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JP2009169504A - 情報処理システム、画像処理装置、画像処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、画像処理装置、画像処理プログラム Download PDF

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JP2009169504A JP2008004167A JP2008004167A JP2009169504A JP 2009169504 A JP2009169504 A JP 2009169504A JP 2008004167 A JP2008004167 A JP 2008004167A JP 2008004167 A JP2008004167 A JP 2008004167A JP 2009169504 A JP2009169504 A JP 2009169504A
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近藤  誠
Kazunori Ozeki
一徳 大関
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Abstract

【課題】画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策が絞り込まれた操作マニュアル情報をユーザに対し提示することのできる情報処理システムを提供する。
【解決手段】クライアント装置は、印刷設定情報記憶手段と、印刷にかかわる不具合が発生したことを検知する検知手段と、検知手段によって不具合が発生したことが検知されたときは、当該不具合に対応するエラー情報と印刷設定情報記憶手段に記憶されている印刷設定情報とをサーバ装置へ送信する送信手段と、を備える。サーバ装置は、マニュアル情報記憶手段と、送信手段から送信されたエラー情報および印刷設定情報を受信したときは、マニュアル情報記憶手段から対応する操作マニュアル情報を取得する取得手段と、取得手段によって取得された操作マニュアル情報をクライアント装置へ提供する提供手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理システム、画像処理装置、画像処理プログラムに関する。
印刷処理を実施する複写機と該複写機に対し印刷要求を行うコンピュータと該複写機からのマニュアル要求に応じて不具合を解決するための電子マニュアルを提供するサーバ装置とがネットワークを介して接続されたシステムがある。このようなシステムとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
上述したシステムでは、複写機は、画像処理実行エラーが発生した場合に、該画像処理実行エラーに基づくマニュアル取得要求コードを、サーバ装置に向けて送信する。サーバ装置は、複写機からのマニュアル取得要求コードに対応する電子マニュアルデータを当該複写機に向けて送信する。複写機では、受信した電子マニュアルデータを印刷出力または表示出力する。そして、ユーザがその出力内容(マニュアル内容)を基に所定の操作を行うことにより、画像処理実行エラーを解消することが可能となる。
なお、電子マニュアルデータには複数の解決策が含まれている場合が多いので、ユーザは、その電子マニュアルデータの出力内容(マニュアル内容)を基に不具合を解決すべく所定の操作を実施しなければならず、ユーザによっては煩瑣である。
また、印刷処理を実施する複写機と該複写機に対し印刷要求を行うホストコンピュータと該複写機からの不具合の解析依頼に応じて不具合の原因を発見するサービスセンタとがネットワークを介して接続されたシステムがある。このようなシステムとしては、例えば特許文献2に記載されたものが知られている。
上述したシステムにおける複写機では、プリントできない等の不具合が発生した場合に、入力手段が不具合の解析を行う旨の入力を行うと、電子メール作成手段が、格納手段に格納されているプリントデータ、または格納手段に格納されているプリントデータ及び解析用ログデータに基づいて電子メールを作成し、ネットワーク接続手段が、その電子メールをサービスセンタに向けて送信する。
なお、例えばプリントデータには、個人名や電話番号などの個人情報など機密情報が含まれている場合がある。このような個人情報が含まれているプリントデータをサービスセンタに向けて送信することは、機密保持やプライバシー保護の観点から、好ましくない。
特開2001−312462号公報 特開2003−108352号公報
本発明は、画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策が絞り込まれた操作マニュアル情報をユーザに対し提示することのできる情報処理システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、画像形成装置による印刷にかかわる不具合の解析に必要な解析用データに関して機密情報の漏洩を抑制することのできる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の情報処理システムは、サーバ装置と該サーバ装置から提供される操作マニュアル情報をユーザに対し提示するクライアント装置とが通信回線を介して接続され、前記クライアント装置は、印刷要求対象の画像形成装置による印刷にかかわる印刷設定情報を記憶する印刷設定情報記憶手段と、前記画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生したことを検知する検知手段と、前記検知手段によって不具合が発生したことが検知されたときは、当該不具合に対応するエラー情報と前記印刷設定情報記憶手段に記憶されている印刷設定情報とを前記サーバ装置へ送信する送信手段と、を有し、前記サーバ装置は、所定のエラー情報と所定の印刷設定情報と操作マニュアル情報とを対応付けて予め記憶するマニュアル情報記憶手段と、前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記印刷設定情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該印刷設定情報に対応する操作マニュアル情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された操作マニュアル情報を前記クライアント装置へ提供する提供手段と、を有する、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記サーバ装置において、前記マニュアル情報記憶手段は、前記操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部が前記クライアント装置によって実行され解決策に対応するソフトウェアに代替できる場合の当該ソフトウェアと、当該ソフトウェアに対応する解決策を除く他の解決策が存在する場合における当該他の解決策を含む操作マニュアル情報と、所定のエラー情報と、所定の印刷設定情報と、を対応つけて予め記憶し、前記取得手段は、前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記印刷設定情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該印刷設定情報に対応するソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを取得し、前記提供手段は、前記取得手段によって取得されたソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを前記クライアント装置へ提供し、さらに、前記クライアント装置は、前記提供手段によって提供されるソフトウェアを実行する実行手段、を更に備える、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項3に記載の本発明の情報処理システムは、サーバ装置と該サーバ装置から提供される操作マニュアル情報をユーザに対し提示するクライアント装置とが通信回線を介して接続され、前記クライアント装置は、印刷要求対象の画像形成装置による印刷にかかわるユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生したことを検知する検知手段と、前記検知手段によって不具合が発生したことが検知されたときは、当該不具合に対応するエラー情報と前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記履歴情報とを前記サーバ装置へ送信する送信手段と、を有し、前記サーバ装置は、所定のエラー情報と所定の印刷設定操作手順に関する履歴情報と操作マニュアル情報とを対応付けて予め記憶するマニュアル情報記憶手段と、前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記履歴情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該履歴情報に対応する操作マニュアル情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された操作マニュアル情報を前記クライアント装置へ送信する提供手段と、を有する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、前記サーバ装置において、前記マニュアル情報記憶手段は、前記操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部が前記クライアント装置によって実行され解決策に対応するソフトウェアに代替できる場合の当該ソフトウェアと、当該ソフトウェアに対応する解決策を除く他の解決策が存在する場合における当該他の解決策を含む操作マニュアル情報と、所定のエラー情報と、所定の印刷設定操作手順に関する履歴情報と、を対応つけて予め記憶し、前記取得手段は、前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記履歴情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該履歴情報に対応するソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを取得し、前記提供手段は、前記取得手段によって取得されたソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを前記クライアント装置へ提供し、さらに、前記クライアント装置は、前記提供手段によって提供されるソフトウェアを実行する実行手段、を更に備える、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項5に記載の本発明の画像処理装置は、要求元からの解析用データを解析し該解析した結果を当該要求元へ提供するサーバ装置と通信回線を介して通信する通信手段と、画像形成装置による印刷にかかわる所定のデータを保存するデータ保存手段と、前記データ保存手段に保存されている所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定する機密情報判定手段と、前記機密情報判定手段によって機密情報が含まれていると判定されたときは、前記データ保存手段に保存されている所定のデータから当該機密情報の部分を除去する機密情報除去手段と、を有し、前記通信手段は、前記機密情報除去手段による除去する処理が実施された後の所定のデータを解析用データとして前記サーバ装置へ送信する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、不具合の解析をすべき旨を指示する解析指示手段と、前記データ保存手段に保存されている所定のデータに対応して機密情報を指定する機密情報指定手段と、を更に備え、前記機密情報判定手段は、前記解析指示手段によって不具合の解析をすべき旨が指示されたときに、前記所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定し、前記機密情報除去手段は、前記所定のデータから前記機密情報指定手段によって指定された機密情報を除去する、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、不具合の解析をすべき旨を指示する解析指示手段と、前記データ保存手段に保存されている所定のデータに対応して機密情報を指定するともに、該指定した機密情報を非機密性の情報に置き換える旨を指定する機密情報指定手段と、を更に備え、前記機密情報判定手段は、前記解析指示手段によって不具合の解析をすべき旨が指示されたときに、前記所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定し、前記機密情報除去手段は、前記所定のデータに含まれる前記機密情報指定手段によって指定された機密情報については前記機密情報指定手段によって指定された非機密性の情報に置き換え、前記通信手段は、前記機密情報除去手段による置き換える処理が実施された後の所定のデータを解析用データとして前記サーバ装置へ送信する、ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、上記請求項6または7に記載の発明において、前記画像形成装置に対し、前記サーバ装置に向けて送信される前の解析用データを与えて印刷処理の依頼を行う印刷依頼手段、を更に備え、前記画像形成装置による前記解析用データに基づく印刷処理の結果に、印刷にかかわる不具合が再現され、かつ機密情報が含まれている場合に、前記機密情報指定手段によって所定の指定内容を指定する、ことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、上記請求項5〜8の何れか一項に記載の発明において、前記所定のデータは、前記画像形成装置による印刷にかかわる印刷データ、または前記画像形成装置による印刷にかかわる印刷データおよびログデータである、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項10に記載の本発明の画像処理プログラムは、画像形成装置による印刷にかかわる所定のデータを保存するデータ保存手段に保存させる保存処理過程と、前記データ保存手段に保存されている所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定する機密情報判定処理過程と、前記機密情報判定処理過程により機密情報が含まれていると判定されたときは、前記データ保存手段に保存されている所定のデータから当該機密情報の部分を除去する機密情報除去処理過程と、サーバ装置に対し、前記機密情報除去処理過程により機密情報の部分が除去された後の所定のデータを解析用データとして送信し、当該解析用データの解析を依頼する通信処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策が絞り込まれた操作マニュアル情報をユーザに対し提示することができる。
請求項2記載の発明によれば、操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部に対応するソフトウェアがクライアント装置によって実行されることにより、当該解決策が実施されたことになるので、ユーザによる解決策の実施を省略または軽減させることができる。
請求項3記載の発明によれば、画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策が絞り込まれた操作マニュアル情報をユーザに対し提示することができる。
請求項4記載の発明によれば、操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部に対応するソフトウェアがクライアント装置によって実行されることにより、当該解決策が実施されたことになるので、ユーザによる解決策の実施を省略または軽減させることができる。
請求項5記載の発明によれば、画像形成装置による印刷にかかわる不具合の解析に必要な解析用データに関して機密情報の漏洩を抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、機密情報指定手段によって指定された機密情報が除去された解析用データをサーバ装置へ送信することができる。
請求項7記載の発明によれば、機密情報指定手段によって指定された機密情報が機密情報指定手段によって指定された非機密性の情報に置き換えられた解析用データをサーバ装置へ送信することができる。
請求項8記載の発明によれば、機密情報が除去された後の解析用データに基づき印刷処理された結果が、印刷にかかわる不具合が再現され、かつ機密情報が含まれていない状態となるまで、機密情報指定手段によって所定の指定内容を指定することができる。
請求項9記載の発明によれば、機密情報が除去された印刷データを解析用データとして、または機密情報が除去された印刷データおよび機密情報が除去されたログデータをそれぞれ解析用データとしてサーバ装置へ送信することができる。
請求項10記載の発明によれば、画像形成装置による印刷にかかわる不具合の解析に必要な解析用データに関して機密情報の漏洩を抑制させるソフトウェアを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る情報処理システムの構成を示している。
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置(コンピュータ)10とサーバ装置(センタサーバ)20とが通信回線30を介して接続されている。また、クライアント装置10とプリンタ40とはローカル接続あるいはネットワーク接続など所定の通信手段を介して接続されている。
クライアント装置10はプリンタ40の状態の監視、所定の画像処理などを実施する画像処理部100を有しており、この画像処理部100は、プリンタ40の状態を監視してプリンタに不具合(エラーあるいは異常)が発生したときは、プリンタ40から通知されるエラー情報を基にサーバ装置20に対しマニュアル要求を行うとともに、このサーバ装置20から提供される操作マニュアル情報を印刷出力あるいは表示出力するべく処理を実施する。
サーバ装置20は、後述する操作マニュアルデータベースが構築される記憶媒体210と、クライアント装置10からのマニュアル要求に応じて、記憶媒体210内の操作マニュアルデータベースから検索した操作マニュアル情報をクライアント装置10へ提供するコンピュータ220とを備えている。
記憶媒体210は、マニュアル情報記憶手段の機能を果たすものであり、所定のエラー情報と所定の印刷設定情報と操作マニュアル情報とが対応付けされた情報(テーブル形式の情報)、すなわちデータベースとしての操作マニュアルデータベース2100を記憶している。この操作マニュアルデータベース2100の詳細については後述する。
コンピュータ220は、通信部221、取得部222、処理部223を備えている。
通信部221は、通信回線30を介してクライアント装置10との通信を司るものであり、例えば、クライアント装置10からのエラー情報および印刷設定情報を受信するととともに、後述する取得部222によって取得された操作マニュアル情報をクライアント装置10に向けて送信する。この通信部221は、提供手段の機能を果たすものである。
取得部222は、取得手段の機能を果たすものであり、通信部221がクライアント装置10から送信されたエラー情報および印刷設定情報を受信したときは、記憶媒体210(の操作マニュアルデータベース21000)から当該エラー情報および当該印刷設定情報に対応する操作マニュアル情報を取得する。
処理部223は、記憶媒体210の記憶内容(操作マニュアルデータベース)を更新する。
通信回線30としては、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネット、電話回線などの有線通信回線、無線LANなどの無線通信回線、さらには、これらの通信回線を組み合わせたもの、などが挙げられる。
プリンタ40は、クライアント装置10から出力された印刷要求に対応する印刷データに基づき印刷処理(画像形成処理)を実施するとともに、クライアント装置10から当該プリンタ40の状態(エラーの有無)の問い合わせがあったときは、その問い合わせに対する結果を返答する。例えば、プリンタ40は、不具合が発生した場合、その不具合に応じたエラーコードをクライアント装置10に向けて出力する。
図2は、クライアント装置10の詳細な機能構成を示している。
図2に示すように、クライアント装置10は、画像処理部100、記憶媒体101,102、ネットワークインタフェース103、パラレルインタフェース104、USB(Universal Serial Bus:周辺装置用シリアルインタフェース)インタフェース105、出力インタフェース106、表示装置107、アプリケーションソフトウェア108を有している。
記憶媒体101は、印刷設定情報記憶手段の機能を果たすものであり、印刷要求対象の画像形成装置(プリンタ)にかかわる印刷設定情報としての印刷設定情報データベース1100を記憶する。
記憶媒体102は、エラー情報とマニュアル要求コードとが対応付けされたエラーコード変換データベース1200を記憶する。
ここで、記憶媒体101に記憶される印刷設定情報データベース1100は、図3に示すように、アプリケーション名1110、アプリケーションバージョン情報1120、印刷設定1130、直前の設定手順1140、プリンタドライババージョン情報1150、印刷設定情報コード1160の各項目から構成され、これら各項目の情報が対応付けされている。
ここで、項目1110から項目1150までの各情報はプリンタドライバ110によって記録され、項目1160の情報は監視ソフトウェア140によって記録されるようになっている。
また、記憶媒体102に記憶されるエラーコード変換データベース1200は、図4に示すように、エラー情報1210およびマニュアル要求コード1220の各項目から構成され、これら各項目の情報が対応付けされている。
ここで、エラー情報1210の項目に記録されるエラー情報には、後述するプリンタドライバ110が異常終了する場合の異常終了の種類に応じたエラーコード、プリンタ40から通知されるエラーの種類に応じたエラーコードが含まれる。
なお、マニュアル要求コードとエラー情報とが対応しているので、マニュアル要求コードは、エラー情報であると言える。
再度、図2を参照して説明すると、画像処理部100は、プリンタドライバ110、印刷スプーラ120、モニタモジュール130、監視ソフトウェア140、および通信ソフトウェア150を有している。
プリンタドライバ110は、印刷要求対象のプリンタ40を制御するためのプリンタドライバであり、アプリケーションソフトウェア108によって作成されたデータをPDL(Page Description Language:ページ記述言語)データ(印刷データ)に変換して印刷スプーラ120に渡す。
また、プリンタドライバ110は、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる印刷設定情報を基に記憶媒体101の記憶内容を更新する。
すなわち、プリンタドライバ110は、上記印刷設定情報が記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100に記憶されていないときは、当該印刷設定情報を印刷設定情報データベース1100に記録する(書き込む)とともに、その記憶内容を更新した旨および当該印刷設定情報を監視ソフトウェア140へ通知し、一方、上記印刷設定情報が記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100に記憶されているときは、当該印刷設定情報のみを監視ソフトウェア140へ通知する。
ところで、印刷設定情報には、図5に示すように、アプリケーションソフトウェア108のアプリケーション名1011およびアプリケーションバージョン情報1012、当該プリンタドライバ110が提供する印刷設定画面(図示せず)に対してユーザによって設定される印刷設定内容1013、当該プリンタドライバ110が提供するプリンタドライバ設定画面(図示せず)に対してユーザによって設定された当該プリンタドライバ110に関する設定手順(以下「プリンタドライバ設定手順」という。)1014、当該プリンタドライバ110のプリンタドライババージョン情報1015、アプリケーションへ通知する当該プリンタドライバ110に関する設定情報(以下「プリンタドライバ設定情報」という。)1016、が含まれる。これらの情報を含む印刷設定情報を印刷設定情報1010とする。
印刷設定内容1013は、今回の印刷時において適用される、プリンタドライバ110に対してユーザによって設定される当該プリンタドライバ110に関する設定手順を意味する。
この印刷設定内容1013には、例えば、用紙サイズ、印刷の方向(縦方向または横方向)、部数、拡大または縮小、両面印刷、カラーの印刷データである場合のモノクロ印刷、など印刷にかかわる各設定項目に対してユーザによって設定された設定内容が含まれる。これらの各設定項目に対して設定内容が設定されないときは、各設定項目に対応してデフォルト値が設定されるようになっている。
プリンタドライバ設定手順1014は、直前の印刷時において適用された、プリンタドライバ110に対してユーザによって設定された当該プリンタドライバ110に関する設定手順(プリンタドライバ設定手順)を意味する。換言すれば、プリンタドライバ設定手順1014は、プリンタドライバ110に対するユーザによる設定操作の履歴情報すなわちユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を意味する。
なお、プリンタドライバ設定手順1014の設定内容と印刷設定内容1013の設定内容とが同じ場合も有り得る。
さらに、プリンタドライバ110は、異常終了した場合は異常終了した旨を監視ソフトウェア140へ通知するとともに、監視ソフトウェア140から渡された操作マニュアル情報を基に印刷データ(PDLデータ)を生成して印刷スプーラ120へ渡す。
アプリケーション名1011、アプリケーションバージョン情報1012、印刷設定内容1013、プリンタドライバ設定手順1014、およびプリンタドライババージョン情報1015は、それぞれ印刷設定情報データベース1100の項目1110から項目1150に対応して記録されるようになっている。
ところで、プリンタドライバ110から監視ソフトウェア140へ通知されるのは、記憶媒体101の記憶内容を更新した旨および印刷設定情報、印刷設定情報のみ、異常終了した旨などがある。
印刷スプーラ120は、クライアント装置10とプリンタ40との接続形態に応じて決定されるインタフェース情報、例えばネットワークインタフェース103、パラレルインタフェース104、またはUSBインタフェース105に関するインタフェース情報と、印刷データとを、モニタモジュール130へ出力する。
モニタモジュール130は、印刷スプーラ120からのインタフェース情報に対応するインタフェースすなわちネットワークインタフェース103、パラレルインタフェース104、またはUSBインタフェース105に対し、印刷スプーラ120からの印刷データを渡してデータ転送するように依頼する。
また、モニタモジュール130は、印刷データのデータ転送を依頼したインタフェースを介して、データ転送先であるプリンタ40に対し当該プリンタ40の状態を問い合せるとともに、プリンタ40からその問い合わせに対する結果としてエラー情報(エラーコード)を受け取ったときはそのエラー情報(エラーコード)を監視ソフトウェア140へ渡す。
監視ソフトウェア140は、検知手段の機能を果たすものであり、プリンタドライバ110およびモニタモジュール130を監視し、プリンタドライバ110から通知される異常終了した旨、あるいはモニタモジュール130から通知されるエラー情報を基に、プリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生していることを検知する。
また、監視ソフトウェア140は、プリンタドライバ110から通知された内容が、記憶媒体101の記憶内容を更新した旨および印刷設定情報の場合に、当該印刷設定情報に対応する印刷設定情報データベース1100における項目1110から項目1150までの各項目に記録されている情報(印刷設定情報)を基に印刷設定情報コードを生成し、これを印刷設定情報コード1160の項目に記録するとともに(図5参照)、プリンタドライバ110およびモニタモジュール130を監視することで、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生するかを監視する。
ここで、印刷設定情報コード1160の項目に印刷設定情報コードが記録された印刷設定情報データベース1100の一例を、図6に示す。
また、監視ソフトウェア140は、プリンタドライバ110から通知された内容が、印刷設定情報のみの場合には、プリンタドライバ110およびモニタモジュール130を監視することで、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生するかを監視する。
さらに、監視ソフトウェア140は、プリンタドライバ110およびモニタモジュール130を監視している最中に、プリンタドライバ110から通知される異常終了した旨(異常終了の種類に応じたエラーコード)、あるいはモニタモジュール130から通知されるエラーコードを受け取ったときは、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生していると判断して、エラーコード変換データベース1200からマニュアル要求コードを抽出するとともに、印刷設定情報データベース1100から印刷設定情報コードを抽出する。
すなわち、監視ソフトウェア140は、記憶媒体102内のエラーコード変換データベース1200に記憶されているマニュアル要求コードの中から、プリンタドライバ110から通知されたエラーコード、あるいはモニタモジュール130から通知されたエラーコードに対応するマニュアル要求コードを抽出する。
また、監視ソフトウェア140は、記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100の印刷設定情報コード1160の項目に対応して記録されている印刷設定情報コードの中から、プリンタドライバ110から既に通知されている印刷設定情報1010に対応する印刷設定情報コードを抽出する(図5参照)。
そして、このようにして印刷設定情報コードおよびマニュアル要求コードを抽出した監視ソフトウェア140は、これらの印刷設定情報コードおよびマニュアル要求コードを通信ソフトウェア150に渡す。
さらに、監視ソフトウェア140は、通信ソフトウェア150を介してサーバ装置20からの操作マニュアル情報を受け取ったときは、その操作マニュアル情報を、出力インタフェース(ディスプレイ用インタフェース)106を介して表示装置107へ出力する、あるいはプリンタドライバ110を通じてプリンタ40へ出力する。
これにより、ユーザは、表示装置107によって表示された操作マニュアル情報の内容あるいはプリンタ40によって印刷された操作マニュアル情報の内容を参照して、プリンタ40による印刷にかかわる不具合を解消すべく操作を実施することが可能となる。
通信ソフトウェア150は、ネットワークインタフェース103を介して外部装置との通信を行うものであり、例えば、監視ソフトウェア140から渡された印刷設定情報コードおよびマニュアル要求コードを、ネットワークインタフェース103を介して、サーバ装置20に向けて送信する。
すなわち、通信ソフトウェア150は、監視ソフトウェア140(検知手段)によってプリンタ40(画像形成装置)による印刷にかかわる不具合が発生したことが検知されたときは、当該不具合に対応するマニュアル要求コード(エラー情報)と印刷設定情報コード(印刷設定情報)とをサーバ装置20に向けて送信する。
実施の形態1では、通信ソフトウェア150とネットワークインタフェース103とが協働することで、送信手段の機能を果たすようになっている。
図7は、操作マニュアルデータベース2100の構成を示している。操作マニュアルデータベース2100は、マニュアル要求コード2110、印刷設定情報コード2120、およびマニュアル情報2130の各項目から構成され、これら各項目の情報が対応付けされている。
マニュアル要求コード2110の項目には、所定のエラー情報(エラーコード)に対応するマニュアル要求コードが登録される。
印刷設定情報コード2120の項目には、所定の印刷設定情報に対応する印刷設定情報コードが登録される。
マニュアル情報2130の項目には、マニュアル要求コードと印刷設定情報コードとによって決定されるマニュアル情報(操作マニュアル情報)が登録される。
なお、実施の形態1では、マニュアル情報2130の項目に登録される操作マニュアル情報は、実体データとしての操作マニュアル情報が格納されている格納場所を示す情報例えばポインタ情報を意味する。そのため、マニュアル情報2130の項目に登録されるポインタ情報に基づく格納場所には操作マニュアル情報(実体データ)が格納されているので、ポインタ情報を基に操作マニュアル情報(実体データ)を取得することが可能となる。
また、実施の形態1では、複数の原因に対応する複数の解決策を含む所定の操作マニュアル情報は、マニュアル要求コードと印刷設定情報コードとによって決定される複数の操作マニュアル情報から構成されている。この複数の操作マニュアル情報は、所定の操作マニュアル情報が不具合の原因に応じて分割された複数の分割操作マニュアル情報であると言える。
例えば、操作マニュアルデータベース2100において、操作マニュアル情報「Man0101」、操作マニュアル情報「Man0102」、操作マニュアル情報「Man0103」、操作マニュアル情報「Man0201」、操作マニュアル情報「Man0301」、および操作マニュアル情報「Man0302」のそれぞれに対応する操作マニュアル情報(実体データ)が分割操作マニュアル情報となる。また、これら6つの操作マニュアル情報(分割操作マニュアル情報)全体で、複数の原因に対応する複数の解決策を含んでいるとした場合では、6つの操作マニュアル情報(分割操作マニュアル情報)全体が所定の操作マニュアル情報となる。
次に、情報処理システムにおけるプリンタによる印刷にかかわる不具合の解決処理について、図8を参照して説明する。
図8は、その解決処理の処理手順を示すシーケンス図である。
ここでは、エラーコード変換データベース1200、印刷設定情報データベース1100、および操作マニュアルデータベース2100は、それぞれ図4に示す内容、図6に示す内容、および図7に示す内容であるとする。
ちなみに、図6に示す印刷設定情報データベース1100において、項目1110から項目1150に対応する情報に関してはプリンタドライバ110によって記録され、項目1160に対応する印刷設定情報コードに関しては監視ソフトウェア140によって生成され記録される。
また、今回の印刷要求においては、ユーザによる印刷設定など印刷にかかわる操作が終了した時点での、印刷にかかわる印刷設定情報1010(図5参照)は、図6に示す印刷設定情報データベース1100における符号#C1で示される行の印刷設定情報に対応するものとする。
さて、クライアント装置10において、アプリケーションソフトウェア108が、作成したデータをプリンタドライバ110に出力すると、プリンタドライバ110は、その受け取ったデータを印刷データ(PDLデータ)に変換して印刷スプーラ120に渡す。
また、プリンタドライバ110は、印刷にかかわる印刷設定情報1010(図5参照)が記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100に記録されているか否かを判断し、印刷設定情報1010が印刷設定情報データベース1100の符号#C1で示される行に記録されていると判断した場合は、当該印刷設定情報1010を監視ソフトウェア140に渡す。
監視ソフトウェア140は、プリンタドライバ110から通知された印刷設定情報1010のみを受け取ったときは、プリンタドライバ110およびモニタモジュール130を監視することで、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生するかを監視する。
ところで、印刷スプーラ120は、クライアント装置10とプリンタ40との接続形態に応じて決定されるインタフェース情報、例えばネットワークインタフェース103、パラレルインタフェース104、およびUSBインタフェース105の何れかによる接続形態である旨を示すインタフェース情報と、印刷データとを、モニタモジュール130へ出力する。
ここで、クライアント装置10とプリンタ40とはUSBインタフェース105を介して接続される接続形態であるとした場合、印刷スプーラ120からモニタモジュール130へは、USBインタフェース105による接続形態を示すインタフェース情報、および印刷データが出力される。
モニタモジュール130が、印刷スプーラ120からのインタフェース情報に対応するインタフェースすなわちUSBインタフェース105に対し、印刷スプーラ120からのPDLデータを渡してデータ転送するように依頼すると、USBインタフェース105は、渡された印刷データをプリンタ40へデータ転送する(S101)。
なお、実施の形態1では、USBインタフェース105からは、ページ単位の印刷データがプリンタ40へデータ転送されるようになっている。
ページ単位の印刷データのデータ転送をUSBインタフェース105に依頼したモニタモジュール130は、定期的に、印刷データのデータ転送を依頼したインタフェースつまりUSBインタフェース105を介して、データ転送先であるプリンタ40に対し当該プリンタ40の状態を問い合せる(ポーリングする)。
プリンタ40では、不具合が発生しない限り、データ転送されてきたページ単位の印刷データに基づき印刷処理を実施するとともに、クライアント装置10からの当該プリンタ40の状態の問い合わせに対する結果として正常に印刷している旨をクライアント装置10へ返信する。
ところで、プリンタ40は、印刷処理中に不具合(エラー)が発生した場合は(S102)、印刷処理を停止(異常停止)し、その後、クライアント装置10から当該プリンタ40の状態の問い合わせがあったときは(S103)、その問い合わせに対する結果として、当該不具合に応じたエラーコードをクライアント装置10へ通知する(S104)。
例えば、プリンタ40からクライアント装置10へ、エラーコード「03」(エラーコード「ErrorCode03」)が通知されるものとする。
このエラーコード「ErrorCode03」は、USBインタフェース105、モニタモジュール130を通して監視ソフトウェア140によって取得される。
監視ソフトウェア140は、プリンタドライバ110およびモニタモジュール130を監視している最中に、例えばモニタモジュール130から通知されたエラーコードを受け取ったときは、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生していると判断し(S105)、エラーが発生した旨(エラーメッセージ)を表示装置107に向けて出力する。そのエラーメッセージは、出力インタフェース106を介して表示装置107に入力され、表示装置107によって表示される(S105)。
また、監視ソフトウェア140は、印刷にかかわる不具合が発生したことを受け、記憶媒体102内のエラーコード変換データベース1200(図4参照)に記録されているマニュアル要求コードの中から、プリンタドライバ110から通知されたエラーコード例えばエラーコード「ErrorCode03」に対応するマニュアル要求コード例えば符号#R1で示される行のマニュアル要求コード「Req01」を抽出(取得)する(S106)。
さらに、監視ソフトウェア140は、記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100(図6参照)の印刷設定情報コード1160の項目に対応して記録されている印刷設定情報コードの中から、プリンタドライバ110から既に通知されている印刷設定情報1010に対応する印刷設定情報コード例えば符号#C1で示される行の印刷設定情報コード「Code0101010101」を抽出(取得)する(S106)。
そして、監視ソフトウェア140が、このようにして抽出したマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」を通信ソフトウェア150に渡すと、通信ソフトウェア150は、これら抽出されたマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」を、ネットワークインタフェース103を介してサーバ装置20に向けて送信する(S107)。
このようにしてマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」がサーバ装置20に向けて送信されるということは、プリンタ40による印刷にかかわる不具合に対応するエラー情報と記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100に記録されている印刷設定情報とがサーバ装置20に向けて送信されることを意味する。
さて、マニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」は、通信回線30としてのインターネットを介してサーバ装置20のコンピュータ220内の通信部221によって受信される。
サーバ装置20では、コンピュータ220内の通信部221が、受信したマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」を取得部222に渡すと、取得部222は、操作マニュアルデータベース2100(図7参照)から、渡されたマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」に対応する操作マニュアル情報を取得する(S108)。
この例では、図7に示す操作マニュアルデータベース2100のマニュアル情報2130の項目に対応して登録されている複数の操作マニュアル情報の中から、マニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」に対応する符号#M1で示される行の操作マニュアル情報「Man0101」が取得され、さらにこの操作マニュアル情報「Man0101」に対応する操作マニュアル情報(実体データ)が取得される。
これ以降の説明においては、操作マニュアルデータベース2100から取得される操作マニュアル情報に対応する実体データとしての操作マニュアル情報を操作マニュアル情報(実体データ)とする。例えば、操作マニュアル情報「Man0101」に対応する実体データとしての操作マニュアル情報を操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)とする。
実施の形態1では、操作マニュアルデータベース2100に対しては、マニュアル要求コードを主キーとし,印刷設定情報コードを副キーとして検索できるようになっている。
取得部222が、このようにして取得した操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)を通信部221へ出力すると、通信部221は、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)をクライアント装置10に向けて送信する(S109)。
サーバ装置20から送信された操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)は、通信回線30としてのインターネット、クライアント装置10のネットワークインタフェース103、および通信ソフトウェア150を通して監視ソフトウェア14によって取得される。
この監視ソフトウェア140は、通信ソフトウェア150を介してサーバ装置20からの操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)を受け取ったときは、その操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)を、出力インタフェース(ディスプレイ用インタフェース)106を介して表示装置107へ出力する。
表示装置107では、受信した操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)に対応する表示内容(操作マニュアル)を表示する(S110)。
そして、ユーザが、表示装置107によって表示された操作マニュアル(操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ))の内容を参照して、プリンタ40による印刷にかかわる不具合を解消すべく操作を実施(解決策を実施)することにより(S111)、プリンタ40による印刷にかかわる不具合が解決されることになる(S112)。
以上の説明は、印刷にかかわる印刷設定情報1010(図5参照)が、図6に示す印刷設定情報データベース1100における符号#C1で示される行の印刷設定情報であり、かつプリンタ40において発生した不具合(エラー)がエラーコード「ErrorCode03」に対応するものであった場合の、その不具合の解決処理についてである。
次に、上記同様にプリンタ40において発生した不具合(エラー)はエラーコード「ErrorCode03」に対応するエラーであるものの、印刷にかかわる印刷設定情報1010(図5参照)が、図6に示す印刷設定情報データベース1100における符号#C2あるいは符号#C3で示される行の印刷設定情報である場合の、その不具合の解決処理について説明する。
印刷設定情報1010が印刷設定情報データベース1100における符号#C2で示される行の印刷設定情報のときは、上記S106においては、図4に示すエラーコード変換データベース1200からマニュアル要求コード「Req01」が抽出されるとともに、印刷設定情報データベース1100から印刷設定情報コード「Code0102010101」が抽出される。
このようにして抽出されたマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0102010101」が、クライアント装置10からサーバ装置20に向けて送信されるので、サーバ装置20では、取得部222は、上記S108において、図7に示す操作マニュアルデータベース2100から符号#M2で示される操作マニュアル情報「Man0102」を取得し、さらにこれに対応する操作マニュアル情報「Man0102」(実体データ)を取得する。
この操作マニュアル情報「Man0102」(実体データ)がサーバ装置20からクライアント装置10に向けて送信され、クライアント装置10の表示装置107によって表示されることにより、ユーザが、表示装置107によって表示された操作マニュアル(操作マニュアル情報「Man0102」(実体データ))の内容を参照して、プリンタ40による印刷にかかわる不具合を解消すべく操作を実施(解決策を実施)することになる。
また、印刷設定情報1010が印刷設定情報データベース1100における符号#C3で示される行の印刷設定情報のときは、上記S106においては、図4に示すエラーコード変換データベース1200からマニュアル要求コード「Req01」が抽出されるとともに、印刷設定情報データベース1100から印刷設定情報コード「Code0201010101」が抽出される。
このようにして抽出されたマニュアル要求コード「Req01」および「Code0201010101」が、クライアント装置10からサーバ装置20に向けて送信されるので、サーバ装置20では、取得部222は、上記S108において、図7に示す操作マニュアルデータベース2100から符号#M3で示される操作マニュアル情報「Man0103」を取得し、さらにこれに対応する操作マニュアル情報「Man0103」(実体データ)を取得する。
この操作マニュアル情報「Man0103」(実体データ)がサーバ装置20からクライアント装置10に向けて送信され、クライアント装置10の表示装置107によって表示されることにより、ユーザが、表示装置107によって表示された操作マニュアル(操作マニュアル情報「Man0103」(実体データ))の内容を参照して、プリンタ40による印刷にかかわる不具合を解消すべく操作を実施(解決策を実施)することになる。
ちなみに、クライアント装置10からサーバ装置20へ、例えば、エラーコード「ErrorCode03」に対応するマニュアル要求コード「Req01」のみが送信された場合においては、サーバ装置20では、図7に示す操作マニュアルデータベース2100から、マニュアル要求コード「Req01」に対応するすべての操作マニュアル情報を取得することになる。
すなわち、図7に示す操作マニュアルデータベース2100において、符号#M1、符号#M3、符号#M3で示される操作マニュアル情報「Man0101」、操作マニュアル情報「Man0102」、操作マニュアル情報「Man0103」が取得され、これらの操作マニュアル情報に対応する操作マニュアル情報(実体データ)が取得される。
そして、これらの操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)〜「Man0103」(実体データ)が、クライアント装置10の例えば表示装置107によって表示される。
これは、例えば、印刷にかかわる印刷設定情報1010が図6に示す印刷設定情報データベース1100における符号#C1で示される行の印刷設定情報であった場合、操作マニュアル情報は操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)で十分であるにも関わらず、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)〜「Man0103」(実体データ)が、クライアント装置10の表示装置107によって表示されることを意味する。
そのため、ユーザは、表示装置107によって表示された操作マニュアル情報「Man0101」〜「Man0103」の中から、エラーコード「ErrorCode03」に対応するエラー(不具合)を解消するための操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)の部分を探す必要がる。
なお、実施の形態1では、図4に示すエラーコード変換データベース1200のエラー情報1210の項目に記録されるエラー情報つまりエラーコードを、マニュアル要求コードに変換するに際し、エラーコードをそのままマニュアル要求コードとして利用してもよい。
この場合、サーバ装置20において、記憶媒体210に記憶される図7に示す操作マニュアルデータベース2100におけるマニュアル要求コード2110の項目には、「ErrorCode01」、「ErrorCode03」などエラーコードが登録されことになる。
そして、クライアント装置10が、例えばエラーコード「ErrorCode03」などプリンタ40から通知されたエラーコード(マニュアル要求コード)および印刷設定情報コードをサーバ装置20に向けて送信した場合、サーバ装置20は、操作マニュアルデータベース2100からエラーコードおよび印刷設定情報コードに対応する操作マニュアル情報を取得する。
また、実施の形態1では、記憶媒体101に記憶される印刷設定情報データベース1100は、図3に示す例の如くテーブル形式のデータベースとしているが、これに限定されることなく、次にようにしてもよい。
すなわち、印刷設定情報データベース1100を、図9に示すように、所定の情報を羅列したデータベースつまりテキスト形式のデータベースとする。
ちなみに、符号1110aで示される部分はアプリケーション名であり、符号1120aで示される部分はアプリケーションバージョン情報であり、符号1130aで示される部分は印刷設定内容である。これらの情報は、プリンタドライバ110によって記憶媒体102に印刷設定情報データベース1100として記録される。この例では、印刷設定情報コードは図示されていない。
図10は、情報処理システムのハードウェア構成を示している。
図10に示すように、情報処理システム1は、コンピュータなどのクライアント装置10とサーバ装置20とが通信回線30を介して接続され、クライアント装置10と画像形成装置としてのプリンタ40とが通信媒体としてのUSBケーブル50を介して接続されている。
クライアント装置10は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)11、ハードディスクなどの記憶装置12、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)13、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)14、ネットワークインタフェース(ネットワークI/F)103、パラレルインタフェース(パラレルI/F)104、USBインタフェース(USBI/F)105、出力インタフェース(出力I/F)106、および表示装置107を備えている。
記憶装置12は、図2に示した記憶媒体101および記憶媒体102の機能を果たすものであり、印刷設定情報データベース1100およびエラーコード変換データベース1200を記憶する。
また、記憶装置12は、画像処理部100(図2参照)の各構成要素すなわちソフトウェアと、アプリケーションソフトウェア108(図2参照)とを記憶している。
画像処理部100の各構成要素すなわちソフトウェアには、プリンタドライバ110、印刷スプーラ120、モニタモジュール130、監視ソフトウェア140、通信ソフトウェア150が含まれている。
ROM13は、画像処理部100(図2参照)が不具合の解決処理を実施するのに必要なデータやパラメータなどを記憶している。
RAM14には、例えば次の(1)〜(6)の情報(データ)が記憶される。
(1)記憶装置12から読み出された印刷設定情報データベース1100、エラーコード変換データベース1200、画像処理部100の各構成要素としてのソフトウェア。
(2)アプリケーションソフトウェア108によって作成されたデータ。
(3)プリンタドライバ110によって生成された印刷データ(PDLデータ)。
(4)ネットワークインタフェース103、パラレルインタフェース104、またはUSBインタフェース105を介して受信されるプリンタ40からの当該プリンタ40の状態の問い合わせに対する結果(正常である旨またはエラーコード)。
(5)サーバ装置20へ送信すべきマニュアル要求コードおよび印刷設定情報コード。
(6)ネットワークインタフェース103を介して受信されるサーバ装置20からの操作マニュアル情報。
CPU11は、クライアント装置10全体を制御するものであり、例えば、記憶装置12からRAM13へ画像処理部100の各構成要素としてのソフトウェアを読み込んで実行することにより、画像処理部100の各構成要素の機能を実現する。
サーバ装置20は、CPU21、ハードディスクなどの記憶装置22、ROM23、RAM24、およびネットワークインタフェース25を備えている。
記憶装置22は、図1に示した記憶媒体210の機能を果たすものであり、操作マニュアルデータベース2100を記憶している。
また、記憶装置22は、図1に示した取得部222および処理部223の機能を実現するためのソフトウェアを記憶している。
ROM23は、取得部222が操作マニュアル情報の取得処理を実施するのに必要なデータやパラメータなどを記憶している。
RAM24は、記憶装置22から読み出された操作マニュアルデータベース2100、取得部222および処理部223の機能を実現するためのソフトウェア、ネットワークインタフェース25を介して受信された受信データや、操作マニュアル情報(実体データ)などの送信データなどを記憶する。
ネットワークインタフェース25は、図1に示した通信部221の機能を果たすものであり、通信回線30としての例えばインターネットを介してクライアント装置10との通信を司る。ネットワークインタフェース25は、例えば、クライアント装置10からのマニュアル要求コードおよび印刷設定情報コードを受信するとともに、操作マニュアル情報(実体データ)をクライアント装置10に向けて送信する。
CPU21は、サーバ装置20全体を制御するものであり、例えば、記憶装置22からRAM23へ取得部222および処理部223の機能を実現するためのソフトウェアを読み込んで実行することにより、取得部222および処理部223の機能を実現する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、プリンタドライバが提供する印刷設定画面に対してユーザによって設定される印刷設定内容、プリンタドライバが提供するプリンタドライバ設定画面に対してユーザによって設定されたプリンタドライバ設定手順などの印刷設定情報を基に、プリンタによる印刷にかかわる不具合に対する解決策を示す操作マニュアルの内容を絞り込むことができる。
これにより、プリンタによる印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策が絞り込まれた操作マニュアル情報をユーザに対し提示することができる。そのため、ユーザは、その提示された操作マニュアル情報(実体としての操作マニュアル情報)の内容を参照してプリンタによる印刷にかかわる不具合を解消すべく操作を実施(解決策を実施)することで、迅速に、印刷にかかわる不具合を解決することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る情報処理システムについて説明する。
実施の形態2の情報処理システムは、図1に示した実施の形態1の情報処理システムの構成と同様になっており、基本的には、実施の形態1の場合と同様の機能を有している。
すなわち、クライアント装置は、図2に示したクライアント装置10の機能構成と同様になっている。印刷設定情報データベースは、図3に示した印刷設定情報データベース1100、および図6に示した印刷設定情報データベース1100と同様になっている。エラーコード変換データベースは、図4に示したエラーコード変換データベース1200と同様になっている。印刷設定情報は、図5に示した印刷設定情報1010と同様の内容を意味する。操作マニュアルデータベースは、図7に示した操作マニュアルデータベース2100と同様になっている。不具合の解決処理の処理手順を示すシーケンス図は、図8に示したシーケンス図と同様になっている。情報処理システムのハードウェア構成は、図10に示した情報処理システムと同様になっている。
実施の形態2において、記憶媒体101は、印刷設定情報記憶手段の機能を果たすとともに、履歴情報記憶手段の機能を果たすようになっている。記憶媒体101に記憶される印刷設定情報データベース1100(図3参照)には、図5に示したように、プリンタドライバ110が提供するプリンタドライバ設定画面(図示せず)に対してユーザによって設定されるプリンタドライバ設定手順1014を含む印刷設定情報1010が記録されるようになっている。
このプリンタドライバ設定手順1014は、実施の形態1で説明したように、直前の印刷時において適用された、プリンタドライバ110に対してユーザによって設定された当該プリンタドライバ110に関する設定手順(プリンタドライバ設定手順)、すなわちユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を意味する。
そのため、図6に示した印刷設定情報データベース1100における直前の設定手順1140の項目に記録されるプリンタドライバ設定手順1014は、ユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報であると言える。
監視ソフトウェア140は、実施の形態1で説明したように、印刷要求対象のプリンタ40による印刷にかかわる不具合が発生していると判断したときは、エラーコード変換データベース1200からマニュアル要求コードを抽出するとともに、印刷設定情報データベース1100から印刷設定情報コードを抽出し、これらマニュアル要求コードおよび印刷設定情報コードをサーバ装置20に向けて送信する。
このようにしてマニュアル要求コードおよび印刷設定情報コードがサーバ装置20に向けて送信されるということは、プリンタ40による印刷にかかわる不具合に対応するエラー情報と記憶媒体101内の印刷設定情報データベース1100に記録されているユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報とがサーバ装置20に向けて送信されることを意味する。
サーバ装置20において、記憶媒体210は、所定のエラー情報と所定の印刷設定情報と操作マニュアル情報とを対応付けて予め記憶するとともに、所定のエラー情報と所定の印刷設定操作手順に関する履歴情報と操作マニュアル情報とを対応付けて予め記憶するマニュアル情報記憶手段の機能を果たすものである。
すなわち、記憶媒体210に記憶される操作マニュアルデータベース210は、図7に示したように、マニュアル要求コード2110と印刷設定情報コード2120とマニュアル情報2130とが対応付けされている。
この印刷設定情報コード2120の項目には、図6に示した印刷設定情報コード1160の項目に設定されている印刷設定情報コードと同じものが設定される。
例えば、図7の符号#M1で示される行における印刷設定情報コード2120の項目に記録されている印刷設定情報コード「Code0101010101」は、図6の符号#C1で示される行における印刷設定情報コード1160の項目に記録されている印刷設定情報コード「Code0101010101」と同じである。
この図6の印刷設定情報コード1160の項目に記録されている印刷設定情報コード「Code0101010101」は、直前の設定手順1140の項目に記録されるプリンタドライバ設定手順1014(ユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報)を含んでいる印刷設定情報であるので、図7の印刷設定情報コード2120の項目に記録されている印刷設定情報コード「Code0101010101」も、直前の設定手順1140の項目に記録されるプリンタドライバ設定手順1014(ユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報)を含んでいる印刷設定情報となる。
すなわち、記憶媒体210の操作マニュアルデータベース210には、所定のエラー情報(マニュアル要求コードとエラーコードとは対応)と所定の印刷設定操作手順に関する履歴情報と操作マニュアル情報とが対応付けされて予め記憶されていることになる。
取得部222は、通信部221を介してクライアント装置10から送信されたエラー情報(マニュアル要求コード)および履歴情報(印刷設定情報コード)を受信したときは、記憶媒体210の操作マニュアルデータベース2110から当該エラー情報(マニュアル要求コード)および当該履歴情報(印刷設定情報コード)に対応する操作マニュアル情報を取得する。
このようにして取得された操作マニュアル情報は、通信部221によってクライアント装置10に向けて送信される。
以上説明したように、実施の形態2では、プリンタドライバが提供するプリンタドライバ設定画面に対してユーザによって設定されたプリンタドライバ設定手順の履歴情報すなわちユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を基に、プリンタによる印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策を示す操作マニュアルの内容を絞り込むことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る情報処理システムは、図1に示した実施の形態1の情報処理システムと同様の構成になっている。
図11は、実施の形態3に係るクライアント装置の機能構成を示している。このクライアント装置10は、基本的には、図2に示した実施の形態1のクライアント装置10の機能構成および機能を有している。図11において、図2に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
また、実施の形態3において、印刷設定情報データベースは、図3に示した印刷設定情報データベース1100、および図6に示した印刷設定情報データベース1100と同様になっている。エラーコード変換データベースは、図4に示したエラーコード変換データベース1200と同様になっている。印刷設定情報は、図5に示した印刷設定情報1010と同様の内容を意味する。操作マニュアルデータベースは、図7に示した操作マニュアルデータベース2100と同様になっている。不具合の解決処理の処理手順を示すシーケンス図は、図8に示したシーケンス図と同様になっている。情報処理システムのハードウェア構成は、図10に示した情報処理システムと同様になっている。
実施の形態3においては、アプリケーションソフトウェア108は、複数の種類のアプリケーションソフトウェアの中から、文書(テキスト、グラフィックなど)の作成、変更などの編集、印刷などを行うためにユーザによって指定される所望のアプリケーションソフトウェアが採用されるようになっている。
ところで、プリンタドライバ110は、起動されたアプリケーションソフトウェア108の種類を認識することができないときは、監視ソフトウェア140に対し、アプリケーションソフトウェア108の挙動の監視を依頼する。なお、プリンタドライバ110は、起動されたアプリケーションソフトウェア108からのデータについては印刷データ(PDLデータ)に変換して印刷スプーラ120へ出力する。
監視ソフトウェア140は、プリンタドライバ110からアプリケーションソフトウェア108の挙動の監視の依頼があったときは、図11に示すように、アプリケーションソフトウェア108の挙動を監視する。
つまり、監視ソフトウェア140は、何れの種類のアプリケーションソフトウェア108が起動されるかを監視するとともに、この起動されたアプリケーションソフトウェア108による印刷指示(印刷要求)があるかを監視する。
また、監視ソフトウェア140は、起動されたアプリケーションソフトウェア108に関するアプリケーション名、アプリケーションバージョン情報を、印刷設定情報データベース1100に記録する。
これにより、例えば、64bit版のオペレーティングシステム上で32bit版のアプリケーションソフトウェア108を動作させる場合、プリンタドライバ110は、どのようなアプリケーションソフトウェア108からの印刷なのかを知ることができないが、監視ソフトウェア140がアプリケーションソフトウェア108の挙動を監視することで、そのアプリケーション情報(アプリケーション名、アプリケーションバージョン情報など)や、ユーザの挙動を記録することができる。
(実施の形態4)
図12は、実施の形態4に係る情報処理システムの構成を示している。
この情報処理システム2は、図1に示した実施の形態1の情報処理システムの構成において、実行プログラムコードデータベース2200を追加した構成になっている。なお、図12において、図1に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
実施の形態4において、サーバ装置20が有する記憶媒体210は、操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部がクライアント装置によって実行され解決策に対応するソフトウェアに代替できる場合の当該ソフトウェアと、当該ソフトウェアに対応する解決策を除く他の解決策が存在する場合における当該他の解決策を含む操作マニュアル情報と、所定のエラー情報と、所定の印刷設定情報と、を対応つけて予め記憶するマニュアル情報記憶手段の機能を果たすものである。
図12において、記憶媒体210に記憶される実行プログラムコードデータベース2200には、操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部がクライアント装置によって実行され解決策に対応するソフトウェアに代替できる場合の当該ソフトウェア、例えば実行プログラムコードと所定のエラー情報(マニュアル要求コード)とが対応付けされて記憶されている。
なお、実施の形態4では、操作マニュアルデータベース2100と実行プログラムコードデータベース2200とが統合されたデータベースを採用するようにしている。この統合されたデータベース(統合データベース)の一例を、図13に示す。
図13に示す統合データベース2300は、図7に示した操作マニュアルデータベース2100の構成において、実行プログラムコード情報2140の項目を追加した構成になっている。このような統合データベース2300が、操作マニュアルデータベース2100および実行プログラムコードデータベース2200として記憶媒体210に記憶されている。
ちなみに、マニュアル要求コード2110、印刷設定情報コード2120、およびマニュアル情報2130の各項目が操作マニュアルデータベース2100に対応し、マニュアル要求コード2110、および実行プログラムコード情報2140の各項目が実行プログラムコードデータベース2200に対応する。
ここで、符号#M10で示される行に注目した場合、マニュアル情報2130の項目に対応して記憶されている操作マニュアル情報「Man0101」に対応する、実行プログラムコード情報2140の項目に対応して記憶されている実行プログラムコード「Code0101」は、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)に対応することを意味する。
そのため、当該実行プログラムコード「Code0101」がクライアント装置10によって実行された場合、マニュアル要求コード2110の項目に記憶されているマニュアル要求コード「Req01」にかかわるエラーコードに対応する不具合(エラー)のすべてが、ユーザによる解決策が実施されることなく、解消されることになる。
実施の形態4では、クライアント装置10による実行プログラムコードの実行により、プリンタ40による印刷にかかわる不具合がすべて解消される場合であっても、そのエラー(不具合)に対する解決策をユーザに対して提示するという観点から、操作マニュアル情報(この例では操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ))をクライアント装置10に向けて送信されるようになっている。この場合、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)には、実行プログラムコードの実行によりプリンタ40による印刷にかかわる不具合がすべて解消される旨が含まれている。
また、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)が例えば第1の解決策に対応する内容、および第2の解決策に対応する内容を含み、実行プログラムコード「Code0101」が例えば第1の解決策に対応する内容に対応する場合においては、当該実行プログラムコード「Code0101」がクライアント装置10によって実行された場合、マニュアル要求コード「Req01」にかかわるエラーコードに対応する不具合のうち、第1の解決策に対応する不具合が、ユーザによる解決策が実施されることなく、解消される。
一方、第2の解決策に対応する不具合については、ユーザがクライアント装置10の表示装置107によって表示される操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)における第2の解決策に対応する内容を参照して、解決策を実施することにより、解消される。
この場合においても、上記同様に、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ))をクライアント装置10に向けて送信されるようになっているので、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)には、第1の解決策に関しては実行プログラムコードの実行により解消される旨が、また第1の解決策に関してはユーザによる解決策の実施が必要である旨が含まれている。
取得部222は、通信部221を介してクライアント装置10から送信されたエラー情報(マニュアル要求コード)および印刷設定情報(印刷設定情報コード)を受信したときは、記憶媒体210内の記憶媒体210内の統合データベース2300から当該エラー情報および当該印刷設定情報に対応するソフトウェア(実行プログラムコード)、または操作マニュアル情報およびソフトウェア(実行プログラムコード)を取得する。
通信部221は、取得部222によって取得されたソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアをクライアント装置10へ提供する提供手段の機能を果たすものである。
図14は、実施の形態4に係るクライアント装置10の機能構成を示している。このクライアント装置10は、図2に示した実施の形態1のクライアント装置10において、実行部2400を追加した機能構成になっている。なお、図14において、図2に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
実行部2400は、実行手段の機能を果たすものであり、ネットワークインタフェース103、通信ソフトウェア150、および監視ソフトウェア140を通じて取得したサーバ装置20から提供されるソフトウェア(実行プログラムコード)を実行する。
さらに、実施の形態4において、印刷設定情報データベースは、図3に示した印刷設定情報データベース1100、および図6に示した印刷設定情報データベース1100と同様になっている。エラーコード変換データベースは、図4に示したエラーコード変換データベース1200と同様になっている。印刷設定情報は、図5に示した印刷設定情報1010と同様の内容を意味する。情報処理システムのハードウェア構成は、図10に示した情報処理システムと同様になっている。
次に、情報処理システムにおけるプリンタによる印刷にかかわる不具合の解決処理について、図15を参照して説明する。
図15は、その解決処理の処理手順を示すシーケンス図である。この図15に示すシーケンス図は、図8に示した実施の形態1のシーケンス図において、S108〜S112をS201〜S206に代替した処理手順となっている。
ここでは、エラーコード変換データベース1200、印刷設定情報データベース1100、および統合データベース2300は、それぞれ図4に示す内容、図6に示す内容、および図13に示す内容であるとする。
また、今回の印刷要求においては、ユーザによる印刷設定など印刷にかかわる操作が終了した時点での、印刷にかかわる印刷設定情報1010(図5参照)は、図6に示した印刷設定情報データベース1100における符号#C1で示される行の印刷設定情報に対応するものとする。
図15に示すように、情報処理システム2においてS101〜S107の処理が実行されると、マニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」が、クライアント装置10からサーバ装置20に向けて送信される。
サーバ装置20では、コンピュータ220内の通信部221が、受信したマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」を取得部222に渡すと、取得部222は、統合データベース2300(図13参照)から、渡されたマニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」に対応する操作マニュアル情報および実行プログラムコードを取得する(S201)。
この例では、図13に示す統合データベース2300のマニュアル情報2130の項目に対応して登録されている複数の操作マニュアル情報の中から、マニュアル要求コード「Req01」および印刷設定情報コード「Code0101010101」に対応する符号#M10で示される行の操作マニュアル情報「Man0101」、および実行プログラムコード「Code0101」が取得される。さらに、操作マニュアル情報「Man0101」に対応する操作マニュアル情報(実体データ)が取得される。
実施の形態4においても、統合データベース2300に対しては、マニュアル要求コードを主キーとし,印刷設定情報コードを副キーとして検索できるようになっている。
取得部222が、このようにして取得した操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)および実行プログラムコード「Code0101」を通信部221へ出力すると、通信部221は、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)および実行プログラムコード「Code0101」をクライアント装置10に向けて送信する(S202)。
サーバ装置20から送信された操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)および実行プログラムコード「Code0101」は、通信回線30としてのインターネット、クライアント装置10のネットワークインタフェース103、および通信ソフトウェア150を通して監視ソフトウェア14によって取得される。
この監視ソフトウェア140は、通信ソフトウェア150を介してサーバ装置20からの操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)および実行プログラムコード「Code0101」を受け取ったときは、その操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)を、出力インタフェース(ディスプレイ用インタフェース)106を介して表示装置107へ出力するとともに、その実行プログラムコード「Code0101」を実行部2400へ出力する。
表示装置107では、受信した操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)に対応する表示内容(操作マニュアル)を表示する(S203)。
この場合、表示装置107には、実行プログラムコードの実行によりプリンタ40による印刷にかかわる不具合がすべて解消される旨を含む、操作マニュアル情報「Man0101」(実体データ)に対応する操作マニュアルの内容が表示される。
実行部2400は、受信した実行プログラムコード「Code0101」を実行し(S204)、この実行結果を監視ソフトウェア140へ出力する。
監視ソフトウェア140は、実行部2400による実行プログラムコード「Code0101」の実行結果を、プリンタドライバ110を介してプリンタ40に向けて送信する(S205)。この実行結果は、プリンタドライバ110、印刷スプーラ120、モニタモジュール130、およびクライアント装置10とプリンタ40との接続形態に応じたインタフェースを介してプリンタ40に向けて送信される。
プリンタ40が、クライアント装置10からの実行プログラムの実行結果を受け取り、この実行結果を当該プリンタ40の状態設定に反映させることにより、プリンタ40による印刷にかかわる不具合が解決されることになる(S206)。
なお、実施の形態4においても、実施の形態2の場合と同様に、印刷設定情報データベース1100(図6参照)における直前の設定手順1140の項目に記録されるプリンタドライバ設定手順1014は、ユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報であると言える。そのため、プリンタドライバ110が提供するプリンタドライバ設定画面に対してユーザによって設定されたプリンタドライバ設定手順の履歴情報すなわちユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を基に、プリンタによる印刷にかかわる不具合が発生した場合に、その不具合に対応する解決策を示す操作マニュアルの内容を絞り込むことができる。このことは、ユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を基に、解決策に対応する実行プログラムコードを絞り込むことができることを意味する。
また、実施の形態4においても、クライアント装置10は、実施の形態3の場合と同様に、図11に示したクライアント装置10と同様の構成とすることができる。
以上説明したように、実施の形態4によれば、クライアント装置が、プリンタにおいて発生した不具合(エラー)に応じたエラーコードに対応するマニュアル要求コード、および印刷設定情報コードに基づきサーバ装置によって提供される操作マニュアル情報および実行プログラムコードのうち、実行プログラムコードを実行することにより、ユーザによって操作マニュアル情報の内容に基づく解決策を実施することなく、プリンタによる印刷にかかわる不具合を解消することができる。
すなわち、実施の形態4によれば、プリンタによる印刷にかかわる不具合が発生した場合には、ユーザの手を煩わせることなく(ユーザによる解決策の実施を必要とせず)、自動的にプリンタによる印刷にかかわる不具合を解消でき、迅速に、その不具合を解決することができる。
(実施の形態5)
図16は、実施の形態5に係る画像処理装置の機能構成を示している。
画像処理装置300は、図16に示すように、アプリケーションソフトウェア310、プリンタドライバ320、データ保存部330、処理部340、入力部350、表示部360、インタフェース370、および通信部380を備えている。
アプリケーションソフトウェア310は、印刷機能を有するソフトウェアであり、描画命令(描画命令データ)を作成するとともに、印刷要求時(印刷処理時)に、その描画命令(描画命令データ)をプリンタドライバ320へ出力する。このアプリケーションソフトウェア310は、例えば文書(テキストやグラフィックスなど)を作成し編集する文書作成編集ソフトウェアである。
プリンタドライバ320は、アプリケーションソフトウェア310からの描画命令(描画命令データ)をPDL(ページ記述言語)形式のプリントデータ(PDLデータ)3310に変換し、ログデータ3330も作成し、さらに、これらプリントデータ(PDLデータ)3310およびログデータ3330をデータ保存部330に格納する。
また、プリンタドライバ320は、画像形成装置としてのプリンタ400に対し、サーバ装置500に向けて送信される前の解析用データ(これについては後述する)を与えて印刷処理の依頼を行う印刷依頼手段の機能を有する。
データ保存部330は、データ保存手段の機能を果たすものであり、プリンタドライバ320によって変換または作成されたプリントデータ(PDLデータ)3310およびログデータ33330と、後述する処理部340によって作成される解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340とを保存する。
画像形成装置による印刷にかかわる所定のデータは、プリントデータ3310および解析用プリントデータ3320、あるいはこれらに加えてログデータ33330および解析用ログデータ3340を意味する。
処理部340は、機密判定部3410、機密情報自動除去部3420、機密情報手動除去部3430、機密文書特定用テキストリスト3440、機密情報特定用テキストリスト3450、および電子メール作成部3460を備えている。
機密判定部3410は、機密情報判定手段の機能を果たすものであり、データ保存部330に保存されている所定のデータ例えばプリントデータ3310に機密情報が含まれているか否かを判定する。
なお、機密判定部3410は、解析指示手段によって不具合の解析をすべき旨が指示されたときに、上記所定のデータ(例えばプリントデータ)に機密情報が含まれているか否かを判定する。
機密情報自動除去部3420は、機密情報除去手段の機能を果たすものであり、機密判定部3410(機密情報判定手段)によって機密情報が含まれていると判定されたときは、データ保存部330に保存されている所定のデータ(例えばプリントデータ)から当該機密情報の部分を除去する。すなわち、機密情報自動除去部3420は、機密判定部3410によって判定された機密情報を自動的に除去する機能を有する。
機密情報手動除去部3430は、機密情報除去手段の機能を果たすものであり、所定のデータ(例えばプリントデータ)から、ユーザの後述する入力部350の操作(手動)により指定された内容に応じた機密情報を除去する機能を有する。
また、機密情報手動除去部3430は、後述する入力部350(機密情報指定手段)によって機密情報が指定されたときは、所定のデータ(例えばプリントデータ)から当該指定された機密情報を除去する機能を有する。
さらに、機密情報手動除去部3430は、後述する入力部350(機密情報指定手段)によって機密情報が指定されるとともに、該指定された機密情報を非機密性の情報に置き換える旨が指定されたときは、所定のデータ(例えばプリントデータ)に含まれる前記指定された機密情報については前記指定された非機密性の情報に置き換える機能を有する。
なお、実施の形態5では、機密情報自動除去部3420、および機密情報手動除去部3430はそれぞれ機密情報除去手段の機能を果たすようになっている。この場合、解析指示手段によって不具合の解析をすべき旨が指示されたときは、最初に、機密情報自動除去部3420による機密情報の除去処理(いわゆる自動での除去処理)が実施されるようになっている。
しかし、この除去処理が実施された後のプリントデータに対応する印刷内容(プリンタ400による印刷処理の結果)に機密情報が含まれているとユーザが判断した場合は、機密情報手動除去部3430によって、機密情報自動除去部3420による除去処理が実施された後のプリントデータから、ユーザの後述する入力部350の操作(手動)により指定された内容に応じた機密情報を除去するようになっている。
機密文書特定用テキストリスト3440は、ユーザによってあらかじめ指定され、機密文書を特定するためのテキストのリストである。
機密情報特定用テキストリスト3450は、ユーザによってあらかじめ指定され、機密情報を特定するためのテキストのリストである。
電子メール作成部3460は、送信用データを電子メールとして送付可能な形式に変換することで電子メールを作成する。
入力部350は、不具合の解析をすべき旨を指示する解析指示手段、データ保存部330(データ保存手段)に保存されている所定のデータ(例えばプリントデータ)に対応して機密情報を指定する機密情報指定手段、データ保存部330(データ保存手段)に保存されている所定のデータ(例えばプリントデータ)に対応して機密情報を指定するともに、該指定した機密情報を非機密性の情報に置き換える旨を指定する機密情報指定手段、の各機能を有している。
また、入力部350は、画像形成装置としてのプリンタ400による解析用データに基づく印刷処理の結果に、印刷にかかわる不具合が再現され、かつ機密情報が含まれている場合に、機密情報、非機密性の情報に置き換える旨など所定の指定内容を指定する。
このような入力部350は、例えばキーボードやマウスで実現される。
表示部360は、例えば、機密情報、非機密性の情報に置き換える旨など入力情報を設定するための設定画面、不具合の解析をすべき旨など所定の入力情報を指示(選択)するための選択肢を含む画面などを表示する。
ところで、実施の形態5では、上記解析指示手段は、表示部360に表示される不具合解析を指示するための画面(以下「不具合解析画面」という。)とキーボードあるいはマウスで実現される。すなわち、表示部360に表示される不具合解析画面の中の「不具合の解析をすべき旨」の項目が、キーボードあるいはマウスの操作により選択され確定された場合、機密判定部3410は、不具合の解析をすべき旨が指示されたと認識すればよい。
あるいは、上記解析指示手段は、例えば、キーボードに配設され、不具合の解析をすべき旨を指示するキー(機能キー)で実現するようにしてもよい。この機能キーが押下された場合、機密判定部3410は、不具合の解析をすべき旨が指示されたと認識すればよい。
また、上記機密情報指定手段は、表示部360に表示される、オブジェクトの種類(テキスト、イメージ、グラフィックス)を指定する画面(以下「オブジェクト種類指定画面」という。)とキーボードあるいはマウスで実現される。すなわち、表示部360に表示されるオブジェクト種類指定画面の中のオブジェクトの種類のうち所望の種類のオブジェクトが、キーボードあるいはマウスの操作により選択された場合、機密情報手動除去部3430は、選択された種類のオブジェクト(テキスト、イメージ、またはグラフィックス)を、非機密性の情報(予め設定される情報)に置き換える旨が指定されたと認識すればよい。
さて、インタフェース370は、画像処理装置300と画像形成装置としてのプリンタ400とを接続する画像処理装置300側のインタフェースである。たとえばUSBポートやネットワークポートなどであり、その種類は特に限定しない。
通信部380は、通信手段の機能を果たすものであり、通信回線600と画像処理装置300とを接続する通信インタフェース(例えばネットワークポート)、通信回線600を介して接続されるサーバ装置500とのデータ通信を制御する通信制御部を備えており、サーバ装置500とのデータ通信を司る機能を有する。
また、通信部380は、機密情報手動除去部3430(機密情報除去手段)による機密情報の除去あるいは機密情報の非機密性の情報への置き換えの処理が実施された後の所定のデータ(例えばプリントデータ)を解析用データ(例えば解析用プリントデータ)としてサーバ装置500へ送信する機能を有する。
画像形成装置としてのプリンタ400は、インタフェース410、印刷処理部420を備えている。インタフェース410は、プリンタ400と画像処理装置300とを接続するプリンタ400側のインタフェースである。たとえばUSBポートやネットワークポートなどであり、その種類は特に限定しない。印刷処理部420は、印刷データ(プリントデータ)に基づき印刷処理を実施する。
サーバ装置500は、画像処理装置300などの要求元からの解析用データ(例えば解析用プリンタデータ)を解析し、該解析した結果を当該要求元へ提供する。
通信回線600としては、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネット、電話回線などの有線通信回線、無線LANなどの無線通信回線、さらには、これらの通信回線を組み合わせたもの、などが挙げられる。
上述した画像処理装置300、プリンタ400、およびサーバ装置500で、情報処理システムが形成される。
実施の形態5において、機密情報とは電話番号のような機密とすべき情報のことであり、機密文書とは機密情報が含まれている文書のことである。
次に、上記情報処理システムによる印刷処理について、図17を参照して説明する。
図17は、その印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。
画像処理装置300において、アプリケーションソフトウェア310が、描画命令データを作成し、1つの印刷ジョブにかかわる前記描画命令データに対する印刷処理を実施することで、その描画命令データをプリンタドライバ320に渡すと、プリンタドライバ320は、受け取った描画命令データをPDL形式のプリントデータ3310に変換するとともに(ステップS301)、ログデータ3330を作成する(ステップS302)。
なお、ログデータ3330は、描画命令の呼び出し時の履歴やその際のパラメータの値などといった、後の不具合解析に有用な情報によって構成される。
プリンタドライバ320は、プリントデータ3310およびログデータ3330を、データ保存部330に保存する(ステップS303)。これらのデータは、後の不具合解析にそなえて、データ保存部330に一時的に保存される。
プリンタドライバ320は、プリントデータ3310を、インタフェース360を介してプリンタ400に向けて送信する(ステップS304)。
プリンタ400では、インタフェース420が画像処理装置300からのプリントデータ3310を受信し、これを印刷処理部420へ出力すると、印刷処理部420は、受け取ったプリントデータ3310に基づき印刷処理を実施し、印刷物を出力する(ステップS305)。
ところで、データ保存部330に一時的に保存された1つの印刷ジョブにかかわるプリントデータ3310およびログデータ3330は、一定期間が経過した後、プリンタドライバ320または処理部340によって削除されるようになっている。
また、上記一定期間内であっても、複数の印刷ジョブに対応して、複数のプリントデータ3310および複数のログデータ3330がデータ保存部340に一時的に保存されるようなときは、一定数の印刷ジョブにかかわるプリントデータの印刷が実施された場合に、プリンタドライバ320または処理部340によって、古い順の印刷ジョブにかかわるプリントデータ3310およびログデータ3330から削除されるようにしてもよい。これにより、プリントデータ3310およびログデータ3330が際限なく蓄積されることによりデータ保存部330の保存領域が圧迫される、ことを防止することができる。
以上までは、通常の印刷処理についての説明である。ちなみに、通常の印刷処理が終了した時点においては、データ保存部330には、プリントデータ3310およびログデータ3330のみが保存され、解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340は保存されていない。
次に、画像処理装置300による機密情報の除去処理について、図18を参照して説明する。
図18は、その除去処理の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザは、プリンタ400による印刷処理の印刷結果(印刷物)を参照して何か不具合(印刷にかかわる不具合)を発見した場合、図19に示すような不具合解析画面3610を表示部360に表示させ、その不具合解析画面3610中の「不具合の解析をすべき旨」の項目3611を、キーボードあるいはマウスを操作して選択(チェック)し、その後、確定ボタン3612を押下する。
このようにして、不具合解析画面3610中の「不具合の解析をすべき旨」の項目3611が選択されると、不具合の解析をすべき旨が、処理部340に入力さる。
なお、この時点においては、データ保存部330には、上記印刷にかかわる不具合となっている印刷結果(印刷物)に対応するプリントデータ3310およびログデータ3330のみが保存され、解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340は保存されていない。
さて、処理部340は、不具合の解析をすべき旨を受けて、データ保存部330に保存されているプリントデータ3310およびログデータ3330を解析し、この解析した結果を機密判定部3410へ渡す。
機密判定部3410は、プリントデータ3310およびログデータ3330の解析結果を基に、プリントデータ3310が機密文書であるか否かを判断する(ステップS401)。
ここで、機密判定部3410は、プリントデータ3310が次の(ア)から(オ)で示される基準(判定基準)の何れかの判定基準を満たす場合に、当該プリントデータ3310は機密文書であると判定する。
(ア)プリントデータに、“機密”、“秘”など当該文書が機密文書であることを示すテキストが含まれていること。
(イ)プリントデータをデータベース検索した場合に、このデータベース検索した結果、住所、人名、地名など個人情報のテキストが含まれていること。
(ウ)プリントデータに含まれる数値のテキストが、電話番号、クレジットカード番号などとパターンが一致すること。
(エ)プリントデータに、機密文書特定用テキストリスト3440に登録されているテキストが含まれていること。
(オ)プリントデータに、機密情報特定用テキストリスト3450に登録されているテキストが含まれていること。
これらの判定基準に従って判定処理を実施するに際し、機密判定部3410は、プリントデータが機密文書であるか否か、あるいはプリントデータ内の所定のテキストが機密情報であるか否か(所定のテキスト自体が機密情報であるか否か)、も判定する。
たとえばプリントデータ内に“機密”というテキストが存在した場合、そのプリントデータが機密文書であると判定されるものの、“機密”という文字自体が機密情報というわけではない。この事例は、上記(ア)および上記(エ)の各判定基準に従って判定される場合に相当する。
一方、プリントデータ内に電話番号が存在した場合、この電話番号自体が機密情報であると判定され、当然プリントデータは機密文書であると判定される。この事例は、上記(イ)、上記(ウ)、上記(オ)の各判定基準に従って判定される場合に相当する。
機密判定部3410による判定処理の結果が、プリントデータ3310が機密文書ではなかった場合、解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340は作成されないものの、プリントデータ3310そのものが解析用プリントデータとなるとともに、ログデータ3330そのものが解析用ログデータとなる。もちろん、元のプリントデータ3310そのものをコピーしたものを解析用プリントデータ3320とするとともに、元のログデータ3330そのものをコピーしたものを解析用ログデータ3340としてもよい。
これに対し、機密判定部3410による判定処理の結果が、プリントデータ3310が機密文書である場合、処理部340は、機密情報自体が判定できたか否かに応じた処理を実施する。
すなわち、機密判定部3410によって機密情報自体が判定できたときは、機密判定部3410はその機密情報(テキスト情報)を機密情報自動除去部3420へ通知する。
機密判定部3410から通知された機密情報(テキスト情報)を受け取った機密情報自動除去部3420は、プリントデータ3310からその機密情報(テキスト情報)を除去した解析用プリントデータ3320を作成する(ステップS402)。
この場合、機密情報自動除去部3420は、プリントデータ3310をコピーし、このコピーしたデータ(コピーデータ)および前記通知された機密情報(テキスト情報)を基に、プリントデータ3310のコピーデータ(プリントデータ3310と同等)から該当する機密情報を除去(自動的に除去)し、該当する機密情報が除去された後のコピーデータを解析用プリントデータ3320とする。
また、機密情報自動除去部3420は、ログデータ3330から上記機密情報(テキスト情報)を除去した解析用ログデータ3340を作成する(ステップS403)。
この場合、機密情報自動除去部3420は、ログデータ3330をコピーし、このコピーしたデータ(コピーデータ)および上記機密情報(テキスト情報)を基に、ログデータ3330のコピーデータ(ログデータ3330と同等)から該当する機密情報を除去(自動的に除去)し、該当する機密情報が除去された後のコピーデータを解析用ログデータ3340とする。
そして、機密情報自動除去部3420は、上述したようにして作成した解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340をデータ保存部330に保存するとともに(ステップS404)、解析用プリントデータ3320を印刷するようにプリンタドライバ320に依頼する。
次に、処理部340は、表示部360に対し、解析用プリントデータ3320をサーバ装置500に向けて送信してもよいか否かを指定させる画面(以下「解析用プリントデータ送信可否画面」という。)を表示させる。ユーザは解析用プリントデータ3320の印刷結果を参照して、その印刷処理の結果には「不具合が再現されている」あるいは「機密情報が含まれていない」という観点で、解析用プリントデータ3320の送信を「許可する」または「許可しない」を指定することになる。
ところで、機密判定部3410によって、機密文書であることは判定できたものの、機密情報自体が判定できなかったときは、機密判定部3410は、機密情報自体が判定できなかった旨を、機密情報手動除去部3430および表示部360へ出力する。
これにより、表示部360には「機密情報自体が判定できなかった旨」が表示されるので、ユーザは入力部350を操作して機密情報自体を指示することにより、機密情報手動除去部3430による機密情報の除去処理を実施させることができる。
機密判定部3410から「機密情報自体が判定できなかった旨」が通知された機密情報手動除去部3430は、プリントデータ3310からユーザの入力部350の操作(手動)により指定された内容に応じた機密情報を除去し、解析用プリントデータ3320を作成する(ステップS405)。この場合、プリントデータ3310から機密情報を除去した後のプリントデータを解析用プリントデータ3320とする。
また、機密情報手動除去部3430は、ログデータ3330からユーザの入力部350の操作(手動)により指定された内容に応じた機密情報を除去し、解析用ログデータ3340を作成する(ステップS406)。この場合、ログデータ3330から機密情報を除去した後のログデータを解析用ログデータ3340とする。
そして、機密情報手動除去部3430は、上述したようにして作成した解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340をデータ保存部330に保存する(ステップS407)。
ステップS405、ステップS406において、入力部350によって次の(a)から(e)で示される機密情報とすべく対象の情報の何れかの対象の情報が指定された場合に、機密情報手動除去手段3430は、その指定された対象の情報を機密情報としてプリントデータから除去する。
(a)出力を許可または抑止するオブジェクトの種類(テキスト、イメージ、グラフィックス)を指定する。
(b)出力を許可または抑止する文字列(テキスト)を指定する。
(c)出力を許可または抑止する領域を指定する。
(d)文字列(テキスト)をすべて同じ文字(たとえば"*")に置き換える旨を指定する。
(e)イメージをすべてダミーイメージに置き換える旨を指定する。
ここで、上記(b)の機密情報に基づくテキストを抑止する場合、次回以降の機密判定部3410による機密判定での判定基準を更新するために、ユーザは、入力部350の操作により、次の(A)から(C)の各処理のいずれかの処理を行うかを指示する。
(A)機密文書特定用テキストリスト3440に追加登録する。
(B)機密情報特定用テキストリスト3450に追加登録する。
(C)登録しない。
機密情報手動除去部3430は、機密判定での判定基準の更新に関して上記(A)または(B)の処理を行うことが指示された場合には、機密判定での判定基準の更新処理を実施する(ステップS408)。なお、上記(C)の処理を行うことが指示された場合は、ステップS408は実施されない。
そして、機密情報手動除去部3430は、ステップS408を終了した場合、上記(C)の処理を行うことが指示され、ステップS408を実施しないときはステップS407を終了した場合、解析用プリントデータ3320を印刷するようにプリンタドライバ320に依頼する。
次に、処理部340は、表示部360に対し、上記解析用プリントデータ送信可否画面を表示させる。ユーザは解析用プリントデータ3320の印刷結果を参照して、その印刷処理の結果には「不具合が再現されている」あるいは「機密情報が含まれていない」という観点で、解析用プリントデータ3320の送信を「許可する」または「許可しない」を指定することになる。
ここで、ステップS405、ステップS406における入力部350による機密情報の指定について、具体例を挙げて説明する。
上記(a)の指定例を図20に示す。この例では、図20に示すような指定画面3620を表示部360に表示させる。この指定画面3620は、オブジェクトの種類毎に、出力を許可する旨を指定する項目3621a,3622a,3623aと、出力を抑止する旨を指定する項目3621b,3622b,3623bと、オブジェクトの種類を指定する項目3621,3622,3623と、確定ボタン3624とから構成されている。
指定画面3620においては、テキスト、イメージ、グラフィックスの3種類のオブジェクトについて、出力を許可する旨または出力を抑止する旨を指定する。許可する旨または抑止する旨が指定されなかった場合は、該当するオブジェクトに対してはデフォルトとして「出力を許可する旨」が採用される。
例えば、イメージおよびグラフィックスを除去させたい場合、ユーザは、出力を抑止する旨を指定する項目3622b,3623bを選択(チェック)するとともに、オブジェクトの種類を指定する項目3622,3623を選択(チェック)し、さらに確定ボタン3624を押下する。
このようにして指定画面3620に設定された設定内容は、機密情報手動除去部3430に入力される。
次に、上記(b)の指定例を図21に示す。この例では、図21に示すような指定画面3630を表示部360に表示させる。この指定画面3630は、文字列に関して、出力を許可する旨を指定する項目3631、出力を抑止する旨を指定する項目3632、および機密情報とすべく文字列を設定(記入)するための設定欄2633と、機密判定での判定基準の更新に関して、機密文書特定用テキストリスト3440に追加登録する旨を指定する項目3634、機密情報特定用テキストリスト3450に追加登録する旨を指定する項目3635、および登録しない旨を指定する項目3636と、確定ボタン3637とから構成されている。
例えば、プリントデータに含まれている個人情報である例えば「富士太郎」の出力を抑止し、この「富士太郎」の文字列を機密情報特定用テキストリスト3450に追加登録したい場合に、ユーザは、上記項目3632を選択(チェック)し、設定欄3633に「富士太郎」の文字列を設定(記入)し、上記項目3635を選択(チェック)し、さらに確定ボタン3637を押下する。
このようにして指定画面3620に設定された設定内容は、機密情報手動除去部3430に入力される。
続いて、上記(c)の指定例を図22に示す。この例では、図22に示すような指定画面3640を表示部360に表示させる。この指定画面3640は、出力を許可する旨を指定する項目3641と、出力を抑止する旨を指定する項目3642と、領域の範囲の始点位置、例えば何ページ目、何行目、何字目であるかを指定するための設定欄3643a,3643b,3643cと、領域の範囲の終点位置、例えば何ページ目、何行目、何字目であるかを指定するための設定欄3644a,3644b,3644cと、確定ボタン3645とから構成されている。
最後に、上記(d)、(e)の指定例を図23に示す。この例では、図23に示すような指定画面3650を表示部360に表示させる。この指定画面3650は、文字列(テキスト)をすべて同じ文字(たとえば"*")に置き換える旨を指定する項目3651と、イメージをすべてダミーイメージに置き換える旨を指定する項目3652と、文字列およびイメージを置き換える旨を指定する項目3653と、確定ボタン3654とから構成されている。
例えば、プリントデータに含まれている文字列をすべて同じ文字(たとえば"*")に置き換えたい場合、ユーザは、項目3651を選択(チェック)し、さらに確定ボタン3654を押下する。
このようにして指定画面3650に設定された設定内容は、機密情報手動除去部3430に入力される。
ところで、機密情報自動除去部3420または機密情報手動除去部3430から印刷するように依頼されたプリンタドライバ320は、データ保存部330から解析用プリントデータ3320を読み出し、この解析用プリントデータ3320を、インタフェース370を介してプリンタ400に向けて送信する(ステップS409)。
すると、プリンタ40は、受け取った解析用プリントデータ3320に基づき印刷処理を実施し、この印刷処理の結果(印刷物)を出力する(ステップS420)。
なお、ステップS401において、機密判定部3410による判定処理の結果が、プリントデータ3310が機密文書ではなかった場合、ステップS409に進む。この場合、プリンタドライバ320は、データ保存部330から、プリントデータ3310を解析用プリントデータ3320として読み出すとともにログデータ3330を解析用ログデータ3340として読み出し、この解析用プリントデータ3320を、インタフェース370を介してプリンタ400に向けて送信することになる。
さて、ユーザは、解析用プリントデータ3320の印刷結果を参照した結果を基に、表示部360に既に表示されている上記解析用プリントデータ送信可否画面に対して、解析用プリントデータ3320の送信を「許可する」または「許可しない」を指定する。
この場合、印刷処理の結果には「不具合が再現されている」および「機密情報が含まれていない」と判断された場合には、「許可する」が指定され、これに対し、印刷処理の結果には「不具合が再現されていない」あるいは「機密情報が含まれている」と判断された場合は、「許可しない」が指定されることになる。
処理部340は、表示部360に既に表示されている上記解析用プリントデータ送信可否画面に対して指定される「許可する」または「許可しない」の情報を基に、解析用プリントデータ3320のサーバ装置500への送信を許可するか否かを判断する(ステップS410)。
ステップS410において解析用プリントデータ3320のサーバ装置500への送信を許可しないと判断された場合は、上記ステップS405に戻る。このステップS405においては、機密情報手動除去部3430は、前回の指定を元に戻すことができる(いわゆるUndo機能)。
一方、ステップS411において、解析用プリントデータ3320のサーバ装置500への送信を許可すると判断した処理部340では、電子メール作成部3460は、データ保存部330に保存されている解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340を基に電子メールを作成し、通信部380を介してサーバ装置500へ送信する(ステップS411)。この場合、サーバ装置500に対応するメールアドレス宛てに析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340が送信される。
解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340は、電子メール送信後に電子メール作成部3460によって削除される。
以上で、画像処理装置300による機密情報の除去処理についての説明を終了する。
なお、実施の形態5では、解析用プリントデータおよび解析用ログデータの両方のデータをサーバ装置へ送信するようにしているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
すなわち、ログデータおよび解析用ログデータを作成することなく、プリントデータおよび解析用プリントデータを作成し、その解析用プリントデータのみをサーバ装置へ送信するようにしてもよい。
以上説明したように、実施の形態5によれば、プリンタによる印刷にかかわる不具合の解析のための当該プリントデータに個人情報などの機密情報が含まれている場合であっても、その機密情報の部分を省いたプリントデータを、そのプリントデータの不具合を解析するサーバ装置へ送信することができる。
また、機密情報自動除去部によってプリントデータから機密情報が除去されるので、プリントデータから機密情報を除去するためのユーザによる除去操作(機密情報の指定など)を軽減することができる。
また、プリンタによる印刷にかかわる不具合の解析のための当該プリントデータに個人情報などの機密情報が含まれている場合であっても、その機密情報が除去され、または機密情報が非機密性の情報に置き換えられた解析用プリントデータを上記サーバ装置へ送信することができ、これにより当該サーバ装置において当該解析用プリントデータの不具合を解析することが可能となる。
また、副次的効果として、不具合が発生する部分に限定されたプリントデータとなるため、上記サーバ装置による不具合解析が容易となる。
さらに、プリンタによる印刷にかかわる不具合の解析のためのプリントデータに個人情報などの機密情報が含まれている場合であっても、その機密情報が除去され、または機密情報が非機密性の情報に置き換えられたプリントデータが解析用プリントデータとして上記サーバ装置へ送信されるので、その不具合の解析に必要なプリントデータ(解析用プリントデータ)に関して機密情報の漏洩を抑制することができる。
図24は、画像処理装置のハードウェア構成を示している。
図24に示すように、画像処理装置300は、コンピュータなどで構成され、CPU(中央演算処理装置)301、ハードディスクなどの記憶装置302、ROM(読み出し専用メモリ)303、RAM(随時書き込み読み出しメモリ)304、入力装置305、表示装置306、USBポート307、および通信インタフェース(以下「通信I/F」という。)308を備えている。
記憶装置302は、データ保存部330(図16参照)の機能を果たすものであり、プリントデータ3310、ログデータ3330、解析用プリントデータ3320、解析用ログデータ3340を記憶する。また、記憶装置302は、図16に示した機密文書特定用テキストリスト3440および機密情報特定用テキストリスト3450も記憶する。
さらに、記憶装置302は、上述した機密情報の除去処理の処理手順(図18のS401〜S411)に対応するプログラムや、図16に示した処理部340内の機密判定部3410、機密情報自動除去部3420、機密情報手動除去部3430、および電子メール作成部3460の各機能を実現するためのプログラムなど、プリンタ400による印刷にかかわる不具合(印刷結果の不具合)の解析のための当該プリントデータに含まれる機密情報の除去処理に対応するプログラム(以下「画像処理プログラム」という。)302Aを含む所定のプログラム(ソフトウェア)、図16に示したアプリケーションソフトウェア310およびプリンタドライバ320を記憶している。
なお、画像処理プログラム302Aには、少なくとも次の(1)〜(4)の各処理過程が含まれている。
(1)画像形成装置による印刷にかかわる所定のデータを保存するデータ保存手段に保存させる保存処理過程。
(2)データ保存手段に保存されている所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定する機密情報判定処理過程。
(3)機密情報判定処理過程により機密情報が含まれていると判定されたときは、前記データ保存手段に保存されている所定のデータから当該機密情報の部分を除去する機密情報除去処理過程。
(4)サーバ装置に対し、前記機密情報除去処理過程により機密情報の部分が除去された後の所定のデータを解析用データとして送信し、当該解析用データの解析を依頼する通信処理過程。
ROM303は、機密判定部3410(図16参照)による機密文書の判定処理において適用される判定基準つまり上記(ア)から上記(オ)までの各判定基準、不具合の解析をすべき旨をユーザに指示させるための不具合解析画面(図19参照)、機密情報とすべく対象の情報をユーザに指定させるための指定画面(図20から図23参照)、サーバ装置500を示す識別情報例えばメールアドレス情報を記憶している。
RAM304には、記憶装置302から読み出された画像処理プログラム302Aを含む所定のプログラム、アプリケーションソフトウェア310、およびプリンタドライバ320、ROM303から読み出されたデータ(判定基準情報、不具合解析画面情報、指定画面情報、メールアドレス情報)を記憶する。
また、RAM304は、例えば次の(a)〜(d)の各データも記憶する。
(a)CPU301(機密情報自動除去部3420および機密情報手動除去部3430)が、機密情報の除去処理を実施するに際し、記憶装置302(データ保存部330)から読み出したプリントデータ3310あるいはログデータ3330、または解析用プリントデータ3320あるいは解析用ログデータ3340、および記憶装置302から読み出した機密文書特定用テキストリスト3430および機密情報特定用テキストリスト3450。
(b)CPU301(機密情報自動除去部3420および機密情報手動除去部3430)によって作成された解析用プリントデータ3320あるいは解析用ログデータ3340。
(c)CPU301(プリンタデバイス320)が、プリンタ400に対し印刷依頼するに際し、記憶装置302(データ保存部330)から読み出したプリントデータ3310あるいは解析用プリントデータ3320。
(d)電子メール作成部3460が、電子メールをサーバ装置500へ送信するに際し、記憶装置302(データ保存部330)から読み出した解析用プリントデータ3320および解析用ログデータ3340、これらのデータを基に作成した送信すべき電子メール。
CPU301は、プリンタ400に対する印刷要求(印刷処理依頼)を実施するとともに、印刷処理の結果に不具合が発生した場合の当該不具合を解消するための所定の処理を実施し、さらには画像処理装置300全体を制御する。
例えば、CPU301は、処理部340の機能(構成要素3440,3450の機能は除く)を果たすものであり、記憶装置302からRAM304へ処理部340の各構成要素の機能を実現するためのプログラムを読み出して、このプログラムを実行することにより、機密判定部3410、機密情報自動除去部3420、機密情報手動除去部3430、および電子メール作成部3460の各機能を実現する。
また、CPU301は、記憶装置302からRAM304へアプリケーションソフトウェア310、プリンタドライバ320を読み出して、これらのプログラムを実行することにより、アプリケーションソフトウェア310、およびプリンタドライバ320の機能を実現する。
入力装置305は、入力部350(図16参照)の機能を果たすものである。
表示装置306は、表示部360(図16参照)の機能を果たすものであり、例えばディスプレイで構成される。
USBポート307は、インタフェース370(図16参照)の機能を果たすものである。
通信I/F308は、通信部380(図16参照)の機能を果たすものである。
本願明細書において、画像処理装置の各機能を実現し、上記機密情報の除去処理の処理手順を示す画像処理プログラム302Aを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する実施形態として説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
すなわち、上記所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしても良い。
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしても良い。この場合、その記録媒体に記録されたプログラムを画像処理装置がインストールした後、このプログラムをCPUが実行するようにする。このプログラムのインストール先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、画像処理装置は、必要に応じてこの記憶装置に記憶したプログラムを主記憶装置にローディングして実行する。
さらには、画像処理装置を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータ等のコンピュータと接続するようにし、当該画像処理装置が、サーバ装置あるいはコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしても良い。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)がある。そして、当該画像処理装置が、必要に応じてこの記憶装置に記憶された上記プログラムを主記憶装置にローディングして実行するようにする。
本発明は、モノクロの印刷データあるいはカラーの印刷データの印刷にかかわる不具合を解消させるための情報処理システム、画像処理装置に適用することができる。
実施の形態1に係る情報処理システムの構成を示す構成図である。 実施の形態1に係るクライアント装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る印刷設定情報データベースの一例(印刷設定情報コードの記録前)を示す図である。 実施の形態1に係るエラーコード変換データベースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る印刷設定情報の一例および印刷設定情報コードの流れの概要を示す図である。 実施の形態1に係る印刷設定情報データベースの一例(印刷設定情報コードの記録後)を示す図である。 実施の形態1に係る操作マニュアルデータベースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る情報処理システムにおけるプリンタによる印刷にかかわる不具合の解決処理の処理手順を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る印刷設定情報データベースの他の例(印刷設定情報コードの記録前)を示す図である。 実施の形態1に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す構成図である。 実施の形態3に係るクライアント装置の機能構成を示すブロック図である。である。 実施の形態4に係る情報処理システムの構成を示す構成図である。 実施の形態4に係る統合データベースの一例を示す図である。 実施の形態4に係るクライアント装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る情報処理システムにおけるプリンタによる印刷にかかわる不具合の解決処理の処理手順を示すシーケンス図である。 実施の形態5に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る情報処理システムによる印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る画像処理装置による機密情報の除去処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る不具合解析画面の一例を示す図である。 実施の形態5に係る機密情報とすべくオブジェクトの種類を指定するための画面の一例を示す図である。 実施の形態5に係る機密情報とすべく文字列を指定するための画面の一例を示す図である。 実施の形態5に係る機密情報とすべく文字列の領域を指定するための画面の一例を示す図である。 実施の形態5に係る機密情報を非機密性の情報に置き換える旨を指定するための画面の一例を示す図である。 実施の形態5に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す構成図である。である。
符号の説明
10 クライアント装置
11,21,301 CPU
12,22,302 記憶装置
13,23,303 ROM
14,24,304 RAM
15 USBインタフェース
20,500 サーバ装置
25,103 ネットワークインタフェース
30,600 通信回線
40,400 プリンタ
100 画像処理部
107,306 表示装置
110,320 プリンタドライバ
120 印刷スプーラ
130 モニタモジュール
140 監視ソフトウェア
150 通信ソフトウェア
220 コンピュータ
221,370 通信部
222 取得部
223 処理部
300 画像処理装置
302A 画像処理プログラム
305 入力装置
307 USBポート
308 通信インタフェース
330 データ保存部
340 処理部
350 入力部
360 表示部
1100 印刷設定情報データベース
1200 エラーコード変換データベース
2100 操作マニュアルデータベース
2200 実行プログラムコードデータベース
2300 統合データベース
2400 実行部
3310 プリントデータ
3320 解析用プリントデータ
3330 ログデータ
3340 解析用ログデータ
3410 機密判定部
3420 機密情報自動除去部
3430 機密情報手動除去部
3440 機密文書特定用テキストリスト
3450 機密情報特定用テキストリスト
3560 電子メール作成部

Claims (10)

  1. サーバ装置と該サーバ装置から提供される操作マニュアル情報をユーザに対し提示するクライアント装置とが通信回線を介して接続され、
    前記クライアント装置は、
    印刷要求対象の画像形成装置による印刷にかかわる印刷設定情報を記憶する印刷設定情報記憶手段と、
    前記画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって不具合が発生したことが検知されたときは、当該不具合に対応するエラー情報と前記印刷設定情報記憶手段に記憶されている印刷設定情報とを前記サーバ装置へ送信する送信手段と、
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    所定のエラー情報と所定の印刷設定情報と操作マニュアル情報とを対応付けて予め記憶するマニュアル情報記憶手段と、
    前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記印刷設定情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該印刷設定情報に対応する操作マニュアル情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された操作マニュアル情報を前記クライアント装置へ提供する提供手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記サーバ装置において、
    前記マニュアル情報記憶手段は、
    前記操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部が前記クライアント装置によって実行され解決策に対応するソフトウェアに代替できる場合の当該ソフトウェアと、当該ソフトウェアに対応する解決策を除く他の解決策が存在する場合における当該他の解決策を含む操作マニュアル情報と、所定のエラー情報と、所定の印刷設定情報と、を対応つけて予め記憶し、
    前記取得手段は、
    前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記印刷設定情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該印刷設定情報に対応するソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを取得し、
    前記提供手段は、
    前記取得手段によって取得されたソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを前記クライアント装置へ提供し、
    さらに、前記クライアント装置は、
    前記提供手段によって提供されるソフトウェアを実行する実行手段、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. サーバ装置と該サーバ装置から提供される操作マニュアル情報をユーザに対し提示するクライアント装置とが通信回線を介して接続され、
    前記クライアント装置は、
    印刷要求対象の画像形成装置による印刷にかかわるユーザの印刷設定操作手順に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記画像形成装置による印刷にかかわる不具合が発生したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって不具合が発生したことが検知されたときは、当該不具合に対応するエラー情報と前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記履歴情報とを前記サーバ装置へ送信する送信手段と、
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    所定のエラー情報と所定の印刷設定操作手順に関する履歴情報と操作マニュアル情報とを対応付けて予め記憶するマニュアル情報記憶手段と、
    前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記履歴情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該履歴情報に対応する操作マニュアル情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された操作マニュアル情報を前記クライアント装置へ送信する提供手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  4. 前記サーバ装置において、
    前記マニュアル情報記憶手段は、
    前記操作マニュアル情報に含まれる解決策の全部または一部が前記クライアント装置によって実行され解決策に対応するソフトウェアに代替できる場合の当該ソフトウェアと、当該ソフトウェアに対応する解決策を除く他の解決策が存在する場合における当該他の解決策を含む操作マニュアル情報と、所定のエラー情報と、所定の印刷設定操作手順に関する履歴情報と、を対応つけて予め記憶し、
    前記取得手段は、
    前記送信手段から送信された前記エラー情報および前記履歴情報を受信したときは、前記マニュアル情報記憶手段から当該エラー情報および当該履歴情報に対応するソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを取得し、
    前記提供手段は、
    前記取得手段によって取得されたソフトウェア、または操作マニュアル情報およびソフトウェアを前記クライアント装置へ提供し、
    さらに、前記クライアント装置は、
    前記提供手段によって提供されるソフトウェアを実行する実行手段、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項3記載の情報処理システム。
  5. 要求元からの解析用データを解析し該解析した結果を当該要求元へ提供するサーバ装置と通信回線を介して通信する通信手段と、
    画像形成装置による印刷にかかわる所定のデータを保存するデータ保存手段と、
    前記データ保存手段に保存されている所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定する機密情報判定手段と、
    前記機密情報判定手段によって機密情報が含まれていると判定されたときは、前記データ保存手段に保存されている所定のデータから当該機密情報の部分を除去する機密情報除去手段と、
    を有し、
    前記通信手段は、
    前記機密情報除去手段による除去する処理が実施された後の所定のデータを解析用データとして前記サーバ装置へ送信する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 不具合の解析をすべき旨を指示する解析指示手段と、
    前記データ保存手段に保存されている所定のデータに対応して機密情報を指定する機密情報指定手段と、を更に備え、
    前記機密情報判定手段は、
    前記解析指示手段によって不具合の解析をすべき旨が指示されたときに、前記所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定し、
    前記機密情報除去手段は、
    前記所定のデータから前記機密情報指定手段によって指定された機密情報を除去する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 不具合の解析をすべき旨を指示する解析指示手段と、
    前記データ保存手段に保存されている所定のデータに対応して機密情報を指定するともに、該指定した機密情報を非機密性の情報に置き換える旨を指定する機密情報指定手段と、を更に備え、
    前記機密情報判定手段は、
    前記解析指示手段によって不具合の解析をすべき旨が指示されたときに、前記所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定し、
    前記機密情報除去手段は、
    前記所定のデータに含まれる前記機密情報指定手段によって指定された機密情報については前記機密情報指定手段によって指定された非機密性の情報に置き換え、
    前記通信手段は、
    前記機密情報除去手段による置き換える処理が実施された後の所定のデータを解析用データとして前記サーバ装置へ送信する、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 前記画像形成装置に対し、前記サーバ装置に向けて送信される前の解析用データを与えて印刷処理の依頼を行う印刷依頼手段、を更に備え、
    前記画像形成装置による前記解析用データに基づく印刷処理の結果に、印刷にかかわる不具合が再現され、かつ機密情報が含まれている場合に、前記機密情報指定手段によって所定の指定内容を指定する、
    ことを特徴とする請求項6または7記載の画像処理装置。
  9. 前記所定のデータは、
    前記画像形成装置による印刷にかかわる印刷データ、または前記画像形成装置による印刷にかかわる印刷データおよびログデータである、
    ことを特徴とする請求項5〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 画像形成装置による印刷にかかわる所定のデータを保存するデータ保存手段に保存させる保存処理過程と、
    前記データ保存手段に保存されている所定のデータに機密情報が含まれているか否かを判定する機密情報判定処理過程と、
    前記機密情報判定処理過程により機密情報が含まれていると判定されたときは、前記データ保存手段に保存されている所定のデータから当該機密情報の部分を除去する機密情報除去処理過程と、
    サーバ装置に対し、前記機密情報除去処理過程により機密情報の部分が除去された後の所定のデータを解析用データとして送信し、当該解析用データの解析を依頼する通信処理過程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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