JP2009174252A - コンクリート構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セグメント1は、トンネル周方向に沿って略円弧状に湾曲されるとともに円弧板状をなすセグメント1の内周側と外周側に配置される一対の主鋼材21A、21Bと、一対の主鋼材21A、21B同士を連結する連結部材22、22、…と、一対の主鋼材21A、21Bのそれぞれの対向面21a、21bに突出した状態で一体に設けられたジベル5、5、…とを備えている。ジベル5は、トンネル周方向に向けて傾斜するテーパ面5a、5bを形成している。
【選択図】図2
Description
特許文献1は、板状の鋼材で囲われた円弧板状の外側鋼殻内に鋼材を設け、その鋼材の外面にずれ止め用のジベルを溶接しておき、鋼材と内側鋼殻の空間部分にコンクリートを充填するようにしたものである。
本発明では、主鋼材のジベルにテーパ面が形成されているので、コンクリート構造体に内部の主鋼材の対向面に沿った方向の過大な力が働いたときに、ジベルのテーパ面の傾斜方向に沿ってせん断力(第1せん断力)が生じ、テーパ面とコンクリートとがその接触面で相対的にずれる力が働くことになる。そして、主鋼材の対向面とそれらの内側のコンクリート(内側コンクリート)との接触面には、せん断力(第2せん断力)が作用し、その第2せん断力の分力は内側コンクリートに対して主鋼材が離れる方向に作用している。そのため、第1せん断力が第2せん断力に対して斜め方向、すなわち前記分力と略同方向となってその分力が増大することになるが、主鋼材同士が連結部材によって連結されているので、その連結部材によって分力に抵抗させることができ、コンクリートと主鋼材とを一体化させて両者が分離して破壊されることを防ぐことができる。さらに、第1せん断力による分力を増大させることで、主鋼材同士の対向面とコンクリートとの接触面に生じるせん断力(第2せん断力)が小さくなるため、第2せん断力によって生じる主鋼材の対向面とコンクリートとの接触面のずれを抑えることができる。
本発明では、ジベルにおける断面視左右両側にテーパ面が形成されているので、その左右いずれの方向から作用する力に対応してテーパ面に沿った方向のせん断力(第1せん断力)を発生させることができる。
本発明では、主鋼材の対向面に沿った方向の力が働いたときに、その力を複数のテーパ面によって対応することができるため、テーパ面に沿った方向のせん断力(第1せん断力)がより一層増大され、それに伴って第2せん断力をより小さくすることができる。
図1は本発明の第一の実施の形態によるセグメントの一部破断斜視図、図2は図1に示すセグメントの縦断面図、図3は図1に示すセグメントのA−A線断面図、図4は主鋼材に固定したジベルの配置状態を示す平面図、図5はジベルと連結部材の作用を説明するための要部拡大図である。
主鋼材21A、21Bは、例えばスチールなどの材料からなり、トンネルの地山側に寄った外周面側に配置されるものを符号21Aとし、同じく内空側に寄った内周面側に配置されるものを符号21Bとする。そして、一対の主鋼材21A、21Bの組み合わせは、トンネル軸方向に所定間隔をもって略平行に複数設けられている。
さらに正確には、主鋼材21の幅方向略中央部で分離された状態となっている。つまり、この分離されている位置は、連結部材22の一端が固着する箇所となっている。なお、主鋼材21の対向面21a、21bに対するテーパ面5a、5bの傾斜角度は、任意に設定することができるが本第一の実施の形態では対向面21a、21bに対して略45度となっている。
図5に示すように、セグメント1がトンネル内に設置された状態において、例えば地山の土圧などの荷重によってセグメント1に曲げ応力が作用して、トンネル周方向に沿った方向(矢印P1方向)の過大な力が働いたときに、主鋼材21A、21Bのジベル5にテーパ面5aが形成されているので、このテーパ面5aにおいて前記力P1はテーパ面5aに沿った方向(矢印E1方向)となるとともに、ジベル5のテーパ面5aの傾斜方向に沿ってせん断力(第1せん断力τ1)が生じる。つまり、テーパ面5aとコンクリート3とがその接触面で相対的にずれる力が働くことになる。
しかも、第1せん断力τ1による分力F1、F2を増大させることによって、主鋼材21A、21B同士の対向面21a、21bとそれらの内側のコンクリート3との接触面に生じる第2せん断力τ2が小さくなるため、第2せん断力τ2によって生じる前記接触面のずれを抑え、せん断破壊の発生を防ぐことができる。
図6は本発明の第二の実施の形態によるセグメントのジベルの構造を示す図であって、図5に対応する図である。
図6に示すように、第二の実施の形態によるセグメント1Aのジベル5Aは、第一の実施の形態における断面視台形状(図5参照)のジベル5の形状に代えて、断面視三角形状をなしている。つまり、本ジベル5Aは、三角形状の二辺がトンネル周方向(主鋼材21A、21Bの軸方向)に対して傾斜するテーパ面5c、5dを形成させている。
第一及び第二の実施の形態ではコンクリート構造体としてシールドトンネルに構築されるセグメント1、1A(図1、図6参照)としているが、図7に示す第三の実施の形態では、セグメント1、1Aに代えて橋梁、道路等に採用され、工場などで製造されるプレキャスト床版1Bとしている。
図7(a)及び(b)に示すように、本プレキャスト床版1Bは、平面視略長方形の箱形状をなし、長辺方向の端面を接合端面13、13とし、その接合端面13、13に備えた図示しない継手によって隣接するプレキャスト床版に接合される構成となっている。そして、プレキャスト床版1Bは、コンクリート3内にプレキャスト床版1Bの短手方向に延びる上下一対の主鋼材21A、21Bが設けられている。主鋼材21A、21B同士は、第一及び第二の実施の形態と同様の連結部材22によって連結されている。ここで、本プレキャスト床版1Bでは、一対の主鋼材21A、21Bの組み合わせが、短手方向に所定間隔をもって4つ配置されている。そして、主鋼材21A、21Bの対向面21a、21bには、第一の実施の形態と同様の断面視略台形状のテーパ面5a、5bを有するジベル5が設けられている。
図8に示す変形例では、上述した第一の実施の形態で主鋼材21A、21B同士の対向面21a、21bのみに備えたジベル5、5、…に加えて、各主鋼材21A、21Bの対向面21a、21bと反対の面(外方面21c、21d)に第2ジベル6、6、…を備えた構成となっている。この第2ジベル6の形状は、ジベル5と同形状をなし、鋼材からなり、トンネル周方向(或いは、主鋼材21A、21Bの軸方向)に向けて傾斜するテーパ面6a、6bを有するとともに、主鋼材21A、21Bのそれぞれの外方面21c、21dより突出した状態で主鋼材21A、21Bに一体的に設けられている。
本変形例では、主鋼材の対向面側に設けたジベル5は、第一の実施の形態と同様にコンクリート3と主鋼材21A、21Bとの一体性を増強させ、主鋼材21A、21Bがコンクリート3と分離して破壊されることを防ぐことができる。さらに、主鋼材21A、21Bに第2ジベル6を設けたことで、例えばセグメント1に外力が作用したときに、セグメント1のコンクリート3にかかる力の向きを第2ジベル6のテーパ面6a、6bに沿う方向に分散させることができるので、セグメント表面に生じるひび割れを分散させることができる。
例えば、本第一及び第二の実施の形態ではセグメント1、1A、第三の実施の形態ではプレキャスト床版1Bをコンクリート構造体としているが、これらに限定されることはなく、例えばSRC造をなす建築構造物の梁材や柱材などとして使用されるコンクリート構造体であってもかまわない。
また、セグメント1、1Aやプレキャスト床版1Bのように予め工場などで製作されるコンクリート製品であることに限定されることはなく、現場でコンクリート打設して構築されるSRC造のコンクリート構造体であってもよい。要は、コンクリート内部に複数の鋼材が配置され、それらの鋼材の対向面にテーパ面を有するジベルが設けられていればよいのである。
1B プレキャスト床版(コンクリート構造体)
2 鋼材
21、21A、21B 主鋼材
21a、21b 対向面
3 コンクリート
5、5A ジベル
5a、5b、5c、5d テーパ面
Claims (3)
- コンクリート内に配置される複数の主鋼材と、
前記主鋼材同士を連結する連結部材と、
前記連結される主鋼材のそれぞれの対向面から突出して設けられるとともに、前記主鋼材の軸方向に向けて傾斜するテーパ面を有するジベルと、
を備えていることを特徴とするコンクリート構造体。 - 前記ジベルの前記テーパ面は、断面視で左右両側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体。
- 前記ジベルは、前記テーパ面を同一方向に向けた状態で複数配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート構造体。
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