JP2009192039A - 車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハブおよびブレーキロータを取付けてアクスルユニットとして使用される車輪用軸受装置において、ハウジングの軸方向端部に回転検出用の磁気エンコーダを設けた場合に、ブレーキロータの金属摩耗粉やブレーキパッドのパッドかす等の異物が前記磁気エンコーダに付着したり、磁気エンコーダと磁気センサ間に詰まったりすることを防いで、常にABS等を正しく動作させる。
【解決手段】 車輪用軸受装置1は、転がり軸受2と、この転がり軸受2の外輪4が内周に嵌合されてハブ34およびブレーキロータ35が取付けられる環状のハウジング7とを備える。ハウジング7の軸方向端部に磁気エンコーダ17を設ける。この磁気エンコーダ17の被検出面19aを覆うか、または磁気エンコーダ17の被検出面19aを、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽するダストカバー20を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 車輪用軸受装置1は、転がり軸受2と、この転がり軸受2の外輪4が内周に嵌合されてハブ34およびブレーキロータ35が取付けられる環状のハウジング7とを備える。ハウジング7の軸方向端部に磁気エンコーダ17を設ける。この磁気エンコーダ17の被検出面19aを覆うか、または磁気エンコーダ17の被検出面19aを、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽するダストカバー20を設ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は、トラック、バス等の大型車両用のアクスルユニットとして使用される車輪用軸受装置に関する。
大型車両用のアクスルユニットとして、例えば特許文献1に開示された構造のものが知られている。図8に示すように、このアクスルユニットは、ユニット化された複列の転がり軸受2と、この転がり軸受2の外輪4が内周に嵌合する環状のハウジング7とを備え、ハウジング7の一端に、ボルト33によりハブ34およびブレーキロータ35を取付けたものである。
この構造のアクスルユニットでは、アンチロックブレーキシステム(ABS)用の回転検出装置22が設けられていることが多い。図9に例示するように、回転検出装置22は、アクスルユニットにおける回転側部材、例えばハウジング7に取付けた磁気エンコーダ17と、この磁気エンコーダ17に対して対面させて設けた固定の磁気センサ21とからなる。一般に、磁気エンコーダ17はハウジング7のインボード側端に設けられる。特許文献1のアクスルユニットにも、ハウジング7のインボード側端に磁気エンコーダと思われるものAが図に示されている。
また、特許文献2には、アクスルユニットにABS用の回転検出装置を設ける場合に、軸受内部に泥水等の異物が侵入することを防止する技術が開示されている。
特開2003−312205号公報
特開2005−233234号公報
図8にも示されているように、上記アクスルユニットでは、ハウジング7の外周部にブレーキロータ35におけるブレーキパッドとの接触部35aが位置している。そのため、ブレーキ動作時に発生するブレーキロータ35の金属摩耗粉やブレーキパッドのパッドかすが磁気エンコーダ17に付着したり、磁気エンコーダ17と磁気センサ21間に詰まったりしやすい。金属摩耗粉やパッドかすが磁気エンコーダ17に付着したり、磁気エンコーダ17と磁気センサ21間に詰まったりすると、回転検出装置22の検出精度が低下し、アンチロックブレーキシステムの誤動作を引き起こしかねない。
この発明の目的は、ハブおよびブレーキロータを取付けてアクスルユニットとして使用される車輪用軸受装置において、ハウジングの軸方向端部に回転検出用の磁気エンコーダを設けた場合に、ブレーキロータの金属摩耗粉やブレーキパッドのパッドかす等の異物が前記磁気エンコーダに付着したり、磁気エンコーダと磁気センサ間に詰まったりすることを防いで、常にABS等を正しく動作させることである。
この発明にかかる車輪用軸受装置は、転がり軸受と、この転がり軸受の外輪が内周に嵌合された環状のハブおよびブレーキロータ取付用ハウジングとを備え、前記ハウジングの軸方向端部に磁気エンコーダを設けた車輪用軸受装置であって、前記磁気エンコーダの被検出面を覆うか、または前記磁気エンコーダの被検出面を、この磁気エンコーダの外周の空間から遮蔽するダストカバーを設けたことを特徴とする。
この構成によれば、磁気エンコーダの被検出面を覆うか、または磁気エンコーダの被検出面を、この磁気エンコーダの外周の空間から遮蔽するダストカバーが設けられているため、ブレーキロータの金属摩耗粉やブレーキパッドのパッドかすが磁気エンコーダに付着したり、磁気エンコーダとそれに対向する磁気センサとの間に詰まったりすることを防げる。それにより、常に車輪の回転を精度良く検出することができ、ABS等を常に正しく動作させられる。
前記ダストカバーは前記磁気エンコーダと一体であっても、別体であってもよい。別体である場合は、前記ダストカバーを、溶接により前記磁気エンコーダに固定するか、または、前記ダストカバーを、その一部分を前記磁気エンコーダに係合させて固定するのがよい。
ダストカバーを磁気エンコーダと一体とするか、あるいはダストカバーと磁気エンコーダが別体である場合に両者を固定させておけば、組み付け時の部品点数が少なくなるため、組み付けが容易である。
ダストカバーを磁気エンコーダと一体とするか、あるいはダストカバーと磁気エンコーダが別体である場合に両者を固定させておけば、組み付け時の部品点数が少なくなるため、組み付けが容易である。
この発明において、前記ハウジングは球状黒鉛鋳鉄製とすることができる。
球状黒鉛鋳鉄は、引張り強さ、伸び、粘り強さ(靭性)に優れ、自動車部品に多く使用されており、ハウジングの軸方向端部に磁気エンコーダを設ける場合にも、ハウジングに球状黒鉛鋳鉄を好適に使用することができる。
前記ハウジングは低、中炭素鋼製としてもよい。
球状黒鉛鋳鉄は、引張り強さ、伸び、粘り強さ(靭性)に優れ、自動車部品に多く使用されており、ハウジングの軸方向端部に磁気エンコーダを設ける場合にも、ハウジングに球状黒鉛鋳鉄を好適に使用することができる。
前記ハウジングは低、中炭素鋼製としてもよい。
前記ハウジングの外周に車輪取付用のフランジを有する構成とすることができる。
ハウジングの外周に車輪取付用のフランジを有する構成、有しない構成のいずれにも、この発明を適用できる。
ハウジングの外周に車輪取付用のフランジを有する構成、有しない構成のいずれにも、この発明を適用できる。
この発明の車輪用軸受装置は、転がり軸受と、この転がり軸受の外輪が内周に嵌合された環状のハブおよびブレーキロータ取付用ハウジングとを備え、前記ハウジングの軸方向端部に磁気エンコーダを設けた車輪用軸受装置であって、前記磁気エンコーダの被検出面を覆うか、または前記磁気エンコーダの被検出面を、この磁気エンコーダの外周の空間から遮蔽するダストカバーを設けたため、ブレーキロータの金属摩耗粉やブレーキパッドのパッドかす等の異物が前記磁気エンコーダに付着したり、この磁気エンコーダとそれに対向する磁気センサとの間に詰まったりすることを防いで、常にABS等を正しく動作させられる。
この発明の実施形態を図1と共に説明する。この実施形態は、外輪回転タイプで、例えばトラック、バス等の大型車両の従動輪用アクスルユニットに使用された状態を示す。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
この車輪用軸受装置1は、複列の転がり軸受2と、この転がり軸受2の外周に嵌合するハブおよびブレーキロータ取付用のハウジング7とからなる。転がり軸受2は、それぞれ外周面に軌道面3aを有する2個の内輪3と、この内輪3の軌道面3aに対向する複列の軌道面4aを内周面に有する外輪4と、これら内外輪3,4間に組み込まれた複列の転動体5とを備えている。この実施形態の場合、転動体5は円すいころであって、複列の円すいころが背面組合せで配列され、各列毎に保持器6で保持されている。内輪3と外輪4間の軸受空間の両端は、シール8,9によりそれぞれ密封されている。
ハウジング7は環状の部材であり、その内径面11は、転がり軸受2の外輪4が圧入される圧入面部11aと、この圧入面部11aに段差部11bを介してアウトボード側へ続く圧入面部11aよりも小径な小径面部11cとからなる段付き円筒面状に形成されている。ハウジング7のアウトボード側の端面における周方向複数箇所に、ハブおよびブレーキロータを取付けるためのボルト孔12が設けられている。
ハウジング7は鋳造により製作することができる。ハウジング7の材料としては、球状黒鉛鋳鉄、または低、中炭素鋼、またはその他の鋳鉄を用いることができる。低、中炭素鋼は、低炭素鋼または中炭素鋼のことである。球状黒鉛鋳鉄は、引張り強さ、伸び、粘り強さ(靭性)に優れる。球状黒鉛鋳鉄を用いる場合、硬さがHB130〜330であるのが好ましい。低、中炭素鋼を用いる場合、硬さがHRC13〜30であるのが好ましい。また、いずれの材料を用いる場合も、材料疲労強度が200MPa以上であるのが好ましい。
転がり軸受2は、その外輪4をハウジング7の内径面圧入面部11aにインボード側から圧入することにより、ハウジング7に組み込まれる。組込状態では、外輪4のアウトボード側の端面がハウジング7の内径面段差部11bに当接し、転がり軸受2のアウトボード側への移動が規制される。ハウジング7に転がり軸受2を組み込んだ状態では、ハウジング7の方が外輪4よりもインボード側に突出しており、このハウジング7の突出部の内径面に、外輪4のインボード側への抜け止め用の止め輪15が取付けられている。
ハウジング7のインボード側端には、磁気エンコーダ17が固定して設けられている。この磁気エンコーダ17は、後述する磁気センサ21と組み合わせて、回転検出装置22として構成される。回転検出装置22は、例えばタイヤロックを検知するためのABSセンサとして利用され、その検出結果に基づいてアンチロックブレーキシステムが作動するようになっている。
図1(B)に示すように、磁気エンコーダ17は、ハウジング7のインボード側端に取付けられた円環状の芯金18を有し、この芯金18のインボード側を向く面に、円周方向に並ぶ複数の磁極を有する円環状の多極磁石19が形成されている。多極磁石19は、ここでは磁性粉を混入したゴムを前記芯金端面平行部18aのインボード側面に加硫接着して、着磁処理したゴム磁石とされている。ゴム磁石の代わりに、プラスチック磁石、または焼結磁石等を設けたものであってもよい。
磁気センサ21は、多極磁石19のインボード側面に対面するように、アクスルユニットの固定側部材に取付けられる。この実施形態では、固定側部材が、ナックルに固定される固定軸31の基部31aとされている。磁気エンコーダ17の回転に伴って磁気センサ21の前を横切る多極磁石19の磁極を磁気センサ21が検出することにより、回転検出装置22が、このアクスルユニットに取付けられた車輪の回転を検出する。
前記芯金18は、ハウジング7のインボード側端面に当接する端面平行部18aと、この端面平行部18aの外周縁に続き、ハウジング7の外径面に嵌合する外径嵌合部18bと、この外径嵌合部18bのアウトボード側端で折り返されてインボード側へ延びる折り返し部18cとでなる。外径嵌合部18bと折り返し部18cとは接触状態で重ね合わされている。多極磁石19は、端面平行部18aに形成されている。折り返し部18cは、外径嵌合部18bのインボード側端よりもインボード側へ延びており、その先端は前記固定軸31の基部31aに対して接触を回避するためのわずかな隙間を持って対向している。折り返し部18cにおける外径嵌合部18bのインボード側端よりもインボード側へ延びた部分は、磁気エンコーダ17および磁気センサ21が配置された空間23を外部から遮蔽するダストカバー20として作用する。言い換えると、ダストカバー20は、磁気エンコーダ17の被検出面19aを、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽する。磁気エンコーダ17の被検出面19aは、多極磁石19のインボード側の面のことである。この実施形態のように、ダストカバー20を磁気エンコーダ17と一体に構成すれば、組み付け時の部品点数が少なくなるため、組み付けが容易である。
この車輪用軸受装置1を例えばトラックの従動輪用アクスルユニットとして組付ける場合、前記固定軸31を内輪3の内周に挿通し、その固定軸31の先端側のねじ部31bにナット32を装着して、このナット32と固定軸31の基部側の大径部31cとで内輪3を幅締めする。また、ボルト孔12に螺着されるボルト33により、ハブ34およびブレーキロータ35をハウジング7に取付ける。車輪(図示せず)は、ハブ34にハブボルト36で取付けられる。ブレーキロータ35のインボード側には、ブレーキロータ35に対向してブレーキパッド37が設けられる。
ブレーキ操作により、ブレーキロータ35の金属摩耗粉やブレーキパッド37のパッドかすが発生する。これらの異物はハウジング7の外周部を漂うが、ダストカバー20により、磁気エンコーダ17の被検出面19aが、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽されているため、異物が磁気エンコーダ17の被検出面19aに付着したり、磁気エンコーダ17と磁気センサ21間に詰まったりすることが防がれる。それにより、常に回転検出装置22が車輪の回転を精度良く検出することができ、ABS等を正しく動作させられる。
上記実施形態では、ダストカバー20が磁気エンコーダ17と一体であるが、別体としてもよい。図2に示す例は、磁気エンコーダ17と別体のダストカバー20を、芯金18の外径嵌合部18bに固定したものである。このように、ダストカバー20と磁気エンコーダ17が別体であっても、両者を予め固定しておけば、組み付け時の部品点数が少なくなるため、組み付けが容易である。図3に示す例は、磁気エンコーダ17と別体のダストカバー20を、ハウジング7の外周面に固定したものである。これらの例において、ダストカバー20の、芯金18の外径嵌合部18bまたはハウジング7の外周面への固定は、例えば溶接を採用できる。圧入やボルト等の固定具で固定してもよい。図2、図3いずれの例についても、ダストカバー20により、磁気エンコーダ17の被検出面19aが、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽されている。
ダストカバー20により、磁気エンコーダ17の被検出面19aを、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽する代わりに、図4ないし図6に示すように、ダストカバー20で磁気エンコーダ17の被検出面19aを直接覆ってもよい。それによっても、磁気エンコーダ17の被検出面19aに異物が付着することを防げる。磁気エンコーダ17の被検出面19aをダストカバー20で直接覆う場合、ダストカバー20を、その一部分を磁気エンコーダ17に係合させて固定することができる。ダストカバー20と磁気エンコーダ17を予め固定しおけば、組み付け時の部品点数が少なくなるため、組み付けが容易である。
図4(A)に示す例は、ダストカバー20の本体部20aで磁気エンコーダ17の被検出面19aを覆うようにしたものであり、内径部20bを芯金18および多極磁石19の内径端に係合させることで、ダストカバー20を磁気エンコーダ17に固定してある。この場合、同図(B)のように内径側が屈曲した断面L形のダストカバー20を用い、このダストカバー20を、本体部20aが多極磁石19に当接し、内径部20bが芯金18および多極磁石19の内周に挿入されるように保持し、その状態で内径部20bを先端側が拡径するように加締めて、内径部20bを芯金18および多極磁石19の内径端に係合させる。なお、ダストカバー20の内径部20bがハウジング7に干渉するのを避けるために、芯金18の端面平行部18aをハウジング7の端面から離してあり、芯金18は外径嵌合部18bでハウジング7に固定されている。
図5に示す例のように、芯金18および多極磁石19がハウジング7の端面よりも内径側に突出している場合は、ダストカバー20の内径部20bがハウジング7に干渉することがないので、芯金18の端面平行部18aをハウジング7の端面に当接させることができる。
また、図6(A)に示す例のように、芯金18が、外径嵌合部18bと、この外径嵌合部18bのインボード側端から外径側に延びる端面平行部18aとでなり、端面平行部18aに多極磁石19が形成されている場合は、ダストカバー20の本体部20aで磁気エンコーダ17の被検出面19aを覆うようにし、外径部20cを磁気エンコーダ17の芯金18および多極磁石19の外径端に係合させることで、ダストカバー20を磁気エンコーダ17に固定すればよい。この場合、同図(B)のように外径側が屈曲した断面L形のダストカバー20を用い、このダストカバー20を、本体部20aが多極磁石19に当接し、外径部20cが芯金18および多極磁石19の外周に位置するように保持し、その状態で外径部20cを先端側が縮径するように加締めて、外径部20cを芯金18および多極磁石19の外径端に係合させる。
図7は異なる実施形態を示す。この実施形態の車輪用軸受装置1は、外輪回転タイプで、例えばトラック、バス等の駆動輪用アクスルユニットに適用される。この実施形態は、前記実施形態と異なり、ハウジング7の外周にハブおよびブレーキロータ取付用のフランジ41を有する。フランジ41には、周方向の複数箇所にボルト挿通孔42が設けられており、フランジ41の両側に配したハブ34およびブレーキロータ35を、ボルト挿通孔42に挿通したボルト43によりフランジ41に結合する。ハウジング7のアウトボード側の端面に設けたボルト孔44は、車軸結合用である。
この車輪用軸受装置1を例えばトラックの駆動輪用アクスルユニットとして組付ける場合、車体に固定された筒軸45の外周に内輪3を嵌め込み、上記筒軸45の内周部に車軸46を回転自在に挿通し、その車軸46の外側に形成された拡径部46aを、前記ボルト孔44に挿入されるボルト47によりハウジング7に結合させて、車軸46とハウジング7とが一体に回転する構造とする。
この車輪用軸受装置1も、ハウジング7のインボード側端に、磁気エンコーダ17が固定して設けられている。そして、その磁気エンコーダ17に対面するように、磁気センサ21が筒軸45のつば部45aに取付けられている。磁気エンコーダ17は、図1の実施形態に用いられているものと同じ構成であり、芯金18の折り返し部18cの先端が、前記筒軸つば部45aに対して接触を回避するためのわずかな隙間を持って対向している。折り返し部18cにおける外径嵌合部18bのインボード側端よりもインボード側へ延びた部分は、磁気エンコーダ17の被検出面19aを、この磁気エンコーダ17の外周の空間から遮蔽するダストカバー20として作用する。これにより、前記実施形態と同様、ブレーキロータ35の金属摩耗粉やブレーキパッド37のパッドかす等の異物が、磁気エンコーダ17の被検出面19aに付着したり、磁気エンコーダ17と磁気センサ21間に詰まったりすることが防がれる。
上記各実施形態では、転がり軸受2を円すいころ軸受型としているが、アンギュラ玉軸受等の玉軸受型としてもよい。
1…車輪用軸受装置
2…転がり軸受
3…内輪
4…外輪
7…ハウジング
17…磁気エンコーダ
18…芯金
19…多極磁石
19a…被検出面
21…磁気センサ
22…回転検出装置
23…空間
34…ハブ
35…ブレーキロータ
2…転がり軸受
3…内輪
4…外輪
7…ハウジング
17…磁気エンコーダ
18…芯金
19…多極磁石
19a…被検出面
21…磁気センサ
22…回転検出装置
23…空間
34…ハブ
35…ブレーキロータ
Claims (8)
- 転がり軸受と、この転がり軸受の外輪が内周に嵌合されてハブおよびブレーキロータが取付けられる環状のハウジングとを備え、前記ハウジングの軸方向端部に磁気エンコーダを設けた車輪用軸受装置であって、前記磁気エンコーダの被検出面を覆うか、または前記磁気エンコーダの被検出面を、この磁気エンコーダの外周の空間から遮蔽するダストカバーを設けたことを特徴とする車輪用軸受装置。
- 請求項1において、前記ダストカバーは前記磁気エンコーダと一体である車輪用軸受装置。
- 請求項1において、前記ダストカバーは前記磁気エンコーダと別体である車輪用軸受装置。
- 請求項3において、前記ダストカバーを、溶接により前記磁気エンコーダと固定した車輪用軸受装置。
- 請求項3において、前記ダストカバーを、その一部分を前記磁気エンコーダに係合させて固定した車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記ハウジングは球状黒鉛鋳鉄からなる車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記ハウジングは低、中炭素鋼からなる車輪用軸受装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記ハウジングの外周にハブおよびブレーキロータ取付用のフランジを有する車輪用軸受装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012036960A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Nsk Ltd | 転がり軸受ユニットの密封装置 |
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2008
- 2008-02-18 JP JP2008035778A patent/JP2009192039A/ja active Pending
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