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JP2009177961A - 無停電電源装置 - Google Patents

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JP2009177961A JP2008014373A JP2008014373A JP2009177961A JP 2009177961 A JP2009177961 A JP 2009177961A JP 2008014373 A JP2008014373 A JP 2008014373A JP 2008014373 A JP2008014373 A JP 2008014373A JP 2009177961 A JP2009177961 A JP 2009177961A
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Abstract

【課題】電力系統の異常を検出した場合、その種類や回路条件に関係なく、高速に非自己消弧形系統連系スイッチによる電力系統の切り離しを行うと共に負荷へ電力を供給し、これによって負荷電圧を速やかに正常値へ到達させて維持することが出来る無停電電源装置を得ることを目的としている。
【解決手段】系統電圧異常検出回路12が電力系統1の異常を検出したとき、電圧制御回路11からの電圧指令値を制御指令信号として電力変換器4に送出するとともに、系統電圧異常検出回路12が電力系統1の異常を検出した時点からオフ検出回路19が系統連系スイッチ3のオフ動作を検出した時点の間は、電流制御回路15からの電流指令値を電圧指令値に加算した値を制御指令信号として電力変換器4に送出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、交流電力系統(以下、単に電力系統と略記する)が健全な時には系統連系スイッチを介して負荷へ電力を供給し、電力系統で瞬時電圧低下または停電事故等の異常が発生した場合には系統連系スイッチをオフとして、蓄電池等が出力する直流電力を電力変換器で交流電力に変換して負荷へ供給する常時商用給電方式等の無停電電源装置に関し、特に、系統連系スイッチとしてサイリスタ等の自己消弧能力を持たないスイッチング素子を用い、電力系統の異常を検出して高速に電力系統を切り離し、かつ、負荷への交流電力を高速に出力することを可能とした無停電電源装置に関するものである。
近年の半導体技術の進歩により、これを応用した情報通信機器等が広く普及している。これらの機器は、従来の電気機器と比較して電力系統の障害に敏感であるため、落雷などに起因する電力系統の瞬時電圧低下や短時間停電が機器の誤動作や停止を引き起こすとして問題となっている。したがって、近年の無停電電源装置は、単に停電時の電力供給だけではなく、瞬時電圧低下や短時間停電に対する高速な応答が要求されている。
図15は、例えば、特許文献1に示された、従来の無停電電源装置の構成例を示す回路図である。図15において、電力系統1に対して、サイリスタ等の自己消弧能力を持たない半導体素子で構成した系統連系スイッチ3を介して負荷2が接続されている。また、負荷2と並列に電力変換器4が接続され、さらに、電力変換器4の直流側には、充放電可能な直流電源5が接続されている。
電力系統1が正常である場合、系統連系スイッチ3は導通しており、負荷2に対して電力の供給を行う。また、これと同時に、電力変換器4は、直流電源5の充電・放電動作を行う。この時、変換器電流検出器6の出力が、電流基準値発生回路7Aにより設定された電流値に保たれるように、変換器制御回路8は、電力変換器4の出力すべき電圧を決定する。この変換器制御回路8の出力は、ゲートドライブ回路9に入力され、発生したPWM信号により電力変換器4を動作させて、直流電源5の充電または放電を行う。この状態を、連系運転モードと称する。
一方、電力系統1に電圧低下や停電等の異常が発生した場合、系統電圧異常検出器12が電力系統1の異常を検出して、その検出信号が変換器制御回路8へ入力される。これを受けて、変換器制御回路8は、変換器電流検出器6の出力を、電流基準値発生回路7Aからの信号に追従させるのを止めて、電力系統1と系統連系スイッチ3との間に設置した系統連系スイッチ電流検出器14の出力に応じて、電力変換器4の電流を増加または減少させるような指令値を生成し、ゲートドライブ回路9へ送出する。これにより、系統連系スイッチ3に流れる電流を速やかに零として、電力系統1からの切り離しを行う。
系統連系スイッチ3がオフして電力系統1から切り離されると、負荷2には直流電源5から電力変換器4を通じて電力を供給する。この時、変換器制御回路8は、負荷電圧検出器10の出力が電圧基準値発生回路11Aにより設定された電圧値に保たれるような電圧指令値を、電力変換器4に与える。この状態を、自立運転モードと称する。
このように特許文献1では、連系運転モードで動作中に電力系統1に異常が発生すると、系統連系スイッチ3がオフするまで連系スイッチ電流に基づいた電力変換器4の電流制御を行い、連系スイッチ電流を速やかに零とすることで高速に電力系統1を切り離し、連系スイッチ3がオフした後は電力変換器4の電圧制御を行う自立運転モードへ速やかに移行している。
また、上記に類似した技術として、連系スイッチ電流を制御に用い、負荷電圧の歪を小さくする方法がある(例えば、特許文献2参照)。これは、電流制御指令と電圧制御指令とを加算して電力変換器の指令値とする無停電電源装置において、電力系統に異常が発生した場合に、連系スイッチ電流を電流制御回路の入力電流指令値とするもので、入力電流指令値から負荷へ流れる電流を差し引いた値を電力変換器の電流指令値としている。その結果、電力系統の電圧低下と共に連系スイッチ電流が小さくなって電流制御指令が小さくなるので、出力電圧の歪を小さくすることができる。
特開平11−341686号公報 特開2002−101575号公報
以上のように、従来の技術、例えば、特許文献1のものでは、電力系統に異常が生じた場合に系統連系スイッチによって電力系統から高速に切り離すことを目的に、系統連系スイッチに流れる電流を速やかに零にするために電力変換器の電流制御のみを行っており、系統連系スイッチのオフが完了するまでは負荷に供給する電圧を制御の対象としていない。その結果、系統連系スイッチがオフとなる直前の負荷に印加されている電圧は、電力系統異常の種類や回路条件によっては正常時の電圧と大きく異なる値となっており、系統連系スイッチのオフが完了してから電力変換器による電圧制御を開始すると、目標とする正常な電圧へ達するまでの時間が長くなるという問題点があった。
また、特許文献2の無停電電源装置にあっては、電力系統異常時にも電圧制御を行っているので負荷電圧の歪みを小さくできるが、電力変換器の出力電流を連系スイッチ電流から負荷へ流れる電流を差し引いた値に制御するので、連系スイッチ電流を積極的に零にする作用はなく、連系スイッチ電流が零となって系統連系スイッチがオフするまでの時間が長くなるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、電力系統の異常を検出した場合、その種類や回路条件に関係なく、高速に非自己消弧形系統連系スイッチによる電力系統の切り離しを行うと共に負荷へ電力を供給し、これによって負荷電圧を速やかに正常値へ到達させて維持することが出来る無停電電源装置を得ることを目的としている。
この発明に係る無停電電源装置は、交流電力系統と負荷との間に挿入された、自己消弧能力を持たないスイッチング素子で構成された系統連系スイッチ、直流電源と負荷との間に接続され制御指令信号に基づき直流交流間の電力変換を行う電力変換器、交流電力系統の異常を検出する系統異常検出回路、系統連系スイッチの電流を検出する系統連系スイッチ電流検出器、系統連系スイッチのオフ動作を検出するオフ検出回路、交流電力系統が異常でなく電力変換器を交流電力系統と連系運転させるときの連系時指令値を作成する連系時指令値発生回路、負荷の電圧を所望の値に制御するための電圧指令値を作成する電圧制御回路、および系統連系スイッチ電流検出器の出力に基づき系統連系スイッチの電流を零に低減するための電流指令値を作成する電流制御回路を備え、
交流電力系統が異常でないときは、連系時指令値発生回路からの連系時指令値を制御指令信号として電力変換器に送出し、
系統異常検出回路が交流電力系統の異常を検出したときは、電圧制御回路からの電圧指令値を制御指令信号として電力変換器に送出するとともに、系統異常検出回路が交流電力系統の異常を検出した時点からオフ検出回路が系統連系スイッチのオフ動作を検出した時点の間は、電流制御回路からの電流指令値を電圧指令値に加算した値を制御指令信号として電力変換器に送出するようにしたものである。
この発明によれば、電力系統の異常を検出すると、系統連系スイッチを流れる電流を零にする制御と共に負荷の電圧を所定の値にする制御を行うことによって、系統連系スイッチのオフが完了する前から負荷電圧の変動を抑制するので、電力系統の切り離し完了後の負荷電圧を速やかに所望の値に回復することができる、といった従来にない顕著な効果を奏するものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による無停電電源装置を示す構成図である。図において、電力系統1と負荷2との間には、サイリスタ等の自己消弧能力を持たないスイッチング素子で構成された系統連系スイッチ3が接続されている。また、直流電源5と負荷2との間には、制御指令信号に基づき直流交流間の電力変換を行う電力変換器4が接続されている。更に、電力系統1の異常、例えば、その電圧の異常を検出する系統電圧異常検出回路12、系統連系スイッチ3の電流を検出する系統連系スイッチ電流検出器14、系統連系スイッチ3のオフ動作を検出するオフ検出回路19、電力系統1が異常でなく電力変換器4を電力系統と連系運転させるときの連系時指令値を作成する連系時指令値発生回路7、負荷2の電圧を所望の値に制御するための電圧指令値を作成する電圧制御回路11、および系統連系スイッチ電流検出器14の出力に基づき系統連系スイッチ3の電流を零に低減するための電流指令値を作成する電流制御回路15を備えている。
そして、本発明の実施の形態1による無停電電源装置では、図1に示すように、系統連系スイッチ電流検出器14によって検出した連系スイッチ電流を基に、電流制御回路15で連系スイッチ電流と逆方向の電流指令値を演算し、開閉スイッチ16を経て加算器17に入力しており、電圧制御回路11の出力と加算して加算器17から出力する。
加算器17の出力は、連系時指令値発生回路7の出力と共に選択スイッチ18の入力に接続している。選択スイッチ18は、系統電圧異常検出回路12の出力にしたがって動作するものであり、電力系統1が正常な場合には、連系時指令値発生回路7からの出力を選択して変換器制御回路8へ送出し、電力系統1の異常が検出されると、加算器17からの出力を選択する。開閉スイッチ16は、系統連系スイッチ3のオフ状態を検出するオフ検出回路19の出力にしたがって開閉動作するものであり、電力系統1が健全であるなど系統連系スイッチ3がオンの場合は閉路状態であるが、系統連系スイッチ3のオフが検出されると開閉スイッチ16は開路状態となり、その結果、加算器17は電圧制御回路11からの入力をそのまま出力する。
電流制御回路15は、図2に示すように、入力に対して所定の正の定数(ゲインK)を乗算して出力する増幅器で構成されている。電流制御回路15が出力する電流指令値は、電力変換器4が出力する電流の指令値であるので、検出した系統スイッチ電流と方向が逆で、大きさがK倍となり、系統スイッチ電流が零になると電流指令値も零となる。
次に、動作について説明する。電力系統1が異常でない正常である場合、既述した連系運転モードで、系統連系スイッチ3は導通しており、電力系統1から負荷2に対して電力の供給を行うと同時に電力変換器4も動作する。電力変換器4は、連系時指令値発生回路7からの連系時指令値に基づき、例えば、以下のような動作を行う。
即ち、直流電源5を充放電可能な蓄電装置とし、この蓄電装置の蓄電量を検出するための、例えば、直流電源5の電圧を検出する電圧検出部(図示せず)を設け、連系時指令値発生回路7は、この蓄電装置の蓄電量が所定の値に保持されるよう、電力変換器4による充放電電流を制御する。
これは、本装置を、その本来の無停電電源としてのみ動作させる場合に相当する。即ち、電力系統1の正常時は負荷2に対して何の動作も行わず、停電時に初めて動作して負荷2に電力を供給する。但し、直流電源5である蓄電装置は、停電時に備えて十分な電力を貯蔵しておく必要があり、その電力は電力系統正常時に電力系統1から充電することになる。したがって、連系時指令値発生回路7は、直流電源5の充電状態に応じ連系時指令値として充電電流指令値を決定する。この充電電流指令値を選択スイッチ18を経て変換器制御回路8に送出することにより、電力変換器4は、変換器電流検出器6の電流が上記充電電流指令値に追従する動作を行い蓄電装置の蓄電量が所定の値に保持される。
その他の例として、負荷2の種類によっては高調波電流を発生するものがあり、電力系統1の正常時、本装置を、この高調波電流を相殺するための、いわゆるアクティブフィルタとして動作させる場合がある。電力変換器の接続構成は、上の場合と同様であるため、負荷2の電流を検出する電流検出部(図示せず)を設け、電力系統正常時には、電力変換器4をアクティブフィルタとして動作させる目的で、連系時指令値発生回路7は、負荷2から電力系統1へ流出する高調波電流を検出し、これを相殺補償する電流指令値を連系時指令値として出力して電力変換器4を動作させる。
以上のように、電力系統正常時は、連系時指令値発生回路7で作成される連系時指令値に基づき、上述した充放電制御や高調波電流補償制御、更には、両者を併せた制御動作がなされる。
次に、電力系統1に異常、ここでは、電圧異常が発生した場合の動作について説明する。系統電圧異常検出回路12がこの電圧異常を検出すると、電力変換器4による電圧制御を行うと同時に、電力変換器4の電流制御によって連系スイッチ電流と逆方向の電流を電力変換器4から出力する。連系スイッチ電流の減少に伴って電力変換器4から出力する電流も減少する。したがって、連系スイッチ電流を速やかに零とすることができると共に、系統連系スイッチ3のオフが完了する前から負荷電圧の歪みを抑制することができる。
ここで、電圧制御回路11は、電力系統正常時に、負荷電圧検出器10で検出した電圧の振幅、周波数、位相を常にモニタする動作を行い、電力系統の異常を検出すると、正常時の電圧が維持できるように電圧指令値を出力する。
更に、電流制御回路15を中心として連系スイッチ電流を低減させる動作について説明する。図1では図示していないが、通常は、電力変換器4と連系点(負荷電圧検出器10の位置)との間にはインダクタンス成分が存在する。そして、電力変換器4の出力電圧と負荷電圧(連系点の電圧)との差電圧がこのインダクタンス成分にかかることによってインダクタンス成分を流れる電流を制御できることになる。そのため、電力変換器4で出力制御した電圧は、連系点においては電力変換器4で出力制御された電流として捉えることができる。
ここで、系統連系スイッチ3の系統側で地絡等の事故が起きた場合、地絡地点で電圧が低下するが、系統連系スイッチ3がオンしている間はその電圧がほぼそのまま負荷電圧と同じになる。従って、電力変換器4が負荷電圧を維持しようとしても、系統連系スイッチ3がオンしている限り、ほとんど回復させることはできず、連系スイッチ3がオフしてから初めて電圧が立ち上がることになる。従って、ここでの動作は、電力変換器4から電流を流して系統連系スイッチ3をオフさせるという考え方となる。
この動作を更に具体的に説明する。低下した負荷電圧に対して電力変換器4の出力電圧を高くすると、既述したように、図示しないインダクタンス成分に電位差が発生し、電力変換器4から連系点へ電流が出力される。この電流の制御指令値は、すでに連系時指令値発生回路7の出力から電圧制御回路11と電流制御回路15とからの指令値の加算値に切り替わっており、系統異常が発生した直後など系統連系スイッチ3を流れる電流が大きい間は、電圧制御回路11の出力よりも電流制御回路15の出力の方が支配的になる。この電流のうち、一部は負荷2に流れる。負荷2は、通常はいくらかインダクタンス成分を持っており、短時間であれば負荷2に流れる電流はあまり変化しないため、これに相当する電流が負荷2へ流れ、残りの電流が電力系統1へ流れることになる。
厳密には、事故前に負荷2へ流れていた分以上の電流が負荷2へ流れようとすると、負荷2のインダクタンス成分で誘導起電力が発生し、負荷電圧が若干変化して残りの電流が電力系統1へ流れることになる。この残りの電流が系統連系スイッチ3に流れていた電流と向きが異なる逆電流となり、連系スイッチ電流のオフを早めることになる訳である。
図3は、この発明の実施の形態1による無停電電源装置を適用したシミュレーション結果で、電力系統1のUV線間電圧がその最大値付近の時にU相の地絡事故が発生した場合における、系統電圧および連系スイッチ電流、負荷電圧、負荷電流の波形を示した図である。なお、ここで対象とする電力系統1では、常時V相が接地されているものである。
図3では、増幅器20のゲインKを1としているが、事故が発生してから約1msで連系スイッチ電流を遮断して系統連系スイッチ3がオフとなり、事故発生から約2ms後には負荷電圧が歪みのない波形となっている。
図4は、電力系統1のUV線間電圧が零付近の時にU相の地絡事故が発生した場合に、ゲインKを1としたときの同様のシミュレーション波形であり、系統連系スイッチ3には事故発生から約10msの間、電流が流れ続けている。このように、事故が発生するタイミングによっては連系スイッチ電流を速やかに遮断できない場合がある。同じ条件においてゲインKを3とした場合のシミュレーション波形を図5に示す。事故が発生してから約2msで連系スイッチ電流を遮断して系統連系スイッチ3がオフとなり、事故発生から約3ms後には出力電圧が歪みのない波形なっている。
なお、同じ条件においてゲインKを15とした場合のシミュレーション波形を図6に示す。ゲインKが大きすぎるために、連系スイッチ電流が遮断される前の出力電圧が大きく変動し、事故発生から出力電圧の歪み時間が長くなっている。したがって、応答は増幅器20のゲインKによって変わる。
このように、系統異常検出回路11が電力系統1の異常を検出した時点からオフ検出回路19が系統連系スイッチ3のオフ動作を検出した時点の間は、電流制御回路15からの電流指令値を電圧制御回路11からの電圧指令値に加算した指令値で電力変換器4を制御するので、系統連系スイッチ3を流れる連系スイッチ電流を速やかに零にすると共に負荷電圧の変動を抑制することができ、さらに、系統連系スイッチ3のオフが完了する前から電圧制御回路11の出力に従って電力変換器4を制御するので、電力系統1の切り離し完了後の負荷電圧を速やかに所望の値に制御することができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2による無停電電源装置に適用する電流制御回路15Aの構成を示す図である。
サイリスタスイッチを適用する場合、サイリスタに流れる順方向電流が零になった後も、順方向阻止能力を回復するまでに一定の時間が必要であり、これを確実に行うためには一定の時間、逆方向に電流を流すことが望ましい。すなわち、連系スイッチ電流と逆向きの電流を電力変換器4から出力して連系スイッチ電流を減少させているが、連系スイッチ電流が零になった後も、電力変換器4からさらに逆方向のまま電流を出力するとサイリスタスイッチを確実にオフすることができる。図2に示した電流制御回路15の構成では、連系スイッチ電流が零になると電流指令値も零になるが、実際のシステムでは系統連系スイッチ電流検出器14の検出遅れや出力電流制御の遅れによって、連系スイッチ電流が零になっても、電力変換器4から出力される電流はすぐに零にはならない。しかしながら、検出器や制御回路、主回路の設計によっては系統連系スイッチ3が完全にオフするまで、電力変換器4から電流が出続けない場合も考えられる。
図7は、以上の対策を図ったもので、その電流制御回路15Aは、増幅器20の後に遅延回路21を備えている。検出した連系スイッチ電流を増幅器20でK倍し、さらに遅延回路21によって所定の時間だけ出力を遅らせるので、図8に示すように、連系スイッチ電流の流れる向きが逆になっても電流指令値の向きは変わらないため、連系スイッチ電流を速やかに零にするとともにサイリスタスイッチのオフが確実になされる。
実施の形態3.
実施の形態2では、電流制御回路15Aにおいて遅延回路21を備えたが、図9の電流制御回路15Bに示すように、遅延回路21の替わりに所定のオフセット回路22の出力と定数倍した連系スイッチ電流とを加算器23で加算するようにしても良い。この場合は、連系スイッチ電流と電流指令値との関係が、図10、11に示すようになり、連系スイッチ電流の流れる向きが逆になっても、電流指令値の向きは変わらないため、連系スイッチ電流を速やかに零にするとともにサイリスタスイッチのオフが確実になされる。
実施の形態4.
実施の形態2では、電流制御回路15Aにおいて遅延回路21を備えたが、図12の電流制御回路15Cに示すように、遅延回路21の替わりに最小値リミット回路24を備えてもよく、この場合は、図13に示すように、定数倍した連系スイッチ電流が、所定の値よりも小さくなった時に、所定の電流値に制限され、図14に示すように、連系スイッチ電流の流れる向きが逆になっても電流指令値の向きは変わらないため、連系スイッチ電流を速やかに零にするとともにサイリスタスイッチのオフが確実になされる。
本発明の実施の形態1による無停電電源装置を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による電流制御回路15を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による無停電電源装置でゲインKを1とした場合のシミュレーション波形である。 本発明の実施の形態1による無停電電源装置でゲインKを1とした場合で、電力系統1の事故発生時点が図3と異なる場合のシミュレーション波形である。 本発明の実施の形態1による無停電電源装置でゲインKを3とした場合のシミュレーション波形である。 本発明の実施の形態1による無停電電源装置でゲインKを15とした場合のシミュレーション波形である。 本発明の実施の形態2による電流制御回路15Aを示すブロック図である。 本発明の実施の形態2を適用した場合の連系スイッチ電流と電流指令値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3による電流制御回路15Bを示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による電流制御回路15Bにおける連系スイッチ電流と電流指令値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3を適用した場合の連系スイッチ電流と電流指令値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態4による電流制御回路15Cを示すブロック図である。 本発明の実施の形態4による電流制御回路15Cにおける連系スイッチ電流と電流指令値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態4を適用した場合の連系スイッチ電流と電流指令値の関係を示す図である。 従来の無停電電源装置の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1 電力系統、2 負荷、3 系統連系スイッチ、4 電力変換器、5 直流電源、
6 変換器電流検出器、7 連系時指令値発生回路、8 変換器制御回路、
9 ゲートドライブ回路、10 負荷電圧検出器、11 電圧制御回路、
12 系統電圧異常検出回路、13 系統連系スイッチ制御回路、
14 系統連系スイッチ電流検出器、15,15A,15B,15C 電流制御回路、
16 開閉スイッチ、17 加算器、18 選択スイッチ、19 オフ検出回路、
20 増幅器、21 遅延回路、22 オフセット回路、23 加算器、
24 最小値リミット回路。

Claims (7)

  1. 交流電力系統と負荷との間に挿入された、自己消弧能力を持たないスイッチング素子で構成された系統連系スイッチ、直流電源と上記負荷との間に接続され制御指令信号に基づき直流交流間の電力変換を行う電力変換器、上記交流電力系統の異常を検出する系統異常検出回路、上記系統連系スイッチの電流を検出する系統連系スイッチ電流検出器、上記系統連系スイッチのオフ動作を検出するオフ検出回路、上記交流電力系統が異常でなく上記電力変換器を上記交流電力系統と連系運転させるときの連系時指令値を作成する連系時指令値発生回路、上記負荷の電圧を所望の値に制御するための電圧指令値を作成する電圧制御回路、および上記系統連系スイッチ電流検出器の出力に基づき上記系統連系スイッチの電流を零に低減するための電流指令値を作成する電流制御回路を備え、
    上記交流電力系統が異常でないときは、上記連系時指令値発生回路からの上記連系時指令値を上記制御指令信号として上記電力変換器に送出し、
    上記系統異常検出回路が上記交流電力系統の異常を検出したときは、上記電圧制御回路からの上記電圧指令値を上記制御指令信号として上記電力変換器に送出するとともに、上記系統異常検出回路が上記交流電力系統の異常を検出した時点から上記オフ検出回路が上記系統連系スイッチのオフ動作を検出した時点の間は、上記電流制御回路からの上記電流指令値を上記電圧指令値に加算した値を上記制御指令信号として上記電力変換器に送出するようにした無停電電源装置。
  2. 上記電流制御回路は、上記系統連系スイッチ電流検出器の出力に所定の定数を乗じて上記電流指令値として出力する増幅器で構成したことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  3. 上記電流制御回路は、上記電流指令値の出力を所定の時間遅らせる遅延回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
  4. 上記電流制御回路は、上記電流指令値に所定のオフセットを加算して出力するオフセット回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
  5. 上記電流制御回路は、上記電流指令値が所定の最小値未満とならないよう上記電流指令値の出力を制限する最小値リミット回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
  6. 上記直流電源を充放電可能な蓄電装置とし、
    上記連系時指令値発生回路は、上記蓄電装置の蓄電量が所定の値に保持されるよう、上記電力変換器による充放電電流を制御するための指令値を上記連系時指令値として作成するようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  7. 上記負荷から流出する高調波電流を検出する手段を備え、
    上記連系時指令値発生回路は、上記高調波電流を相殺するための、上記電力変換器による高調波補償電流を制御するための指令値を上記連系時指令値として作成するようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
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