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JP2009176609A - 燃料電池スタック、および、燃料電池スタックに用いられる集電板 - Google Patents

燃料電池スタック、および、燃料電池スタックに用いられる集電板 Download PDF

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JP2009176609A
JP2009176609A JP2008015074A JP2008015074A JP2009176609A JP 2009176609 A JP2009176609 A JP 2009176609A JP 2008015074 A JP2008015074 A JP 2008015074A JP 2008015074 A JP2008015074 A JP 2008015074A JP 2009176609 A JP2009176609 A JP 2009176609A
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JP2008015074A
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Tsunemasa Nishida
恒政 西田
Nobuyuki Orihashi
信行 折橋
Hitoshi Hamada
仁 濱田
Junji Nakanishi
淳二 中西
Kenichi Tokuda
健一 徳田
Tsutomu Ochi
勉 越智
Takahiro Nitta
高弘 新田
Shinji Matsuo
真司 松尾
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

【課題】燃料電池スタックの発電効率を向上させる。
【解決手段】燃料電池スタックは、複数の単セルの積層方向の両端部にそれぞれ配置され、複数の単セルで発電された電流を集電する集電板を備える。この集電板は、電気抵抗が比較的低い第1の集電領域と、集電された電流を外部に出力する出力端子を有し、第1の集電領域よりも電気抵抗が高い第2の集電領域とを備える。そして、第1の集電領域は、集電板と隣接する端部セルにおいて、発電量が比較的大きい第1のセル領域と当接するように配置され、第2の集電領域は、集電板と隣接する端部セルにおいて、発電量が第1のセル領域よりも小さい第2のセル領域と当接するように配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池スタック、および、燃料電池スタックに用いられる集電板に関するものである。
燃料ガス(例えば、水素)と酸化剤ガス(例えば、酸素)との電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。そして、この燃料電池には、上記電気化学反応によって発電する単セルを複数積層させた燃料電池スタックがある。この燃料電池スタックでは、複数の単セルの積層方向に両端部に、複数の単セルで発電された電流を集電する集電板が配置され、この集電板に設けられた出力端子から外部に電流が出力される。
ところで、燃料電池スタックにおいて、効率よく発電を行うためには、各単セルの温度を適正な範囲内に維持する必要がある。しかし、一般に、燃料電池スタックでは、上記積層方向の両端部に配置された単セル(以下、端部セルとも呼ぶ)は、隣接する集電板への放熱によって、他の単セルよりも温度が上昇しにくい。このため、端部セルでは、起動時(特に低温起動時)の昇温時間が他の単セルよりも遅いという課題があった。
そこで、従来、燃料電池スタックに用いられる集電板に関し、端部セルの昇温時間を短縮するための種々の技術が提案されている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
特開2005−276670号公報 特開2005−293928号公報 国際公開第2003/023886号公報
しかし、上記特許文献に記載された技術では、端部セルの面内における温度分布については考慮されていなかった。このため、端部セルでは、面内における温度分布に起因する発電分布が大きく、発電効率が悪かった。これは、各単セルにおいて、酸化剤ガスの導入部から離れた排出部の近傍領域では、酸化剤ガスの導入部の近傍領域よりも上記電気化学反応が起きにくいため、温度が上昇しにくく、このことは、集電板への放熱により温度が上昇しにくい端部セルにおいて顕著となるからである。そして、端部セルにおける発電効率の低下は、燃料電池スタック全体としての発電効率の低下を招いていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池スタックの発電効率を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する単セルを複数積層させた燃料電池スタックであって、複数の前記単セルの積層方向の両端部にそれぞれ配置され、前記複数の単セルで発電された電流を集電する集電板を備え、前記集電板は、第1の集電領域と、前記集電された電流を外部に出力する出力端子を有し、前記第1の集電領域よりも電気抵抗が高い第2の集電領域と、を備える燃料電池。
適用例1の燃料電池スタックでは、集電板が、電気抵抗が比較的低い第1の集電領域と、集電された電流を外部に出力する出力端子を有し、上記第1の集電領域よりも電気抵抗が高い第2の集電領域とを備える。このため、複数の単セルで発電された電流が、集電板によって集電され、上記第2の集電領域に設けられた出力端子に流れる間に、集電板を構成する導電性部材内で電気エネルギの一部が熱エネルギに変換され、上記第1の集電領域、および、上記第2の集電領域の温度がそれぞれ上昇する。そして、上記第2の集電領域の温度は、上記第1の集電領域の温度よりも高くなる。したがって、集電板において、上記第1の集電領域と、上記第2の集電領域とを適切に配置して、集電板と隣接する端部セルを加熱し、端部セルの面内における温度分布を均一化することによって、発電分布を均一化させ、端部セルにおける発電効率を向上させることができる。この結果、燃料電池スタックの発電効率を向上させることができる。本適用例は、端部セルの温度が低下しやすい氷点下での発電時に特に有効である。
なお、本適用例において、「電気抵抗」という文言は、集電板のバルクの電気抵抗と、端部セルとの接触抵抗との双方の意味を含んでいる。また、本適用例において、「第1の集電領域」と「第2の集電領域」とは、明確に区分されるものではなく、適宜、設定可能である。
また、一般に、燃料電池スタックでは、先に説明したように、端部セルでは、集電板への放熱により温度が低下しやすい傾向にあるため、発電、すなわち、上記電気化学反応によって生成された生成水が凝縮して、フラッディングが生じやすい傾向にある。本適用例の燃料電池スタックでは、端部セルを集電板によって加熱することができるので、端部セルにおけるフラッディングを抑制することもできる。
[適用例2]適用例1記載の燃料電池スタックであって、前記集電板に隣接する前記単セルは、第1のセル領域と、前記第1のセル領域よりも発電量が小さい第2のセル領域と、を有しており、前記集電板において、前記第1の集電領域は、前記第1のセル領域と当接するように配置され、前記第2の集電領域は、前記第2のセル領域と当接するように配置されている、燃料電池スタック。
集電板に隣接する端部セルにおいて、発電量が比較的大きい上記第1のセル領域(例えば、酸化剤ガスの導入部の近傍領域)では、温度が上昇しやすく、発電量が比較的小さい上記第2のセル領域(例えば、酸化剤ガスの導入部から離れた排出部の近傍領域)では、上記第1のセル領域よりも温度が上昇しにくい。
適用例2の燃料電池スタックでは、集電板において、上記第1の集電領域が、上記第1のセル領域と当接するように配置され、上記第2の集電領域が、上記第2のセル領域と当接するように配置されているので、発電時に温度が上昇しにくい上記第2のセル領域を効果的に加熱し、昇温させることができる。
なお、本適用例において、「第1のセル領域」と「第2のセル領域」とは、明確に区分されるものではなく、端部セルの面内における発電量の分布や、温度分布に基づいて、適宜、設定可能である。
[適用例3]適用例1または2記載の燃料電池スタックであって、前記集電板は、厚さが略均一であるとともに、前記第1の集電領域、および、前記第2の集電領域は、電気抵抗率が互いに異なる導電性材料からなる、燃料電池スタック。
適用例3の燃料電池スタックでは、集電板における上記第2の集電領域に用いられる導電性部材の電気抵抗率を、上記第1の集電領域に用いられる導電性部材の電気抵抗率よりも高く設定することによって、集電板における上記第2の集電領域の電気抵抗を上記第1の集電領域の電気抵抗よりも高くするようにすることができる。
[適用例4]適用例1または2記載の燃料電池スタックであって、前記集電板は、単一の導電性材料からなるとともに、前記第2の集電領域における厚さが、前記第1の集電領域における厚さよりも薄くなるように形成されている、燃料電池スタック。
適用例4の燃料電池スタックでは、集電板を単一の導電性部材を用いて形成するとともに、上記第2の集電領域における厚さを、上記第1の集電領域における厚さよりも薄く設定しているので、集電板における上記第2の集電領域の電気抵抗を上記第1の集電領域の電気抵抗よりも高くするようにすることができる。
本発明は、上述した種々の特徴を必ずしも全て備えている必要はなく、その一部を省略したり、適宜、組み合わせたりして構成することができる。また、本発明は、上述の燃料電池スタックとしての構成の他、燃料電池スタックに用いられる集電板の発明として構成することもできる。なお、この集電板の発明においても、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
A.第1実施例:
A1.燃料電池スタックの構成:
図1は、本発明の第1実施例としての燃料電池スタック100の概略構成を示す斜視図である。この燃料電池スタック100は、概ね、プロトン伝導性を有する電解質膜の両面に、それぞれアノード、および、カソードを接合した膜電極接合体を、セパレータを介在させて、複数積層させたスタック構造を有している。本実施例では、電解質膜として、固体高分子膜を用いるものとした。電解質として、固体酸化物等、他の電解質を用いるものとしてもよい。また、セパレータ内には、アノードに供給すべき燃料ガスとしての水素の流路や、カソードに供給すべき酸化剤ガスとしての空気の流路や、冷却水の流路が形成されている。なお、燃料電池スタック100における膜電極接合体の積層数は、燃料電池スタック100に要求される出力に応じて任意に設定可能である。
燃料電池スタック100は、図示するように、一端から、エンドプレート10a、絶縁板20a、集電板30a、複数の単セル40、集電板30b、絶縁板20b、エンドプレート10bの順に積層することによって構成されている。本実施例では、これらは、それぞれ略矩形形状を有している。そして、燃料電池スタック100内部には、水素や、空気や、冷却水を、それぞれ各膜電極接合体に分配して供給するための供給マニホールド(水素供給マニホールド、空気供給マニホールド、冷却水供給マニホールド)や、各膜電極接合体のアノードおよびカソードからそれぞれ排出されるアノードオフガスおよびカソードオフガスや、冷却水を集合させて燃料電池スタック100の外部に排出するための排出マニホールド(アノードオフガス排出マニホールド、カソードオフガス排出マニホールド、冷却水排出マニホールド)が形成されている。
そして、図示するように、エンドプレート10aの下側長辺の内側には、下側長辺に沿って、空気供給マニホールドを構成する空気供給口12iが形成されている。また、エンドプレート10aの上側長辺の内側には、上側長辺に沿って、カソードオフガス排出マニホールドを構成するカソードオフガス排出口12oが形成されている。また、エンドプレート10aの左側短辺の内側には、水素供給マニホールドを構成する水素供給口14i、および、冷却水供給マニホールドを構成する冷却水供給口16iが、上下に互いに隣接して形成されている。また、エンドプレート10aの右側短辺には、冷却水排出マニホールドを構成する冷却水排出口16o、および、アノードオフガス排出マニホールドを構成するアノードオフガス排出口14oが、上下に互いに隣接して形成されている。
水素供給口14iには、図示しない水素タンクから、燃料ガスとしての水素が供給され、燃料電池スタック100のアノードから排出されるアノードオフガスは、アノードオフガス排出口14oから排出される。また、空気供給口12iには、図示しないエアコンプレッサによって圧縮された酸化剤ガスとしての酸素を含む空気が供給され、燃料電池スタック100のカソードから排出されるカソードオフガスは、カソードオフガス排出口12oから排出される。また、冷却水供給口16iには、図示しないラジエータによって冷却され、ポンプによって加圧された冷却水が供給され、燃料電池スタック100の内部を流れて、冷却水排出口16oから排出されて循環する。
エンドプレート10a,10bは、剛性を確保するために、鋼等の金属によって形成されている。また、絶縁板20a,20bは、ゴムや、樹脂等の絶縁性部材によって形成されている。また、集電板30a,30bは、ガス不透過な導電性部材によって形成されている。集電板30a,30bの上側長辺には、それぞれ出力端子32a,32bが設けられており、燃料電池スタック100で発電した電力を出力可能となっている。
A2.集電板:
図2は、集電板30aの構成を示す説明図である。図2(a)に、集電板30aと隣接する単セル40(端部セル)の平面図を示した。また、図2(b)に、集電板30aの平面図を示した。なお、ここでは、図示を簡略化するため、上述した各種マニホールドを構成する貫通孔の図示は省略した。また、本実施例では、集電板30bの構成も集電板30aの構成と同じである。
図2(a)に示したように、端部セル40を、図示しない空気供給部(図の下方)から近い順に、3つ領域A,B,Cに分割して説明する。端部セル40における領域Aでは、空気供給部から近いため、発電量が大きく、温度も高くなる。そして、空気供給部から離れるにしたがって、発電量が小さくなるとともに、温度も低くなる(領域B、領域C)。この傾向は、他の単セル40よりも、集電板30aへの放熱が大きい端部セル40において、顕著となる。そして、このことは、燃料電池スタック100全体の発電効率の低下を招く。そこで、本実施例では、集電板30aを以下に説明するように構成するものとした。
図2(b)に示したように、集電板30aは、電気抵抗率が互いに異なる3種類の導電性部材30a1,30a2,30a3からなる。導電性部材30a2の電気抵抗率R2は、導電性部材30a1の電気抵抗率R1よりも高く、また、導電性部材30a3の電気抵抗率R3は、導電性部材30a2の電気抵抗率R2よりも高い。本実施例では、導電性部材30a1,30a2,30a3として、それぞれ、銅、アルミニウム、ステンレス鋼を用いるものとした。なお、3種類の導電性部材30a1,30a2,30a3の厚さは均一、かつ、同一である。そして、図から分かるように、3種類の導電性部材30a1,30a2,30a3は、それぞれ、端部セル40における領域A,B,Cと当接する位置に配置されている。
こうすることによって、複数の単セル40で発電された電流が、集電板30aによって集電され、出力端子32aに流れる間に、集電板30aを構成する導電性部材30a1,30a2,30a3内で電気エネルギの一部が熱エネルギに変換され、導電性部材30a1,30a2,30a3の温度がそれぞれ上昇する。そして、導電性部材30a2の温度は、導電性部材30a1の温度よりも高くなり、また、導電性部材30a3の温度は、導電性部材30a2の温度よりも高くなる。したがって、端部セル40の面内における温度が互いに異なる領域A,B,Cを、それぞれ、集電板30aの面内における温度が互いに異なる導電性部材30a1,30a2,30a3によって加熱することができる。
以上説明した第1実施例の燃料電池スタック100によれば、先に説明したように、集電板30a,30bによって、これらと隣接する端部セル40に面内における領域A,B,Cを、それぞれ異なる温度で加熱し、端部セル40の面内における温度分布を均一化することによって、発電分布を均一化させ、端部セル40における発電効率を向上させることができる。この結果、燃料電池スタック100の発電効率を向上させることができる。本適用例は、端部セル40の温度が低下しやすい氷点下での発電時に特に有効である。
また、一般に、燃料電池スタックでは、端部セルにおいて、集電板への放熱により温度が低下しやすい傾向にあるため、発電時に生成された生成水が凝縮して、フラッディングが生じやすい傾向にあるが、本実施例の燃料電池スタック100によれば、端部セル40を集電板30a,30bによって加熱することができるので、端部セル40におけるフラッディングを抑制することもできる。
B.第2実施例:
第2実施例の燃料電池スタックの構成は、先に説明した第1実施例の燃料電池スタック100の構成とほぼ同じである。ただし、第2実施例の燃料電池スタックでは、集電板が第1実施例の燃料電池スタック100における集電板30a,30bと異なっている。以下、第2実施例の燃料電池スタックにおける集電板30Aa,30Abについて説明する。
図3は、第2実施例における集電板30Aaの構成を示す説明図である。図3(a)に、集電板30Aaの平面図を示した。また、図3(b)に、図3(a)におけるA−A断面図を示した。なお、本実施例においても、第1実施例における集電板30bに対応する集電板30Abの構成は、集電板30Aaの構成と同じである。
図示するように、集電板30Aaは、単一の導電性部材からなるとともに、厚さが互いに異なる3つの領域A1,A2,A3を有している。そして、領域A2における厚さは、領域A1における厚さよりも薄く設定されており、また、領域A3における厚さは、領域A2における厚さよりも薄く設定されている。したがって、領域A2における電気抵抗は、領域A1における電気抵抗よりも高くなり、また、領域A3における電気抵抗は、領域A2における電気抵抗よりも高くなる。なお、第2実施例の燃料電池スタックでは、2枚のエンドプレート10a,10bが平行に積層されるように、絶縁板の形状が設計されている。
こうすることによって、複数の単セル40で発電された電流が、集電板30Aaによって集電され、出力端子32aに流れる間に、集電板30Aa内で電気エネルギの一部が熱エネルギに変換され、集電板30Aaの温度は上昇する。そして、集電板30Aaにおける領域A2の温度は、集電板30Aaにおける領域A1の温度よりも高くなり、また、集電板30Aaにおける領域A3の温度は、集電板30Aaにおける領域A2の温度よりも高くなる。したがって、端部セル40の面内における温度が互いに異なる領域A,B,Cを、それぞれ、集電板30Aaの面内における温度が互いに異なる領域A1,A2,A3によって加熱することができる。
以上説明した第2実施例の燃料電池スタックによっても、集電板30Aa,30Abによって、これらと隣接する端部セル40に面内における領域A,B,Cを、それぞれ異なる温度で加熱し、端部セル40の面内における温度分布を均一化することによって、発電分布を均一化させ、端部セル40における発電効率を向上させることができる。この結果、燃料電池スタックの発電効率を向上させることができる。
C.第3実施例:
第3実施例の燃料電池スタックの構成も、先に説明した第1実施例の燃料電池スタック100の構成とほぼ同じである。ただし、第3実施例の燃料電池スタックでは、集電板が第1実施例の燃料電池スタック100における集電板30a,30bと異なっている。以下、第3実施例の燃料電池スタックにおける集電板30Ba,30Bbについて説明する。
図4は、第3実施例における集電板30Baの構成を示す説明図である。図4(a)に、集電板30Baの平面図を示した。また、図4(b)に、図4(a)におけるB−B断面図を示した。なお、本実施例においても、第1実施例における集電板30bに対応する集電板30Bbの構成は、集電板30Baの構成と同じである。
図示するように、集電板30Baは、単一の導電性部材からなるとともに、図の下方から上方にかけて、厚さが連続的に薄くなるように形成されている。したがって、集電板30Baにおける電気抵抗は、図の下方から上方にかけて連続的に高くなる。
なお、第3実施例の燃料電池スタックでは、2枚のエンドプレート10a,10bが平行に積層されるように、絶縁板の形状が設計されている。
こうすることによって、複数の単セル40で発電された電流が、集電板30Baによって集電され、出力端子32aに流れる間に、集電板30Ba内で電気エネルギの一部が熱エネルギに変換され、集電板30Baの温度は上昇する。そして、集電板30Baの温度は、下方から上方にかけて高くなる。したがって、端部セル40の面内における温度が互いに異なる領域A,B,Cを、それぞれ異なる温度で加熱することができる。
以上説明した第3実施例の燃料電池スタックによっても、集電板30Ba,30Bbによって、これらと隣接する端部セル40に面内における領域A,B,Cを、それぞれ異なる温度で加熱し、端部セル40の面内における温度分布を均一化することによって、発電分布を均一化させ、端部セル40における発電効率を向上させることができる。この結果、燃料電池スタックの発電効率を向上させることができる。
D.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
D1.変形例1:
上記第実施例では、説明の便宜上、端部セル40を3つの領域に区分したが、本発明はこれに限られない。端部セル40の面内における発電分布、および、温度分布に基づいて、適宜、複数の領域を設定するようにしてもよい。
また、上記実施例では、燃料電池スタック100において、図1に示した位置に、空気供給口12iや、カソードオフガス排出口12oや、水素供給口14iや、アノードオフガス排出口14oや、冷却水供給口16iや、冷却水排出口16oを配置するものとしたが、これらの配置は、任意に設定可能である。この場合も、端部セル40の面内における発電分布、および、温度分布に基づいて、適宜、上述した複数の領域を設定するようにすればよい。
D2.変形例2:
上記第1ないし第3実施例における集電板の特徴の一部を組み合わせるようにしてもよい。例えば、第1実施例における集電板30aにおいて、3種類の導電性部材30a1,30a2,30a3の厚さを段階的、あるいは、連続的に薄くするようにしてもよい。
D3.変形例3:
上記実施例では、集電板の面内において、集電板のバルクの電気抵抗を変化させるものとしたが、本発明は、これに限られない。集電板の面内において、端部セル40との接触抵抗を変化させるようにしてもよい。集電板と端部セル40との接触抵抗は、例えば、集電板の端部セル40との接触面の複数の領域に、互いに異なる表面処理を施すことによって変化させることができる。
本発明の第1実施例としての燃料電池スタック100の概略構成を示す斜視図である。 集電板30aの構成を示す説明図である。 第2実施例における集電板30Aaの構成を示す説明図である。 第3実施例における集電板30Baの構成を示す説明図である。
符号の説明
100…燃料電池スタック
10a,10b…エンドプレート
12i…空気供給口
12o…カソードオフガス排出口
14i…水素供給口
14o…アノードオフガス排出口
16i…冷却水供給口
16o…冷却水排出口
20a,20b…絶縁板
30a,30b,30Aa,30Ba…集電板
30a1,30a2,30a3…導電性部材
32a…出力端子
40…単セル、端部セル

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する単セルを複数積層させた燃料電池スタックであって、
    複数の前記単セルの積層方向の両端部にそれぞれ配置され、前記複数の単セルで発電された電流を集電する集電板を備え、
    前記集電板は、
    第1の集電領域と、
    前記集電された電流を外部に出力する出力端子を有し、前記第1の集電領域よりも電気抵抗が高い第2の集電領域と、
    を備える燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、
    前記集電板に隣接する前記単セルは、
    第1のセル領域と、
    前記第1のセル領域よりも発電量が小さい第2のセル領域と、を有しており、
    前記集電板において、前記第1の集電領域は、前記第1のセル領域と当接するように配置され、前記第2の集電領域は、前記第2のセル領域と当接するように配置されている、燃料電池スタック。
  3. 請求項1または2記載の燃料電池スタックであって、
    前記集電板は、厚さが略均一であるとともに、前記第1の集電領域、および、前記第2の集電領域は、電気抵抗率が互いに異なる導電性材料からなる、燃料電池スタック。
  4. 請求項1または2記載の燃料電池スタックであって、
    前記集電板は、単一の導電性材料からなるとともに、前記第2の集電領域における厚さが、前記第1の集電領域における厚さよりも薄くなるように形成されている、燃料電池スタック。
  5. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する単セルを複数積層させた燃料電池スタックにおける複数の前記単セルの積層方向の両端部にそれぞれ配置され、前記複数の単セルで発電された電流を集電する集電板であって、
    第1の集電領域と、
    前記集電された電流を外部に出力する出力端子を有し、前記第1の集電領域よりも電気抵抗が高い第2の集電領域と、
    を備える集電板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009231168A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Kyocera Corp セルスタックおよび燃料電池モジュール
JP2010103076A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Hyundai Motor Co Ltd 燃料電池用集電装置及びその制御方法
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