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JP2009159835A - 釣竿 - Google Patents

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JP2009159835A
JP2009159835A JP2007339869A JP2007339869A JP2009159835A JP 2009159835 A JP2009159835 A JP 2009159835A JP 2007339869 A JP2007339869 A JP 2007339869A JP 2007339869 A JP2007339869 A JP 2007339869A JP 2009159835 A JP2009159835 A JP 2009159835A
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JP
Japan
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rod
tip
tip section
reinforced resin
reinforcing layer
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Pending
Application number
JP2007339869A
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English (en)
Inventor
Hisashi Tozawa
久 戸澤
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した状態で両者の継合部に割れや裂けが生じることなく、撓み性が良好な穂先竿杆を有する釣竿を提供する。
【解決手段】本発明の釣竿は、中実状の穂先竿12を管状の穂持竿15に嵌入して構成される穂先竿杆10を有し、穂先竿12と穂持竿15の継合部17を覆うように補強層を装着している。補強層は、軸長方向に対し、互いに傾斜して交差する2軸の強化繊維21A,21Bを具備した繊維強化樹脂シート20を巻回して構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、釣竿に関し、詳細には、穂先竿杆に特徴を有する釣竿に関する。
従来、釣竿の穂先竿杆として、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入し、両者を接着によって固定したものが知られている。前記穂先竿杆は、穂先竿の基端部に、穂持竿に向けて小径化するテーパ部と、テーパ部から更に穂持竿側に向けて延出する嵌入部を有しており、前記穂持竿は、その先端開口縁に、前記穂先竿のテーパ部が面接するように、先端に向けて次第に拡径するテーパ部を有している。このため、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入すると、両者のテーパ部が互いに面接して、継合された状態となる。
ところで、上記したように構成される穂先竿杆は、継合部において割れや裂けが生じないように、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているように、両者の接合部を跨ぐようにして補強層を設けることが知られている。この補強層は、強化繊維を含んだシート状の素材(繊維強化樹脂シート)で形成されており、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入して接着した後、両者の接合部に亘って巻装される。なお、前記割れとは、穂先竿を穂持竿に接合し、表面を塗装等した場合、接合端面の位置の塗膜に生じる周方向のクラック(表面領域に生じるものであって本体が割れるのではない)を意味しており、このようなクラック(割れ)は、例えば、穂先竿と穂持竿の剛性差によって、両者が湾曲した際に接合端面の部分に生じる。また、前記裂けとは、穂持竿や穂先竿の開口縁から軸方向に向かう亀裂を意味している。
特開2000−245307号 特開2001−238574号
上記した補強層は、いずれも強化繊維が軸長方向に指向されたものであるため、その補強層が巻回された位置は、軸長方向の曲げ剛性が向上して、穂先竿杆全体が、しなやかに湾曲することが阻害されてしまう。すなわち、継合部における割れや裂けは防止できるものの、曲げ剛性が向上してしまうことから、穂先竿杆が撓んだ際に部分的に直線状になる領域が生じてしまい、撓み性の面から好ましくない。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した状態で両者の継合部に割れや裂けが生じることなく、撓み性が良好な穂先竿杆を有する釣竿を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入して構成される穂先竿杆を有し、前記穂先竿と穂持竿の継合部を覆うように補強層を装着した構成において、前記補強層は、軸長方向に対し、互いに傾斜して交差する2軸の強化繊維を具備した繊維強化樹脂シートを巻回して構成されることを特徴とする。
上記した構成の釣竿によれば、穂先竿杆に巻装される補強層(繊維強化樹脂シート)により、中実状の穂先竿と管状の穂持竿との継合部に対する割れや裂けが防止される。しかも、前記補強層は、強化繊維が軸長方向に対して互いに傾斜して交差した状態となっているため、軸長方向に指向された強化繊維と比較して、補強層における軸長方向に対する曲げ剛性が低下して撓み性の向上が図れるようになる。また、強化繊維は、2軸で互いに傾斜して交差した状態に指向しているため、穂先竿杆が両方向に捩れたときの剛性の向上も図れる。
本発明によれば、中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入した状態で両者の継合部に割れや裂けが生じることなく、撓み性が良好な穂先竿杆を有する釣竿が得られる。
図1から図5は、本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、図1は全体構成を示す図、図2は穂先竿杆の構成を示す図、図3は穂先竿杆における穂先竿と穂持竿を継合した状態を示す図、図4は、穂先竿杆の継合部に巻回される補強層の構成を示す図、そして、図5は、補強層を巻装した状態の穂先竿杆を示す図である。
本実施形態の釣竿1は、元竿3、複数の中竿5、及び穂先竿杆10を備えた構成となっており、各竿は、並継式又は振り出し式によって継合されている。この場合、中竿5は無い構成であっても良いし、図1に示すように、多数本継合されていても良い。
前記元竿3及び中竿5は、繊維強化樹脂製の管状体であり、例えば、強化繊維(主に炭素繊維やガラス繊維など)に合成樹脂を含浸した、いわゆるプリプレグシートを芯金に巻回し、加熱工程を経た後、脱芯する等、定法に従って所定の寸法に形成されている。
また、釣竿1は、リールRからの釣糸を案内する外ガイドが装着されるタイプであっても良いし、そのような外ガイドが装着されず、穂先竿杆10の先端に釣糸を締結する釣糸締結具を取着した構成であっても良い。
前記穂先竿杆10は、先側となる中実状の穂先竿12と、この穂先竿12が嵌入される管状の穂持竿15によって構成される。
前記穂先竿杆10を構成する穂先竿12は、中実で柱状に形成された材料によって構成される。具体的には、例えば、剛性が低く撓み易いガラス繊維強化樹脂などの材料、或いは、ガラス繊維強化樹脂で形成される芯材(中実状芯材)に繊維強化樹脂による被覆層を設けて構成するなど、全体として中実状に構成されていれば、特定の材料に限定されることはない。
上記した材料によって形成される穂先竿12は、その後端側に、管状の穂持竿15の先端開口に嵌入される嵌入部13が形成されている。この嵌入部13は、穂持竿に向けて縮径するテーパ部13Aと、テーパ部から更に穂持竿側に向けて延出する円柱部13Bを有している。
また、前記穂先竿杆10を構成する穂持竿15は、前記中竿や元竿と同様、繊維強化樹脂製の管状体であり、例えば、強化繊維(主に炭素繊維やガラス繊維など)に合成樹脂を含浸した、いわゆるプリプレグシートを芯金に巻回し、加熱工程を経た後、脱芯する等、定法に従って所定の寸法に形成されている。
前記穂持竿15の先端部には、前記穂先竿12の嵌入部13が嵌入された状態で、前記テーパ部13Aと面接するように、先端に向けて次第に拡径するテーパ部16が形成されている。
上記した構成において、穂持竿15の先端開口に、穂先竿12の嵌入部13を嵌入し、両テーパ部13Aと16を当て付け、両者の接触面を接着することで、図3に示すように継合部17が形成される。
そして、穂先竿12と穂持竿15の継合部17には、図4に示すような構成の繊維強化樹脂シート20が巻回される。繊維強化樹脂シート20は、軸長方向において、継合部17全体を覆うような大きさであれば好ましいが、少なくとも継合部17において、穂持竿15のテーパ部16と、穂先竿12のテーパ部13Aの当て付け端縁17Aを覆うものであれば良い。また、繊維強化樹脂シート20は、継合部17において、1巻回以上されるように裁断されていれば良い。
前記繊維強化樹脂シート20は、軸長方向Xに対して、互いに傾斜して交差するように指向された2軸の強化繊維21A,21Bを合成樹脂に含浸して構成されている。この場合、指向される強化繊維21A,21Bについては、炭素繊維やガラス繊維等を用いることができ、これを織布状に構成しても良いし、一方向(傾斜方向)に引き揃えた状態で重ね合わせて構成されたものであっても良い。
そして、上記したように構成される繊維強化樹脂シート20は、継合部17を覆うように巻回され、テープによって固定した後、加熱することで焼成を行い、その後、テープを剥離し、表面処理(研磨、塗装など)を施すことで、図5に示すような補強層20Aが形成される。
このような補強層20Aは、軸長方向に対して、互いに傾斜して交差するように指向された2軸の強化繊維21A,21Bを合成樹脂に含浸して構成されたものであり、このような補強層を有する穂先竿杆10によれば、中実状の穂先竿12と管状の穂持竿15との継合部17、特に、補持竿15のテーパ部16と、穂先竿12のテーパ部13Aの当て付け端縁17A部分での割れや裂けが防止される。なお、ここでの「割れ」とは、上述したように、本体ではなく、接合端面の位置の表面領域に生じるクラックであり、このようなクラックは、例えば、穂先竿と穂持竿の剛性差によって、両者が湾曲した際に接合端面の表面部分に生じるものである。また、ここでの「裂け」とは、穂持竿や穂先竿の開口縁から軸方向に向かう亀裂である。
しかも、補強層20Aは、強化繊維が互いに傾斜して交差した状態となっているため、軸長方向に指向された強化繊維と比較して、補強層における軸長方向に対する曲げ剛性が低下して撓み性の向上が図れるようになる。
上記した構成では、補強層を構成する各強化繊維21A,21Bの軸長方向Xに対する傾斜角度θについては、小さ過ぎると曲げ剛性が高くなり過ぎて撓み性を阻害するようになり、直角(90°)に近づくと、上記した当て付け端縁17Aの部分で割れ(周方向に沿うクラック)が生じ易くなるため、30°〜70°の範囲に設定しておくことが好ましい。
また、傾斜する各強化繊維21A,21Bの傾斜方向D1,D2については、軸長方向Xに対して、同角度で傾斜するように指向されていることが好ましい。このように、交差する強化繊維の傾斜方向を軸長方向Xに対して同角度に設定することで、穂先竿杆10が両方向に捩れたときの剛性の向上が図れると共に、左右どちらの方向でも捩れ剛性は同じであるためバランスの良い穂先竿杆とすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態の形状に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、繊維強化樹脂シート20については、更に、周方向に指向した強化繊維を含んだ構成(3軸の強化繊維を含んだ構成)であっても良い。
このように、周方向に指向された強化繊維を含むことで、軸長方向の剛性を高めることなく、上記した当て付け端縁17Aにおいて、穂持竿15の開口端縁に生じる裂け(軸長方向に向かう亀裂)を効果的に抑制することが可能となる。
本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、全体構成を示す図。 穂先竿杆の構成を示す図。 穂先竿杆における穂先竿と穂持竿を継合した状態を示す図。 穂先竿杆の継合部に巻回される補強層の構成を示す図。 補強層を巻装した状態の穂先竿杆を示す図。
符号の説明
1 釣竿
10 穂先竿杆
12 穂先竿
15 穂持竿
17 継合部
20 繊維強化樹脂シート
20A 補強層
21A,21B 強化繊維

Claims (2)

  1. 中実状の穂先竿を管状の穂持竿に嵌入して構成される穂先竿杆を有し、前記穂先竿と穂持竿の継合部を覆うように補強層を装着した釣竿において、
    前記補強層は、軸長方向に対し、互いに傾斜して交差する2軸の強化繊維を具備した繊維強化樹脂シートを巻回して構成されることを特徴とする釣竿。
  2. 前記繊維強化樹脂シートは、周方向に指向する強化繊維を具備することを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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