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JP2009013941A - エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

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JP2009013941A
JP2009013941A JP2007179244A JP2007179244A JP2009013941A JP 2009013941 A JP2009013941 A JP 2009013941A JP 2007179244 A JP2007179244 A JP 2007179244A JP 2007179244 A JP2007179244 A JP 2007179244A JP 2009013941 A JP2009013941 A JP 2009013941A
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洋嗣 工藤
Yoshie Iwasaki
良重 岩崎
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 ブリーザチャンバの内部におけるブローバイガスの凍結を防止しながら、ブローバイガス入口からブリーザチャンバの内部にオイルが浸入するのを確実に防止する。
【解決手段】 ヘッドカバー13の内部に配置されたブリーザチャンバ26の外表面とヘッドカバー13の内表面との間に所定の間隙αを形成したので、外気温が低下しても前記間隙αが断熱空間として機能することでブローバイガスの凍結を防止することができる。しかもブリーザチャンバ26の壁面に形成されるブローバイガス入口30をヘッドカバー13の内表面に対向する位置に開口させたので、ブローバイガス入口30をブリーザチャンバ26の下面に開口させる場合に比べてブローバイガス入口30の位置の自由度を高めることができるだけでなく、ブリーザチャンバ26およびヘッドカバー13間の間隙αによりオイルの分離効果を発揮させ、ブリーザチャンバ26へのオイルの浸入を阻止することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、エンジンのシリンダヘッドに結合されるヘッドカバーの内部にブリーザチャンバを配置し、前記ブリーザチャンバを経由して吸気系に還流するブローバイガスに含まれるオイルを分離するエンジンのブリーザ装置であって、前記ブリーザチャンバの外表面とヘッドカバーの内表面との間に所定の間隙が形成されるものに関する。
エンジンのブローバイガスをヘッドカバー内に設けたブリーザチャンバを介してエンジンの吸気系に還流させる際に、ブリーザチャンバにおいてブローバイガスに含まれるオイルを分離することで、吸気系にオイルが混入するのを防止している。
外気温が低くなるとエンジンのヘッドカバーが冷やされるため、その内部に配置されたブリーザチャンバ内のブローバイガスが凍結し、ブローバイガスの通路が閉塞されてしまう可能性がある。そこで、ヘッドカバーとブリーザチャンバ(オイルセパレータ)との間に断熱空間として機能する間隙を形成し、低温時におけるブローバイガスの凍結を防止するものが、下記特許文献1により公知である。
実公平6−25623号公報
しかしながら上記従来のものは、ブリーザチャンバのブローバイガス入口が該ブリーザチャンバの下面に形成されているため、シリンダヘッドの内部でカムシャフトが回転して掻き上げたオイルや、車両の旋回による遠心力で偏ったオイルが前記ブローバイガス入口からブリーザチャンバの内部に浸入し易いという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ブリーザチャンバの内部におけるブローバイガスの凍結を防止しながら、ブローバイガス入口からブリーザチャンバの内部にオイルが浸入するのを確実に防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのシリンダヘッドに結合されるヘッドカバーの内部にブリーザチャンバを配置し、前記ブリーザチャンバを経由して吸気系に還流するブローバイガスに含まれるオイルを分離するエンジンのブリーザ装置であって、前記ブリーザチャンバの外表面とヘッドカバーの内表面との間に所定の間隙が形成されるものにおいて、前記ブリーザチャンバの壁面に形成されるブローバイガス入口は前記ヘッドカバーの内表面に対向する位置に開口することを特徴とするエンジンのブリーザ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ヘッドカバーの上壁に燃焼室内挿入部材が配置される凹部が形成され、前記ブリーザチャンバは前記凹部を避けた位置に配置され、前記ブローバイガス入口は前記凹部の内表面に対向する位置に開口することを特徴とするエンジンのブリーザ装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記ブリーザチャンバの下方に配置され、前記ブローバイガス入口に最近接するカムシャフトの周囲を、前記カムシャフトの軸線含んでシリンダ軸線に対して平行な平面により、カムの先端が下方から上方に通過する側となる第1領域と、カムの先端が上方から下方に通過する側となる第2領域とに二分したとき、前記ブローバイガス入口は前記第2領域に開口することを特徴とするエンジンのブリーザ装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記ブローバイガス入口が形成される位置において、前記ヘッドカバーの内表面と前記ブリーザチャンバの外表面との最小距離が、前記ブローバイガス入口の上下方向長さよりも小さく設定されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンのブリーザ装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記ブリーザチャンバはブローバイガス出口通路に連通し、前記ブローバイガス入口の開口面積は、前記ブローバイガス出口通路の最小通路横断面積よりも大きく形成されることを特徴とするエンジンのブリーザ装置が提案される。
尚、実施の形態の排気カムシャフト23は本発明のカムシャフトに対応し、実施の形態の排気カム25は本発明のカムに対応し、実施の形態のインジェクタ29は本発明の燃焼室内挿入部材に対応し、実施の形態のブローバイガス出口31および継ぎ手13cは本発明のブローバイガス出口通路に対応する。
請求項1の構成によれば、ヘッドカバーの内部に配置されたブリーザチャンバの外表面とヘッドカバーの内表面との間に所定の間隙を形成したので、外気温が低下しても前記間隙が断熱空間として機能することでブローバイガスの凍結を防止することができる。しかもブリーザチャンバの壁面に形成されるブローバイガス入口をヘッドカバーの内表面に対向する位置に開口させたので、ブローバイガス入口をブリーザチャンバの下面に開口させる場合に比べてブローバイガス入口の位置の自由度を高めることができるだけでなく、ブリーザチャンバおよびヘッドカバー間の間隙によりオイルの分離効果を発揮させ、ブリーザチャンバへのオイルの浸入を阻止することができる。
また請求項2の構成によれば、ヘッドカバーの上壁に形成した凹部を避けた位置にブリーザチャンバを配置し、ブローバイガス入口を凹部の内表面に対向する位置に開口させたので、ブリーザチャンバの形状を複雑化してオイルの分離効果を高めることができる。
また請求項3の構成によれば、ブリーザチャンバの下方に配置され、前記ブローバイガス入口に最近接するカムシャフトの周囲をカムの先端が下方から上方に通過する側となる第1領域と、カムの先端が上方から下方に通過する側となる第2領域とに二分したとき、ブローバイガス入口を第2領域に開口させたので、カムシャフトの回転によりカムがオイルを撥ね上げる側と反対側にブローバイガス入口を配置されることになり、ブリーザチャンバ内に侵入するオイルの量を最小限に抑えることができる。
また請求項4の構成によれば、ブローバイガス入口が形成される位置において、ヘッドカバーの内表面とブリーザチャンバの外表面との最小距離が、ブローバイガス入口の上下方向長さよりも小さく設定されるので、ブローバイガス入口の手前でブローバイガスの流路を狭めてオイルの分離効果を発揮させることができる。
また請求項5の構成によれば、ブリーザチャンバのブローバイガス入口の開口面積をブローバイガス出口通路の最小通路横断面積よりも大きくしたので、ブローバイガス入口に流入するブローバイガスの流速を低下し、ブローバイガスと共にオイルがブリーザチャンバ内に浸入し難くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の実施の形態を示すもので、図1は直列4気筒のエンジンのヘッド部の断面図(図2の1−1線断面図)、図2は図1の2方向矢視図、図3は図1の3−3線矢視図、図4はヘッドカバー、ブリーザチャンバ本体およびカバープレートの分解斜視図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面図、図8は図7の8−8線断面図である。
図1に示すように、筒内燃料噴射エンジンのシリンダブロック11の上端にシリンダヘッド12が結合され、シリンダヘッド12の上端にヘッドカバー13が結合される。尚、本明細書において、シリンダブロック11側を下側とし、ヘッドカバー13側を上側として、上下方向を定義する。
シリンダヘッド12には、燃焼室14と、燃焼室14に連なる吸気ポ−ト15および排気ポート16とが形成されており、吸気ポ−ト15は吸気バルブ17により開閉され、排気ポート16は排気バルブ18により開閉される。シリンダヘッド12の上面にはカムシャフトホルダ19およびキャップ20が重ね合わされて複数本のボルト21…で締結されており、カムシャフトホルダ19およびキャップ20間に回転自在に支持された吸気カムシャフト22および排気カムシャフト23にそれぞれ吸気カム24および排気カム25が設けられる。キャップ20の上面とヘッドカバー13の下面との間にブリーザチャンバ26が配置される。ブリーザチャンバ26は合成樹脂製であって、上側のブリーザチャンバ本体27と、下側のカバープレート28とを接合して構成される。
次に、図2〜図8に基づいてブリーザチャンバ26の構造を説明する。
図2〜図5に示すように、下面が解放したヘッドカバー13は、その中央部がクランクシャフト軸線L1(図2および図3参照)に沿ってシリンダヘッド12側に凹む凹部13aが形成されており、そこに4個のインジェクタ29…(図1および図2参照)が配置される。ブリーザチャンバ26は全体として概ねU字状をなすもので、その一端側にブローバイガス入口30が形成され、その他端側にブローバイガス出口31が形成される。ヘッドカバー13の内部には、その外周壁と前記凹部13aとの間に環状の空間が形成されており、その空間に前記U字状のブリーザチャンバ26が配置される。
図4に明瞭に示されるように、ブリーザチャンバ本体27は下面が開放したトラフ状の部材であり、その開放部が平板状のカバープレート28で閉塞される。即ち、ブリーザチャンバ本体27の外周に沿って形成された接合フランジ27aに、カバープレート28の外周に形成された接合面28a(薄色で網掛けして示す部分)が振動溶着により接合され、これによりブリーザチャンバ26はチューブ状に構成される。カバープレート28の接合結28aの外側には複数(実施の形態では15個)の接合フランジ28b…(濃色で網掛けした部分)が隣接する状態で突設されており、これらの接合フランジ28b…がヘッドカバー13の内表面の接合面13b…(図5参照)に振動溶着により接合される。ヘッドカバーの接合面13b…は、図3にも網掛けして示される。
このようにしてヘッドカバー13の内部にブリーザチャンバ26が固定された状態で、ブリーザチャンバ本体27の外表面とヘッドカバー13の内表面との間に、断熱空間を構成する間隙α(図1、図5〜図7参照)が形成される。
図4から明らかなように、ブリーザチャンバ本体27の一端側に形成されたブローバイガス入口30は横向きに開口する。ブリーザチャンバ本体27の他端側に形成されたブローバイガス出口31は上向きに開口しており、その周囲に環状の接合フランジ27bが形成される。カバープレート28の中間部にはオイル落とし孔28cが形成されるとともに、オイル落とし孔28cとブローバイガス入口30との間に、2枚が対になった第1、第2邪魔板28d,28eが二対設けられる。
図3、図7および図8から明らかなように、ブリーザチャンバ本体27の上壁から、第1垂れ壁27cと第2垂れ壁27dとが垂下しており、第1垂れ壁27cは3本に分離した櫛歯状に形成され、第2垂れ壁27dは第1垂れ壁27c側の面に上下方向に延びる多数のリブ27e…が形成される。第1邪魔板28d、第1垂れ壁27c、第2邪魔板28eおよび第2垂れ壁27dは交互に配置され、それらによってブローバイガスの流れを抑制するラビリンス32が構成される。上記構成のラビリンス32は、二組みが直列に配置される。
図3〜図5から明らかなように、ブリーザチャンバ26のブローバイガス入口30は、ヘッドカバー13の凹部13aの内表面に対向するように横向きに開口している。ブリーザチャンバ26のブローバイガス入口30の下方には、それに近い側の排気カムシャフト23が位置しており、図5において排気カムシャフト23は時計方向に回転する。排気カムシャフト23の軸線L2を通ってシリンダ軸線L3方向に延びる平面Pを基準にすると、その左側の第1領域R1では、排気カム25は下から上に向かって回転し、その右側の第2領域R2では排気カム25は上から下に向かって回転する。そしてブリーザチャンバ26のブローバイガス入口30は前記第2領域R2において前記平面Pから離れる方向に開口する。
図3、図5および図6から明らかなように、ブリーザチャンバ本体27のブローバイガス出口31を囲む接合フランジ27bは、ヘッドカバー13の上壁の下面に振動溶着により接合される。ブローバイガス出口31の近傍のブリーザチャンバ本体27には継ぎ手13cが一体に形成されており、この継ぎ手13cは図示せぬブリーザホースを介してエンジンの吸気系に接続される。
ブローバイガス入口30の開口面積は、ブローバイガス出口通路、つまりブローバイガス出口31や継ぎ手13cの最小通路横断面積よりも大きく設定される。なぜならば、流体の流量は流路横断面積と流速との積であるので、流路横断面積を大きくするほど流速を低下させることができる。よって、ブローバイガス入口30の開口面積を大きく確保することで、その部分のブローバイガスの流速を低下させ、ブローバイガスと共にオイルがブリーザチャンバ26に浸入するのを効果的に阻止することができる。
図1から明らかなように、ブリーザチャンバ26のカバープレート28に形成したオイル落とし孔28cは、キャップ20に形成したオイル戻し通路20a、カムシャフトホルダ19に形成したオイル戻し通路19a、シリンダヘッド12に形成したオイル戻し通路12aおよびシリンダブロック11に形成したオイル戻し通路11aを介して図示せぬオイルパンに連通する。このように、ブリーザチャンバ26からのオイル戻し通路19a,20aをカムシャフトホルダ19およびキャップ20を利用して形成したことにより、それをカムシャフトホルダ19およびキャップ20の外部に形成する場合に比べて、ヘッドカバー13の横幅を小型化することができる。
図5から明らかなように、ブローバイガス入口30が形成される位置において、ヘッドカバー13の凹部13aの内表面とブリーザチャンバ26の外表面との最小距離Xは、ブローバイガス入口30の上下方向長さYよりも小さく設定されている。
図2、図3および図5に示すように、上記構造のブリーザチャンバ26が設けられたヘッドカバー13は、その外周部が複数本のボルト33…でシリンダヘッド12の上面に固定されるとともに、その凹部13aが複数本のボルト34…でシリンダヘッド12の上面に固定される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
ブローバイガスが供給されるブリーザチャンバ26は、ヘッドカバー13との間に断熱空間として機能する間隙αを備えているため、外気温が低下したときにブリーザチャンバ26内のブローバイガスが凍結するのを防止し、ブローバイガスの通路が閉塞されるのを回避することができる。
さて、ヘッドカバー13内のブローバイガスは、概ねU字状に形成されたブリーザチャンバ26の一端に設けられたブローバイガス入口30から該ブリーザチャンバ26の内部に流入するが、その際にブローバイガス入口30は下向きに開口せず、ヘッドカバー13の凹部13aの側壁の内表面に対向するように横向きに開口しているので、そのブローバイガス入口30を大きく形成してブローバイガスの流速を低下させても、ブリーザチャンバ26の下方に配置された動弁機構により撥ね上げられたオイルがブローバイガス入口30からブリーザチャンバ26の内部に浸入するのを効果的に抑制することができる。しかもブローバイガス入口30を下向きに開口させる場合に比べて、そのブローバイガス入口30のレイアウトの自由度を高めることができる。
特に、図5において排気カムシャフト23に設けられた排気カム25が上から下に移動する第2領域R2、つまりオイルがブリーザチャンバ26に向かって跳ね上げられない領域にブローバイガス入口30を配置したことにより、ブリーザチャンバ26へのオイルの浸入を一層確実に阻止することができる。
更に、ブローバイガス入口30の近傍において、ヘッドカバー13の凹部13aの内表面とブリーザチャンバ26の外表面との最小距離Xが、ブローバイガス入口30の上下方向長さYよりも小さく設定されているので、オイルがヘッドカバー13の凹部13aの内表面とブリーザチャンバ26の外表面との間に浸入し難くなり、これによってもブリーザチャンバ26へのオイルの浸入を阻止することができる。
ブローバイガス入口30からブリーザチャンバ26の内部に流入したブローバイガスには、依然として微量のオイルが含まれているが、そのブローバイガスがブリーザチャンバ26の内部を流れる間に二カ所のラビリンス32,32(図3,図7,図8参照)を通過することで、ブローバイガスからオイルが確実に分離される。ブローバイガスから分離されたオイルは、ブリーザチャンバ26の底壁に沿って流れ、オイル落とし孔28c(図1および図3参照)からオイル戻し通路20a,19a,12a,11aを介してオイルパンに戻される。
このようにしてオイルを分離されたブローバイガスは、ブリーザチャンバ26の内部を更にブローバイガス出口31に向かって流れ、その間に前記二カ所のラビリンス32,32で分離しきれなかったオイルが更に分離される。このとき、ブリーザチャンバ26の形状がヘッドカバー13の中央部に形成した凹部13aを囲むようなU字状に形成されることで、ブリーザチャンバ26の形状を複雑化してオイルの分離を促進することができる。そして最終的にオイルを分離されたブローバイガスは、ブローバイガス出口31から継ぎ手13cおよび図示せぬブリーザホースを介してエンジンの吸気系に還流する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では筒内燃料噴射エンジンを例示したが、本発明はガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンの両方に適用可能であり、またポート噴射型のガソリンエンジンに対しても適用することができる。この場合、インジェクタ29…の代わりに点火プラグが燃焼室内挿入部材となる。
また実施の形態ではブリーザチャンバ26のブローバイガス入口30をヘッドカバー13の凹部13aの内表面に向かって横向きに開口させているが、ブローバイガス入口30をヘッドカバー13の外周壁の内表面に向かって横向きに開口させても、あるいはヘッドカバー13の天井壁の内表面に向かって上向きに開口させても、ブローバイガス入口30を通してブリーザチャンバ26の内部にオイルが浸入するのを効果的に防止することができる。
エンジンのヘッド部の断面図(図2の1−1線断面図) 図1の2方向矢視図 図1の3−3線矢視図 ヘッドカバー、ブリーザチャンバ本体およびカバープレートの分解斜視図 図3の5−5線断面図 図5の6−6線断面図 図3の7−7線断面図 図7の8−8線断面図
符号の説明
12 シリンダヘッド
13 ヘッドカバー
13a 凹部
13c 継ぎ手(ブローバイガス出口通路)
23 排気カムシャフト(カムシャフト)
25 排気カム(カム)
26 ブリーザチャンバ
29 インジェクタ(燃焼室内挿入部材)
30 ブローバイガス入口
31 ブローバイガス出口(ブローバイガス出口通路)
L2 カムシャフトの軸線
L3 シリンダ軸線
P カムシャフトの軸線を含んでシリンダ軸線に対して平行な平面
R1 第1領域
R2 第2領域
X ヘッドカバーの内表面とブリーザチャンバの外表面との最小距離
Y ブローバイガス入口の上下方向長さ
α 間隙

Claims (5)

  1. エンジンのシリンダヘッド(12)に結合されるヘッドカバー(13)の内部にブリーザチャンバ(26)を配置し、前記ブリーザチャンバ(26)を経由して吸気系に還流するブローバイガスに含まれるオイルを分離するエンジンのブリーザ装置であって、前記ブリーザチャンバ(26)の外表面とヘッドカバー(13)の内表面との間に所定の間隙(α)が形成されるものにおいて、
    前記ブリーザチャンバ(26)の壁面に形成されるブローバイガス入口(30)は前記ヘッドカバー(13)の内表面に対向する位置に開口することを特徴とするエンジンのブリーザ装置。
  2. 前記ヘッドカバー(13)の上壁に燃焼室内挿入部材(29)が配置される凹部(13a)が形成され、前記ブリーザチャンバ(26)は前記凹部(13a)を避けた位置に配置され、前記ブローバイガス入口(30)は前記凹部(13a)の内表面に対向する位置に開口することを特徴とする、請求項1に記載のエンジンのブリーザ装置。
  3. 前記ブリーザチャンバ(26)の下方に配置され、前記ブローバイガス入口(30)に最近接するカムシャフト(23)の周囲を、前記カムシャフト(23)の軸線(L2)を含んでシリンダ軸線(L3)に対して平行な平面(P)により、カム(25)の先端が下方から上方に通過する側となる第1領域(R1)と、カム(25)の先端が上方から下方に通過する側となる第2領域(R2)とに二分したとき、前記ブローバイガス入口(30)は前記第2領域(R2)に開口することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のエンジンのブリーザ装置。
  4. 前記ブローバイガス入口(30)が形成される位置において、前記ヘッドカバー(13)の内表面と前記ブリーザチャンバ(26)の外表面との最小距離(X)が、前記ブローバイガス入口(30)の上下方向長さ(Y)よりも小さく設定されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンのブリーザ装置。
  5. 前記ブリーザチャンバ(26)はブローバイガス出口通路(31,13c)に連通し、前記ブローバイガス入口(30)の開口面積は、前記ブローバイガス出口通路(31,13c)の最小通路横断面積よりも大きく形成されることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエンジンのブリーザ装置。
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