JP2009192608A - 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び印刷装置の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷装置は、濃度計測手段と区分毎計数手段と出力手段とを備える。濃度計測手段は印刷用紙における印刷濃度を計測し、区分毎計数手段は濃度計測手段による印刷濃度の計測結果に基づいて複数の印刷濃度区分毎にその印刷濃度区分に該当する印刷用紙の枚数を計数する。そして、出力手段は、区分毎計数手段による計数結果を印刷濃度区分毎に出力する。
【選択図】図5
Description
また、特にレーザプリンタにおいては、印刷濃度をカバレッジデューティとして計測し、そのカバレッジデューティの平均値(%)をユーザに示すことが行われている。このカバレッジデューティは、印刷用紙上におけるトナー付着面積の比率であり、例えばA4フルサイズを100%とした場合のトナーの消費量に相当する。具体的には、カバレッジデューティの平均値に印刷枚数を掛け合わせることによりトナーの消費量(%)が算出される。そして、トナーカートリッジの寿命がA4サイズにて5%印刷を行った場合に5000枚であるなら、消費可能なトナーの量は25000(=5000×5)(%)となり、この消費可能なトナーの量と上記算出したトナーの消費量とで消費したトナーの割合(見方を替えればトナーの残りの割合)が予測可能になる。
従って、上述したような平均の印刷濃度からトナー消費量を換算すると、実消費量と合わない可能性があった。このようなことから、平均の印刷濃度を算出することで印刷装置の平均的な使用方法・使用状況に関しては明確になるものの、実消費量と合わない使用状況が不明であり、平均の印刷濃度だけではクリーニングやメンテナンスのデータとしては不十分となる可能性があった。
従って、ユーザやサービスマンは、印刷濃度区分毎の印刷枚数を確認することができる。これにより、ユーザやサービスマンは、印刷が行われた際の状況を的確に確認することができ、クリーニングやメンテナンス等を一層適切に行うことができる。例えば、印刷濃度の平均値と共に印刷濃度区分毎の印刷枚数がわかることで、実消費量が印刷濃度の平均値でみた着色材の消費量よりも多くなっているとか、また実消費量が印刷濃度の平均値でみたクリーニング頻度よりも実際のクリーニング頻度を多くする必要があるとかを把握することが可能になる。
また、上述した印刷装置における各手段に対応する機能をコンピュータに実現させるその印刷装置の制御プログラムとしても発明を把握することができる。
尚、本発明の印刷装置は、プリンタ機能のみを有する所謂プリンタのみならず、プリンタ機能に加えてスキャナ機能やFAX機能やコピー機能の少なくとも1つを兼ね備えた所謂複合機を適用することも可能である。
(1)印刷装置の概略構成
(2)印刷時の動作
(3)変形例
(4)まとめ
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷装置としてのプリンタ10の概略構成を示している。同図において、プリンタ10は、通信回路11と操作パネル12とプリンタ制御部13と印刷機構部14とバス15とから構成されている。本実施形態のプリンタ10は、着色剤としてCMYK各色のトナーを使用したカラープリンタであり、CMYK各色に対応したレーザ印刷ヘッドを備えている。なお、図示しないがレーザ印刷ヘッドによって露光されるドラムや、前記トナーを印刷用紙上に転写、定着させるローラー等も備えられている。
ホスト装置20は、例えばプリンタ10が接続された一般的な構成のコンピュータ(OS、Webブラウザ等がインストールされたコンピュータ)に、プリンタ10用に開発された印刷装置制御用プログラム及びユーティリティプログラムをインストールしたパーソナルコンピュータ等である。印刷装置制御用プログラムは、アプリケーションプログラム(及びOS)から渡された印刷対象ドキュメントに関するデータに基づき、プリンタ10に供給する印刷指示データを生成するプログラム(いわゆるプリンタドライバ)となっている。一方、ユーティリティプログラムは、ホスト装置20のユーザに、プリンタ10内に記憶されているリザーブジョブデータ(主として、自身が記憶させたもの)を簡単に利用できる環境を提供するためのプログラムである。
上記低濃度区分は、例えば印刷濃度が低くなってもトナーの実消費量が略一定量L必要な濃度区分であり、図8の低印刷濃度Cl未満となるプレーンなテキスト印刷等による印刷濃度の領域が想定される。また、上記中濃度区分は、例えば印刷濃度が高くなる程トナーの実消費量が比例して増える濃度区分であり、図8の低印刷濃度Cl以上高印刷濃度Ch以下となる表やグラフ印刷等による印刷濃度の領域が想定される。また、上記高濃度区分は、例えば印刷濃度が高くなってもトナーの実消費量が略所定量H以上増えない濃度区分であり、図8の高印刷濃度Ch超となる写真印刷等による印刷濃度の領域が想定される。
図5は、主にプリンタ制御部13が実行する印刷時の制御作動を示すフローチャートである。同図において、ステップS10(以下、ステップの記載は省略する)にて例えばホスト装置20から印刷指示データ出力されてページ印刷が開始されると、続くS20において、印刷指示データから印刷面積が算出される。次いで、S30において、印刷指示データの描画コマンドに基づいて生成された印刷イメージデータに対してレーザ印刷ヘッドに出力することを想定したビデオデータが生成される。次いで、S40において、ビデオデータからトナー付着面積が算出される。次いで、S50においてビデオデータが印刷機構部14へ転送され、S60において印刷出力が実行される。
一方で、プリンタ10内部で紙詰まり(ジャム)が発生するなどして印刷出力が正常に終了せずS70の判断が否定される場合はS120において、例えば累計のジャム回数等のエラー回数がカウントされる。次いで、S130において、エラーが解消されたか否かが判断される。紙詰まりのエラーが解消されてS130の判断が肯定される場合はS60に戻って印刷出力が再開されるが、印刷ジョブがリセット等されてS130の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる。
ページデューティ(Page Duty)や濃度区分毎のガバレッジ(Duty Huge、Duty Normal、Duty Light)、最後の印刷ジョブにおけるカバレッジデューティ(Last Job Coverage)はステータスシートSにおける表記のみでなく、グラフで表示しても良い。例えば、図6に示すように濃度区分毎のガバレッジをグラフで表示しても良い。
上記のように構成されたプリンタ10において、ユーザやサービスサポートを行うサービスマンは、ページデューティや濃度区分毎のガバレッジ等の印刷濃度区分毎の印刷枚数を各色毎に見ることができるので、印刷が行われた際の状況を的確に確認することができ、クリーニングやメンテナンス等を一層適切に行うことができる。例えば、カバレッジデューティの平均値と共に印刷濃度区分毎の印刷枚数がわかることで、実消費量がカバレッジデューティの平均値でみたトナーの消費量よりも多くなっている(Duty Lightの枚数が多い場合)とか、また実消費量がカバレッジデューティの平均値でみたクリーニング頻度やカラー調整の頻度よりも実際のクリーニング頻度やカラー調整の頻度を多くする必要がある(Duty Hugeの枚数が多い場合)とかを把握することが可能になる。
また、最後に印刷した印刷用紙におけるカバレッジデューティも出力されるので、プリントアウトされた用紙とカバレッジデューティとを比較するなどして印刷濃度の計測結果がどれくらいなのか理解しやすくなる。
例えば、印刷濃度区分毎の印刷枚数をカウントすることに加え、印刷濃度区分毎にカバレッジデューティの平均値を算出し、出力しても良い。
また、前述の実施例では、印刷濃度区分は低濃度区分と中濃度区分と高濃度区分との3区分であったが、少なくとも低濃度区分と高濃度区分との2区分であれば一応の効果は得られる。反対に、より細かく印刷濃度区分を分類しても良い。このようにすれば、クリーニングやメンテナンス等をより一層適切に行うことができる。
また、最後に印刷した印刷用紙におけるカバレッジデューティは必ずしも必要でない。また、ページデューティや濃度区分毎のガバレッジは、少なくとも何れかのデータがあれば良い。
また、前述の実施例では、プリンタ10はCMYK各色のトナーを使用したカラープリンタであったが、単色のトナーを使用したプリンタでも本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、ビデオデータは、1画素の印刷/非印刷を規定する印刷用データであったが、それに加えて、例えば各画素内におけるトナー付着面積率を示す64階調(0/63〜63/63%:6bit)の階調情報を各画素が有するように擬似中間調処理が行われても良い。また、各画素においては、トナー付着面積率とともに、トナー付着領域を画素内のどの位置に配置するかを指定する寄せ情報が格納されていても良い。
また、本発明にかかる技術的思想は、上述したプリンタ10以外の発明としても捉えることができる。一例として、上述したプリンタ10における各手段に対応する工程を有するプリンタ10の制御方法としても発明を把握することができる。また、上述したプリンタ10における各手段に対応する機能をプリンタ制御部13に実現させるプリンタ10の制御プログラムとしても発明を把握することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
Claims (7)
- 印刷時の着色材の消費量を計測可能な印刷装置であって、
印刷用紙における印刷濃度を計測する濃度計測手段と、
前記濃度計測手段による印刷濃度の計測結果に基づいて、複数の印刷濃度区分毎に該印刷濃度区分に該当する印刷用紙の枚数を計数する区分毎計数手段と、
前記区分毎計数手段による計数結果を印刷濃度区分毎に出力する出力手段と
を、備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記着色材は複数色あり、
前記濃度計測手段により印刷用紙における印刷濃度が各色毎に計測され、
前記出力手段により前記区分毎計数手段による各色毎の計数結果が出力されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記出力手段は、最後に印刷した印刷用紙における前記濃度計測手段による印刷濃度の計測結果を更に出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
- 前記印刷濃度区分は、
印刷濃度が高くなる程着色材の消費量が増える中濃度区分と、
印刷濃度が低くなっても着色材が一定量必要な低濃度区分と、
印刷濃度が高くなっても着色材が所定量以上増えない高濃度区分とであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の印刷装置。 - 前記濃度計測手段は、所定の印刷用紙において1画素の印刷/非印刷を規定する印刷用データにより印刷される面積の割合を算出することで前記印刷濃度を計測することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の印刷装置。
- 印刷時の着色材の消費量を計測可能な印刷装置の制御方法であって、
印刷用紙における印刷濃度を計測する濃度計測工程と、
前記濃度計測工程における印刷濃度の計測結果に基づいて、複数の印刷濃度区分毎に該印刷濃度区分に該当する印刷用紙の枚数を計数する区分毎計数工程と、
前記区分毎計数工程における計数結果を印刷濃度区分毎に出力する出力工程と
を、備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 印刷時の着色材の消費量を計測可能な印刷装置の制御プログラムであって、
印刷用紙における印刷濃度を計測する濃度計測機能と、
前記濃度計測機能における印刷濃度の計測結果に基づいて、複数の印刷濃度区分毎に該印刷濃度区分に該当する印刷用紙の枚数を計数する区分毎計数機能と、
前記区分毎計数機能における計数結果を印刷濃度区分毎に出力する出力機能と
を、コンピュータに実現させることを特徴とする印刷装置の制御プログラム。
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