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JP2009172732A - インパクト回転工具 - Google Patents

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JP2009172732A
JP2009172732A JP2008015423A JP2008015423A JP2009172732A JP 2009172732 A JP2009172732 A JP 2009172732A JP 2008015423 A JP2008015423 A JP 2008015423A JP 2008015423 A JP2008015423 A JP 2008015423A JP 2009172732 A JP2009172732 A JP 2009172732A
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Japan
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hammer
anvil
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rotary tool
drive shaft
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JP2008015423A
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English (en)
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Masatoshi Atsumi
将利 渥美
Hideki Shimizu
秀規 清水
Fumiaki Sawano
史明 沢野
Atsushi Takeyama
敦 竹山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】インパクト回転工具において、弾性体の破断を防止して、カム機構内における振動及び騒音の発生を確実に防止する。
【解決手段】インパクト回転工具1は、モータ2を動力とする駆動軸12と、駆動軸12の回転が出力されるアンビル13と、アンビル13を打撃するハンマ14と、ハンマ14にアンビル13を打撃する動作を行わせるカム機構15と、ハンマ14をアンビル13側に向けて付勢するハンマバネ16とを備える。ハンマバネ16の後端側にあるプレート38の前方には、鋼球36、36が駆動軸12の軸部カム溝34、34の後端壁に衝突して騒音及び振動が発生することがないように、ハンマ14の後退量を制限する金属板40が弾性体41を介して設けられる。ハンマバネ16は、弾性体41の外径の変形量を規制するように設定されており、弾性体41が上述の衝撃力を吸収して過剰に圧縮されることを防止する規制部材として機能する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ボルトやナット等のねじの締め付け作業に使用されるインパクトレンチやインパクトドライバ等のインパクト回転工具に関するものである。
インパクト回転工具は、回転駆動される駆動軸と連結されたハンマが、出力軸に設けられたアンビルを打撃することにより、打撃による強い衝撃力が出力軸に付加され、出力軸が回転するものである。駆動軸とハンマは、カム機構を介して互いに相対回転可能に且つ前進後退可能に連結されており、駆動軸とハンマの間には、ハンマをアンビル側に向けて付勢するハンマバネが設けられている。
ところで、ハンマはハンマバネに蓄積されたバネ力により前進し、一方、出力軸がボルト等の対象部材からの反力を受け、出力軸の回転が減速してハンマの回転が駆動軸に対して遅れるときにカム機構により、ハンマは後退するようになっている。このような工具において、ハンマが後退したとき、カム機構に設けられた鋼球がカム溝の端部壁に衝突して、騒音及び振動が発生することがある。そこで、このような騒音や振動の発生を防止するものとして、ハンマの後退量を制限する弾性体をハンマの後方に設けたインパクト回転工具が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−46078号公報 特開平11−320432号公報
しかしながら、上述のような従来の工具では、対象部材の剛性が大きい場合やねじのかじりが発生した場合、ハンマに大きな反力が作用することになり、ハンマが勢いよく後退することで弾性体に大きな衝撃力が作用する。そのため、弾性体の破断を引き起こすことがあり、上述の振動と騒音を確実に防止することができない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、弾性体の破断を防止して、カム機構内における振動及び騒音の発生を確実に防止することが可能なインパクト回転工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、モータを動力とする駆動軸と、前記駆動軸の回転が出力されるアンビルと、前記アンビルを打撃するハンマと、前記ハンマに前記アンビルを打撃する動作を行わせるカム機構と、前記ハンマが後退することにより圧縮され、当該ハンマをアンビル側に向けて付勢するハンマバネとを備えたインパクト回転工具において、前記ハンマの前記駆動軸に対する相対回転の遅れに伴って、当該ハンマが前記カム機構により当該駆動軸に対して後退するときに生じる衝撃力を緩和する弾性体と、前記弾性体の外径の変形量を規制する規制部材とをさらに備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、前記ハンマバネの一部分となるように構成されたものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、リング状に形成されているものである。
請求項1の発明によれば、ハンマが後退するときに生じる衝撃力により弾性体が径方向に増大することが抑制されるので、弾性体が過剰に圧縮されることがなくなり、弾性体の破損を防止することができる。そのため、カム機構内における振動及び騒音の発生を確実に防止でき、ユーザは本工具を快適に使用することが可能となる。
請求項2の発明によれば、規制部材がハンマバネの一部分となるように構成されているので、弾性体が径方向に増大して規制部材と当接するとき、当該弾性体には圧縮されたハンマバネから均一な力が加わり、傷や偏応力による弾性体の耐久性の低下を防止することができる。
請求項2の発明と同様に、弾性体の耐久性の低下を防止することができるインパクト回転工具が得られる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るインパクト回転工具について図1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施形態に係るインパクト回転工具1の概略構成を示す。インパクト回転工具(以下、本工具という)1は、駆動源であるモータ2と、モータ2と接続され、先端に取り付けられるビット3を打撃力を付加して回転させる打撃機構部4と、モータ2を制御する制御回路5と、上記各部を収容する本体カバー6と、本体カバー6に着脱自在に取り付けられる充電池7を備える。ここで、ビット3は、ボルトやナット等のねじの種類に応じて多数の種類があり、打撃機構部4に着脱自在に取り付けられる。
制御回路5は、ユーザが後述するトリガスイッチ8を引き込むことで、充電池7から電力をモータ2に供給し、トリガスイッチ8の引き込み量に応じた回転速度でモータ2を回転させる。本体カバー6は、モータ2及び打撃機構部4を収容するハウジング部9と、制御回路5を収容する共に操作に際しユーザによって把持されるように形成されたグリップ部10で構成される。グリップ部10の前面には、モータ2の起動とその回転速度の調整を行うためのトリガスイッチ8が設けられている。
図2は打撃機構部4の内部構成を示す。打撃機構部4は、モータ2と減速機11を介して接続される駆動軸12と、駆動軸12の回転が出力されるアンビル13と、アンビル13を打撃するハンマ14と、ハンマ14にアンビル13を打撃する動作を行わせるカム機構15と、ハンマ14をアンビル13側に向けて付勢するハンマバネ16とを備える。
減速機11は、モータ2の前方に配置される。減速機11は、遊星歯車機構であって、モータ2の回転軸17に形成されたギアである太陽ギア18と、太陽ギア18と噛み合う複数の遊星ギア19、19と、遊星ギア19、19と噛み合うリングギア20と、上記各部を収容するケース21とで構成される。太陽ギア18は、駆動軸12の中央に形成された孔22に差し込まれている。遊星ギア19、19は、太陽ギア18の周囲に配置され、駆動軸12の後端側に形成されるキャリア23に挿通された軸24、24によってそれぞれの中心が固定されている。リングギア20はケース21の内周壁に固定されており、ケース21は本体カバー6のハウジング部9に固定されている。上記のように減速機11を構成することで、モータ2の回転が上記各ギアにより定められる所定の減速比で減速され、駆動軸12に伝達される。
駆動軸12は、上述したキャリア23と、キャリア23の中心を通る軸部25で構成される。軸部25は、後端側が減速機11のケース21内に固定されたベアリング26により保持され、前端側がアンビル13に形成された後部穴27により回転自在に保持されている。
アンビル13は、ハンマ14の前方に配置されており、後端側にはハンマ14によって打撃される際にハンマ14と係合するアーム部28、28が形成されている。アンビル13は、本体カバー6のハウジング部9の前端側に固定されたメタル軸受29により保持されており、前端側がハウジング部9の前端面より突出している。アンビル13の前端側には、ビット3を挿入するためのビット挿入穴30が形成されていると共に、ビット挿入穴30に挿入したビット3を固定するためのチャック機構31が設けられている。
ハンマ14は、その中央に駆動軸12の軸部25が遊嵌される貫通孔32を有しており、駆動軸12に対して相対回転可能に且つ前進後退可能に連結されている。ハンマ14は、ハンマバネ16の復元力により、アンビル13側に向けて付勢されている。ハンマ14の前端側には、アンビル13のアーム部28、28と係合するハンマ爪33、33が放射状に形成されている。
カム機構15は、軸部25の前側外周面に螺旋状に形成された軸部カム溝34、34と、ハンマ14の内周面に形成されたハンマカム溝35、35と、軸部カム溝34、34とハンマカム溝35、35の双方に係合する鋼球36、36とで構成される。軸部カム溝34、34とハンマカム溝35、35はそれぞれ、鋼球36、36の半球分が入り込めるように形成されており、軸部カム溝34、34とハンマカム溝35、35が重なって形成される空間に鋼球36、36が配設されている。上記のようなカム機構15を構成することで、駆動軸12の回転が鋼球36、36を介してハンマ14に伝達される。
ハンマバネ16は、中央の空間37に駆動軸12の軸部25が挿通され、駆動軸12のキャリア23部とハンマ14の間に圧縮されて配設されている。ハンマバネ16は、後端側がキャリア23部に固定されたプレート38により保持され、前端側がハンマ14に固定されたプレート39により保持されている。
ハンマバネ16の後端側にある上記プレート38の前方には、ハンマ14が駆動軸12に対して後退するときに、鋼球36、36が駆動軸12の軸部カム溝34、34の後端壁(図示しない)に衝突して騒音及び振動が発生することがないように、ハンマ14の後退量を制限する金属板40が弾性体41を介して設けられる。弾性体41は、金属板40とハンマ14が当接するときに生じる衝撃力を緩和するためのものである。金属板40と弾性体41は、軸部25が挿通されると共にハンマバネ16の空間37に位置するようにリング状に形成されている。ここで、上述したハンマバネ16は、その内径が弾性体41の外径の変形量を規制するように設定されており、弾性体41が上述の衝撃力を吸収して過剰に圧縮されることを防止する規制部材として機能する。
次に、上記のように構成されたインパクト回転工具1における打撃機構部4の動作について説明する。図3(a)(b)は上記打撃機構部4の動作状態を示しており、(a)はハンマ14が最大限前進した状態を示し、(b)はハンマ14が最大限後退した状態を示す。
ねじの締付を開始する前は、図3(a)のように、ハンマ14がハンマバネ16の復元力によりアンビル13側に向けて付勢され、ハンマ14のハンマ爪33、33とアンビル13のアーム部28、28が係合している。ユーザがトリガスイッチ8を引き込んでねじの締付を開始すると、モータ2が回転する。モータ2の回転は減速機11にて減速されて駆動軸12に出力され、駆動軸12の回転は鋼球36、36を介してハンマ14に伝達される。このとき、ハンマ爪33、33とアーム部28、28が係合しているので、ハンマ14の回転はアンビル13に伝達され、アンビル13に取り付けられたビット3が回転する。
ここで、ねじの締付トルクが高くなって、アンビル13に大きな負荷がかかった場合について述べる。この場合、アンビル13の回転が遅くなり、これに伴って、ハンマ14の回転が遅くなって駆動軸12の回転に対して相対的に遅れることになる。すると、鋼球36、36が軸部カム溝34、34の前端壁から後退し、これに伴ってハンマ14がハンマバネ16を圧縮しながら駆動軸12に対して後退し、ハンマ爪33、33とアーム部28、28の係合が外れる。その後、ハンマ14は、図3(b)のように、金属板40及び弾性体41により制限される位置まで後退する。このとき、鋼球36、36が駆動軸12の軸部カム溝34、34の後端壁に衝突することはない。ここで、ハンマ14が金属板40と当接したとき、弾性体41は軸方向に圧縮されて径方向に増大し、その外周面と圧縮されたハンマバネ16の内側が当接する。
その後、鋼球36、36はハンマバネ16の復元力により軸部カム溝34、34に沿って前進し、これに伴ってハンマ14が駆動軸12に対して前進する。すると、ハンマ14のハンマ爪33、33とアンビル13のアーム部28、28が再び係合し、アンビル13がハンマ14によって打撃されてアンビル13に回転力が加えられる。
以上、本実施形態に係るインパクト回転工具1によれば、ハンマ14が駆動軸12に対して後退して金属板40と当接したときに、弾性体41が過剰に圧縮されることがなくなり、弾性体41の破損を防止することできる。また、弾性体41には、圧縮されたハンマバネ16から均一な力が加わるので、傷や偏応力による弾性体41の耐久性の低下を防止することができる。そのため、カム機構15内における振動及び騒音の発生を確実に防止でき、ユーザは本工具を快適に使用することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るインパクト回転工具について図4と上述の図1及び図2を参照して説明する。図4(a)(b)は本工具1の打撃機構部4の動作状態を示しており、(a)はハンマ14が最大限前進した状態を示し、(b)はハンマ14が最大限後退した状態を示す。本工具1は、ハンマバネ16を規制部材として機能させる代わりに、ハンマバネ16の後端側にあるプレート38に弾性体41の外径の変形量を規制する規制部42を設けた点で第1の実施形態と相違する。規制部42は、プレート38の前端面から前方に突出するように形成されている。その他の構成については図1及び図2と同様である。これにより、カム機構15内における振動及び騒音の発生を確実に防止でき、ユーザは本工具を快適に使用することが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るインパクト回転工具について図5と上述の図1及び図2を参照して説明する。図5(a)(b)は本工具1の打撃機構部4の動作状態を示しており、(a)はハンマ14が最大限前進した状態を示し、(b)はハンマ14が最大限後退した状態を示す。本工具1は、ハンマバネ16の後端側を保持できるようにしたキャリア23に前方に突出する規制部42を設けた点で他の実施形態と相違する。その他の構成については図1及び図2と同様である。これにより、カム機構15内における振動及び騒音の発生を確実に防止でき、ユーザは本工具を快適に使用することが可能となる。
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、ハンマバネ16、プレート38又はキャリア23部の一部が弾性体41の外径の変形量を規制する構成を例示したが、規制部材として新たな別部品を設けたものであってもよい。
本発明の第1の実施形態に係るインパクト回転工具を示す側面図。 上記インパクト回転工具の打撃機構部を示す側面断面図。 (a)は上記打撃機構部において、ハンマとアンビルが係合した状態を示す側面断面図、(b)はハンマが金属板と当接した状態を示す側面断面図。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るインパクト回転工具の打撃機構部において、ハンマとアンビルが係合した状態を示す側面断面図、(b)はハンマが金属板と当接した状態を示す側面断面図。 (a)は本発明の第3の実施形態に係るインパクト回転工具の打撃機構部において、ハンマとアンビルが係合した状態を示す側面断面図、(b)はハンマが金属板と当接した状態を示す側面断面図。
符号の説明
1 インパクト回転工具
2 モータ
8 トリガスイッチ
12 駆動軸
13 アンビル
14 ハンマ
15 カム機構
16 ハンマバネ(規制部材)
41 弾性体

Claims (3)

  1. モータを動力とする駆動軸と、前記駆動軸の回転が出力されるアンビルと、前記アンビルを打撃するハンマと、前記ハンマに前記アンビルを打撃する動作を行わせるカム機構と、前記ハンマが後退することにより圧縮され、当該ハンマをアンビル側に向けて付勢するハンマバネとを備えたインパクト回転工具において、
    前記ハンマの前記駆動軸に対する相対回転の遅れに伴って、当該ハンマが前記カム機構により当該駆動軸に対して後退するときに生じる衝撃力を緩和する弾性体と、
    前記弾性体の外径の変形量を規制する規制部材とをさらに備えることを特徴とするインパクト回転工具。
  2. 前記規制部材は、前記ハンマバネの一部分となるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のインパクト回転工具。
  3. 前記規制部材は、リング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインパクト回転工具。
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