12に装着される。なお、ケース12に嵌合溝63を形成する際には、別途切削加工が必要となるが、従来より、ケース12の内径は全て切削仕上げとなっているため、嵌合溝形成による加工費の変動はほとんどなく、これは、絞り加工にてケース12を形成する場合も同様である。
また、端子カバー部61b内には、図3,6に示すように、カバー内を隔離する隔壁65が2個設けられている。この隔壁65により、端子カバー部61bの内部には、複数個(ここでは3個)の端子収容部66に隔離形成される。端子収容部66は、U,V,W相の各端子54,55に合わせて3個設けられており、各端子収容部66には、それぞれの端子54,55が互いに絶縁された状態で収容される。これにより、端子54,55の接続部が絶縁材にてカバーされると共に、隔壁65によって端子同士も確実に隔離される。このため、端子54,55とケース12等との間の絶縁のみならず、端子間の接触や異物による短絡を防止することができ、端子54,55の絶縁信頼性の向上を図ることが可能となる。
このようなインシュレータ61を用いたモータ1では、次のようにしてインシュレータ61や両端子54,55の接続部を組み付ける。ここではまず、(a)ケース12にステータコア13を組み付けた状態で、ステータコア13の外周に接着材を注入塗布する。この場合も接着材としては熱硬化性のものを使用するが、ケース12のインシュレータ61が取り付けられる部位の内周面には接着材は塗布しない。また、嵌合溝63にも接着剤が付着しないように配慮する。その後、(b)接着材を加熱し、ケース102にステータコア103を接着固定する。
一方、パワーコネクタ56は、予めOリング64が装着された状態で納入され、(c)ケース12にネジ止め固定される。パワーコネクタ56をケース12に取り付けると、端子54,55が対向する状態となり、その状態で(d)両端子54,55をネジ57にてネジ止め固定する。そして、(e)ネジ止め後、インシュレータ61をターミナルユニット52上に取り付ける。この際、インシュレータ61は、嵌合爪62側からケース12内に挿入され、嵌合爪62が嵌合溝63内に嵌り込むことにより、インシュレータ61はケース12内に安定的に固定される。
また、端子カバー部61bは、各端子54,55をそれぞれ別個に端子収容部66内に収容する形で装着される。この場合、端子収容部66は、各端子54,55に合わせて3室に区画されており、端子を個別に収容する作業は極めて容易である。このように、本発明のモータ1では、端子カバー部61bに隔壁65を設け、各端子54,55をそれぞれ別個に収容可能な端子収容部66を形成したので、端子同士の接触を確実に防止でき、端子54,55の電気的な絶縁性を確保することが可能となる。従って、組付性の低下や部品コストの増大を招来することなく、異物侵入や振動等による端子54,55の絶縁不良を防止することができ、ほとんどコストアップなく、装置信頼性の向上、商品性の向上を図ることが可能となる。
図7は、インシュレータ61をケース12内に取り付けた状態を示す説明図である。図7に示すように、当該モータ1では、インシュレータ61は、嵌合爪62が嵌合溝63にスナップフィットする形でケース12に取り付けられる。これにより、インシュレータ61は、ケース12内に抜け止めされた状態で固定され、ターミナルユニット52と両端子54,55の接続部がインシュレータ61によって覆われる。従って、図7に示したように、ターミナルユニット52上の各端子や両端子54,55とケース12との間に、絶縁部材からなるインシュレータ61が介在する形となり、両者間の絶縁性が確保される。
このように、モータ1では、インシュレータ61をスナップフィットにてケース12に固定する構成としたことにより、組付工程を削減することができ、特に、ゴム製インシュレータのめくり上げのような煩雑な作業が不要となるため、従来のモータに比して製造工数を大幅に低減させることが可能となる。さらに、従来、接着固定されていたインシュレータ61をスナップフィット固定としたことにより、インシュレータ61の組みバラシ(分解)が可能となり、製品の分解や保守、修理等が容易となる。
ロータ21はステータ11の内側に配設されており、円筒状のロータシャフト22と、ロータコア23、マグネット24及びマグネットカバー25を同軸状に配した構成となっている。ロータシャフト22の内側には、ラック軸2が挿通される。ロータシャフト22の外周には、円筒形状のロータコア23が外装されている。ロータコア23の外周には、6極構成のマグネット24が固定されている。
マグネット24には、小型で高磁束密度が得られるネオジウム鉄磁石等の希土類磁石が使用される。このように、マグネット24に希土類磁石を用いることにより、モータの小型化が図れると共に、ロータ21のイナーシャが低減され操舵フィーリングも向上する。マグネット24は、リング形状となっており、周方向に複数の磁極がN,S交互に配置されている。なお、マグネット24として、複数個のセグメントマグネットを用いても良い。マグネット24の外側には、マグネットカバー25が外装されており、万が一マグネットが破損しても、その破片によりモータ1がロックしないようになっている。
ケース12の図中右端側には、アルミダイカスト製のハウジング31が取り付けられている。ハウジング31内には、ロータ21の右端側を支持するベアリング32と、ロータ21の回転を検知するレゾルバ33が収容されている。レゾルバ33は、ハウジング31側に固定されたレゾルバステータ34と、ロータ21側に固定されたレゾルバロータ35とから構成されている。レゾルバステータ34にはコイル36が巻装されており、励磁コイルと検出コイルが設けられている。
レゾルバステータ34の内側には、ロータシャフト22に固定されたレゾルバロータ35が配設される。レゾルバロータ35は、金属板を積層した構成となっており、三方向に凸部が形成されている。ロータシャフト22が回転すると、レゾルバロータ35もまたレゾルバステータ34内にて回転する。レゾルバステータ34の励磁コイルには高周波信号が付与されており、凸部の近接離反により検出コイルから出力される信号の位相が変化する。この検出信号と基準信号とを比較することにより、ロータ21の回転位置が検出される。そして、ロータ21の回転位置に基づき、コイル14への電流が適宜切り替えられ、ロータ21が回転駆動される。
ケース12の左端側にはハウジング41が取り付けられており、このハウジング41内には、ボールねじ機構3が組み込まれている。ボールねじ機構3は、ナット部42と、ラック軸2の外周に形成されたスクリュー部43と、ナット部42とスクリュー部43との間に介装された多数のボール44とから構成されている。ラック軸2は、軸回りの回動が規制された状態でナット部42によって左右方向に往復動自在支持され、ナット部42の回転に伴って左右方向に移動する。
ナット部42は、ロータシャフト22の左端部に固定されており、ハウジング41に固定されたアンギュラーベアリング45によって回動自在に保持されている。アンギュラーベアリング45は、ハウジング41の開口部にねじ込まれたベアリング固定用リング46a,46bとハウジング41の内部に形成された段部47との間で軸方向の動きが規制された状態で固定されている。また、ナット部42とアンギュラーベアリング45との間の軸方向の動きは、ナット部42の左端にねじ込まれたベアリング固定用リング48とナット部42の外周に形成された段部49とによって規制される。
このようなモータ1を備えたEPSでは、まず操向ハンドルが操作されてステアリング軸が回動し、この回動に応じた方向にラック軸2が移動して転舵操作がなされる。この操作により、図示しないステアリングトルクセンサが作動すると、検出トルクに応じて、バッテリからリード線を介してコイル14に電力が供給される。コイル14に電力が供給されるとモータ1が作動し、ロータシャフト22が回転する。ロータシャフト22が回転すると、これと結合されたナット部42が回転し、ボールねじ機構3の作用により、ラック軸2に対し軸方向の操舵補助力が伝達される。これにより、ラック軸2の移動が促進され、操舵力が補助される。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、従来のインシュレータ113,114を一体化した形のインシュレータ61に隔壁65を設けた構成を示したが、インシュレータ114単体に隔壁65を設け、各端子54,55をそれぞれ別個に収容可能な端子収容部66を形成しても良い。また、前述の実施例では、本発明によるステータをEPSの駆動源として用いられるブラシレスモータに使用した例を示したが、当該ステータは、EPS用ブラシレスモータには限定されず、他の用途のブラシレスモータにも広く適用可能である。また、EPSや各種車載電動品用のモータのみならず、本発明は、広くブラシレスモータ一般にも適用可能である。さらに、前述の実施例では、ラックアシスト式のEPSに使用されるブラシレスモータを示したが、コラムアシスト式等、他の方式のEPS用モータにも本発明は適用可能である。
1 ブラシレスモータ
2 ラック軸
3 ボールねじ機構
11 ステータ
12 ケース
13 ステータコア
14 コイル
21 ロータ
22 ロータシャフト
23 ロータコア
24 マグネット
25 マグネットカバー
31 ハウジング
32 ベアリング
33 レゾルバ
34 レゾルバステータ
35 レゾルバロータ
36 コイル
41 ハウジング
42 ナット部
43 スクリュー部
44 ボール
45 アンギュラーベアリング
46a ベアリング固定用リング
46b ベアリング固定用リング
47 段部
48 ベアリング固定用リング
49 段部
51 ステータインシュレータ
51a インシュレータ
52 ターミナルユニット
53 コイル給電端子
54 外部接続端子
55 給電用パワー端子
56 パワーコネクタ
57 端子固定ネジ
58 ナット
61 インシュレータ
61a キャップ部
61b 端子カバー部
62 嵌合爪
63 嵌合溝
64 Oリング
65 隔壁
66 端子収容部
101 ブラシレスモータ
102 ケース
103 ステータコア
104 インシュレータ
107 ターミナルユニット
108 外部接続端子
109 給電用パワー端子
111 端子固定ネジ
112 パワーコネクタ
113 インシュレータ
114 インシュレータ
2 ラック軸
3 ボールねじ機構
11 ステータ
12 ケース
13 ステータコア
14 コイル
21 ロータ
22 ロータシャフト
23 ロータコア
24 マグネット
25 マグネットカバー
31 ハウジング
32 ベアリング
33 レゾルバ
34 レゾルバステータ
35 レゾルバロータ
36 コイル
41 ハウジング
42 ナット部
43 スクリュー部
44 ボール
45 アンギュラーベアリング
46a ベアリング固定用リング
46b ベアリング固定用リング
47 段部
48 ベアリング固定用リング
49 段部
51 ステータインシュレータ
51a インシュレータ
52 ターミナルユニット
53 コイル給電端子
54 外部接続端子
55 給電用パワー端子
56 パワーコネクタ
57 端子固定ネジ
58 ナット
61 インシュレータ
61a キャップ部
61b 端子カバー部
62 嵌合爪
63 嵌合溝
64 Oリング
65 隔壁
66 端子収容部
101 ブラシレスモータ
102 ケース
103 ステータコア
104 インシュレータ
107 ターミナルユニット
108 外部接続端子
109 給電用パワー端子
111 端子固定ネジ
112 パワーコネクタ
113 インシュレータ
114 インシュレータ
Claims (3)
- 鋼製のコアと、前記コアに巻装されたコイルとを備えるステータと、
前記ステータを収容するケースと、
前記ケース内に配置され、前記ステータに対し回転自在に設けられたロータとを有してなるブラシレスモータであって、
モータ内部に配置され、前記コイルと電気的に接続された複数個の外部接続端子と、
外部の電源と電気的に接続され、前記外部接続端子とモータ内部にてそれぞれ接続される複数個の給電用パワー端子と、
前記外部接続端子と前記給電用パワー端子との接続部に配置され、該接続部をカバーするインシュレータとを備え、
前記インシュレータは、その内部に、隔壁によって隔離され、電気的に接続された前記外部接続端子と前記給電用パワー端子を個々に収容可能な複数個の端子収容部を有することを特徴とするブラシレスモータ。 - 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、前記インシュレータは、前記ステータの端部に取り付けられ、前記ステータ端部をカバーするインシュレータと一体に形成されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
- 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、前記インシュレータは、前記ステータ端部を覆うキャップ部と、前記外部接続端子と前記給電用パワー端子との前記接続部を覆う端子カバー部と有し、前記キャップ部と前記端子カバー部は一体に形成されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282907A JP2009112139A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | ブラシレスモータ |
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JP2007282907A JP2009112139A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | ブラシレスモータ |
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JP2009112139A true JP2009112139A (ja) | 2009-05-21 |
Family
ID=40780012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107078598A (zh) * | 2014-10-27 | 2017-08-18 | 株式会社美姿把 | 驱动装置 |
JP2017189095A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | ミネベアミツミ株式会社 | ステータ構造およびレゾルバ |
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-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007282907A patent/JP2009112139A/ja active Pending
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KR101397923B1 (ko) | 2013-01-30 | 2014-05-30 | 현대자동차주식회사 | Bldc모터의 구조 |
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US10411559B2 (en) | 2014-10-27 | 2019-09-10 | Mitsuba Corporation | Driving apparatus |
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JP7117983B2 (ja) | 2018-11-27 | 2022-08-15 | オークマ株式会社 | レゾルバ |
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