JP2009170664A - 面位置検出装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被検面の下地の状態にかかわらず、該被検面の位置を正確に検出できるようにする。
【解決手段】被検面W上の第1照射領域に第1検出光DL1を斜め方向から照射する第1送光光学系11aと、被検面W上の前記第1照射領域を含み前記第1照射領域よりも大きい第2照射領域に第2検出光DL2を斜め方向から照射する第2送光光学系11bと、被検面Wで反射された第1検出光DL1及び第2検出光DL2を検出する検出手段28を有する受光光学系12と、第1送光光学系11aによる第1検出光DL1の照射及び第2送光光学系11bによる第2検出光DL2の照射を選択的に切り換えるとともに、検出手段28による第1検出光DL1に基づく検出値を検出手段28による第2検出光DL2に基づく検出値により補正して、当該補正された検出値に基づいて、被検面Wの面位置を検出する制御手段29とを備える面位置検出装置である。
【選択図】図2
【解決手段】被検面W上の第1照射領域に第1検出光DL1を斜め方向から照射する第1送光光学系11aと、被検面W上の前記第1照射領域を含み前記第1照射領域よりも大きい第2照射領域に第2検出光DL2を斜め方向から照射する第2送光光学系11bと、被検面Wで反射された第1検出光DL1及び第2検出光DL2を検出する検出手段28を有する受光光学系12と、第1送光光学系11aによる第1検出光DL1の照射及び第2送光光学系11bによる第2検出光DL2の照射を選択的に切り換えるとともに、検出手段28による第1検出光DL1に基づく検出値を検出手段28による第2検出光DL2に基づく検出値により補正して、当該補正された検出値に基づいて、被検面Wの面位置を検出する制御手段29とを備える面位置検出装置である。
【選択図】図2
Description
本発明は、基板の表面等の被検面の位置を検出する面位置検出装置、該面位置検出装置を備える露光装置、及び該露光装置を用いるデバイスの製造方法に関する。
液晶表示素子、プリント配線基板、半導体素子、薄膜磁気ヘッド、その他のマイクロデバイス等を製造するためのフォトリソグラフィ工程においては、転写すべきパターン(デバイスパターン)が形成されたレチクル又はマスク(以下、これらをレチクルと総称する)を介した光で、フォトレジスト(感光性材料)が塗布されたウエハ等の基板(感光性基板)を露光する露光装置が用いられる。
露光装置は、光源、照明光学系、投影光学系、ステージ等を備えるとともに、基板の表面位置を投影光学系の像面に正確に位置合わせするために、該投影光学系の光軸方向における該表面位置を検出する面位置検出装置(フォーカスセンサ)を備えている。
面位置検出装置としては、例えば、被検面としての基板の表面に対して斜め方向からスリット状の検出光を照射し、この検出光の基板の表面での反射光を斜め方向から検出するようにした斜入射型のものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、基板上には、薄膜形成、露光、現像、加工等を繰り返すことにより、複数のパターン層が積層して形成されるため、面位置検出装置の被検面としての基板の表面には、それより以前の工程で形成されたパターンが存在している場合があるとともに、微小な凹凸が存在している場合がある。
このため、基板の表面で反射された反射光には、当該パターンや凹凸で乱反射された光がノイズとして重畳しており、検出の精度を低下させ、基板の表面位置を正確に検出できない場合があるという問題があった。即ち、被検面の下地の状態により、検出値に誤差が含まれる場合があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、被検面の下地の状態にかかわらず、該被検面の位置を正確に検出できるようにすることを目的とする。
特開2007−192725号公報
この項の説明では、後述する実施形態を表す図面に示す部材等を示す符号を括弧を付して付記するが、これは単に理解の容易化のためであり、本発明の各構成要件は、これら部材等を示す符号を付した図面に示す部材等に限定されるものではない。
本発明の第1の観点によると、被検面(W)上の第1照射領域(SL)に第1検出光(DL1)を斜め方向から照射する第1送光光学系(11a)と、前記被検面上の前記第1照射領域を含み前記第1照射領域よりも大きい第2照射領域(OP)に第2検出光(DL2)を斜め方向から照射する第2送光光学系(11b)と、前記被検面で反射された前記第1検出光及び前記第2検出光を検出する検出手段(28)を有する受光光学系(12)と、前記第1送光光学系による前記第1検出光の照射及び前記第2送光光学系による前記第2検出光の照射を選択的に切り換えるとともに、前記検出手段による該第1検出光に基づく検出値を該検出手段による該第2検出光に基づく検出値により補正して、当該補正された検出値に基づいて、前記被検面の面位置を検出する制御手段(29)と、を備える面位置検出装置(AF)が提供される。
この場合において、前記第1照射領域は、前記被検面上において所定のピッチ方向で配列された複数のライン状照射領域(SL)とすることができる。また、前記第1検出光(DL1)及び前記第2検出光(DL2)は、同一波長帯域の光とすることができる。
本発明の第2の観点によると、所定のパターンを基板(W)に投影露光する露光装置(1)であって、前記基板の面位置を検出するために、本発明の第1の観点に係る面位置検出装置(AF)を備える露光装置が提供される。
本発明の第3の観点によると、デバイスの製造方法であって、感光性基板(W)を準備する工程(S12)と;本発明の第2の観点に係る露光装置を用い、前記所定のパターンを前記感光性基板上に露光する工程(S13)と;露光された前記感光性基板を現像し、露光されたパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する工程(S13)と;前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する工程(S13)と;を備えるデバイス製造方法が提供される。
本発明では、第2送光光学系からの第2検出光で被検面上の下地の状態を検出することができ、この検出値に基づいて、第1送光光学系からの第1検出光による検出値を補正するようにしたので、当該下地の状態により検出値に含まれる誤差を排除することができ、被検面の面位置を正確に検出することができるようになる。
本発明によれば、被検面の下地の状態にかかわらず、該被検面の位置を正確に検出できる面位置検出装置が提供されるという効果がある。また、基板の表面位置を高精度に計測でき、高精度なパターンの露光転写を行い得る露光装置が提供されるという効果がある。さらに、高品質で信頼性の高いデバイスを製造できるデバイスの製造方法が提供されるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[露光装置の全体構成]
図1は本発明の実施形態に係る面位置検出装置としてのオートフォーカスセンサが搭載された露光装置の全体構成の概略を模式的に示した図である。
図1は本発明の実施形態に係る面位置検出装置としてのオートフォーカスセンサが搭載された露光装置の全体構成の概略を模式的に示した図である。
なお、以下の説明においては、図1に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、Y軸が紙面に対して垂直となる方向に設定され、X軸及びZ軸が紙面に対して平行となるように設定されている。図中のXYZ直交座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。
露光装置1は、フォトレジスト(感光性材料)が塗布された感光性基板としてのウエハWを、液体を介して露光する液浸型の露光装置である。
また、この露光装置1は、投影光学系PLに対してレチクルRを移動するレチクルステージ(不図示)とウエハWを移動するウエハステージWSのウエハテーブルWTとを同期移動(走査)させつつ、レチクルRに形成されたパターンの像をウエハW上のショット領域に逐次転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置である。
図1において、レチクルRの上側に配置される照明光学系(不図示)は、ArFエキシマレーザ光源(波長193nm)等の光源から射出されるレーザ光の断面形状をスキャン(走査)方向に直交する方向に伸びるスリット状に整形するとともに、その照度分布を均一化して露光光ELとして射出する。
なお、本実施形態では、光源は、ArFエキシマレーザであるものとするが、これに限られず、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)を射出する超高圧水銀ランプ、又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)、F2レーザ(波長157nm)、その他の光源を用いることができる。
レチクルRは、不図示のレチクルステージ上に吸着保持されており、レチクルステージの位置は、不図示のレーザ干渉計によって計測される。
レチクルRの位置決めは、レチクルステージを投影光学系PLの光軸方向(Z軸方向)と垂直な平面(XY平面)内で並進移動させるとともに、Z軸回りに微小回転させる不図示のレチクル駆動装置によって行われる。このレチクル駆動装置は、レチクルRのパターンの像をウエハW上に転写する際には、レチクルステージを一定速度で所定のスキャン方向に走査する。
レチクルステージの上方には、レチクルRの周辺に複数形成されたレチクルアライメント用のマークを光電検出する一対のアライメント系(不図示)がスキャン方向に沿ってそれぞれ設けられている。
レンズ等の複数の光学素子を有する投影光学系PLの下方には、ウエハステージWSが設けられている。ウエハステージWSは、ウエハテーブルWTと、ウエハテーブルWTをXY平面内で2次元移動するとともに、Z軸方向に微小移動させる駆動装置とを備えている。
ウエハテーブルWTには、ウエハWを着脱可能に真空吸着するウエハホルダWHが設けられており、露光対象としてのウエハWはウエハホルダWHに載置され、吸着固定される。
ウエハテーブルWTのX及びY軸方向の位置は、不図示のレーザ干渉計によって計測される。
ウエハテーブルWTのZ軸方向の位置は、オートフォーカス機構(AF機構)が備えるオートフォーカスセンサ(面位置検出装置)AFによって計測される。
また、図1では図示を省略しているが、ウエハホルダWHの中央部には、上下方向(Z軸方向)に上下動可能な不図示のセンタテーブルが設けられている。
センタテーブルは、ウエハWの裏面を真空吸着する吸着口を備え、ウエハステージWS(ウエハホルダWH)に対するウエハWの搬出入を行うための上下動機構であり、他の露光装置(不図示)に対するウエハWの搬出入を行うための搬送ユニットとの間で、又はこの露光装置1に隣接して、ウエハWにフォトレジストを塗布するコータ(塗布装置)及び/又はウエハW上に露光転写されたパターンを現像するデベロッパ(現像装置)(以下、コータ/デベロッパという)等が設置されている場合には、該コータ/デベロッパ等が備える搬送ユニットとの間でウエハWの受け渡しを行う。
投影光学系PLの側方には、ウエハWに形成されたウエハマーク(アライメントマーク)の位置情報を計測するための、オフ・アクシス型のアライメントセンサASが設けられている。
アライメントセンサASとしては、ウエハW上のレジストを感光させないブロードバンドな検出光を対象マークに照射し、その対象マークからの反射光により受光面に受光された対象マークの像と、不図示の指標(センサ内に設けられた指標板上の指標マーク)の像とを2次元CCD(Charge Coupled Device)等からなる撮像素子(カメラ)で撮像し、それらの撮像信号を出力する画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系のセンサが用いられている。
また、投影光学系PLの近傍には、後に詳述するが、送光光学系11及び受光光学系12を備えるオートフォーカスセンサ(面位置検出装置)AFが設けられている。このオートフォーカスセンサAFの検出結果に基づいて、上述したウエハテーブルWTがZ軸方向に駆動され、ウエハWの表面が投影光学系PLの像面に正確に位置合わせされる。
なお、ウエハステージWSのウエハテーブルWT上には、各種センサのキャリブレーションやベースライン量の計測等に用いられる不図示の基準板が取り付けられている。基準板の表面には、レチクルRのマークとともにアライメント系で検出可能な基準マーク(フィジューシャルマーク)やその他のマークが形成されている。ここで、ベースライン量とは、ウエハW上に投影されるレチクルRのパターン像の基準位置(例えば、パターン像の中心)とアライメントセンサASの視野中心との距離を示す量である。
この露光装置1は、液浸型であるため、投影光学系PLの像面側(ウエハW側)の先端部近傍には、図示は省略しているが、液浸機構を構成する液体供給ノズルと、これと対向するように液体回収ノズルとが設けられている。液体供給ノズルは、液体供給装置に供給管を介して接続されており、液体回収ノズルには、液体回収装置に接続された回収管が接続されている。
液体としては、一例として、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)が透過する超純水が用いられる。
ArFエキシマレーザ光に対する水の屈折率nは、ほぼ1.44である。この水の中では、露光光EL1の波長は、193nm×1/n=約134nmに短波長化される。不図示の制御装置が、液体供給装置及び液体回収装置を適宜に制御して、液体供給ノズルから液体(純水)を供給するとともに、液体回収ノズルから液体を回収することにより、投影光学系PLとウエハWとの間に、一定量の液体Lqが保持される。なお、この液体Lqは露光中は常に入れ替わっている。
ウエハW上の露光すべき全てのショット領域に対する露光処理が終了すると、液体の供給が停止され、ウエハW上の液体が回収された後に、ウエハテーブルWTが所定の受渡位置に移動され、該受渡位置において、ウエハWはウエハ搬送ユニットに受け渡される(搬出される)。
[オートフォーカスセンサ]
図2は本発明が適用された面位置検出装置としてのオートフォーカスセンサの概略構成を示す図である。
図2は本発明が適用された面位置検出装置としてのオートフォーカスセンサの概略構成を示す図である。
オートフォーカスセンサAFは、投影光学系PLの近傍に配置され、検出光(複数のスリット光)を被検面としてのウエハWの表面に斜め方向から照射する送光光学系11と、ウエハWの表面での反射光を受光するラインセンサ等からなる検出器28を有する受光光学系12とを備え、該検出器28の出力に基づいて、ウエハWのZ軸方向の位置を検出する装置である。
送光光学系11は、第1検出光DL1を照射する第1送光光学系11aと、第2検出光DL2を照射する第2送光光学系11bとを備えている。
第1送光光学系11aは、第1光源21、コンデンサレンズ系22、アオリパターン板23、第1結像レンズ系24及び第2結像レンズ系25からなる結像レンズ系を備えて構成されている。
第1光源21としては、ここでは、LED(Light Emitting Diode)を用いている。第1光源21の発光又は発光停止は、制御装置29からの制御信号に応じて行われる。
第1光源21としては、ウエハW上のフォトレジストを感光させない波長であって、例えば、450〜1000nm程度の光を射出するものを用いることができ、ここでは、波長500nmの光を射出するものを用いている。第1光源21からの光は、コンデンサレンズ系22を介して集光され、アオリパターン板23に照射される。
アオリパターン板23は、被検面としてのウエハWの表面上において所定のピッチ方向で配列された複数のライン状照射領域となるように、そのパターン面(光出射面)に複数(ここでは、6本)の光透過スリット(マルチスリットパターン)を有する光学部材であり、第1光源21からの光を複数のスリット光に整形するものである。
アオリパターン板23からの複数のスリット光は、結像レンズ系24,25を介して、複数のスリット光からなる検出光DL1として、ウエハWの表面のZ軸方向の位置を検出すべき被検領域(第1照射領域)に所定の角度をもって斜め方向から照射される。
受光光学系12は、第1対物レンズ系26及び第2対物レンズ系27を備える対物レンズ系、ならびに1次元ラインセンサ(TDIセンサ)等を有する検出器28を備えて構成されている。検出器28の受光面28aは、第1検出光DL1を構成する複数のスリットの該受光面28a上における配列方向にその長手方向が沿うように設定されている。
第1送光光学系11aによってウエハWの表面に斜め方向から照射された複数のスリット光からなる検出光DL1は、ウエハWの表面で反射され、対物レンズ系26,27を介して検出器28の受光面28aに入射され、検出器28から該検出光DL1の反射光の強度分布に応じた1次元信号が出力される。検出器28からの出力は、デジタル変換されて、制御装置29に供給される。
第2送光光学系11bは、第2光源31、コンデンサレンズ系32、開口パターン板33、レンズ系(第3投影レンズ系)34、ミラー35、ハーフプリズム36を備えて構成されている。
第2光源31としては、ここでは、第1光源21と同様に、LEDを用いている。第2光源31の発光又は発光停止は、制御装置29からの制御信号に応じて行われる。
第2光源31としては、ウエハW上のフォトレジストを感光させない波長であって、例えば、450〜1000nm程度の光を射出するものを用いることができ、ここでは、第1光源21による第1検出光DL1の波長と同じ、波長500nmを射出するものを用いている。
なお、第2光源31による第2検出光DL2の波長は、第1検出光DL1と異なっていてもよい。
第2光源31からの光は、コンデンサレンズ系32を介して集光され、開口パターン板33に照射される。
開口パターン板33は、ウエハW上において、第1検出光DL1を構成する複数のスリットパターンの投影像の全てを含み、該スリットパターンよりも僅かに大きい略矩形状の投影像を形成するように、そのパターン面(光出射面)に略矩形状の開口を有する部材である。
開口パターン板33からの光は、第3投影レンズ系34、ミラー35を介して、ハーフプリズム36に入射され、第1送光光学系11aの光路に結合され、第2結像レンズ系25を介して、ウエハWの表面に照射される。
ハーフプリズム36は、第1送光光学系11aの第1結像レンズ系24と第2結像レンズ系25との間の瞳空間に配置され、第1結像レンズ系24を介した光を透過して第2結像レンズ系25に導き、第2送光光学系11bの第3結像レンズ系34及びミラー35を介した光を反射して第2投影レンズ系25に導く。
従って、第2送光光学系11bによる第2検出光DL2は、第3結像レンズ系34及び第2結像レンズ系25によって構成される結像レンズ系を介して、ウエハW上の被検領域(第2照射領域)に所定の角度をもって斜め方向から照射される。
第2送光光学系11bによってウエハWの表面に斜め方向から照射された略矩形状の第2検出光DL2は、ウエハWの表面で反射され、対物レンズ系26,27を介して検出器28の受光面28aに入射され、検出器28から該第2検出光DL2の反射光の強度分布に応じた1次元信号が出力され、第1検出光DL1の場合と同様に、検出器28からの出力は、デジタル変換されて、制御装置29に供給される。
なお、アオリパターン板23のパターン面、開口パターン板33のパターン面、検出器28の受光面28a、及び投影光学系PLの像面は、略共役位置に配置されているとともに、これらと各レンズ系は、シャインプルーフの原理(Scheimpflug principle)に基づいて配置されている。
制御装置29は、第1送光光学系11aの第1光源21の発光と、第2送光光学系11bの第2光源31の発光を選択的に切り換え、第1送光光学系11aによる第1検出光DL1のウエハWでの反射光の検出器28による検出値を、第2送光光学系11bによる第2検出光DL2のウエハWでの反射光の検出器28による検出値により補正、即ち減算処理して、該減算処理後の検出値に基づいて、ウエハWの表面位置を求め、ウエハステージWSを制御して、ウエハWの表面が投影光学系PLの像面に一致するようにZ軸方向に移動させる。
制御装置29は、第1送光光学系11aの第1光源21の発光と、第2送光光学系11bの第2光源31の発光を選択的に切り換え、第1送光光学系11aによる第1検出光DL1のウエハWでの反射光の検出器28による検出値を、第2送光光学系11bによる第2検出光DL2のウエハWでの反射光の検出器28による検出値により補正、即ち減算処理して、該減算処理後の検出値に基づいて、ウエハWの表面位置を求め、ウエハステージWSを制御して、ウエハWの表面が投影光学系PLの像面に一致するようにZ軸方向に移動させる。
図3は、ウエハWの表面に投影された第1検出光DL1に係る複数のスリット像を示している。この第1検出光DL1によるスリット像SLは、ウエハWの下地BGに形成されたパターンや表面の凹凸による影響を受けて、その反射光について検出器28から出力される検出値は、この下地BGに応じたノイズを含んだものとなる。
従って、このようなノイズを含む検出値に基づき検出されるウエハWの表面位置は誤差を含んだものとなる。
図4は、ウエハWの表面に投影された第2検出光DL2に係る開口像を示している。この第2検出光DL2による開口像OPの反射光についての検出器28から出力される検出値は、ウエハWの当該下地BGに対応したノイズを含む検出値となる。
従って、第1送光光学系11aによる第1検出光DL1の反射光に係る検出値から、第2送光光学系11bによる第2検出光DL2の反射光に係る検出値を減算処理することによって、図5に示されているように、下地BGによる影響を排除した検出値を得ることができ、ウエハWの表面位置を正確に検出することができる。
このように、本実施形態によると、第2送光光学系11bによる第2検出光DL2で被検面としてのウエハW上の下地BGの状態を検出し、この検出値に基づいて、第1送光光学系11aによる第1検出光DL1による検出値を補正(減算処理)するようにしたので、当該下地BGの状態により第1検出光DL1に係る検出値に含まれるノイズを排除することができ、ウエハWの表面位置を正確に検出することができるようになる。
また、上述した実施形態のオートフォーカスセンサAFは、上述した通り、高精度な検出が行えることに加えて、その構成が比較的に簡略であるので、小型に構成することができ、投影光学系PLの周囲に設けられる他のセンサや装置等との関係で、設置上、互いの物理的な干渉も少なく、他のセンサや装置の設置の障害となることも少ない。
上述した実施形態では、第1送光光学系11aの第1光源21及び第2送光光学系11bの第2光源31として、LEDを用いた場合について説明したが、その何れか一方又は両方としてハロゲンランプ等を用いてもよい。
上述した実施形態のように、両方の光源としてLEDを用いた場合には、LEDはその発光/消灯の応答が高速なので、制御装置29によって、その発光/消灯を制御することにより、何れの光源を発光させるかを選択的に高速制御可能である。
しかし、ハロゲンランプ等を用いた場合には、そのような高速な切り換えを行うことができないので、この場合には、光源の光出射側にシャッタをそれぞれ設けて、該シャッタの作動を制御することによって、何れの光源を用いるかを切り換えるようにするとよい。
なお、上述した実施形態のように、両方ともにLEDを用いた場合であっても、これらを発光状態として、シャッタを用いて切り換えを行うようにしてもよい。
また、受光光学系12の検出器28としては、上述した実施形態では、1次元ラインセンサを用いたが、2次元センサ等を用いてもよい。
次に、本発明の実施形態の露光装置を使用したデバイスの製造方法について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る露光装置を用いたデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶表示素子、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の生産のフローチャートである。
図6に示されるように、まず、ステップS10(設計ステップ)において、デバイスの機能、性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(レチクル製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。
一方、ステップS12(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS10〜ステップS12で用意したレチクルとウエハを使用して、ステップS13(ウエハ処理ステップ)を行う。このステップ13では、ウエハ上に感光性材料(フォトレジスト)を塗布して感光性基板とするレジスト塗布処理、上述した露光装置を用いて感光性基板のZ軸方向の位置が高精度検出されつつ行われる露光処理、現像処理(露光された感光性基板を現像し、露光されたパターンに対応する形状のマスク層を感光性基板の表面に形成する処理)、及びエッチング処理(該マスク層を介して感光性基板の表面を加工する処理)等を複数回行って、ウエハ上に回路を形成する。
次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウエハを用いてチップ化する。このステップS14には、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程が含まれる。
最後に、ステップS15(検査ステップ)において、製造されたデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上述した実施形態では、露光装置の投影光学系の像面にウエハWの表面を位置合わせするためのオートフォーカス機構のオートフォーカスセンサに本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、ウエハWのローディングポジションに、本発明が適用されたフォーカスセンサを設置して、搬送ユニット等からウエハWを受け取った際に、その表面位置を検出し、ウエハWを投影光学系の直下に移動させるまでの間に、Z軸方向の位置をラフに調整するようにしてもよい。即ち、プリ計測、プリアライメント用のフォーカスセンサとして用いてもよい。
また、上述した実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の液浸露光装置に本発明を適用した場合について説明したが、レチクルRとウエハWとを静止させた状態で、ウエハWのショット領域にレチクルRに形成されたパターンの像を一括的に転写するステップ・アンド・リピート方式の液浸露光装置にも適用することができる。
また、このような液浸方式の露光装置ではなく、液体を介さずに露光するドライ方式の露光装置であってもよい。即ち本発明は、露光装置の露光方式や用途等に関係なく適用可能である。
1…露光装置、PL…投影光学系、AF…オートフォーカスセンサ、11…送光光学系、11a…第1送光光学系、11b…第2送光光学系、12…受光光学系、21…第1光源、23…アオリパターン板、28…検出器、29…制御装置、31…第2光源、33…開口パターン板、36…ハーフプリズム。
Claims (5)
- 被検面上の第1照射領域に第1検出光を斜め方向から照射する第1送光光学系と、
前記被検面上の前記第1照射領域を含み前記第1照射領域よりも大きい第2照射領域に第2検出光を斜め方向から照射する第2送光光学系と、
前記被検面で反射された前記第1検出光及び前記第2検出光を検出する検出手段を有する受光光学系と、
前記第1送光光学系による前記第1検出光の照射及び前記第2送光光学系による前記第2検出光の照射を選択的に切り換えるとともに、前記検出手段による該第1検出光に基づく検出値を該検出手段による該第2検出光に基づく検出値により補正して、当該補正された検出値に基づいて、前記被検面の面位置を検出する制御手段と、
を備えることを特徴とする面位置検出装置。 - 前記第1照射領域は、前記被検面上において所定のピッチ方向で配列された複数のライン状照射領域であることを特徴とする請求項1に記載の面位置検出装置。
- 前記第1検出光及び前記第2検出光は同一波長帯域の光であることを特徴とする請求項1又は2に記載の面位置検出装置。
- 所定のパターンを基板に投影露光する露光装置であって、
前記基板の面位置を検出するために、請求項1〜3の何れか一項に記載の面位置検出装置を備えることを特徴とする露光装置。 - デバイスの製造方法であって、
感光性基板を準備する工程と、
請求項4に記載の露光装置を用い、前記所定のパターンを前記感光性基板上に露光する工程と、
露光された前記感光性基板を現像し、露光されたパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する工程と、
を備えることを特徴とするデバイス製造方法。
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JP2008007191A JP2009170664A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 面位置検出装置、露光装置、及びデバイス製造方法 |
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