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JP2009028339A - 遊技機 - Google Patents

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JP2009028339A JP2007196008A JP2007196008A JP2009028339A JP 2009028339 A JP2009028339 A JP 2009028339A JP 2007196008 A JP2007196008 A JP 2007196008A JP 2007196008 A JP2007196008 A JP 2007196008A JP 2009028339 A JP2009028339 A JP 2009028339A
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Abstract

【課題】遊技盤と、該遊技盤に形成された開口部に取り付けられ、前面側が開口した凹室を有するセンターケースとを備えた遊技機において、遊技盤のスペースを有効に利用できるようにし、装飾性を向上する。
【解決手段】センターケース20に、凹室21を形成する凹室形成壁23と、凹室21内に配設され、該凹室21内で動作可能な演出部材201と、演出部材201を駆動する駆動源215と、を備える。さらに、駆動源215を、凹室形成壁23の外周面および遊技盤1の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源215の全部または一部を開口部1cの外側の位置に配設する。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技盤と、該遊技盤に形成された開口部に取り付けられ、前面側が開口した凹室を有するセンターケースとを備えた遊技機に関する。
従来、センターケースに配設される演出用可動部材は、表示部における表示内容や遊技の進行状況によって所定の駆動源、例えばモータ等により動作することで遊技の興趣を向上させたり、遊技者に対して有利な遊技状態であることを報知したりする機能を有している。また、このような演出用可動部材が配設される際、装飾が施された演出部に対し、リンク機構や該リンク機構を覆うカバー部材、駆動源をなすモータ等が前後方向に配置されて、センターケースに取り付けられる構成が主である(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−27920号公報
しかし、上記特許文献における演出用可動部材は、可動させるための機構が前後方向に配置されているため、遊技盤の厚み以上の厚みを有することは当然のこと、後方にかなり突出した状態で配設されることとなり、スペース的に大きな問題となっている。
本発明の目的は、遊技盤と、該遊技盤に形成された開口部に取り付けられ、前面側が開口した凹室を有するセンターケースとを備えた遊技機において、遊技盤のスペースを有効に利用できるようにし、装飾性を向上することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
遊技盤と、該遊技盤に形成された開口部に取り付けられ、前面側が開口した凹室を有するセンターケースとを備えた遊技機において、
前記センターケースは、
前記凹室を形成する凹室形成壁と、
前記凹室内に配設され、該凹室内で動作可能な演出部材と、
前記演出部材を駆動する駆動源と、を備え、
前記駆動源を、前記凹室形成壁の外周面および遊技盤の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源の全部または一部を前記開口部の外側の位置に配設するようにしたことを特徴とする。
ここで、「駆動源」とは、例えば、モータやソレノイドである。
請求項1に記載の発明によれば、センターケースは、凹室を形成する凹室形成壁と、凹室内に配設され、該凹室内で動作可能な演出部材と、演出部材を駆動する駆動源と、を備え、駆動源を、凹室形成壁の外周面および遊技盤の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源の全部または一部を開口部の外側の位置に配設するようにしたので、遊技盤のスペースを有効に利用でき、装飾性が向上する。すなわち、駆動源が凹室の側方に配されるので、その分、センターケースの後方のスペースを有効に利用できる。また、センターケースの奥行きを広げることも可能となるので、センターケースの内部のスペースを有効に利用できるようにもなる。これによって、大型の液晶表示装置や複雑な装飾部材をセンターケースに配置することができて、遊技盤の装飾性を向上させることができる。さらに、立体的な可動役物を配設できるとともに、動作する空間を充分にとることができ、多彩な演出が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記センターケースは、
前記演出部材の後方に位置し、該演出部材と前記駆動源とを接続して該駆動源の動作に伴い前記演出部材を動作可能とするリンク機構と、
前記凹室内に固定され、前記リンク機構と前記演出部材との間に位置する隠蔽部材と、を備え、
前記演出部材は、該演出部材と前記隠蔽部材とで常に前記リンク機構を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、センターケースは、演出部材の後方に位置し、該演出部材と駆動源とを接続して該駆動源の動作に伴い演出部材を動作可能とするリンク機構と、凹室内に固定され、リンク機構と演出部材との間に位置する隠蔽部材と、を備え、演出部材は、該演出部材と隠蔽部材とで常にリンク機構を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作可能であるので、確実にリンク機構が隠蔽されるようになり、遊技盤の装飾性を向上させることができる。すなわち、上述のように、駆動源を凹室の外側に配することで、凹室外から凹室内の演出部材にリンク機構を延設する必要があるが、このような配置構成とした場合、演出部材が動作した際にリンク機構が遊技者に見えてしまい、見た目の印象が悪く、せっかくの装飾性が低下してしまう虞があるが、隠蔽部材を設けることによって常にリンク機構を隠蔽でき、遊技盤の装飾性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機であって、
前記演出部材は、前記駆動源の動作に伴い、前記隠蔽部材を被覆する第1状態と、前記隠蔽部材を前方から視認可能とする第2状態との間で動作することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、演出部材は、駆動源の動作に伴い、隠蔽部材を被覆する第1状態と、隠蔽部材を前方から視認可能とする第2状態との間で動作するので、隠蔽部材を、リンク機構を隠蔽する目的の他に、演出にも用いることができ、凹室内における装飾部分の面積を大きくでき、遊技盤の装飾性を向上できる。すなわち、演出部材の動作による演出に加え、演出部材に被覆されて見えない状態の隠蔽部材が視認可能になることによる演出を行うことができ、装飾性を向上できる。さらに、隠蔽部材の視認可能となる部分に装飾を施したり、発光手段や表示手段を設けたりすれば、より演出効果を高められる。
本発明によれば、センターケースは、凹室を形成する凹室形成壁と、凹室内に配設され、該凹室内で動作可能な演出部材と、演出部材を駆動する駆動源と、を備え、駆動源を、凹室形成壁の外周面および遊技盤の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源の全部または一部を開口部の外側の位置に配設するようにしたので、遊技盤のスペースを有効に利用でき、装飾性が向上する。すなわち、駆動源が凹室の側方に配されるので、その分、センターケースの後方のスペースを有効に利用できる。また、センターケースの奥行きを広げることも可能となるので、センターケースの内部のスペースを有効に利用できるようにもなる。これによって、大型の液晶表示装置や複雑な装飾部材をセンターケースに配置することができて、遊技盤の装飾性を向上させることができる。さらに、立体的な可動役物を配設できるとともに、動作する空間を充分にとることができ、多彩な演出が可能となる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図10を用いて説明を行う。
図1に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、を有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に、図2に示すような遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板141との間で、遊技盤1の前面に設けられた遊技領域区画壁2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144、音声を出力するスピーカ145,145などが設けられている。
また、前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。この鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置(図示略)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。また、開閉パネル151の下側の下部パネル152には、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156、音声を出力するスピーカ157などが設けられている。
遊技盤1は、図2に示すように、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、遊技領域区画壁2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であって遊技領域区画壁2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、この遊技領域区画壁2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1a内には、普図始動ゲート4と、普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器、普図の変動表示ゲームを表示する普図表示器が設けられている。また、遊技領域1a内には、第1始動入賞口13(入賞装置)と、第2始動入賞口をなす普通変動入賞装置7(入賞装置)と、補助遊技としての特図変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特図記憶表示器、特図変動表示ゲームを表示する特図表示器9が設けられている。なお、普図記憶表示器、普図表示器、特図記憶表示器、特図表示器9は、遊技状態を表す遊技状態表示LED1から6と併せて、セグメントLED8として一体に設けられている。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車(図示略)、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普図始動ゲート4内には、該普図始動ゲート4を通過した遊技球を検出するためのゲートSWが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート4内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図記憶表示器にて表示されるようになっている。
普図(普通図柄)変動表示ゲームは、セグメントLED8に設けられた普図表示器で実行されるようになっている。なお、画像表示装置41の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、第1始動入賞口13の下部に配設され、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイドによって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
この普通変動入賞装置7と第1始動入賞口13は、特図変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7と第1始動入賞口13の内部(入賞領域)に備えられた始動口SWによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特図変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特図始動記憶)として記憶される。従って、特図変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7もしくは第1始動入賞口13に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特図変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特図変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特図変動表示ゲームが行われ、その特図変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7もしくは第1始動入賞口13に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特図変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特図変動表示ゲームが開始される。なお、特図変動表示ゲームの始動記憶は、セグメントLED8に設けられた特図記憶表示器にて表示されるようになっている。
補助遊技としての特図(特別図柄、識別情報)変動表示ゲームは、セグメントLED8に設けられたに設けられた特図表示器9で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、画像表示装置41にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特図変動表示ゲームの結果として、特図表示器9の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示装置41の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機に特図表示器9を備えずに、画像表示装置41のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
また、遊技領域1aの略中央には、特図変動表示ゲームの表示領域となる表示用窓部22を形成するセンターケース20が取り付けられている。このセンターケース20に形成された表示用窓部22の後方には、画像表示装置41が配されるようになっている。この画像表示装置41は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な表示部42がセンターケース20の表示用窓部22を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、画像表示装置41は、液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイドにより駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するカウントSWが配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための入賞口SWが配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通変動入賞装置7、第1始動入賞口13、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置によって排出される(払い出される)ようになっている。
次にセンターケース20の詳細について説明する。図2から6に示すように、遊技領域1aの略中央に配されるセンターケース20は、前面側が開口した所定の前後幅を有する凹室21を備え、該凹室21の後端部(最奥部)に形成された表示用窓部22に画像表示装置41の表示部42が臨んでいる。そして、センターケース20は、この凹室21の周面を形成する凹室形成壁23と、遊技の演出を行う演出部材201を凹室21内に備える可動演出装置200と、遊技盤1を装飾する前面装飾部材24と、を備える。
図2,3,6に示すように、前面装飾部材24は、センターケース20の前端部を構成するもので、遊技盤1に形成された開口部1cの内周に沿って配される周囲壁24aと、該周囲壁24aの前端に形成された鍔状の取付部24bとを有する。周囲壁24aは、凹室21の周面の前端部分をなし、下側部分はステージ部25の前方部25aが形成されている。
取付部24bは、周囲壁24aに対して垂直に外側に向かって延出し、遊技盤1に形成された開口部1cの周縁よりも外側に延出するように形成されており、開口部1cに前面装飾部材24を前面側から挿入した際に、遊技盤1の前面にその裏面が当接するようになっている。これによって、遊技盤1に対する前面装飾部材24の前後位置が所定の前後位置に設定されるようになっている。また、この取付部24bには、前後に貫通するねじ穴が複数形成されており、ねじによって前面装飾部材24を遊技盤1に固定できるようになっている。さらに、取付部24bは遊技盤1の前面側であって遊技者から視認可能な位置に配されるものであり、その前面には装飾が施されている。また、取付部24bの前面であって、凹室21の前面側から見た左側には、凹室21の外側の遊技領域1aから凹室21内へ遊技球を誘導するワープ流路24cが形成されている。
また、取付部24bの前面であって、凹室21の下側に形成されたステージ部25の前側に位置する部分を除く凹室21の上部及び側部には、装飾部24dが形成されている。この装飾部は、遊技領域1aから凹室21内に直接遊技球が流入するのを防ぐ鎧部材としての機能も有するように、前方に向かって遊技領域1a内に突出するように配され、その前端が遊技領域1aの前側を覆うクリア部材保持枠140の内側のガラス板141の裏面近傍に配置される。これにより、遊技領域1aを流下する遊技球がセンターケース20の上側および側部から凹室21内へ進入することを防止し、表示部42の視認性を確保するとともにステージ部25上への遊技球の流入数を制限するようになっている。
図4,5に示すように、凹室形成壁23は、遊技盤1に形成された開口部1cの後方に配されて、前面装飾部材24と一体になって凹室21の周面を形成するようになっている。この凹室形成壁23の下側部分であって、凹室21の底面を形成する下側の内周面には、ステージ部25の中央部25b、後方部25cが形成されており、ステージ部25は前面装飾部材24に形成された前方部25aと、この中央部25b、後方部25cの3つの部分からなる。
図6に示すように、中央部25bは後方部25cよりも一段低く、前方部25aは中央部25bよりも一段低く形成され、ステージ部25は、後方部25cから前方部25aへかけて下る階段状となっている。また、前方部25a、中央部25b、後方部25cはそれぞれ中央が上向きに突出した略W字状に形成され、上向きに突出した中央と、この中央の両側に位置する最も低くなった部分に、前方へ向かって下る傾斜面25dが形成されている。また、中央部25bにおける上向きに突出した中央の後端であって後方部25cの前端面となる部分には、ステージ部25の下方に形成された流下路25eに連通する連通路25fの流入口が形成され、この連通路25fの前方所定範囲は、連通路25fへ遊技球を誘導するように後方へ向かって下る傾斜面25gが形成されている。
この流下路25eは、ステージ部25の遊技球が転動する面の下側をくぐり、ステージ部25の前端に至る流路で、遊技領域1aに臨む前面装飾部材24の前端、すなわち、センターケース20の前端に流出口が形成されている。センターケース20の前端に位置する流下路25eの出口の下方には、図2に示すように第1始動入賞口13および普通変動入賞装置7が設けられている。つまり、この流下路25eを流下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口13もしくは普通変動入賞装置7に入賞することとなる。なお、流下路25eに流入せず、ステージ部25の前端部から遊技領域1aに流下した遊技球は、流下路25eを通過した場合よりは低い確率であるが、ステージ部25の外を流下する遊技球よりは高い確率で第1始動入賞口13もしくは普通変動入賞装置7に入賞する可能性がある。
また、図4から6に示すように、凹室形成壁23の上側部分は、遊技の演出を行う可動演出装置200に一体に形成されている。この可動演出装置200の詳細については後述するが、凹室形成壁23の内側となる位置には演出部材201、上部装飾部材204が配され、これら演出部材201、上部装飾部材204の下端と凹室形成壁23の後端部で囲まれた領域が画像表示装置41の表示部42が臨む表示用窓部22となる。そして、この表示用窓部22を後方から覆うように画像表示装置41が配され、表示部42の画像が凹室21を通して前面側から視認可能となるようにされている。
凹室21の上部に配される可動演出装置200は、凹室21内で動作可能な演出部材201を備え、遊技の進行に合わせて、図2に示すように、表示部42の前方から退避した第1状態と、図3に示すように、表示部42の前方に位置する第2状態とに変換可能となっている。この可動演出装置200は、図7,8に示すように、演出部材201と、該演出部材201を駆動する駆動源215や該駆動源215と演出部材201を接続するリンク機構230を備える駆動装置210と、リンク機構230を隠蔽する隠蔽部材202とを備える。また、凹室21の周面を形成する凹室形成壁23や、遊技盤1を装飾する上部装飾部材204を備える。
図7に示すように、駆動装置210は、前面側を構成する前方構成部211と後面側を構成する後方構成部212とからなるギアボックス213を有する。このギアボックス213は内部に収容空間214を有し、該収容空間214を含むギアボックス213の所定個所に駆動源215やリンク機構230が取り付けられている。このギアボックス213の前方構成部211の前面であって前面側から見た左端部は、駆動源215としてのモータが配された駆動源配設部211aとされている。この駆動源配設部211aには、図8に示すように、前後に貫通する駆動軸貫通孔211bが形成されており、駆動源215は駆動軸215aが駆動軸貫通孔211bを通って収容空間214内に延出するように、駆動軸215aが後方へ延出するような向きで取り付けられている。
収容空間214内に延出した駆動軸215aには、第1ギア231が取り付けられている。そして、収容空間内には、この第1ギア231と噛み合うように後方から見て左側に第2ギア232が配され、さらに、この第2ギア232と噛み合うように後方から見て左側に第3ギア233が配されている。そして、駆動源215を動作して第1ギア231を回動することで、第2ギア232が回動するとともに第3ギア233が回動する。なお、第1ギア231が取り付けられた駆動源215の駆動軸215a、第2ギア232の回動軸232a、第3ギア233の回動軸233aは、前方構成部211の裏面に対して垂直に配され、第1ギア231、第2ギア232、第3ギア233は前方構成部211の裏面に沿った面内で回動可能となっている。
第3ギア233の後面であって周面に隣接する位置には、回動軸233aと平行に後方へ延出する第1接続軸233bが形成されている。この第1接続軸233bは、収容空間214内で第3ギア233の後方から左方へかけて配された第1リンク部材234に形成された第1接続孔234dに前側から挿入され、第3ギア233と第1リンク部材234を接続するようになっている。なお、第3ギア233の回動範囲は、第1接続軸233bが第3ギア233の裏面側から見た左半部の領域内で動作するような回動範囲とされ、駆動源215は第3ギア233をこのような回動範囲内で回動するように制御される。よって、第3ギア233の周面であって第1接続軸233bが形成された部分は第2ギア232と噛み合うことがなく、この部分には歯が形成されていない。また、ギアボックス213の後方構成部212には、第1接続軸233bの動作範囲に合わせて円弧状の開口212aが形成されており、第1接続軸233bの後端はこの開口212aから後面側に臨むようになっている。
第1リンク部材234は、略中央に前方構成部211の裏面に垂直に配される回動軸234aを有し、この回動軸234aから左右へ第1腕部234b、第2腕部234cが延出するように配され、回動軸234aを中心に前方構成部211の裏面に沿って回動可能とされている。この第1リンク部材234の後方から見て回動軸234aの右側に延出する第1腕部234bは、その先端部に該第1腕部234bの延在方向に沿って延在する長孔状の第1接続孔234dが形成されている。この第1接続孔234dには、第3ギア233に形成された第1接続軸233bが前側から挿入されて、第1接続孔234dの延在方向に沿ってスライド可能とされており、これにより第3ギア233と第1リンク部材234が接続されるようになっている。上述したように、第3ギア233に形成された第1接続軸233bは、第3ギア233の裏面側から見た左半部の領域内で動作するようにされており、この動作に伴い第3ギア233に接続した第1腕部234bは回動軸234aを中心に上下に動作するようになっている。
また、第1リンク部材234の後方から見て回動軸234aの左側に延出する第2腕部234cは、その先端部に該第2腕部234cの延在方向に沿って延在する長孔状の第2接続孔234eが形成されている。この第2接続孔234eには、収容空間214内で第1リンク部材234の前側に配される第2リンク部材235の裏面に形成された第2接続軸235cが前側から挿入されて、第2接続孔234eの延在方向に沿ってスライド可能とされている。これにより第1リンク部材234と第2リンク部材235が接続されるようになっている。そして、第1リンク部材234は、第1接続軸233bに接続した第1腕部234bが上下に動作することで回動軸234aを挟んで反対側に位置する第2腕部234cも上下に動作し、第2リンク部材235を上下に動作させるようになっている。
第2リンク部材235は、一端部に前方構成部211の裏面に垂直に配される回動軸235aを有し、この回動軸235aが後方から見て第1リンク部材234よりも左方に位置し、腕部235bが右方へ延出するように配されており、回動軸235aを中心に前方構成部211の裏面に沿って回動可能とされている。この第2リンク部材235の腕部235bの中央部には、回動軸235aと平行に後方へ延出する第2接続軸235cが形成されている。この第2接続軸235cは、上述したように、第2リンク部材235の後方に位置する第1リンク部材234に形成された第2接続孔234eに前側から挿入されて、第2接続孔234eの延在方向に沿ってスライド可能とされており、これにより第1リンク部材234と第2リンク部材235が接続されるようになっている。また、後方構成部212には、第2リンク部材235の動作範囲によって決まる第2接続軸235cの動作範囲に合わせて開口212bが形成されており、第2接続軸235cの後端はこの開口212bから後面側に臨むようになっている。
また、第2リンク部材235の腕部235bには、後方から見て第2接続軸235cよりも右方となる部分に、中央から右端部へかけて腕部235bの延在方向に沿って延在する長孔状の第3接続孔235dが形成されている。この第3接続孔235dには、前方構成部211の前面に配される第3リンク部材236の裏面に形成された第3接続軸236bが、前方構成部211に形成された接続軸貫通孔211dを介して前側から挿入されて、第3接続孔235dの延在方向に沿ってスライド可能とされている。これにより第2リンク部材235と第3リンク部材236が接続されるようになっている。そして、第2リンク部材235は、第1リンク部材234が上下に動作することにより、回動軸235aを中心に上下に動作するようになっており、これに伴い第3リンク部材236が上下に動作するようになっている。
図7に示すように、第3リンク部材236は、前方構成部211の前面に設けられた平行な一対のガイド軸216,216に取り付けられ、前方構成部211に沿って移動可能に配されている。一対のガイド軸216,216は前方構成部211の前面に対して平行に配され、さらに、一対のガイド軸216,216も互いに平行に前面側から見て左側へ向かって下るように斜めに配されている。そして、第3リンク部材236の左右端部にはそれぞれ取付部236a,236aが形成されており、この取付部236a,236aがガイド軸216,216に対してスライド可能に取り付けられることで、ガイド軸216,216の延在方向に沿って移動可能に配されることとなる。また、前方構成部211の前面における第3リンク部材236の動作範囲となる領域は、周囲よりも一段後方に窪んだ第3リンク部材配設部211cとされている。
また、第3リンク部材236の裏面には、後方へ延出する第3接続軸236bが形成されており、前方構成部211には、ガイド軸216,216に沿って移動する第3リンク部材236に形成された第3接続軸236bの移動範囲に合わせて、前後に貫通する接続軸貫通孔211dが形成されている。これにより第3接続軸236bが接続軸貫通孔211dを通って収容空間214内に臨むようになっている。この第3接続軸236bは、上述したように、第2リンク部材235に形成された第3接続孔235dに前側から挿入されて、第3接続孔235dの延在方向に沿ってスライド可能とされており、これにより第2リンク部材235と第3リンク部材236が接続されるようになっている。
第3リンク部材236の上部には、付勢部材としての引張コイルばね217,217の一端を取り付ける付勢部材取付部236c,236cが形成されている。この付勢部材取付部236c,236cに一端が取り付けられる付勢部材としての引張コイルばね217,217は、ガイド軸216,216の延在方向(第3リンク部材236の移動方向)に沿って配され、他端は前方構成部211の前面上部に形成された付勢部材取付部211e,211eに取り付けられるようになっている。これにより、第3リンク部材236はガイド軸216,216の延在方向に沿って上方向へ付勢され、外部から力がかかっていない状態では動作範囲における上端となる位置に配されるようになっている。
また、第3リンク部材236の左右端部に形成された取付部236a,236aのうち、前面側から見て右側に位置する取付部236aには、センサ検出部236dが形成されている。このセンサ検出部236dは、取付部236aの側方に突出するとともに先端がガイド軸216に沿って上方へ突出した略L字状に形成されており、前方構成部211の前方に配される後述のLED基板203の裏面に配された検出センサ218(図8に図示)によって検出可能となっている。さらに、第3リンク部材236の前面であって下部には、駆動装置210の前方に配される演出部材201と接続する演出部材接続部236eが形成されている。そして、第3リンク部材236は、第2リンク部材235が上下に動作することでガイド軸216,216に沿って上下に動作するようになっており、これに伴い演出部材201が上下に動作するようになっている。すなわち、第1リンク部材234、第2リンク部材235、第3リンク部材236が演出部材201の後方に位置し、該演出部材201と駆動源215とを接続して該駆動源215の動作に伴い演出部材201を動作可能とするリンク機構230をなす。なお、演出部材201は駆動源215の動作に伴い、第1状態と第2状態との間で動作するようになっているが、ガイド軸216,216を設けたことで、駆動源215の動作に誤差が生じても動作方向や動作範囲に誤差が生じず、確実に第1状態と第2状態の間で動作することが可能となる。
前方構成部211の前面には前方へ延出するように凹室形成壁23が取り付けられる。この凹室形成壁23は上側に突出する略円弧状に形成されており、第3リンク部材配設部211cはこの凹室形成壁23の下側に位置するようになっている。すなわち第3リンク部材236は凹室21の内部に配される。また、凹室形成壁23の前面側から見た左端部は、駆動源配設部211aの下側に配され、凹室形成壁23の上面が駆動源215の下側の周面に沿って配されるようになっている。すなわち、駆動源215は凹室形成壁23に隣接して凹室21の外側に配される。また、前方構成部211に取り付けられた駆動源215の前端面は、凹室形成壁23の前端と略同じ前後位置に配されている。
凹室形成壁23の下側であって前方構成部211の前方の領域には、前方構成部211を覆うように、凹室形成壁23の下面から前方構成部211の前面と平行に下側へ延出する隠蔽部材202、上部装飾部材204が配されている。隠蔽部材202は凹室形成壁23の下側の領域のうち、第3リンク部材配設部211cの前方となる部分を含む前面側から見て左側部分を覆うように配される。この隠蔽部材202は、光を透過可能な材質からなるとともに光を散乱させるようなレンズ加工がなされた部材であり、裏面側には複数の発光部材としてのLED203a,203a,…を前面に備えたLED基板203が配されている。これにより、LED203a,203a,…からの光が隠蔽部材202を透して視認可能となり、光による装飾が可能となっている。
また、隠蔽部材202の下部であって、第3リンク部材236に形成された演出部材接続部236eの前方に位置する部分には切欠き状の接続用開口202aが形成されており、ここを介して隠蔽部材202の裏面側に配される第3リンク部材236と隠蔽部材202の前面側に配される演出部材201とが接続される。この接続用開口202aは、ガイド軸216,216に沿って移動する第3リンク部材236に形成された演出部材接続部236eの移動範囲に合わせて形成されている。
また、図8に示すように、LED基板203の裏面であって、第3リンク部材236の側部に形成されたセンサ検出部236dに対向する位置には、検出センサ218が配されている。この検出センサ218は、発光部218aと受光部218bとが対向して配された光センサで、受光部218bにおいて発光部218aからの光を検出することでON信号を出力するものである。この検出センサ218の詳細な取り付け位置は、図9に示すように、演出部材201が動作範囲における上端となる位置にある際に、センサ検出部236dが発光部218aと受光部218bの間に配されるような位置に取り付けられている。
この検出センサ218においては、演出部材201が動作範囲における上端となる位置にあるときには、センサ検出部236dが検出センサ218の発光部218aと受光部218bとの間に挿入された状態となり、発光部218aからの光が遮られて受光部218bで検出不能な状態、すなわち検出センサ218がOFFとなる。また、図10に示すように、演出部材201が動作範囲における上端となる位置から下方に移動した位置にあるときは、センサ検出部236dが検出センサ218の発光部218aと受光部218bの間から退避し、発光部218aからの光を受光部218bで検出可能な状態、すなわち検出センサ218がONとなる。これにより、検出センサ218を監視することで演出部材201の動作状態を検出することが可能となる。
また、図7に示すように、上部装飾部材204は凹室形成壁23の下側の領域のうち、隠蔽部材202が配された部分を除く前面側から見て右側部分を覆うように配される。この上部装飾部材204の前面には、隠蔽部材202の前面側に配される演出部材201と一体となる装飾が施されている。また、上部装飾部材204の隠蔽部材202側の端面は、ガイド軸216,216の傾斜に沿った面とされ、隠蔽部材202の前方に配される演出部材201の端面と一致するようになっている。
演出部材201は、凹室形成壁23の下側であって隠蔽部材202の前方に配される。この演出部材201は、上端が凹室形成壁23の下側の面に沿った曲面とされているとともに、上部装飾部材204と隣接する端面がガイド軸216,216の傾斜に沿った面とされている。また演出部材201の前面には、上部装飾部材204と一体となる装飾が施されている。また、図8に示すように、演出部材201の裏面には、第3リンク部材236に形成された演出部材接続部236eと接続する接続部201aが形成されており、この接続部201aと演出部材接続部236eとが隠蔽部材202の下側に形成された接続用開口202aを介して接続されている。
このような構成を有する可動演出装置200は、図4,5に示すように、遊技盤1の裏面側に配されるようになっており、凹室形成壁23が遊技盤1に形成された開口部1cの周縁に略沿うように配される。よって、凹室形成壁23の上面に沿って配された駆動源215は、その一部が開口部1cの外側(開口部1cと前後に重ならない位置)に配される。また、凹室形成壁23の前端は、遊技盤1の裏面に隣接して配されるようになっており、この凹室形成壁23の前端と略同じ前後位置に配される駆動源215の前端面は、遊技盤本体1bの裏面に隣接して配される。このように駆動源215が凹室21の側方に配されるので、その分、センターケース20の後方のスペースを有効に利用できる。また、センターケース20の奥行きを広げることも可能となるので、センターケース20の内部のスペースを有効に利用できるようにもなる。これによって、大型の液晶表示装置や複雑な装飾部材をセンターケース20に配置することができて、遊技盤1の装飾性を向上させることができる。さらに、立体的な可動役物を配設できるとともに、動作する空間を充分にとることができ、多彩な演出が可能となる。
以上のことから、遊技盤1と、該遊技盤1に形成された開口部1cに取り付けられ、前面側が開口した凹室21を有するセンターケース20とを備えた遊技機100において、センターケース20は、凹室21を形成する凹室形成壁23と、凹室21内に配設され、該凹室21内で動作可能な演出部材201と、演出部材201を駆動する駆動源215と、を備え、駆動源215を、凹室形成壁23の外周面および遊技盤1の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源215の全部または一部を開口部1cの外側の位置に配設するようにしたこととなる。
そして、可動演出装置200は、図2に示すように、演出部材201が表示部42の前方から退避した第1状態では、演出部材201の上端が凹室形成壁23の下側の面に接するように配され、後方に配された隠蔽部材202の前面側を覆って隠蔽部材202を前面側から見えない状態となる。この第1状態では、図9に示すように、第3ギア233の第1接続軸233bが動作範囲における下端部に位置するようになっている。これにより、第1リンク部材234は、第1接続軸233bに接続した第1腕部234bが動作範囲における下端部に位置し、回動軸234aを挟んだ側にある第2腕部234cが動作範囲における上端部に位置するようになる。
また、第2リンク部材235は、接続する第1リンク部材234の第2腕部234cが動作範囲における上端部に位置することで動作範囲における上端部に位置し、この第2リンク部材235に接続した第3リンク部材236が動作範囲における上端部に位置することとなる。よって、第3リンク部材236に接続した演出部材201は、動作範囲における上端部に位置することとなり、演出部材201が表示部42の前方から退避した第1状態となる。なお、この第1状態が通常時における状態であり、第3リンク部材236が付勢部材をなす引張コイルばね217,217によって上方に付勢されることで、この第1状態が維持されるようになっている。
この第1状態から駆動源215を駆動することで、図3に示すように、演出部材201が表示部42の前方に位置する第2状態に変換されることとなる。この変換過程においては、図9に示す状態から駆動源215を駆動して、第1ギア231を裏面側から見て時計回り方向に回動することで、第2ギア232を介して第3ギア233が時計回り方向に回動し、第1接続軸233bが上方へ回動する。そして、第1接続軸233bが上方へ回動するのに伴い、第1リンク部材234は、第1接続軸233bに接続した第1腕部234bが上方へ回動し、回動軸234aを挟んで反対側にある第2腕部234cが下方へ回動する。
第2リンク部材235は第2腕部234cが下方へ回動するのに伴って下方に回動し、第3リンク部材236とこれに接続した演出部材201も下方に移動することとなる。このとき、第3リンク部材236は付勢部材をなす引張コイルばね217,217の付勢力に抗して下方へ移動することとなる。
そして、図10に示すように、第3ギア233の第1接続軸233bが動作範囲における上端部に達すると、第1リンク部材234の第1腕部234bが動作範囲における上端部に位置するとともに、第2腕部234cが動作範囲における下端部に位置するようになる。また、第2リンク部材235は動作範囲における下端部に位置するようになり、第3リンク部材236とこれに接続した演出部材201が、動作範囲における下端部に位置することとなり、図3に示すように、演出部材201が表示部42の前方に位置する第2状態となる。
この第2状態では、演出部材201の後方に位置していた隠蔽部材202が前方から視認可能な状態となる。この隠蔽部材202は裏面側に配されたLED203a,203a,…の光を透過可能なレンズ部材であり、演出部材201が第2状態となることで光による装飾が可能となる。これにより、隠蔽部材202をリンク機構230を隠蔽する目的の他に、演出にも用いることができ、凹室21内における装飾部分の面積を大きくでき、遊技盤1の装飾性を向上できる。すなわち、演出部材201の動作による演出に加え、演出部材201に被覆されて見えない状態の隠蔽部材202が視認可能になることによる演出を行うことができ、装飾性を向上できる。
また、第2状態では演出部材201が隠蔽部材202に対して下方に位置することとなるが、演出部材201は、該演出部材201と隠蔽部材202とで常にリンク機構230を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作するようになっている。また、演出部材201が隠蔽部材202に対して下方に位置する第2状態であっても、隠蔽部材202に形成された接続用開口202aの前側に位置する演出部材201の上端は、接続用開口202aの上縁よりも上方に位置するようになっており、演出部材201が接続用開口202aの前側を覆って接続用開口202aが前方から見えないようにしている。これにより、確実にリンク機構230が隠蔽されるようになり、遊技盤1の装飾性を向上させることができる。すなわち、上述のように、駆動源215を凹室21の外側に配することで、凹室21外から凹室21内の演出部材201にリンク機構230を延設する必要があるが、このような配置構成とした場合、演出部材201が動作した際にリンク機構230が遊技者に見えてしまい、見た目の印象が悪く、せっかくの装飾性が低下してしまう虞があるが、隠蔽部材202を設けることによって常にリンク機構230を隠蔽でき、遊技盤1の装飾性を向上させることができる。
以上のことから、センターケース20は、演出部材201の後方に位置し、該演出部材201と駆動源215とを接続して該駆動源215の動作に伴い演出部材201を動作可能とするリンク機構230と、凹室21内に固定され、リンク機構230と演出部材201との間に位置する隠蔽部材202と、を備え、演出部材201は、該演出部材201と隠蔽部材202とで常にリンク機構230を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作可能であることとなる。
また、演出部材201は、駆動源215の動作に伴い隠蔽部材202を被覆する第1状態と、隠蔽部材202を前方から視認可能とする第2状態との間で動作するようにしたこととなる。
なお、以上の実施形態においては、可動演出装置200をセンターケース20の上部に設け、演出部材201が上下に移動するようにするとしたが、これに限られるものではなく、可動演出装置200の配設位置や演出部材201の移動方向は任意である。
以上のような遊技機100は、遊技盤1と、該遊技盤1に形成された開口部1cに取り付けられ、前面側が開口した凹室21を有するセンターケース20とを備えた遊技機100であって、センターケース20は、凹室21を形成する凹室形成壁23と、凹室21内に配設され、該凹室21内で動作可能な演出部材201と、演出部材201を駆動する駆動源215と、を備え、駆動源215を、凹室形成壁23の外周面および遊技盤1の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源215の全部または一部を開口部1cの外側の位置に配設するようにしている。
したがって、センターケース20は、凹室21を形成する凹室形成壁23と、凹室21内に配設され、該凹室21内で動作可能な演出部材201と、演出部材201を駆動する駆動源215と、を備え、駆動源215を、凹室形成壁23の外周面および遊技盤1の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源215の全部または一部を開口部1cの外側の位置に配設するようにしたので、遊技盤1のスペースを有効に利用でき、装飾性が向上する。すなわち、駆動源215が凹室21の側方に配されるので、その分、センターケース20の後方のスペースを有効に利用できる。また、センターケース20の奥行きを広げることも可能となるので、センターケース20の内部のスペースを有効に利用できるようにもなる。これによって、大型の液晶表示装置や複雑な装飾部材をセンターケース20に配置することができて、遊技盤1の装飾性を向上させることができる。さらに、立体的な可動役物を配設できるとともに、動作する空間を充分にとることができ、多彩な演出が可能となる。
また、センターケース20は、演出部材201の後方に位置し、該演出部材201と駆動源215とを接続して該駆動源215の動作に伴い演出部材201を動作可能とするリンク機構230と、凹室21内に固定され、リンク機構230と演出部材201との間に位置する隠蔽部材202と、を備え、演出部材201は、該演出部材201と隠蔽部材202とで常にリンク機構230を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作可能となっている。
したがって、センターケース20は、演出部材201の後方に位置し、該演出部材201と駆動源215とを接続して該駆動源215の動作に伴い演出部材201を動作可能とするリンク機構230と、凹室21内に固定され、リンク機構230と演出部材201との間に位置する隠蔽部材202と、を備え、演出部材201は、該演出部材201と隠蔽部材202とで常にリンク機構230を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作可能であるので、確実にリンク機構230が隠蔽されるようになり、遊技盤1の装飾性を向上させることができる。すなわち、上述のように、駆動源215を凹室21の外側に配することで、凹室21外から凹室21内の演出部材201にリンク機構230を延設する必要があるが、このような配置構成とした場合、演出部材201が動作した際にリンク機構230が遊技者に見えてしまい、見た目の印象が悪く、せっかくの装飾性が低下してしまう虞があるが、隠蔽部材202を設けることによって常にリンク機構230を隠蔽でき、遊技盤1の装飾性を向上させることができる。
また、演出部材201は、駆動源215の動作に伴い隠蔽部材202を被覆する第1状態と、隠蔽部材202を前方から視認可能とする第2状態との間で動作するようにしている。
したがって、演出部材201は、駆動源215の動作に伴い、隠蔽部材202を被覆する第1状態と、隠蔽部材202を前方から視認可能とする第2状態との間で動作するので、隠蔽部材202を、リンク機構230を隠蔽する目的の他に、演出にも用いることができ、凹室21内における装飾部分の面積を大きくでき、遊技盤1の装飾性を向上できる。すなわち、演出部材201の動作による演出に加え、演出部材201に被覆されて見えない状態の隠蔽部材202が視認可能になることによる演出を行うことができ、装飾性を向上できる。さらに、隠蔽部材202の視認可能となる部分に装飾を施したり、発光手段(LED基板203)や表示手段を設けたりすれば、より演出効果を高められる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、パチスロ遊技機などの全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の正面図である。 演出部材が第1状態となっている遊技盤の正面図である。 演出部材が第2状態となっている遊技盤の正面図である。 演出部材が第2状態となっている遊技盤の正面図であって、前面装飾部材を取り外した図である。 図4の前面側から見た斜視図である。 センターケースの前面側から見た斜視図である。 可動演出装置の前面側から見た分解斜視図である。 可動演出装置の裏面側から見た分解斜視図である。 ギアボックスを省略した可動演出部材の裏面図であって、演出部材が第1状態となっている図である。 ギアボックスを省略した可動演出部材の裏面図であって、演出部材が第2状態となっている図である。
符号の説明
1 遊技盤
1c 開口部
20 センターケース
21 凹室
23 凹室形成壁
100 遊技機
201 演出部材
202 隠蔽部材
215 駆動源
230 リンク機構

Claims (3)

  1. 遊技盤と、該遊技盤に形成された開口部に取り付けられ、前面側が開口した凹室を有するセンターケースとを備えた遊技機において、
    前記センターケースは、
    前記凹室を形成する凹室形成壁と、
    前記凹室内に配設され、該凹室内で動作可能な演出部材と、
    前記演出部材を駆動する駆動源と、を備え、
    前記駆動源を、前記凹室形成壁の外周面および遊技盤の裏面に隣接するように配設するとともに、該駆動源の全部または一部を前記開口部の外側の位置に配設するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記センターケースは、
    前記演出部材の後方に位置し、該演出部材と前記駆動源とを接続して該駆動源の動作に伴い前記演出部材を動作可能とするリンク機構と、
    前記凹室内に固定され、前記リンク機構と前記演出部材との間に位置する隠蔽部材と、を備え、
    前記演出部材は、該演出部材と前記隠蔽部材とで常に前記リンク機構を前方から見えないように覆うことができる範囲で動作可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出部材は、前記駆動源の動作に伴い、前記隠蔽部材を被覆する第1状態と、前記隠蔽部材を前方から視認可能とする第2状態との間で動作することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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