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JP2009173629A - Rsk1阻害作用を有する新規スピロインダン誘導体 - Google Patents

Rsk1阻害作用を有する新規スピロインダン誘導体 Download PDF

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JP2009173629A
JP2009173629A JP2008271313A JP2008271313A JP2009173629A JP 2009173629 A JP2009173629 A JP 2009173629A JP 2008271313 A JP2008271313 A JP 2008271313A JP 2008271313 A JP2008271313 A JP 2008271313A JP 2009173629 A JP2009173629 A JP 2009173629A
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JP
Japan
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group
substituted
substituent
lower alkyl
amino
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Pending
Application number
JP2008271313A
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English (en)
Inventor
Kenichi Asakawa
堅一 浅川
Masaya Hashimoto
雅也 橋本
Hirokatsu Ito
裕勝 伊藤
Masayuki Nakamura
昌幸 中村
Katsumasa Nonoshita
克昌 野々下
Mitsuru Okubo
満 大久保
Atsushi Sato
淳志 佐藤
Hirobumi Takahashi
博文 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Banyu Phamaceutical Co Ltd filed Critical Banyu Phamaceutical Co Ltd
Priority to JP2008271313A priority Critical patent/JP2009173629A/ja
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
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Abstract

【課題】RSK1阻害作用に基づいて腫瘍細胞の増殖を阻害し、抗腫瘍効果を発揮する新規化合物、及び該化合物を含有する医薬組成物、RSK1阻害剤、並びに抗がん剤の提供。
【解決手段】下式の化合物を代表例とする新規スピロインダン誘導体、及び該化合物を含有する医薬組成物、RSK1阻害剤、並びに抗がん剤。
Figure 2009173629

【選択図】なし

Description

本発明は医薬の分野で有用であり、さらに詳細には、RSK1阻害作用に基づいて腫瘍細胞の増殖を阻害し、抗腫瘍効果を発揮する、新規スピロインダン誘導体、及びそれを含むRSK1阻害作用並びに抗がん剤に関する。
癌細胞において遺伝子の異常が見られることは広く知られており、これまでに多くの癌遺伝子や癌抑制遺伝子が見出されている。がんは、このような遺伝子変異の蓄積によって発症し、その結果発現する変異遺伝子産物が、細胞の分化やアポトーシスを阻害し、無秩序な細胞増殖を引き起こす結果であると考えられている。このような、癌遺伝子のひとつとしてRASが知られている。RASの活性化型変異は多くの癌で見出されており、活性化したRASは下流のMAPK(Mitogen−activated protein (MAP) kinases)パスウェイを活性化し細胞の無秩序な増殖を引き起こすことが明らかになっている[ジャーナル オブ ナショナル キャンサー インスティテュート(J.Natl.Cancer Inst.)、第93巻、1062頁、2001年]。ヒトのRSK1は1994年にクローニングされ[アメリカン ジャーナル オブ フィジオロジー(Am.J.Physiol.)、第226巻(Cell Physiol.35)、C351−C359頁、1994年]、細胞内のシグナル伝達においてRAS/MAPKパスウェイの下流に位置し、ERK1/2(Extracellular signal−regulated kinases)によって活性化される蛋白質であることが示されている[ジャーナル オブ バイオロジカルケミストリー(J.Biol.Chem.)、第273巻、1496頁、1998年]。ヒトのRSKファミリーキナーゼには、現在4つのアイソフォームRSK1、RSK2、RSK3、RSK4と構造的に類似したMSK1(Mitogen− and stress−activated protein kinase 1)及びMSK2が知られている[ジャーナル オブ セル サイエンス(J.Cell Sci.)、第119巻、3021頁、2006年]。RSKファミリーキナーゼは、2つのキナーゼドメインを持つセリン/スレオニンキナーゼである点において他のセリン/スレオニンキナーゼと異なっている[モレキュラー アンド セルラー バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)、第16巻、1212頁、1996年]。活性化されたRSK1は、細胞内で種々の転写因子をリン酸化することにより核内のシグナル伝達に関与すること[モレキュラー アンド セルラー エンドクライノロジー(Mol.Cell.Biol.Endocrinol.)、第151巻、65頁、1999年]、また、活性化されたRSK1は、Bad[サイエンス(Science)、第286巻、1358頁、1999年;カレントバイオロジー(Curr.Biol.)、第10巻、127頁、2000年]やC/EBPβ[モレキュラーセル(Mol.Cell)、第8巻、807頁、2001年]をリン酸化することでアポトーシスを阻害すること、が報告されている。また、RSK1は、多くの原発腫瘍や株化細胞において活性化しており[オンコジーン(Oncogene)、第18巻、813ページ、1999年]、DNAに障害を誘導する薬剤によっても活性化を受けることが知られている[ジャーナル オブ インベスティゲーティブ ダーマトロジー(J.Invent.Dermatol.)、第127巻、2207頁、2007年]。これらのことは、RSK1活性の阻害が、がん細胞の増殖抑制等につながることを示唆している。即ち、RSK1阻害剤が、抗がん剤として有望であることが期待される。
ここで、過去にRSK1阻害作用を有する化合物に関する特許出願はなされている(国際公開第2003/105766号パンフレット、国際公開第2005/00197号パンフレットなど)。しかしながら、優れたRSK1阻害作用を有するスピロインダン誘導体については、今まで報告されていない。
国際公開第2003/080610号パンフレット
優れたRSK1阻害作用を示し、また、それに基づく細胞増殖抑制作用を示す、新規スピロインダン誘導体を創製することが本発明の解決課題である。
本発明者等は、上記課題を解決すべく、新規スピロインダン誘導体を広く合成し、下記一般式[I]で表される化合物が、優れたRSK1阻害作用、及びそれに基づく細胞増殖抑制作用を示すことを見いだして本発明を完成した。
即ち、本発明は、
式(I):
Figure 2009173629
[式中、
mは、1、2又は3であり、
nは、1、2又は3であり、
kは、1からmまでの整数を表し、
lは、1からnまでの整数を表し、
は、N又はCRX1であり、
は、N又はCRX2であり、
は、N又はCRX3であり、
は、N又はCRX4であり、
但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし2個が、Nであり;
は、N又はCRY1であり、
は、N又はCRY2であり、
は、N又はCRY3であり、
は、N又はCRY4であり、
但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし2個が、Nであり;
及びZは、それぞれ独立して、CO、O、CRZaZa’又はNRZbであるが、但し、Z及びZがそれぞれ独立してCRZaZa’であるとき、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、
Figure 2009173629
で表され;
は、N又はCRZcであり;
Wは、
Figure 2009173629
又は、
Figure 2009173629
であり、ここで、
は、N又はCであり、
は、O、S、N又はCRW2であり、
は、O、S、N、CRW3又はNRW3であり、
は、N又はCRW4であり、
は、N又はCRW5であり、
は、N又はCRW6であり、
但し、W、W及びWのうち、0個ないし1個が、Nであり;
mが1、2又は3のとき、下記部分:
Figure 2009173629
は、それぞれ、次のように表され;
Figure 2009173629
nが1、2又は3のとき、下記部分:
Figure 2009173629
は、それぞれ、次のように表され;
Figure 2009173629
a1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であるか、
或いは、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’に関して、(i)Ra1及びRa1’のいずれか一方、(ii)Ra2及びRa2’のいずれか一方、(iii)Ra3及びRa3’ のいずれか一方、(iv)Rb1及びRb1’のいずれか一方、(v)Rb2及びRb2’のいずれか一方、並びに(vi)Rb3及びRb3’のいずれか一方、からなる6個の基の群から選ばれる2個の基が一緒になって、−(CH−(ここで、nは、1、2、又は3である。)を形成し、かつ、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’のうち、−(CH−の形成に関与しない基は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
X1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。)、
或いは、RX1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
Y1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群M>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されているアルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
1c)低級アルキル基;
2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。)、
或いは、RY1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’は、それぞれ独立して、H、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)、但し、RZa1及びRZa1’のいずれか一方と、RZa2及びRZa2’のいずれか一方は、一緒になって2重結合又はエポキシを形成してもよく;
Zbは、H、P、又は置換されてもよい低級アルキル基であり、ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1d)ないし3d):
1d)低級アルキル基;
2d)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3d)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。);
Zcは、H又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
W2、RW3、RW4、RW5及びRW6は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、シアノ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
<置換基群L>、<置換基群M>、<置換基群L>、及び<置換基群M>は、下記のように定義される。
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群M>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群M>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
]で示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
一つの実施態様では、本発明は、式(I):
Figure 2009173629
[式中、
は、N又はCRX1であり、
は、N又はCRX2であり、
は、N又はCRX3であり、
は、N又はCRX4であり、
但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし2個が、Nであり;
は、N又はCRY1であり、
は、N又はCRY2であり、
は、N又はCRY3であり、
は、N又はCRY4であり、
但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし2個が、Nであり;
及びZは、それぞれ独立して、CO、O、CRZaZa’又はNRZbであるが、但し、Z及びZがそれぞれ独立してCRZaZa’であるとき、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、
Figure 2009173629
で表され;
Wは、
Figure 2009173629
又は、
Figure 2009173629
であり、ここで、
は、N又はCであり、
は、O、S、N又はCRW2であり、
は、O、S、N、CRW3又はNRW3であり、
は、N又はCRW4であり、
は、N又はCRW5であり、
は、N又はCRW6であり、
但し、W、W及びWのうち、0個ないし1個が、Nであり;
a1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であるか、
或いは、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’ に関して、(i)Ra1及びRa1’のいずれか一方、(ii)Ra2及びRa2’のいずれか一方、(iii)Rb1及びRb1’のいずれか一方、並びに、(iv)Rb2及びRb2’のいずれか一方、からなる4個の基の群から選ばれる2個の基が一緒になって、−(CH−(ここで、nは、1、2、又は3である。)を形成し、かつ、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’のうち、−(CH−の形成に関与しない基は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
X1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。)、
或いは、RX1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
Y1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群M>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されているアルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
1c)低級アルキル基;
2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。)、
或いは、RY1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’は、それぞれ独立して、H、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)、但し、RZa1及びRZa1’のいずれか一方と、RZa2及びRZa2’のいずれか一方は、一緒になって2重結合又はエポキシを形成してもよく;
Zbは、H、P、又は置換されてもよい低級アルキル基であり、ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1d)ないし3d):
1d)低級アルキル基;
2d)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3d)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。);
W2、RW3、RW4、RW5及びRW6は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、シアノ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
<置換基群L>、<置換基群M>、<置換基群L>、及び<置換基群M>は、下記のように定義される。
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群M>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群M>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
]で示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル、に関する。
また、本発明は、哺乳類(特にヒト)におけるがんを治療する方法であって、当該哺乳類に治療上の有効量のRSK1阻害剤を投与することを特徴とする方法、及び哺乳類(特にヒト)におけるがんを治療する方法であって、当該哺乳類に治療上の有効量の上記式(I)の化合物を投与することを特徴とする方法、に関する。
さらに、本発明は、RSK1阻害剤を有効成分として含有するがん治療剤、及び上記式(I)の化合物を有効成分として含有するがん治療剤、に関する。
次に、本明細書に記載された記号及び用語について説明する。
上記式(I)中の「低級アルキル基」とは、炭素数1ないし6個の直鎖状又は分岐状のアルキル基をいい、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルケニル基」とは、炭素数2ないし6個の直鎖状又は分岐状のアルケニル基をいい、例えばビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキシニル基、3−ヘキシニル基、5−ヘキシニル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルキニル基」とは、炭素数2ないし6個の直鎖状又は分岐状のアルキニル基をいい、例えばエチニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、2−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「シクロアルキル基」とは、3員ないし8員の脂肪族環状基であり、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「アリール基」とは、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「複素環基」とは、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基をいう。ここで、「芳香族複素環基」とは、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む、芳香族複素環基をいい、例えば、5員ないし7員の単環式複素環基、及び、これに3員ないし8員の環が縮合した縮環式複素環基などであり、具体的には、チエニル基、ピロリル基、フリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、インドリル基、キノキサリニル基、キノリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニル基などが挙げられる。一方、「脂肪族複素環基」とは、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含み、単環又は2環ないし3環からなる縮合環である、飽和若しくは不飽和脂肪族複素環基をいい、例えば、アゼチジル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリノ基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリジニル基、チオモルホリノ基、テトラヒドロキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「ハロゲン原子」としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、中でも例えばフッ素原子、塩素原子、又は臭素原子が好ましい。
上記式(I)中の「低級アルキルアミノ基」とは、アミノ基に上記「低級アルキル基」がN−置換した基をいい、例えばN−メチルアミノ基、 N−エチルアミノ基、 N−プロピルアミノ基、 N−イソプロピルアミノ基、 N−ブチルアミノ基、 N−イソブチルアミノ基、 N−tert−ブチルアミノ基、 N−ペンチルアミノ基、 N−ヘキシルアミノ基等が挙げられる。
上記式(I)中の「ジ低級アルキルアミノ基」とは、アミノ基に上記「低級アルキル基」がN,N−ジ置換した基をいい、例えばN,N−ジメチルアミノ基、 N,N−ジエチルアミノ基、 N,N−ジプロピルアミノ基、 N,N−ジイソプロピルアミノ基、 N,N−ジブチルアミノ基、 N,N−ジイソブチルアミノ基、 N,N−ジ−tert−ブチルアミノ基、 N,N−ジペンチルアミノ基、 N,N−ジヘキシルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルキルアミノカルボニル基」とは、カルボニル基に上記「低級アルキルアミノ基」が結合した基をいい、例えばN−メチルアミノカルボニル基、 N−エチルアミノカルボニル基、 N−プロピルアミノカルボニル基、 N−イソプロピルアミノカルボニル基、 N−ブチルアミノカルボニル基、 N−イソブチルアミノカルボニル基、 N−tert−ブチルアミノカルボニル基、 N−ペンチルアミノカルボニル基、 N−ヘキシルアミノカルボニル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「ジ低級アルキルアミノカルボニル基」とは、カルボニル基に上記「ジ低級アルキルアミノ基」が結合した基をいい、例えばN,N−ジメチルアミノカルボニル基、 N,N−ジエチルアミノカルボニル基、 N,N−ジプロピルアミノカルボニル基、 N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル基、 N,N−ジブチルアミノカルボニル基、 N,N−ジイソブチルアミノカルボニル基、 N,N−ジ−tert−ブチルアミノカルボニル基、 N,N−ジペンチルアミノカルボニル基、 N,N−ジヘキシルアミノカルボニル基、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル基、N−メチル−N−プロピルアミノカルボニル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルコキシ基」とは、酸素原子に「低級アルキル基」が結合した基をいい、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルコキシカルボニル基」とは、カルボニル基に上記「低級アルコキシ基」が結合した基をいい、具体的には例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、イソヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルコキシカルボニルアミノ基」とは、アミノ基に上記「低級アルコキシカルボニル基」がN−置換した基をいい、具体的には例えばメトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、プロポキシカルボニルアミノ基、イソプロポキシカルボニルアミノ基、ブトキシカルボニルアミノ基、イソブトキシカルボニルアミノ基、sec−ブトキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、ペンチルオキシカルボニルアミノ基、ネオペンチルオキシカルボニルアミノ基、ヘキシルオキシカルボニルアミノ基、イソヘキシルオキシカルボニルアミノ基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルカノイル基」とは、カルボニル基に上記「低級アルキル基」が結合した基をいい、カルボニル基に炭素数1ないし5個のアルキル基が結合した基が好ましく、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ペンタノイル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルカノイルオキシ基」とは、酸素原子に上記「低級アルカノイル基」が結合した基をいい、例えばアセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ペンタノイルオキシ基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルキルチオ基」とは、硫黄原子に上記「低級アルキル」が結合した基をいい、例えばメチルチオ基、 エチルチオ基、 ブチルチオ基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルキルスルホニル基」とは、スルホニル基に上記「低級アルキル基」が結合した基をいい、例えばメチルスルホニル基、 エチルスルホニル基、 ブチルスルホニル基等が挙げられる。
上記式(I)中の「低級アルキルスルホニルアミノ基」とは、アミノ基に上記「低級アルキルスルホニル基」がN−置換した置換基をいい、例えばメチルスルホニルアミノ基、 エチルスルホニルアミノ基、 ブチルスルホニルアミノ基等が挙げられる。
本明細書で用いる「RSK1阻害剤」とは、ヒトのRSKファミリーキナーゼのうち、RSK1を阻害する化合物ないし薬剤である。
本明細書で用いる「その薬学的に許容し得る塩若しくはエステル」、及び「薬学的に許容できる担体又は希釈剤」の説明は後述する。
本明細書で用いる「がん治療」という用語は、がん患者に対して、抗がん剤を投与することにより、がん細胞の増殖を阻害することを意味する。好ましくは、かかる治療は、がん増殖を後退、即ち、測定可能ながんの大きさを減縮させることができる。さらに好ましくは、かかる治療は、がんを完全に消失させる。
本明細書で用いる「がん」という用語は、固形がん及び造血器がんである。ここで、固形がんは、例えば、脳腫瘍、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がん、胆のう・胆管がん、肝がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮がん、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、睾丸がん、胎児性がん、ウイルス腫瘍、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫、軟部肉腫などである。一方、造血器がんとしては、例えば、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、真性多血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫などである。
本明細書で用いる「製剤」という用語は、経口製剤及び非経口製剤を含む。経口製剤としては、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤などであり、一方、非経口製剤としては、例えば、溶液若しくは懸濁液等の殺菌した液状の製剤、具体的には、注射剤、点滴剤などであり、好ましくは、静脈内注射剤又は静脈内点滴剤である。
本発明に係る「製剤」においては、通常、本発明に係る化合物の治療上の有効量を薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と共に含んでいてもよい。この製剤化技術は、当該技術分野の当業者にとって技術常識であると考えられ、よく知られている。好ましくは、薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、当業者によく知られている多くの方法で経口製剤用、静脈内点滴用又は注射用に製剤化することができる。
また、上記式(I)の化合物は、「抗がん性アルキル化剤」、「抗がん性代謝拮抗物質」、「抗がん性抗生物質」、「植物由来抗がん剤」、「抗がん性白金配位化合物」、「抗がん性カンプトテシン誘導体」、「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」、「モノクローナル抗体」、「インターフェロン」、「生物学的応答調節剤」、及び「その他抗がん剤」から選ばれる抗がん剤の1種又は2種以上と組み合わせてがん治療のために投与されてもよい。
本明細書で用いる「抗がん性アルキル化剤」は、抗がん活性を有するアルキル化剤を意味し、ここで、「アルキル化剤」とは、一般に、有機化合物の水素原子をアルキル基で置換するアルキル化反応において、アルキル基を与えるものをいう。「抗がん性アルキル化剤」は、例えば、ナイトロジェン マスタード N−オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド又はカルムスチンなどである。
本明細書で用いる「抗がん性代謝拮抗物質」は、抗がん活性を有する代謝拮抗物質をいい、ここで、「代謝拮抗物質」とは、広義には、生体にとって重要な代謝物(ビタミン、補酵素、アミノ酸、糖類など)と構造上又は機能上類似しているために、正常な物質代謝を行わなくさせる物質や、電子伝達系を阻害することによって高エネルギー中間体をつくれなくさせる物質を包含する。「抗がん性代謝拮抗物質」は、例えば、メトトレキサート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン又はペメトレクスド ジソディウムなどであり、好ましくは、5−フルオロウラシル、S−1、ゲムシタビンなどである。
本明細書で用いる「抗がん性抗生物質」は、抗がん活性を有する抗生物質をいい、ここで、「抗生物質」とは、微生物によってつくられるか、又は有機合成によりつくられ、微生物その他の生物細胞の発育その他の機能を阻害する物質を包含する。「抗がん性抗生物質」は、例えば、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルチノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス又はバルルビシンなどである。
本明細書で用いる「植物由来抗がん剤」は、植物を起源として見いだされた抗がん活性を有する化合物であるか、或いは、その化合物を化学修飾を加えた化合物を包含する。「植物由来抗がん剤」は、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エトポシド、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル、ビノレルビンなどである。
本明細書で用いる「抗がん性カンプトテシン誘導体」は、カンプトテシン自身を含み、構造的にカンプトテシンに関連するがん細胞増殖阻害性化合物を意味する。「抗がん性カンプトテシン誘導体」としては、特に限定されないが、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、トポテカン、イリノテカン、9−アミノカンプトテシンなどが挙げられる。なお、イリノテカンは、生体内で代謝されてSN−38として抗がん作用を示す。カンプトテシン誘導体は、作用機構および活性はほぼカンプトテシンと同様と考えられる(新田 他、癌と化学療法、14,850−857(1987)など)。
本明細書で用いる「抗がん性白金配位化合物」は、抗がん活性を有する白金配位化合物をいい、ここで、「白金配位化合物」は、イオンの形態で白金を提供する白金配位化合物を意味する。好ましい白金化合物としては、シスプラチン;シス−ジアンミンジアコ白金(II)−イオン;クロロ(ジエチレントリアミン)−白金(II)クロリド;ジクロロ(エチレンジアミン)−白金(II);ジアンミン(1,1−シクロブタンジカルボキシラト)白金(II)(カルボプラチン);スピロプラチン;イプロプラチン;ジアンミン(2−エチルマロナト)−白金(II);エチレンジアミンマロナト白金(II);アクア(1,2−ジアミノジシクロヘキサン)スルファト白金(II);アクア(1,2−ジアミノジシクロヘキサン)マロナト白金(II);(1,2―ジアミノシクロヘキサン)マロナト白金(II);(4−カルボキシフタラト)(1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)−(イソシトラト)白金(II);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)オキサラト白金(II);オルマプラチン;テトラプラチン;カルボプラチン;ネダプラチン及びオキザリプラチンである。また、本明細書で挙げた他の抗がん性白金配位化合物は、公知であり、商業的に入手可能であり、及び/又は、慣用技術によって当業者が製造することができる。
本明細書で用いる「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」とは、抗がん活性を有するチロシンキナーゼ阻害剤をいい、ここで、「チロシンキナーゼ阻害剤」とは、ATPのγ−リン酸基をタンパク質の特定のチロシンのヒドロキシル基に転移する「チロシンキナーゼ」を阻害する化学物質をいう。「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」としては、ゲフィチニブ、イマチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、ダザチニブ、エルロチニブなどが挙げられる。
本明細書で用いる「モノクローナル抗体」は、単クローン性抗体ともいわれ、単一クローンの抗体産生細胞が産生する抗体をいい、例えば、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ、トラスツズマブなどが挙げられる。
本明細書で用いる「インターフェロン」とは、抗がん活性を有するインターフェロンをいい、一般に、ウイルス感染に際して、ほとんどすべての動物細胞が生産・分泌する分子量約2万の糖タンパク質であり、ウイルス増殖抑制のみならず、細胞(特に腫瘍細胞)の増殖抑制や、ナチュラルキラー活性の増強をはじめ多様な免疫エフェクター作用があり、サイトカインの1種と位置づけられる。「インターフェロン」としては、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、インターフェロンγ−n1などが挙げられる。
本明細書で用いる「生物学的応答調節剤」とは、いわゆるバイオロジカル・レスポンス・モディファイヤー(biological response modifier; BRM)であり、一般に、生体のもつ防御機構や組織細胞の生存、増殖、または分化など生物学的反応を調節することによって、腫瘍や感染あるいはその他の疾病に対して、個体に利する方向にもっていくことを目的とする物質や薬剤の総称をいう。「生物学的応答調節剤」としては、例えば、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、ウベニメクスなどが挙げられる。
本明細書で用いる「その他抗がん剤」とは、抗がん活性を有する上記のいずれにも属しない抗がん剤をいう。「その他抗がん剤」としては、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノイン、アレファセプト、ダルベポエチン アルファ、アナストロゾール、エキセムスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブ オクタソディウム、デニリューキン ジフティトクス、アルデスリューキン、チロトロピン アルファ、アルセニック トリオキシド、ボルテゾミブ、カペシタビン、ゴセレリン、などが挙げられる。
上記「抗がん性アルキル化剤」、「抗がん性代謝拮抗物質」、「抗がん性抗生物質」、「植物由来抗がん剤」、「抗がん性白金配位化合物」、「抗がん性カンプトテシン誘導体」、「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」、「モノクローナル抗体」、「インターフェロン」、「生物学的応答調節剤」、及び「その他抗がん剤」は、いずれも公知であり、商業的に入手可能であり、或いは、それ自体公知の方法ないし周知・慣用的な方法によって当業者が製造することができる。また、 ゲフィチニブの製造方法は、例えば、米国特許第5,770,599号明細書に;セツキシマブの製造方法は、例えば、国際公開WO96/40210号パンフレットに; ベバシズマブの製造方法は、例えば、国際公開WO94/10202号パンフレットに; オキザリプラチンの製造方法は、例えば、米国特許第5,420,319号明細書、同第5,959,133号明細書に; ゲムシタビンの製造方法は、例えば、米国特許第5,434,254号明細書、同第5,223,608号明細書に; カンプトテシンの製造方法は、米国特許第5,162,532号明細書、同第5,247,089号明細書、同第5,191,082号明細書、同第5,200,524号明細書、同第5,243,050号明細書、同第5,321,140号明細書に; イリノテカンの製造方法は、例えば、米国特許第4,604,463号明細書に; トポテカンの製造方法は、例えば、米国特許第5,734,056号明細書に; テモゾロミドの製造方法は、例えば、日本特許公報平4−5029号明細書に; リツキシマブの製造方法は、日本公表特許公報平2−503143号明細書に、それぞれ記載されている。
上記の抗がん性アルキル化剤については、例えば、ナイトロジェンマスタード N−オキシドは、ナイトロミン(商品名)として三菱ウェルファーマから; シクロホスファミドは、エンドキサン(商品名)として塩野義製薬から; イホスファミドは、イフォミド(商品名)として塩野義製薬から; メルファランは、アルケラン(商品名)としてグラクソスミスクラインから; ブスルファンは、マブリン(商品名)として武田薬品から; ミトブロニトールは、ミエブロール(商品名)として杏林製薬から; カルボコンは、エスキノン(商品名)として三共から; チオテパは、テスパミン(商品名)として住友製薬から; ラニムスチンは、シメリン(商品名)として三菱ウエルファーマから; 及びニムスチンは、ニダラン(商品名)として三共から; テモゾロミドは、テモダール(商品名)としてシェリングから; 及びカルムスチンは、グリアデル ウォファー(商品名)としてグリフォードから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性代謝拮抗剤については、例えば、メトトレキサートは、メトトレキセート(商品名)として武田薬品から; 6−メルカプトプリンリボシドは、チオイノシ(商品名)としてアベンティスから; メルカプトプリンは、ロイケリン(商品名)として武田薬品から; 5−フルオロウラシルは、5−FU(商品名)として協和発酵から; テガフールは、フトラフール(商品名)として大鵬薬品から; ドキシフルリジンは、フルツロン(商品名)として日本ロシュから; カルモフールは、ヤマフール(商品名)として山之内製薬から; シタラビンは、シロサイド(商品名)として日本新薬から; シタラビンオクホスファートは、ストラシド(商品名)として日本化薬から; エノシタビンは、サンラビン(商品名)として旭化成から; S−1は、TS−1(商品名)として大鵬薬品から; ゲムシタビンは、ゲザール(商品名)としてリリーから; フルダラビンは、フルダラ(商品名)として日本シェーリングから; 及びペメトレクスド ジソディウムは、アリムタ(商品名)としてイーライリリーから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性抗生物質としては、例えば、アクチノマイシンDは、コスメゲン(商品名)として万有製薬から; ドキソルビシンは、アドリアシン(商品名)として協和発酵から; ダウノルビシンは、ダウノマイシン(商品名)として明治製菓から; ネオカルチノスタチンは、ネオカルチノスタチン(商品名)として山之内製薬から; ブレオマイシンは、ブレオ(商品名)として日本化薬から; ペプロマイシンは、ペプロ(商品名)として日本化薬から; マイトマイシンCは、マイトマイシン(商品名)として協和発酵から; アクラルビシンは、アクラシノン(商品名)として山之内製薬から; ピラルビシンは、ピノルビン(商品名)として日本化薬から; エピルビシンは、ファルモルビシン(商品名)としてファルマシアから; ジノスタチンスチマラマーは、スマンクス(商品名)として山之内製薬から; イダルビシンは、イダマイシン(商品名)としてファルマシアから; シロリムスは、ラパムン(商品名)としてワイスから; 及びバルルビシンは、バルスター(商品名)としてアンスラ ファーマシューティカルからそれぞれ市販で入手することができる。
上記の植物由来抗がん剤としては、例えば、ビンクリスチンは、オンコビン(商品名)として塩野義製薬から; ビンブラスチンは、ビンブラスチン(商品名)として杏林製薬から; ビンデシンは、フィルデシン(商品名)として塩野義製薬から; エトポシドは、ラステット(商品名)として日本化薬から; ソブゾキサンは、ペラゾリン(商品名)として全薬工業から; ドセタキセルは、タキソテール(商品名)としてアベンテイスから; パクリタキセルは、タキソール(商品名)としてブリストルから; 及びビノレルビンは、ナベルビン(商品名)として協和発酵から、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性白金配位化合物としては、例えば、シスプラチンは、ランダ(商品名)として日本化薬から; カルボプラチンはパラプラチン(商品名)としてブリストルから; ネダプラチンは、アクプラ(商品名)として塩野義製薬から;及びオキザリプラチンは、エロキサチン(商品名)としてサノフィから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性カンプトテシン誘導体としては、例えば、イリノテカンは、カンプト(商品名)としてヤクルトから; トポテカンは、ハイカムチン(商品名)としてグラクソスミスクラインから; 及びカンプトテシンは、米国アルドリッチケミカルなどから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤としては、例えば、ゲフィチニブは、イレッサ(商品名)としてアストラゼネカから; イマチニブは、グリベック(商品名)としてノバルティスから; ソラフェニブは、ネキサバー(商品名)としてバイエルから; スニチニブは、ステント(商品名)としてファイザーから;ダザチニブは、スプライセル(商品名)としてブリストル・マイヤーズ・スクイブから;及びエルロチニブは、タルセバ(商品名)としてオーエスアイ ファーマシューティカルから、それぞれ市販で入手することができる。
上記のモノクローナル抗体としては、例えば、セツキシマブは、エルビタックス(商品名)としてブリストルマイヤーズスクイブから; ベバシズマブは、アバスチン(商品名)としてジェネンテックから; リツキシマブは、リツキサン(商品名)としてバイオジェンから; アレムツズマブは、カンパス(商品名)としてベルレックスから; 及びトラスツズマブは、ハーセプチン(商品名)として中外製薬から、それぞれ市販で入手することができる。
上記のインターフェロンとしては、例えば、インターフェロンαは、スミフェロン(商品名)として住友製薬から; インターフェロンα−2aは、カンフェロン−A(商品名)として武田薬品から; インターフェロンα−2bは、イントロンA(商品名)としてシェリングプラウから; インターフェロンβは、IFNβ(商品名)として持田製薬から; インターフェロンγ−1aは、イムノマックス−γ(商品名)として塩野義製薬から; 及びインターフェロンγ−n1は、オガンマ(商品名)として大塚製薬から、それぞれ市販で入手することができる。
上記の生物学的応答調節剤としては、例えば、クレスチンは、クレスチン(商品名)として三共から; レンチナンは、レンチナン(商品名)としてアベンテイスから; シゾフィランは、ソニフィラン(商品名)として科研製薬から; ピシバニールは、ピシバニール(商品名)として中外製薬から; 及びウベニメクスは、ベスタチン(商品名)として日本化薬から、それぞれ市販で入手することができる。
上記のその他抗がん剤としては、例えば、ミトキサントロンは、ノバントロン(商品名)として日本ワイスレダリーから; L−アスパラギナーゼは、ロイナーゼ(商品名)として協和発酵から; プロカルバジンは、ナツラン(商品名)として日本ロシュから; ダカルバジンは、ダカルバジン(商品名)として協和発酵から; ヒドロキシカルバミドは、ハイドレア(商品名)としてブリストルから; ペントスタチンは、コフォリン(商品名)として化学及び血清療法研究所から; トレチノインは、ベサノイド(商品名)として日本ロシュから; アレファセプトは、アメビブ(商品名)としてバイオジェンから; ダルベポエチン アルファは、アラネスプ(商品名)としてアムジェンから; アナストロゾールは、アリミデックス(商品名)としてアストラゼネカから; エキセメスタンは、アロマシン(商品名)としてファイザーから; ビカルタミドは、カソデックス(商品名)としてアストラゼネカから; リュープロレリンは、リュープリン(商品名)として武田薬品から; フルタミドは、ユーレキシン(商品名)としてシェリングプラウから; フルベストラントは、ファスロデックス(商品名)としてアストラゼネカから; ペガプタニブ オクタソディウムは、マクゲン(商品名)としてギリードサイエンスから; デニリューキン ジフティトクスは、オンタック(商品名)としてリガンドから; アルデスリューキンは、プロリューキン(商品名)としてキロンから; チロトロピン アルファは、チロゲン(商品名)としてゲンザイムから; アルセニック トリオキシドは、トリセノックス(商品名)としてセル セラピューティクスから; ボルテゾミブは、ベルケイド(商品名)としてミレニウムから; カペシタビンは、ゼロダ(商品名)としてロシュから; 及びゴセレリンは、ゾラデックス(商品名)としてアストラゼネカから、それぞれ市販で入手することができる。
本明細書で用いる「スピロインダン誘導体」とは、スピロインダン誘導体を含む化合物をいい、例えば、上記式(I)で示される化合物などをいう。
上記式(I)及び(I)で示される化合物の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
式(I)の化合物は、下記の構造を取り得る。
Figure 2009173629
本発明の化合物は、不斉中心、キラル軸、及びキラル面を有してよい(エリエル(E.L.Eliel)及びウィレン(S.H.Wilen)著、「炭素化合物の立体化学(Streochemistry of Carbon Compounds)」、ジョン・ウィリー&サンズ、ニューヨーク、1994年、p.1119−1190)。本発明の化合物は、ラセミ体として、ラセミ混合物として、及び個々のジアステレオマーとして生じ得る。光学異性体を含む、全ての可能な異性体、及びそれらの混合物は全て、本発明に含まれる。さらに、本明細書において開示された化合物は、互変異性体として存在してよく、たとえ一方の互変異性体構造のみが描かれている場合でも、双方の互変異性体型が本発明の範囲によって包含されることが意図されている。
本発明はまた、その範囲内に、上記式(I)及び(I)で示される化合物のN−オキシドも包含する。一般に、かかるN−オキシドは、任意の利用可能な窒素原子上に形成し得る。N−オキシドは、通常の手段、例えば、湿潤アルミナの存在下に式Iの化合物をオキソンと反応させることにより形成され得る。
mは、1、2又は3であり、好ましくは、mは、2である。
nは、1、2又は3であり、好ましくは、nは、2である。
kは、1からmまでの整数を表す。
lは、1からnまでの整数を表す。
mが1、2又は3のとき、下記部分:
Figure 2009173629
は、それぞれ、次のように表される。
Figure 2009173629
nが1、2又は3のとき、下記部分:
Figure 2009173629
は、それぞれ、次のように表される。
Figure 2009173629
m及びnに関して、好ましくは、mは、2であり、かつ、nは、2であり、そのとき、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、次のように表され、
Figure 2009173629
好ましくは、次のように表され、
Figure 2009173629
さらに好ましくは、次のように表される。
Figure 2009173629
、X、X、及びXに関して、
は、N又はCRX1であり、
は、N又はCRX2であり、
は、N又はCRX3であり、
は、N又はCRX4であり、
但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし2個が、Nであり、好ましくは、X、X、X及びXのうち、0個ないし1個が、Nである。
、X、X、及びXに関して、好ましくは、
は、N又はCRX1であり、
は、CRX2であり、
は、N又はCRX3であり、
は、CRX4である。
、X、X、及びXに関して、さらに好ましくは、
は、CHであり、
は、CHであり、
は、N又はCRX3であり、
は、CHである。
、Y、Y、及びYに関して、
は、N又はCRY1であり、
は、N又はCRY2であり、
は、N又はCRY3であり、
は、N又はCRY4であり、
但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし2個が、Nであり、好ましくは、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし1個が、Nである。
及びZは、それぞれ独立して、CO、O、CRZaZa’又はNRZbであるが、但し、Z及びZがそれぞれ独立してCRZaZa’であるとき、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、
Figure 2009173629
で表される。
及びZに関して、好ましくは、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、次のいずれかから選択される。
Figure 2009173629
Figure 2009173629
及びZに関して、さらに好ましくは、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、次のいずれかから選択される。
Figure 2009173629
及びZに関して、さらに一層好ましくは、下記部分構造:
Figure 2009173629
は、次のいずれかから選択される。
Figure 2009173629
は、N又はCRZcであり; 好ましくは、 CRZcであり; さらに好ましくは、CHである。
Wは、
Figure 2009173629
又は、
Figure 2009173629
であり、ここで、
は、N又はCであり、
は、O、S、N又はCRW2であり、
は、O、S、N、CRW3又はNRW3であり、
は、N又はCRW4であり、
は、N又はCRW5であり、
は、N又はCRW6であり、
但し、W、W及びWのうち、0個ないし1個が、Nである。
Wに関し、好ましくは、Wで示される
Figure 2009173629
は、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される基であり、また、Wで示される
Figure 2009173629
は、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される基である。
Wが、さらに好ましくは、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される基である。
Wは、さらに一層好ましくは、
下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される基である。
Wは、とりわけ好ましくは、
下記:
Figure 2009173629
から選択される基である。
上記式(I)において、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であるか、
或いは、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’に関して、(i)Ra1及びRa1’のいずれか一方、(ii)Ra2及びRa2’のいずれか一方、(iii)Ra3及びRa3’ のいずれか一方、(iv)Rb1及びRb1’のいずれか一方、(v)Rb2及びRb2’のいずれか一方、並びに(vi)Rb3及びRb3’のいずれか一方、からなる6個の基の群から選ばれる2個の基が一緒になって、−(CH−(ここで、nは、1、2、又は3である。)を形成し、かつ、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’のうち、−(CH−の形成に関与しない基は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基である。
上記式(I)において、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であるか、
或いは、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’ に関して、(i)Ra1及びRa1’のいずれか一方、(ii)Ra2及びRa2’のいずれか一方、(iii)Rb1及びRb1’のいずれか一方、並びに、(iv)Rb2及びRb2’のいずれか一方、からなる4個の基の群から選ばれる2個の基が一緒になって、−(CH−(ここで、nは、1、2、又は3である。)を形成し、かつ、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’のうち、−(CH−の形成に関与しない基は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基である。
上記式(I)において、好ましくは、Ra1が、水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり、 Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’が、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基である。
上記式(I)において、さらに好ましくは、Ra1が、水素原子又はヒドロキシ基であり、 Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’が、水素原子である。
X1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。)、
或いは、RX1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基である。
ここで、<置換基群L>は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基、であり; <置換基群L>は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基、である。
X1、RX2、RX3及びRX4は、好ましくは、それぞれ独立して、H; P; <置換基群L>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 低級アルキニル基; シクロアルキル基; フェニル基; ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、及びピリミジニル基から選択される芳香族複素環基; 又は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、及びピペラジニル基から選択される脂肪族複素環基である
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、フェニル基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、
は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。)。
X1、RX2、RX3及びRX4は、さらに好ましくは、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、又は炭素数3個ないし6個のシクロアルキル基であり
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。);
<置換基群L>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、及びカルボキシル基、であり;
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、及びジ低級アルキルアミノ基、である。
X1、RX2、RX3及びRX4は、さらに好ましくは、それぞれ独立して、H又はハロゲン原子である。
X1、RX2、RX3及びRX4について、より一層好ましくは、RX1、RX2、及びRX4が、Hであり、RX3が、フッ素原子である。
Y1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群M>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されているアルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
1c)低級アルキル基;
2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。)、
或いは、RY1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基である。ここで、<置換基群M>は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基、であり、 <置換基群M>は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基、である。
Y1、RY2、RY3及びRY4は、好ましくは、それぞれ独立して、H; P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 低級アルキニル基; シクロアルキル基; フェニル基; 又は、ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基である
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、フェニル基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されているアルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
1c)低級アルキル基;
2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。)。
Y1、RY2、RY3及びRY4は、さらに好ましくは、それぞれ独立して、H; P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 又は、ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基であり
(ここで、
前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 炭素数3個ないし6個のシクロアルキル基; 前記シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; ピロリジニル基、ピペリジニル基及びピペラジニル基から選択される脂肪族複素環基; 又は前記脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
1c)低級アルキル基;
2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。);
<置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、及びアミノ基、であり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、及びカルボキシル基、である。
Y1、RY2、RY3及びRY4に関して、より一層好ましくは、
Y1は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
Y2は、P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 又は、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、ピラゾリル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基であり(ここで、
前記低級アルキル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 又はイミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基であり、前記芳香族複素環基は、低級アルキル基で置換されていてもよく;
Y3は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
Y4は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子及びヒドロキシ基、であり;
<置換基群M>が、ヒドロキシ基、アミノ基、及びカルバモイル基、である。
、Y、Y、Y、RY1、RY2、RY3及びRY4に関して、好ましくは、
は、N又はCRY1であり、ここで、RY1は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
は、N又はCRY2であり、ここで、RY2は、P; <置換基群M>から選択される置換基;低級アルキル基; 又は、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基から選択される芳香族複素環基であり(ここで、
前記低級アルキル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 又はイミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基であり、前記芳香族複素環基は、低級アルキル基で置換されていてもよく;
は、N又はCRY3であり、ここで、RY3は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
は、N又はCRY4であり、ここで、RY4は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし1個が、Nであり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子及びヒドロキシ基、であり;
<置換基群M>が、ヒドロキシ基、アミノ基、及びカルバモイル基、である。
Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’は、それぞれ独立して、H、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)、但し、RZa1及びRZa1’のいずれか一方と、RZa2及びRZa2’のいずれか一方は、一緒になって2重結合又はエポキシを形成してもよい。
Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’は、好ましくは、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、又は低級アルキル基である。
下記部分構造:
Figure 2009173629
が、次のいずれかから選択されるとき、
Figure 2009173629
Za及びRZa2は、それぞれ独立して、H又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;好ましくは、RZa及びRZa2は、それぞれ独立して、H又はメチル基である。
Za1及びRZa1’は、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基である。
好ましくは、RZa1及びRZa1’の一方が、Hであり、RZa1及びRZa1’のもう一方が、H、ヒドロキシ基又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基である。
Zbは、H、P、又は置換されてもよい低級アルキル基であり、ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1d)ないし3d):
1d)低級アルキル基;
2d)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3d)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。
Zbは、好ましくは、H、P、又は<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基であり、
ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。
Zcは、H又は置換されてもよい低級アルキル基であり、好ましくは、Hである。
W2、RW3、RW4、RW5及びRW6は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、シアノ基又は置換されてもよい低級アルキル基である。
W2、RW3、RW4、RW5及びRW6は、好ましくは、Hである。
<置換基群L>、<置換基群M>、<置換基群L>、及び<置換基群M>は、下記のように定義される。
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群M>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群M>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
<置換基群L>は、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、及びカルボキシル基である。
<置換基群M>は、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、及びアミノ基、である。
<置換基群M>は、さらに好ましくは、ハロゲン原子及びヒドロキシ基、である。
<置換基群L>は、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、及びジ低級アルキルアミノ基、である。
<置換基群M>は、好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、及びカルボキシル基、である。
<置換基群M>は、さらに好ましくは、ヒドロキシ基、アミノ基、及びカルバモイル基、である。
上記式(I)で示される化合物の好ましい形態は次のようにも表現できる。即ち、
(1) Wで示される
Figure 2009173629
が、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される基であり、また、Wで示される
Figure 2009173629
が、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される基である、
上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(2)下記部分構造:
Figure 2009173629
が、次のいずれかから選択される、
Figure 2009173629
Figure 2009173629
上記(1)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(3) Ra1が、水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり、
a1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’が、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基である、
上記(2)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(4) Xが、N又はCRX1であり、
が、N又はCRX2であり、
が、N又はCRX3であり、
が、N又はCRX4であるが、但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし1個が、Nであり;
X1、RX2、RX3及びRX4が、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、又は炭素数3個ないし6個のシクロアルキル基であり
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。);
<置換基群L>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、及びカルボキシル基、であり;
<置換基群L>:
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、及びジ低級アルキルアミノ基、である、上記(3)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(5) Yが、N又はCRY1であり、
が、N又はCRY2であり、
が、N又はCRY3であり、
が、N又はCRY4であるが、但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし1個が、Nであり;
Y1、RY2、RY3及びRY4が、それぞれ独立して、H; P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 又は、ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基であり
(ここで、
前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 炭素数3個ないし6個のシクロアルキル基; 前記シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; ピロリジニル基、ピペリジニル基及びピペラジニル基から選択される脂肪族複素環基; 又は前記脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
に係るシクロアルキル基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
1c)低級アルキル基;
2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。);
<置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、及びアミノ基、であり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、及びカルボキシル基、である、
上記(4)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(6) RZa、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’が、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、又は低級アルキル基であり;
Zbは、H、P、又は<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基であり、
ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である、
上記(5)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(7)式(I)が、式(Iaa):
Figure 2009173629
で表され、
下記部分構造:
Figure 2009173629
が、次のいずれかから選択され、
Figure 2009173629
a1、Ra2、Rb1及びRb2は、それぞれ独立して、H又はヒドロキシ基であるが、Ra1、Ra2、Rb1及びRb2のうち、0個ないし1個が、ヒドロキシ基であり;
Za及びRZa2は、それぞれ独立して、H又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;
Za1及びRZa1’は、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;
Wが、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される、上記(6)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(8) Xが、N、CH、又はCFであり;
a1が、H又はヒドロキシ基であり、Ra2、Rb1及びRb2は、Hであり;
Za及びRZa2は、それぞれ独立して、H又はメチル基であり;
Za1及びRZa1’の一方が、Hであり、RZa1及びRZa1’のもう一方が、H、ヒドロキシ基又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;
は、N又はCRY1であり、ここで、RY1は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
は、N又はCRY2であり、ここで、RY2は、P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 又はイミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、ピラゾリル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基であり(ここで、
前記低級アルキル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 又はイミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基であり、前記芳香族複素環基は、低級アルキル基で置換されていてもよく;
は、N又はCRY3であり、ここで、RY3は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
は、N又はCRY4であり、ここで、RY4は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし1個が、Nであり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子及びヒドロキシ基、であり;
<置換基群M>が、ヒドロキシ基、アミノ基、及びカルバモイル基、である、
上記(7)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル; 又は、
(9)下記部分構造:
Figure 2009173629
が、次のいずれかから選択され、
Figure 2009173629
Wが、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択される、
上記(8)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル、である。
上記式(I)で示される化合物の別の実施形態は次のようにも表現できる。即ち、
式(Ia):
Figure 2009173629
[式中、
は、N又はCRX1であり、
が、O又はNHであり;
が、CO又はCRZaZa’であり;
Wが、下記:
Figure 2009173629
のいずれかから選択され;
X1、RX2及びRX4が、それぞれ独立して、H; <置換基群L>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 低級アルキニル基; シクロアルキル基; フェニル基; 又は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基及びピペラジニル基から選択される脂肪族複素環基であり
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、フェニル基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
1a)低級アルキル基;
2a)<置換基群La1>から選択される置換基;及び
3a)<置換基群La1>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。);
Y1、RY2、RY3及びRY4が、それぞれ独立して、H; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 低級アルキニル基; シクロアルキル基; フェニル基; ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基及びピリミジニル基から選択される芳香族複素環基; 又は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基及びピペラジニル基から選択される脂肪族複素環基である
(ここで、
前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基、フェニル基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
1b)低級アルキル基;
2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。);
<置換基群L>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、低級アルコキシ基、カルボキシル基及びカルバモイル基であり;
<置換基群L>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、低級アルコキシ基、カルボキシル基及びカルバモイル基であり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基、であり;
<置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基、である。
]で示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル、である。
上記式(I)で示される化合物の別の実施形態は、次のようにも表現できる。即ち、
(a)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例1)、
(b)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例2)、
(c)シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例6)、
(d)シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン(実施例23)、
(e)(2’S,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール(実施例56)、
(f)(6’S,7’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,5’−シクロペンタ[b]ピリジン]−6’,7’−ジオール(実施例57)、
(g)(3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’( 3’H)−オン(実施例65)、
(h)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例77)、
(i)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−(3−ヒドロキシプロピ−1−イン−1−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例79)、
(j)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−7−シクロヘキ−1−セン−1−イル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン トリフルオロ酢酸塩(実施例81)、
(k)シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン トリフルオロ酢酸塩(実施例86)、
(l)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例96)、
(m)2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1Hベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3Hスピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)アセトアミド(実施例113)、
(n)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン(実施例135)、
(o)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例162)、
(p)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例168)、
(q)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オール(実施例174)、
(r)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール(実施例175)、
(s)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−メチル−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−フロ[3,4−c]ピリジン]−3’−オール(実施例176)、
(t)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オール(実施例177)、
(u)1’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オール(実施例181)、
(v)(1R,2R,4S)−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−2,5’−ジオール(実施例159)、
(w)(1R,2’R,4’S)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−2’,3−ジオール(実施例182)、
(x)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例186)、
(y)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例189)、
(z)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例196)、
(aa)(2S)−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシプロパンアミド(実施例199)、
(bb)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例200)、
(cc)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール 5’−オキシド(実施例205)、
(dd)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール(実施例160)、又は
(ee)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール(実施例161)、
又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル、である。
一般式[I]で表される化合物の一般的製法
一般式[I]で表される化合物は、以下の方法により調製可能である。なお、スキーム1中で用いられる記号(m、n、X、X、X、X、Y、Y、Y、Y、Z、Z、Z及びW)は、前記で定義された通りであり、LGとは、例えばフッ素、塩素等の脱離基であり、Wとは、アミノ基で置換された芳香族複素環基であり、例えば、4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール3−イル、4−アミノ−1,2,5−チアジアゾール3−イル、3−アミノピラジン−2−イル等である。
スキーム1
Figure 2009173629
(工程1)本工程は、化合物(II)を、塩基存在下、脱離基LGを有するニトロアリール化合物(III)と反応させることにより化合物(IV)を製造する方法である。
本工程において用いられる前記化合物(II)としては、文献記載の方法(国際公開公報2006/012226号パンフレット42頁参照)、又は公知の方法に従い製造することができる。また前記化合物(III)は、市販で入手できるか、又は公知の方法に従い製造することができる。
具体的には、例えば、前記化合物(II)をN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム等の塩基存在下、化合物(II)1モルに対して、ニトロアリール化合物(III)1〜10モル、好ましくは1〜2モルが用いられ、塩基1〜20モル、好ましくは1〜5モルが用いられる。この場合において、反応温度は、使用される原料化合物あるいは反応溶媒に応じて当業者が適宜選択することができるが、通常、0度から溶媒の沸点である。また、反応は、通常、0.1時間〜24時間で完結するが、反応時間は適宜増減することができる。
このようにして得られる前記化合物(IV)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
(工程2)本工程は、前記工程1で得られた化合物(IV)を還元反応に付し、化合物(V)を製造する方法である。
本工程において用いられる還元反応は、当業者に周知の方法である。この還元反応においては、具体的には、例えば、化合物(IV)を、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール等の溶媒中、パラジウム-炭素等の触媒を用いて還元するか、又は、化合物(IV)を、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エタノール、メタノール、水等、またはそれらの混合物の溶媒中、塩化アンモニウム存在下、鉄と反応させる方法などによって還元することができる。当該反応では、パラジウム触媒を用いる反応の場合は、化合物(IV)1モルに対して、パラジウム触媒0.001〜1モル、好ましくは0.05〜0.5モルが用いられる。また、鉄を用いる反応の場合は、化合物(IV)1モルに対して、鉄1.0〜50モル、好ましくは2〜10モル、塩化アンモニウム1.0〜50、好ましくは2〜10モルが用いられる。反応温度は、使用される原料化合物あるいは反応溶媒に応じて適宜選択されるが、通常、室温から反応に用いる溶媒の沸点である。また、当該反応は、通常、0.1〜24時間で完結するが、反応時間は適宜増減することができる。
このようにして得られる前記化合物(V)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
(工程3)本工程は、前記工程2で得られた化合物(V)にカルボニル化合物(VI)を縮合させて化合物(VII)を製造する方法である。
本工程において用いられる前記化合物(VI)は、市販で入手できるか、又は公知の方法に従い製造することができる。
本工程において用いられる縮合反応は、当業者に周知の方法が用いられる。具体的には、例えば、前記化合物(V)及びカルボニル化合物(VI)をN,N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、当業者に周知の縮合剤、例えば、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、O−(7−アザベンゾトリアゾ−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサウロニウム ヘキサフルオロホスフェート等を用いて反応させることにより合成できる。当該反応では、化合物(V)1モルに対して、カルボニル化合物(VI)1〜10モル、好ましくは1〜5モル、縮合剤1〜20モル、好ましくは2〜10モルが用いられる。反応温度は、使用される原料化合物あるいは反応溶媒に応じて適宜選択されるが、通常、室温から反応に用いる溶媒の沸点である。また、反応は、通常、0.1〜24時間で完結するが、反応時間は適宜増減することができる。
このようにして得られる前記化合物(VII)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
(工程4)本工程は、前記工程3で得られた化合物(VII)を脱水環化反応に付し化合物(I)を製造する方法である。
本工程において用いられる脱水環化反応は、化合物(VII)の酸性または塩基性溶液を加熱することによって化合物(I)を調製する方法である。具体的には、例えば、前記化合物(VII)を酢酸等の溶媒中、マイクロウェーブ反応装置等を用いて加熱反応させることにより合成できる。反応温度は、使用される原料化合物あるいは反応溶媒に応じて適宜選択されるが、通常、50〜350度、好ましくは80〜250度である。また、反応は、通常、0.1分〜24時間で完結するが、反応時間は適宜増減することができる。反応終了後は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、また後述する官能基変換、脱保護反応等を行うことによって一般式(I)で表される化合物を調製することができる。
次に、本発明に係る式(I)の化合物のRSK1阻害作用について以下説明する。
RSK1阻害作用
(1)RSK1の活性測定
カルナバイオサイエンス社より購入したQuickScout Screening Assist RSK1_FP Kitを用いてリン酸化反応を行い、IMAP(登録商標)テクノロジーを用いて基質のリン酸化を検出した。用いたKitは、アッセイバッファー、RSK1タンパク質、ATP/基質溶液から成る。
リン酸化反応は384ウエルプレートを用いて行い、1ウエルあたりの反応液量は10μLとした。反応バッファーの組成は20mM HEPESバッファー(pH7.4)/0.01%Tween−20/2mM ジチオスレイトール(DTT)で、そこにRSK1タンパク質、100nMのペプチド基質、30μMのATP及び10mMのマグネシウム塩を添加して、25℃で60分間反応させた。その後、10μLのIMAP結合溶液(binding solution: IMAP Progressive Binding Buffer A(Molecular Devices #R7282)をMilliQ waterを用いて5倍希釈した溶液でIMAP Progressive Binding Beads(Molecular Devices #R7284)を400倍希釈して調製した。)を反応系に添加した。遮光して室温で120分間静置した後、ハイエンドマイクロプレートリーダーを用いて励起波長485nm測定波長520nmで蛍光偏光を測定した。
被検化合物の反応系への添加にあたっては、まず被検化合物のジメチルスルホキシド(DMSO)希釈系列を調製し、それを0.5μLずつウエルに添加して試験を行った。対照となるウエルには被検化合物のDMSO溶液の代わりにDMSOを0.5μLずつ加えた。
表1には、本発明に係る式(I)の化合物のRSK1阻害作用が示されている。
Figure 2009173629
次に、本発明に係る式(I)の化合物の細胞増殖抑制作用について以下説明する。
細胞を用いた薬剤効果判定方法
a)試薬
牛胎児血清(FCS)はモルゲート社から、RPMI培地はアメリカン タイプ カルチャ コレクション(American Type Culture Collection; ATCC)から入手した。CellTiter−Gloは、プロメガ社から購入した。
b)細胞
ヒト大腸癌細胞(LS513)は、アメリカン タイプ カルチャ コレクション(American Type Culture Collection; ATCC)より入手した。
c)効果判定法
細胞を10%FCS添加RPMI培地に懸濁し、1穴あたり2000個/100マイクロリットルの細胞懸濁液を96穴プラスチックプレートに分注した。37℃、5%CO−95%空気中で1晩培養した。薬剤をジメチルスルホキシドにて段階希釈しさらに10%FCS添加RPMI培地で希釈した後、あらかじめ細胞を播いておいたプレートに100マイクロリットルずつ分注した。さらに4日間、37℃、5%CO−95%空気中で培養した。培養後細胞の増殖はCellTiter−Glo法(U.S.Pat.No.6,602,677)により測定した。ここで、CellTiter−Glo法とは、各穴より薬剤添加RPMI培地を150マイクロリットル取り去り、50マイクロリットルのCellTiter−Glo試薬溶液を添加して室温で10分間反応させ、生細胞由来のATPをルシフェラーゼ反応により生じる発光として測定し、薬剤の阻害率を求める方法である。化合物の50%増殖阻止濃度(IC50,nM)を求めた。
表2に示されるように、本発明に係る化合物は、ヒト由来の癌細胞(LS513)に対し優れた細胞増殖抑制効果を示した。
Figure 2009173629
以上より、本発明に係る化合物は、優れたRSK1阻害作用活性に基づく細胞増殖抑制作用を示すので、抗がん剤として有用であると考えられる。即ち、本発明に係る新規スピロインダン誘導体又はその薬学的に許容し得る塩若しくはエステルを含む医薬組成物及びRSK1阻害剤、或いは、本発明に係る化合物又はその薬学的に許容し得る塩若しくはエステルを含む抗がん剤は、がん患者の治療において有効と考えられる。
また、該医薬組成物及び該阻害剤並びに該抗がん剤は、薬学的に許容できる担体又は希釈剤を含んでいてもよい。ここで、「薬学的に許容できる担体又は希釈剤」は、賦形剤〔例えば、脂肪、蜜蝋、半固体及び液体のポリオール、天然若しくは硬化オイルなど〕; 水(例えば、蒸留水、特に、注射用蒸留水など)、生理学的食塩水、アルコール(例えば、エタノール)、グリセロール、ポリオール、ブドウ糖水溶液、マンニトール、植物オイルなど; 添加剤〔例えば、増量剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、湿潤剤、安定剤、乳化剤、分散剤、保存剤、甘味料、着色剤、調味料若しくは芳香剤、濃化剤、希釈剤、緩衝物質、溶媒若しくは可溶化剤、貯蔵効果を達成するための薬剤、浸透圧を変えるための塩、コーティング剤、又は抗酸化剤〕などを意味する。
また、本発明に係る化合物の治療効果が期待される好適な腫瘍としては、例えばヒトの固形がん等が挙げられる。ヒトの固形がんとしては、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、胃がん、胆のう・胆管がん、肝がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮がん、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、睾丸がん、胎児性がん、ウイルムスがん、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユ−イング腫、軟部肉腫などが挙げられる。
次に、上述した「その薬学的に許容し得る塩もしくはエステル」について説明する。
本発明に係る化合物は、抗がん剤などとして使用される場合には、その薬学的に許容しうる塩としても使用することができる。薬学的に許容しうる塩の典型例としては、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩等を挙げることができる。前記式(I)の化合物の塩は、好ましくは、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩である。
本発明に係る化合物の薬学的に許容しうる塩の製造法は、有機合成化学分野で通常用いられる方法を適宜組み合わせて行うことができる。具体的には、本発明に係る化合物の遊離型の溶液をアルカリ溶液あるいは酸性溶液で中和滴定すること等が挙げられる。
本発明に係る化合物のエステルとしては、例えば、メチルエステル、エチルエステルなどを挙げることができる。これらのエステルは遊離カルボキシ基を常法に従ってエステル化して製造することができる。
本発明に係る製剤は、各種の形態を選択することができ、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤若しくは液剤等の経口製剤、或いは、例えば溶液若しくは懸濁液等の殺菌した液状の非経口製剤、坐剤、軟膏剤等が挙げられる。
固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできるが、適当な担体(添加物)を使用して製造することもできる。そのような担体(添加物)としては、例えば乳糖若しくはブドウ糖等の糖類; 例えばトウモロコシ、小麦若しくは米等の澱粉類; 例えばステアリン酸等の脂肪酸; 例えばメタケイ酸アルミン酸マグネシウム若しくは無水リン酸カルシウム等の無機塩; 例えばポリビニルピロリドン若しくはポリアルキレングリコール等の合成高分子; 例えばステアリン酸カルシウム若しくはステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸塩; 例えばステアリルアルコール若しくはベンジルアルコール等のアルコール類; 例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース等の合成セルロース誘導体; その他、ゼラチン、タルク、植物油、アラビアゴム等通常用いられる添加物が挙げられる。
これらの錠剤、カプセル剤、顆粒剤及び粉末等の固形製剤は一般的には、製剤全体の重量を基準として、例えば、上記式(I)で示される化合物0.1〜100重量%、好ましくは5〜98重量%の有効成分を含んでいてもよい。
液状製剤は、水、アルコール類又は例えば大豆油、ピーナツ油、ゴマ油等の植物由来の油等の液状製剤において通常用いられる適当な添加物を使用し、懸濁液、シロップ剤、注射剤、点滴剤(静脈内輸液)等の形態として製造される。
特に、非経口的に筋肉内注射、静脈内注射又は皮下注射の形で投与する場合の適当な溶剤又は希釈剤としては、例えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉内注射用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、静脈内注射用液体(例えばクエン酸及びクエン酸ナトリウム等の水溶液)若しくは電解質溶液(点滴静注及び静脈内注射用)等、又はこれらの混合溶液が挙げられる。
これらの注射剤は予め溶解したものの他、粉末のまま或いは適当な担体(添加物)を加えたものを用時溶解する形態もとり得る。これらの注射液は、製剤全体の重量を基準として、例えば、0.1〜10重量%の有効成分を含むことができる。
また、経口投与用の懸濁剤、シロップ剤等の液剤は、製剤全体の重量を基準として、例えば、0.1〜10重量%の有効成分を含むことができる。
本発明に係る製剤はまた、常法或いは慣用技術に従っても、当業者が容易に製造することができる。例えば、上記式(I)で示される化合物と併用される他の抗がん剤を含む製剤は、それが経口製剤の場合、例えば、該抗がん剤適量と、乳糖適量を混合し、経口投与に適した硬ゼラチンカプセルに詰めることにより製造することができる。一方、該抗がん剤を含む製剤が注射剤の場合は、例えば、該抗がん剤適量を0.9%生理食塩水適量と混合し、この混合物を注射用バイアルに詰めることにより製造することができる。
また、本発明に係る上記式(I)で示される化合物と他の抗がん剤を含む合剤の場合にも、常法或いは慣用技術に従って、当業者が容易に製造することができる。
本発明に係る方法において、好ましい治療単位は、上記式(I)で示される化合物の投与形態、使用される上記式(I)で示される化合物の種類、使用される上記式(I)で示される化合物の剤型; 併用される他の抗がん剤の種類、投与形態、剤型など;及び治療されるがん細胞、患者の状態などによって変化してもよい。所定の条件において最適な治療は、慣用の治療決定単位を基にして、及び/又は、本明細書を考慮して、当業者が決定することができる。
本発明に係る方法において、上記式(I)で示される化合物の治療単位は、具体的に言うと、使用される化合物の種類、配合された組成物の種類、適用頻度及び治療すべき特定部位、病気の軽重、患者の年令、医師の診断、がんの種類等によって変えることができるが、一応の目安として、例えば、1日当たりの成人1人当りの投与量は、経口投与の場合、例えば、1ないし1000mgの範囲内とすることができる。また非経口投与、例えば、静脈内投与の場合、例えば、1日当たり1ないし100mg/m(体表面積)の範囲内とすることができる。ここで、点滴静注の場合、例えば、1〜48時間連続して投与してもよい。なお、投与回数は、投与方法及び症状により異なるが、例えば、1日1回ないし5回である。また、隔日投与、隔々日投与などの間けつ投与等の投与方法でも用いることができる。非経口投与の場合の治療の休薬期間は、例えば、1〜6週間である。
また、上記式(I)で示される化合物と併用される他の抗がん剤の治療単位は、特に限定されないが、公知文献などにより当業者が必要に応じて決定することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。実施例で用いた各種試薬は、特に記載の無い限り市販品を使用した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、モリテックス社製プリフパック(登録商標)SIまたはバイオタージ社製KP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラムを用いた。塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにはモリテックス社製プリフパック(登録商標)NHまたはバイオタージ社製KP−NH(登録商標)プレパックドカラムを用いた。分取用薄層クロマトグラフィーにはメルク社製KieselgelTM60F254,Art.5744を用いた。分取用逆相高速液体クロマトグラフィーにはWaters社製XBridge(登録商標) Prep(φ30mmx50mm)を用いた。
1H−NMRはJEOL社製AL400(400MHz)、Varian社製Mercury(400MHz)またはVarian社製Inova(400MHz)を使用し、テトラメチルシランを標準物質として用いて測定した。またマススペクトルはWaters社製micromassZQを使用しエレクトロスプレイイオン化法(ESI)もしくは大気圧化学イオン化法(APCI)で測定した。マイクロウェーブ反応は、バイオタージ社製Initiator(登録商標)を用いて行った。
略号の意味を以下に示す。
s:シングレット
d:ダブレット
t:トリプレット
q:カルテット
dd:ダブル ダブレット
dt:ダブル トリプレット
td:トリプル ダブレット
tt:トリプル トリプレット
ddd:ダブル ダブル ダブレット
ddt:ダブル ダブル トリプレット
dtd:ダブル トリプル ダブレット
tdd:トリプル ダブル ダブレット
m:マルチプレット
br:ブロード
DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
TFA:トリフルオロ酢酸
WSC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾ−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
製造例1
トランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)シス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イルメタンスルホネートの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(米国特許公報2002/0188124号32頁参照)で得たシス−4’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン7.3gのTHF110ml溶液にトリエチルアミン9.32ml及び塩化メタンスルホニル3.91mlを室温で加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にクロロホルム10ml及びヘキサン90mlを加え、生成した固体を濾取し、ヘキサンにて洗浄することにより、表題化合物9.86gを淡黄色固体として得た。
2)トランス−4’−アジド−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物9.86gのDMF90ml溶液にアジ化ナトリウム4.33gを室温で加え、反応混合物を90度にて15時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濾過した。濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物7.96gを淡黄色固体として得た。
3)トランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物7.95gのエタノール140ml懸濁液に10%パラジウム−炭素触媒1.6gを加え、反応混合物を水素雰囲気下室温にて4時間撹拌した。反応混合物から触媒をセライトにて濾別し、セライト層をメタノールにて洗浄した後、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製した。得られた固体を酢酸エチル100mlに懸濁し、1時間加熱還流した後、室温に戻した。得られた沈殿物を濾取し、酢酸エチルにて洗浄後減圧乾燥することにより、表題化合物2.11gを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.38(2H,brs),8.08(1H,d,J=7.6Hz)7.83−7.77(2H,m),7.61(1H,t,J=7.4Hz),3.52−3.48(1H,m),2.48−2.30(2H,m),2.05−1.90(4H,m),1.75−1.67(2H,m).
ESI−MS Found:218[M+H]
製造例2
シス−4’−アミノ−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)シス−4’−ヒドロキシ−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(国際公開公報第2006/028239号パンフレット191頁から193頁参照)で得た7−メトキシ−3H,4’H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3,4’−ジオン3.00gのエタノール36ml溶液に氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム461mgを加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に0.5M硫酸水素カリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物1.74gを白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.48−7.45(2H,m),7.12−7.07(1H,m),3.91(3H,s),3.87−3.77(1H,m),2.46−2.36(2H,m),2.06−1.99(2H,m),1.92−1.80(2H,m),1.71−1.64(2H,m).
ESI−MS Found:249[M+H]
2)トランス−4’−ヒドロキシ−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物618mg、トリフェニルホスフィン979mg及び酢酸0.21mlのTHF12ml溶液に、氷冷下アゾジカルボン酸ジイソプロピル0.74mlを加えた。反応混合物を室温にて2時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製しアセチル体を得た。得られたアセチル体のメタノール12ml溶液に炭酸カリウム344mgを加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物を氷冷し1N塩酸を加えて酸性として室温にて1時間撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物400mgを白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.48−7.44(2H,m),7.14−7.08(1H,m),4.28−4.24(1H,m),3.92(3H,s),2.82−2.72(2H,m),2.16−2.04(2H,m),1.89−1.80(2H,m),1.48−1.40(2H,m).
ESI−MS Found:249[M+H]
3)シス−4’−アミノ−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1の工程1)で用いたシス−4’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの代わりに工程2)で得た化合物400mgを用いて、製造例1の工程1)から3)に記載された方法と同様な方法により、表題化合物325mgを白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.48−7.43(2H,m),7.09(1H,dd,J=5.6,3.2Hz),3.91(3H,s),2.89−2.79(1H,m),2.45−2.35(2H,m),1.94−1.86(2H,m),1.74−1.60(4H,m).
ESI−MS Found:248[M+H]
製造例3
トランス−4−アミノ−2’−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}スピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オンの合成
Figure 2009173629
1)N−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}−N−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル−2−ヨードベンズアミドの合成
Figure 2009173629
2,4−ジメトキシベンジルアミン1.5mlと1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール2.34gのトルエン30ml溶液を3時間加熱還流した。得られた反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮した。得られた残渣をトルエン40mlに溶解し、トリエチルアミン2.79mlを加えた。この混合物を80度に加熱し、2−ヨードベンゾイルクロリド3gのトルエン10ml溶液を加え、80度で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物4.90gを淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.83−7.76(1H,m),7.47−7.34(1H,m),7.31−7.26(1H,m),7.18−6.95(2H,m),6.48−6.34(2H,m),5.47−5.31(1H,m),4.85−4.35(2H,m),3.95−3.69(10H,m),2.32−2.17(2H,m),1.90−1.81(2H,m),1.55−1.46(2H,m).
ESI−MS Found:536[M+H]
2)2’’−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}ジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1’−シクロヘキサ[2]エン−4’,1’’−イソインドール]−3’’(2’’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物4.90gをアセトニトリル50mlに溶解し、酢酸パラジウム411mg、トリフェニルホスフィン959mg、炭酸カリウム2.53gおよびテトラエチルアンモニウムクロリド1.52gを加え、80度で4時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水を加え、不溶物をセライトにて濾別した。得られた濾液を酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物3.64gを淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.90−7.88(1H,m),7.54−7.45(3H,m),7.20(1H,d,J=8.3Hz),6.42(2H,d,J=2.4Hz),6.38(2H,dd,J=8.3,2.4Hz),5.83(1H,d,J=10.5Hz),5.25(1H,dd,J=10.5,1.0Hz),4.73−4.65(2H,m),4.07−3.93(4H,m),3.82(3H,s),3.77(3H,s),2.40−2.33(1H,m),2.21−2.13(1H,m),2.00−1.94(1H,m),1.87−1.81(1H,m).
ESI−MS Found:408[M+H]
3)2’−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}−4H−スピロ[シクロヘキサ−2−エン−1,1’−イソインドール]−3’,4(2’H)−ジオンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物1.53gをアセトン40mlと水8mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物143mgを加え、5時間加熱還流した。反応混合物を室温に戻し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物1.30gを淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.97−7.95(1H,m),7.58−7.52(2H,m),7.42−7.41(1H,m),7.27−7.25(1H,m),6.41(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),6.39(1H,d,J=2.4Hz),6.12(1H,dd,J=10.2,2.0Hz),5.99(1H,d,J=10.2Hz),4.93(1H,d,J=15.9Hz),4.63(1H,d,J=15.9Hz),3.78(3H,s),3.76(3H,s),2.92−2.79(2H,m),2.71−2.64(1H,m),1.99−1.94(1H,m).
ESI−MS Found:364[M+H]
4)2’−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}−4H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’,4(2’H)−ジオンの合成
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物1.30gをメタノール50mlと1,4−ジオキサン20mlに溶解し、10%パラジウム−炭素触媒382mgを加え、水素雰囲気下7時間撹拌した。反応混合物から触媒をセライトにて濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をアセトン25mlと水5mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物76mgを加え、1時間加熱還流した。反応混合物を室温に戻し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物757mgを白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:8.01−7.99(1H,m),7.68−7.66(1H,m),7.62−7.54(2H,m),7.21(1H,d,J=8.4Hz),6.44(1H,d,J=2.3Hz),6.39(1H,dd,J=8.4,2.3Hz),4.78(2H,s),3.85(3H,s),3.77(3H,s),2.90−2.81(2H,m),2.61−2.55(2H,m),2.45(2H,td,J=13.2,5.4Hz),1.81−1.76(2H,m).
5)シス−2’−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程4)で得た化合物75mgをエタノール3mlに溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム10mgを加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、室温に昇温し、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物68.7mgを無色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.96−7.94(1H,m),7.86−7.85(1H,m),7.56−7.49(2H,m),7.14(1H,d,J=8.4Hz),6.45(1H,d,J=2.3Hz),6.38(1H,dd,J=8.4,2.3Hz),4.70(2H,s),3.87(3H,s),3.84−3.79(1H,m),3.77(3H,s),2.10−1.93(6H,m),1.46−1.43(2H,m).
ESI−MS Found:368[M+H]
6)トランス−4−アミノ−2’−{[2,4−ビス(メトキシ)フェニル]メチル}スピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程5)で得た化合物384mgを用いて製造例1に記載された方法と同様な方法により表題化合物226mgを白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.94−7.92(1H,m),7.67−7.65(1H,m),7.53−7.46(2H,m),7.21(1H,d,J=8.6Hz),6.46(1H,d,J=2.4Hz),6.39(1H,dd,J=8.6,2.4Hz),4.83(2H,s),3.88(3H,s),3.77(3H,s),3.33−3.30(1H,m),2.29(2H,td,J=13.0,3.9Hz),2.17−2.08(2H,m),1.70−1.66(2H,m),1.35−1.30(2H,m).
ESI−MS Found:367[M+H]
製造例4
1’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)1’−ニトロソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オン 塩酸塩1gの酢酸10ml及び水2ml溶液に亜硝酸ナトリウム576mgの水8ml溶液を0度でゆっくり加えた。反応混合物を室温にて1時間撹拌した後、水で希釈した。生成した固体を濾取し、水で洗浄後、減圧下乾燥することにより、表題化合物969mgを白色固体として得た。
2)1’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物880mgの酢酸15ml及び水15ml懸濁液に亜鉛991mgを室温で加え、反応混合物を60度にて5時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、減圧濃縮した。得られた残渣に飽和重曹水及びクロロホルムを加え、不溶物をセライトにて濾別した。濾液の有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物594mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.89(1H,dt,J=7.8,1.0Hz),7.68(1H,td,J=7.6,1.2Hz),7.53(1H,td,J=7.4,1.0Hz),7.40(1H,dt,J=7.6,0.8Hz),3.20−3.15(2H,m),2.72−2.64(2H,m),2.37−2.28(2H,m),1.81−1.74(2H,m).
ESI−MS Found:219[M+H]
製造例5
シス−4−アミノスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オン及びトランス−4−アミノスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オンの合成
Figure 2009173629
1)シス−4−アジドスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オン及びトランス−4−アジドスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オンの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(国際公開公報第2006/031610号パンフレット70頁参照)により調製した4H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’,4(1’H)−ジオン400mgを用い、製造例2の工程1)、製造例1の工程1)及び2)に記載された方法と同様な方法により反応を行い表題化合物の混合物を得た。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて分離することにより、低極性画分としてシス体90.6mgを白色固体として、高極性画分としてトランス体298mgを無色油状物質として得た。
2−1)シス−4−アミノスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得たシス体85mを用い、製造例1の工程3)に記載された方法と同様な方法により、表題化合物を淡黄色油状物質として得た。
ESI−MS Found:217[M+H]
2−2)トランス−4−アミノスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得たトランス体293mgを用い、製造例1の工程3)に記載された方法と同様な方法により、表題化合物を白色固体として得た。
ESI−MS Found:217[M+H]
製造例6
シス−4−アジドスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]の合成
Figure 2009173629
1)シス−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−オ−ル及びトランス−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−オールの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(国際公開公報第2004/050024号パンフレット30頁参照)で得た4H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−オン2.53gのメタノール80ml溶液を−10度に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム0.61gを加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温に戻し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、低極性画分としてシス体0.307gを無色固体、高極性画分としてトランス体2.296gを淡黄色油状物として得た。
シス体:H−NMR(CDCl)δ:7.47(1H,d,J=7.3Hz),7.31(1H,ddd,J=7.3,1.5,0.7Hz),7.24(1H,dt,J=7.3,1.2Hz),7.19(1H,dt,J=7.4,1.4Hz),6.72(1H,d,J=5.6Hz),6.68(1H,d,J=5.6Hz),4.17(1H,tt,J=3.9,3.9Hz),2.12(2H,dt,J=12.0,4.4Hz),2.00−1.85(4H,m),1.36−1.25(2H,m).
トランス体:H−NMR(CDCl)δ:7.32(1H,ddd,J=7.3,1.4,1.0Hz),7.27(1H,ddd,J=7.3,1.5,1.0Hz),7.23(1H,dt,J=7.3,1.5Hz),7.18(1H,dt,J=7.3,1.4Hz),6.85(1H,d,J=5.6Hz),6.75(1H,d,J=5.6Hz),3.88(1H,tt,J=10.5,4.4Hz),2.16−2.07(2H,m),1.96(2H,dt,J=13.5,3.5Hz),1.70−1.57(2H,m),1.43−1.35(2H,m).
2)シス−4−アジドスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]の合成
Figure 2009173629
工程1)で得たトランス体2.296gを用い製造例1の工程1)及び2)に記載された方法と同様な方法により、表題化合物1.964gを無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.42(1H,d,J=7.3Hz),7.31(1H,ddd,J=7.3,1.7,0.7Hz),7.24(1H,dt,J=7.3,1.2Hz),7.20(1H,dt,J=7.3,1.4Hz),6.73(1H,d,J=5.6Hz),6.68(1H,d,J=5.6Hz),3.97(1H,tt,J=3.7,3.7Hz),2.11−1.97(4H,m),1.96−1.86(2H,m)1.35−1.24(2H,m)
製造例7
シス−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−アミンの合成
Figure 2009173629
製造例6で得た化合物175.0mgのTHF15mlおよび水1.5mlの混合溶液に、ポリスチレン樹脂担持トリフェニルホスフィン776mgを加え、5時間加熱還流した後、反応混合物を室温に戻した。反応混合物から樹脂を濾別し、樹脂をTHFで洗浄後、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物140.7mgを無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.57(1H,d,J=7.3Hz),7.31(1H,ddd,J=7.3,1.2,0.7Hz),7.24(1H,dt,J=7.3,1.2Hz),7.16(1H,dt,J=7.4,1.1Hz),6.67(1H,d,J=5.1Hz),6.50(1H,d,J=5.4Hz),3.13(1H,tt,J=7.4,3.7Hz)1.96−1.86(2H,m),1.83−1.71(4H,m), 1.61−1.45(2H,m),1.50(2H,s).
製造例8
トランス−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−シクロペンタ[b]ピリジン]−4−アミン及びトランス−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−シクロペンタ[b]ピリジン]−4−アミンの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(ジャーナル・オブ・ジ・アメリカンケミカルソサイティー1958年6254−6257ページ参照)により調製した7H−1−ピリンジンおよび5H−1−ピリンジンの混合物300mgを用い、製造例6及び製造例7に記載された方法と同様な方法により、トランス−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−シクロペンタ[b]ピリジン]−4−アミン52mg及びトランス−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−シクロペンタ[b]ピリジン]−4−アミン104mgを得た。
トランス−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−シクロペンタ[b]ピリジン]−4−アミン
H−NMR(CDCl3)δ:8.41(1H,dd,J=5.2,1.4Hz),7.87(1H,d,J=7.6Hz),7.02(1H,dd,J=7.6,5.2Hz),6.82(1H,d,J=5.5Hz),6.77(1H,d,J=5.5Hz),3.08(1H,brs),1.98−1.90(2H,m),1.74−1.67(6H,m),1.43(2H,s).
ESI−MS Found:201[M+H]
トランス−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−シクロペンタ[b]ピリジン]−4−アミン
H−NMR(CDCl3)δ:8.33(1H,dd,J=5.0,1.6Hz),7.53(1H,dd,J=7.6,1.6Hz),7.11(1H,dd,J=7.6,5.0Hz),6.69(1H,d,J=5.9Hz),6.61(1H,d,J=5.9Hz),3.09−3.05(1H,m),2.14−2.05(2H,m),1.91−1.81(4H,m),1.53−1.49(2H,m),1.43(2H,s).
ESI−MS Found:201[M+H]
製造例9
(1R,2R,4S)−4−アミノ−2−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オンの合成
Figure 2009173629
1)2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]−7−デセン−8−イル)ニコチン酸エチルの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(国際公開公報第2008/44217号パンフレット102頁参照)により調製した8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,4−ジオキサスピロ[4,5]−7−デセン4.97g、2−クロロニコチン酸エチル3.23g、(ビストリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド1.46g及び2M炭酸ナトリウム水溶液27mlのDMF120ml懸濁液を90度にて14時間加熱撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水1200mlを加え、エーテルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物5.02gを淡褐色油状物として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:8.64(1H,dd,J=4.9,2.0Hz),7.98(1H,dd,J=7.8,2.0Hz),7.23(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),5.66−5.61(1H,m),4.32(2H,q,J=7.1Hz),4.01(4H,s),2.76−2.68(2H,m),2.44−2.38(2H,m),1.97−1.91(2H,m),1.36(3H,t,J=7.1Hz).
ESI−MS Found:290[M+H]
2)(3’R,4’R)−3’−ヒドロキシ−5’’H−ジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1’−シクロヘキサン−4’,7’’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’’−オン及び(3’S,4’S)−3’−ヒドロキシ−5’’H−ジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1’−シクロヘキサン−4’,7’’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’’−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物5.02gのアセトン360ml溶液に50%N−メチルモルホリン−N−オキシド水溶液36ml、マイクロカプセル化酸化オスミウム(VIII)10g及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン5.86gを加え室温にて7日間撹拌した。反応混合物から不溶物をセライトにて濾別し、セライト層をアセトンにて洗浄した。濾液に5%硫酸水素カリウム水溶液280mlを加え室温で2時間撹拌した。得られた反応混合物に飽和食塩水を加え酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物のラセミ体混合物1.24gを白色固体として得た。
ラセミ体混合物は光学活性カラム(ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD、ヘキサン/エタノール=1/4)で分離し、先行画分から、(3’R,4’R)−3’−ヒドロキシ−5’’H−ジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1’−シクロヘキサン−4’,7’’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’’−オン485mgを白色固体として、後画分から、同(3’S,4’S)体449mgを白色固体として得た。尚、両者の絶対配置は未同定であるため、便宜上、一方を(3’R ,4’R)体、他方を(3’S,4’S)体とした。
先行分画(3’R,4’R)体
保持時間7.4分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD;φ0.46cm×25cm、ヘキサン/エタノール=1/4、流速1ml/min)
1H−NMR(CDCl3)δ:8.86(1H,dd,J=5.0,1.6Hz),8.17(1H,dd,J=7.8,1.6Hz),7.47(1H,dd,J=7.8,5.0Hz),4.46−4.38(1H,m),4.06−3.97(4H,m),2.52−2.41(1H,m),2.28−2.20(1H,m),2.11−2.00(2H,m),1.89−1.81(2H,m).
ESI−MS Found:278[M+H]
後分画(3’S,4’S)体
保持時間18.7分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD;φ0.46cm×25cm、ヘキサン/エタノール=1/4、流速1ml/min)
1H−NMR(CDCl3)(3’R,4’R)と一致。
ESI−MS Found:278[M+H]+
3)(1R,2R)−2−ヒドロキシ−4H,5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−4,5’−ジオンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物485mgのTHF12ml及び水12mlの混合溶液に濃塩酸1.9mlを加え室温にて45時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水を加えクロロホルム/メタノール=10/1混合溶媒及び酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にクロロホルム/ヘキサン=1/1混合溶媒を加え、生成した固体を濾取後、減圧下乾燥することにより表題化合物208mgを白色固体として得た。更に濾液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物78mgを白色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.91(1H,dd,J=4.9,1.5Hz),8.30(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.64(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),5.43(1H,d,J=5.9Hz),4.33−4.25(1H,m),2.73(1H,dd,J=14.0,11.6Hz),2.68−2.56(2H,m),2.43−2.30(2H,m),2.15−2.07(1H,m).
ESI−MS Found:234[M+H]+
4)(1R,2R)−2−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−4H,5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−4,5’−ジオン
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物286mg、tert−ブチル−クロロジフェニルシラン675mg及びイミダゾール418mgのDMF1.5ml溶液を室温にて3日間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物330mgを白色アモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:8.80(1H,dd,J=4.9,1.7Hz),8.24(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.57−7.53(2H,m),7.50(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),7.45−7.28(8H,m),4.50(1H,dd,J=11.6,5.0Hz),2.91(1H,dd,J=13.9,11.6Hz),2.78(1H,td,J=13.9,6.5Hz),2.50−2.40(2H,m),2.36(1H,dd,J=13.9,5.0Hz),2.16−2.07(1H,m),0.64(9H,s).
ESI−MS Found:472[M+H]+
5)(1R,2R,4S)−4−アミノ−2{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1の工程1)で用いたシス−4’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの代わりに工程4)で得た化合物を用いる他は製造例2の工程1)、製造例1の工程1)、2)及び製造例7に記載された方法と同様な方法により表題化合物208mgを白色固体として得た。
ESI−MS Found:473[M+H]+
製造例10
[トランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル]メチル アセテートの合成
Figure 2009173629
1)2−(2−ブロモフェニル)オキシランの合成
Figure 2009173629
1−ブロモ−2−ビニルベンゼン1.098gのクロロホルム20ml溶液に室温にてm−クロロ過安息香酸1.001gを加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を0.5M水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン)にて精製することにより、表題化合物647.0mgを無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.54(1H,dd,J=7.6,0.8Hz),7.30(1H,dt,J=7.6,1.2Hz),7.23(1H,dd,J=7.6,1.6Hz),7.16(1H,ddd,J=8.0,7.2,2.0Hz),4.14(1H,dd,J=4.0,2.4Hz),3.19(1H,dd,J=6.0,4.0Hz),2.65(1H,dd,J=5.6,2.4Hz).
2)3H−ジスピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン−4’,2’’−[1,3]ジオキソラン]−3−イルメタノールの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物647.0mgのTHF20ml溶液を窒素雰囲気下−78度に冷却し、1.65Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液2.40mlを滴下した。反応混合物を同温で20分間撹拌した。得られた反応液に1,4−シクロヘキサンジオン モノエチレンケタール510.4mgのTHF溶液を加え、同温で1時間撹拌した。反応液を0度に昇温し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物584.9mgを無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.33−7.26(2H,m),7.21−7.14(2H,m),5.29(1H,dd,J=5.6,3.6Hz),4.00(4H,s),3.98−3.88(1H,m),3.79−3.70(1H,m),2.20−2.04(3H,m),2.01(1H,t,J=6.0Hz),1.94(1H,td,J=13.6,4.0Hz),1.85−1.68(4H,m).
3)3H−ジスピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン−4’,2’’−[1,3]ジオキソラン]−3−イルメチル アセテートの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物548.9mgのピリジン10ml溶液に、室温にて無水酢酸251μl及び、N,N−ジメチルアミノピリジン4.8mgを加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物にメタノールを加えた後、減圧濃縮した。得られた残渣に0.5M塩酸を加えて、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和重曹水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物の粗生成物615.6mgを得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.34−7.25(2H,m),7.23−7.15(2H,m),5.38(1H,t,J=5.1Hz),4.32(1H,dd,J=11.2,4.4Hz),4.28(1H,dd,J=11.7,5.9Hz),4.00(4H,s),2.15−2.03(3H,m),2.06(3H,s),1.97(1H,td,J=13.7,3.9Hz),1.83−1.69(4H,m).
4)[4’−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル]メチル アセテートの合成
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物610.9mgを80%酢酸水溶液に溶解し、80度にて30分間撹拌した後、反応溶液を減圧濃縮した。得られた残渣に飽和重曹水を加えて、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物458.0mgを無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.36−7.31(2H,m),7.28−7.23(1H,m),7.14−7.09(1H,m),5.49(1H,t,J=4.9Hz),4.39(1H,dd,J=11.7,4.4Hz),4.36(1H,dd,J=11.7,5.4Hz),3.00−2.87(2H,m),2.43−2.35(2H,m),2.24(1H,td,J=13.7,4.9Hz),2.18−2.08(3H,m),2.06(3H,s)
5)[トランス−4’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル]メチル アセテート及び[シス−4’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル]メチル アセテートの合成
Figure 2009173629
工程4)で得た化合物458.0mgを用い製造例2の工程1)に記載された方法と同様な方法により、低極性画分としてトランス体31.8mg、高極性画分としてシス体472.3mgをそれぞれ無色油状物として得た。
トランス体:H−NMR(CDCl)δ:7.34−7.25(2H,m),7.24−7.19(2H,m),5.36(1H,dd,J=5.6,4.6Hz),4.34(1H,dd,J=11.7,4.1Hz),4.27(1H,dd,J=11.7,5.9Hz),4.16(1H,m),2.21−2.00(3H,m),2.06(3H,s),1.82−1.72(2H,m),1.67−1.56(3H,m).
シス体:H−NMR(CDCl)δ:7.33−7.25(2H,m),7.23−7.19(1H,m),7.11−7.06(1H,m),5.38(1H,t,J=4.9Hz),4.33(1H,dd,J=11.7,4.4Hz),4.29(1H,dd,J=11.2,5.4Hz),3.79−3.69(1H,m),2.06(3H,s),1.98−1.89(2H,m),1.89−1.74(5H,m),1.68(1H,td,J=13.7,3.4Hz).
6)[トランス−4’−アジド−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル]メチル アセテートの合成
Figure 2009173629
工程5)で得たシス体の化合物472.3mgを用い製造例1の工程1)及び2)に記載された方法と同様な方法により、表題化合物377.4mgを無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.36−7.24(2H,m),7.23−7.16(2H,m),5.36(1H,t,J=4.9Hz),4.33(1H,dd,J=11.7,4.1Hz),4.27(1H,dd,J=11.7,5.9Hz),3.97(1H,m),2.15−1.98(3H,m),2.56(3H,s),1.92(1H,td,J=13.2,3.9Hz),1.87−1.80(2H,m),1.68−1.58(2H,m).
7)[トランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル]メチル アセテートの合成
Figure 2009173629
工程6)で得た化合物を酢酸10mlに溶解し、室温で亜鉛粉末649.2mgを加え、室温で13時間撹拌した。反応混合物から不溶物をセライトにて濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物242.5mgを淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.37−7.26(3H,m),7.24−7.19(1H,m),5.37(1H,dd,J=5.9,3.9Hz),4.36(1H,dd,J=11.7,3.9Hz),4.24(1H,dd,J=11.7,5.9Hz),3.19(1H,m),2.11−1.94(4H,m),2.07(3H,s),1.76−1.54(4H,m),1.39(2H,br).
製造例11
トランス−4−アミノ−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4−アジドスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオンの合成
Figure 2009173629
製造例6で得た化合物410.0mgをアセトン20mlおよび水5mlの混合溶媒に溶解し、N−メチルモルホリン−N−オキシド1.069g及び0.05M四酸化オスミウム水溶液5.45mlを加え、室温にて6時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物273.5mgを淡紅色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.86(1H,dt,J=7.6,1.5Hz),7.80(1H,ddd,J=6.8,1.2,0.7Hz),7.78(1H,td,J=6.8,1.0Hz),7.55(1H,dt,J=7.4,1.2Hz),4.15(1H,tt,J=3.9,3.9Hz),2.08(2H,tt,J=13.9,3.9Hz),1.90(2H,dt,J=12.9,5.6Hz),1.84−1.72(4H,m).
2)トランス−4−アジド−2’−ヒドロキシ−2’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−3’(2’H)−オン及びトランス−4−アジド−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物24.2mgのTHF5ml溶液を−10度に冷却し、3Mメチルマグネシウムヨージド−ジエチルエーテル溶液80μlを2回に分けて加えた。得られた反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、低極性画分として、トランス−4−アジド−2’−ヒドロキシ−2’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−3’(2’H)−オン8.3mgを、高極性画分として、トランス−4−アジド−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オン8.8mgを得た。
2’−ヒドロキシ−2’−メチル体:H−NMR(CDCl)δ:7.76(1H,dq,J=7.6,0.7Hz),7.67(1H,ddd,J=7.8,7.3,1.2Hz),7.63(1H,ddd,J=7.8,1.5,0.7Hz),7.42(1H,ddd,J=7.9,6.5,1.5Hz),3.86(1H,tdd,J=6.7,6.7,2.4Hz),2.93(1H,s),2.34−2.22(2H,m),2.11−1.94(2H,m),1.91−1.82(1H,m),1.73−1.58(2H,m),1.53−1.43(1H,m),1.25(3H,s).
3’−ヒドロキシ−3’−メチル体:H−NMR(CDCl)δ:7.51(1H,td,J=6.9,1.3Hz),7.46−7.36(3H,m),3.95(1H,ddt,J=4.9,4.9,3.4Hz),2.54(1H,s),2.36(1H,ddt,J=14.3,10.5,4.1Hz),2.12(1H,ddt,J=14.1,11.2,3.4Hz),2.01−1.93(2H,m),1.91−1.76(3H,m),1.66(1H,dtd,J=14.1,4.4,1.7Hz),1.56(3H,s).
3)トランス−4−アミノ−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た3’−ヒドロキシ−3’−メチル体141.3mgを用い、製造例7に記載の方法と同様の方法により表題化合物128mgを得た。
ESI−MS Found:246[M+H]
製造例12
tert−ブチル 4−アミノスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−カルボキシレートの合成
Figure 2009173629
1)tert−ブチル 4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−カルボキシレートの合成
Figure 2009173629
文献記載の方法(テトラヘドロン1977年10983−10992ページ参照)により調製した1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−オール2.5gのクロロホルム80ml溶液に二炭酸 ジ−t−ブチル4.03gを室温で加えた。反応混合物を室温にて3日間撹拌した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより表題化合物2.55gを褐色固体として得た。
2)tert−ブチル 4−アミノスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−カルボキシレートの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物を用い、製造例1に記載された方法と同様な方法により、表題化合物を淡黄色固体として得た。
ESI−MS Found:303[M+H]
製造例13
トランス−4’,5−ジアミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン 塩酸塩の合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−アミノ−5−ニトロ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン)−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1で得たトランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン1.042gの濃硫酸4ml溶液に、撹拌下0度にで発煙硝酸0.4mlを滴下した。反応混合物を室温に昇温して30分間撹拌した後、氷水を注意深く加え、5M水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。反応混合物に飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物1.177gを淡黄色油状物として得た。
ESI−MS Found:263[M+H]
2)tert−ブチル [トランス−5−ニトロ−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]カーバメートの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物1.241gのクロロホルム20ml溶液に、室温にてトリエチルアミン1.32ml及びジ−tert−ブチル ジカーボネート1.56gを加えた。反応混合物を室温にて2時間撹拌した後、減圧下濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物1.499gを無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.73(1H,dd,J=2.1,0.6Hz),8.56(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.71(1H,d,J=8.3Hz),4.74(1H,brs),4.00−3.89(1H,m),2.22−2.02(4H,m),2.02−1.93(2H,m),1.83−1.73(2H,m),1.49(9H,s).
3)tert−ブチル [トランス−5−アミノ−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]カーバメートの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物1.495gのTHF15ml及びメタノール30ml混合溶液に10%パラジウム−炭素触媒1.05gを加えた。反応混合物を水素雰囲気下室温にて1時間撹拌した。反応混合物から触媒をセライトにて濾別し、セライト層をクロロホルム/メタノール混合溶媒で洗浄した。得られた濾液を減圧濃縮することにより表題化合物950mgを無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.28−7.21(1H,m),7.08(1H,d,J=2.2Hz),6.94(1H,dd,J=8.0,2.2Hz),4.68(1H,brs),4.01−3.83(3H,m),2.20−2.02(2H,m),1.99−1.81(4H,m),1.79−1.68(2H,m),1.48(9H,s).
ESI−MS Found:333[M+H]
4)トランス−4’,5−ジアミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン 塩酸塩の合成
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物247.1mgの1,4−ジオキサン20ml及びメタノール20mlの混合溶液に、4M塩化水素ジオキサン溶液20mlを加えた。反応混合物を室温にて2時間撹拌した後、減圧濃縮した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄後、減圧下乾燥することにより表題化合物227mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.33(3H,brs),7.85(1H,d,J=8.3Hz),7.22(1H,d,J=7.8Hz),7.17(1H,s),3.47−3.42(1H,m),2.29−2.15(2H,m),2.04−1.86(4H,m),1.72−1.62(2H,m).
ESI−MS Found:233[M+H]
実施例1
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[(3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1で得られたトランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン2.56g及び4−クロロ−3−ニトロピリジン1.70gのDMSO50ml溶液にジイソプロピルエチルアミン9.4mlを加えた。反応混合物を室温にて1時間、更に100度にて1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水及び飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物2.77gを黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:9.29(1H,s),8.74(1H,d,J=6.3Hz),8.35(1H,d,J=6.3Hz),7.91(1H,d,J=7.8Hz),7.71(1H,t,J=7.6Hz),7.56(1H,t,J=7.6Hz),7.47(1H,d,J=7.8Hz),6.82(1H,d,J=6.3Hz),4.18−4.12(1H,m),2.40−2.29(2H,m),2.23−2.12(2H,m),2.10−2.02(2H,m),1.87−1.77(2H,m).
ESI−MS Found:340[M+H]
2)トランス−4’−[(3−アミノピリジン−4−イル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物2.77gのTHF100ml及びメタノール100ml懸濁液に10%パラジウム−炭素触媒2.76gを加えた。反応混合物を水素雰囲気下室温にて3時間撹拌した。反応混合物から触媒をセライトにて濾別し、セライト層をメタノールにて洗浄した。得られた濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物2.50gを淡黄色固体として得た。
3)4−アミノ−N−{4−[(トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物1.31g、4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボン酸600mg及びジイソプロピルエチルアミン1.6mlのクロロホルム20ml及びDMF20mlの混合溶液にHATU2.80gを加えた。得られた反応混合物を室温にて2.5時間撹拌した後、溶媒を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル/メタノール(9/1)を加えて希釈し、飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にクロロホルム/メタノール(9/1)を加えた。生成した固体を濾取しクロロホルム/メタノール(9/1)で洗浄後、減圧下乾燥することにより表題化合物844mgを淡褐色固体として得た。更に濾液を減圧濃縮し塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物112mgを淡褐色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.85(1H,dd,J=4.5,1.3Hz),8.40(1H,dd,J=8.6,1.3Hz),8.12−8.07(2H,m),8.00(1H,dd,J=8.6,4.5Hz),7.86−7.76(3H,m),7.64−7.60(1H,m),6.82−6.77(1H,m),6.47(2H,brs),3.95−3.86(1H,m),2.22−2.11(2H,m),2.00−1.92(4H,m),1.78−1.70(2H,m).
ESI−MS Found:340[M+H]
4)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物2.43gを酢酸120mlに溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて220度にて45分間反応させた。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に濃塩酸100mlを加えて70度にて3時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し氷冷下水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。生成した固体を濾取し、クロロホルム/メタノール(9/1)で洗浄後、減圧下乾燥することにより表題化合物1.87gを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.63(1H,s),8.80(1H,d,J=6.5Hz),8.59(1H,d,J=6.5Hz),8.12(1H,d,J=7.8Hz),7.92(1H,d,J=7.8Hz),7.91(1H,t,J=7.3Hz),7.72(1H,t,J=7.3Hz),6.98(2H,brs),5.55−5.44(1H,m),2.74−2.61(2H,m),2.47−2.36(2H,m),2.31−2.23(2H,m),2.06−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:403[M+H]
実施例2
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1で得たトランス−4’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン109mg及び2,5−ジフルオロニトロベンゼン80mgのDMF5ml溶液に炭酸カリウム207mgを加えた。反応混合物を80度にて24時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物158mgを燈色固体として得た。
2)トランス−4’−[(2−アミノ−4−フルオロフェニル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物155mgを用い実施例1の工程2)に記載された方法と同様な方法により表題化合物139mgを淡褐色固体として得た。
3)4−アミノ−N−(5−フルオロ−2−{[トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]アミノ}フェニル)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物139mg、4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボン酸132mg及びWSC326mgのDMF3mlの溶液を室温にて23時間撹拌した。反応混合物に水を加えて希釈し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物66mgを淡黄色固体として得た。
4)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物64mgを用い実施例1の工程4)に記載された方法と同様な方法により表題化合物53mgを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.19(1H,d,J=7.8Hz),8.07(1H,dd,J=9.0,4.5Hz),7.95−7.90(2H,m),7.73−7.67(2H,m),7.39(1H,td,J=9.4,2.6Hz),6.95(2H,brs),5.46−5.38(1H,m),2.78−2.68(2H,m),2.44−2.36(2H,m),2.18−2.12(2H,m),2.03−1.97(2H,m).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例3
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−6−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[{5−(ベンジルオキシ)−4−フルオロ−2−ニトロフェニル}アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例1の工程1)で用いた4−クロロ−3−ニトロピリジンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロニトロベンゼンを用いて実施例1の工程1)に記載された方法と同様な方法で得たトランス−4’−[(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン301mg、ベンジルアルコール0.18ml、ラセミック−2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル14.5mg、酢酸パラジウム6.1mg及び炭酸セシウム379mgのトルエン5ml懸濁液を100度にて12時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、酢酸エチルで希釈した。得られた有機層を水及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、得られた固体をメタノールにて洗浄することにより、表題化合物168mgを燈色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:8.85(1H,d,J=7.0Hz),7.98(1H,d,J=11.3Hz),7.89(1H,d,J=7.4Hz),7.68(1H,td,J=7.5,0.9Hz),7.54(1H,dd,J=7.4,6.6Hz),7.47−7.32(5H,m),6.28(1H,d,J=7.0Hz),5.26(2H,s),3.94−3.86(1H,m),2.24−2.07(4H,m),1.92−1.83(2H,m),1.74−1.66(2H,m).
ESI−MS Found:463[M+H]
2)トランス−4’−[{2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)−4−フルオロフェニル}アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物168mgのTHF6ml、エタノール3ml及び水3mlの混合溶液に鉄171mg及び塩化アンモニウム81mgを加えて140度にて4時間還流した。反応混合物を室温に戻し、酢酸エチルを加えて希釈した。反応混合物から不溶物をセライトにて濾別し、セライト層を酢酸エチルにて洗浄した後、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより表題化合物78mgを淡褐色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.90(1H,ddd,J=7.5,1.0,0.9Hz),7.66(1H,td,J=7.5,1.0Hz),7.53(1H,td,J=7.5,0.9Hz),7.47−7.40(3H,m),7.38−7.33(2H,m),7.32−7.28(1H,m),6.58(1H,d,J=12.0Hz),6.40(1H,d,J=8.0Hz),5.08(2H,s),3.62−3.54(1H,m),3.37−3.19(2H,m),2.21−2.08(4H,m),1.88−1.79(2H,m),1.72−1.64(2H,m).
ESI−MS Found:433[M+H]
3)4−アミノ−N−(4−(ベンジルオキシ)−5−フルオロ−2−{[トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]アミノ}フェニル)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物78mg、4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボン酸60mg、WSC96mg及びHOBt88mgのDMF3mlの溶液を室温にて24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて希釈し、5%硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより表題化合物78mgを淡褐色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:9.37(1H,s),7.89(1H,d,J=12.2Hz),7.88(1H,dt,J=7.6,1.0Hz),7.70(1H,td,J=7.6,1.0Hz),7.60(1H,d,J=7.6Hz),7.52(1H,td,J=7.4,1.0Hz),7.46−7.29(5H,m),6.75(1H,d,J=8.0Hz),5.26−5.22(2H,m),5.18(2H,s),3.69−3.63(1H,m),2.96−2.85(1H,m),2.29−2.18(2H,m),2.17−2.06(2H,m),1.81−1.72(2H,m),1.67−1.58(2H,m).
ESI−MS Found:544[M+H]
4)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−6−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程3)で得た化合物78mgを酢酸3mlに懸濁し、マイクロウェーブ反応装置を用いて200度にて30分間反応させた。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に濃塩酸3mlを加えて70度にて3時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し氷冷下水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。生成した固体を濾取し、分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物29mgを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.38(1H,s),8.17(1H,d,J=7.6Hz),7.95(1H,t,J=7.6Hz),7.93(1H,d,J=7.6Hz),7.74(1H,t,J=7.4Hz),7.67(1H,d,J=11.0Hz),7.47(1H,d,J=7.6Hz),6.93(2H,s),5.47−5.32(1H,m),2.76−2.62(2H,m),2.45−2.30(2H,m),2.21−2.08(2H,m),2.05−1.95(2H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例4及び5
(1R,3’R)−3’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オン及び(1S,3’S)−3’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)(1RS,3’RS)−3’−[(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1,4−シクロヘキサジオンモノエチレンケタールの代わりに3−メトキシ−2−シクロペンテン−1−オンを用いて文献記載の方法(米国特許公報2002/0188124号32頁参照)により調製した(1RS,3’SR)−3’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オンを用い、製造例1に記載された方法と同様な方法により調製した(1RS,3’RS)−3’−アミノ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オン80mg及び2,5−ジフルオロニトロベンゼン133mgのTHF3ml溶液に炭酸カリウム294mgを加えた。得られた反応混合物を90度にて14時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物131mgを黄色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl3)δ:8.15(1H,d,J=6.6Hz),7.95−7.88(2H,m),7.73(1H,t,J=7.4Hz),7.56(1H,t,J=7.4Hz),7.49(1H,d,J=7.8Hz),7.33−7.26(1H,m),6.91(1H,dd,J=9.4,4.7Hz),4.55−4.42(1H,m),2.75−2.63(2H,m),2.52−2.41(1H,m),2.29−2.12(2H,m),2.07−1.97(1H,m).
ESI−MS Found:343[M+H]
2)(1RS,3’RS)−3’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物131mgを用いて、実施例2の工程2)から4)に記載された方法と同様な方法により表題化合物101mgを白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3)δ:7.93(1H,d,J=8.6Hz),7.81(1H,t,J=7.0Hz),7.71(1H,d,J=7.0Hz),7.66−7.58(2H,m),7.54(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),7.27(1H,td,J=8.8,2.3Hz),6.37−6.24(1H,m),3.20−3.09(1H,m),3.01−2.89(1H,m),2.87−2.76(1H,m),2.71−2.58(1H,m),2.51−2.42(1H,m),2.40−2.28(1H,m).
ESI−MS Found:406[M+H]
3)(1R,3’R)−3’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オン及び(1S,3’S)−3’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得たラセミ体混合物20mgを光学活性カラム(ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H、ヘキサン/イソプロピルアルコール=4/1)で分離し、先行画分から、(1R,3’R)−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロペンタン]−3−オン2.1mgを白色固体として、後画分から、同(1S,3’S)体2.5mgを白色固体として得た。尚、両者の絶対配置は未同定であるため、便宜上、一方を(1R ,3’R)体、他方を(1S,3’S)体とした。
実施例4の化合物(1R,3’R)体
保持時間11.1分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD-H;φ0.46×25cm、ヘキサン/イソプロパノール=4/1、流速1ml/min)
1H−NMR(CDCl3)(1RS,3’RS)と一致。
ESI−MS Found:406[M+H]+
実施例5の化合物(1’S,3’S)体
保持時間12.4分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD-H;φ0.46×25cm、ヘキサン/イソプロパノール=4/1、流速1ml/min)
1H−NMR(CDCl3)(1RS,3’RS)と一致。
ESI−MS Found:406[M+H]+
以下の実施例6から47は、下記原料(アミン化合物、ニトロアリール化合物、カルボン酸化合物)を用いて実施例1から5に記載の方法を適宜組み合わせて調製した。
アミン化合物は、上記製造例1ないし8に記載の化合物または文献記載(米国特許公報2002/0188124号33頁、34頁、40から41頁、国際特許公報第2005/037198号26頁参照)の化合物または当業者に周知の方法により得られた化合物より、上記製造例に記載された方法と同様な方法を用いて調製した。
ニトロアリール化合物は、市販の4−クロロ−3−ニトロピリジン、2,5−ジフルオロニトロベンゼン及び2−フルオロニトロベンゼンを用いた。また、実施例18の化合物の調製には文献記載の方法(国際特許公報第2005/037198号パンフレット26頁参照)を用いて調製した3−ブロモ−4−クロロ−5−ニトロピリジンを用いた。
カルボン酸化合物は市販の4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボン酸、4−アミノ−1,2,5−チアジアゾール−3−カルボン酸及び3−アミノピラジン−2−カルボン酸を用いた。
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
実施例6
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,d,J=0.7Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),7.92−7.78(4H,m),7.65−7.60(1H,m),6.94(2H,brs),5.64−5.54(1H,m),2.73−2.60(2H,m),2.51−2.38(2H,m),2.21−2.12(2H,m),1.90−1.82(2H,m).
ESI−MS Found:403[M+H]+.
実施例7
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.19(1H,d,J=0.7Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),7.98(1H,dd,J=5.9,0.7Hz),7.62(1H,dd,J=8.3,7.6Hz),7.51(1H,dd,J=8.3,0.7Hz),7.44(1H,dd,J=7.6,0.7Hz),6.95(2H,brs),5.70−5.60(1H,m),4.04(3H,s),2.89−2.77(2H,m),2.48−2.41(2H,m),2.23−2.07(4H,m).
ESI−MS Found:433[M+H]
実施例8
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.19(1H,s),8.55(1H,d,J=5.7Hz),7.84(1H,d,J=5.7Hz),7.60(1H,t,J=7.8Hz),7.46−7.41(2H,m),6.95(2H,brs),5.58−5.48(1H,m),3.97(3H,s),2.66−2.52(4H,m),2.21−2.13(2H,m),1.90−1.82(2H,m).
ESI−MS Found:433[M+H]
実施例9
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−6−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,d,J=1.0Hz),8.52(1H,d,J=5.9Hz),8.03(1H,dd,J=5.9,1.0Hz),7.82(1H,d,J=8.5Hz),7.55(1H,d,J=2.0Hz),7.23(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.97(2H,brs),5.49−5.39(1H,m),4.08(3H,s),2.85−2.72(2H,m),2.42−2.31(2H,m),2.24−2.15(2H,m),2.07−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:433[M+H]+.
実施例10
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,d,J=1.0Hz),8.55(1H,d,J=5.7Hz),8.08(1H,d,J=8.4Hz),8.04(1H,dd,J=5.7,1.0Hz),7.47(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),7.37(1H,d,J=2.7Hz),6.95(2H,brs),5.47−5.37(1H,m),3.89(3H,s),2.74−2.61(2H,m),2.45−2.30(2H,m),2.25−2.16(2H,m),2.00−1.93(2H,m).
ESI−MS Found:433[M+H]+.
実施例11
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−4−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,d,J=1.0Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),7.80(1H,dd,J=5.9,1.0Hz),7.74(1H,dd,J=8.2,7.5Hz),7.37(1H,d,J=7.5Hz),7.14(1H,d,J=8.2Hz),6.94(2H,s),5.63−5.50(1H,m),3.91(3H,s),2.71−2.57(2H,m),2.40−2.29(2H,m),2.20−2.09(2H,m),1.88−1.78(2H,m).
ESI−MS Found:433[M+H]
実施例12
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オン トリフルオロ酢酸塩
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.32−9.26(2H,m),8.83−8.75(2H,m),8.43−8.41(1H,m),7.83−7.79(1H,m),6.92(2H,s),5.62(1H,brs),2.49−2.33(4H,m),2.17−2.04(4H,m).
ESI−MS Found:404[M+H]
実施例13
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オン
H−NMR(CD3OD−CDCl3)δ:9.67(1H,s),9.15(1H,s),8.98(1H,d,J=4.6Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),7.99−7.95(2H,m),5.70−5.64(1H,m),3.03−2.93(2H,m),2.67−2.59(2H,m),2.38−2.34(2H,m),2.20−2.16(2H,m).
ESI−MS Found:404[M+H]
実施例14
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−フロ[3,4−c]ピリジン]−3’−オン トリフルオロ酢酸塩
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.44(1H,s),9.16(1H,s),9.04(1H,d,J=4.8Hz),8.70(1H,d,J=6.4Hz),8.38(1H,d,J=6.4Hz),8.22(1H,d,J=4.8Hz),6.99(2H,s),5.50−5.44(1H,m),2.73−2.63(2H,m),2.45−2.37(2H,m),2.32−2.24(2H,m),2.13−2.09(2H,m).
ESI−MS Found:404[M+H]
実施例15
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オン トリフルオロ酢酸塩
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.37(1H,s),8.97(1H,d,J=4.8Hz),8.66−8.64(2H,m),8.31(1H,d,J=6.1Hz),7.88(1H,dd,J=7.9,4.8Hz),6.98(2H,s),5.49−5.43(1H,m),2.71−2.62(2H,m),2.44−2.37(2H,m),2.32−2.24(2H,m),2.11−2.08(2H,m).
ESI−MS Found:404[M+H]
実施例16
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−フルオロ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.44(1H,s),8.70(1H,d,J=6.1Hz),8.12(1H,d,J=6.1Hz),7.83−7.73(3H,m),6.93(2H,brs),5.64−5.56(1H,m),2.80−2.70(2H,m),2.43−2.20(6H,m).
ESI−MS Found:421[M+H]
実施例17
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−ブロモ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,d,J=0.7Hz),8.54(1H,d,J=5.9Hz),8.14(1H,d,J=8.8Hz),8.11−8.08(2H,m),8.04(1H,dd,J=5.9,0.7Hz),6.96(2H,brs),5.48−5.38(1H,m),2.73−2.60(2H,m),2.42−2.30(2H,m),2.27−2.18(2H,m),2.09−2.02(2H,m).
ESI−MS Found:481[M+H]+.
実施例18
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(CDCl3)δ:9.37(1H,s),8.85(1H,s),8.48(1H,d,J=7.8Hz),7.96(1H,d,J=7.8Hz),7.92(1H,t,J=7.6Hz),7.66(1H,t,J=7.6Hz),6.19−6.07(1H,m),2.55−2.42(2H,m),2.26−2.05(6H,m).
ESI−MS Found:481[M+H]
実施例19
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン トリフルオロ酢酸塩
H−NMR(CD3OD)δ:9.48(1H,s),8.87(1H,d,J=7.5Hz),8.67(1H,d,J=6.3Hz),7.80(1H,d,J=7.5Hz),7.73−7.67(2H,m),7.57−7.52(1H,m),5.90−5.84(1H,m),2.68−2.62(2H,m),2.50−2.43(2H,m),2.37−2.33(2H,m),1.86−1.80(2H,m).
ESI−MS Found:402[M+H]
実施例20
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−4’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(CDCl3)δ:9.25(1H,brs),9.20(1H,s),8.54(1H,d,J=5.9Hz),8.32(1H,brs),7.61(1H,t,J=7.8Hz),7.14(1H,d,J=7.8Hz),6.96(1H,d,J=7.8Hz),5.96(2H,s),5.80(1H,brs),3.81(3H,s),2.88−2.78(2H,m),2.35−2.24(4H,m),1.98−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:432[M+H]
実施例21
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−4’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(CDCl3−CD3OD)δ:9.21(1H,d,J=1.0Hz),8.59(1H,d,J=5.9Hz),7.76(1H,dd,J=5.9,1.0Hz),7.73−7.69(1H,m),7.61−7.59(1H,m),7.06(1H,d,J=8.2Hz),5.78−5.72(1H,m),4.02(3H,s),2.97−2.88(2H,m),2.36−2.22(4H,m),2.07−2.03(2H,m).
ESI−MS Found:432[M+H]
実施例22
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,s),8.74(1H,s),8.56(1H,d,J=5.9Hz),7.94−7.93(1H,m),7.49(1H,t,J=7.7Hz),7.36(1H,d,J=8.3Hz),7.28−7.26(1H,m),6.99(2H,s),5.49−5.43(1H,m),4.01(3H,s),3.02−2.93(2H,m),2.16−2.09(6H,m).
ESI−MS Found:432[M+H]
実施例23
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.84(1H,s),9.14(1H,d,J=0.7Hz),8.57−8.56(1H,m),8.47(1H,d,J=5.9Hz),7.48(1H,t,J=7.7Hz),7.27−7.24(2H,m),6.96(2H,s),5.45−5.39(1H,m),3.93(3H,s),2.64−2.55(4H,m),2.12−2.07(2H,m),1.55−1.53(2H,m).
ESI−MS Found:432[M+H]
実施例24
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−フルオロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.05(1H,s),9.14(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.48−8.45(1H,m),7.60−7.45(3H,m),6.96(2H,s),5.47−5.41(1H,m),2.66−2.54(2H,m),2.42−2.36(2H,m),2.16−2.13(2H,m),1.77−1.74(2H,m).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例25
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−フルオロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,s),8.83(1H,s),8.53(1H,d,J=5.9Hz),8.32(1H,s),7.87(1H,d,J=6.6Hz),7.65−7.56(3H,m),6.97(2H,s),5.53−5.46(1H,m),2.87−2.77(2H,m),2.32−2.23(2H,m),2.17−2.14(2H,m),2.01−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例26
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,3’−ピロロ[3,4−c]ピリジン]−1’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.17(1H,brs),9.17−9.15(2H,m),8.75(1H,d,J=4.9Hz),8.58(1H,d,J=5.6Hz),8.48(1H,d,J=6.1Hz),7.65(1H,d,J=4.6Hz),6.93(2H,s),5.48−5.42(1H,m),2.62−2.39(4H,m),2.17−2.14(2H,m),1.71−1.68(2H,m).
ESI−MS Found:403[M+H]
実施例27
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.99(1H,dd,J=9.4,4.6Hz),7.70(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.62(1H,t,J=7.7Hz),7.52(1H,d,J=7.7Hz),7.44(1H,d,J=7.7Hz),7.41(1H,td,J=9.4,2.6Hz),6.95(2H,brs),5.74−5.60(1H,m),4.05(3H,s),2.91−2.77(2H,m),2.39−2.51(2H,m),2.20−2.06(4H,m).
ESI−MS Found:450[M+H]
実施例28
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.05(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.81(1H,d,J=8.5Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.57(1H,d,J=1.7Hz),7.36(1H,td,J=9.3,2.6Hz),7.23(1H,dd,J=8.5,1.7Hz),5.48−5.37(1H,m),4.08(3H,s),2.86−2.71(2H,m),2.43−2.32(2H,m),2.19−1.96(4H,m).
ESI−MS Found:450[M+H]
実施例29
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09(1H,d,J=8.5Hz),8.05(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.46(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.41−7.34(2H,m),6.96(2H,brs),5.47−5.35(1H,m),3.89(3H,s),2.76−2.62(2H,m),2.44−2.32(2H,m),2.20−2.11(2H,m),1.99−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:450[M+H]+.
実施例30
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.04(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.85(1H,t,J=8.2Hz),7.70−7.65(2H,m),7.38(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.25(1H,d,J=8.2Hz),6.94(2H,s),5.43−5.36(1H,m),3.92(3H,s),2.75−2.65(2H,m),2.37−2.29(2H,m),2.14−2.12(2H,m),1.99−1.95(2H,m).
ESI−MS Found:450[M+H]
実施例31
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ベンジルオキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.12−8.03(2H,m),7.69(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.55−7.32(8H,m),6.96(2H,brs),5.46−5.35(1H,m),5.27(2H,s),2.76−2.62(2H,m),2.43−2.31(2H,m),2.21−2.11(2H,m),2.00−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:526[M+H]+.
実施例32
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.58(1H,s),8.98(1H,d,J=5.1Hz),8.11(1H,dd,J=9.0,4.7Hz),7.93(1H,d,J=4.7Hz),7.69(1H,dd,J=9.4,2.4Hz),7.41(1H,t,J=9.4Hz),6.96(2H,brs),5.45−5.36(1H,m),2.80−2.72(2H,m),2.48−2.41(2H,m),2.21−2.16(2H,m),2.15−2.06(2H,m).
ESI−MS Found:421[M+H]
実施例33
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−フロ[3,4−c]ピリジン]−3’−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.15(1H,d,J=0.8Hz),9.04(1H,d,J=5.1Hz),8.24(1H,dd,J=5.1,0.8Hz),8.09(1H,dd,J=9.2,4.6Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.38(1H,td,J=9.2,2.5Hz),6.97(2H,s),5.45−5.39(1H,m),2.76−2.65(2H,m),2.45−2.37(2H,m),2.19−2.16(2H,m),2.10−2.07(2H,m).
ESI−MS Found:421[M+H]
実施例34
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.96(1H,dd,J=4.8,1.1Hz),8.67(1H,dd,J=8.0,1.1Hz),8.09(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.88(1H,dd,J=8.0,4.8Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.37(1H,td,J=9.3,2.7Hz),5.45−5.39(1H,m),2.74−2.64(2H,m),2.45−2.38(2H,m),2.19−2.16(2H,m),2.09−2.06(2H,m).
ESI−MS Found:421[M+H]
実施例35
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.73(1H,s),7.99(1H,dd,J=9.4,4.4Hz),7.70(1H,dd,J=9.4,2.3Hz),7.51−7.42(2H,m),7.37(1H,d,J=7.8Hz),7.27(1H,d,J=6.8Hz),6.98(2H,s),5.52−5.46(1H,m),4.03(3H,s),3.04−2.94(2H,m),2.13−2.07(6H,m).
ESI−MS Found:449[M+H]
実施例36
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.83(1H,s),8.59−8.55(1H,m),7.66−7.63(1H,m),7.47(1H,t,J=7.8Hz),7.29−7.24(3H,m),6.97(2H,s),5.45(1H,brs),3.93(3H,s),2.67−2.53(4H,m),2.07−2.05(2H,m),1.55−1.52(2H,m).
ESI−MS Found:449[M+H]
実施例37
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(CDCl3)δ:7.76−7.63(3H,m),7.53(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.30−7.23(1H,m),7.05(1H,d,J=8.3Hz),6.02(1H,s),5.95(2H,s),5.62(1H,brs),4.03(3H,s),3.02−2.89(2H,m),2.26−2.05(6H,m).
ESI−MS Found:449[M+H]
実施例38
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−チアジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.19(1H,d,J=7.8Hz),8.00(1H,dd,J=9.2,4.7Hz),7.96−7.88(2H,m),7.74−7.63(4H,m),7.32(1H,td,J=9.4,2.7Hz),5.79−5.70(1H,m),2.81−2.74(2H,m),2.43−2.35(2H,m),2.17−2.12(2H,m),2.00−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例39
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−チアジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.80(1H,s),9.11(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.43(1H,d,J=5.9Hz),7.78−7.74(3H,m),7.67−7.61(2H,m),7.49(1H,t,J=7.3Hz),5.96−5.90(1H,m),2.66−2.55(2H,m),2.34−2.28(2H,m),2.13−2.10(2H,m),1.64−1.61(2H,m).
ESI−MS Found:418[M+H]
実施例40
シス−4’−[2−(3−アミノピラジン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(CDCl3)δ:9.14(1H,s),8.51(1H,d,J=5.9Hz),8.15(1H,d,J=2.2Hz),8.06(1H,dd,J=2.4,0.5Hz),7.97−7.94(1H,m),7.84(1H,d,J=5.9Hz),7.75−7.70(1H,m),7.58(1H,t,J=7.6Hz),7.50−7.47(1H,m),6.11−6.01(1H,m),3.00−2.86(2H,m),2.24−2.13(4H,m),2.05−1.97(2H,m).
ESI−MS Found:413[M+H]+
実施例41
トランス−4’−[2−(3−アミノピラジン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.08(1H,d,J=1.0Hz),8.49(1H,d,J=5.6Hz),8.25(1H,d,J=2.4Hz),8.12(1H,d,J=2.7Hz),7.98−7.89(3H,m),7.73−7.67(1H,m),7.51(1H,s),6.86(2H,brs),5.52−5.41(1H,m),2.69−2.56(2H,m),2.39−2.29(2H,m),2.24−2.16(2H,m),1.99−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:413[M+H]+
実施例42
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.97(1H,d,J=4.7Hz),8.68(1H,d,J=7.4Hz),8.05(1H,d,J=8.2Hz),7.92−7.85(2H,m),7.51(1H,t,J=7.4Hz),7.40(1H,t,J=7.4Hz),7.00(2H,brs),5.50−5.42(1H,m),2.79−2.66(2H,m),2.48−2.38(2H,m),2.21−2.13(2H,m),2.12−2.04(2H,m).
ESI−MS Found:403[M+H]
実施例43
1’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.52(1H,d,J=5.7Hz),7.95−7.79(4H,m),7.67−7.62(1H,m),6.76(2H,brs),4.01−3.92(2H,m),3.50−3.42(2H,m),2.48−2.41(2H,m),1.94−1.85(2H,m).
ESI−MS Found:404[M+H]
実施例44
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オン トリフルオロ酢酸塩
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.51(1H,s),9.51(1H,s),8.77(1H,d,J=6.3Hz),8.71(1H,d,J=6.2Hz),7.42(1H,d,J=7.2Hz),7.19(1H,t,J=6.8Hz),7.02−6.87(4H,m),5.64−5.56(1H,m),3.15−3.05(2H,m),2.15−2.06(2H,m),2.04−1.97(2H,m),1.90−1.81(2H,m).
ESI−MS Found:402[M+H]
実施例45
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−2’(1’H)−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.56(1H,s),8.02(1H,dd,J=9.2,4.7Hz),7.80(1H,d,J=7.4Hz),7.68(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.39(1H,td,J=9.4,2.5Hz),7.29(1H,t,J=7.4Hz),7.11(1H,t,J=7.4Hz),6.94(1H,d,J=7.6Hz),5.41−5.32(1H,m),2.70−2.57(2H,m),2.12−2.00(4H,m),1.69−1.61(2H,m).
ESI−MS Found:419[M+H]
実施例46
4−{5−フルオロ−1−[シス−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−イル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミンの合成
H−NMR(CDCl)δ:7.97(1H,d,J=6.8Hz),7.87(1H,dd,J=9.3,4.4Hz),7.52(1H,dd,J=9.0,2.7Hz),7.40−7.30(3H,m),7.27(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.71(1H,d,J=5.4Hz),6.31(1H,d,J=5.4Hz),5.95(2H,s),5.68(1H,m),2.92(2H,qd,J=13.2,3.9Hz),2.27(2H,td,J=13.7,3.9Hz),2.20−2.10(2H,m),1.67−1.55(2H,m).
ESI−MS Found:402[M+H]
実施例47
4−{1−[シス−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル}−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミンの合成
H−NMR(CDCl)δ:9.22(1H,d,J=1.0Hz),8.62(1H,d,J=5.9Hz),7.96(1H,d,J=6.3Hz),7.83(1H,dd,J=6.0,0.9Hz),7.41−7.31(3H,m),6.71(1H,d,J=5.4Hz),6.31(1H,d,J=5.4Hz),5.92(2H,s),5.71(1H,m),2.91(2H,qd,J=13.0,3.7Hz),2.27(2H,td,J=13.6,4.1Hz),2.23−2.13(2H,m),1.68−1.55(2H,m).
ESI−MS Found:385[M+H]
実施例48
(1R,2’R,4’S)−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2−ヒドロキシ−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オンの合成
Figure 2009173629
製造例9で得た化合物及び2,5−ジフルオロニトロベンゼンを用い実施例1の工程1)、2)及び実施例2の工程3)、4)に記載された方法と同様な方法により得た粗生成物145mgに1Mテトラブチルアンモニウムフロリド−THF溶液8mlを加えた。反応混合物を60度にて1.5時間撹拌した後5%硫酸水素カリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にクロロホルムを加えた。生成した固体を濾取後、減圧乾燥することにより表題化合物62mgを白色固体として得た。更に濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物24mgを白色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.27(1H,dd,J=5.1,1.6Hz),8.88(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),8.42(1H,dd,J=7.8,1.6Hz),7.81(1H,dd,J=7.8,5.1Hz),7.68(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.55(1H,td,J=9.2,2.9Hz),6.94(2H,s),6.11−5.99(1H,m),5.92(1H,d,J=3.9Hz),3.95−3.90(1H,m),3.56−3.46(1H,m),3.22−3.14(1H,m),2.80−2.68(1H,m),2.10−2.00(2H,m),1.87−1.77(1H,m).
ESI−MS Found:437[M+H]
以下の実施例49及び50は、実施例48に記載された方法と同様な方法で調製した。
Figure 2009173629
実施例49
(1RS,2’RS,4’SR)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.08(1H,d,J=7.8Hz),8.00−7.89(3H,m),7.73−7.68(2H,m),7.39(1H,td,J=9.2,2.6Hz),6.95(2H,s),5.93−5.80(1H,m),5.75(1H,d,J=4.6Hz),4.00−3.95(1H,m),2.96−2.86(1H,m),2.70−2.54(2H,m),2.22−2.07(2H,m),1.96−1.89(1H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例50
(1R,2’R,4’S)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−2’−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,d,J=0.7Hz),8.56(1H,d,J=5.9Hz),8.08(1H,d,J=7.6Hz),7.98(1H,dd,J=5.9,0.7Hz),7.94(1H,td,J=7.6,1.0Hz),7.91(1H,d,J=7.6Hz),7.71(1H,t,J=7.6Hz),6.95(2H,s),5.94−5.81(1H,m),5.78(1H,d,J=4.4Hz),3.99−3.93(1H,m),2.97−2.86(1H,m),2.68−2.54(2H,m),2.28−2.12(2H,m),1.95−1.87(1H,m).
ESI−MS Found:419[M+H]
実施例51
{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル}メタノールの合成
Figure 2009173629
1){トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル}メチル アセテートの合成
Figure 2009173629
製造例10で得た化合物85.6mgおよび2,5−ジフルオロニトロベンゼン51μlを用い実施例2の工程1)、実施例3の工程2)及び実施例1の工程3)に記載された方法と同様な方法により得た化合物を酢酸16mlおよび水2mlの混合溶媒に溶解した。その混合物をマイクロウェーブ反応装置を用いて200度で30分間反応させた。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を少量のメタノールに溶解しアンモニア水を入れて中和した。反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物29.2mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.00(1H,dd,J=9.1,4.8Hz),7.83(1H,d,J=7.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.48(1H,td,J=7.1,2.2Hz),7.41(1H,dt,J=7.3,0.7Hz),7.38(2H,dt,J=9.3,2.7Hz),6.92(2H,s),5.40(1H,m),5.36(1H,dd,J=5.9,3.7Hz),4.38(1H,dd,J=11.7,3.4Hz),4.17(1H,dd,J=11.5,6.3Hz),2.75−2.53(2H,m),1.99(3H,s),2.16−1.95(6H,m).
ESI−MS Found:478[M+H]
2){トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−イル}メタノールの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物14.7mgを1,4−ジオキサン5mlおよびメタノール1mlの混合溶媒に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液363μlを加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウムを加え、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣に再度飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物13.4mgを無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.99(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.79(1H,d,J=7.3Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.47−7.33(4H,m),6.92(2H,s),5.38(1H,tt,J=12.4,3.2Hz),5.11(1H,t,J=5.2Hz),4.56(1H,t,J=5.6Hz),3.68−3.57(2H,m),2.84−2.50(2H,m),2.15−1.93(6H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例52及び53
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオン及び(2’RS,3’SR)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
実施例46で得た化合物25.4mgをアセトン8mlに溶解し、氷浴上で冷却しながらN−メチルモルホリン−N−オキシド58.6mg及び0.05M四酸化オスミウム水溶液506μlを加えた。その混合物を1時間撹拌した後、氷浴をはずして終夜撹拌した。反応液に0.5M水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、低極性画分として、トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオン0.92mgを淡褐色固体として、また、高極性画分として、(2’RS,3’SR)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール17.0mgを淡褐色固体として得た。
実施例52の化合物(ジケトン体):
H−NMR(CHCl)δ:8.44(1H,m),8.04(1H,d,J=7.1Hz),8.02(1H,td,J=7.8,1.7Hz),7.68(1H,dd,J=8.8,4.6Hz),7.65(1H,td,J=7.3,0.7Hz),7.54(1H,dd,J=8.9,2.6Hz),7.30−7.22(1H,m),5.93(2H,s),5.44(1H,brs),2.94(2H,qd,J=13.4,4.4Hz),2.35(2H,td,J=14.0,
4.2Hz),2.20−2.10(2H,m),2.07−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:432[M+H]
実施例53の化合物(シスジオール体):
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.92(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.77(1H,d,J=7.3Hz),7.67(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.44−7.34(3H,m),7.30(1H,t,J=7.3Hz),6.93(2H,s),5.30(1H,m),4.99(1H,d,J=5.9Hz),4.86(1H,t,J=5.4Hz),4.78(1H,d,J=6.1Hz),3.75(1H,t,J=5.5Hz),2.57(2H,qd,J=12.2,4.4Hz),2.05−1.88(5H,m),1.73−1.64(1H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例54
(2’RS,3’SR)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
実施例47で得た化合物15.0mgを用いて、実施例52及び53に記載の方法と同様の方法により表題化合物8.1mgを無色固体として得た。
H−NMR(CDCl/CDOD)δ:9.12(1H,s),8.49(1H,d,J=5.9Hz),7.91−7.83(2H,m),7.58−7.48(2H,m),7.39(1H,t,J=7.4Hz),5.64(1H,m),5.06(1H,d,J=5.1Hz),3.96(1H,d,J=5.1Hz),2.86−2.68(2H,m),2.21−2.08(5H,m),1.91−1.83(1H,m).
ESI−MS Found:419[M+H]
実施例55及び56
(2’R,3’S)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール及び(2’S,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
実施例52及び53で得たシスジオール体のラセミ混合物7.0mgを、光学活性カラム(ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H、ヘキサン/エタノール=4/1)で光学分割を行い、先行画分として(2’R,3’S)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール3.3mgを無色固体として、後画分として、同(2’S,3’R)体3.4mgを無色固体として得た。
尚、両者の絶対配置は未同定であるため、便宜上一方を(2’R,3’S)体、他方を(2’S,3’R)体とした。
実施例55の化合物(2’R,3’S)体:
保持時間15.6分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H;φ0.46cm×25cm、ヘキサン/エタノール=4/1、流速1ml/min)
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例56の化合物(2’S,3’R)体:
保持時間32.3分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H;φ0.46cm×25cm、ヘキサン/エタノール=4/1、流速1ml/min)
ESI−MS Found:436[M+H]
以下の実施例57は、実施例52から56に記載された方法と同様な方法で調製した。
実施例57
(6’S,7’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,5’−シクロペンタ[b]ピリジン]−6’,7’−ジオールの合成。
Figure 2009173629
尚、絶対配置は未同定であるため、便宜上(6’S,7’R)体とした。
保持時間11.9分(後画分)(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) IB;φ0.46cm×25cm、0.1%ジエチルアミン、ヘキサン/エタノール=95/5〜50/50、18分グラジエント、流速1ml/min)
H−NMR(CDCl3)δ:8.57(1H,d,J=4.7Hz),8.28−8.26(1H,m),7.66−7.63(1H,m),7.52−7.43(2H,m),7.23−7.18(1H,m),5.93(2H,s),5.52(1H,brs),5.16(1H,d,J=5.5Hz),5.04(1H,brs),4.14−4.13(1H,m),3.12(1H,brs),2.72−2.65(2H,m),2.21−2.06(5H,m),1.89−1.85(1H,m).
ESI−MS Found:437[M+H]
実施例58
(2’SR,3’SR)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
1)4−{1−[トランス−1a’,6a’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,6’−インデノ[1,2−b]オキシレン]−4−イル]−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミンの合成
Figure 2009173629
実施例46で得た化合物22.7mgのクロロホルム8ml溶液に、モレキュラシーブス4A粉末196.5mg及びm−クロロ過安息香酸50.3mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を直接塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物25.8mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(CHCl)δ:7.84(1H,d,J=7.6Hz),7.77(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.57(1H,dd,J=7.3,0.7Hz),7.52(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.46(1H,td,J=7.6,1.2Hz),7.32(1H,td,J=7.4,0.9Hz),7.24(1H,td,J=9.3,2.4Hz),5.93(2H,s),5.65(1H,brs),4.28(1H,d,J=2.7Hz),3.78(1H,d,J=2.7Hz),2.91−2.73(2H,m),2.30(1H,dt,J=4.6,14.1Hz),2.24−2.12(2H,m),2.11−2.01(1H,m),1.93(1H,td,J=13.4,4.1Hz),1.79(1H,ddd,J=13.8,5.7,3.3Hz).
ESI−MS Found:418[M+H]
2)(2’SR,3’SR)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物23.7mgのアセトニトリル6ml及び水3mlの混合溶液にTFA3mlを加え、室温にて終夜撹拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、高極性画分として、表題化合物であるトランスジオール体10.1mgを、低極性成分として、実施例53と同一のシスジオール体9.5mgを無色固体として得た。
トランスジオール体:
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.90(1H,dd,J=9.1,4.8Hz),7.75(1H,d,J=7.6Hz),7.67(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.42−7.27(4H,m),6.93(2H,s)、5.56(1H,d,J=5.6Hz),5.46(1H,d,J=6.3Hz),5.29(1H,brs),4.72(1H,t,J=7.3Hz),3.51(1H,dd,J=7.7,6.0Hz),2.83(1H,qd,J=12.3,4.6Hz),2.40−2.25(1H,m),2.20−1.92(3H,m),1.92−1.75(2H,m),1.28−1.40(1H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例59及び60
(2’S,3’S)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール及び(2’R,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
実施例58で得たラセミ混合物8mgを、光学活性カラム(ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H、ヘキサン/エタノール=9/1)で光学分割を行い、先行画分として(2’S,3’S)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール3.2mgを無色固体として、後画分として、同(2’R,3’R)体3.0mgを無色固体として得た。
尚、両者の絶対配置は未同定であるため、便宜上一方を(2’S,3’S)体、他方を(2’R,3’R)体とした。
実施例59の化合物(2’S,3’S)体:
保持時間11.7分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD-H;φ0.46×25cm、ヘキサン/エタノール=4/1、流速1ml/min)
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例60の化合物(2’R,3’R)体:
保持時間14.1分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD-H;φ0.46×25cm、ヘキサン/エタノール=4/1、流速1ml/min)
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例61
(2’SR,3’SR)−トランス−3’−アミノ−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’−オールの合成
Figure 2009173629
実施例58の工程1)で得た化合物35.5mgのメタノール4ml溶液に28%アンモニア水4mlを加えた。反応液を室温にて終夜撹拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物14.7mgを無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.90(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.74(1H,d,J=7.6Hz),7.67(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.40−7.33(3H,m),7.29(1H,dd,J=7.3,0.7Hz),6.93(2H,s),5.51(1H,d,J=5.4Hz),5.29(1H,t,J=11.8Hz),3.88(1H,d,J=8.8Hz),3.38−3.27(2H,m),2.83(1H,qd,J=12.5,4.5Hz),2.32(1H,qd,J=12.4,3.7Hz),2.32−1.98(6H,m),1.91−1.81(1H,m),1.81−1.73(1H,m),1.42−1.34(1H,m).
ESI−MS Found:435[M+H]
実施例62
(2’RS,3’SR)−トランス−3’−アミノ−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’−オールの合成
Figure 2009173629
実施例58の工程1)で得た化合物40.4mgのアセトニトリル6ml溶液に、−40度にてメタンスルホン酸11μlを加え、室温まで昇温しながら6時間撹拌した。反応混合物に水0.5mlを加え、室温にて終夜撹拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のクロロホルム/メタノール混合溶媒に溶解し、飽和重曹水に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過した。得られた濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物のN−アセチル体およびO−アセチル体の混合物を得た。この混合物をメタノール15mlに溶解し、1M硫酸5mlを加えて、終夜加熱還流した。反応液を室温に戻し、減圧下でメタノールを留去した。得られた残渣に飽和重曹水を加えて中和し、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物12.3mgを無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.90(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.71(1H,d,J=7.3Hz),7.67(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.39(1H,d,J=6.8Hz),7.37(1H,td,J=9.3,2.7Hz),7.33(1H,td,J=7.1,0.7Hz),7.27(1H,td,J=7.1,0.7Hz),6.92(2H,s),5.30(1H,t,J=12.4Hz),4.91(1H,brs),4.24(1H,d,J=4.4Hz),3.75(1H,d,J=4.9Hz),2.70(1H,qd,J=12.6,4.0Hz),2.38(1H,qd,J=12.2,3.4Hz),2.15−2.00(2H,m),2.00−1.76(5H,m),1.72−1.63(1H,m).
ESI−MS Found:435[M+H]
実施例63
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オンの合成
Figure 2009173629
1)4−アミノ−N−(5−フルオロ−2−{[トランス−3’−ヒドロキシ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−4−イル]アミノ}フェニル)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
製造例11で得た化合物を用い実施例2の工程1)で炭酸カリウムの代わりにジイソプロピルエチルアミンを用いる他は実施例2の工程1)、実施例3の工程2)及び工程3)に記載の方法と同様の方法により表題化合物111.9mgを淡黄色油状物として得た。
ESI−MS Found:466[M+H]
2)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物111.9mgを酢酸10mlおよび水10mlの混合溶媒に溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて、160度で15分間反応させた。反応液を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を少量のメタノールに溶解し、飽和重曹水に注いで、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物86.6mgを無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.04(1H,d,J=7.3Hz),7.74(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.64(1H,dd,J=7.3,1.2Hz),7.60(1H,td,J=7.7,1.5Hz),7.52(1H,dd,J=8.5,2.7Hz),7.51(1H,td,J=7.1,1.5Hz),7.25(1H,td,J=9.0,2.7Hz),5.91(2H,s),5.59(1H,brs),2.98−2.77(2H,m),2.55(1H,s),2.40(1H,td,J=13.9,4.5Hz),2.20(1H,td,J=13.5,4.1Hz),2.19−2.04(2H,m),2.02−1.91(2H,m),1.62(3H,s).
ESI−MS Found:448[M+H]
実施例64及び65
(3’S)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オン及び(3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オンの合成
Figure 2009173629
実施例63で得たラセミ体混合物86.6mgを、光学活性カラム(ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H、ヘキサン/イソプロパノール=6/1)で光学分割を行い、先行画分として(3’S)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オン42.8mgを無色固体として、後画分として、同(3’R)体42.2mgを無色固体として得た。尚、両者の絶対配置は未同定であるため、便宜上一方を(3’S)体、他方を(3’R)体とした。
実施例64の化合物(3’S)体:
保持時間11.9分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H;φ0.46cm×25cm、ヘキサン/イソプロパノール=4/1、流速1ml/min)
ESI−MS Found:448[M+H]
実施例65の化合物(3’R)体:
保持時間14.2分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAK(登録商標) AD−H;φ0.46cm×25cm、ヘキサン/イソプロパノール=4/1、流速1ml/min)
ESI−MS Found:448[M+H]
実施例66及び67
(2’S,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−メチル−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール及び(2’R,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−メチル−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオールの合成
Figure 2009173629
実施例65で得た(3’R)体15.6mgのメタノール8ml溶液に、室温にて水素化ホウ素ナトリウム5.3mgを加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、低極性画分として、(2’S,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−メチル−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール1.31mgを無色油状物として、また高極性画分として、同(2’S,3’R)体12.8mgを無色固体として得た。
尚、両者の絶対配置は未同定であるため、便宜上一方を(2’S,3’R)体、他方を(2’R,3’R)体とした。
実施例66の化合物(2’S,3’R)体:
H−NMR(CDCl)δ:
7.98−7.90(1H,m),7.77(1H,dd,J=8.5,4.1Hz),7.58−7.46(3H,m),7.42(1H,t、J=7.8Hz),7.22(1H,td,J=8.8,2.7Hz),5.91(2H,s),5.56(1H,brs),3.67(1H,brs),3.00−2.86(1H,m),2.80−2.63(1H,m),2.37−2.08(4H,m),2.08−1.35(4H,m),1.68(3H,s).
ESI−MS Found:450[M+H]
実施例67の化合物(2’R,3’R)体:
H−NMR(CDCl)δ:7.87(1H,dd,J=7.3,3.7Hz),7.77(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.53−7.40(4H,m),7.21(1H,td,J=9.1,2.6Hz),5.91(2H,s),5.55(1H,brs),4.01(1H,d,J=5.9Hz),2.92(1H,qd,J=11.9,4.6Hz),2.73(1H,qd,J=12.7,4.1Hz),2.33−2.10(4H,m),2.10−1.94(3H,m),1.76−1.65(1H,m),1.54(3H,s).
ESI−MS Found:450[M+H]
実施例68及び69
4−[1−(シス−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミン及び4−[1−(トランス−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミンの合成
Figure 2009173629
1)tert−ブチル 4−[(3−{[(4−{[(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)アミノ]スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−カルボキシレートの合成
Figure 2009173629
製造例12で得た化合物及び4−クロロ−3−ニトロピリジンを用い、実施例1の工程1)から3)に記載の方法と同様の方法により、表題化合物1.12gを白色固体として得た。
2)4−アミノ−N−(4−({[4−(1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル]アミノ}カルボニル)−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシアミドの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物1.12gのクロロホルム10ml溶液にトリフルオロ酢酸2mlを加え60度にて20分間反応させた後、反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物860mgを赤色固体として得た。
ESI−MS Found:517[M+H]
3)4−[1−(シス−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミン及び4−[1−(トランス−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物80mgを酢酸1.5mlに溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて190度にて20分間反応させた。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に濃塩酸3mlを加えて100度にて3日間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、高極性画分からシス体4.7mgを白色固体として、低極性画分からトランス体16mgを淡黄色固体として得た。
実施例68の化合物(シス体)
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,d,J=0.7Hz),8.53(1H,d,J=5.9Hz),7.87(1H,dd,J=5.7,0.9Hz),7.58(1H,d,J=7.1Hz),7.01(1H,td,J=7.6,1.0Hz),6.92(2H,brs),6.71(1H,td,J=7.6,1.0Hz),6.57(1H,d,J=7.8Hz),5.54(1H,brs),5.37−5.26(1H,m),3.20(2H,s),2.66−2.48(2H,m),2.06−1.95(4H,m),1.82−1.69(2H,m).
ESI−MS Found:388[M+H]
実施例69の化合物(トランス体)
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.14(1H,s),8.46(1H,d,J=5.9Hz),7.92(1H,d,J=5.6Hz),7.07(1H,d,J=7.1Hz),6.98−6.89(3H,m),6.56(1H,t,J=7.1Hz),6.51(1H,d,J=7.6Hz),5.66(1H,brs),5.43−5.30(1H,m),3.57(2H,s),2.45−2.28(2H,m),2.05−1.95(2H,m),1.89−1.75(4H,m).
ESI−MS Found:388[M+H]
以下の実施例70は、実施例68及び69に記載された方法と同様な方法で調製した。
実施例70
4−[1−(シス−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミン
Figure 2009173629
H−NMR(CDCl3)δ:7.78(1H,dd,J=9.0,4.3Hz),7.67(1H,d,J=7.0Hz),7.49(1H,d,J=7.0Hz),7.25−7.10(2H,m),6.90(1H,t,J=7.4Hz),6.74(1H,d,J=7.8Hz),5.93(2H,brs),5.68−5.60(1H,m),3.38(2H,s),2.83−2.69(2H,m),2.30−2.20(2H,m),2.07−1.98(2H,m),1.92−1.80(2H,m).
ESI−MS Found:405[M+H]
実施例71及び72
2−[トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル]−2−オキソエタノール及び2−[シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]スピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル]−2−オキソエタノールの合成
Figure 2009173629
実施例68及び69の工程2)で得た化合物30mg、アセトキシ酢酸13mg及びジイソプロピルエチルアミン0.04mlのDMF1ml溶液にHATU55mgを加えた。反応混合物を室温にて20分間反応させた後、水を加え溶媒を減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸1.5mlに溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて190度にて20分間反応させた。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に濃塩酸1mlを加えて100度にて10分間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、トランス体1.8mgを白色固体として、シス体2.5mgを白色固体として得た。
実施例71の化合物(トランス体)
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,s),8.52(1H,d,J=5.9Hz),8.11(1H,d,J=7.2Hz),8.00(1H,d,J=5.9Hz),7.40(1H,d,J=7.2Hz),7.22(1H,t,J=7.2Hz),7.06(1H,t,J=7.2Hz),6.95(2H,s),5.45−5.31(1H,m),4.96−4.86(1H,m),4.44−4.38(2H,m),4.14(2H,s),2.39−2.49(2H,m),2.09−1.78(6H,m).
ESI−MS Found:446[M+H]
実施例72の化合物(シス体)
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,s),8.55(1H,d,J=5.6Hz),8.17(1H,d,J=6.8Hz),7.95(1H,d,J=5.6Hz),7.84(1H,d,J=7.1Hz),7.31(1H,td,J=7.6,1.2Hz),7.21(1H,td,J=7.5,1.1Hz),6.93(2H,s),5.39−5.27(1H,m),4.93(1H,brs),4.21(2H,s),3.83(2H,s),2.68−2.53(2H,m),2.14−1.85(6H,m).
ESI−MS Found:446[M+H]
以下の実施例73及び74は、実施例71及び72に記載された方法と同様な方法で調製した。
Figure 2009173629
実施例73
4−[1−(トランス−1’−アセチル−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.51(1H,d,J=5.9Hz),8.07(1H,d,J=8.0Hz),8.02(1H,d,J=5.9Hz),7.37(1H,d,J=6.8Hz),7.18(1H,t,J=7.6Hz),7.04(1H,t,J=7.1Hz),6.95(2H,brs),5.44−5.33(1H,m),4.23(2H,s),2.59−2.40(2H,m),2.34(3H,s),2.10−1.79(6H,m).
ESI−MS Found:430[M+H]
実施例74
4−[1−(シス−1’−アセチル−1’,2’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,3’−インドール]−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−アミン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.54(1H,d,J=5.9Hz),8.13(1H,d,J=7.8Hz),7.93(1H,d,J=5.9Hz),7.82(1H,d,J=7.3Hz),7.27(1H,t,J=7.3Hz),7.18(1H,t,J=7.3Hz),6.93(2H,brs),5.40−5.26(1H,m),3.91(2H,s),2.69−2.50(2H,m),2.18(3H,s),2.10−1.85(6H,m).
ESI−MS Found:430[M+H]
実施例75
トランス−4’−(2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−6−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[(2−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1で得た化合物259mg及び2,4−ジクロロ−5−ニトロピリジン230mgのTHF5ml溶液にジイソプロピルエチルアミン0.32mlを加えた。反応混合物を室温にて3時間撹拌した。反応混合物に、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物336mgを黄色固体として得た。
2)トランス−4’−[(2−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}−5−ニトロ−ピリジン−4−イル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物97mgのDMSO5ml溶液にN,N−ジメチルエチレンジアミン0.03ml及びジイソプロピルエチルアミン0.10mlを加えた。反応混合物を100度にて4時間撹拌した。反応混合物に、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物36.6mgを黄色固体として得た。
3)トランス−4’−(2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−6−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物100mgを用い、実施例3の工程2)、実施例1の工程3)及び工程4)に記載された方法と同様な方法により表題化合物3.4mgを褐色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.58(1H,s),8.12(1H,d,J=8.2Hz),7.89−7.86(2H,m),7.69−7.65(1H,m),6.86(2H,brs),6.74(1H,s),6.37−6.34(1H,m),5.30−5.26(1H,m),3.41−3.36(2H,m),2.70−2.61(2H,m),2.47−1.92(8H,m),2.27(6H,s).
ESI−MS Found:489[M+H]
実施例76
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[(3−アミノ−2−クロロピリジン−4−イル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン)−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例1の工程1)で得た化合物1.00gを濃塩酸35mlに溶解し、80度にて塩化スズ(II)二水和物2.69gを5回に分けて加えた後、80度にて1時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、氷浴で冷却しながらpH9となるまで5M水酸化ナトリウム水溶液を加えた。反応混合物を飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物484.3mgを淡褐色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.86−7.75(3H,m),7.62(1H,td,J=7.4,1.0Hz),7.43(1H,d,J=5.4Hz),6.54(1H,d,J=5.6Hz),5.47(1H,d,J=6.6Hz),4.97(2H,s),3.83(1H,dd,J=9.6,5.0Hz),2.19(2H,ddd,J=13.2,9.6,3.7Hz),2.01(2H,tt,J=13.9,3.7Hz),1.95−1.85(2H,m),1.75(2H,td,J=13.3,5.4Hz).
ESI−MS Found:344[M+H]
2)4−アミノ−N−(2−クロロ−4−{[トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]アミノ}ピリジン−3−イル)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物150.9mgを用い、実施例1の工程3)に記載の方法と同様の方法により、表題化合物182.3mgを淡黄色固体として得た。
ESI−MS Found:455[M+H]
3)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得られた化合物11.4mgを酢酸3mlに溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて、190度で20分間反応させた。反応混合液を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を少量のメタノールに懸濁させ、飽和重曹水を加えて1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、生成した固体を濾取し、水で洗浄後、減圧下乾燥することにより表題化合物7.4mgを無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:11.56(1H,d,J=4.4Hz),8.15(1H,d,J=7.8Hz),7.94−7.87(2H,m),7.70(1H,t,J=7.4Hz),7.39(1H,dd,J=6.1,5.6Hz),6.96(1H,d,J=7.3Hz),6.92(2H,s),5.30(1H,brs),2.63(2H,qd,J=13.0,2.9Hz),2.38(2H,td,J=13.3,3.7Hz),2.22−2.09(2H,m),2.03−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:419[M+H]
実施例77
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例76で得た化合物126mgをオキシ塩化リン25mlに懸濁させ、125度で1時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、減圧濃縮した。得られた残渣に、濃塩酸15mlを加え、室温にて1時間撹拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣に水を加えて懸濁させた後、飽和重曹水を加えて1時間撹拌した。生成した固体を濾取し、水で洗浄後、減圧下乾燥することにより表題化合物137.2mgを淡褐色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.37(1H,d,J=5.9Hz),8.12(1H,d,J=5.9Hz),8.11(1H,d,J=7.6Hz),7.90(1H,d,J=7.6Hz),7.95−7.88(1H,m),7.71(1H,t,J=7.4Hz),6.93(2H,brs),5.41(1H,tt,J=12.1,3.4Hz),2.65(2H,qd,J=12.9,3.6Hz),2.38(2H,td,J=13.4,4.0Hz),2.29−2.18(2H,m),2.05−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:437[M+H]
以下の実施例78は、実施例76及び77に記載された方法と同様な方法で調製した。
実施例78
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
Figure 2009173629
1H−NMR(CDCl3)δ:8.32(1H,d,J=5.9Hz),7.74(1H,d,J=5.9Hz),7.550(1H,d,J=3.1Hz),7.546(1H,d,J=5.5Hz),7.28−7.24(1H,m),5.92−5.82(1H,m),5.91(2H,s),4.06(3H,s),2.98−2.82(2H,m),2.56−2.43(2H,m),2.38−2.21(4H,m).
ESI−MS Found:467[M+H]
実施例79
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−(3−ヒドロキシプロピ−1−イン−1−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例77で得た化合物79.7mg、ヨウ化銅(I)14.1mgおよびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド19.6mgのDMF5ml混合溶液を減圧下で脱気し、アルゴンガスで置換した。この混合物にトリエチルアミン205μlおよびプロパルギルアルコール150μlを室温で加えた後、80度にて2時間半撹拌した。反応混合物を室温に戻し、減圧下溶媒を溜去した。得られた残渣を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物28.8mgを淡褐色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.51(1H,d,J=5.9Hz),8.11(1H,d,J=7.8Hz),8.06(1H,d,J=5.9Hz),7.95−7.91(1H,m),7.91(1H,d,J=7.6Hz),7.71(1H,t,J=7.4Hz),6.96(2H,s),5.55(1H,t,J=6.1Hz),5.40(1H,tt,J=12.3,3.7Hz),4.45(2H,d,J=6.1Hz),2.66(2H,qd,J=13.4,3.0Hz),2.38(2H,td,J=13.4,3.9Hz),2.30−1.96(4H,m).
ESI−MS Found:457[M+H]
実施例80
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−7−ビニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例18で得た化合物50mg、カリウムビニルトリフルオルボレート21mg、(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウムジクロリド7.3mg及びジイソプロピルエチルアミン0.054mlのイソプロパノール1ml及び水0.5mlの混合懸濁液を、マイクロウェーブ反応装置を用いて120度にて10分間反応させた。反応混合物を室温に戻した後、飽和重曹水を加えクロロホルム/メタノール(9/1)及び酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物17mgを淡黄色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:9.12(1H,s),8.60(1H,d,J=7.6Hz),8.46(1H,s),7.96(1H,d,J=7.6Hz),7.91(1H,t,J=7.4Hz),7.63(1H,t,J=7.4Hz),7.22(1H,dd,J=17.3,10.7Hz),5.90(2H,brs),5.86(1H,d,J=17.3Hz),5.75(1H,d,J=10.7Hz),5.42−5.31(1H,m),3.27−3.13(2H,m),2.46−2.34(2H,m),2.13−2.02(4H,m).
ESI−MS Found:428[M+H]
以下の実施例81は、実施例80に記載された方法と同様な方法により調製した。
実施例81
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−7−シクロヘキ−1−セン−1−イル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン トリフルオロ酢酸塩
Figure 2009173629
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.45(1H,s),8.47(1H,s),8.42(1H,d,J=7.8Hz),7.95−7.89(2H,m),7.69(1H,t,J=7.6Hz),6.24−6.19(1H,m),5.64−5.53(1H,m),3.16−3.02(2H,m),2.58−2.51(2H,m),2.46−2.00(12H,m).
ESI−MS Found:484[M+H]
実施例82
2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1−[トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−7−カルボン酸の合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−7−(1,2−ジヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例80で得た化合物12mg及びN−メチルモルホリン−N−オキシド17mgのアセトン0.8ml、tert−ブタノール0.2ml及び水0.15ml混合懸濁液に0.05M四酸化オスミウム水溶液0.12mlを加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物に水及び飽和食塩水を加えクロロホルム/メタノール(9/1)及び酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)にて精製することにより、表題化合物13mgを白色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:9.05(1H,s),8.56(1H,d,J=7.8Hz),8.55(1H,s),7.96−7.90(2H,m),7.66(1H,t,J=7.3Hz),6.04−5.93(1H,m),5.38(1H,t,J=6.0Hz),4.15(1H,dd,J=6.8,2.9Hz),4.02(1H,dd,J=11.0,5.6Hz),3.22−3.06(2H,m),2.62−2.48(2H,m),2.19−2.09(2H,m),2.09−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:427[M+H]
2)2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1−[トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−7−カルボン酸の合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物32mgのTHF2ml及び水1mlの混合溶液に過ヨウ素酸ナトリウム89mgを加え室温にて6時間撹拌した。反応混合物に重曹水を加えクロロホルム/メタノール(9/1)及び酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣、リン酸二水素ナトリウム8.5mg及び2−メチル−2−ブテン0.075mlをtert−ブタノール2.5ml及び水0.5mlに溶解し、氷冷下、亜塩素酸ナトリウム19mgを加え室温にて7時間撹拌した。反応混合物に希塩酸を加え、クロロホルム/メタノール(9/1)及び酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%ぎ酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物29mgを白色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.27(1H,s),8.86(1H,s),7.92−7.82(3H,m),7.71−7.65(1H,m),6.88(2H,s),5.40−5.29(1H,m),2.63−2.43(2H,m),2.34−2.15(4H,m),1.94−1.85(2H,m).
ESI−MS Found:447[M+H]
実施例83
2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−N,N’−ジメチル−1−[トランス−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4’−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−7−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
実施例82で得た化合物9.3mg及びジエチルアミン0.7ml及びジイソプロピルエチルアミン0.1mlのDMF0.5ml溶液にHATU34mgを加え、反応混合物を室温にて3日間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を逆相分取液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%ぎ酸、アセトニトリル/水)で精製することにより、表題化合物0.98mgを白色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.20(1H,s),8.50−8.40(2H,m),7.91−7.89(2H,m),7.71−7.69(1H,m),7.08−6.82(1H,brm),6.93(2H,s),3.22(3H,s),3.00(3H,s),2.75−1.90(8H,m).
ESI−MS Found:474[M+H]
実施例84
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例1で得た化合物100mg、4−ブロモ−3−ニトロアニソール107mg、酢酸パラジウム10.3mg、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン43mg、炭酸セシウム225mg及びトルエン5mlの混合物を80度にて16時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)にて精製することにより、表題化合物156mgを赤色固体として得た。
2)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物154mgを用い、実施例2の工程2)から4)に記載の方法と同様の方法により、表題化合物77.6mgを淡褐色固体として得た。
3)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物70mg及び塩化アルミニウム108mgのジクロロエタン10ml懸濁液を50度にて3日間撹拌した後、反応混合液を氷冷し、2N塩酸を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後濾去し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより表題化合物25mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.47(1H,brs),7.92−7.78(3H,m),7.65−7.60(2H,m),7.13(1H,d,J=2.3Hz),7.01(1H,dd,J=9.0,2.4Hz),7.07(2H,brs),5.63−5.56(1H,m),2.74−2.64(2H,m),2.50−2.37(2H,m),2.10−2.05(2H,m),1.87−1.83(2H,m).
ESI−MS Found:418[M+H]
以下の実施例85から89は、それぞれ原料として実施例27,7,11,78及び23の化合物を用い実施例84の工程3)に記載された方法と同様な方法で調製した。
Figure 2009173629
実施例85
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]-7−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:10.60(1H,s),8.31(1H,s),7.85(1H,dd,J=9.1,4.3Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.46−7.38(2H,m),7.30(1H,dd,J=7.7,0.7Hz),7.18(1H,dd,J=7.7,0.7Hz),6.96(2H,brs),5.62−5.50(1H,m),2.74−2.51(4H,m),2.17−2.07(2H,m),1.87−1.77(2H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例86
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン トリフルオロ酢酸塩
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.50(1H,s),8.69(1H,d,J=6.8Hz),8.52(1H,d,J=6.8Hz),7.43(1H,t,J=7.8Hz),7.36(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),7.14(1H,d,J=7.8Hz),6.03−5.90(1H,m),2.89−2.76(4H,m),2.34−2.26(2H,m),1.96−1.88(2H,m).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例87
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(CDCl3)δ:9.20(1H,d,J=1.0Hz),8.56(1H,d,J=5.9Hz),7.83(1H,dd,J=5.9,1.0Hz),7.62(1H,dd,J=8.3,7.3Hz),6.99(1H,d,J=8.3Hz),6.98(1H,d,J=7.3Hz),5.93−5.83(1H,m),5.92(2H,s),2.96−2.83(2H,m),2.33−2.04(6H,m).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例88
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(CDCl3)δ:8.30(1H,d,J=5.9Hz),7.90(1H,d,J=5.9Hz),7.43−7.37(2H,m),7.09(1H,dd,J=7.6,1.4Hz),5.95−5.79(1H,m),5.42−5.26(1H,m),2.93−2.72(4H,m),2.26−2.16(2H,m),1.96−1.88(2H,m).
ESI−MS Found:453[M+H]
実施例89
シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン トリフルオロ酢酸塩
H−NMR(CD3OD)δ:9.51(1H,s),8.92(1H,d,J=6.8Hz),8.68(1H,d,J=6.8Hz),7.34(1H,t,J=7.6Hz),7.27(1H,dd,J=7.6,1.0Hz),7.03(1H,dd,J=7.6,1.0Hz),5.86(1H,tt,J=12.5,3.5Hz),3.02−2.95(2H,m),2.69−2.58(2H,m),2.33−2.31(2H,m),1.73−1.69(2H,m).
ESI−MS Found:418[M+H]
実施例84の工程3)の反応で反応温度を氷冷下ないし室温で行うことにより、実施例9の化合物を用いて実施例90の化合物を、実施例28の化合物を用いて実施例91の化合物を、実施例30の化合物を用いて実施例92及び93の化合物をそれぞれ調製した
Figure 2009173629
実施例90
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−6−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:11.23−11.11(1H,m),9.64−9.60(1H,m),8.82−8.78(1H,m),8.68−8.58(1H,m),7.70(1H,d,J=8.3Hz),7.60−7.54(1H,m),7.04(1H,dd,J=8.5,1.7Hz),6.97(2H,brs),5.55−5.45(1H,m),2.71−2.58(2H,m),2.38−2.23(4H,m),2.07−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:419[M+H]+.
実施例91
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:10.97(1H,s),8.01(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.73−7.68(2H,m),7.46−7.35(2H,m),7.05(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),6.96(2H,brs),5.49−5.38(1H,m),2.74−2.61(2H,m),2.40−2.26(2H,m),2.22−2.11(2H,m),2.05−1.96(2H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]+.
実施例92
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.83(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.9Hz),7.50(1H,t,J=7.8Hz),7.42(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.11−7.10(1H,m),6.93(2H,s),6.87−6.85(1H,m),5.60−5.54(1H,m),2.71−2.61(2H,m),2.33−2.25(2H,m),2.11−2.08(2H,m),1.83−1.80(2H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例93
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.00(1H,dd,J=9.1,4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.52−7.49(1H,m),7.38(1H,td,J=9.2,2.5Hz),7.15(1H,brs),6.93(2H,s),6.77(1H,brs),5.41−5.35(1H,m),2.73−2.64(2H,m),2.32−2.24(2H,m),2.13−2.10(2H,m),1.95−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例94
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例31で得た化合物675mgをトリフルオロ酢酸10mlに溶解し、70度にて14時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にTHF10ml及び5N塩酸5mlを加えて70度にて1時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、水を加えて、生成した固体を濾取し、メタノールで洗浄後、減圧下乾燥することにより表題化合物360mgを無色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.04(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.96(1H,d,J=8.4Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.38(1H,ddd,J=9.2,9.2,2.4Hz),7.30(1H,dd,J=8.4,2.2Hz),7.23−6.60(2H,m),7.15(1H,d,J=2.2Hz),5.44−5.34(1H,m),2.73−2.59(2H,m),2.40−2.29(2H,m),2.19−2.10(2H,m),1.95−1.88(2H,m)
ESI−MS Found:436[M+H]+
以下の実施例95は、実施例94に記載された方法と同様な方法で調製した。
実施例95
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
Figure 2009173629
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.71(1H,s),8.83(1H,d,J=6.0Hz),8.66(1H,d,J=5.9Hz),7.88(1H,d,J=8.3Hz),7.28(1H,dd,J=8.3,2.2Hz),7.16(1H,d,J=2.2Hz),5.52−5.43(1H,m),2.66−1.95(8H,m).
ESI−MS Found:419[M+H]+.
実施例96
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例94で得た化合物150mg及び炭酸セシウム450mgのDMF1.0mlの混合溶液に(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン0.15mlを加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、シリル体を無色固体として得た。得られたシリル体に飽和塩酸メタノール溶液3mlを加え、室温にて14時間撹拌した後溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物189mgを無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:8.13−8.04(1H,m),7.75−7.67(1H,m),7.59−7.41(2H,m),7.32−7.26(1H,m),6.28−6.17(1H,m),5.60−5.45(1H,m),4.23−4.09(2H,m),4.04−3.98(2H,m),2.99−2.83(2H,m),2.58−2.45(2H,m),2.29−2.16(2H,m),2.12−2.00(2H,m).
ESI−MS Found:480[M+H]+
以下の実施例97から137は、実施例96に記載された方法と同様な方法で調製した
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
実施例97
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.62(1H,s),8.79(1H,d,J=6.6Hz),8.57(1H,d,J=6.6Hz),8.02(1H,d,J=8.5Hz),7.43(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.37(1H,d,J=2.4Hz),6.98(2H,brs),5.53−5.42(1H,m),4.14(2H,t,J=4.9Hz),3.75(2H,t,J=4.9Hz),2.70−2.21(6H,m),2.02−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:463[M+H]+.
実施例98
2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)アセトアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.09(1H,d,J=8.2Hz),8.05(1H,d,J=5.9Hz),7.67−7.64(1H,m),7.51(1H,dd,J=8.2,2.3Hz),7.46−7.41(1H,m),7.35(1H,d,J=2.3Hz),6.96(2H,brs),5.47−5.36(1H,m),4.61(2H,s),2.73−2.61(2H,m),2.42−2.31(2H,m),2.25−2.16(2H,m),2.00−1.93(2H,m).
ESI−MS Found:476[M+H]+.
実施例99
({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)酢酸
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.06(2H,d,J=8.2Hz),8.06(2H,d,J=5.9Hz),7.47(1H,dd,J=8.2,2.3Hz),7.32(1H,d,J=2.3Hz),6.96(2H,brs),5.47−5.37(1H,m),4.86(2H,s),2.73−2.60(2H,m),2.41−2.30(2H,m),2.25−2.17(2H,m),2.01−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:477[M+H]+.
実施例100
トランス−5−(2−アミノエトキシ)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン ぎ酸塩
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.34(1H,s),8.08(1H,d,J=8.6Hz),8.04(1H,dd,J=5.9,0.8Hz),7.49(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),7.39(1H,d,J=2.3Hz),6.96(2H,brs),5.47−5.36(1H,m),4.17(2H,t,J=5.5Hz),3.04(2H,t,J=5.5Hz),2.73−2.60(2H,m),2.43−2.31(2H,m),2.25−2.17(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:462[M+H]+.
実施例101
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.08−8.03(2H,m),7.47(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),7.36(1H,d,J=2.5Hz),6.95(2H,brs),5.47−5.36(1H,m),4.18−4.12(1H,m),4.04−3.97(1H,m),3.86−3.78(1H,m),3.48−3.44(2H,m),2.73−2.60(2H,m),2.43−2.30(2H,m),2.26−2.14(2H,m),2.01−1.93(2H,m).
ESI−MS Found:493[M+H]+.
実施例102
1−[2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)エチル]ピロリジン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.56−8.52(1H,m),8.09−7.97(2H,m),7.42−7.36(2H,m),6.95(2H,brs),5.47−5.37(1H,m),4.25−4.20(2H,m),3.61−3.52(2H,m),2.97−2.91(2H,m),2.71−2.61(2H,m),2.46−2.08(6H,m),2.02−1.82(4H,m).
ESI−MS Found:530[M+H]+.
実施例103
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.62−8.58(2H,m),8.54(1H,d,J=5.9Hz),8.11(1H,d,J=8.6Hz),8.04(1H,d,J=5.9Hz),7.86−7.79(1H,m),7.57(1H,dd,J=8.2,2.3Hz),7.49−7.44(3H,m),6.96(2H,brs),5.37(2H,s),5.35−5.29(1H,m),2.71−2.61(2H,m),2.41−2.31(2H,m),2.25−2.12(2H,m),2.02−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:510[M+H]+.
実施例104
トランス−5−(2−アミノエトキシ)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09−8.02(2H,m),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.46(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.41−7.34(2H,m),6.95(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),4.06(2H,t,J=5.7Hz),2.90(2H,t,J=5.7Hz),2.75−2.61(2H,m),2.42−2.30(2H,m),2.20−2.11(2H,m),1.98−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:510[M+H]+
実施例105
シス−5−(2−アミノエトキシ)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン 塩酸塩
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.25−8.15(3H,m),7.86−7.81(2H,m),7.70(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.46−7.38(3H,m),5.65−5.55(1H,m),4.30(2H,t,J=5.1Hz),3.27−3.19(2H,m),2.74−2.61(2H,m),2.46−2.35(2H,m),2.17−2.07(2H,m),1.87−1.79(2H,m).
ESI−MS Found:479[M+H]+
実施例106
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(CDCl3)δ:8.05−8.03(1H,m),7.67(1H,dd,J=9.1,4.3Hz),7.53(1H,dd,J=8.7,2.3Hz),7.45−7.42(2H,m),7.29−7.22(1H,m),5.93(2H,s),5.52(1H,brs),4.17(2H,t,J=5.5Hz),2.94−2.85(2H,m),2.80(2H,t,J=5.5Hz),2.50(2H,td,J=13.4,4.0Hz),2.37(6H,s),2.22−2.19(2H,m),2.08−2.04(2H,m).
ESI−MS Found:507[M+H]
実施例107
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(1−メチルピペリジン−3−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09−8.02(2H,m),7.69(1H,dd,J=9.4,2.3Hz),7.45(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),7.41−7.34(2H,m),6.95(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),4.05−3.94(2H,m),2.86−2.59(4H,m),2.42−2.31(2H,m),2.15(3H,s),2.15−2.11(2H,m),2.08−1.43(8H,m),1.14−1.02(1H,m).
ESI−MS Found:547[M+H]+
実施例108
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.06−8.00(2H,m),7.67(1H,dd,J=9.1,2.6Hz),7.44(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.37(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.32(1H,d,J=2.4Hz),6.92(2H,brs),5.44−5.34(1H,m),3.94(2H,d,J=6.1Hz),2.80−2.60(4H,m),2.40−2.29(2H,m),2.17−2.07(2H,m),2.13(3H,s),1.97−1.80(4H,m),1.77−1.67(3H,m),1.37−1.24(2H,m).
ESI−MS Found:547[M+H]+.
実施例109
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ピペリジン−1−イルエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09−8.02(2H,m),7.69(1H,dd,J=9.4,2.7Hz),7.45(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),7.40−7.34(2H,m),6.95(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),4.21(2H,t,J=5.9Hz),2.75−2.62(2H,m),2.69(2H,t,J=5.9Hz),2.49−2.31(6H,m),2.19−2.11(2H,m),1.99−1.91(2H,m),1.53−1.46(4H,m),1.41−1.33(2H,m).
ESI−MS Found:547[M+H]+
実施例110
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(2S)−ピロリジン−2−イルメトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(CDCl3)δ:8.07−8.05(1H,m),7.67(1H,dd,J=8.9,4.1Hz),7.53(1H,dd,J=8.9,2.4Hz),7.45−7.41(2H,m),7.29−7.24(1H,m),5.94(2H,s),5.52(1H,brs),4.12(1H,dd,J=9.4,4.4Hz),4.03(1H,dd,J=9.4,7.2Hz),3.72−3.65(1H,m),3.17−3.05(2H,m),2.94−2.84(2H,m),2.49(2H,td,J=13.7,4.1Hz),2.21−2.18(2H,m),2.06−1.84(3H,m),1.71−1.62(1H,m).
ESI−MS Found:519[M+H]
実施例111
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1Hベンズイミダゾール−1−イル]−5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}−3Hスピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.10−8.03(2H,m),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.46(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.41−7.35(2H,m),6.96(2H,brs),5.46−5.35(1H,m),5.03(1H,d,J=5.1Hz),4.71(1H,t,J=5.7Hz),4.15(1H,dd,J=10.1,4.0Hz),4.01(1H,dd,J=10.1,6.3Hz),3.87−3.79(1H,m),3.46(2H,dd,J=5.9,5.7Hz),2.75−2.62(2H,m),2.42−2.32(2H,m),2.20−2.11(2H,m),1.99−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:510[M+H]+
実施例112
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09−8.03(2H,m),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.46(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.41−7.35(2H,m),6.96(2H,brs),5.46−5.35(1H,m),5.03(1H,d,J=5.1Hz),4.71(1H,t,J=5.6Hz),4.15(1H,dd,J=10.0,3.9Hz),4.01(1H,dd,J=10.0,6.1Hz),3.87−3.79(1H,m),3.46(2H,dd,J=5.9,5.6Hz),2.76−2.62(2H,m),2.43−2.32(2H,m),2.20−2.12(2H,m),1.99−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:510[M+H]+
実施例113
2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)アセトアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09(1H,d,J=8.5Hz),8.05(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.70−7.66(2H,m),7.50(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.44(1H,brs),7.42−7.32(2H,m),6.95(2H,brs),5.44−5.34(1H,m),4.60(2H,s),2.75−2.62(2H,m),2.42−2.30(2H,m),2.20−2.10(2H,m),1.99−1.91(2H,m).
ESI−MS Found:493[M+H]+
実施例114
2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)−N,N−ジメチルプロパンアミド
1H−NMR(CDCl3)δ:8.03(1H,d,J=7.8Hz),7.67(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.53(1H,dd,J=9.0,2.4Hz),7.44(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),7.31−7.25(2H,m),5.94(2H,brs),5.61−5.48(1H,m),5.12(1H,q,J=6.7Hz),3.17(3H,s),3.01(3H,s),2.94−2.80(2H,m),2.55−2.43(2H,m),2.26−2.16(2H,m),2.10−2.02(2H,m),1.67(3H,d,J=6.7Hz).
ESI−MS Found:493[M+H]+
実施例115
1−[2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)エチル]ピロリジン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.08(1H,d,J=8.3Hz),8.05(1H,dd,J=9.3,4.4Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.48−7.34(3H,m),6.95(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),4.26−4.21(2H,m),3.61−3.56(2H,m),3.50−3.45(2H,m),2.75−2.62(2H,m),2.43−2.30(2H,m),2.25−2.10(4H,m),1.98−1.87(4H,m)
ESI−MS Found:547[M+H]+
実施例116
5−[({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)メチル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.10(1H,d,J=8.6Hz),8.06(1H,dd,J=9.0,4.7Hz),7.69(1H,dd,J=9.4,2.7Hz),7.65−7.63(1H,m),7.49(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),7.43(1H,d,J=2.3Hz),7.41−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.46−5.36(1H,m),4.99−4.91(1H,m),4.35(1H,dd,J=11.0,3.1Hz),4.27(1H,dd,J=11.0,6.3Hz),3.66−3.60(1H,m),3.35−3.23(1H,m),2.76−2.63(2H,m),2.44−2.31(2H,m),2.20−2.12(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:535[M+H]+.
実施例117
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.60(2H,d,J=5.9Hz),8.12(1H,d,J=8.6Hz),8.06(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.69(1H,dd,J=9.4,2.3Hz),7.56(1H,dd,J=8.2,2.7Hz),7.49−7.45(3H,m),7.40−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.44−5.36(1H,m),5.37(2H,s),2.75−2.63(2H,m),2.42−2.30(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:527[M+H]+.
実施例118
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.62−8.59(1H,m),8.10(1H,d,J=8.6Hz),8.05(1H,dd,J=9.4,4.7Hz),7.88−7.83(1H,m),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.58−7.54(2H,m),7.45(1H,d,J=2.3Hz),7.41−7.34(2H,m),6.96(2H,brs),5.45−5.36(1H,m),5.34(2H,s),2.76−2.62(2H,m),2.42−2.31(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:527[M+H]+.
実施例119
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ピリジン−3−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.71(1H,d,J=2.0Hz),8.57(1H,dd,J=4.9,2.0Hz),8.11(1H,d,J=8.2Hz),8.06(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.93−7.89(1H,m),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.55(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),7.50(1H,d,J=2.3Hz),7.46(1H,dd,J=7.8,4.7Hz),7.40−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),5.33(2H,s),2.76−2.63(2H,m),2.43−2.31(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:527[M+H]+.
実施例120
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(3−フリルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.10−8.03(2H,m),7.83−7.81(1H,m),7.71−7.67(2H,m),7.49(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),7.45(1H,d,J=2.3Hz),7.37(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.96(2H,brs),6.60−6.59(1H,m),5.45−5.35(1H,m),5.13(2H,s),2.75−2.62(2H,m),2.42−2.32(2H,m),2.20−2.11(2H,m),1.99−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:516[M+H]+.
実施例121
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−フリルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.11−8.03(2H,m),7.73−7.67(2H,m),7.52−7.49(2H,m),7.38(1H,td,J=9.2,2.7Hz),6.96(2H,brs),6.63(1H,d,J=3.1Hz),6.49(1H,dd,J=3.1,2.0Hz),5.45−5.35(1H,m),5.23(2H,s),2.75−2.63(2H,m),2.43−2.32(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:516[M+H]+.
実施例122
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(1,3−チアゾール−4−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.15(1H,d,J=2.0Hz),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.06(1H,dd,J=9.4,4.7Hz),7.85(1H,d,J=2.0Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.56−7.51(2H,m),7.41−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.45−5.38(1H,m),5.38(2H,s),2.76−2.62(2H,m),2.43−2.32(2H,m),2.20−2.12(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:533[M+H]+.
実施例123
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.09(1H,d,J=8.2Hz),8.06(1H,dd,J=9.0,4.3Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.60(1H,s),7.55−7.48(2H,m),7.41−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.46−5.35(1H,m),5.26(2H,s),2.75−2.65(2H,m),2.67(3H,s),2.43−2.31(2H,m),2.20−2.12(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:547[M+H]+
実施例124
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(イソオキサゾール−5−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.62−8.59(1H,m),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.05(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.86(1H,dd,J=7.7,1.8Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.58−7.54(1H,m),7.45(1H,d,J=2.3Hz),7.41−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),5.34(2H,s),2.75−2.62(2H,m),2.42−2.31(2H,m),2.19−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:517[M+H]+.
実施例125
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.11(1H,s),8.78(1H,s),8.10(1H,d,J=8.6Hz),8.05(1H,dd,J=9.4,4.7Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.53−7.48(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.5Hz),6.96(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),5.21(2H,s),2.75−2.62(2H,m),2.43−2.33(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:517[M+H]+.
実施例126
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(イソオキサゾール−3−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.62−8.59(1H,m),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.05(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.86(1H,td,J=7.7,1.8Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.58−7.54(1H,m),7.45(1H,d,J=2.3Hz),7.41−7.34(1H,m),6.96(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),5.34(2H,s),2.75−2.62(2H,m),2.42−2.31(2H,m),2.19−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:517[M+H]+.
実施例127
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.38(1H,s),8.03(1H,dd,J=9.0,4.7Hz),7.81(1H,d,J=8.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.56−7.53(1H,m),7.42−7.35(1H,m),7.31(1H,d,J=8.2Hz),6.94(2H,brs),6.71(1H,s),5.44−5.34(1H,m),4.30(2H,s),3.55(3H,s),2.72−2.60(2H,m),2.37−2.27(2H,m),2.18−2.09(2H,m),1.95−1.87(2H,m).
ESI−MS Found:530[M+H]+.
実施例128
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イルメトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.70(1H,s),8.12(1H,d,J=8.6Hz),8.06(1H,dd,J=9.0,4.3Hz),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.57−7.53(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.96(2H,brs),5.54(2H,s),5.45−5.35(1H,m),2.76−2.63(2H,m),2.43−2.31(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.01−1.93(2H,m).
ESI−MS Found:518[M+H]+.
実施例129
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.14−8.03(2H,m),7.71−7.67(1H,m),7.56−7.52(2H,m),7.40−7.36(1H,m),6.96(2H,brs),5.44(2H,s),5.41−5.37(1H,m),2.69−2.64(2H,m),2.62(3H,s),2.38−2.30(2H,m),2.20−2.12(2H,m),2.00−1.93(2H,m).
ESI−MS Found:532[M+H]+.
実施例130
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.14(1H,d,J=8.6Hz),8.06(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.69(1H,dd,J=9.4,2.3Hz),7.59−7.53(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.5Hz),6.96(2H,brs),5.68(2H,s),5.45−5.36(1H,m),2.76−2.63(2H,m),2.43−2.30(2H,m),2.37(3H,s),2.20−2.12(2H,m),2.01−1.94(2H,m).
ESI−MS Found:532[M+H]+.
実施例131
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.71(1H,d,J=2.3Hz),8.57(1H,dd,J=5.1,1.6Hz),8.11(1H,d,J=8.2Hz),8.06(1H,dd,J=9.0,4.3Hz),7.93−7.89(1H,m),7.69(1H,dd,J=9.2,2.5Hz),7.55(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),7.51−7.43(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.5Hz),6.96(2H,brs),5.45−5.35(1H,m),5.33(2H,s),2.75−2.63(2H,m),2.43−2.33(2H,m),2.20−2.11(2H,m),2.00−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:531[M+H]+.
実施例132
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−[(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.46(1H,s),8.06(1H,d,J=8.3Hz),8.02(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.67(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.54−7.50(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.92(2H,brs),5.45−5.34(1H,m),5.21(2H,s),3.85(3H,s),2.74−2.60(2H,m),2.40−2.29(2H,m),2.19−2.10(2H,m),1.99−1.90(2H,m).
ESI−MS Found:531[M+H]+.
実施例133
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(CD3OD)δ:9.50(1H,s),8.69(1H,d,J=6.6Hz),8.50(1H,d,J=6.6Hz),7.75(1H,t,J=7.8Hz),7.25(1H,d,J=7.8Hz),7.16(1H,d,J=7.8Hz),6.05−5.94(1H,m),4.23(2H,t,J=4.5Hz),3.95(2H,t,J=4.5Hz),2.91−2.79(2H,m),2.49−2.37(2H,m),2.36−2.27(2H,m),2.05−1.96(2H,m).
ESI−MS Found:463[M+H]
実施例134
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
H−NMR(CDCl3)δ:7.77(1H,t,J=7.9Hz),7.69−7.64(2H,m),7.53(1H,dd,J=9.0,2.2Hz),7.28−7.23(1H,m),7.05(1H,d,J=8.3Hz),5.92(2H,s),5.56−5.50(1H,m),4.30(2H,t,J=6.0Hz),2.96−2.87(4H,m),2.51−2.38(2H,m),2.42(6H,s),2.20−2.07(4H,m).
ESI−MS Found:507[M+H]
実施例135
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(CDCl3)δ:7.89(1H,d,J=8.5Hz),7.75−7.69(2H,m),7.56−7.51(1H,m),7.30−7.23(1H,m),7.17(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.20−6.15(1H,m),5.49−5.35(1H,m),4.40−4.36(2H,m),4.16−4.09(2H,m),3.04−2.88(2H,m),2.55−2.43(2H,m),2.24−2.08(4H,m).
ESI−MS Found:480[M+H]+.
実施例136
トランス−6−(2−アミノエトキシ)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.03(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.80(1H,d,J=8.5Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.2Hz),7.59−7.56(1H,m),7.45−7.37(1H,m),7.22(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.95(2H,brs),5.46−5.36(1H,m),4.25(2H,t,J=5.7Hz),3.03(2H,t,J=5.7Hz),2.83−2.69(2H,m),2.43−2.31(2H,m),2.20−1.92(4H,m).
ESI−MS Found:479[M+H]+.
実施例137
2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−6−イル}オキシ)アセトアミド
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.03(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.83(1H,d,J=8.5Hz),7.71(1H,brs),7.69(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.62(1H,brs),7.57(1H,d,J=2.0Hz),7.41(1H,td,J=9.3,2.6Hz),7.25(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.96(2H,brs),5.52−5.42(1H,m),4.83(2H,s),2.85−2.71(2H,m),2.40−2.30(2H,m),2.21−2.12(2H,m),2.05−1.96(2H,m).
ESI−MS Found:493[M+H]+.
実施例138
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−ビニル−3−オンの合成
Figure 2009173629
1)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル トリフルオロメタンスルホネートの合成
Figure 2009173629
実施例94で得た化合物1.00g及びトリエチルアミン1.15mlのTHF20ml溶液に、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)1.48gを加え室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物1.03gを無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:8.51−8.44(1H,m),7.87(1H,d,J=2.4Hz),7.80(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),7.61(1H,dd,J=9.0,4.1Hz),7.54(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.30−7.23(1H,m),5.96(2H,brs),5.42−5.27(1H,m),3.04−2.89(2H,m),2.59−2.49(2H,m),2.25−2.08(4H,m).
2)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−ビニル−3−オンの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物50mg、カリウムビニルトリフルオルボレート17.7mg、リン酸カリウム56.1mgのジオキサン1.0mlと水0.5mlの混合溶液に、(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウムジクロリド6.5mgを加え、マイクロウェーブ反応装置を用いて120度にて30分間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物18mgを無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:8.15(1H,d,J=7.1Hz),8.00(1H,d,J=1.5Hz),7.89(1H,dd,J=8.0,1.5Hz),7.68(1H,dd,J=9.1,4.3Hz),7.54(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.30−7.23(1H,m),6.85(1H,dd,J=17.3,11.0Hz),5.94(2H,brs),5.94(1H,d,J=17.3Hz),5.58−5.40(1H,m),5.45(1H,d,J=11.0Hz),3.01−2.87(2H,m),2.57−2.47(2H,m),2.27−2.16(2H,m),2.13−2.06(2H,m).
ESI−MS Found:446[M+H]+
実施例139
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン
Figure 2009173629
実施例138で得た化合物50mg、2,6−ルチジン及び過ヨウ素酸ナトリウム96mgのジオキサン1.5ml及び水0.5ml縣濁液に10%四酸化オスミウム水溶液7μlを加え、反応混合物を室温にて4時間撹拌した。反応混合物にTHF1.0mlを加え、室温にて更に48時間撹拌した。反応混合物に亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え1時間撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にTHF2.0mlを加え0度に冷却後、水素化ホウ素ナトリウム12.7mgを加え、0度にて1時間撹拌した。反応混合液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物6.2mgを無色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.12(1H,d,J=8.0Hz),8.07(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.86(1H,dd,J=8.0,1.7Hz),7.83−7.81(1H,m),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.95(2H,brs),5.48(1H,t,J=5.6Hz),5.46−5.36(1H,m),4.66(2H,d,J=5.6Hz),2.78−2.65(2H,m),2.45−2.34(2H,m),2.20−2.12(2H,m),2.01−1.92(2H,m).
ESI−MS Found:450[M+H]+
実施例140
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例91で得た化合物を用い、実施例138及び139に記載された方法と同様な方法で調製した。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.87−7.77(3H,m),7.68(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.54(1H,dd,J=7.8,1.2Hz),7.40(1H,dt,J=2.4,9.5Hz),6.90(2H,brs),5.63−5.53(2H,m),4.66(2H,d,J=5.6Hz),2.74−2.60(2H,m),2.45−2.35(2H,m),2.15−2.06(2H,m),1.88−1.80(2H,m).
ESI−MS Found:450[M+H]+
実施例141
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾールー4−イル)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例95で得た化合物を用い実施例138の工程1)に記載された方法と同様な方法で得たトリフラート体及び1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、実施例138の工程2)に記載された方法と同様な方法により表題化合物を無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.18(1H,d,J=0.7Hz),8.55(1H,d,J=5.6Hz),8.39(1H,s),8.17−8.04(4H,m),6.96(2H,brs),6.86(1H,s),5.48−5.38(1H,m),3.89(3H,s),2.79−2.65(2H,m),2.47−2.33(2H,m),2.26−2.16(2H,m),2.06−1.98(2H,m).
ESI−MS Found:483[M+H]
実施例142
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}アセトアミドの合成
Figure 2009173629
1)トランス−5−アミノ−4’−[(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
製造例13で得た化合物227mg及び2,5−ジフルオロニトロベンゼン121μlを用い実施例2の工程1)に記載された方法と同様な方法により表題化合物214.3mgを橙色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.24(1H,d,J=7.3Hz),7.90(1H,dd,J=9.8,2.9Hz),7.55(1H,ddd,J=9.8,7.3,2.9Hz),7.46(1H,d,J=8.3Hz),7.26(1H,dd,J=9.5,4.6Hz),6.94(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),6.86(1H,d,J=2.0Hz),5.57(2H,s),4.12−4.01(1H,m),2.08−1.85(6H,m),1.85−1.74(2H,m).
2)N−{トランス−4’−[(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}アセトアミドの合成
Figure 2009173629
工程1)で得た化合物214.3mgとHOBt88.9mgをDMF12mlに溶解し、酢酸200μl及びWSC230mgを加え、室温にて終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えて酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮することにより表題化合物の粗生成物240mgを赤橙色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.32(1H,s),8.24(1H,d,J=7.8Hz),8.19(1H,d,J=1.5Hz),7.90(1H,dd,J=9.5,3.2Hz),7.82(1H,d,J=8.3Hz),7.76(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.56(1H,ddd,J=9.3,7.8,3.4Hz),7.27(1H,dd,J=9.8,4.9Hz),4.13−4.03(1H,m),2.11−1.82(8H,m),2.07(3H,s)
3)N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}アセトアミドの合成
Figure 2009173629
工程2)で得た化合物240mgを用い実施例1の工程2)、3)および実施例51の工程1)に記載と同様に反応を行った。得られた粗生成物を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物102mgを淡桃色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.38(1H,s),8.17(1H,d,J=2.0Hz),8.08(1H,d,J=8.3Hz)、8.07(1H,d,J=9.0Hz),8.01(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),7.68(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.94(2H,s),5.40(1H,tt,J=12.4,3.3Hz),2.68(2H,qd,J=12.7,2.7Hz),2.37(2H,td,J=13.2,4.1Hz),2.21−2.09(2H,m),2.11(3H,s),2.00−1.89(2H,m).
ESI−MS Found:477[M+H]
実施例143
トランス−5−アミノ−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
実施例142で得た化合物92mgを濃塩酸10mlに溶解し、8時間加熱還流した後、反応液を室温に戻し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメタノールに溶解し、アンモニア水を加えて中和した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を、分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物85mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.03(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.75(1H,d,J=8.3Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.06(1H,dd,J=8.3,2.2Hz),6.99−6.88(1H,m),6.93(2H,s),5.67(2H,s),5.35(1H,t,J=12.3Hz),2.64(2H,qd,J=13.2,3.3Hz),2.32(2H,td,J=13.3,3.7Hz),2.17−2.05(2H,m),1.89−1.81(2H,m).
ESI−MS Found:435[M+H]
以下の実施例144は、実施例142及び143に記載された方法と同様な方法で調製した。
実施例144
トランス−5−アミノ−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オンの合成
Figure 2009173629
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,d,J=0.7Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.02(1H,dd,J=5.9,0.7Hz),7.74(1H,d,J=8.3Hz),7.07(1H,dd,J=8.3,2.2Hz),6.94(2H,s),6.93(1H,d,J=2.2Hz),5.68(2H,s),5.37(1H,tt,J=12.3,3.5Hz),2.62(2H,qd,J=13.2,3.2Hz),2.30(2H,td,J=13.2,3.7Hz),2.23−2.12(2H,m),1.92−1.82(2H,m).
ESI−MS Found:418[M+H]
実施例145
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシアセトアミドの合成
Figure 2009173629
実施例143で得た化合物8.8mgをクロロホルム2mlに溶解し、過剰量の{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}酢酸を室温で加えた後、HOBt3.7mg及びWSC20.5mgを加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を減圧濃縮することにより、表題化合物のtert−ブチル(ジフェニル)シリル保護体を得た。得られた保護体のTHF4ml溶液に1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド−THF溶液4mlを加え、反応混合物を室温にて1時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣に水を加え、生成した固体を濾取し、水で洗浄後、減圧下乾燥した。得られた表題化合物の粗生成物を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物6.8mgを無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.20(1H,s),8.29(1H,d,J=2.0Hz),8.21(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),8.10(1H,d,J=8.5Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.5Hz),6.95(2H,s),5.78(1H,t,J=6.0Hz),5.40(1H,tt,J=12.6,2.8Hz),4.07(2H,d,J=6.1Hz),2.70(2H,qd,J=13.0,3.7Hz),2.38(2H,td,J=13.5,3.9Hz),2.21−2.07(2H,m),2.01−1.90(2H,m).
ESI−MS Found:493[M+H]
実施例146
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシプロパンアミドの合成
Figure 2009173629
実施例143で得た化合物8.6mgのクロロホルム2ml及びDMF0.5mlの混合溶液に、乳酸30μl、HOBt3.1mgおよびWSC35.2mgを加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に0.5M水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸、アセトニトリル/水)にて精製することにより、表題化合物5.4mgを淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.25(1H,s),8.37(1H,d,J=2.0Hz),8.29(1H,dd,J=8.4,2.1Hz),8.17(1H,d,J=8.3Hz),8.15(1H,d,J=4.6Hz),7.76(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.47(1H,td,J=9.3,2.6Hz),7.02(2H,s),5.93(1H,d,J=5.1Hz),5.47(1H,tt,J=12.1,2.6Hz),4.32−4.22(1H,m),2.77(2H,qd,J=12.7,3.9Hz),2.45(2H,td,J=13.4,3.9Hz),2.28−2.17(2H,m),2.08−1.98(2H,m),1.41(3H,d,J=6.8Hz).
ESI−MS Found:507[M+H]
以下の実施例147から152は、実施例146に記載の方法と同様の方法により調製した。
Figure 2009173629
Figure 2009173629
実施例147
(2S)−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシプロパンアミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.17(1H,s),8.29(1H,d,J=2.0Hz),8.22(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),8.09(1H,d,J=8.3Hz),8.08(1H,q,J=4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.95(2H,s),5.84(1H,d,J=5.1Hz),5.39(1H,t,J=11.6Hz),4.20(1H,m),2.69(2H,qd,J=12.9,4.1Hz),2.39(2H,td,J=13.4,4.1Hz),2.21−2.10(2H,m),2.01−1.90(2H,m),1.33(3H,d,J=6.8Hz).
ESI−MS Found:507[M+H]
実施例148
(2R)−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシプロパンアミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.17(1H,s),8.29(1H,d,J=2.4Hz),8.22(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),8.09(1H,d,J=8.3Hz),8.08(1H,q,J=4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.95(2H,s),5.84(1H,d,J=5.1Hz),5.39(1H,t,J=12.1Hz),4.20(1H,m),2.69(2H,qd,J=12.1,3.4Hz),2.38(2H,td,J=13.4,3.9Hz),2.21−2.10(2H,m),2.01−1.90(2H,m),1.34(3H,d,J=6.6Hz).
ESI−MS Found:507[M+H]
実施例149
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.33(1H,s),8.20(1H,d,J=2.0Hz),8.10−8.04(2H,m),8.03(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.94(2H,s),5.39(1H,t,J=11.7Hz),3.92(2H,ddd,J=11.0,3.4,2.2Hz),3.37(2H,td,J=11.3,2.9Hz),2.75−2.58(3H,m),2.38(2H,td,J=12.9,4.4Hz),2.22−2.11(2H,m),2.00−1.89(2H,m),1.78−1.64(4H,m).
ESI−MS Found:547[M+H]
実施例150
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.11(1H,s),8.32(1H,d,J=2.0Hz),8.25(1H,dd,J=8.2,1.8Hz),8.12−8.05(2H,m),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.39(1H,td,J=9.2,2.4Hz),6.94(2H,s),5.80(1H,s),5.39(1H,t,J=12.7Hz)、2.85−2.61(1H,m),2.69(2H,qd,J=11.4,3.5Hz),2.38(2H,td,J=13.2,3.7Hz),2.20−2.09(2H,m),2.00−1.89(2H,m),1.38(6H,s).
ESI−MS Found:521[M+H]
実施例151
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキサミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.36(1H,s),8.32(1H,d,J=2.0Hz),8.28(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),8.09(1H,d,J=8.3Hz),8.08(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.95(2H,s),6.64(1H,s),5.39(1H,t,J=12.8Hz),2.70(2H,qd,J=12.7,3.3Hz),2.38(2H,td,J=13.4,4.1Hz),2.20−2.10(2H,m),2.01−1.91(2H,m),1.19(2H,q,J=3.9Hz),1.01(2H,q,J=3.9Hz).
ESI−MS Found:519[M+H]
実施例152
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−1−メチルピペリジン−4−カルボキサミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.30(1H,s),8.19(1H,d,J=1.7Hz),8.07(1H,d,J=9.3Hz),8.06(1H,dd,J=8.7,3.4Hz),8.02(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.68(1H,dd,J=9.1,2.6Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.6Hz),6.94(2H,s),5.39(1H,t,J=12.4Hz),2.87−2.78(2H,m),2.67(2H,qd,J=13.2,2.4Hz),2.38(2H,td,J=13.0,3.3Hz),2.30(1H,td,J=11.2,3.9Hz),2.20−2.10(2H,m),2.16(3H,s),1.98−1.90(2H,m),1.88(2H,td,J=11.7,2.7Hz),1.81−1.73(2H,m),1.69(2H,td,J=12.1,3.3Hz).
ESI−MS Found:560[M+H]
実施例153
tert−ブチル 4−[({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}アミノ)カルボニル]ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
Figure 2009173629
実施例143で得た化合物16.3mgおよび、実施例146における乳酸の代わりに、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸を用いて、実施例146に記載された方法と同様な方法により、表題化合物12.5mgを無色個体として得た。
H−NMR(CHCl)δ:8.32(1H,d,J=8.3Hz),8.16(1H,d,J=6.8Hz),7.90(1H,d,J=2.0Hz),7.67(1H,dd,J=9.3,4.4Hz),7.61(1H,s),7.53(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.31−7.21(1H,m),5.93(2H,s),5.60−5.45(1H,m),4.33−4.15(2H,m),2.99−2.78(4H,m),2.57−2.43(3H,m),2.26−2.17(2H,m),2.11−2.01(2H,m),2.01−1.91(2H,m),1.80(2H,qd,J=12.3,4.0Hz),1.48(9H,s)
ESI−MS Found:646[M+H]
実施例154
N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}ピペリジン−4−カルボキサミドの合成
Figure 2009173629
実施例153で得た化合物9.3mgのクロロホルム3ml溶液にTFA1mlを加え、室温にて1時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣を、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、表題化合物8.1mgを無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.27(1H,s),8.20(1H,d,J=2.0Hz),8.07(1H,dd,J=8.8,3.7Hz),8.04(1H,td,J=8.5,2.2Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.94(2H,s),5.39(1H,t,J=12.0Hz),3.06−2.95(2H,m),2.68(2H,qd,J=11.9,3.7Hz),2.58−2.40(3H,m),2.37(2H,td,J=13.0,3.7Hz),2.22−2.07(2H,m),2.01−1.88(2H,m),1.78−1.67(2H,m),1.54(2H,qd,J=12.3,3.8Hz).
ESI−MS Found:546[M+H]
以下の実施例155から実施例158は、実施例153及び実施例154に記載された方法と同様な方法により調製した。
Figure 2009173629
実施例155
tert−ブチル (2S)−2−[({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}アミノ)カルボニル]ピロリジン−1−カルボキシレート
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.42(1H,s),8.19(1H,dd,J=6.2,1.6Hz),8.13−8.03(3H,m),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.38(1H,td,J=9.5,2.4Hz),6.95(2H,s),5.39(1H,m),4.28 and 4.23(1H,dd×2,J=8.5,3.9Hz),3.51−3.41(1H,m),3.41−3.28(1H,m),2.68(2H,qd,J=12.4,3.7Hz),2.39(2H,td,J=13.3,3.7Hz),2.30−2.11(3H,m),2.01−1.76(5H,m),1.40 and 1.28(9H,s×2).
ESI−MS Found:632[M+H]
実施例156
(2S)−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}ピロリジン−1−カルボキサミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.37(1H,s),8.26(1H,d,J=2.0Hz),8.16(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),8.09(1H,d,J=8.5Hz),8.06(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.1,2.6Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.95(2H,s),5.39(1H,tt,J=12.6,3.6Hz),3.74(1H,dd,J=8.9,5.5Hz),2.90(2H,t,J=6.5Hz),2.69(2H,qd,J=13.2,3.2Hz),2.38(2H,td,J=13.2,3.7Hz),2.21−2.12(2H,m),2.12−2.01(1H,m),2.01−1.90(2H,m),1.87−1.76(1H,m),1.70−1.62(3H,m).
ESI−MS Found:532[M+H]
実施例157
tert−ブチル [(1S)−2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}アミノ)−1−メチル−2−オキソエチル]カーバメート
H−NMR(DMSO−d6)δ:10.39(1H,s),8.19(1H,d,J=1.7Hz),8.09(1H,d,J=1.7Hz),8.08(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),8.03(1H,dd,J=8.7,1.8Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.39(1H,td,J=9.3,2.5Hz),7.19(1H,d,J=6.8Hz),6.94(2H,s),5.40(1H,t,J=12.7Hz),4.12(1H,m),2.68(2H,qd,J=12.9,4.1Hz),2.38(2H,td,J=13.4,4.6Hz),2.22−2.12(2H,m),2.01−1.91(2H,m),1.38(9H,s),1.29(3H,d,J=7.1Hz).
ESI−MS Found:606[M+H]
実施例158
(2S)−2−アミノ−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}プロパンアミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.24(1H,d,J=1.0Hz),8.09(2H,s),8.07(1H,dd,J=10.0,4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.39(1H,td,J=9.4,2.7Hz),6.94(2H,s),5.39(1H,t,J=12.0Hz),3.49(1H,q,J=6.8Hz),2.68(2H,qd,J=12.3,3.4Hz),2.38(2H,td,J=13.3,3.6Hz),2.21−2.10(2H,m),2.00−1.91(2H,m),1.24(3H,d,J=6.8Hz).
ESI−MS Found:506[M+H]
実施例159
(1R,2R,4S)−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−2,5’−ジオールの合成
Figure 2009173629
実施例48で得た化合物81mgのTHF3.7ml懸濁液に0.97M臭化メチルマグネシウム−THF溶液6mlを窒素雰囲気下室温にて加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物43mgを白色固体として得た。尚、絶対配置は未同定であるため、便宜上(1R,2R,4S)体とした。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.99−8.92(1H,m),8.89(1H,dt,J=5.0,1.3Hz),7.92(1H,dd,J=7.7,1.3Hz),7.65(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.56−7.49(2H,m),6.94(2H,s),6.56−6.47(1H,m),6.04−5.90(1H,m),5.02−4.74(1H,m),4.07−3.64(1H,m),3.58−3.11(2H,m),2.62−2.35(2H,m),2.03−1.77(2H,m),1.67(3H,s).
ESI−MS Found:453[M+H]
実施例160
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オールの合成
Figure 2009173629
実施例141で得た化合物44mgのTHF1.0ml懸濁液に0.93M臭化メチルマグネシウム−THF溶液1.0mlを窒素雰囲気下室温にて加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後濾去し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物30mgを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:9.17(1H,d,J=0.7Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.22(1H,s),8.00(1H,dd,J=5.9,0.7Hz),7.93(1H,d,J=0.7Hz),7.78(1H,d,J=7.8Hz),7.68(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.58(1H,d,J=1.5Hz),6.94(2H,brs),6.23(1H,s),5.42−5.32(1H,m),3.87(3H,s),2.74−2.54(2H,m),2.25−2.18(1H,m),2.15−1.99(4H,m),1.92−1.84(1H,m),1.63(3H,s).
ESI−MSfound:499[M+H]
実施例161
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オールの合成
Figure 2009173629
実施例13で得た化合物110mgのTHF10ml懸濁液に、0.93M臭化メチルマグネシウム−THF溶液6mlを窒素雰囲気下室温にて加え、室温にて3.5時間撹拌した。反応混合物を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後濾去し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合物81mgを白色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),9.14(1H,s),8.67(1H,d,J=4.9Hz),8.55(1H,d,J=5.9Hz),8.03(1H,d,J=5.9Hz),7.49(1H,d,J=4.9Hz),6.95(2H,s),6.52(1H,s),5.44−5.30(1H,m),2.78−2.55(2H,m),2.27−2.18(1H,m),2.18−2.03(4H,m),1.95−1.86(1H,m),1.62(3H,s).
ESI−MS Found:420[M+H]

以下、実施例162から199は、実施例159に記載された方法と同様な方法で調製した。
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
Figure 2009173629
実施例162
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,s),8.55(1H,d,J=5.9Hz),7.99(1H,d,J=5.9Hz),7.80(1H,d,J=7.3Hz),7.50(1H,t,J=7.3Hz),7.43(1H,t,J=7.3Hz),7.39(1H,d,J=7.3Hz),6.94(2H,s),6.19(1H,s),5.46−5.30(1H,m),2.72−2.52(2H,m),2.26−2.16(1H,m),2.16−1.99(4H,m),1.92−1.83(1H,m),1.60(3H,s).
ESI−MS Found:419[M+H]
実施例163
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,d,J=1.0Hz),8.54(1H,d,J=5.9Hz),7.83(1H,dd,J=5.9,1.0Hz),7.42−7.33(4H,m),6.94(2H,brs),6.32(1H,s),5.55−5.44(1H,m),2.77−2.63(2H,m),2.12−1.94(5H,m),1.68−1.63(1H,m),1.70(3H,s).
ESI−MS Found:419[M+H]+.
実施例164
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,s),8.86(1H,dd,J=4.9,1.4Hz),8.75(1H,d,J=5.6Hz),8.64(1H,d,J=5.6Hz),7.91(1H,dd,J=7.6,1.4Hz),7.50(1H,dd,J=7.6,4.9Hz),6.93(2H,s),6.50(1H,s),5.57−5.50(1H,m),3.38−3.13(2H,m),2.22−2.19(1H,m),2.05−1.84(5H,m),1.65(3H,s).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例165
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3’−メチル−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−フロ[3,4−c]ピリジン]−3’−オール
H−NMR(CDCl3)δ:9.22(1H,s),8.81(1H,d,J=5.1Hz),8.77(1H,s),8.61(1H,d,J=5.8Hz),7.81−7.80(1H,m),7.66(1H,d,J=5.8Hz),5.91(2H,brs),5.65−5.59(1H,m),2.86−2.74(3H,m),2.38−2.05(6H,m),1.88(3H,s).
ESI−MS Found:420[M+H]
実施例166
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,d,J=0.7Hz),8.61(1H,dd,J=4.9,1.2Hz),8.53(1H,d,J=5.6Hz),8.28(1H,dd,J=7.8,1.2Hz),8.02(1H,dd,J=5.6,0.7Hz),7.49(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),6.95(2H,s),6.34(1H,s),5.43−5.32(1H,m),2.69−2.50(2H,m),2.27−2.18(1H,m),2.17−2.02(4H,m),1.92−1.83(1H,m),1.61(3H,s).
ESI−MS Found:420[M+H]+
実施例167
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピラジン]−7’−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,d,J=0.7Hz),8.92(1H,d,J=2.8Hz),8.77(1H,d,J=2.8Hz),8.63(1H,d,J=5.9Hz),8.54(1H,d,J=5.9Hz),6.92(2H,s),6.73(1H,s),5.56−5.50(1H,m),3.22−2.96(2H,m),2.26−1.90(6H,m),1.66(3H,s).
ESI−MS Found:421[M+H]
実施例168
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.01(1H,dd,J=9.0,4.5Hz),7.80(1H,d,J=7.4Hz),7.68(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.51−7.36(4H,m),6.93(2H,brs),6.19(1H,s),5.40−5.33(1H,m),2.70−2.59(2H,m),2.22−1.84(6H,m),1.60(3H,s).
ESI−MS Found:436[M+H]
実施例169
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]-7−メトキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.93(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.40(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.34(1H,t,J=7.8Hz),7.06(1H,d,J=7.8Hz),6.95(2H,s),6.94(1H,d,J=7.8Hz),6.14(1H,s),5.68−5.55(1H,m),3.95(3H,s),2.84−2.64(2H,m),2.49−2.39(1H,m),2.33−2.24(1H,m),2.08−1.98(3H,m),1.94−1.82(1H,m),1.58(3H,s).
ESI−MS Found:466[M+H]+
実施例170
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−メトキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.97(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.36(1H,dt,J=2.7,9.3Hz),7.28(1H,d,J=8.0Hz),7.26(1H,d,J=2.0Hz),6.98(1H,dd,J=8.5,2.2Hz),6.95(2H,brs),6.08(1H,s),5.44−5.33(1H,m),3.94(3H,s),2.79−2.60(2H,m),2.26−2.17(1H,m),2.11−1.85(5H,m).
ESI−MS Found:466[M+H]+.
実施例171
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−メトキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.98(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.72−7.66(2H,m),7.38(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.03(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),6.94−6.92(1H,m),6.93(2H,brs),6.18(1H,s),5.40−5.30(1H,m),3.81(3H,s),2.69−2.51(2H,m),2.20−1.96(5H,m),1.87−1.78(1H,m).
ESI−MS Found:466[M+H]+.
実施例172
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−エチル−5−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.99(1H,dd,J=9.0,4.4Hz),7.78−7.65(2H,m),7.38(1H,td,J=9.3,2.7Hz),7.03(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),6.94(2H,brs),6.88−6.85(1H,m),6.10(1H,s),5.41−5.30(1H,m),3.80(3H,s),2.72−2.53(1H,m),2.20−1.70(9H,m),0.72(3H,t,J=7.4Hz).
ESI−MS Found:510[M+H]+
実施例173
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−メトキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.97(1H,dd,J=9.2,4.5Hz),7.68(1H,dd,J=9.4,2.5Hz),7.46(1H,t,J=7.9Hz),7.41−7.34(2H,m),7.01(1H,d,J=7.9Hz),6.92(2H,s),6.03(1H,s),5.38−5.32(1H,m),3.82(3H,s),2.71−2.56(2H,m),2.22−2.19(1H,m),2.07−1.98(4H,m),1.86−1.83(1H,m),1.66(3H,s).
ESI−MS Found:466[M+H]
実施例174
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オール
H−NMR(CDCl3)δ:8.78−8.74(2H,m),7.79(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.47(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.40(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),7.26−7.21(1H,m),5.92(2H,s),5.86−5.78(1H,m),3.50(1H,ddd,J=26.2,12.8,3.8Hz),3.38(1H,ddd,J=26.2,12.8,3.8Hz),2.77(1H,s),2.31−2.15(3H,m),2.00−1.97(3H,m),1.84(3H,s).
ESI−MS Found:437[M+H]
実施例175
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.14(1H,s),8.66(1H,d,J=4.7Hz),8.03(1H,dd,J=9.4,4.7Hz),7.68(1H,dd,J=9.4,2.4Hz),7.49(1H,d,J=4.7Hz),7.41(1H,td,J=9.4,2.4Hz),6.94(2H,brs),6.52(1H,s),5.40−5.32(1H,m),2.75−2.61(2H,m),2.25−1.88(6H,m),1.62(3H,s).
ESI−MS Found:437[M+H]
実施例176
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−メチル−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−フロ[3,4−c]ピリジン]−3’−オール
H−NMR(CDCl3)δ:8.80(1H,d,J=5.3Hz),8.76(1H,d,J=0.8Hz),7.86−7.85(1H,m),7.66(1H,dd,J=9.1,4.3Hz),7.52(1H,dd,J=8.1,2.4Hz),7.28−7.23(1H,m),5.93(2H,s),5.54(1H,brs),2.90−2.75(2H,m),2.38−2.23(3H,m),2.17−2.05(3H,m),1.87(3H,s).
ESI−MS Found:437[M+H]
実施例177
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オール
H−NMR(CDCl3)δ:8.71(1H,dd,J=4.9,1.5Hz),8.34−8.32(1H,m),7.64(1H,dd,J=8.8,4.4Hz),7.52(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.47(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),7.26−7.22(1H,m),5.93(2H,s),5.48(1H,brs),2.88−2.73(3H,m),2.38−2.25(3H,m),2.17−2.05(3H,m),1.88(3H,s).
ESI−MS Found:437[M+H]
実施例178
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピラジン]−7’−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.91(1H,d,J=2.9Hz),8.77(1H,d,J=2.9Hz),8.64(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.67(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.52(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.93(2H,s),6.73(1H,s),5.60−5.53(1H,m),3.24−3.14(1H,m),3.08−2.98(1H,m),2.27−2.23(1H,m),2.07−1.89(5H,m),1.66(3H,s).
ESI−MS Found:438[M+H]
実施例179
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−6−ブロモ−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.15(1H,d,J=1.0Hz),8.65(1H,d,J=4.9Hz),8.41(1H,d,J=6.3Hz),7.89(1H,d,J=8.8Hz),7.48(1H,dd,J=4.9,1.0Hz),6.92(2H,s),6.50(1H,s),5.35−5.18(1H,m),2.74−2.54(2H,m),2.22−2.09(3H,m),2.09−1.97(2H,m),1.90−1.82(1H,m),1.61(3H,s).
ESI−MS Found:515[M+H]+
実施例180
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.61(1H,d,J=4.3Hz),8.30(1H,d,J=7.8Hz),8.00(1H,d,J=8.6Hz),7.85(1H,d,J=8.2Hz),7.52−7.46(2H,m),7.39(1H,t,J=7.8Hz),6.98(2H,brs),6.34(1H,s),5.43−5.35(1H,m),2.75−2.52(2H,m),2.26−1.84(6H,m),1.61(3H,s).
ESI−MS Found:419[M+H]
実施例181
1’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,s),8.53(1H,d,J=5.6Hz),7.85(1H,d,J=5.4Hz),7.40−7.30(4H,m),6.74(2H,brs),6.36(1H,s),4.02−3.92(2H,m),3.36−3.28(2H,m),2.22−1.99(3H,m),1.69(3H,s),1.68−1.62(1H,m).
ESI−MS Found:421[M+H]
実施例182
(1R,2’R,4’S)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−2’,3−ジオール。尚、絶対配置は未同定であるため、便宜上(1R,2R,4S)体とした。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.94−7.89(1H,m),7.79−7.74(1H,m),7.69(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.54−7.35(4H,m),6.93(2H,s),6.30−6.14(1H,m),5.90−5.72(1H,m),4.78−4.45(1H,m),4.07−3.62(1H,m),2.97−2.22(3H,m),2.17−1.73(3H,m),1.68−1.60(3H,m).
ESI−MS Found:452[M+H]
実施例183
(1R,2’R,4’S)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−2’,3−ジオール。尚、絶対配置は未同定であるため、便宜上(1R,2R,4S)体とした。)
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.57−8.53(1H,m),7.92(1H,d,J=5.9Hz),7.76(1H,d,J=7.6Hz),7.55−7.48(1H,m),7.48−7.38(2H,m),6.93(2H,s),6.31−6.14(1H,m),5.90−5.75(1H,m),4.78−4.48(1H,m),4.05−3.64(1H,m),2.95−2.26(3H,m),2.23−1.70(3H,m),1.67−1.61(3H,m).
ESI−MS Found:435[M+H]
実施例184
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3,5−ジオール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:9.54(1H,brs),7.97(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.67(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.56(1H,d,J=8.3Hz),7.38(1H,td,J=9.3,2.4Hz),6.92(2H,brs),6.87(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),6.71(1H,d,J=2.2Hz),6.08(1H,s),5.39−5.28(1H,m),2.68−2.50(2H,m),2.19−1.93(4H,m),1.85−1.76(1H,m),1.60−1.55(1H,m),1.54(3H,s).
ESI−MS Found:452[M+H]+.
実施例185
シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]-3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3,7−ジオール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:10.06−9.69(1H,m),7.91−7.83(1H,m),7.71−7.65(1H,m),7.44−7.36(1H,m),7.24−6.73(3H,m),6.95(2H,s),5.60−5.39(1H,m),4.62−4.41(1H,m),2.74−2.62(2H,m),2.39−2.52(2H,m),2.08−1.89(3H,m),1.80−1.71(1H,m),1.65(3H,s).
ESI−MS Found:452[M+H]
実施例186
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.99(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.69−7.67(2H,m),7.38(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.03(1H,dd,J=8.4,2.3Hz),6.94(2H,brs),6.93−6.91(1H,m),6.17(1H,s),5.40−5.29(1H,m),4.88(1H,t,J=5.5Hz),4.08−4.00(2H,m),3.76−3.70(2H,m),2.71−2.51(2H,m),2.19−2.11(1H,m),2.09−1.96(4H,m),1.86−1.78(1H,m),1.58(3H,s).
ESI−MS Found:496[M+H]+
実施例187
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−エチル−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.01(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.75(1H,d,J=8.5Hz),7.71−7.65(1H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.5Hz),7.14−6.85(4H,m),5.48−5.30(1H,m),4.92−4.86(1H,m),4.11−4.01(2H,m),3.77−3.70(2H,m),2.71−2.55(2H,m),2.24−1.77(9H,m),1.74−1.66(2H,m).
ESI−MS Found:510[M+H]+
実施例188
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−5−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.98(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.71−7.65(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.02(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.95−6.91(1H,m),6.93(2H,brs),6.16(1H,s),5.40−5.29(1H,m),4.16−4.07(2H,m),2.84−2.76(2H,m),2.70−2.45(6H,m),2.19−1.96(5H,m),1.86−1.78(1H,m),1.72−1.65(4H,m),1.58(3H,s).
ESI−MS Found:549[M+H]+.
実施例189
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.45(1H,s),7.97(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.71−7.63(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.5Hz),7.11(1H,dd,J=8.4,2.3Hz),7.02(1H,d,J=2.4Hz),6.90(2H,brs),6.26(1H,s),5.38−5.27(1H,m),5.11(2H,d,J=12.2Hz),5.07(2H,d,J=12.2Hz),3.86(3H,s),2.70−2.51(2H,m),2.19−1.77(6H,m),1.57(3H,s).
ESI−MS Found:547[M+H]+.
実施例190
(2S)−3−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)プロパン−1,2−ジオール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.96(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.69−7.64(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.6Hz),7.03(1H,dd,J=8.4,2.3Hz),6.91−6.84(1H,m),6.90(2H,brs),6.24(1H,s),5.38−5.27(1H,m),5.06(1H,d,J=5.1Hz),4.79(1H,t,J=5.6Hz),4.07−3.77(3H,m),3.72−3.28(2H,m),2.68−2.52(1H,m),2.17−1.95(6H,m),1.85−1.76(1H,m),1.57(3H,s).
ESI−MS Found:526[M+H]+.
実施例191
(2R)−3−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)プロパン−1,2−ジオール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.96(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.69−7.64(2H,m),7.37(1H,td,J=9.3,2.6Hz),7.03(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.91−6.88(1H,m),6.90(2H,brs),6.23(1H,s),5.38−5.27(1H,m),5.06(1H,d,J=5.1Hz),4.78(1H,t,J=5.6Hz),4.07−3.78(3H,m),3.65−3.39(2H,m),2.69−2.50(1H,m),2.17−1.93(6H,m),1.85−1.77(1H,m),1.57(3H,s).
ESI−MS Found:526[M+H]+.
実施例192
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.97(1H,dd,J=9.2,4.4Hz),7.68(1H,dd,J=9.2,2.6Hz),7.45−7.33(3H,m),7.01(1H,d,J=8.0Hz),6.92(2H,s),6.01(1H,s),5.38−5.32(1H,m),4.80(1H,t,J=5.4Hz),4.08−4.02(2H,m),3.75−3.72(2H,m),2.71−2.56(3H,m),2.22−1.83(6H,m),1.69(3H,s).
ESI−MS Found:496[M+H]
実施例193
2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−4−イル}オキシ)アセトアミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.98(1H,dd,J=9.4,4.3Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.2Hz),7.53(1H,brs),7.48−7.36(3H,m),7.29(1H,brs),7.01(1H,d,J=7.3Hz),6.93(2H,s),6.41(1H,s),5.36(1H,brs),2.66−2.58(2H,m),2.18−1.87(6H,m),1.71(3H,s).
ESI−MS Found:509[M+H]
実施例194
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:7.97(1H,dd,J=9.3,4.5Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.45−7.34(3H,m),7.02(1H,d,J=8.0Hz),6.92(2H,s),6.04(1H,brs),5.38−5.32(1H,m),4.14−4.09(2H,m),2.71−2.56(4H,m),2.25−2.17(1H,m),2.23(6H,s),2.07−1.98(4H,m),1.86−1.83(1H,m),1.68(3H,s).
ESI−MS Found:505(fragment)
実施例195
1−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}エタン−1,2−ジオール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.00(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.73(1H,d,J=8.0Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),7.48−7.33(3H,m),6.93(2H,brs),6.16(1H,s),5.43−5.31(1H,m),5.36(1H,dd,J=4.1,1.7Hz),4.79−4.75(1H,m),4.64−4.58(1H,m),3.52−3.45(2H,m),2.78−2.54(2H,m),2.22−1.93(5H,m),1.87−1.80(1H,m),1.59(3H,s).
ESI−MS Found:496[M+H]+
実施例196
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.00(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.73(1H,d,J=8.0Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.45−7.31(3H,m),6.92(2H,brs),6.16(1H,s),5.41−5.29(1H,m),5.26(1H,t,J=5.6Hz),4.57(2H,d,J=5.6Hz),2.73−2.54(2H,m),2.21−1.96(5H,m),1.87−1.80(1H,m),1.59(3H,s).
ESI−MS Found:466[M+H]+
実施例197
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(1−ヒドロキシエチル)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:8.00(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.73(1H,dd,J=7.8,2.7Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.50−7.33(3H,m),6.92(2H,brs),6.15(1H,s),5.41−5.30(1H,m),5.23−5.21(1H,m),4.84−4.76(1H,m),2.74−2.54(2H,m),2.22−1.95(5H,m),1.87−1.80(1H,m),1.59(3H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz).
ESI−MS Found:480[M+H]+
実施例198
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.88(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.66(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.38(1H,td,J=9.3,2.6Hz),7.34−7.26(3H,m),6.88(2H,brs),6.32(1H,s),5.54−5.44(1H,m),5.32(1H,t,J=5.7Hz),4.52(2H,d,J=5.6Hz),2.78−2.63(2H,m),2.09−1.90(6H,m),1.67(3H,s)
ESI−MS Found:466[M+H]+
実施例199
(2S)−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシプロパンアミド
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.89−9.73(1H,m),8.09−7.95(1H,m),7.93−7.76(2H,m),7.76−7.62(2H,m),7.45−7.34(1H,m),6.94(2H,s),5.49−5.26(1H,m),4.50−4.24(2H,m),2.88−2.50(3H,m),2.37−1.89(6H,m),1.69−1.00(6H,m).
ESI−MS Found:523[M+H]
実施例200
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オールの合成
Figure 2009173629
実施例1で得た化合物53mgのジクロロメタン4ml懸濁液に窒素雰囲気下−78度にて0.98M水素化ジイソブチルアルミニウム−ヘキサン溶液1.2mlを加え2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温に戻し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、表題化合物50mgを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.16(1H,s),8.54(1H,d,J=5.6Hz),8.00(1H,d,J=5.6Hz),7.84(1H,d,J=7.6Hz),7.52(1H,t,J=7.2Hz),7.43(1H,t,J=7.4Hz),7.39(1H,d,J=7.4Hz),6.94(2H,brs),6.68(1H,d,J=7.3Hz),6.26(1H,d,J=7.6Hz),5.45−5.32(1H,m),2.75−2.56(2H,m),2.30−1.75(6H,m).
ESI−MS Found:405[M+H]
以下の実施例201から204は、実施例200に記載された方法と同様な方法で調製した。
Figure 2009173629
実施例201
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]-7−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.94(1H,dd,J=9.3,4.6Hz),7.68(1H,dd,J=9.5,2.4Hz),7.38(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.30(1H,t,J=7.7Hz),7.01(1H,d,J=8.3Hz),6.95(2H,s),6.89(1H,d,J=7.7Hz),5.68−5.54(1H,m),4.94(2H,s),3.95(3H,s),2.81−2.68(2H,m),2.38−2.28(2H,m),2.08−1.99(2H,m),1.97−1.86(2H,m).
ESI−MS Found:452[M+H]
実施例202
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.98(1H,dd,J=9.1,4.5Hz),7.69(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.38−7.27(3H,m),6.98(1H,dd,J=8.3,2.2Hz),6.95(2H,brs),6.56(1H,d,J=7.3Hz),6.20(1H,d,J=7.3Hz),5.45−5.34(1H,m),3.95(3H,s),2.79−2.61(2H,m),2.20−1.86(6H,m).
ESI−MS Found:452[M+H]+.
実施例203
トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−メトキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール
1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.99(1H,dd,J=9.0,4.6Hz),7.73(1H,d,J=8.3Hz),7.68(1H,dd,J=9.3,2.4Hz),7.37(1H,td,J=9.3,2.4Hz),7.05(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.94(2H,brs),6.92(1H,d,J=2.4Hz),6.67(1H,d,J=7.6Hz),6.21(1H,d,J=7.6Hz),5.42−5.30(1H,m),3.80(3H,s),2.71−2.51(2H,m),2.14−1.98(5H,m),1.86−1.78(1H,m).
ESI−MS Found:452[M+H]+.
実施例204
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール
H−NMR(DMSO−d6)δ:9.17(1H,s),8.66(1H,d,J=4.9Hz),8.04(1H,dd,J=9.2,4.7Hz),7.68(1H,dd,J=9.2,2.6Hz),7.48(1H,d,J=4.9Hz),7.40(1H,td,J=9.4,2.5Hz),7.00(1H,d,J=7.0Hz),6.95(2H,brs),6.30(1H,d,J=7.0Hz),5.41−5.33(1H,m),2.75−2.55(2H,m),2.23−1.88(6H,m).
ESI−MS Found:423[M+H]
実施例205
トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール 5’−オキシドの合成
Figure 2009173629
実施例175で得られた化合物50mgのクロロホルム10ml懸濁液にメタクロロ過安息香酸19.8mgを室温にて加え、反応混合物を室温にて3日間撹拌した。生成した沈殿物を濾取し、クロロホルムにて洗浄後、減圧下乾燥することにより、表題化合物39.2mgを白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:8.72(1H,s),8.31−8.27(1H,m),8.01(1H,dd,J=9.0,4.5Hz),7.67(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.47(1H,d,J=6.4Hz),7.36(1H,td,J=9.4,2.6Hz),6.98(2H,brs),6.58(1H,s),5.31−5.23(1H,m),2.66−2.50(2H,m),2.27−1.95(6H,m),1.61(3H,s).
ESI−MS Found:453[M+H]
本発明の化合物は、優れたRSK1阻害作用に基づく細胞増殖阻害作用を有することから医薬の分野において有用な抗腫瘍剤として期待される。

Claims (15)

  1. 式(I):
    Figure 2009173629
    [式中、
    mは、1、2又は3であり、
    nは、1、2又は3であり、
    kは、1からmまでの整数を表し、
    lは、1からnまでの整数を表し、
    は、N又はCRX1であり、
    は、N又はCRX2であり、
    は、N又はCRX3であり、
    は、N又はCRX4であり、
    但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし2個が、Nであり;
    は、N又はCRY1であり、
    は、N又はCRY2であり、
    は、N又はCRY3であり、
    は、N又はCRY4であり、
    但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし2個が、Nであり;
    及びZは、それぞれ独立して、CO、O、CRZaZa’又はNRZbであるが、但し、Z及びZがそれぞれ独立してCRZaZa’であるとき、下記部分構造:
    Figure 2009173629
    は、
    Figure 2009173629
    で表され;
    は、N又はCRZcであり;
    Wは、
    Figure 2009173629
    又は、
    Figure 2009173629
    であり、ここで、
    は、N又はCであり、
    は、O、S、N又はCRW2であり、
    は、O、S、N、CRW3又はNRW3であり、
    は、N又はCRW4であり、
    は、N又はCRW5であり、
    は、N又はCRW6であり、
    但し、W、W及びWのうち、0個ないし1個が、Nであり;
    mが1、2又は3のとき、下記部分:
    Figure 2009173629
    は、それぞれ、次のように表され;
    Figure 2009173629
    nが1、2又は3のとき、下記部分:
    Figure 2009173629
    は、それぞれ、次のように表され;
    Figure 2009173629
    a1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であるか、
    或いは、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’に関して、(i)Ra1及びRa1’のいずれか一方、(ii)Ra2及びRa2’のいずれか一方、(iii)Ra3及びRa3’ のいずれか一方、(iv)Rb1及びRb1’のいずれか一方、(v)Rb2及びRb2’のいずれか一方、並びに(vi)Rb3及びRb3’のいずれか一方、からなる6個の基の群から選ばれる2個の基が一緒になって、−(CH−(ここで、nは、1、2、又は3である。)を形成し、かつ、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Ra3、Ra3’、Rb1、Rb1’、Rb2、Rb2’、Rb3及びRb3’のうち、−(CH−の形成に関与しない基は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
    X1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
    (ここで、
    前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
    1a)低級アルキル基;
    2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
    3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
    は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。)、
    或いは、RX1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
    Y1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群M>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
    (ここで、
    前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
    1b)低級アルキル基;
    2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
    は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されているアルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
    に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
    1c)低級アルキル基;
    2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。)、
    或いは、RY1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
    Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’は、それぞれ独立して、H、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)、但し、RZa1及びRZa1’のいずれか一方と、RZa2及びRZa2’のいずれか一方は、一緒になって2重結合又はエポキシを形成してもよく;
    Zbは、H、P、又は置換されてもよい低級アルキル基であり、ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
    に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1d)ないし3d):
    1d)低級アルキル基;
    2d)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3d)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    に係るシクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。);
    Zcは、H又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
    W2、RW3、RW4、RW5及びRW6は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、シアノ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
    <置換基群L>、<置換基群M>、<置換基群L>、及び<置換基群M>は、下記のように定義される。
    <置換基群L>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    <置換基群M>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    <置換基群L>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    <置換基群M>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    ]で示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  2. 式(I):
    Figure 2009173629
    [式中、
    は、N又はCRX1であり、
    は、N又はCRX2であり、
    は、N又はCRX3であり、
    は、N又はCRX4であり、
    但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし2個が、Nであり;
    は、N又はCRY1であり、
    は、N又はCRY2であり、
    は、N又はCRY3であり、
    は、N又はCRY4であり、
    但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし2個が、Nであり;
    及びZは、それぞれ独立して、CO、O、CRZaZa’又はNRZbであるが、但し、Z及びZがそれぞれ独立してCRZaZa’であるとき、下記部分構造:
    Figure 2009173629
    は、
    Figure 2009173629
    で表され;
    Wは、
    Figure 2009173629
    又は、
    Figure 2009173629
    であり、ここで、
    は、N又はCであり、
    は、O、S、N又はCRW2であり、
    は、O、S、N、CRW3又はNRW3であり、
    は、N又はCRW4であり、
    は、N又はCRW5であり、
    は、N又はCRW6であり、
    但し、W、W及びWのうち、0個ないし1個が、Nであり;
    a1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であるか、
    或いは、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’ に関して、(i)Ra1及びRa1’のいずれか一方、(ii)Ra2及びRa2’のいずれか一方、(iii)Rb1及びRb1’のいずれか一方、並びに、(iv)Rb2及びRb2’のいずれか一方、からなる4個の基の群から選ばれる2個の基が一緒になって、−(CH−(ここで、nは、1、2、又は3である。)を形成し、かつ、Ra1、Ra1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’のうち、−(CH−の形成に関与しない基は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
    X1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
    (ここで、
    前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
    1a)低級アルキル基;
    2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
    3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
    は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。)、
    或いは、RX1、RX2、RX3及びRX4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
    Y1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、H、P、<置換基群M>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基であるか
    (ここで、
    前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
    1b)低級アルキル基;
    2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
    は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されているアルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
    に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
    1c)低級アルキル基;
    2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。)、
    或いは、RY1、RY2、RY3及びRY4は、それぞれ独立して、前記シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基であり;
    Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’は、それぞれ独立して、H、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)、但し、RZa1及びRZa1’のいずれか一方と、RZa2及びRZa2’のいずれか一方は、一緒になって2重結合又はエポキシを形成してもよく;
    Zbは、H、P、又は置換されてもよい低級アルキル基であり、ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; シクロアルキル基; アリール基; 芳香族複素環基; 脂肪族複素環基; シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; アリール基で置換されている低級アルキル基; 芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; 又は脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
    に係るシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1d)ないし3d):
    1d)低級アルキル基;
    2d)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3d)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    に係るシクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよい。);
    W2、RW3、RW4、RW5及びRW6は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、シアノ基又は置換されてもよい低級アルキル基であり;
    <置換基群L>、<置換基群M>、<置換基群L>、及び<置換基群M>は、下記のように定義される。
    <置換基群L>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    <置換基群M>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    <置換基群L>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    <置換基群M>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルチオ基及びカルボキシル基
    ]で示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  3. Wで示される
    Figure 2009173629
    が、下記:
    Figure 2009173629
    のいずれかから選択される基であり、また、Wで示される
    Figure 2009173629
    が、下記:
    Figure 2009173629
    のいずれかから選択される基である、
    請求項2記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  4. 下記部分構造:
    Figure 2009173629
    が、次のいずれかから選択される、
    Figure 2009173629
    Figure 2009173629
    請求項3記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  5. a1が、水素原子、ヒドロキシ基又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり、
    a1’、Ra2、Ra2’、Rb1、Rb1’、Rb2及びRb2’が、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基である、
    請求項4記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  6. が、N又はCRX1であり、
    が、N又はCRX2であり、
    が、N又はCRX3であり、
    が、N又はCRX4であるが、但し、X、X、X及びXのうち、0個ないし1個が、Nであり;
    X1、RX2、RX3及びRX4が、それぞれ独立して、H、P、<置換基群L>から選択される置換基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、又は炭素数3個ないし6個のシクロアルキル基であり
    (ここで、
    前記低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキニル基は、それぞれ独立して、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基は、それぞれ独立して、下記1a)ないし3a):
    1a)低級アルキル基;
    2a)<置換基群L>から選択される置換基;及び
    3a)<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記シクロアルキル基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく;
    は、−PX1−PX2であり、PX1は、−O−又は−NH−であり、PX2は、<置換基群L>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である。);
    <置換基群L>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、及びカルボキシル基、であり;
    <置換基群L>:
    ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、及びジ低級アルキルアミノ基、である、
    請求項5記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  7. が、N又はCRY1であり、
    が、N又はCRY2であり、
    が、N又はCRY3であり、
    が、N又はCRY4であるが、但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし1個が、Nであり;
    Y1、RY2、RY3及びRY4が、それぞれ独立して、H; P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 低級アルケニル基; 又は、ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基であり
    (ここで、
    前記低級アルキル基及び低級アルケニル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
    1b)低級アルキル基;
    2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−又は−NH−CO−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 炭素数3個ないし6個のシクロアルキル基; 前記シクロアルキル基で置換されている低級アルキル基; ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基及びピリダジニル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基; ピロリジニル基、ピペリジニル基及びピペラジニル基から選択される脂肪族複素環基; 又は前記脂肪族複素環基で置換されている低級アルキル基、であり、
    に係るシクロアルキル基、芳香族複素環基及び脂肪族複素環基は、それぞれ独立して、下記1c)ないし3c):
    1c)低級アルキル基;
    2c)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3c)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    に係るシクロアルキル基及び脂肪族複素環基は、2重結合を含んでもよく、また、同一炭素原子に結合する2個の水素原子がオキソ基で置換されてもよく、メチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい。);
    <置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、及びアミノ基、であり;
    <置換基群M>が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、及びカルボキシル基、である、
    請求項6記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  8. Za、RZa’、RZa1、RZa1’、RZa2及びRZa2’が、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、又は低級アルキル基であり;
    Zbは、H、P、又は<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基であり、
    ここで、Pは、−PZ1−PZ2であり、PZ1は、−CO−であり、PZ2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基である、
    請求項7記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  9. 式(I)が、式(Iaa):
    Figure 2009173629
    で表され、
    下記部分構造:
    Figure 2009173629
    が、次のいずれかから選択され、
    Figure 2009173629
    a1、Ra2、Rb1及びRb2は、それぞれ独立して、H又はヒドロキシ基であるが、Ra1、Ra2、Rb1及びRb2のうち、0個ないし1個が、ヒドロキシ基であり;
    Za及びRZa2は、それぞれ独立して、H又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;
    Za1及びRZa1’は、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;
    Wが、下記:
    Figure 2009173629
    のいずれかから選択される、請求項8記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  10. が、N、CH、又はCFであり;
    a1が、H又はヒドロキシ基であり、Ra2、Rb1及びRb2は、Hであり;
    Za及びRZa2は、それぞれ独立して、H又はメチル基であり;
    Za1及びRZa1’の一方が、Hであり、RZa1及びRZa1’のもう一方が、H、ヒドロキシ基又は炭素数1個ないし2個の低級アルキル基であり;
    は、N又はCRY1であり、ここで、RY1は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
    は、N又はCRY2であり、ここで、RY2は、P; <置換基群M>から選択される置換基; 低級アルキル基; 又はイミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、ピラゾリル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基 であり(ここで、
    前記低級アルキル基は、それぞれ独立して、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    前記芳香族複素環基は、それぞれ独立して、下記1b)ないし3b):
    1b)低級アルキル基;
    2b)<置換基群M>から選択される置換基;及び
    3b)<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されている低級アルキル基、
    から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよく;
    は、−PY1−PY2であり、PY1は、−O−であり、PY2は、<置換基群M>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよい低級アルキル基; 又はイミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラニル基、及びトリアゾリル基から選択される芳香族複素環基で置換されている低級アルキル基であり、前記芳香族複素環基は、低級アルキル基で置換されていてもよく;
    は、N又はCRY3であり、ここで、RY3は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
    は、N又はCRY4であり、ここで、RY4は、H、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、又は低級アルコキシ基であり;
    但し、Y、Y、Y及びYのうち、0個ないし1個が、Nであり;
    <置換基群M>が、ハロゲン原子及びヒドロキシ基、であり;
    <置換基群M>が、ヒドロキシ基、アミノ基、及びカルバモイル基、である、
    請求項9記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  11. 下記部分構造:
    Figure 2009173629
    が、次のいずれかから選択され、
    Figure 2009173629
    Wが、下記:
    Figure 2009173629
    のいずれかから選択される、
    請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  12. (a)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (b)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (c)シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (d)シス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7’−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,1’−イソインドール]−3’(2’H)−オン、
    (e)(2’S,3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’,3’−ジオール、
    (f)(6’S,7’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,5’−シクロペンタ[b]ピリジン]−6’,7’−ジオール、
    (g)(3’R)−トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,1’−インデン]−2’(3’H)−オン、
    (h)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (i)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−4−(3−ヒドロキシプロピ−1−イン−1−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (j)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−7−シクロヘキ−1−セン−1−イル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (k)シス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−7−ヒドロキシ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (l)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (m)2−({トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1Hベンズイミダゾール−1−イル]−3−オキソ−3Hスピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}オキシ)アセトアミド、
    (n)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オン、
    (o)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、
    (p)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、
    (q)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−5’−オール、
    (r)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール、
    (s)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3’−メチル−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−フロ[3,4−c]ピリジン]−3’−オール、
    (t)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−7’−メチル−7’H−スピロ[シクロヘキサン−1,5’−フロ[3,4−b]ピリジン]−7’−オール、
    (u)1’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−3−オール、
    (v)(1R,2R,4S)−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5’−メチル−5’H−スピロ[シクロヘキサン−1,7’−フロ[3,4−b]ピリジン]−2,5’−ジオール、
    (w)(1R,2’R,4’S)−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−2’,3−ジオール、
    (x)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、
    (y)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、
    (z)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、
    (aa)(2S)−N−{トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−5−イル}−2−ヒドロキシプロパンアミド、
    (bb)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、
    (cc)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール 5’−オキシド、
    (dd)トランス−4’−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,1’−シクロヘキサン]−3−オール、又は
    (ee)トランス−4−[2−(4−アミノ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]−1’−メチル−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,3’−フロ[3,4−c]ピリジン]−1’−オール、
    又はその薬学的に許容される塩若しくはエステル。
  13. 薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載の化合物1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、医薬組成物。
  14. 薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載の化合物1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、RSK1阻害剤。
  15. 薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載の化合物1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、抗がん剤。
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