JP2009178794A - ロボットシミュレータ及びロボットシミュレータの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロボット51の各制御系列,右手系,左手系につき設定される動作可能エリアの一部が重複する場合、その動作可能エリア内に障害物56が位置すると、パソコンは、障害物56に応じて再設定した各手系の動作可能エリアの画像をディスプレイに色分けして描画表示する。
【選択図】図1
Description
すると、ロボット51の動作領域は、右手系でのみ作業可能な領域(Area1)と、左手系でのみ作業可能な領域(Area3)と、左右いずれの手系でも作業可能な領域(Area2)との3つに分類される(図8(b)参照)。
そのため、上記の動作不能エリアがどのような分布になるのかを直観的に把握することは困難になる。したがって、ロボット51を設置して実際に動作させる以前に、上記の動作不能エリア、又は当該エリアを除く動作可能エリアがどのような分布になるのかを把握できれば、プログラミング作業又はティーチング作業を効率的に行うことが可能になる。
このような表示形態によれば、ロボット1をシミュレーション動作させた結果で動作不能となるエリアが生じるか否かを判別するしかない。したがって、図8に示すように、手系に応じて動作可能エリアが異なる場合、そのエリア分布がどの様になるのかは明確に把握しづらく、プログラミング作業やティーチング作業の効率化を図ることはできない。
すなわち、障害物が配置された場合に、ロボットの各制御系列によって動作が不能となる領域は障害物の周辺となる部分であるから、専らその周辺部分について動作可能領域を計算すれば良く、計算処理を簡単にして描画表示を行うまでの時間を短縮することができる。
ボックス11には配線保持具としてのケーブルベア(登録商標)15の一端が接続されており、そのケーブルベア15が直動軸4に沿って水平方向に延設されている。このケーブルベア15は、直動ユニット2と旋回ユニット3との間を曲面を持つ曲げ状態で接続するもので、曲げ方向が水平方向となるようにボックス11と接続されている。
以上のように直動ユニット2が構成されており、直動ユニット2を構成する懸架ベース12に旋回ユニット3が固定されている。ケーブルベア15及びケーブルダクト14を通過したケーブル及び空圧チューブは旋回ユニット3と接続されている。ここで、ケーブルベア15は、ロボット1の最上端よりも低くなるように配置されている。
そして、パソコン42のハードディスク上には、図8(a),(b)に示すようなロボット51の右手系,左手系それぞれの動作可能エリアを示す描画表示用のデータ(使用されるツール55の種類に応じて異なる)が予め記憶されている。
例えば、図8(a)に示す右手系については赤色,左手系については青色で表示し分けると、図8(b)に示すように、双方の動作可能エリアが重なるArea2については紫色で表示される。次に、動作可能エリア内に障害物56が配置された場合の表示処理を行う(ステップS4)。
一方、ステップS8において、チェックエリアの境界部の一部に動作可能エリアの変化が生じた場合は(NO)、その変化は境界部の更に外側にも拡がっている可能性がある。そこで、動作可能エリアに変化が生じた境界部については、チェックエリアを拡張して(ステップS10)ステップS6に戻り、ステップS8で「YES」と判断するまで上記の処理を繰り返し実行する。
したがって、ユーザは、ディスプレイ43の表示を参照すれば、ロボット51を障害物56の周辺で動作させる場合、その各部についてアーム54を右手系,左手系の何れで動作させるべきかを、各エリアの色分け表示により直観的に把握することが可能となる。
すなわち、障害物56が配置された場合に、ロボット51の各手系によって動作が不能となるエリアは障害物56の周辺となる部分であるから、専らその周辺部分について動作可能エリアを計算すれば良く、計算処理を簡単にして描画表示を行うまでの時間を短縮することができる。
各表示色については、適宜変更して実施すれば良い。
Xθ機構を備えるロボットに限ることない。したがって、例えば水平多関節型や垂直多関節型等のように、より多くの駆動軸,関節機構を備えており、ツール部の1つの位置又は姿勢に対して異なる軸位置を設定する制御形態が3つ以上選択可能であるものに適用しても良い。
Claims (8)
- ツール部の1つの位置又は姿勢に対して異なる軸位置を設定する制御形態が選択可能であり、選択された各制御形態は、それぞれ異なる系列により制御される複数の制御系列を有するロボットの動作をシミュレーションし、その動作領域の画像を表示手段に表示するロボットシミュレータにおいて、
前記ロボットに装着される各種のツール毎に各制御系列につき設定される動作可能領域の一部が、前記制御系列の2つ以上について重複する場合に、
前記動作可能領域内に障害物が位置すると、前記障害物に応じて再設定した各制御系列の動作可能領域の画像を前記表示手段に色分けして描画表示することを特徴とするロボットシミュレータ。 - 前記ロボットに装着される各種のツール毎に、各制御系列について障害物が存在しない状態での動作可能領域が、制御系列毎に異なる表示色となるよう各制御系列単位で予め設定されたデータが記憶される記憶手段と、
選択されたツールに応じて、設定された動作可能領域のデータを当該領域の一部が重複する2つ以上の制御系列について前記記憶手段より読み出す領域データ読出し手段と、
前記動作可能領域内に配置される障害物の位置データが設定されると、前記障害物の周辺について各制御系列の動作可能領域を計算して、前記表示手段に描画表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のロボットシミュレータ。 - 前記表示制御手段は、前記障害物の位置が変更されると、その変更された位置に応じて各制御系列の動作可能領域を再計算し、更新した画像を前記表示手段に描画表示することを特徴とする請求項2記載のロボットシミュレータ。
- 前記表示制御手段は、前記障害物周辺における動作可能領域の画像を、基礎となる各制御系の動作可能領域の画像の上に重ねて表示することを特徴とする請求項3記載のロボットシミュレータ。
- 複数の駆動軸がそれぞれ採り得る可動範囲の区分けに応じて複数の制御系列を有するロボットの動作をシミュレーションし、その動作領域の画像を表示手段に表示するロボットシミュレータの制御方法において、
前記ロボットに装着される各種のツール毎に各制御系列につき設定される動作可能領域の一部が、前記制御系列の2つ以上について重複する場合に、
前記重複する動作可能領域内に障害物が位置すると、前記障害物に応じて再設定した各制御系列の動作可能領域の画像を前記表示手段に色分けして描画表示することを特徴とするロボットシミュレータの制御方法。 - 前記ロボットに装着される各種のツール毎に、各制御系列について障害物が存在しない状態での動作可能領域のデータを、制御系列毎に異なる表示色となるよう各制御系列単位で予め設定しておき、
選択されたツールに応じて、設定された動作可能領域のデータを当該領域の一部が重複する2つ以上の制御系列について読み出し、
前記動作可能領域内に配置される障害物の位置データが設定されると、前記障害物の周辺について各制御系列の動作可能領域を計算して、前記表示手段に描画表示することを特徴とする請求項5記載のロボットシミュレータの制御方法。 - 前記障害物の位置が変更されると、その変更された位置に応じて各制御系列の動作可能領域を再計算し、更新した画像を前記表示手段に描画表示することを特徴とする請求項6記載のロボットシミュレータの制御方法。
- 前記障害物周辺における動作可能領域の画像を、基礎となる各制御系の動作可能領域の画像の上に重ねて表示することを特徴とする請求項7記載のロボットシミュレータの制御方法。
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