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JP2009011171A - コンバイン - Google Patents

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JP2009011171A JP2007173218A JP2007173218A JP2009011171A JP 2009011171 A JP2009011171 A JP 2009011171A JP 2007173218 A JP2007173218 A JP 2007173218A JP 2007173218 A JP2007173218 A JP 2007173218A JP 2009011171 A JP2009011171 A JP 2009011171A
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Toshiro Nagai
敏郎 長井
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】タンクへの排出オーガの穀粒排出効率の低下、操作性および作業性の低下。
【解決手段】横排出オーガ6の先端のオーガ筒16には回転機構20によりオーガ筒16の円周方向に回動自在にオーガ穀粒排出部10を設け、オーガ穀粒排出部10には超音波センサ35を設け、オーガ穀粒排出部10は、最も低い位置で、タンク36の左右の略中央真下に排出口11を向けて排出し、次に、排出口11を左右何れか一方に首振りさせて一方側へ排出させ、次に、排出口11を左右何れか他方に首振りさせて他方側へ排出させて、これを一行程とし、この一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さ上昇させて、また、中央真下位置から左右への首振り排出を反復させるように構成したコンバイン。
【選択図】図6

Description

本発明は、コンバインに係るものである。
従来、グレンタンク内の穀粒を排出する横排出オーガを縦揚穀装置に旋回および上下自在に接続し、横排出オーガの先端の排出口に、タンク内の穀粒が接触すると、一旦上昇させてから旋回させて穀粒の山の頂上より移動させ、次に、排出口を下降させるようにした構成は、公知である(特許文献1参照)。
また、従来、横排出オーガの先端のオーガ穀粒排出部の左右側面に超音波センサを設け、該センサによりタンクの左右側壁を検知して、中央真下に排出口が向くように制御するようにした構成は公知である(特許文献2参照)。
実用新案登録2590595号公報 特開平06−141662号公報
前記公知例のうち実用新案登録2590595号公報に記載されたものは、排出口の詰まりを防止するために、排出口を穀粒の山の頂上より移動させてから下降させるので、作業が繁雑で作業効率が低く、また、制御も面倒であるという課題がある。
また、前記公知例のうち特開平06−141662号公報に記載されたものは、タンクの中央真下に排出口を向くよう制御するものであるから、タンク中央に穀粒が排出され、タンクの隅に穀粒が排出されないという課題がある。
本願は、タンクの隅々まで穀粒が排出でき、しかも、操作を自動化して操作性を向上させたものである。
本発明は、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5に接続した横排出オーガ6の先端のオーガ穀粒排出部10は、そのオーガ筒16の先端に、回転機構20によりオーガ筒16の軸心方向に対する円周方向に回動自在に設け、該オーガ穀粒排出部10には超音波センサ35を設け、オーガ穀粒排出部10は、最も低い位置で、タンク36の左右の略中央真下に排出口11を向けて排出し、次に、排出口11を左右何れか一方に首振りさせて一方側へ排出させ、次に、排出口11を左右何れか他方に首振りさせて他方側へ排出させて、これを一行程とし、この一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さ上昇させて、また、中央真下位置から左右への首振り排出を反復させるように構成したコンバインとしたものであり、機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて一時貯留し、グレンタンク4が一杯になると縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により、圃場近傍の運搬車のタンクに放出する。
横排出オーガ6は、縦揚穀装置5に中心に縦軸旋回および上下させてトラックのタンク36の左右中央下向きに位置合わせして、穀粒を排出し、超音波センサ35はタンク36内にできる穀粒の山Yの高さを検出し、オーガ穀粒排出部10をオーガ筒16の円周方向に左右に首振りさせさせて排出し、次に、超音波センサ35によりタンク36内の山Yの高さを検出して所定高さになると、自動的にオーガ穀粒排出部10を所定高さだけ上昇させて、再び、首振りさせさせて排出し、これを反復して首振り排出自動制御を行う。
したがって、タンク36内の両側の隅々まで均平に穀粒を排出させられ、しかも、一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さに上昇させて、山Yから排出口11を離すので、排出口11に穀粒が詰まるのを防止する。
本発明は、前記オーガ穀粒排出部10の首振り角度は、操作部の角度設定ダイヤル39により任意に設定できるように構成したコンバインとしたものであり、オーガ穀粒排出部10の首振り角度は、操縦部7の操作部38の角度設定ダイヤル39により任意に設定できるので、穀粒運搬車のタンク36の大きさや形状に合わせて首振り角度を変更して、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させる。
本発明は、前記オーガ穀粒排出部10は、排出作業中の上昇行程における上昇高を排出高さ設定ダイヤル50により任意に設定できるように構成したコンバインとしたものであり、首振り排出自動制御中の、左右首振り行程後のオーガ穀粒排出部10の上昇行程において、この上昇高を排出高さ設定ダイヤル50により任意に設定できるので、穀粒運搬車のタンク36の高さに合わせて排出高さを変更でき、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させる。
請求項1の発明では、タンク36内の左右両側の隅々まで均平に穀粒を排出させられ、左右首振りの一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さに上昇させて、山Yから排出口11を離すので、排出口11に穀粒が詰まるのを防止できる。
する。
請求項2の発明では、オーガ穀粒排出部10の首振り角度を任意に設定変更できるので、穀粒運搬車のタンク36の大きさや形状に合わせて、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させることができ、タンク36の穀粒充填効率を向上させることができる。
請求項3の発明では、オーガ穀粒排出部10の上昇高さを任意に設定できるので、穀粒運搬車のタンク36の高さに合わせて排出高さを変更でき、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させ、タンク36の穀粒充填効率を向上させることができる。
本発明の一実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前方に設けた刈取部、4は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置、6は横排出オーガ、7は操縦部である。
横排出オーガ6の先端のオーガ穀粒排出部10の排出口11は、前記縦揚穀装置5の軸芯中心として縦揚穀装置5の円周方向に旋回自在に構成する。オーガ穀粒排出部10の旋回構成は任意であり、縦揚穀装置5の揚穀筒12を機体に対して回転自在に取付け、揚穀筒12を旋回モーター13により機体に対して回転させてオーガ穀粒排出部10を左右に旋回させる。
また、縦揚穀装置5の上部の引継部に対して横排出オーガ6の基部を回動自在に取付け、縦揚穀装置5と横排出オーガ6の間に上下用シリンダ15を設け、上下用シリンダ15によりオーガ穀粒排出部10を上下させる。
しかして、前記横排出オーガ6のオーガ穀粒排出部10は、そのオーガ筒16の先端に、オーガ筒16の軸心方向に対する円周方向に回動自在に設ける。なお、オーガ穀粒排出口11は前記縦揚穀装置5中心にも旋回するため、これと区別するためにオーガ筒16軸心中心に「回転(スイング)」と表現しているが、360度に複数回の回転することを意味するものではなく、この表現によって構成は限定されない。
また、オーガ穀粒排出口11がオーガ筒16に対して回転(旋回)すればよく、穀粒排出部オーガ穀粒排出部10とオーガ筒16との取付構成は任意である。
前記オーガ穀粒排出部10には、回転(スイング)機構20を設ける。回転機構20はスイング用モータ21の出力歯車(図示省略)にオーガ穀粒排出部10に固定の受動歯車23を噛み合わせて構成する。オーガ穀粒排出部10には、スイング位置検出装置24を設ける。スイング位置検出装置24は、オーガ穀粒排出部10にポテンショメータ25を設け、ポテンショメータ25の作動軸26にギヤ27を固定し、ギヤ27を前記受動歯車23の軸28に固定の歯車29に噛み合わせる。
したがって、歯車29の回転によりギヤ27が回動してポテンショメータ25の作動軸26を回転させて、オーガ穀粒排出口11の位置を検出できる。
しかして、オーガ穀粒排出部10には、超音波センサ35を設ける。超音波センサ35は、タンク36内にできる穀粒の山Yの高さを検出し(図6)、オーガ穀粒排出部10をオーガ筒16の円周方向に左右に首振りさせさせて排出し(図7,図8)、次に、超音波センサ35によりタンク36内の山Yの高さを検出して所定高さになると、自動的にオーガ穀粒排出部10を上昇させて、再び、首振りさせて排出し、これを反復する首振り排出自動制御を行う。
即ち、オーガ穀粒排出部10は、最初、最も低い位置で、タンク36の左右の略中央真下に排出口11を向けて排出させ、次に、排出口11を左右何れか一方に首振りさせて一方側へ排出させ、次に、排出口11を左右何れか他方に首振りさせて他方側へ排出させて、これを一行程とし、一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さ上昇させて、また、中央真下位置から左右への首振り排出を反復させるように構成する。
したがって、タンク36内の左右両側に均平に穀粒を排出させられ、しかも、一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さ上昇させて(図9)、山Yから排出口11を離すので、排出口11に穀粒が詰まるのを防止する。
前記排出口11の首振りは、自動的に行う。例えば、左右の略中央真下に排出して山Yが所定高さになったことを超音波センサ35が検出すると、次の左右何れか一方に排出口11を首振りさせ、一方側へ穀粒排出して山Yが所定高さになったことを超音波センサ35が検出すると、次の左右何れか他方に排出口11を首振りさせて一行程の排出が終了すると、山Yより自動的に所定高さ排出口11を上昇させ、前記中央真下位置から左右への首振り排出を反復させる。
この場合、排出口11を左右方向に首振りさせたとき、首振り角度に応じて、排出口11から山Yまでの所定距離を自動的に算出するように構成する。
即ち、真下に向いた排出口11と山Yとの距離を基準とした首振り角度に応じて、例えば、首振り角度が45度とした場合、ルート2の距離と排出口11から山Yまでの距離を自動的に算出し、ルート2の距離に山Yの高さがなったことを超音波センサ35が検出すると、次の排出方向に排出口11が首振りするようにする(図10、図11)。
また、オーガ穀粒排出部10の排出口11が真下に向いたときに、超音波センサ35が排出口11と山Yとの距離を測定するように構成する(図12)。
したがって、オーガ穀粒排出部10の排出口11が真下に向いたときに、超音波センサ35が排出口11と山Yとの距離を測定するので、排出口11と山Yとの最短距離を選定することができる。
しかして、オーガ穀粒排出部10の首振り角度は、操作部の角度設定ダイヤル39により任意に設定できるように構成すると(図13、図14)、穀粒運搬車のタンク36の大きさや形状に合わせて首振り角度を変更でき、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させることができ、タンク36の穀粒充填効率を向上させることができる。
即ち、オーガ穀粒排出部10のスイング位置検出装置スイング位置検出装置24のポテンショメータ25により検出するオーガ穀粒排出部10の角度を検出し、角度設定ダイヤル39により任意に設定したオーガ穀粒排出部10の首振り角度となるように、オーガ穀粒排出部10の回転機構20のスイング用モータ21を自動制御するように構成している。
なお、角度設定ダイヤル39によるオーガ穀粒排出部10の首振り角度の設定は、例えば、図13のように、15度(θ1)、30度(θ2)、45度、60度(θ3)のように段階的に首振りするようにし、最大首振り角を角度設定ダイヤル39により選択するようにしても良い。
図中、40は操作部38に設けた前進と後進の切替および走行速度の変速操作する主変速レバー、41は副変速レバー、42は前記脱穀装置2の駆動を入り切りさせる脱穀クラッチレバーであり、脱穀クラッチレバー42は、その基部を機体の固定部に回動自在に取付け、図示は省略するが、脱穀クラッチレバー42と脱穀クラッチとをワイヤー等の連結手段により連結し、脱穀クラッチを入り切りさせる。
43は刈取装置3の駆動を入り切りさせる刈取クラッチスイッチであり、該刈取クラッチスイッチ43は任意の手段により刈取クラッチ(図示省略)を入り切りするように連結する。44は手動扱深さスイッチ、45は自動扱深さスイッチ、46は自動方向制御スイッチ、47は刈取駆動自動停止制御スイッチであり、刈取駆動自動停止制御スイッチ47により刈取駆動自動停止制御を「入り」にすると、刈取部5の旋回のための昇降に応じて、刈取部3への駆動および脱穀装置2に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置48への駆動を自動的に入り切りの自動制御を行う。
しかして、前記「首振り排出自動制御」中の、左右首振り行程後のオーガ穀粒排出部10の上昇行程において、この上昇高を排出高さ設定ダイヤル50により任意に設定できるように構成すると、穀粒運搬車のタンク36の高さに合わせて排出高さを変更でき、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させることができ、タンク36の穀粒充填効率を向上させることができる。
即ち、横排出オーガ6の高さ検出用のポテンショメータ(図示省略)により高さを検出して、排出高さ設定ダイヤル50により設定したオーガ穀粒排出部10の高さとなるように、上下用シリンダ15の伸縮を自動制御して、オーガ穀粒排出部10を所定量上昇するように構成している。
また、排出口11を常に左右に首振りさせながら穀粒を排出するように構成し、オーガ穀粒排出部10に設けた超音波センサ35により排出口11と山Yとの距離が所定以下に近づくと、間欠音の報知手段51を鳴動させ、排出口11に山Yが接触する間際にまで近づくと連続音で報知手段51を鳴動させるように構成すると共に、連続音により報知手段51を鳴動させても横排出オーガ6を操作しないときには、自動的に上下用シリンダ15を伸張させてオーガ穀粒排出部10を上昇させるように構成する。
したがって、自動的に横排出オーガ6を上昇させるので、芽詰まりの発生を防止し、操作性を向上させる。
しかして、前記「首振り排出自動制御」は、コンバインの穀粒排出クラッチ(図示省略)が「入り」から「切り」にするまで、前記行程を反復するように構成する。
そのため、穀粒運搬車が軽トラックや大型トラック等の何れの場合であってもタンク36内に隅にまで穀粒を均平に排出させられる。
しかして、図14,図15の実施例は、オーガ穀粒排出部10に超音波センサ35を設けるが、オーガ穀粒排出部10はオーガ筒16に固定状態に取付け、オーガ穀粒排出部10に対して超音波センサ35をオーガ筒16の円周方向に首振りするように設け、超音波センサ35を左右に首振りさせることによりタンク36内にできる穀粒の山Yの高さを検出するように構成すると共に、横排出オーガ6を縦揚穀装置5中心に左右に旋回させて自動的に排出するように構成する。
即ち、オーガ穀粒排出部10は、最初、最も低い位置で、タンク36の左右の略中央真下に排出口11を向けて排出させ、次に、縦揚穀装置5を回転させて排出口11を左右何れか一方に旋回(横方向に移動)させてタンク36の一方側へ排出させ、次に、縦揚穀装置5を回転させて排出口11を左右何れか他方に旋回させてタンク36の他方側へ排出させて、これを一行程とし、一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さ上昇させて、また、中央真下位置から左右への旋回排出を反復させるように構成する。
したがって、タンク36内の左右両側に均平に穀粒を排出させられ、しかも、一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さに上昇させて、山Yから排出口11を離すので、排出口11に穀粒が詰まるのを防止する。
実施例の音波センサ35は、モーター55の出力軸56に固定状態に取付け、モーター55の出力軸56を回転させて超音波センサ35を左右に首振りさせる。
(実施例の作用)
機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて一時貯留し、グレンタンク4が一杯になると縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により、圃場近傍の運搬車のタンクに放出する。
前記横排出オーガ6は、縦揚穀装置5に中心に縦軸旋回自在に構成し、上下用シリンダ26により先端が上下自在に構成しているから、縦軸旋回および上下させてトラックのタンクに位置合わせする。
横排出オーガ6の先端のオーガオーガ穀粒排出部10の排出口11は、前記縦揚穀装置5の軸芯中心として縦揚穀装置5の円周方向に旋回自在に構成しているから、オーガ穀粒排出部10は、タンク36の左右の略中央真下に排出口11を向けて排出させ、次に、排出口11を左右何れか一方に首振りさせて一方側へ排出させ、次に、排出口11を左右何れか他方に首振りさせて他方側へ排出させると、タンク36の隅々に穀粒を排出させることができ、タンク36の穀粒の充填効率を向上させる。
即ち、スイング用モータ21を駆動させて出力歯車22を回転させ、出力歯車22がオーガ穀粒排出部10に固定の受動歯車23を回転させ、オーガ穀粒排出部10の排出口11を左右何れか一方に首振りさせ、所定角度オーガ穀粒排出部10を回動させると、ポテンショメータ25の作動軸26に固定のギヤ27を回動させ、オーガ穀粒排出口11の首振り角度を検出して、前記スイング用モータ21の駆動を停止させる。
次に、排出口11を左右何れか他方に首振りさせて他方側へ排出させる。
しかして、オーガ穀粒排出部10に超音波センサ35を設け、超音波センサ35はタンク36内にできる穀粒の山Yの高さを検出し、オーガ穀粒排出部10をオーガ筒16の円周方向に左右に首振りさせさせて排出し、次に、超音波センサ35によりタンク36内の山Yの高さを検出して所定高さになると、自動的にオーガ穀粒排出部10を上昇させて、再び、首振りさせさせて排出し、これを反復する首振り排出自動制御を行う。
したがって、タンク36の左右の略中央真下で少しの所定量を排出して、これを超音波センサ35が検知すると、排出口11(オーガ穀粒排出部10)を左右に首振りさせて排出させ、この一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さ上昇させて、また、中央真下位置から左右への首振り排出を反復させるから、タンク36内の左右両側に均平に穀粒を排出させられ、しかも、一行程の排出が終了すると、排出口11を自動的に所定高さに上昇させて、山Yから排出口11を離すので、排出口11に穀粒が詰まるのを防止する。
この場合、オーガ穀粒排出部10の排出口11が真下に向いたときに、超音波センサ35が排出口11と山Yとの距離を測定するように構成しているから、オーガ穀粒排出部10の排出口11が真下に向いたときに、超音波センサ35が排出口11と山Yとの距離を測定するので、排出口11と山Yとの最短距離を選定することになり、穀粒がタンク36から溢れるのを防止する。
しかして、排出口11(オーガ穀粒排出部10)の首振りは、自動的に行い、例えば、左右の略中央真下に排出して山Yが所定高さになったことを超音波センサ35が検出すると、次の左右何れか一方に排出口11を首振りさせ、次に、一方側へ穀粒排出して山Yが所定高さになったことを超音波センサ35が検出すると、次の左右何れか他方に排出口11を首振りさせて一行程の排出が終了すると、山Yより自動的に所定高さ排出口11を上昇させ、前記中央真下位置から左右への首振り排出を反復させる。
したがって、操作性および作業性を向上させる。
しかして、排出口11から山Yまでの所定距離は、排出口11を左右方向に首振りさせたとき、首振り角度に応じて自動的に算出するように構成しているから、超音波センサ35が、排出口11の左右側に形成される山Yの高さを、中央の山Yの高さよりも高く誤認することを防止する。
即ち、真下に向いた排出口11と山Yとの距離に対して左右側の山Yの高さは、同じ距離にすると、左右側の山Yが高くなってしまうが、真下に向いた排出口11を基準として首振り角度に応じて、例えば、首振り角度が45度とした場合、ルート2の距離と排出口11から山Yまでの距離を自動的に算出し、ルート2の距離に山Yの高さがなったことを超音波センサ35が検出すると、次の排出方向に排出口11が首振りするように制御するから、排出制御の精度を向上させ、操作性および作業性を向上させる。
しかして、オーガ穀粒排出部10の首振り角度は、操作部38の角度設定ダイヤル39により任意に設定できるように構成しているから、穀粒運搬車のタンク36の大きさや形状に合わせて首振り角度を変更でき、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させることができ、タンク36の穀粒充填効率を向上させることができる。
しかして、同様に、首振り排出自動制御中の、左右首振り行程後のオーガ穀粒排出部10の上昇行程において、この上昇高を排出高さ設定ダイヤル50により任意に設定できるように構成しているから、穀粒運搬車のタンク36の高さに合わせて排出高さを変更でき、タンク36内への隅々にまで穀粒を均平に排出させることができ、タンク36の穀粒充填効率を向上させることができる。
しかして、オーガ穀粒排出部10に設けた超音波センサ35により排出口11と山Yとの距離が所定以下に近づくと、間欠音の報知手段51を鳴動させ、排出口11に山Yが接触する間際にまで近づくと連続音で報知手段51を鳴動させるように構成しているから、作業者は自動制御により穀粒排出中であっても、排出作業の経過(経緯)を容易に理解することができ、不慮の事故に迅速に対応できる。
しかして、首振り排出自動制御は、コンバインの穀粒排出クラッチ52が「入り」から「切り」にするまで、前記行程を反復するように構成しているから、穀粒排出クラッチ52が「入り」になると、首振り排出自動制御が開始され、穀粒排出クラッチ52を「切り」にすると、首振り排出自動制御を終了させることができ、操作性および作業性を向上させる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
コンバイン側面図。 同平面図。 ブロック図。 オーガ穀粒排出部の回転機構の斜視図。 オーガ穀粒排出部の斜視図。 排出状態図。 一方側への首振り排出状態図。 他方側への首振り排出状態図。 首振り排出の一行程終了後のオーガ穀粒排出部の上昇状態説明図。 首振り角度と距離の説明図。 超音波センサの距離測定状態の説明図。 首振り角度の説明図。 首振り排出状態の斜視図。 他の実施例のオーガ穀粒排出部の斜視図。 他の実施例のオーガ穀粒排出部の斜視図。
符号の説明
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…縦揚穀装置、6…横排出オーガ、7…操縦部、10…オーガ穀粒排出部、11…排出口、12…揚穀筒、13…旋回モーター、15…上下用シリンダ、16…オーガ筒、20…回転機構、21…スイング用モータ、22…出力歯車、23…受動歯車、24…スイング位置検出装置、25…ポテンショメータ、26…作動軸、27…ギヤ、35…超音波センサ、39…角度設定ダイヤル、40…主変速レバー、41…副変速レバー、42…脱穀クラッチレバー、43…刈取クラッチスイッチ、44…手動扱深さスイッチ、45…自動扱深さスイッチ、46…自動方向制御スイッチ、47…刈取駆動自動停止制御スイッチ、50…排出高さ設定ダイヤル、51…報知手段、

Claims (3)

  1. グレンタンク(4)内の穀粒を排出する縦揚穀装置(5)に接続した横排出オーガ(6)の先端のオーガ穀粒排出部(10)は、そのオーガ筒(16)の先端に、回転機構(20)によりオーガ筒(16)の軸心方向に対する円周方向に回動自在に設け、該オーガ穀粒排出部(10)には超音波センサ(35)を設け、オーガ穀粒排出部(10)は、最も低い位置で、タンク(36)の左右の略中央真下に排出口(11)を向けて排出し、次に、排出口(11)を左右何れか一方に首振りさせて一方側へ排出させ、次に、排出口(11)を左右何れか他方に首振りさせて他方側へ排出させて、これを一行程とし、この一行程の排出が終了すると、排出口(11)を自動的に所定高さ上昇させて、また、中央真下位置から左右への首振り排出を反復させるように構成したコンバイン。
  2. 請求項1において、前記オーガ穀粒排出部(10)の首振り角度は、操作部の角度設定ダイヤル(39)により任意に設定できるように構成したコンバイン。
  3. 請求項1または請求項2において、前記オーガ穀粒排出部(10)は、排出作業中の上昇行程における上昇高を排出高さ設定ダイヤル(50)により任意に設定できるように構成したコンバイン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072268A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバイン

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