JP2009154550A - Air-conditioning system of speed sprayer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、運転席を備えるボディ前部のキャビン部に付設して好適なスピードスプレーヤの空調システムに関する。 The present invention relates to an air conditioning system for a speed sprayer that is suitable for being attached to a cabin portion at the front of a body including a driver's seat.
従来、果樹園等の圃場で農薬散布を行うスピードスプレーヤは知られているが、特に、ボディの前部に左右方向中央位置に配した運転席を備えるキャビン部を有するとともに、このキャビン部の後方に薬液タンクを搭載してなるキャビンタイプのスピードスプレーヤも特許文献1で知られている。
Conventionally, speed sprayers for spraying agricultural chemicals in fields such as orchards are known, and in particular, there is a cabin portion with a driver's seat arranged at the center in the left-right direction at the front of the body, and behind this cabin portion.
ところで、この種のスピードスプレーヤは、通常、キャビン部の室内を空調するための空調システムを備えているが、エンジンルームはスピードスプレーヤの後部に配され、かつ視界をより広くする必要性から、キャビン部における前部の構成は、比較的シンプルであり、キャビン部の前部に、空調装置を配するための配設空間を確保することは容易でない。このため、空調装置をキャビン部の前部以外の場所に配することも多く、特許文献1には、キャビンを有するスピードスプレーヤであって、キャビン内の左右方向の中央部に設けられた運転席と、キャビン内の後部の右隅又は左隅のいずれかに配置されるとともに、キャビンの内張りと一体に形成された空調ユニット収納部内に収められた空調ユニットと、キャビンの内張りと外張りとの間の空間により形成されるとともに、空調ユニット収納部に連通された空気通路部と、キャビン上部の内張りに形成されるとともに、空気通路部に連通された空気吹出口とを備えたスピードスプレーヤが開示されている。
しかし、上述した従来のスピードスプレーヤに付設した空調システムは、次のような問題点があった。 However, the air conditioning system attached to the conventional speed sprayer described above has the following problems.
第一に、キャビンの室内に空調ユニットが配設されるため、室内空間が直接影響を受けてしまう。具体的には、室内空間にとって邪魔な存在となるため、圧迫感が大きくなり開放感が制約されるとともに、運転席からの横方向(横後方向)の視界も悪化するなど、居住性及び安全性(運転性)の低下を招く。 First, since the air conditioning unit is disposed in the cabin, the indoor space is directly affected. Specifically, because it becomes an obstacle to the interior space, the feeling of oppression increases and the feeling of opening is restricted, and the visibility in the lateral direction (lateral rearward direction) from the driver's seat also deteriorates. Cause deterioration of driving performance.
第二に、キャビン内の左側(又は右側)に片寄って配されるため、吹出口も左右方向の片寄った位置になる。特に、特許文献1の場合には、左側(又は右側)の一ケ所に設けた吹出口から運転席に向けて送風されるため、送風が運転者に直接当たるとともに、キャビン内における送風(温度分布)が片寄ることから、十分な快適性を確保できない。
Secondly, since the air outlet is arranged at the left side (or the right side) in the cabin, the air outlet is also at a position offset in the left-right direction. In particular, in the case of
第三に、フロントガラス等に対する曇り止め作用を十分に確保できない。このため、フロントガラスの曇り止めに対する別途の送風経路(送風ダクトや吹出口等)を設ける必要があり、この場合には、全体の大型化やコストアップを招くとともに、フロントガラスの有効面積(前方視界)も制限されやすい。 Third, it is not possible to ensure a sufficient anti-fogging effect on the windshield and the like. For this reason, it is necessary to provide a separate ventilation path (such as an air duct and an air outlet) for preventing the windshield from fogging. In this case, the overall size and cost are increased, and the effective area of the windshield (front) The field of view is also easily limited.
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したスピードスプレーヤの空調システムの提供を目的とするものである。 An object of the present invention is to provide an air conditioning system for a speed sprayer that solves the problems existing in the background art.
本発明は、上述した課題を解決するため、ボディ10の前部に左右方向中央位置に配した運転席3を備えるキャビン部2を有するとともに、このキャビン部2の後方に薬液タンク4を搭載してなるスピードスプレーヤMの空調システム1を構成するに際して、運転席3の後方位置に、空調装置5の室内機5iを配設するとともに、運転席3の右方位置及び左方位置に、キャビン部2の背面に配したリアパネル部6を背にして前方に向けた左右一対の吹出口7p,7qを配設し、室内機5iと吹出口7p,7qをダクト部材8により接続してなることを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, the present invention has a
この場合、発明の好適な態様により、リアパネル部6には、下部を後方へ膨出させた膨出部6sを一体形成し、この膨出部6sの内側に設けられる配設空間Scに、室内機5iを配設可能に構成することができる。また、この配設空間Scには、前上がりに傾斜する室内機5iを配設し、当該室内機5iの下方に、キャビン部2に開放可能な多目的空間部Scsを設けることができる。さらに、配設空間Scとキャビン部2間には、当該配設空間Scと当該キャビン部2を仕切るリアカバー部9を付設することができるとともに、このリアカバー部9にはエアフィルタ9fを付設することができる。一方、薬液タンク4の外面には、膨出部6sを収容する収容凹部4cを設けることができる。他方、空調装置5の室外機5oは、複数の処理ユニット5oa,5ob,5ocの組合わせにより構成し、各処理ユニット5oa,5ob,5ocを薬液タンク4の周辺における空きスペースXa,Xb,Xcに配設することができる。
In this case, according to a preferred aspect of the present invention, the
このような構成を有する本発明に係るスピードスプレーヤの空調システム1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
The speed sprayer air-
(1) 運転席3の後方位置に室内機5iを配設するとともに、キャビン部2の背面に位置するリアパネル部6を背にして前方に向けた吹出口7p,7qを配設したため、室内機5iによるキャビン部2の室内に対する悪影響、即ち、室内機5iの存在に基づく圧迫感或いは開放感の制約、更には運転席からの横方向(横後方向)の視界悪化などの悪影響を回避することができ、居住性及び安全性(運転性)を高めることができる。
(1) Since the indoor unit 5i is disposed at the rear position of the driver's
(2) キャビン部2の背面に位置するリアパネル部6を背にして前方に向けた左右一対の吹出口7p,7qを備えるため、運転者に送風が直接当たる不具合を回避できるとともに、キャビン部2の室内を均一に温調することができ、キャビン部2内の快適性を高めることができる。
(2) Since the
(3) キャビン部2の背面側から前方に向けて送風するため、温調された送風をフロントガラスに直接吹き付けることができる。したがって、フロントガラスに対する曇り止め作用を十分に確保できる。これにより、フロントガラスの曇り止めに対する別途の送風経路(送風ダクトや吹出口等)を設ける必要がないため、空調システム1全体の小型コンパクト化及び低コスト化に寄与できるとともに、フロントガラスの有効面積を大きくして前方視界をより広くすることができる。
(3) Since air is blown forward from the back side of the
(4) 好適な態様により、リアパネル部6に、下部を後方へ膨出させた膨出部6sを一体形成し、この膨出部6sの内側に設けられる配設空間Scに、室内機5iを配設可能に構成すれば、配設空間Scを設けるための別途の部材や組付工程が不要になり、更なる実施の容易化及び低コスト化に寄与できる。
(4) According to a preferred embodiment, the
(5) 好適な態様により、配設空間Scに、前上がりに傾斜する室内機5iを配設し、当該室内機5iの下方に、キャビン部2に開放可能な多目的空間部Scsを設ければ、この多目的空間部Scsを、例えば、室内機5iの吸込口を臨ませた吸気通路を形成する空間,室内機5iのメンテナンスを可能にする空間,小物や工具を収容する空間等の各種目的に利用することができる。
(5) According to a preferred embodiment, if an indoor unit 5i that is inclined upward is arranged in the arrangement space Sc, and a multipurpose space part Scs that can be opened to the
(6) 好適な態様により、配設空間Scとキャビン部2間に、当該配設空間Scと当該キャビン部2を仕切るリアカバー部9を付設するとともに、このリアカバー部9にエアフィルタ9fを付設すれば、埃等の多い環境で使用するスピードスプレーヤMにおけるキャビン部2(室内)の空気清浄を行うことができるとともに、エアフィルタ9fの交換や清掃も容易に行うことができる。
(6) According to a preferred embodiment, a
(7) 好適な態様により、空調装置5の室外機5oを、複数の処理ユニット5oa,5ob,5ocの組合わせにより構成し、各処理ユニット5oa,5ob,5ocを薬液タンク4の周辺における空きスペースXa,Xb,Xcに配設すれば、室内機5i及び室外機5oを含む空調システム1全体の合理的なレイアウトを実現することができる。
(7) According to a preferred embodiment, the outdoor unit 5o of the
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。 Next, the best embodiment according to the present invention will be given and described in detail with reference to the drawings.
最初に、本実施形態に係る空調システム1を備えるスピードスプレーヤMの概略構成について、図7を参照して説明する。
Initially, the schematic structure of the speed sprayer M provided with the
スピードスプレーヤMにおいて、20はシャーシであり、このシャーシ20の前側に、左右一対の前輪21p,21qを備えるとともに、後側に、左右一対の後輪22p…を備える。前輪21p,21q及び後輪22p…は、シャーシ20に搭載されるエンジンにより四輪駆動される。また、シャーシ20上にはボディ10を配し、ボディ10の前部をキャビン部2として構成するとともに、後部を薬液タンク4及びエンジンルーム24として構成する。さらに、エンジンルーム24の後方には、噴霧ノズルを配した噴霧機構25及び送風ファンを配した送風機構26をそれぞれ搭載する。キャビン部2は、ボディ10を構成するキャビンパネル2pにより全体が覆われるとともに、キャビン部2の右側にはヒンジ機構を介して開閉する開閉ドア27を付設する。その他、キャビン部2回りにおいて、28p,28qはバックミラーを示す。
In the speed sprayer M,
次に、本実施形態に係る空調システム1の構成について、図1〜図7を参照して具体的に説明する。
Next, the configuration of the
まず、空調システム1を付設するキャビン部2の構造について説明する。図6(図5)に、キャビン部2を覆うキャビンパネル2pを示す。キャビンパネル2pは、キャビン部2における左側に位置するサイドパネル部2pq(図1),上端に位置するルーフパネル部2pu,前側に位置するフロントパネル部2pf及び背面に位置するリアパネル部6を有し、キャビンパネル2pはこれらを合成樹脂等により一体化した基本構成を備える。そして、リアパネル部6には、下部中央を後方へ膨出させた膨出部6sを一体形成する。この膨出部6sは、上面部6su,下面部6sd,左右側面部及び背面部を有しており、特に、上面部6suは、図6に示すように、前上がりに傾斜させて形成する。このような膨出部6sを形成すれば、この膨出部6sの内部(内側)に配設空間Scを設けることができ、この配設空間Scに、後述する室内機5iを配設することができる。なお、膨出部6sをリアパネル部6に一体形成すれば、配設空間Scを設けるための別途の部材や組付工程が不要になり、更なる実施の容易化及び低コスト化に寄与できる利点がある。
First, the structure of the
一方、キャビンパネル2pをシャーシ20上に組付ける際には、図2に示すように、薬液タンク4の前面に隣接させる。このため、薬液タンク4の前端には、膨出部6sを収容できる収容凹部4cを設ける。なお、薬液タンク4に、このような収容凹部4cを設けることにより、薬液タンク4の内部には、上面部6suに対応する傾斜面が設けられるため、薬剤の滞留や沈殿防止が図られ、薬液タンク4の内部における撹拌性能がより高められる利点がある。
On the other hand, when the
他方、キャビン部2の内部には、図3に示すように、左右一対のタイヤハウス部31p,31qを有し、このタイヤハウス部31p,31qにより左右一対の前輪21p,21qが覆われる。また、タイヤハウス部31pと31q間、即ち、キャビン部2の左右方向中央位置には運転席3を設置するとともに、運転席3の前方には、ダッシュボード32及び操舵ハンドル33が配される。なお、サイドパネル部2pq,フロントパネル部2pf,リアパネル部6及び開閉ドア27には、それぞれサイドウィンドウ2qw,フロントウィンドウ2fw,リアウィンドウ6w及びドアウィンドウ27wが付設されている。
On the other hand, as shown in FIG. 3, the
そして、このような構成を有するキャビン部2に、本実施形態に係る空調システム1を設置する。空調システム1は、空調源として、室内機5i及び室外機5oからなる空調装置5(図4)を備える。
And the air-
まず、室内機5iは、膨出部6s内部の配設空間Scに配設する。この場合、室内機5iは、図2に示すように、取付ブラケット13を用いて、膨出部6sの上面部6su下面に取付ける。これにより、室内機5iは、運転席3の後方位置に配される。また、室内機5iは、配設空間Scの内部において、前上がりに傾斜した態様となるため、室内機5iの下方には、キャビン部2に開放可能な多目的空間部Scsが設けられる。したがって、この多目的空間部Scsは、図2に示すように、室内機5iの下面に開口する吸込口を臨ませた吸気通路を形成する空間,室内機5iのメンテナンスを可能にする空間,トレイ14等を設置して小物や工具を収容する空間等、各種目的に利用することができる。
First, the indoor unit 5i is arranged in the arrangement space Sc inside the bulging portion 6s. In this case, the indoor unit 5i is attached to the lower surface of the upper surface portion 6su of the bulging portion 6s using the mounting
一方、配設空間Sc(膨出部6s)の前面には、図2に示すように、リアカバー部9を付設する。これにより、配設空間Scとキャビン部2間がリアカバー部9により仕切られる。この際、リアパネル部6とリアカバー部9間には、後述する吹出口7p,7q及びダクト部材8を配設するための配設空間を確保する。また、リアカバー部9にはエアフィルタ9fを付設する。この場合、リアカバー部9に開口部を設け、この開口部を閉塞するエアフィルタ9fを着脱可能に付設する。このようなエアフィルタ9fを付設することにより、埃等の多い環境で使用するスピードスプレーヤMにおけるキャビン部2(室内)の空気清浄を行うことができるとともに、エアフィルタ9fの交換や清掃も容易に行うことができる利点がある。
On the other hand, as shown in FIG. 2, a
さらに、リアカバー部9とリアパネル部6間には、左右一対の吹出口7p,7qを配設する。この吹出口7p,7qは、リアカバー部9に形成した開口部を通してキャビン部2の室内に臨ませる。したがって、吹出口7pと7qは、それぞれ運転席3の右方位置と左方位置に配されるとともに、リアパネル部6を背にして前方に向けて配される。また、各吹出口7p,7qと室内機5iの吐出口はダクト部材8により接続する。ダクト部材8には、伸縮性及びフレキシブル性を有する蛇腹ホース15p,15q及びT形送風路を有する継手部材16を用いる。この場合、図1〜図3に示すように、継手部材16の中間位置に開口する流入口を、室内機5iの吐出口に接続するとともに、継手部材16の両端に開口した左右一対の流出口を、それぞれ蛇腹ホース15p,15qを介して各吹出口7p,7qに接続する。
Further, a pair of left and
以上が、室内機5i側の設置構成となる。他方、室外機5oは、複数の処理ユニット5oa,5ob,5ocの組合わせにより構成し、各処理ユニット5oa,5ob,5ocを、薬液タンク4の周辺における空きスペースXa,Xb,Xcに配設する。室外機5oは、図4に示すように、処理ユニットとして、コンプレッサ5oa,コンデンサ5ob,レシーバ5ocを備える。したがって、コンプレッサ5oaとレシーバ5ocは、エンジンルーム24内の空きスペースXa,Xcに配設する。また、コンデンサ5obは、空冷の必要があるため、エンジンルーム24内には配設せず、薬液タンク4の下方に位置するシャーシ20の側面に配設する。
The above is the installation configuration on the indoor unit 5i side. On the other hand, the outdoor unit 5o is configured by a combination of a plurality of processing units 5oa, 5ob, 5oc, and the processing units 5oa, 5ob, 5oc are arranged in empty spaces Xa, Xb, Xc around the
そして、コンプレッサ5oa→コンデンサ5ob→レシーバ5oc→室内機5i(熱交換器)→コンプレッサ5oaの経路で冷媒が循環するように配管接続して冷凍サイクルC(空調装置5)を構成する。このように、室外機5oを、複数の処理ユニット(5oa,5ob,5oc)となるコンプレッサ5oa,コンデンサ5ob,レシーバ5ocの組合わせにより構成し、それぞれ薬液タンク4の周辺における空きスペースXa,Xb,Xcに配設すれば、室内機5i及び室外機5oを含む空調システム1全体の合理的なレイアウトを実現できる利点がある。
And it connects by piping so that a refrigerant | coolant may circulate through the path | route of compressor 5oa-> condenser 5ob-> receiver 5oc-> indoor unit 5i (heat exchanger)-> compressor 5oa, and comprises the refrigerating cycle C (air conditioner 5). In this way, the outdoor unit 5o is configured by a combination of a compressor 5oa, a condenser 5ob, and a receiver 5oc that are a plurality of processing units (5oa, 5ob, 5oc), and the empty spaces Xa, Xb, If it arrange | positions to Xc, there exists an advantage which can implement | achieve the rational layout of the whole
次に、本実施形態に係る空調システム1の作用及び効果について、各図を参照して説明する。
Next, the operation and effect of the
まず、室内機5iは、運転席3の後方位置であって、キャビン部2を構成するリアパネル部6から後方へ膨出させた膨出部6sにより仕切られる配設空間Scに設置したため、室内機5iによるキャビン部2の室内に対する悪影響が回避される。したがって、室内機5iの存在に基づく圧迫感或いは開放感の制約、更には運転席からの横方向(横後方向)の視界悪化などの悪影響が回避され、居住性及び安全性(運転性)が高められる。
First, since the indoor unit 5i is installed in the arrangement space Sc that is a rear position of the driver's
一方、吹出口7p,7qは、運転席3の右方位置及び左方位置に配するとともに、リアパネル部6を背にして前方に向けて配設したため、使用時(作動時)には、図1及び図2に示す点線矢印Fw方向に送風が行われる。即ち、運転席3に着座した運転者Hdに対して、後方から運転者Hdの右側方及び左側方を通って前方に送風され、運転者Hdに送風が直接当たる不具合が回避される。また、右側方及び左側方において均等な送風が行われるため、キャビン部2の室内は均一に温調され、もって、キャビン部2内の快適性が高められる。
On the other hand, the
しかも、キャビン部2の背面側から前方に向けて送風が行われるため、温調された送風がフロントガラス2fwに直接吹き付けられ、これにより、フロントガラス2fwに対する曇り止め作用が十分に確保される。したがって、フロントガラス2fwの曇り止めに対する別途の送風経路、即ち、送風ダクトや吹出口等を設ける必要がないため、空調システム1全体の小型コンパクト化及び低コスト化に寄与できるとともに、フロントガラス2fwの有効面積を大きくして前方視界をより広くすることができる。
In addition, since the air is blown forward from the back side of the
他方、室外機5oは、前述したように、複数の処理ユニット、即ち、コンプレッサ5oa,コンデンサ5ob,レシーバ5ocの組合わせにより構成するとともに、薬液タンク4の周辺における空きスペースXa,Xb,Xcにそれぞれ配設するようにしたため、室内機5i及び室外機5oを含む空調システム1全体の合理的なレイアウトを行うことができる。
On the other hand, as described above, the outdoor unit 5o is configured by a combination of a plurality of processing units, that is, a compressor 5oa, a condenser 5ob, and a receiver 5oc, and is disposed in empty spaces Xa, Xb, and Xc around the
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。 Although the best embodiment has been described in detail above, the present invention is not limited to such an embodiment, and the scope of the present invention is not deviated from the gist of the present invention in the detailed configuration, shape, material, quantity, and the like. It can be changed, added, or deleted arbitrarily.
例えば、キャビン部2の後方に搭載する薬液タンク4は、キャビン部2の後方に隣接さする場合を示したが、キャビン部2の後方の離れた位置に搭載してもよいし、キャビン部2と薬液タンク4間にエンジンルーム24が配置されるようなレイアウト構成であってもよい。また、室内機5iは、左右方向中央位置に配した場合を示したが、ある程度左右に片寄った位置に配する場合を排除するものではない。一方、左右一対の吹出口7p,7qを例示したが、この吹出口7p,7qを基本として他の吹出口を他の位置に追加設置する場合を排除するものではない。また、膨出部6sは、リアパネル6に一体形成した場合を示したが、別途の部材を結合して構成する場合を排除するものではない。さらに、リアカバー部9に付設するエアフィルタ9fは、リアカバー部9自体をエアフィルタ9fとして構成し、リアカバー部9自体をリアパネル6に対して着脱可能に構成してもよいし、リアカバー部9を網部材等により形成してエアフィルタ9fを用いない場合を排除するものではない。他方、室外機5oは、複数の処理ユニット5oa,5ob,5ocの組合わせにより構成した場合を示したが、別途のケーシングの内部に収容して一体化構成する場合を排除するものではない。
For example, although the chemical |
1:空調システム,2:キャビン部,3:運転席,4:薬液タンク,4c:収容凹部,5:空調装置,5i:室内機,5o:室外機,5oa:処理ユニット,5ob:処理ユニット,5oc:処理ユニット,6:リアパネル部,6s:膨出部,6cs:多目的空間部,7p:吹出口,7q:吹出口,8:ダクト部材,9:リアカバー部,9f:エアフィルタ,10:ボディ,M:スピードスプレーヤ,Sc:配設空間,Xa:空きスペース,Xb:空きスペース,Xc:空きスペース DESCRIPTION OF SYMBOLS 1: Air conditioning system, 2: Cabin part, 3: Driver's seat, 4: Chemical solution tank, 4c: Containment recessed part, 5: Air conditioning apparatus, 5i: Indoor unit, 5o: Outdoor unit, 5oa: Processing unit, 5ob: Processing unit, 5oc: treatment unit, 6: rear panel section, 6s: bulging section, 6cs: multipurpose space section, 7p: outlet, 7q: outlet, 8: duct member, 9: rear cover section, 9f: air filter, 10: body , M: Speed sprayer, Sc: Installation space, Xa: Empty space, Xb: Empty space, Xc: Empty space
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