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JP2009107188A - 印刷機のインキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法 - Google Patents

印刷機のインキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法 Download PDF

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JP2009107188A JP2007280748A JP2007280748A JP2009107188A JP 2009107188 A JP2009107188 A JP 2009107188A JP 2007280748 A JP2007280748 A JP 2007280748A JP 2007280748 A JP2007280748 A JP 2007280748A JP 2009107188 A JP2009107188 A JP 2009107188A
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Takahide Nendou
孝英 年藤
Hideo Nitta
秀雄 新田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】0点供給量(0点)を正確且つ容易に検出することにより、インキ供給量の調整を精度良く行うことができるようにした、インキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法を提供する。
【解決手段】インキ元ローラ6、インキ元ローラ6の周面上にインキ膜を形成するインキ供給源7、インキ元ローラ6の周面上のインキをギャップを介して受け取るインキ受け渡しローラ8、インキ供給源7からインキ元ローラ6に対するインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段60、インキ元ローラ6周面のインキ膜の表面形状の変化を検出するインキセンサ10及びインキセンサ10によりインキ膜の表面形状の変化が検出された時点におけるインキ供給源のインキ供給量状態を版胴に対するインキ供給開始点である0点として設定する0点設定手段を有して構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御するインキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法に関する。
一般に、色調等の品質が良好な印刷物を生産する為には、印刷物の絵柄(印刷絵柄)の画線率に応じて、印刷機の版胴に供給するインキの供給量を最適に調整することが重要である。
そこで、従来より印刷機には版胴の軸方向(印刷幅方向)の所定のインキ供給単位幅毎に独立してインキの供給量を制御可能に構成されるインキ供給装置が設けられている。
このインキ供給装置は、一般にインキ供給単位幅毎にインキ元ローラにインキを供給するインキ供給源(例えばインキ壺やデジタルインキポンプユニット等)と、周面にインキ膜厚を形成するインキ元ローラと、インキ元ローラとギャップ(隙間)を有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、インキ受け渡しローラから次々にインキを転写して版胴にインキを供給するインキローラ群とを有して構成されている。
そして、インキ供給源からインキ元ローラに対するインキの供給量をインキ供給源のインキ供給単位幅に個別に調整することにより、印刷する絵柄に応じて版胴に対して供給するインキの量を制御することができるようになっている。
このようなインキ供給装置では、図16に示すように、インキ供給源からインキ元ローラへのインキ供給量がある程度の量に達して、インキ元ローラの外周のインキ膜の膜厚がインキ元ローラとインキ受け渡しローラとの間のギャップに到達するまでは、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキ供給は行われず、インキ受け渡しローラから版胴へのインキの供給は行われないようになっている。
このため、版胴へのインキの供給量をより高精度に調整するためには、インキ元ローラから版胴に対してインキの供給が開始される開始点、換言すると、インキ供給装置から版胴に対してインキが供給されている状態とされていない状態との境界点(以下、これを0点という、また、0点に相当するインキ供給源からのインキ供給量を0点供給量という)に相当するインキ供給源からのインキ供給量を正確に把握し、この0点を基準としてインキ供給量を調整する必要がある。
ところが、使用するインキの粘度やインキ元ローラの機械的な微少が変形等により、0点供給量は、印刷を行う際の種々の条件(インキの種類、周囲の温度等)によって変化する上、0点供給量はインキ供給単位幅毎にも異なっている。
そこで従来より、各インキ供給単位幅毎の0点供給量を検出し、インキ供給装置に検出した0点供給量を記憶・設定し、版胴に対して供給するインキ供給量を調整するための技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、インキ元ローラ上のインキ膜厚をセンサによって検知しながら、インキ元ローラ上のインキ膜厚が所定の膜厚となるようにインキキーの角度を自動調整する技術が提案されている。
ところが、上述したように0点供給量は、印刷を行う際の種々の条件(インキの種類、周囲の温度等)によって変化する上、0点供給量はインキ供給単位幅毎にも異なるという特性があり、特許文献1の技術にように、インキ元ローラ上のインキの膜厚を所定の膜厚とするものでは、インキ供給装置の0点供給量の設定精度に限界がある。
そこで、特許文献2には、インキキー方式のインキ供給装置において、インキキーとインキ元ローラとが接触状態にした状態で、印刷機の運転を開始し、各インキキーについて、インキキーとインキ元ローラとの隙間(インキキー開度,インキ供給量に相当)を段階的に大きくしながら所定数の印刷を行い、印刷シート上に実際にインキが転写されたか否かをセンサにより判定し、印刷シート上にインキが転写された時点におけるインキ供給量を0点供給量として設定(調整)する技術が提案されている。
特許文献2の技術によれば、実際に版胴から印刷シートに実際にインキが転写開始された時点を検出するので、より精度良く0点供給量を検出することができる。
特開2001−253055公報 特開2007−76101公報
しかしながら、特許文献2の技術では、0点供給量を検出するために印刷機に印刷シートを通紙して実際に運転を行う必要があり、インキ供給装置から版胴を経て印刷シートにインキが転写されるまでの応答遅れを考慮してインキ供給量を段階的に大きくしながら所定枚数の印刷を行う必要があり、0点供給量を検出するまでに損紙が発生してしまう。
また、通常、インキ供給装置から版胴に至る間には、軸方向に揺動して印刷シートの幅方向にインキを均すインキ往復ローラ(インキ練りローラ)が配設されているため、0点供給量を高精度に検出するためには、0点供給量の検出を行うインキキーの近辺のインキキーからのインキ供給を遮断して、各インキキー毎に0点供給量の検出作業を行う必要がある。このため、全てのインキキーについて0点供給量を検出するまでに時間がかかる上、多くの損紙が発生してしまうという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、0点供給量(0点)を正確且つ容易に検出することにより、インキ供給装置から版胴に対するインキ供給量の調整を精度良く行うことができるようにした、印刷機のインキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明のインキ供給装置の0点設定装置(請求項1)は、インキ元ローラと、インキ供給幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有し、印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御するインキ供給装置の0点設定装置であって、上記インキ供給源から上記インキ元ローラに対して供給されるインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段と、上記インキ元ローラの周面に形成された上記インキ膜の表面形状の変化を検出するインキセンサと、上記インキセンサにより上記インキ膜の表面形状の変化が検出された時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点として設定する0点設定手段と、を有していることを特徴としている。
また、上記インキ供給量制御手段は、インキ供給源のインキ供給量が十分に小さく、上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくするように設定されていることが好ましい(請求項2)。
これにより、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転写が開始されたことを確実に検知することができ、これによりこの時点におけるインキ供給量を、版胴に対して実際にインキの供給が開始される開始点であるインキ供給量(0点)をより正確且つ容易に検出することができる。
また、本発明のインキ供給装置の0点設定装置(請求項3)は、インキ元ローラと、インキ供給幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有し、印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御するインキ供給装置の0点設定装置であって、上記インキ供給源のインキ供給量が十分に小さく上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくするインキ供給量制御手段と、上記インキ受け渡しローラの周面に転移されたインキを検出するインキセンサと、上記インキセンサにより上記インキが検出された時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点として設定する0点設定手段と、を有していることを特徴としている。
これにより、インキ受け渡しローラ上にインキ膜が存在しない状態であれば、インキ受け渡しローラの周面にインキが転写されたことを検出することにより、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転写が開始されたことを確実に検知することができ、この時点におけるインキ供給量を、版胴に対して実際にインキの供給が開始される開始点であるインキ供給量(0点)の設定を正確且つ容易に行うことができる。
また、上記インキ供給源は、上記インキを貯留するインキ壺と、上記インキ壺の底面をなすとともに上記インキ元ローラに対向して上記インキ元ローラの軸方向に複数並列され、上記インキ元ローラとの隙間から上記インキ元ローラの周面上の上記インキ供給幅毎にインキを供給するインキキーと、上記各インキキーをそれぞれ揺動させ、上記各インキキーと上記インキ元ローラとの間の上記隙間量であるインキキー開度を調整するインキキー開度調整手段と、を有し、上記インキ供給量制御手段は上記インキキー開度調整手段を通じて上記インキキー開度を制御して上記インキ供給量を調整することが好ましい(請求項4)。
これにより、インキキー方式のインキ供給源を有するインキ供給装置において、インキの0点供給量を正確且つ容易に検出することができ、インキ供給装置の0点の設定を高精度に行うことができる。
特にインキキーとインキ元ローラとの隙間部分において、インキ元ローラ上のインキ膜厚が一定に均されるので、インキ供給開始前のインキ膜の表面形状が滑らかであり、インキの供給開始前後におけるインキ膜の表面形状の変化を容易に検出することができる。
また、上記インキ供給源は、上記インキ元ローラの軸方向に複数並列され、上記インキ元ローラの周面上の上記インキ供給幅毎にインキを供給するデジタルインキポンプユニットと、上記デジタルインキポンプユニットのインキ噴射量を調整するインキ噴射量調整手段と、を有し、上記インキ供給量制御手段は上記インキ噴射量調整手段を通じてデジタルインキポンプユニットのインキ噴射量を調整して上記インキ供給量を調整することが好ましい(請求項5)。
これにより、デジタルインキポンプ(DIP)方式のインキ供給源を有するインキ供給装置において、インキの0点供給量を正確且つ容易に検出することができ、インキ供給装置の0点設定を高精度に行うことができる。
また、上記インキセンサは、上記インキ元ローラの周面を上記インキ供給幅毎に光学的に検出するカメラにより構成されていることが好ましい(請求項6)。
これにより、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへインキが転写される前後におけるインキ元ローラ周面のインキ膜の表面形状の光学的な変化から、版胴へのインキの供給開始点(0点)を確実に検知でき、インキ供給装置の0点設定を高精度に行うことができる。
また、上記インキセンサは、インキ元ローラ周面の上記インキ膜の表面との間の静電容量を上記インキ供給幅毎に検知する静電容量式センサにより構成されていることが好ましい(請求項7)。
これにより、インキ供給装置の稼働時に発生しやすいインキミスト等に影響されることなく、インキ膜の表面形状の変化に起因する静電容量の変化を高精度に検出することができるので、印刷機の運転中に適時インキ供給装置の0点設定を行うことができる。
さらに、インキの温度等の印刷条件によって0点に対応するインキ供給量が変化する場合であっても、高精度に版胴へのインキ供給量を調整して、印刷品質をより向上させることができる。
また、上記静電容量式センサを上記インキ元ローラの軸方向に対して移動させるセンサ移動機構を有していることが好ましい(請求項8)。
これにより、インキ供給幅毎に静電容量式センサを設けることなく、各インキ供給幅毎の0点を検出することができるため装置コストを抑制することができる。
また、本発明のインキ供給装置の調整装置(請求項9)は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置と、上記インキ受け渡しローラから上記版胴までのインキの転移を行う複数のインキローラと、印刷開始に先立ち、上記インキローラと上記版胴とを非接触状態とした上で、上記複数のインキローラに対して所定のインキ予備供給量だけインキの予備供給を行うインキ予備供給実行手段とを有し、上記インキ予備供給実行手段は、上記0点設定手段により設定された0点に基づいて、インキ予備供給を実行するように構成されていることを特徴としている。
これにより、印刷開始に先だって従来より行われているインキ予備供給時に、各インキ供給幅毎の0点を検出し、インキ供給装置を調整することで、作業時間を短縮することができるとともに、印刷直前において0点供給量を検出することで印刷時においてインキ供給装置によるインキ供給量の調整制御をより高精度に行うことができる。
また、本発明のインキ供給装置の0点設定方法(請求項10)は、インキ元ローラと、インキ供給単位幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有するインキ供給装置において印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御する印刷機のインキ供給装置の0点設定方法であって、上記インキ供給源,上記インキ元ローラ及び上記インキ受け渡しローラの駆動を開始する駆動ステップと、上記駆動ステップの開始後、上記インキ供給源から上記インキ元ローラに対して供給されるインキ供給量を制御するインキ供給量制御ステップと、上記インキ元ローラの周面に形成された上記インキ膜の表面形状の変化を検出するインキ膜表面形状変化検出ステップと、上記インキ膜表面形状変化検出ステップにおいて上記インキ膜の表面形状の変化が検出されると、その時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点供給量として設定する0点設定ステップと、を有していることを特徴としている。
また、上記インキ供給量制御ステップでは、上記インキ供給源からのインキ供給量が十分に小さく、上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくすることが好ましい(請求項11)。
また、本発明のインキ供給装置の0点設定方法(請求項12)は、インキ元ローラと、インキ供給単位幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有するインキ供給装置において印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御する印刷機のインキ供給装置の0点設定方法であって、上記インキ供給源,上記インキ元ローラ及び上記インキ受け渡しローラの駆動を開始する駆動ステップと、上記駆動ステップの開始後、上記インキ供給源のインキ供給量が十分に小さく上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくするインキ供給量制御ステップと、上記インキ受け渡しローラの周面に転移されたインキを検出するインキ検出ステップと、上記インキ検出ステップにおいて上記インキが検出されると、その時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点供給量として設定する0点設定ステップと、を有していることを特徴としている。
また、上記インキ検出ステップでは、上記インキ元ローラ又は上記インキ受け渡しローラの周面を上記インキ供給幅毎にカメラにより光学的に撮影することが好ましい(請求項13)。
また、インキ検出ステップでは、インキ元ローラ周面又は上記インキ受け渡しローラの周面の上記インキ膜の表面との間の静電容量を上記インキ供給幅毎に検知する静電容量式センサにより上記静電容量を検出することが好ましい(請求項14)。
また、インキ検出ステップでは、上記静電容量式センサを上記インキ元ローラ又はインキ受け渡しローラの軸方向に対して移動させて上記各インキ供給単位幅毎の上記静電容量を検出することが好ましい(請求項15)。
また、本発明のインキ供給装置の調整方法(請求項16)は、請求項10〜15のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定方法を実行する0点設定ステップと、上記印刷機による印刷開始に先立って、上記インキ受け渡しローラから上記版胴までのインキの転移を行う複数のインキローラと上記版胴とを非接触状態とした上で、上記複数のインキローラに対して所定のインキ予備供給量だけインキの予備供給を行うインキ予備供給ステップとを有し、上記インキ予備供給ステップでは、上記0点設定ステップにより設定された0点に基づいてインキ予備供給を実行することを特徴としている。
本発明のインキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法によれば、インキ元ローラの周面に形成されたインキ膜の表面形状の変化を検出することにより、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転写が開始あるいは終了したことを確実に検知することができ、インキ供給量(0点)の調整を正確且つ容易に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1〜図10はいずれも本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、図1は、その要部構成を示す模式図、図2は印刷機の概略構成を模式的に示す図、図3は印刷ユニットの概略構成を模式的に示す図,図4はインキ供給装置の要部構成を模式的に示す側面図、図5はインキ供給装置の構成を示す模式的な上面図、図6はインキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転移が開始される直前の状態を示す模式図、図7はインキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転移が開始された直後の状態を示す模式図、図8は制御系の機能構成を示すブロック図、図9はインキ元ローラ表面の時間変化を模式的に示す図、図10はインキ供給装置の調整(0点設定)にかかる手順を示すフローチャートである。
本実施形態では印刷機として、連続紙であるウェブ1の両面に印刷を行うオフセット輪転印刷機に本発明を適用したものである。
(オフセット輪転印刷機の全体構成)
図2に示すように、オフセット輪転印刷機50は、上流から順に、給紙装置51と、インフィード装置52と、印刷装置53と、ドライヤ装置54と、冷却装置55と、ウェブパス装置56と、折り装置57とをそなえている。
また、オフセット輪転印刷機50には、いずれも図示しない記憶装置や演算装置や入力・表示装置等の機能を有するコンピュータにより構成される制御装置60が備えられており、制御装置60は、印刷機50の各制御部位である給紙装置51,インフィード装置52,印刷装置53,ドライヤ装置54,冷却装置55ウェブパス装置56及び折り装置57の作動を制御しうるように構成されている。
特に、本発明において制御装置60は、インキ供給量制御手段及び0点設定手段としての機能を有している。
オフセット輪転印刷機50では、給紙装置51に取り付けられた巻き取り紙から帯状の連続紙であるウェブ1をインフィード装置52により繰り出し、印刷装置53で印刷を行うようになっている。
ここでは、印刷装置53は、4色プロセス印刷を行うようになっており,印刷装置53にはK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の印刷色数に対応する4つの印刷ユニット53A〜53Dが搬送経路順に設けられている。なお、後述するように各印刷ユニット53A〜53Dはウェブ1の両面に対して同時に印刷を行う両面印刷装置として構成されている。
また、ここでは、印刷装置53は、印刷されたウェブ1の色調をセンサにより検知し、色調の検知結果に基づいて、各インキ色のインキ供給量を自動制御する色調制御機能等の制御機能を有している。
印刷装置53において印刷されたウェブ1は、ドライヤ装置54によりインキが乾燥された後に冷却装置55により冷却され、ウェブパス装置56を通って折り装置57へ搬送されて折り装置57でウェブ1に断裁加工及び折加工を施すことで折帳が作成されるようになっている。
なお、最下流の印刷ユニット53Dよりも下流側には、各印刷ユニット53A〜53Dにより印刷されたウェブ1の表裏両面の色調情報をウェブ1の全幅に亘って取得する色調センサとしてのラインセンサ(図2参照)30が設けられており、ラインセンサ30の検出結果は制御装置60に送信されるようになっている。
ラインセンサ30は、ウェブ1に印刷された印刷絵柄の赤外光(IR),赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)のそれぞれの反射光の濃度をウェブ1の幅方向全域について検出するIRGB濃度計により構成されている。
なお、ここでは色調センサとしてIRGB濃度計を用いているが、印刷絵柄の色調制御に用いるセンサはこれに限らずウェブ1に印刷された印刷絵柄の反射光の状態(I,R,G,Bの濃度のみならず、L,a,b表色系等の色座標値やR(λ)等の反射スペクトルで表される色の特性)を検出しうるものであれば適宜適用可能である。
(印刷ユニットの構成)
次に印刷装置53に配設される印刷ユニット53A〜53Dの概略構成について説明する。ここでは、最上流の印刷ユニット53Aを例に説明するが、各印刷ユニット53A〜53Dは同様に構成されている。
図3に示すように、各印刷ユニット53A〜53Dはウェブ1の一面に印刷するための上ユニット12Aとウェブ1の他面に印刷をするための下ユニット12Bとを有しており、上述したようにウェブ1に対して両面印刷を行うようになっている。
上ユニット12A及び下ユニット12Bは、それぞれ、ブランケット胴2,版胴3,インキローラ群4,湿し装置5,インキ元ローラ6,インキキー(インキ供給源)7,インキ受け渡しローラ8,インキ壺(インキ供給源)9を有して構成されている。
そして、インキ壺9からインキキー7とインキ元ローラ6との隙間を経てインキ受け渡しローラ8に転移され、複数のインキローラ4を次々に転移することによりインキ受け渡しローラ8から版胴3にインキが供給されるようになっている。
また、版胴3には湿し装置5により湿し水が供給され、インキと水とが乳化することにより刷版に描かれた潜像部分にインキが付着し、ブランケット胴2を経てウェブ1に印刷絵柄が転写されるようになっている。
また、本実施形態のオフセット輪転印刷機は、いわゆる、B・B型オフセット輪転印刷機であり、上ユニット12A及び下ユニット12Bのブランケット胴2,2はウェブ1を挟んで互いに適切な印圧を与えあうように配設されている。なお、当然ながら本発明はB・B型オフセット輪転印刷機に限らず、種々の印刷機に適用することができる。
(インキ供給装置の構成)
ここで、図4,図5を用いて本発明のインキ供給装置の構成についてより詳細に説明する。なお、ここでは下ユニット12Bを例に説明するが、上下のユニット12A,12Bはそれぞれ各構成要素の配置位置が異なるのみで、機能構成としては実質的に同一であるので上ユニット12Bについては詳細な説明を省略する。
図4に示すように、インキ壺9は、インキ元ローラ6の周面とインキキー7及び側面を形成する2枚の側板13とにより形成されており、内部にインキが貯留されるようになっている。
そして、各インキキー7とインキ元ローラ6の周面との隙間(インキキー開度)Sを通じて、インキ元ローラ6の周面に供給することにより、インキ元ローラ6の周面上にインキ膜を形成するように構成されている。インキ元ローラ6上に形成されるインキ膜圧(インキ供給量)はインキキー開度Sに応じて調整可能となっている。
また、インキキー7は、図5に示すように、印刷幅方向(即ち、インキ元ローラ6の軸方向)に複数(ここでは、32個)並設されており、隣接するインキキー7及び端部のインキキー7と各側板13とは互いに摺接している。なお、ここでは各インキキー7の幅がインキ供給単位幅であり、以下、インキキー7の幅単位をキーゾーンともいう。
また、図4に示すように各インキキー7は支点軸14を中心にしてそれぞれ独立して揺動できるようになっており、インキキー開度Sを調整できるようになっている。
各インキキー7a〜7hの下方にはインキキー開度調整装置(インキキー開度調整手段)20が設けられている。
インキキー開度調整装置20は各インキキー7に対応して、複数のインキキー駆動機構23を介して、各インキキー7を個別に駆動するためのインキキー駆動モータ(以下、モータと略す)21とモータ21の回転量を検出するポテンショメータ22とを有している。
各モータ21の駆動は制御装置60により制御されるようになっている。また、ポテンショメータ22の検出結果である検出信号Psが制御装置60に入力されるようになっている。なお、ポテンショメータ22の検出信号Psはインキキー開度Sと対応しており、制御装置60では、検出信号Psからインキキー開度Sを算出しうるようになっている。なお、制御装置60の機能構成については後述する。
図6に示すように、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8との間には僅かな隙間(ギャップ)Gが設けられており、インキ元ローラ6に形成されたインキ膜厚(即ち、インキ供給量)がこのギャップGよりも大きくなった時点から、図7に示すように、インキ元ローラ6周面上のインキ膜とインキ受け渡しローラ8の周面とが接触し、インキ元ローラ6の周面上のインキがインキ受け渡しローラ8により、剥離されることにより、インキ受け渡しローラ8側にインキが受け渡されるようになっている。なお、このように、ギャップGを介してインキ等を転移させる構成をギャップ転移方式という。
インキ元ローラ6の周面からインキ受け渡しローラ8にインキが転移開始すると、インキ受け渡しローラ8周面上のインキはインキローラ群4を次々に転移され、版胴3に対して供給されるようになっている。
即ち、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8に対してインキの転移が開始した時点が、実質的に、インキ供給装置から版胴に対してインキが供給されている状態とされていない状態との境界点(即ち、0点)といえる。以下、この時点におけるインキ膜厚(即ち、インキ供給量)を0点供給量といい、この時点におけるインキキー開度Sを0点開度S0という。
(インキセンサの配置構成)
ここで、インキセンサの配置構成について説明する。本実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置は、インキセンサとして、インキ元ローラ6の周面の反射光量を検出するカメラ10を用いるように構成されている。
カメラ10は、ここでは、インキ元ローラ6上の輝度Lを連続的に検出しうるモノクロカメラによって構成されている。また、カメラ10は、図1中の1点鎖線で示すように、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8との間のギャップGよりもインキ元ローラ6の回転方向下流側の位置であり、且つ、インキ壺9中に貯留されているインキよりも上流側の位置をインキ元ローラ6の軸方向全域に亘って検出しうる検出位置に配設されている。
そして、カメラ10によって検出されたインキ元ローラ6上の輝度L及びその軸方向位置情報は制御装置60に向けて随時出力されるようになっている。
なお、ここではカメラ10は、インキ元ローラ6上の輝度Lのみを検出するモノクロカメラを用いているが、インキ元ローラ6の周面の反射光の時間的な変化を検出しうるものであればどのような種類のものを用いてもよい。
また、カメラ10は、移送機構等によって移送可能となっており、インキ供給装置の調整動作を行うときにのみ、検出位置に設置しうるように構成されている。
(制御系の構成)
次に制御系の構成について説明する。制御装置60は、図示しない入力端末及び表示モニタを有するコンピュータにより構成されそして、その機能要素として図8に示すように、0点設定部(0点設定手段)41,印刷機制御部42,インキ供給量制御部(インキ供給量制御手段)43,インキ予備供給量算出部(インキ予備供給量制御手段)44,インキ供給量プリセット部45及び色調制御部46を有している。
本実施形態にかかる0点設定装置は、0点設定部41及びインキ供給量制御部43からなり、本実施形態にかかるインキ供給装置の調整装置は0点設定部41及びインキ供給量制御部43に加えてインキ予備供給量算出部44,インキ供給量プリセット部45及び色調制御部46からなっている。
0点設定部41では、図9に示すように、カメラ10から入力された輝度Lの時間変化をキーゾーン毎に算出するように構成されている。そして、カメラ10から入力された輝度Lの時間変化量ΔLが予め生じた所定量ΔL0よりも大きくなったキーゾーンがある場合には、ポテンショメータ22から入力された検出信号Psに基づいて、このキーゾーンに対応するインキキー7についてのインキキー開度Sを0点(0点開度S0)であるものとして記憶するようになっている。
なお、図9中t4に示すように0点設定部41では全てのインキキー7についてそれぞれの0点開度S0を検出し、制御装置60に設定・記憶するようになっている。そして以後、版胴3に対するインキ供給量を制御する際には0点開度S0を基準とするようになっている。
これについてさらに詳述すると、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8との間でインキの伝達が行われていない状態にあっては、インキ元ローラ6に形成されるインキ膜の表面はほぼインキ元ローラ6の周面に沿うように鏡面状となっている(図9中t0の時点)。
その後、インキ元ローラ6に供給されるインキ供給量が0点供給量に達し、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8との間でインキの転移が開始されると、インキ元ローラ6上のインキ膜がインキ受け渡しローラ8側に引き裂かれるように転移されるため(図6,図7参照)、ギャップGよりも回転方向下流側のインキ元ローラ6の周面では、図9中t1〜t4インキ膜の表面形状が波打つような形状となるため、図1のカメラ10によって検出される輝度Lの時間変化ΔLが大きくなるのである。
即ち、0点設定手段41は、カメラ10により検出される輝度Lの時間変化ΔLによりインキ元ローラ6上のインキ膜の表面形状の変化を検出することができ、この時点におけるインキ供給量(ここではインキキー開度S)を版胴3に対するインキ供給開始点である0点として設定するようになっている。
なお、インキ膜の表面形状の変化については、カメラ10で得られる画像を基準輝度を境に二値化、例えば、均一輝度の画像であればインキ元ローラ6及びインキ受け渡しローラ8間のインキの転移はなく、縞模様の画像であれば、インキの転移があると判定してもよい。
印刷機制御部42は、印刷機50の運転開始等を制御するための機能要素である。
インキ供給量制御部43は、各インキキー7のインキキー開度Sを所望のインキキー開度Sに調整するようにモータ21の駆動量を制御するように構成されている。
そして、ここでは、制御装置60の図示しない入力端末から0点調整開始指令が入力されると、インキ元ローラ6へのインキ供給量を十分に小さい状態とすべく、全てのインキキー7を全閉あるいは略全閉状態とするようになっている。その後、ウェブ1を通紙しない状態で、印刷機制御部42により、印刷ユニット53を運転開始させ、徐々にインキキー開度Sを大きくするようにモータ21を制御するように構成されている。
なお、印刷機制御部42は、インキローラ群4や版胴3まで回転させる必要はなく、少なくともインキ元ローラ6及びインキ受け渡しローラ8を回転駆動させるのみでもよい。
また、インキ供給量制御部43は、0点設定部41によって0点開度が設定されたインキキー7については、インキキー7の開度を閉側に駆動するようになっている。
インキ予備供給量算出部45は、印刷開始に先だって版胴3に予めインキを供給し、版胴3の表面に所定のインキ膜圧を形成するインキ予備供給制御を実行するようになっている。
このインキ予備供給量の算出手法は公知の手法を用いて行われる。ここでは、印刷される印刷絵柄の画像データ等を入力端末等を通じて制御装置60に取得し、予め求められた画線率とインキ予備供給量との対応関係に基づいて、版胴の表面に所定のインキ膜圧を形成するためのインキ予備供給量を算出するようになっている。
インキ予備供給量算出部45は、インキ予備供給量が算出されると、インキ供給量制御部43に指令して、算出されたインキ予備供給量に基づいて、各インキキー7の0点開度を規準とするインキキー開度Sr(以下、調整後インキキー開度という)に設定する。
そして、印刷機制御部42に指令し、ウェブ1を通紙することなく、インキ供給量調整機構52から版胴に至るインキローラ群(図示せず)を回転させ、算出されたインキ予備供給量分のインキをインキローラ群4の各インキローラの表面に巻くように制御するようになっている。
なお、ここでのインキ予備供給量とは、インキ供給量調整機構52から版胴に至るまでのインキ供給経路に供給されるインキの絶対量のことをいう。また、画線率は、各キーゾーンに対応する印刷領域に対するインキの付着面積の割合であり画像データに基づいて各キーゾーン毎に算出することができる。
インキ供給量プリセット部45は、上述のインキ予備供給が終了した後に、印刷開始に先立って、予め求められた画線率とインキ供給量との対応関係に基づいて、各インキキー7からの調整後インキキー開度Srをプリセットするようになっている。
色調制御部46は、印刷される印刷絵柄の色調を自動で制御する色調制御機能を有して構成されている。
色調制御の態様としては公知の方法を用いることができる。ここでは印刷される印刷絵柄の画像データ等を制御装置60に入力し、この画像データに基づいてキーゾーン毎のラインセンサ30から検出される色調情報(反射濃度)の目標値を設定し、色調情報の目標値と実際にラインセンサ30により検出された印刷絵柄の色調情報の検出値とに基づいて、色調情報の目標値と検出値との差が所定範囲内となるようにインキ供給量調整機構42により、キーゾーン毎のインキ供給量状態(即ち、インキキー開度S)をフィードバック制御するように構成されている。
(フローチャート)
本発明の一実施形態にかかる、印刷機のインキ供給装置の0点設定装置は上述のように構成されているので、以下のような手順で印刷が行われる。
図10に示すように、まずステップS100では、カメラ10が移送され、検出位置にセットされる。
ステップS110では、制御装置60の入力端末にオペレータ等により、0点調整開始指令が入力される。
ステップS110において0点調整開始指令が入力されると、ステップS120では、インキ供給量制御部43により、全てのインキキー7が全閉あるいは略全閉とされ、インキ元ローラ6へのインキの供給が十分に小さくされる。
そして、ステップS130では、印刷ユニット53が運転開始され、少なくとも印刷ユニット53にそれぞれ8個設けられている各インキ元ローラ6及び各インキ受け渡しローラ8が回転駆動される(駆動ステップ)。
続いてステップS140では、全てのインキキー7が徐々にインキキー開度Sが大きくなる方向に駆動されるとともに、カメラ10によりインキ元ローラ6上のインキ表面形状の変化が監視される。なお、ステップS120,S140がインキ供給量制御ステップに相当する。
ステップS150では、カメラ10の検出信号の時間変化量ΔLが所定量ΔL0(即ち、ΔL≧ΔL0)となったインキキー(あるいはキーゾーン)7があるか否かが判定される(インキ検出ステップ)。
ステップS150において、ΔL≧ΔL0となったインキキー7が有ると判定された場合には、ステップS160に進み、ステップS160では、該当するインキキー7についてポテンショメータ22からの入力信号Psに基づいて、インキキー7の0点開度が記憶される(0点設定ステップ)。また同時に、ステップS170では該当するインキキー7が閉方向に駆動される。これにより、既に0点開度S0が設定されたキーゾーンについてはインキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8へのインキの転写を中止することにより、不要なインキの転移を防ぐとともに、他のインキキー7の0点の検出の精度の低下を防止することができる。
一方、ステップS150において、ΔL≧ΔL0となったインキキー7が無いと判定された場合には、ステップS140以降の処理を継続し、ΔL≧ΔL0となるインキキー7が検出されるまで、インキキー開度Sが大きくなるようにモータ21が駆動される。
そして、ステップS180では、全てのインキキー7について0点開度S0の検出及び記憶(0点設定)が完了したか否かが判定される。
ステップS180において、全てのインキキー7の0点設定が完了していないと判定されると、ステップS140の処理を継続し、ΔL≧ΔL0となるインキキー7が検出されるまで、インキキー開度Sが大きくなるようにモータ21が駆動され、全てのインキキー7について0点設定が完了するまで、ステップS150〜S170の処理が継続して行われる。
ステップS180において、全てのインキキー7の0点設定が完了したと判定されると、ステップS190では、画像データと、予め求められた画線率とインキ予備供給量との対応関係に基づいて、各版胴毎に印刷開始前に予備供給するインキ予備供給量が算出される。そして、算出されたインキ予備供給量に応じて、版胴にインキが予備供給され、版胴の表面に好適なインキ膜厚が形成される(インキ予備供給ステップ)。なお、このとき各インキキー7は調整後インキキー開度Srとして適切な開度にセットされる。
ステップS190においてインキの予備供給が完了すると、ステップS200では、画像データと予め求められた画線率とインキ供給量(調整後インキキー開度Sr)との対応関係(API関数)とに基づいて、新聞輪転機50の各版胴に対して各キーゾーン毎に版胴に供給するインキ供給量がプリセットされる。
ステップS200において、各インキキー7がプリセットされると、ステップS210では、実際にウェブ1を通紙しての印刷が開始される。
また、ステップS210では、色調制御部46により色調情報の目標値が設定され、色調情報の目標値とラインセンサ30の検出値との差が所定範囲内となるように各インキキー7の調整後インキキー開度Srがフィードバック制御される。
次に、ステップS220として印刷終了条件が成立したか否かが判断される。ステップS250の判断は印刷機制御部42により行われ、例えば、予め制御装置入力された所望の印刷部数に達する等予め設定された印刷終了の条件が満たされると、ステップS230に進み、印刷機50の刷了処理が行われ、印刷が終了する。
一方、ステップS220において印刷終了条件が成立しない場合には、ステップS210の処理が継続し、が繰り返される。
なお、インキ供給装置の0点設定にかかる処理の開始時は各インキ元ローラ6,インキ受け渡しローラ8及びインキローラ群4の周面のインキが洗浄後である等、インキ受け渡しローラ8上のインキ膜圧は一定あるいは0である事が望ましい。
また、インキ供給装置の0点設定のみを行う場合には、上述のステップS180の処理が終了したのちに処理を終えるようにしてもよい。
このように本発明の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置及び0点設定方法並びにインキ供給装置の調整装置及び調整方法によれば、比較的安価なモノクロカメラであるカメラ10によって、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8へインキが転写される際に生じるインキ元ローラ6の周面のインキ膜の表面形状の変化を確実に検知することができ、インキ元ローラ6から版胴3に対してインキ0点供給量を精度良く検出して、0点開度S0を確実に検出し、0点開度S0を正確且つ容易に記憶設定することができる。そして、0点開度S0を規準として補正された調整後インキキー開度Srを用いることにより、版胴3に対して供給するインキ供給量制御をより高精度に実行することができる。
また、0点設定を行うのに際して、実際に印刷用紙を通紙する必要がないため、その分損紙を低減することができる上、インキ供給開始から、印刷用紙に絵柄が転写されるまでの応答時間をとる必要がないので、各インキキー7についてより迅速に0点設定を行うことができる。
また、インキ壺9及び複数のインキキー7をインキ供給源とするインキキー方式のインキ供給装置においては、0点供給量に達する直前までは、インキ元ローラ6の周面がインキ壺9内に貯留されたインキに浸され、各インキキー7とインキ元ローラ6の周面との隙間部分において、インキ元ローラ6の周面上のインキ膜厚が一定に均されるので、インキ膜の表面形状が滑らかな鏡面状となるため、0点開度S0前後におけるインキ膜の表面形状の変化を容易に検出することができ、カメラ10として安価なものを適用しても十分正確に0点設定を行うことができ、コストを低減することができる。
また、通常、印刷開始に先だって必ず行われるインキ予備供給作業時に、併せて、各インキキー7の0点設定を行うことにより、作業時間を効率化することができるとともに、印刷開始直前においての0点供給量を検出することでより高精度なインキ供給量制御を実行することができる。
[第1実施形態の変形例]
次に、第1実施形態の変形例について説明する。本変形例では、カメラの検出対象にかかる構成を除いて、第1実施形態と同様に構成されており、第1実施形態と同様のものについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
本変形例では、図11に示すようにインキ受け渡しローラ8及び各インキローラ4上に付着したインキを除去及び洗浄する機能を有する公知のインキローラ洗浄装置15が配設されている点で第1実施形態と異なっている。
また、カメラ10aが、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8との間のギャップGよりもインキ受け渡しローラ8の回転方向下流側の位置において、インキ受け渡しローラ8の軸方向全域に亘って輝度Laを検出しうる検出位置に配設されている点においても第1実施形態と異なっている。
カメラ10aによって検出されたインキ受け渡しローラ8上の輝度La及びその軸方向位置情報は制御装置60に向けて随時出力されるようになっている。
そして、制御装置60内の0点設定部41では、輝度Lに替わり、カメラ10aから入力された輝度Laを用いて0点開度S0を検出・設定するように構成されている。即ち、本変形例において、0点設定部41は、カメラ10aから入力された輝度Laの時間変化を各キーゾーン毎に算出するように構成されている。そして、カメラ10から入力された輝度Laの時間変化量ΔLaが予め生じた所定量ΔLa0よりも大きくなったキーゾーンがある場合には、ポテンショメータ22から入力された検出信号Psに基づいて、このキーゾーンに対応するインキキー7についてのインキキー開度Sを0点開度S0として設定するように構成されている。
なお、所定量ΔLa0は、輝度Laの時間変化量ΔLaに基づいて、インキ受け渡しローラ8の周面にインキが付着していない状態からインキ受け渡しローラ8の周面にインキが付着した状態時点を判定しうるように予め実験等により設定されている。
本変形例は上述のように構成されているので、図12に示す手順でインキ供給装置の調整(即ち、0点設定)にかかる動作が実行される。なお、本変形例では、上述の実施形態と異なり、0点設定のみを行い、その後に印刷運転を行わない場合について説明する。
まず、ステップT95として、インキ受け渡しローラ8を含むインキローラ4群及び版胴3に付着したインキが洗浄される。
ステップT100では、カメラ10aが移送され、インキ受け渡しローラ8の周面上の輝度Laを検出しうる検出位置にセットされる。
ステップT110〜T140の処理は、カメラ10aの検出対象を除き、第1実施形態のステップS110〜S140の処理と同様である。
ステップT150では、カメラ10aの検出信号の時間変化量ΔLaが所定量ΔLa0(即ち、ΔLa≧ΔLa0)となったインキキー(あるいはキーゾーン)7があるか否かが判定される(インキ検出ステップ)。
ステップT150において、ΔLa≧ΔLa0となったインキキー7が有ると判定された場合には、ステップT160に進み、ステップT160では、該当するインキキー7についてポテンショメータ22からの入力信号Psに基づいて、インキキー7の0点開度が記憶される(0点設定ステップ)。また同時に、ステップT170では該当するインキキー7が閉方向に駆動される。
これにより、既に0点開度S0が設定されたキーゾーンについてはインキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8へのインキの転写を中止することにより、不要なインキの転移を防ぐことや、他のインキキー7の0点の検出の精度の低下を防止することができる。
一方、ステップT150において、ΔL≧ΔL0となったインキキー7が無いと判定された場合には、ステップT140の処理を継続し、ΔL≧ΔL0となるインキキー7が検出されるまで、インキキー開度Sが大きくなるようにモータ21が駆動される。
そして、ステップT180では、全てのインキキー7について0点開度S0の検出及び記憶(0点設定)が完了したか否かが判定される。
ステップT180において、全てのインキキー7の0点設定が完了していないと判定されると、ステップT140以降の処理を継続し、ΔLa≧ΔLa0となるインキキー7が検出されるまで、インキキー開度Sが大きくなるようにモータ21が駆動され、全てのインキキー7について0点設定が完了するまで、ステップT150〜S170の処理が継続して行われる。
ステップT180において、全てのインキキー7の0点設定が完了したと判定されると、ステップT190では、インキ元ローラ6の回転が停止される。
そして、ステップT200では、ステップT95と同様にインキ受け渡しローラ8を含むインキローラ4群及び版胴3に付着したインキが洗浄される。
このように、本変形例によれば、0点設定の開始に先だってインキ受け渡しローラ8及びインキローラ4群上のインキを洗浄してインキ受け渡しローラ8上にインキ膜が存在しない状態とした上で、インキ受け渡しローラ8の周面上の輝度Laの時間変化を検出することによって、インキ受け渡しローラ8の周面上にインキの転移が開始した時点を確実に検出することができる。これにより、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8へのインキの転写が開始されたことを確実に検知することができ、この時点におけるインキ供給量を、版胴に対して実際にインキの供給が開始される開始点であるインキ供給量(0点)の調整を正確且つ容易に行うことができる。
なお、本変形例では、ステップT95とステップT200とでインキローラの洗浄を行っているため、より確実にインキローラ周面からインキを除去することができるが、ステップT95,T200のいずれか一方のみを実施しても一定のインキ除去効果を得ることができる。
特に、制御開始時に、インキ受け渡しローラ8の周面にインキが付着していないことが確認できる場合にはステップT95の処理は省略してもよい。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、インキセンサの構成及び制御装置の機能構成の一部を除いて上述の第1実施形態と同様に構成されており、第1実施形態と同様のものについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
図13に示すように、本実施形態では、インキセンサとして、インキ元ローラ6の周面に形成されるインキ膜の表面との間の静電容量Cを連続的(あるいは、断続的に)に検出する静電容量式センサ16が配設されている。
静電容量式センサ16は、インキ元ローラ6の軸方向に移動可能に配設されており、センサ駆動装置15によって駆動されることにより、各キーゾーン毎にインキ元ローラ6の周面上のインキ膜の表面との間の静電容量Cを検出し、制御装置60aに出力可能に構成されている。
なお、センサ駆動装置18は制御装置60aによって制御されるようになっている。
制御装置60aは、0点設定部(0点設定手段)41の機能構成を除いては第1実施形態と同様に構成されている。
0点設定部(0点設定手段)41は、静電容量式センサ16から入力された静電容量Cの時間変化をキーゾーン毎に算出するように構成されている。そして、カメラ10から入力された静電容量Cの時間変化量ΔCが予め生じた所定量ΔC0よりも大きくなったキーゾーンがある場合には、ポテンショメータ22から入力された検出信号Psに基づいて、このキーゾーンに対応するインキキー7についてのインキキー開度Sを0点開度S0として記憶するようになっている。
これについてさらに説明すると、静電容量式センサ16とインキ元ローラ6との間の静電容量Cは、静電容量式センサ16からインキ元ローラ6上のインキ表面までの距離に相当するものといえる。
即ち、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8へのインキの転移が開始されると、インキ転移開始前と比較してインキ膜の表面形状が波打つように変形するため、静電容量式センサ16によって検出される静電容量Cの時間変化ΔCが大きくなるのである。
即ち、0点設定手段41は、カメラ10により検出される静電容量Cの時間変化ΔCによりインキ元ローラ6上のインキ膜の表面形状の変化を検出することができ、この時点におけるインキ供給量(ここではインキキー開度S)を版胴3に対するインキ供給開始点である0点として設定するようになっている。
本発明の第2実施形態にかかる印刷機のインキ供給装置の0点設定装置は上述のように構成されているので、
制御装置60aの入力端末にオペレータ等により、0点調整開始指令が入力されると、制御装置60aのインキ供給量制御部43により、全てのインキキー7が全閉あるいは略全閉とされ、インキ元ローラ6へのインキの供給が十分に小さくされる。
そして、印刷機50が運転開始され、各インキ元ローラ6及び各インキ受け渡しローラ8が回転駆動される(駆動ステップ)なお、インキ元ローラ6及びインキ受け渡しローラ8は、印刷ユニット53にそれぞれ8個設けられている(即ち、両面4色)。
続いて全てのインキキー7が徐々にインキキー開度Sが大きくなる方向に駆動されるとともに、センサ駆動装置18によりインキ元ローラ6の軸方向に対して静電容量式センサが移動され、静電容量式センサ16により各キーゾーン毎の静電容量Cの変化が順次検出される。
そして、静電容量Cの時間変化量ΔCが所定量ΔC0(即ち、ΔC≧ΔC0)となったインキキー(あるいはキーゾーン)7があるか否かが判定され(インキ検出ステップ)、ΔL≧ΔL0となったインキキー7が有ると判定された場合には、該当するインキキー7についてポテンショメータ22からの入力信号Psに基づいて、インキキー7の0点開度が記憶される(0点設定ステップ)。また同時に、ステップS170では該当するインキキー7が閉方向に駆動される。
一方、ΔC≧ΔC0となったインキキー7が無いと判定された場合には、ΔC≧ΔC0となるインキキー7が検出されるまで、インキキー開度Sが徐々に大きくなるようにモータ21が駆動される。
そして、全てのインキキー7について0点開度S0の検出及び記憶(0点設定)が完了すると、画像データと、予め求められた画線率とインキ予備供給量との対応関係に基づいて、各版胴毎に印刷開始前に予備供給するインキ予備供給量が算出される。そして、算出されたインキ予備供給量に応じて、版胴にインキが予備供給され、版胴の表面に好適なインキ膜厚が形成される(インキ予備供給ステップ)。
インキの予備供給が完了すると、画像データと予め求められた画線率とインキ供給量(調整後インキキー開度Sr)との対応関係(即ち、API関数)とに基づいて、新聞輪転機50の各版胴に対して各キーゾーン毎に版胴に供給するインキ供給量がプリセットされ、実際にウェブ1を通紙しての印刷が開始される。
また、印刷が開始されると色調制御部46により色調情報の目標値が設定され、色調情報の目標値とラインセンサ30の検出値との差が所定範囲内となるように各インキキー7の調整後インキキー開度Srがフィードバック制御される。
このように本発明の第2実施形態にかかる印刷機のインキ供給装置の0点設定装置によれば、インキ元ローラ6上のインキ膜の表面形状の変化に起因する静電容量の変化を高精度に検出することができる。これにより、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8へインキが転写される際に生じるインキ元ローラ6の周面のインキ膜の表面形状の変化を確実に検知でき、インキ元ローラ6から版胴3に対してインキ0点供給量を精度良く検出して、0点開度S0を確実に検出し、0点開度S0を正確且つ容易に記憶設定することができる。そして、0点開度S0を規準として補正された調整後インキキー開度Srを用いることにより、版胴3に対して供給するインキ供給量制御をより高精度に実行することができる。
また、印刷機50の稼働時にインキ供給装置の近傍で発生しやすいインキミスト等に影響されることなく、インキ元ローラ6上のインキ膜の表面形状の変化に起因する静電容量の変化を高精度に検出することができるので、印刷機50の運転中であっても0点供給量を検出して0点設定を定期的に行うことができ、インキ供給装置のインキ供給量の調整を行うことができる。
これにより、インキの温度等の印刷条件によって0点に対応するインキ供給量が変化する場合であっても、高精度に版胴へのインキ供給量を調整して、印刷品質をより向上させることができる。
また、センサ駆動装置15によって、静電容量式センサ16をインキ元ローラ6の軸方向に移動可能に構成されているので、インキ供給幅毎に静電容量式センサ16を設ける必要が無く、各インキ供給幅毎の0点を検出することができるため装置コストを抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、インキ供給源の構成及び制御装置の構成の一部を除いて、第2実施形態と同様に構成されており、第2実施形態と同様のものについては説明を省略し、同符号を用いて説明する。
即ち、本実施形態では、インキキー及びインキ壺をインキ供給源とするのに替わって替わりに、図14に示すように、インキ供給源として、デジタルインキポンプ(DIP)ユニット17が配設されている。
デジタルインキポンプユニット17は、インキ元ローラ6の軸方向に複数並列されたインキポンプ17Aからホース及びインキレールを介してインキ元ローラ6の周面にインキを供給しうる構成となっており、各インキポンプの有効噴射幅(インキ供給単位幅となる)毎にインキ供給量を調整可能に構成されている。
そして、インキセンサとして、一対の静電容量式センサ16,16Aが配設されている。
図15に示すように、静電容量式センサ16は、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8間のギャップGよりも回転方向下流側の位置におけるインキ元ローラ6の表面と静電容量式センサ16と間の静電容量Cを検出するように構成されており、静電容量式センサ16Aは、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8間のギャップGよりも回転方向上流側の位置におけるインキ元ローラ6の表面と静電容量式センサ16Aと間の静電容量CAを検出するように構成されている。
また、各静電容量式センサ16,16Aは、それぞれ、インキ元ローラ6の軸方向に同期して移動可能に構成されている。
即ち、インキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8間のギャップGの前段及び後段におけるインキ元ローラ6上の同一軸方向位置における表面形状をインキ元ローラ6の軸方向全域に亘って検出しうる位置に配設されており、各静電容量式センサ16,16Aの検出結果は制御装置60bに送信されるようになっている。
制御装置60bは、送信されるインキ噴射量指令値Isに応じた噴射量のインキをインキ元ローラ6の周面に供給するようにつまり、制御装置60bのインキ供給量制御部43(インキ供給量制御手段)は、各デジタルインキポンプユニット17のインキ噴射量指令値Isを対応するデジタルインキポンプユニット17に送信するように構成され、各デジタルインキポンプユニット17からのインキ供給量を調整しうるように構成されている。
また、制御装置60bは、各静電容量式センサ16,16A双方の検出結果に基づいて、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8への転移開始時の変化(即ち、0点)を検出して0点設定を行うように構成されている。具体的には、例えば、各静電容量式センサ16,16A双方の検出結果C,CAの差分ΔCA(ΔCA=|C−CA|)と所定の閾値CA0との大小関係を比較してΔCA>CA0であるとき、インキ元ローラ6からインキ受け渡しローラ8への転移開始と判定して0点設定を行うように構成されている。
本発明の第3実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置は上述のように構成されているので、デジタルインキポンプユニット17をインキ供給源とするいわゆるデジタルインキポンプ(DIP)方式のインキ供給装置において、インキの0点供給量に相当するインキ元ローラ6上のインキ膜厚を形成するためのインキの累積供給量をインキ供給単位幅(カラム)毎に正確且つ容易に検出することができ、インキ供給装置のインキ供給量の調整を高精度に行うことができる。
また、一般に、インキ供給源としてインキポンプユニット17を用いる場合には、インキ元ローラ6が周回する毎にインキ壺9内部のインキに浸されるインキキー方式のものと比較して、インキ元ローラ6の周面上のインキ膜が精度良く鏡面状に均されないことが多く0点の検出精度が低下してしまうことが考えられるが、一対の静電容量式センサ16,16Aをインキ元ローラ6とインキ受け渡しローラ8間のギャップGの前段及び後段に配し、双方の検出結果に基づいて0点設定を行うので、デジタルインキポンプ(DIP)方式のインキ供給装置においても0点設定を高精度に行うことができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態のものは、インキ元ローラ上のインキ膜の膜厚が十分に小さい状態から徐々にインキ供給量を大きくしていき、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転移が開始される時点を0点として検出するように構成されているが、反対に、インキ元ローラ上のインキ膜の膜厚が十分に大きい状態から徐々にインキ供給量を小さくしていき、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転移が終了した時点を0点として検出するように構成してもよい。
また、第2,第3実施形態では、静電容量センサをインキ元ローラの軸方向に駆動するように構成されているが、各インキ供給単位幅毎に静電容量式センサが複数並列するように配置してもよい。
また、第1実施形態の変形例のカメラを静電容量センサに置き換えて構成してもよい。
本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、その要部構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、印刷機の概略構成を示す模式的な側面図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、印刷ユニットの概略構成を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ供給装置の要部構成を模式に示す側面図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ供給装置の構成を示す模式的な上面図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転移が開始される直前の状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ元ローラからインキ受け渡しローラへのインキの転移が開始された直後の状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、制御系の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ元ローラ表面の時間変化を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ供給装置の調整(0点設定)にかかる手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例を説明するためのものであって、その要部構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例を説明するためのものであって、インキ供給装置の調整(0点設定)にかかる手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、その要部構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、その要部構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態にかかるインキ供給装置の0点設定装置及び方法を説明するためのものであって、インキ供給装置の要部構成を模式に示す側面図である。 従来技術を説明するためのものであって、インキ元ローラへのインキ供給量の変化に対する版胴へのインキ供給量の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 ウェブ
2 ブランケット胴
3 版胴
4 インキローラ
5 湿し装置
6 インキ元ローラ
7 インキキー(インキ供給源)
8 インキ受け渡しローラ
9 インキ壺(インキ供給源)
10,10a,10b カメラ(インキセンサ)
13 側板
14 支点軸
15 インキローラ洗浄装置
16,16A 静電容量式センサ(インキセンサ)
17 デジタルインキポンプユニット(インキ供給源)
17A デジタルインキポンプ
18 センサ駆動装置
20 インキキー開度調整装置
21 インキキー駆動モータ(モータ)
22 ポテンショメータ
23 インキキー駆動機構
30 ラインセンサ
41 0点設定部(0点設定手段)
42 印刷機制御部
43 インキ供給量制御部(インキ供給量制御手段)
44 インキ予備供給量算出部(インキ予備供給量制御手段)
45 インキ供給量プリセット部
46 色調制御部
50 オフセット輪転印刷機(印刷機)
51 給紙装置
52 インフィード装置
53 印刷装置
53A〜53D 印刷ユニット
54 ドライヤ装置
55 冷却装置
56 ウェブパス装置
57 折り装置
60,60a,60b 制御装置

Claims (16)

  1. インキ元ローラと、インキ供給幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有し、印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御するインキ供給装置の0点設定装置であって、
    上記インキ供給源から上記インキ元ローラに対して供給されるインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段と、
    上記インキ元ローラの周面に形成された上記インキ膜の表面形状の変化を検出するインキセンサと、
    上記インキセンサにより上記インキ膜の表面形状の変化が検出された時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点として設定する0点設定手段と、を有している
    ことを特徴とする、印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  2. 上記インキ供給量制御手段は、
    インキ供給源のインキ供給量が十分に小さく、上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくするように設定されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  3. インキ元ローラと、インキ供給幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有し、印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御するインキ供給装置の0点設定装置であって、
    上記インキ供給源のインキ供給量が十分に小さく上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくするインキ供給量制御手段と、
    上記インキ受け渡しローラの周面に転移されたインキを検出するインキセンサと、
    上記インキセンサにより上記インキが検出された時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点として設定する0点設定手段と、を有している
    ことを特徴とする、印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  4. 上記インキ供給源は、
    上記インキを貯留するインキ壺と、
    上記インキ壺の底面をなすとともに上記インキ元ローラに対向して上記インキ元ローラの軸方向に複数並列され、上記インキ元ローラとの隙間から上記インキ元ローラの周面上の上記インキ供給幅毎にインキを供給するインキキーと、
    上記各インキキーをそれぞれ揺動させ、上記各インキキーと上記インキ元ローラとの間の上記隙間量であるインキキー開度を調整するインキキー開度調整手段と、を有し、
    上記インキ供給量制御手段は上記インキキー開度調整手段を通じて上記インキキー開度を制御して上記インキ供給量を調整する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  5. 上記インキ供給源は、
    上記インキ元ローラの軸方向に複数並列され、上記インキ元ローラの周面上の上記インキ供給幅毎にインキを供給するデジタルインキポンプユニットと、
    上記デジタルインキポンプユニットのインキ噴射量を調整するインキ噴射量調整手段と、を有し、
    上記インキ供給量制御手段は上記インキ噴射量調整手段を通じてデジタルインキポンプユニットのインキ噴射量を調整して上記インキ供給量を調整する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  6. 上記インキセンサは、
    上記インキ元ローラの周面を上記インキ供給幅毎に光学的に検出するカメラにより構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  7. 上記インキセンサは、
    インキ元ローラ周面の上記インキ膜の表面との間の静電容量を上記インキ供給幅毎に検知する静電容量式センサにより構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  8. 上記静電容量式センサを上記インキ元ローラの軸方向に対して移動させるセンサ移動機構を有している
    ことを特徴とする、請求項7記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定装置と、
    上記インキ受け渡しローラから上記版胴までのインキの転移を行う複数のインキローラと、
    印刷開始に先立ち、上記インキローラと上記版胴とを非接触状態とした上で、上記複数のインキローラに対して所定のインキ予備供給量だけインキの予備供給を行うインキ予備供給実行手段とを有し、
    上記インキ予備供給実行手段は、
    上記0点設定手段により設定された0点に基づいて、インキ予備供給を実行するように構成されている
    ことを特徴とする、印刷機のインキ供給装置の調整装置。
  10. インキ元ローラと、インキ供給単位幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有するインキ供給装置において印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御する印刷機のインキ供給装置の0点設定方法であって、
    上記インキ供給源,上記インキ元ローラ及び上記インキ受け渡しローラの駆動を開始する駆動ステップと、
    上記駆動ステップの開始後、上記インキ供給源から上記インキ元ローラに対して供給されるインキ供給量を制御するインキ供給量制御ステップと、
    上記インキ元ローラの周面に形成された上記インキ膜の表面形状の変化を検出するインキ膜表面形状変化検出ステップと、
    上記インキ膜表面形状変化検出ステップにおいて上記インキ膜の表面形状の変化が検出されると、その時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点供給量として設定する0点設定ステップと、を有している
    ことを特徴とする、印刷機のインキ供給装置の0点設定方法。
  11. 上記インキ供給量制御ステップでは、上記インキ供給源からのインキ供給量が十分に小さく、上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくする
    ことを特徴とする、請求項10記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定方法。
  12. インキ元ローラと、インキ供給単位幅毎に上記インキ元ローラにインキを供給して上記インキ元ローラの周面上にインキ膜を形成するインキ供給源と、上記インキ元ローラとギャップを有して近接し、上記ギャップを介して上記インキ元ローラの周面上のインキを受け取るインキ受け渡しローラと、を有するインキ供給装置において印刷機の版胴に対して供給するインキ量を制御する印刷機のインキ供給装置の0点設定方法であって、
    上記インキ供給源,上記インキ元ローラ及び上記インキ受け渡しローラの駆動を開始する駆動ステップと、
    上記駆動ステップの開始後、上記インキ供給源のインキ供給量が十分に小さく上記インキ膜の膜厚が上記ギャップよりも小さい状態から徐々に上記インキ供給源の上記インキ供給量を大きくするインキ供給量制御ステップと、
    上記インキ受け渡しローラの周面に転移されたインキを検出するインキ検出ステップと、
    上記インキ検出ステップにおいて上記インキが検出されると、その時点における上記インキ供給源の上記インキ供給量状態を上記版胴に対するインキ供給開始点である0点供給量として設定する0点設定ステップと、を有している
    ことを特徴とする、印刷機のインキ供給装置の0点設定方法。
  13. 上記インキ検出ステップでは、
    上記インキ元ローラ又は上記インキ受け渡しローラの周面を上記インキ供給幅毎にカメラにより光学的に撮影する
    ことを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定方法。
  14. インキ検出ステップでは、
    インキ元ローラ周面又は上記インキ受け渡しローラの周面の上記インキ膜の表面との間の静電容量を上記インキ供給幅毎に検知する静電容量式センサにより上記静電容量を検出する
    ことを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定方法。
  15. インキ検出ステップでは、
    上記静電容量式センサを上記インキ元ローラ又はインキ受け渡しローラの軸方向に対して移動させて上記各インキ供給単位幅毎の上記静電容量を検出する
    ことを特徴とする、請求項14記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定方法。
  16. 請求項10〜15のいずれか1項に記載の印刷機のインキ供給装置の0点設定方法を実行する0点設定ステップと、
    上記印刷機による印刷開始に先立って、上記インキ受け渡しローラから上記版胴までのインキの転移を行う複数のインキローラと上記版胴とを非接触状態とした上で、上記複数のインキローラに対して所定のインキ予備供給量だけインキの予備供給を行うインキ予備供給ステップとを有し、
    上記インキ予備供給ステップでは、
    上記0点設定ステップにより設定された0点に基づいてインキ予備供給を実行する
    ことを特徴とする、印刷機のインキ供給装置の調整方法。
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