JP2009148934A - 樹脂封止金型および当該樹脂封止金型の使用方法 - Google Patents
樹脂封止金型および当該樹脂封止金型の使用方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009148934A JP2009148934A JP2007327348A JP2007327348A JP2009148934A JP 2009148934 A JP2009148934 A JP 2009148934A JP 2007327348 A JP2007327348 A JP 2007327348A JP 2007327348 A JP2007327348 A JP 2007327348A JP 2009148934 A JP2009148934 A JP 2009148934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead frame
- mold
- resin
- eject
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
【課題】樹脂封止後のリードフレームを、決まられた水平方向の位置を維持したままでリフトすることを可能とし、搬送機構によって迅速且つ正確な把持を可能とする。
【解決手段】半導体チップ152が搭載されたリードフレーム150をクランプした上で、当該リードフレーム150の一部を樹脂160にて封止するための樹脂封止金型100であって、樹脂封止後のリードフレーム150を金型表面から離型するためのエジェクトピン120、122、126と、金型に対するリードフレーム150の水平方向の位置を確定するリードフレーム位置決めピン124と、を備え、離型する際に、リードフレーム位置決めピン124を、エジェクトピン120、122、126と連動してエジェクトピン120、122、126の突出(移動)する方向と同じ方向に突出(移動)させる。
【選択図】図2
【解決手段】半導体チップ152が搭載されたリードフレーム150をクランプした上で、当該リードフレーム150の一部を樹脂160にて封止するための樹脂封止金型100であって、樹脂封止後のリードフレーム150を金型表面から離型するためのエジェクトピン120、122、126と、金型に対するリードフレーム150の水平方向の位置を確定するリードフレーム位置決めピン124と、を備え、離型する際に、リードフレーム位置決めピン124を、エジェクトピン120、122、126と連動してエジェクトピン120、122、126の突出(移動)する方向と同じ方向に突出(移動)させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体チップを樹脂にて封止する樹脂封止の技術分野に関する。
半導体製品はそのままでは外部環境の影響を受け易いため、リードフレームなどの被成形品上に搭載された後、熱硬化性樹脂等によって樹脂封止が行われる。
この樹脂封止は、例えば、対向する2つの金型にてリードフレームをクランプし、当該クランプした状態にて溶融した樹脂を搭載される半導体製品の周囲へと流し込むことによって行われる。
このような樹脂封止に用いられる金型(装置)として特許文献1に記載されている樹脂封止金型(樹脂封止装置)が公知である。樹脂封止後のリードフレームは、その性質上、金型表面に密着する場合がある。特許文献1に記載されている樹脂封止金型(樹脂封止装置)では、所定のタイミングで金型内からキャビティ側に突出(移動)可能なエジェクトピン(エジェクトピン)を備えており、樹脂封止後のリードフレームを金型表面から離型させるにあたり当該エジェクトピンを突出(移動)させてリードフレームを金型から離型させている。
また、離型されたリードフレームは、別途備わる搬送機構によって金型内から次工程へと搬送される。
発明者は、上記のようにエジェクトピンにより離型したリードフレーム(樹脂封止後の被成形品:成形品)を搬送機構により保持して搬送する際に、当該エジェクトピンによってリードフレームをリフトした状態のままで搬送機構により搬送させるという着想を得た。即ち発明者は、図4に示しているように、樹脂封止後のリードフレーム50(半導体チップ52が搭載されている)をエジェクトピン(ランナ用エジェクトピン20、キャビティ用エジェクトピン22、リードフレーム用エジェクトピン25)にてリフトした状態(図4(B)参照)でチャック機構80などの搬送機構によって把持する方が、離型後のリードフレーム50が金型表面上に載置されている状態(エジェクトピンによる離型後に、ピンが金型内に収納されることによって載置された状態)のままチャック機構80により把持するよりも容易に把持できるという着想である。
しかしながら、当該リフトによってチャック機構80によるリードフレームの把持自体は容易となるものの、当該リフトによって、リードフレームの水平方向の位置(金型に対する位置)にズレが発生し、ときにチャック機構80による把持が困難となることがあるという問題が生じた。
即ち、リードフレームは、例えばリードフレームの四隅に「穴(位置決め穴)」が形成されており、当該穴に対して金型表面上に形成された位置決めピン等の「位置決め機構」によって水平方向の位置が確定されている。しかしながらエジェクトピンによるリフトによって当位置決めピンによる位置の規制から外れ、プレス等の振動によってリードフレームの位置にズレが発生するというメカニズムである。なお、位置決めピンの長さを、エジェクトピンのリフトによっても抜け切らない程度にまで長くするという手法により同様の効果が期待できるが、このような手法ではリードフレームのセッティング(リードフレームの金型表面へのセッティング)そのものが困難となるため望ましくない。
本発明はかかる問題点を解決するべくなされたものであって、樹脂封止後のリードフレームを、決まられた水平方向の位置を維持したままでリフトすることを可能とし、搬送機構によって迅速且つ正確な把持を可能とすることをその課題とするものである。
本発明は、半導体チップが搭載された被成形品をクランプした上で、当該被成形品の一部を樹脂にて封止するための樹脂封止金型であって、樹脂封止後の前記被成形品を金型表面から離型するためのエジェクトピンと、当該金型に対する前記被成形品の水平方向の位置を確定する位置決め機構と、を備え、離型する際に、前記位置決め機構が、前記エジェクトピンと連動して前記エジェクトピンの突出(移動)する方向と同じ方向に突出(移動)させることにより、上記課題を解決するものである。
即ち、エジェクトピンの突出(移動)によってリードフレーム(樹脂封止後の被成形品)がリフトした場合でも、リードフレームの位置決め機構も連動して突出(移動)するため、例えば振動等が生じてもリードフレームの位置ズレが発生することを効果的に防止することが可能となっている。更に、リードフレームはエジェクトピンによってリフトされた状態にある為、搬送機構が容易に把持することが可能である。
また、前記位置決め機構が、前記被成形品の一部を貫通する位置決めピンとすれば、簡易な構造で効果的にリードフレームの位置を規制することが可能となる。
また、前記位置決め機構が、前記エジェクトピンと共通の機構によって突出(移動)するような構成を採用すれば、別途異なる機構(突出(移動)のための機構)を構成する必要がなく、低コストで実現することができる。即ち、例えば図4にて示したリードフレーム用エジェクトピン25をそのまま利用し、当該ピンの先端を突起させる等により実現することが可能となる。
また、前記位置決め機構が、前記エジェクトピンと別の機構によって突出(移動)する構成とすれば、エジェクトピンと位置決め機構との「突出(移動)タイミング」や「突出量(移動量)」の微調整が容易となる。
また本発明は見方を変えると、半導体チップが搭載された被成形品をクランプした上で、当該被成形品の一部を樹脂にて封止するための樹脂封止金型の使用方法であって、樹脂封止後の前記被成形品を金型表面から離型するためにエジェクトピンを突出(移動)させる工程と、当該エジェクトピンの移動と連動して、当該金型に対する前記被成形品の水平方向の位置を確定する位置決めピンを(例えば同時に)突出(移動)させる工程と、を含むことを特徴とする樹脂封止金型の使用方法として捉えることも可能である。
本発明を適用することにより、搬送機構による把持不良を防止できる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例を示す樹脂封止金型100の平面図である。図2は、本発明の実施形態の一例を示す樹脂封止金型100の側断面図(図1における矢示II-II線)である。図3は、エジェクトピンによる樹脂封止後の被成形品のエジェクト状態を模式的に示した図である。
<樹脂封止金型の構造>
本発明に係る樹脂封止金型100は、上型(図示していない)と下型101とで構成されている。この上型と下型101は、図示せぬプレス機構によって所定のタイミングで互いに当接・離間することが可能とされている。また、この樹脂封止金型100は樹脂封止装置内に設置されている。樹脂封止装置には、別途、樹脂封止前のリードフレーム(被成形品)等を供給するための被成形品供給機構、封止材料としての樹脂を供給するための樹脂供給機構、これらリードフレームや樹脂の金型内への搬送および樹脂封止後のリードフレームを金型から搬出するための搬送機構、樹脂封止後のリードフレーム(成形品)をゲートブレイクするためのゲートブレイク機構、ゲートブレイク後のリードフレームを収容する成形品収容機構等が備わっている。
本発明に係る樹脂封止金型100は、上型(図示していない)と下型101とで構成されている。この上型と下型101は、図示せぬプレス機構によって所定のタイミングで互いに当接・離間することが可能とされている。また、この樹脂封止金型100は樹脂封止装置内に設置されている。樹脂封止装置には、別途、樹脂封止前のリードフレーム(被成形品)等を供給するための被成形品供給機構、封止材料としての樹脂を供給するための樹脂供給機構、これらリードフレームや樹脂の金型内への搬送および樹脂封止後のリードフレームを金型から搬出するための搬送機構、樹脂封止後のリードフレーム(成形品)をゲートブレイクするためのゲートブレイク機構、ゲートブレイク後のリードフレームを収容する成形品収容機構等が備わっている。
図1および図2においては、この樹脂封止金型100を構成する上型と下型101のうち、下型101のみを図示している。
下型101は、主に、主プレート102と当該主プレート102に垂設された枠体106とから構成されている。主プレート102の上面略中央部には、凹部102Aが設けられており、当該凹部102Aにキャビティプレート104が嵌合している。このキャビティプレート104は、封止しようとするリードフレームの種類や半導体チップの種類等に応じて適宜取り替えることが可能とされている。即ち、当該キャビティプレート104を適宜取り替えることによって、封止しようとするリードフレームの種類や半導体チップの種類に応じたキャビティ134の形状を選択することが可能となっている。このキャビティプレート104には、主プレート102の長手方向に沿って、複数のキャビティ134が2列に配置されている。またこの2列のキャビティ134の間の位置に、ポット130が複数形成されている。このポット130は、夫々が2つのキャビティ134に対応している。また、このポット130の周囲には図示せぬヒータが設けられており、当該ポット130内の樹脂を溶融することが可能とされている。溶融した樹脂は、プランジャ131(図1および図2において示していない、図3参照)にて押し出されることとなる。またこのポット130と各キャビティ134との間にはランナ132が形成されており、ポット130内から押し出された樹脂が、当該ランナ132を介してそれぞれのキャビティ134へと流入可能に構成されている。
主プレート102の下側且つ枠体106の内側には、補助プレート105が設けられている。更にこの補助プレート105の下側に、ボルト114を介してエジェクトプレート108が連結している。補助プレート105とエジェクトプレート108との連結は、バネ112を介している。その結果エジェクトプレート108は、主プレート102に対して上下に動くことが可能である。エジェクトプレート108は、下側に位置する第1エジェクトプレート109と、上側に位置する第2エジェクトプレート110とがボルト114によって連結された構成とされている。なお、エジェクトプレート108の主プレート102に対する上下動は、リフト機構140(図2参照)によって実現される。また、バネ112は、図1にて示しているように複数配置されている。
平面視略四角形状の各キャビティ134には、当該キャビティ134の略四隅にそれぞれ4つのキャビティ用エジェクトピン122が配置されている。このキャビティ用エジェクトピン122の先端面は、バネ112によってエジェクトプレート108が主プレート102から最大限離間した状態でキャビティ134の表面(キャビティ134の底面)と一致する構成とされている。また各ランナ132には、夫々2本のランナ用エジェクトピン120が配置されている。このランナ用エジェクトピン120においても、その先端面が、エジェクトプレート108がバネ112によって主プレート102から最大限に離間した状態で、ランナ132の表面(ランナ132の底面)と一致するように構成されている。
また、図1にて示す符号126はリードフレーム用エジェクトピンであり、上記ランナ用エジェクトピン120およびキャビティ用エジェクトピン122と同様に、バネ112によってエジェクトプレート108が主プレート102から最大限に離間した状態で、リードフレーム用エジェクトピン126の先端面がキャビティプレート104の表面と一致するように構成されている。
一方、符号124として示したリードフレーム位置決めピン124は、バネ112によってエジェクトプレート108が主プレート102から最大限に離間した状態にあっても、金型表面、即ちキャビティプレート104の表面にその一部が突出(移動)する構成とされている。即ち、当該リードフレーム位置決めピン124が、下型101の表面に配置されるリードフレーム(図示しない)に設けられた「位置決め穴」に嵌合することによってリードフレームの位置(金型に対する水平方向の位置)を規制することが可能とされている(位置決め機構)。
前述した各種ピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム位置決めピン124、リードフレーム用エジェクトピン126)は、全てエジェクトプレート108に固定されており、当該エジェクトプレート108の動きに伴って金型表面(図2においては上方向)に突出(移動)することが可能とされている。
<樹脂封止金型の作用>
プレス機構によって上型と下金型101とが離間された状態で、樹脂封止前のリードフレームを供給するための被成形品供給機構から供給されたリードフレーム150および封止材料としての樹脂を供給する樹脂供給機構から供給された樹脂160が、当該樹脂封止金型100へと搬送される。リードフレーム150は搬送機構によって下型101の表面に載置される。このとき、リードフレームに設けられている「位置決め穴」150A(図3参照)が、リードフレーム位置決めピン124に嵌合する形で位置が決定される。一方、封止材料としての樹脂160は、それぞれのポット130内へと供給される。その後搬送機構が金型間から退避した後、プレス機構によって上金型と下金型101とが当接しリードフレーム150をクランプする。同時に、ポット130に供給された樹脂160は、図示せぬヒータの作用によって溶融される。
プレス機構によって上型と下金型101とが離間された状態で、樹脂封止前のリードフレームを供給するための被成形品供給機構から供給されたリードフレーム150および封止材料としての樹脂を供給する樹脂供給機構から供給された樹脂160が、当該樹脂封止金型100へと搬送される。リードフレーム150は搬送機構によって下型101の表面に載置される。このとき、リードフレームに設けられている「位置決め穴」150A(図3参照)が、リードフレーム位置決めピン124に嵌合する形で位置が決定される。一方、封止材料としての樹脂160は、それぞれのポット130内へと供給される。その後搬送機構が金型間から退避した後、プレス機構によって上金型と下金型101とが当接しリードフレーム150をクランプする。同時に、ポット130に供給された樹脂160は、図示せぬヒータの作用によって溶融される。
上金型と下金型101によってリードフレーム150がクランプされた後、ポット130内にて溶融した樹脂160が、プランジャ131によって押圧され当該溶融した樹脂160がランナ132を介して各キャビティ134へと流入する。それぞれのキャビティ134に樹脂160が充填されたタイミングで、プランジャ131の押圧が停止され、樹脂が硬化するまで暫時待機する。
流入した樹脂160が硬化したタイミングを見計らって、プレス機構によって上金型と下金型101とが離間される。このとき、例えば上金型の表面にも複数のエジェクトピンを設け、プレス機構による離間のタイミングと同調して当該上金型に備わるエジェクトピンを突出(移動)させるような構成を採用してもよい。
一方、樹脂封止後のリードフレーム150は、充填された樹脂の存在によって下金型101の表面に密着している。即ち、キャビティ134に充填された樹脂160やランナ132に残存している樹脂160が金型表面に密着することによってリードフレーム150全体が下金型101の表面に密着している。そのため各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)を金型表面へと突出(移動)させる。この動作により樹脂封止後のリードフレーム150全体を無理なく離型させることが可能となっている。
これら各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)の突出(移動)は、リフト機構140によって第1エジェクトプレート109の底面が押し上げられることによって行われる。即ち、リフト機構140がエジェクトプレート108を押上げることによって、エジェクトプレート108がバネ112の力に打ち勝って主プレート102側へと移動し、各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)が同時に同じタイミングで同じ量だけ吐出する。その結果、図3Bにて示したように、樹脂封止後のリードフレーム150は、各エジェクトピン120、122、126に支持された状態でリフトされる。
このとき、本実施形態においてはリードフレーム150の水平方向の位置を決めているリードフレーム位置決めピン124においても、各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)と同じタイミングで同じ量だけ突出(移動)するため、リードフレーム150のリフトによって当該リードフレーム位置決めピン124による位置決め作用が失われることはない。即ち、リードフレーム150がリフトされた状態においても、位置決め穴150Aにリードフレーム位置決めピン124が嵌合している状態を維持することが可能となっている。その結果、リードフレーム150を正確に位置決め(水平方向に位置決め)したままの状態で、リフトさせることが可能となっている。これによりチャック機構(搬送機構)180によって樹脂封止後のリードフレームを把持して搬送する際に、チャック機構180が正確且つ容易に当該リードフレーム150を把持することが可能となっている。
なお上記説明した実施形態においては、各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)と、リードフレームの水平方向の位置を定めるためのリードフレーム位置決めピン124とが共通のリフト機構140によって突出(移動)する構成とされていた。このような構成とすることによって、別途リードフレーム位置決めピン124を突出(移動)させるための機構を備える必要がなく簡易な構成で金型を構成できるというメリットがある。例えば、図4にて示したリードフレーム用エジェクトピン25をそのまま利用する形で当該リードフレーム用エジェクトピン25の先端を突起させ、当該突起をリードフレーム位置決めに利用するような構成とすれば、最小限の構成の変更で本発明の効果を発揮することが可能となる。
勿論、各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)とリードフレーム位置決めピン124とがそれぞれ別の機構によって突出(移動)されるような構成を採用することも可能である。そのような構成とすれば、各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)のエジェクトタイミングおよびエジェクト量とリードフレーム位置決めピン124のエジェクトタイミングおよびエジェクト量との微調整が容易となる。例えば、リードフレームの種類等によって最適なタイミングや突出量(移動量)を調整することが可能となる。
このように、樹脂封止金型100を使用して樹脂封止を行なう場合には。樹脂封止後のリードフレーム150を金型表面から離型するために各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)を突出(移動)させる工程と、当該各エジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)の突出(移動)と連動して、金型に対するリードフレーム位置決めピン124を、(例えば同時に)突出(移動)させる工程と、が含まれている。
なお、上記説明した実施形態においては複数種類のエジェクトピン(ランナ用エジェクトピン120、キャビティ用エジェクトピン122、リードフレーム用エジェクトピン126)が設けられているが、このこと自体は本発明にとって必須の構成要素とはならない。例えばキャビティ用エジェクトピン122しか存在しない場合でも、当該キャビティ用エジェクトピン122とリードフレーム位置決めピン124とが連動して突出(移動)すれば本発明の効果を発揮することが可能である。
また、上記実施形態においては、所謂「トランスファ型」の樹脂封止金型を例に説明しているが、本発明の適用はこの形式の樹脂封止金型に限定されるものではない。
本発明は、半導体チップを搭載した被成形品を樹脂にて封止する樹脂封止装置に使用する金型として好適である。
100…樹脂封止金型
101…下金型
102…主プレート
104…キャビティプレート
105…補助プレート
106…枠体
108…エジェクトプレート
109…第1エジェクトプレート
110…第2エジェクトプレート
112…バネ
114、115…ボルト
120…ランナ用エジェクトピン
122…キャビティ用エジェクトピン
124…リードフレーム位置決めピン
126…リードフレームエジェクトピン
130…ポット
131…プランジャ
132…ランナ
134…キャビティ
140…リフト機構
150…リードフレーム
150A…位置決め穴
152…半導体チップ
160…樹脂
180…チャック機構
101…下金型
102…主プレート
104…キャビティプレート
105…補助プレート
106…枠体
108…エジェクトプレート
109…第1エジェクトプレート
110…第2エジェクトプレート
112…バネ
114、115…ボルト
120…ランナ用エジェクトピン
122…キャビティ用エジェクトピン
124…リードフレーム位置決めピン
126…リードフレームエジェクトピン
130…ポット
131…プランジャ
132…ランナ
134…キャビティ
140…リフト機構
150…リードフレーム
150A…位置決め穴
152…半導体チップ
160…樹脂
180…チャック機構
Claims (6)
- 半導体チップが搭載された被成形品をクランプした上で、当該被成形品の一部を樹脂にて封止するための樹脂封止金型であって、
樹脂封止後の前記被成形品を金型表面から離型するためのエジェクトピンと、
当該金型に対する前記被成形品の水平方向の位置を確定する位置決め機構と、を備え、
離型する際に、前記位置決め機構が、前記エジェクトピンと連動して前記エジェクトピンの移動する方向と同じ方向に移動する
ことを特徴とする樹脂封止金型。 - 請求項1において、
前記位置決め機構が、前記被成形品の一部を貫通する位置決めピンである
ことを特徴とする樹脂封止金型。 - 請求項1または2において、
前記位置決め機構が、前記エジェクトピンと共通の機構によって移動する
ことを特徴とする樹脂封止金型。 - 請求項2において、
前記位置決め機構が、前記エジェクトピンと別の機構によって移動する
ことを特徴とする樹脂封止金型。 - 半導体チップが搭載された被成形品をクランプした上で、当該被成形品の一部を樹脂にて封止するための樹脂封止金型の使用方法であって、
樹脂封止後の前記被成形品を金型表面から離型するためにエジェクトピンを移動させる工程と、
当該エジェクトピンの移動と連動して、当該金型に対する前記被成形品の水平方向の位置を確定する位置決めピンを移動させる工程と、を含む
ことを特徴とする樹脂封止金型の使用方法。 - 請求項5において、
前記エジェクトピンと前記位置決めピンとが、同時に移動する
ことを特徴とする樹脂封止金型の使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007327348A JP2009148934A (ja) | 2007-12-19 | 2007-12-19 | 樹脂封止金型および当該樹脂封止金型の使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007327348A JP2009148934A (ja) | 2007-12-19 | 2007-12-19 | 樹脂封止金型および当該樹脂封止金型の使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009148934A true JP2009148934A (ja) | 2009-07-09 |
Family
ID=40918703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007327348A Pending JP2009148934A (ja) | 2007-12-19 | 2007-12-19 | 樹脂封止金型および当該樹脂封止金型の使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009148934A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015188006A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-29 | エムテックスマツムラ株式会社 | 中空パッケージの製造方法および中空パッケージ |
CN108789970A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-13 | 奥克斯空调股份有限公司 | 模仁结构及模具 |
CN109049563A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-12-21 | 珠海格力精密模具有限公司 | 顶出机构及具有其的注塑机 |
-
2007
- 2007-12-19 JP JP2007327348A patent/JP2009148934A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015188006A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-29 | エムテックスマツムラ株式会社 | 中空パッケージの製造方法および中空パッケージ |
CN108789970A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-13 | 奥克斯空调股份有限公司 | 模仁结构及模具 |
CN108789970B (zh) * | 2018-07-25 | 2023-09-19 | 奥克斯空调股份有限公司 | 模仁结构及模具 |
CN109049563A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-12-21 | 珠海格力精密模具有限公司 | 顶出机构及具有其的注塑机 |
CN109049563B (zh) * | 2018-08-31 | 2023-10-03 | 珠海格力精密模具有限公司 | 顶出机构及具有其的注塑机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101643451B1 (ko) | 수지 밀봉 장치 및 수지 밀봉 방법 | |
JP6320448B2 (ja) | 樹脂封止装置および樹脂封止方法 | |
JP2013028087A (ja) | モールド金型及びこれを用いた樹脂モールド装置 | |
KR20180014660A (ko) | 수지 성형 장치 및 수지 성형품 제조 방법 | |
TW202017091A (zh) | 搬運裝置、樹脂成形裝置、搬運方法及樹脂成形品的製造方法 | |
JP2009148934A (ja) | 樹脂封止金型および当該樹脂封止金型の使用方法 | |
TWI753157B (zh) | 模製模具及樹脂模製方法 | |
JP2005191064A (ja) | 樹脂封止方法および樹脂封止装置 | |
JP6693798B2 (ja) | 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法 | |
CN112677422B (zh) | 树脂成形品的制造方法及树脂成形装置 | |
JP3590146B2 (ja) | 樹脂モールド装置 | |
JP2008265020A (ja) | 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 | |
JP3630446B2 (ja) | モールド金型 | |
JP2009148933A (ja) | 樹脂封止装置 | |
CN112889139B (zh) | 柱塞的更换方法、柱塞单元及树脂成形装置 | |
JP2001338939A (ja) | 樹脂封止装置 | |
JP2008053509A (ja) | 電子部品の樹脂封止成形装置 | |
WO2023144856A1 (ja) | 樹脂封止装置、封止金型、及び樹脂封止方法 | |
TWI496678B (zh) | 用於模塑電子元件的裝置與方法 | |
JP2004050822A (ja) | 樹脂成形装置 | |
JPH0331476Y2 (ja) | ||
JPH0517883Y2 (ja) | ||
TWM488386U (zh) | 內嵌式定位裝置之射出成型模具 | |
JPH0546897Y2 (ja) | ||
JP2020108973A (ja) | 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法 |