JP2009162222A

JP2009162222A - 密閉型圧縮機

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Publication number: JP2009162222A
Application number: JP2008315715A
Authority: JP
Inventors: Naoto Tomioka; 直人富岡; Masanori Yanagisawa; 雅典柳沢; Mitsuki Morimoto; 光希守本; Hirosuke Ogasawara; 洋佑小笠原
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 2007-12-14
Filing date: 2008-12-11
Publication date: 2009-07-23
Also published as: WO2009078355A1

Abstract

【課題】アキュムレータまたは吸入マフラのケーシングへの固定に際して、アキュムレータの支持台に対する支持高さの変化を抑制することができる構造を備える、密閉型圧縮機を提供する。
【解決手段】支持台２００Ａは、ベース部２０１と、一対の支持部２１０、２２０とを有している。ベース部２０１は、ケーシングの外周面の周方向（図中矢印Ａ方向）に沿うように、緩い湾曲状に成形されている。支持部２１０は、ベース部２０１から約９０°に立ち上がる起立部２１１と、この起立部２１１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に折れ曲がる受け部２１２とを有している。受け部２１２の先端部分には、円形の係合孔２１３が設けられている。さらに、受け部２１２の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータの胴部との接触部となる位置に突起部２１４が設けられている。
【選択図】図１

Description

この発明は、密閉型圧縮機に関し、より特定的には、アキュムレータまたは吸入マフラの取り付け構造の改良に関するものである。

図８を参照して、密閉型圧縮機の一例としてロータリー圧縮機の全体構成の概略について説明する。なお、図８は、ロータリー圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。ロータリー圧縮機は、密閉容器を構成するケーシング１を有し、このケーシング１の内部には、圧縮要素７と駆動要素８とが収容されている。ケーシング１の下端側に配置される圧縮要素７を構成するシリンダ１２には、シリンダ室１１に連通し、作動流体を導入する吸入管５が接続されている。吸入管５は、ケーシング１の外部に配置されたアキュムレータ１００の下端部から圧縮要素７に向けて引き出されている。

アキュムレータ１００の胴部１０１は、ケーシング１にロウ付け等により固定された支持台２００を用いて位置決めされ、バンド部材３００を用いて、ケーシング１の外周面に固定されている。密閉型圧縮機において、ケーシング１の外部にバンド部材３００を用いてアキュムレータ１００を固定する先行技術を開示する文献としては、下記の特許文献１および２が挙げられる。

ここで、図９を参照して、上記支持台２００の詳細構造について説明する。この支持台２００は、ベース部２０１と、このベース部２０１の両端からそれぞれ外方に向かって延びる一対の支持部２１０、２２０を有している。

ベース部２０１は、ケーシング１の外周面の周方向（図中矢印Ａ方向）に沿うように、緩い湾曲状に成形されている。また、支持部２１０は、ベース部２０１から立ち上がる起立部２１１と、この起立部２１１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に広がる受け部２１２とを有している。受け部２１２の先端部分には、バンド部材３００の一端を係止させるための円形の係合孔２１３が設けられている。

反対側に位置する支持部２２０も、支持部２１０と同様に、ベース部２０１から立ち上がる起立部２２１と、この起立部２２１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に広がる受け部２２２とを有している。受け部２２２の先端部分には、バンド部材３００の他端を係止させるための矩形の係合孔２２３が設けられている。

この構造からなる支持台２００を用いて、アキュムレータ１００を固定する場合には、図８に示すように、駆動要素８の回転軸芯Ｐと、アキュムレータ１００の軸芯Ａ１（図８参照）とは並行となるように取り付けられる。両軸芯が並行に取り付けられた場合には、図１０の支持部２１０,２２０に示すように上下に幅を持つ斜線部分Ｚにおいて、支持台２００がアキュムレータ１００の側面を支持することとなる。

しかしながら、図１０に示すように、支持台２００におけるアキュムレータ１００の支持においては、上下に幅を持つ斜線部分Ｚのように面接触による支持を想定しているため、バンド部材３００を用いた締め付け方によって、もしくは、図１１に示すように、駆動要素８の回転軸芯Ｐから、アキュムレータ１００の軸芯Ａ１がθ１だけ外側に傾斜した状態で取り付けられることによって、面接触ではなく斜線部分Ｚの下端部Ｓ１のみによってアキュムレータ１００を支持することとなる。このように、アキュムレータ１００をＳ１のみによって支持する場合、吸入管５の中心から支持位置までの距離が、吸入管５の中心からＳ１までの距離（Ｈ１）となる。

また、図１２に示すように、駆動要素８の回転軸芯Ｐから、アキュムレータ１００の軸芯Ａ１がθ２だけ内側に傾斜した状態で取り付けられることによって、斜線部分Ｚの上端部Ｓ２のみによってアキュムレータ１００を支持することとなる。このように、アキュムレータ１００をＳ２のみによって支持する場合、吸入管５の中心から支持位置までの距離が、吸入管５の中心からＳ２までの距離（Ｈ２）となる。

アキュムレータ１００は固有振動数を有し、アキュムレータ１００のケーシング１への固定における支持台２００の取り付け位置は、駆動要素８の回転軸芯Ｐと、アキュムレータ１００の軸芯Ａ１とが並行となり、さらに、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動とは共振しない位置となるように設計されている。

しかし、上述したように、アキュムレータ１００の軸芯が駆動要素８の回転軸芯Ｐに対して並行ではなく傾斜した状態で、アキュムレータ１００がケーシング１に固定され、吸入管５の中心から支持位置までの距離が、Ｓ１からＳ２の長さ分だけ、幅をもつ。吸入管５の中心から支持位置までの距離が変化すると、アキュムレータ１００の共振周波数が変化することとなり、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動と共振し、騒音を発生するおそれがある。このような問題は、アキュムレータに限らず、アキュムレータと同様の構成を有する吸入マフラにおいても、同様の問題が生じるおそれがある。
特開２００１−３１７４７９号公報特開２００６−１５２９７９号公報

この発明が解決しようとする課題は、アキュムレータまたは吸入マフラのケーシングへの固定に際して、支持台によるアキュムレータまたは吸入マフラの支持高さが大きく変化し、アキュムレータが支持台への所望の支持高さに対してずれて取り付けられる結果、アキュムレータの共振周波数（固有値）が大きく変化し、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動と共振し、騒音を発生するおそれがある点である。したがって、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、アキュムレータまたは吸入マフラのケーシングへの固定に際して、アキュムレータの支持台に対する支持高さの変化を抑制することができる構造を備える、密閉型圧縮機を提供することにある。

この発明に基づいた密閉型圧縮機においては、密閉容器の内部に、圧縮要素と駆動要素とを収容し、上記密閉容器の外壁面にアキュムレータまたは吸入マフラを配置する密閉型圧縮機であって、上記密閉容器の外壁面には、上記アキュムレータまたは吸入マフラの胴部にバンド部材を巻きかけて、上記アキュムレータまたは吸入マフラを上記密閉容器の外壁面に固定するため、上記バンド部材の両端部を係合させる支持台が設けられている。

また、上記支持台は、上記密閉容器の外周面の周方向に沿って固定されるベース部と、上記ベース部の両端からそれぞれ外方に向かって延び、上記アキュムレータまたは吸入マフラの上記胴部を支持する一対の支持部と、この一対の上記支持部の上記胴部との接触部にそれぞれ設けられる突起部と、を有している。

この発明に基づいた密閉型圧縮機によれば、支持台の支持部に、アキュムレータの胴部と接触する突起部が設けられることにより、アキュムレータの胴部を常にこの突起部に当接させて支持することが可能となる。その結果、アキュムレータのケーシングへの固定に際して、アキュムレータの支持高さの変化を抑制することができる。これにより、アキュムレータの共振周波数の変化を抑制することができるため、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動との共振を抑制することが可能となる。

以下、本発明に基づいた密閉型圧縮機の各実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、本発明の特徴は、密閉容器の内部に、圧縮要素と駆動要素とを収容し、密閉容器の外壁面にアキュムレータを配置する密閉型圧縮機において、密閉容器の外壁面に、アキュムレータの胴部にバンドを巻きかけて、アキュムレータを密閉容器の外壁面に固定するため、バンドの両端部を係合させる支持台の構造にあることから、以下の説明においては、この支持台の構造について詳細に説明し、図８を用いて説明した密閉型圧縮機の構造と、同一または相当部分については、同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないこととする。

（実施の形態１）
図１から図４を参照して、実施の形態１における密閉型圧縮機の特徴的部分について説明する。なお、図１は、実施の形態１における密閉型圧縮機に採用される支持台２００Ａの構造を示す全体斜視図であり、図２は、支持台２００Ａを用いてアキュムレータ１００を固定した状態を示す平面模式図であり、図３は、側面模式図である。また、図４は、支持台２００Ａの寸法を示す図である。

この支持台２００Ａは、ベース部２０１と、このベース部２０１の両端から、それぞれベース部２０１に対して約９０°外方に向かって延びる一対の支持部２１０、２２０を有している。ベース部２０１は、ケーシング１の外周面の周方向（図中矢印Ａ方向）に沿うように、緩い湾曲状に成形されている。

また、支持部２１０は、ベース部２０１から約９０°に立ち上がる起立部２１１と、この起立部２１１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に折れ曲がる受け部２１２とを有している。受け部２１２の先端部分には、バンド部材３００の一端を係合させるための円形の係合孔２１３が設けられている。さらに、受け部２１２の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータ１００の胴部１０１との接触部となる位置に突起部２１４が設けられている。なお、図中ｈで示す高さ方向とは、支持部２１０のケーシング１の外周面の周方向に対して直交する方向となる。

反対側に位置する支持部２２０も、支持部２１０と同様に、ベース部２０１から立ち上がる起立部２２１と、この起立部２２１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に折れ曲がる受け部２２２とを有している。受け部２２２の先端部分には、バンド部材３００の他端を係合させるための矩形の係合孔２２３が設けられている。さらに、受け部２２２の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータ１００の胴部１０１との接触部となる位置に突起部２２４が設けられている。

この構造からなる支持台２００Ａを用いて、アキュムレータ１００を固定する場合には、図２に示すように、突起部２１４，２２４が、アキュムレータ１００の胴部１０１と接触することになる。これにより、図３に示すように、アキュムレータ１００の胴部１０１を常にこの突起部２１４，２２４に当接させて支持することが可能となる。その結果、アキュムレータ１００のケーシング１への固定に際して、吸入管５の中心位置から突起部２１４，２２４までの高さ寸法（Ｈ）の変化を抑制することができる。これにより、アキュムレータ１００の共振周波数の変化を抑制することができるため、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動との共振を抑制することが可能となる。なお、突起部２１４，２２４は、バンド部材３００に対して、支持部２１０，２２０のケーシング１の外周面の周方向に対して直交する方向である高さ方向（Ｚ）において、２分の１の高さ位置に位置することが好ましい。

ここで、図３および図４を参照して、支持台２００Ａの寸法、および、突起部２１４，２２４の取り付け高さ位置に基づく、好ましい突起部２１４，２２４の突出寸法（ｔ１）の算出については、以下の（式１）および（式２）を同時に満たすことが好ましい。これは、アキュムレータ１００の共振周波数（固有値）のバラツキ低減の効果を得るためには、アキュムレータ１００の傾きは、１．０°以下が好ましと考えられる。なお、本実施の形態におけるアキュムレータ１００の傾きを、１．０°以下とするための係数Ｋは（式１）および（式２）において、４．０１とする。

ｔ１＞[（Ｋ×ｃ）÷（ａ＋ｂ＋ｅ）]・・・（式１）
ｔ１＞[（Ｋ×ｄ）÷（ａ＋ｂ＋ｅ）]・・・（式２）
ａ：支持台２００Ａの高さ寸法（高さ方向はｈ）
ｂ：支持台２００Ａの下端から吸入管５の中心位置までの寸法
ｃ：支持台２００Ａの下端から突起部２１４，２２４までの寸法
ｄ：突起部２１４，２２４から支持台２００Ａの上端までの寸法
ｅ：支持台２００Ａの上端からアキュムレータ１００の入口管１０２の上端までの寸法ｔ１：突起部２１４，２２４の突出高さ
ここで、設計寸法の具体的な一例としては、次の寸法が挙げられる。ａ：３０ｍｍ、ｂ：１１０ｍｍ、ｃ：１５ｍｍ、ｄ：１５ｍｍ、ｅ：９０ｍｍ、Ｋ＝４．０１の場合には、ｔ１＞０．２６ｍｍとなる。この設計寸法においては、支持台２００Ａに対する、突起部２１４，２２４の位置は、支持台２００Ａの高さ方向（Ｚ）の、２分の１の高さ位置に設けられている。なお、上記寸法はあくまでも一例である。図４に示す平面視において、矩形形状からなる支持台２００Ａにおいては、突起部２１４，２２４の位置は、支持台２００Ａの高さ方向（Ｚ）において、同じ高さ位置に設けられることが好ましいといえる。

（実施の形態２）
次に、図５および図６を参照して、実施の形態２における密閉型圧縮機の特徴的部分について説明する。なお、図５は、実施の形態２における密閉型圧縮機に採用される支持台２００Ｂの構造を示す全体斜視図であり、図６は、支持台２００Ｂを用いてアキュムレータ１００を固定した状態を示す平面模式図である。

この支持台２００Ｂは、上記実施の形態１において説明した支持台２００Ａの変形例である。この支持台２００Ｂは、ベース部２０１と、このベース部２０１の両端から、それぞれベース部２０１に対して約１３５°外方に向かって延びる一対の支持部２３０、２４０を有している。ベース部２０１は、ケーシング１の外周面の周方向（図中矢印Ａ方向）に沿うように、緩い湾曲状に成形されている。

また、支持部２３０は、ベース部２０１から約１３５°方向に立ち上がる起立部２３１と、この起立部２３１から、折れ曲がる受け部２３２とを有している。受け部２１２の先端部分には、バンド部材３００の一端を係合させるための円形の係合孔２３３が設けられている。さらに、起立部２３１の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータ１００の胴部１０１との接触部となる位置に突起部２３４が設けられている。

反対側に位置する支持部２４０も、支持部２３０と同様に、ベース部２０１から約１３５°方向に立ち上がる起立部２４１と、この起立部２４１から、折れ曲がる受け部２４２とを有している。受け部２４２の先端部分には、バンド部材３００の他端を係合させるための矩形の係合孔２４３が設けられている。さらに、起立部２４１の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータ１００の胴部１０１との接触部となる位置に突起部２４４が設けられている。

この構造からなる支持台２００Ｂを用いて、アキュムレータ１００を固定する場合においても、図６に示すように、突起部２３４，２４４が、アキュムレータ１００の胴部１０１と接触することになる。これにより、図３に示す場合と同様に、アキュムレータ１００の胴部１０１を常にこの突起部２３４，２４４に当接させて支持することが可能となる。その結果、アキュムレータ１００のケーシング１への固定に際して、吸入管５の中心位置から突起部２３４，２４４までの高さ寸法（Ｈ）の変化を抑制することができる。

これにより、アキュムレータ１００の共振周波数の変化を抑制することができるため、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動との共振を抑制することが可能となる。なお、支持台２００Ｂの寸法、および、突起部２３４，２４４の取り付け高さ位置に基づく、好ましい突起部２３４，２４４の高さ寸法の算出については、上記実施の形態１の場合と同様である。

（実施の形態３）
次に、図７を参照して、実施の形態３における密閉型圧縮機の特徴的部分について説明する。なお、図７は、実施の形態３における密閉型圧縮機に採用される支持台２００Ｃの構造を示す全体斜視図である。

この支持台２００Ｃは、上記実施の形態１において説明した支持台２００Ａの変形例である。この支持台２００Ｃは、支持台２００Ａの構造と同様に、ベース部２０１と、このベース部２０１の両端から、それぞれベース部２０１に対して約９０°外方に向かって延びる一対の支持部２３０、２４０を有している。ベース部２０１は、ケーシング１の外周面の周方向（図中矢印Ａ方向）に沿うように、緩い湾曲状に成形されている。

また、支持部２３０は、ベース部２０１から約９０°に立ち上がる起立部２３１と、この起立部２３１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に折れ曲がる受け部２３２とを有している。受け部２３２の先端部分には、バンド部材３００の一端を係合させるための円形の係合孔２３３が設けられている。さらに、受け部２３２の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータ１００の胴部１０１との接触部となる位置に突起部２３４が設けられている。なお、図中ｈで示す高さ方向とは、支持部２１０のケーシング１の外周面の周方向に対して直交する方向となる。

反対側に位置する支持部２４０も、支持部２３０と同様に、ベース部２０１から立ち上がる起立部２４１と、この起立部２４１から、ベース部２０１からは遠ざかる方向に折れ曲がる受け部２４２とを有している。受け部２４２の先端部分には、バンド部材３００の他端を係合させるための矩形の係合凹部２４５が設けられている。さらに、受け部２４２の高さ方向（図中ｈ）のほぼ中央領域には、アキュムレータ１００の胴部１０１との接触部となる位置に突起部２４４が設けられている。

さらに、本実施の形態における支持台２００Ｃは、ベース部２０１の表面に、リブ２５１，２５２を有している。具体的には、ベース部２０１から支持部２３０および支持部２４０に至る方向（ケーシング１の外周面の周方向（図中矢印Ａ方向））に沿って延びるように、凸形状のリブ２５１，２５２が２列設けられている。

リブ２５１，２５２の本数は２列に限られず、１列の場合、または、３列以上であってもかまわない。また、リブ２５１，２５２の長さは、本実施の形態では、ベース部２０１と両側の起立部２３１、２４１とにまたがるように設けられているが、ベース部２０１のみに設ける場合、または、両側の受け部２３２，２４２にまで至るように設けることも可能である。さらに、リブ２５１，２５２の延びる方向を、図７に示す方向に対して交差する方向に設けることも可能である。また、リブ２５１，２５２の形状としても、図７に示す断面が半円の凸形状のリブに限定されるものでなく、断面が楕円形、矩形等の様々な形状の採用が可能である。また、凸形状に限定されず、凹形状に成形することも可能である。

この構造からなる支持台２００Ｃを用いて、アキュムレータ１００を固定する場合においても、図６に示すように、突起部２３４，２４４が、アキュムレータ１００の胴部１０１と接触することになる。これにより、図３に示す場合と同様に、アキュムレータ１００の胴部１０１を常にこの突起部２３４，２４４に当接させて支持することが可能となる。その結果、アキュムレータ１００のケーシング１への固定に際して、吸入管５の中心位置から突起部２３４，２４４までの高さ寸法（Ｈ）の変化を抑制することができる。

これにより、アキュムレータ１００の共振周波数の変化を抑制することができるため、密閉型圧縮機の本体から伝達する振動との共振を抑制することが可能となる。なお、支持台２００Ｃの寸法、および、突起部２３４，２４４の取り付け高さ位置に基づく、好ましい突起部２３４，２４４の高さ寸法の算出については、上記実施の形態１の場合と同様である。

また、支持台２００Ｃの形状が変形すると、アキュムレータ１００の共振周波数が変化することになるが、本実施の形態における支持台２００Ｃは、ベース部２０１に凸形状のリブを設けることにより、支持台２００Ｃの剛性を向上させている。これにより、支持台２００Ｃ自体の変形が低減され、より効果的にアキュムレータ１００の共振周波数の変化を抑制することを可能とする。

なお、上記各実施の形態において示した突起部の形状として、図１および図５には平面視において丸形状を示し、図７には平面視において四角形状を示しているが、これらの形状に限定されるものではなく、楕円形状、多角形状等、突起部を形成する形状であればどのような形状であってもかまわない。

また、上記各実施の形態における構成は、特に、近年注目を浴びている作動冷媒として、ＣＯ_２冷媒を用いる場合に有利である。ＣＯ_２冷媒は、従来の作動流体に比べてより高圧状態になりやすいことから、騒音の発生も懸念される事項であるからである。

また、上記各実施の形態においては、ケーシング１にアキュムレータ１００を固定する場合について説明したが、図８に示すように、容器および吸入管を備える点において同様の構造を有している吸入マフラを密閉型圧縮機ケーシング１に固定する場合についても同様の作用効果を得ることが可能である。ＣＯ_２冷媒を用いた密閉型圧縮機においては、ＣＯ_２の特性上、液冷媒がシステムから戻って吸入された場合にも、圧力が設計圧力を越えない為、アキュムレータを接続する必要がない場合がある。しかし、システムから直接、圧縮要素内にＣＯ_２冷媒を吸入すると、吸入脈動により騒音および振動が、増加する場合がある。その際に、吸入脈動低減の為に上述した吸入マフラが用いられる。

また、上記各実施の形態において、密閉型圧縮機の一例としては、ロータリー圧縮機、スクロール型圧縮機等が挙げられる。

以上、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。

この発明に基づいた実施の形態１における密閉型圧縮機に採用される支持台の構造を示す全体斜視図である。この発明に基づいた実施の形態１における密閉型圧縮機に採用される支持台を用いてアキュムレータを固定した状態を示す平面模式図である。この発明に基づいた実施の形態１における密閉型圧縮機に採用される支持台を用いてアキュムレータを固定した状態を示す側面模式図である。この発明に基づいた実施の形態１における密閉型圧縮機に採用される支持台の寸法を示す図である。この発明に基づいた実施の形態２における密閉型圧縮機に採用される支持台の構造を示す全体斜視図である。この発明に基づいた実施の形態２における密閉型圧縮機に採用される支持台の寸法を示す図である。この発明に基づいた実施の形態３における密閉型圧縮機に採用される支持台の構造を示す全体斜視図である。アキュムレータと吸入マフラの断面構造を示す図である。背景技術における密閉型圧縮機の一例としてロータリー圧縮機の全体構成の概略を示す図である。背景技術における密閉型圧縮機に採用される支持台の構造を示す全体斜視図である。背景技術における密閉型圧縮機に採用される支持台の支持領域を示す図である。背景技術における密閉型圧縮機の課題を示す第１の図である。背景技術における密閉型圧縮機の課題を示す第２の図である。

符号の説明

１ケーシング、１００アキュムレータ、１０１胴部、２００Ａ，２００Ｂ，２００Ｃ支持台、２０１ベース部、２１０，２２０，２３０，２４０支持部、２１１，２２１，２３１，２４１起立部、２１２，２２２，２３２，２４２受け部、２１３，２２３，２３３，２４３係合孔、２１４，２２４，２３４，２４４突起部、係合凹部２４５、リブ２５１，２５２。

Claims

密閉容器(1)の内部に、圧縮要素(7)と駆動要素(8)とを収容し、前記密閉容器(1)の外壁面にアキュムレータ(100)または吸入マフラを配置する密閉型圧縮機であって、
前記密閉容器(1)の外壁面には、前記アキュムレータ(100)または前記吸入マフラの胴部(101)にバンド部材(300)を巻きかけて、前記アキュムレータ(100)または前記吸入マフラを前記密閉容器(1)の外壁面に固定するため、前記バンド部材(300)の両端部を係合させる支持台(200A,200B)が設けられ、
前記支持台(200A,200B)は、
前記密閉容器(1)の外周面の周方向に沿って固定されるベース部(201)と、
前記ベース部(201)の両端からそれぞれ外方に向かって延び、前記アキュムレータ(100)または前記吸入マフラの前記胴部(101)を支持する一対の支持部(210,220,230,240)と、
一対の前記支持部(210,220,230,240)の前記胴部(101)との接触部にそれぞれ設けられる突起部(214,224,234,244)と、
を有する、密閉型圧縮機。
前記突起部(214,224,234,244)は、前記支持台(200A,200B)に対して、前記支持部(210,220,230,240)の前記密閉容器(1)の外周面の周方向に対して直交する方向である高さ方向(h)において、同じ高さ位置に設けられる、請求項１に記載の密閉型圧縮機。
前記突起部(214,224,234,244)は、前記バンド部材(300)に対して、前記支持部(210,220,230,240)の前記密閉容器(1)の外周面の周方向に対して直交する方向である高さ方向(Z)において、２分の１の高さ位置に設けられる、請求項１または２に記載の密閉型圧縮機。
前記ベース部(201)の表面に、リブ(251,252)を有する、請求項１から３のいずれかに記載の密閉型圧縮機。
当該密閉型圧縮機に用いられる作動流体は、ＣＯ_２冷媒である、請求項１から４のいずれかに記載の密閉型圧縮機。