JP2009004893A - 画像処理装置およびこれを備える撮像システム - Google Patents
画像処理装置およびこれを備える撮像システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009004893A JP2009004893A JP2007161638A JP2007161638A JP2009004893A JP 2009004893 A JP2009004893 A JP 2009004893A JP 2007161638 A JP2007161638 A JP 2007161638A JP 2007161638 A JP2007161638 A JP 2007161638A JP 2009004893 A JP2009004893 A JP 2009004893A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- gradation conversion
- unit
- saturation
- calculating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 title claims abstract description 37
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 201
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims abstract description 156
- 230000003321 amplification Effects 0.000 claims description 15
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 claims description 15
- 238000000034 method Methods 0.000 description 23
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 6
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 6
- 238000010606 normalization Methods 0.000 description 6
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 5
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 2
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】輝度信号の変化によりノイズが増幅される場合にも、色ノイズが強調されることを低減した色再現を可能とする画像処理装置およびこれを備える撮像システムを提供する。
【解決手段】入力された映像信号を階調変換して出力する画像処理装置であって、前記映像信号を輝度信号、色相信号、および彩度信号からなる色空間へ変換する色空間変換手段と、前記映像信号で表される画像中の領域の情報を算出する領域情報算出手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号に対して階調変換を行って階調変換後の輝度信号を生成する階調変換手段と、前記階調変換前後の輝度信号、および前記領域の情報に基づいて補正情報を算出する補正情報算出手段とを有し、演算した階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号に対して前記補正情報を用いて補正を行う。
【選択図】図1
【解決手段】入力された映像信号を階調変換して出力する画像処理装置であって、前記映像信号を輝度信号、色相信号、および彩度信号からなる色空間へ変換する色空間変換手段と、前記映像信号で表される画像中の領域の情報を算出する領域情報算出手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号に対して階調変換を行って階調変換後の輝度信号を生成する階調変換手段と、前記階調変換前後の輝度信号、および前記領域の情報に基づいて補正情報を算出する補正情報算出手段とを有し、演算した階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号に対して前記補正情報を用いて補正を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像信号の色信号処理を行う画像処理装置およびこれを備える撮像システムに関するものである。
現在のデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像系の信号処理において、映像の輝度信号を階調変換処理するという処理がしばしば行われる。その際、自然な色再現のために、輝度信号の変化に対応して彩度信号を抑制する手法が用いられている。
従来技術において、補正前後の輝度値を用いて彩度値を補正する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、階調変換前後の最大彩度値に基づいて彩度補正を行う方法が開示されている(特許文献2参照)。
特開2003−162715号公報
特開2004−312467号公報
上記の方法によれば、輝度信号の変化に応じた自然な色再現は可能となる。しかし、特に暗部の輝度信号が強調された場合にはノイズ成分も増幅されてしまうため、色ノイズが強調されるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、輝度信号の変化によりノイズが増幅される場合にも、色ノイズが強調されることを低減した色再現を可能とする画像処理装置およびこれを備える撮像システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明に係る画像処理装置は、入力された映像信号を階調変換して出力する画像処理装置であって、前記映像信号を輝度信号、色相信号、および彩度信号からなる色空間へ変換する色空間変換手段と、前記映像信号で表される画像中の領域の情報を算出する領域情報算出手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号に対して階調変換を行って階調変換後の輝度信号を生成する階調変換手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号および前記色相信号を用いて第1の最大彩度信号を算出するとともに、前記色空間変換手段によって変換された前記色相信号および前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号を用いて第2の最大彩度信号を算出する最大彩度算出手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号、前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号、および前記領域情報算出手段によって算出された前記領域の情報に基づいて補正情報を算出する補正情報算出手段と、前記最大彩度算出手段によって算出された前記第1の最大彩度信号および前記第2の最大彩度信号と前記補正情報算出手段によって算出された前記補正情報とに基づいて、前記色空間変換手段によって変換された前記彩度信号の補正を行う彩度補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力された映像信号を階調変換して出力する画像処理装置であって、前記映像信号を輝度信号、色相信号、および彩度信号からなる色空間へ変換する色空間変換手段と、前記映像信号で表される画像中の領域の情報を算出する領域情報算出手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号に対して階調変換を行って階調変換後の輝度信号を生成する階調変換手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号および前記色相信号を用いて第1の最大彩度信号を算出するとともに、前記色空間変換手段によって変換された前記色相信号および前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号を用いて第2の最大彩度信号を算出する最大彩度算出手段と、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号、前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号、および前記領域情報算出手段によって算出された前記領域の情報に基づいて補正情報を算出する補正情報算出手段と、前記最大彩度算出手段によって算出された前記第1の最大彩度信号および前記第2の最大彩度信号と前記補正情報算出手段によって算出された前記補正情報とに基づいて、前記色空間変換手段によって変換された前記彩度信号の補正を行う彩度補正手段と、を有することを特徴とする。
このような画像処理装置によれば、色相信号、彩度信号、および階調変換前後の輝度信号を用いて階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号を演算すると共に、各信号に含まれるノイズ等の領域情報および階調変換前後の輝度信号を用いて補正情報を算出し、演算した階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号に対して補正情報を用いて補正を行うことによって補正彩度信号を算出する。これにより、補正彩度信号についてもノイズ等の領域情報が反映されるので、階調変換処理によって色ノイズが増幅されるような場合においても、色ノイズを低減した高品位な映像信号を算出することができる。
本発明に係る撮像システムは、上記の画像処理装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、階調変換処理によって色ノイズが増幅されるような場合においても、色ノイズを低減した高品位な映像信号を算出することができる。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置およびこれを備える撮像システムについて、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る撮像システムの概略構成図である。
撮像システム1は、撮像装置2と、画像処理装置3とを主な構成要素として備えている。
撮像装置2は、レンズ系100、絞り101、AFモータ102、カラーフィルタ103、およびCCD104を備えている。
画像処理装置3は、A/D変換器105、バッファ106、撮影制御部107、信号処理部108、領域分割部(領域分割手段)119、色空間変換部(色空間変換手段)109、階調変換部(階調変換手段)110、補正情報算出部(補正情報算出手段)111、最大彩度算出部(最大彩度算出手段)112、領域情報算出部(領域情報算出手段)113、彩度補正部(彩度作成手段)114、圧縮部115、出力部116、制御部117、および外部I/F部118を備えている。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置およびこれを備える撮像システムについて、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る撮像システムの概略構成図である。
撮像システム1は、撮像装置2と、画像処理装置3とを主な構成要素として備えている。
撮像装置2は、レンズ系100、絞り101、AFモータ102、カラーフィルタ103、およびCCD104を備えている。
画像処理装置3は、A/D変換器105、バッファ106、撮影制御部107、信号処理部108、領域分割部(領域分割手段)119、色空間変換部(色空間変換手段)109、階調変換部(階調変換手段)110、補正情報算出部(補正情報算出手段)111、最大彩度算出部(最大彩度算出手段)112、領域情報算出部(領域情報算出手段)113、彩度補正部(彩度作成手段)114、圧縮部115、出力部116、制御部117、および外部I/F部118を備えている。
撮像装置2と画像処理装置3とは、画像処理装置3内のA/D変換器105および撮影制御部107を介して接続している。
撮像装置2に接続された撮影制御部107は、絞り101、AFモータ102、およびCCD104へ接続している。信号処理部108は領域分割部119へ接続している。領域分割部119は色空間変換部109へ接続している。色空間変換部109は階調変換部110、補正情報算出部111、最大彩度算出部112および領域情報算出部113へ接続している。階調変換部110は補正情報算出部111、最大彩度算出部112および彩度補正部114へ接続している。補正情報算出部111は彩度補正部114へ接続しており、最大彩度算出部112は彩度補正部114へ接続している。領域情報算出部113は補正情報算出部111へ接続している。彩度補正部114は圧縮部115へ接続している。圧縮部115は出力部116へ接続している。マイクロコンピュータなどの制御部117は、撮影制御部107、信号処理部108、色空間変換部109、階調変換部110、補正情報算出部111、最大彩度算出部112、領域情報算出部113、彩度補正部114、領域分割部119および圧縮部115と双方向に接続している。さらに、電源スイッチ、シャッターボタン、撮影時の各種モードの切り替えを行うためのインターフェースを備えた外部I/F部118も制御部117と双方向に接続している。
撮像装置2に接続された撮影制御部107は、絞り101、AFモータ102、およびCCD104へ接続している。信号処理部108は領域分割部119へ接続している。領域分割部119は色空間変換部109へ接続している。色空間変換部109は階調変換部110、補正情報算出部111、最大彩度算出部112および領域情報算出部113へ接続している。階調変換部110は補正情報算出部111、最大彩度算出部112および彩度補正部114へ接続している。補正情報算出部111は彩度補正部114へ接続しており、最大彩度算出部112は彩度補正部114へ接続している。領域情報算出部113は補正情報算出部111へ接続している。彩度補正部114は圧縮部115へ接続している。圧縮部115は出力部116へ接続している。マイクロコンピュータなどの制御部117は、撮影制御部107、信号処理部108、色空間変換部109、階調変換部110、補正情報算出部111、最大彩度算出部112、領域情報算出部113、彩度補正部114、領域分割部119および圧縮部115と双方向に接続している。さらに、電源スイッチ、シャッターボタン、撮影時の各種モードの切り替えを行うためのインターフェースを備えた外部I/F部118も制御部117と双方向に接続している。
上記構成を有する撮像システム1において、まず、全体の信号の流れについて以下に説明する。
撮像システム1は、ユーザまたは図示しない外部入力部によって、外部I/F部118を介してISO感度、露出などの撮影条件が設定された後、図示しないシャッターボタンを半押しにすることでプリ撮影モードに入る。
撮像システム1は、ユーザまたは図示しない外部入力部によって、外部I/F部118を介してISO感度、露出などの撮影条件が設定された後、図示しないシャッターボタンを半押しにすることでプリ撮影モードに入る。
上記の状態において、レンズ系100、絞り101、カラーフィルタ103、CCD104を介して撮影された映像は、A/D変換器105にてデジタル信号へ変換される。A/D変換器105からの映像信号は、バッファ106を介して信号処理部108へ転送される。また、バッファ106からの信号は、撮影制御部107へも転送される。なお、本実施形態例においてCCD104は、RGB原色系の単板CCDを想定し、A/D変換器105による信号の階調幅を例えば12bitとする。
撮影制御部107は、映像信号のAFエリア内のコントラスト情報を検出し、これが最大となるようにAFモータ102を制御することで合焦信号を得て距離情報が取得される。あるいは、プリ撮影時に映像信号を取得せず、図示しない外部赤外線センサを用いて主要被写体との距離を測定し、それに応じてAFモータ102を制御し、合焦位置における距離情報を得てもよい。
また、撮影制御部107は、信号中の輝度レベルや図示しない輝度センサを用いて適正露光となるよう絞り101およびCCD104の電子シャッター速度などを制御する。
また、撮影制御部107は、信号中の輝度レベルや図示しない輝度センサを用いて適正露光となるよう絞り101およびCCD104の電子シャッター速度などを制御する。
次に、外部I/F部118を介して、ユーザによって図示しないシャッターボタンを全押しにされることにより本撮影が行われる。本撮影は、撮影制御部107にて求められた合焦条件および露光条件に基づいて行われ、これらの撮影時の情報は制御部117へ転送される。
バッファ106内の映像信号は、信号処理部108へ転送される。信号処理部108は、制御部115の制御に基づいてバッファ106上の単板状態の映像信号を読み出し、公知の補間処理、ホワイトバランス処理などが行われた三板状態の映像信号を生成し、領域分割部119へ転送する。
領域分割部119は、転送された映像信号で表される画像を少なくとも一つ以上の領域に分割するように、映像信号を分割する。分割の方法は、例えば、画像を固定の矩形ブロックで分割したり、公知のテクスチャ解析を用いて画像から所定のテクスチャの領域を分割したり、映像信号の色情報を用いて所定の色を示す領域を分割したりする。映像信号は、色空間変換部109へ転送される。
色空間変換部109は、(1)式を用いてRGB信号をYCbCr信号に変換し、さらに(2)式を用いて輝度信号V、色相信号Hおよび彩度信号Cの色信号に変換する。
あるいは(3)式および(4)式を用いてCIE−XYZ信号からCIE−L*a*b*信号への変換を行い、(5)式のように輝度、色相、彩度を求めてもよい。
ただし、Xn、Yn、Znは、標準光における完全拡散反射面における値である。関数fは、例えばf(X/Xn)で(6)式の通りである。
なお、色変換の方法はこれらに限ったものではなく、例えば、LUT(ルックアップテーブル)を用いた変換でもよい。
このように色空間変換部109にて変換された色信号は、階調変換部110、補正情報算出部111、最大彩度算出部112、および領域情報算出部113へ転送される。
このように色空間変換部109にて変換された色信号は、階調変換部110、補正情報算出部111、最大彩度算出部112、および領域情報算出部113へ転送される。
階調変換部110は、色空間変換部109から転送された輝度信号に対して後述する階調変換処理を行う。階調変換処理が行われた輝度信号は、補正情報算出部111、最大彩度算出部112、および彩度補正部114へ転送される。
次に、領域情報算出部113は、色空間変換部109から転送された色信号に対して、分割された領域のヒストグラム、輝度値の平均値、標準偏差、およびノイズ量の平均値を算出する。ノイズ量の算出法としては、例えば、以下の方法があげられる。
色信号の注目画素を中心とした例えば5×5の領域に対して標準偏差を算出し、それをノイズ量とする。また、上記領域中の全画素に対してノイズ量を算出し、それを平均したものを上記領域のノイズ量とする。ここで、ノイズ量の算出は、輝度信号V、色相信号Hおよび彩度信号Cのおのおのに対して行われ、(7)式のようにノイズ量Nを算出する。
N=aNV+bNH+cNC・・・(7)
ただし、NV、NH、NCはそれぞれ輝度信号、色相信号、および彩度信号に対するノイズ量を表し、a、b、cはそれぞれ重み係数を表す。
N=aNV+bNH+cNC・・・(7)
ただし、NV、NH、NCはそれぞれ輝度信号、色相信号、および彩度信号に対するノイズ量を表し、a、b、cはそれぞれ重み係数を表す。
補正情報算出部111は、色空間変換部109から転送された色信号と階調変換部110から転送された階調変換処理後の輝度信号および領域情報算出部113から転送されたノイズ量を用いて彩度補正に用いる補正情報の算出を行う。
最大彩度算出部112は、色空間変換部109および階調変換部110から転送された色信号を用いて最大彩度の算出を行う。
ここで、図5は彩度補正の説明図であり、YCbCr空間上にて表現している。図5におけるY1、Y2はそれぞれV1、V2に対応する。図5を用いて説明すると、最大彩度算出部112は、色空間変換部109から転送された信号V1、色相信号H、および彩度信号Cを用いて最大彩度maxC1を算出する。同様に、最大彩度算出部112は、階調変換部110から転送された信号V2を用いて最大彩度maxC2を算出する。
ここで、図5は彩度補正の説明図であり、YCbCr空間上にて表現している。図5におけるY1、Y2はそれぞれV1、V2に対応する。図5を用いて説明すると、最大彩度算出部112は、色空間変換部109から転送された信号V1、色相信号H、および彩度信号Cを用いて最大彩度maxC1を算出する。同様に、最大彩度算出部112は、階調変換部110から転送された信号V2を用いて最大彩度maxC2を算出する。
彩度補正部114は、階調変換部110から転送された階調変換処理後の輝度信号および色信号と、補正情報算出部111から転送された補正情報と、最大彩度算出部112から転送された最大彩度の情報とを基に彩度信号の補正を行う。彩度補正部114における詳細な処理については後述する。
圧縮部115は、彩度補正部114から転送された色信号に対して公知のJPEG等の圧縮処理を行い、出力部116へ転送する。出力部114は、メモリカードなどへ圧縮信号を記録保存あるいは外部表示ディスプレイに映像信号を表示する。
次に、図1に示す各部の詳細な処理について以下に説明する。
まず、階調変換部110における詳細な処理について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、階調変換部110は、バッファ200、局所領域分割部(局所領域分割手段)201、階調変換曲線算出部(階調変換曲線算出手段)202、および階調変換実施部(階調変換実施手段)203を備えている。
まず、階調変換部110における詳細な処理について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、階調変換部110は、バッファ200、局所領域分割部(局所領域分割手段)201、階調変換曲線算出部(階調変換曲線算出手段)202、および階調変換実施部(階調変換実施手段)203を備えている。
色空間変換部109はバッファ200に接続している。バッファ200は局所領域分割部201および階調変換実施部203に接続しており、局所領域分割部201は階調変換曲線算出部202に接続している。階調変換曲線算出部202は階調変換実施部203に接続しており、階調変換実施部203は補正情報算出部111、最大彩度算出部112および彩度補正部114に接続している。制御部117は、局所領域分割部201、階調変換曲線算出部202、および階調変換実施部203と双方向に接続している。
上記構成を有する階調変換部110における処理について以下に説明する。
色空間変換部109は、バッファ200に色信号を転送する。局所領域分割部201は、バッファ200から転送された色信号を少なくとも一つ以上の領域に分割する。階調変換曲線算出部202は、局所領域分割部201から転送された色信号の輝度信号に対する階調変換曲線を設定する。
色空間変換部109は、バッファ200に色信号を転送する。局所領域分割部201は、バッファ200から転送された色信号を少なくとも一つ以上の領域に分割する。階調変換曲線算出部202は、局所領域分割部201から転送された色信号の輝度信号に対する階調変換曲線を設定する。
ここで、階調変換曲線算出部202における詳細な処理について、図3を用いて説明する。図3は、階調変換曲線算出部202の第1の構成例を示している。
図3に示すように、階調変換曲線算出部202は、バッファ300、平均輝度算出部(平均輝度算出手段)301、標準偏差算出部(標準偏差算出手段)302、階調変換曲線設定部(階調変換曲線設定手段)303、および階調変換曲線ROM(階調変換曲線保持手段)304を備えている。
図3に示すように、階調変換曲線算出部202は、バッファ300、平均輝度算出部(平均輝度算出手段)301、標準偏差算出部(標準偏差算出手段)302、階調変換曲線設定部(階調変換曲線設定手段)303、および階調変換曲線ROM(階調変換曲線保持手段)304を備えている。
局所領域分割部201は、バッファ300に接続している。バッファ300は、平均輝度算出部301および標準偏差算出部302に接続している。平均輝度算出部301および標準偏差算出部302は階調変換曲線設定部303に接続しており、階調変換曲線ROM304は階調変換曲線設定部303に接続している。階調変換曲線設定部303は階調変換実施部203に接続している。
上記構成を有する階調変換曲線算出部202における処理について以下に説明する。
平均輝度算出部301は、バッファ300から転送された領域における輝度信号の平均値を算出する。
次に、標準偏差算出部302は、バッファ300から転送された領域における輝度信号および平均輝度算出部301から転送された輝度信号の平均値を用いて標準偏差を算出する。
階調変換曲線設定部303は、平均輝度算出部301から転送された平均輝度値および標準偏差算出部302から転送された標準偏差の値を用いて階調変換曲線ROM304から階調変換に用いる階調変換曲線を設定する。
平均輝度算出部301は、バッファ300から転送された領域における輝度信号の平均値を算出する。
次に、標準偏差算出部302は、バッファ300から転送された領域における輝度信号および平均輝度算出部301から転送された輝度信号の平均値を用いて標準偏差を算出する。
階調変換曲線設定部303は、平均輝度算出部301から転送された平均輝度値および標準偏差算出部302から転送された標準偏差の値を用いて階調変換曲線ROM304から階調変換に用いる階調変換曲線を設定する。
ここで、図6は、階調変換曲線の説明図を示している。
平均輝度値が所定値Th以下でかつ、標準偏差の値が所定値以下の場合、所定値以下の信号を強調するとノイズが増幅される可能性がある。したがって、階調変換曲線としては、例えば図6における(a)に示すように、Th以下の信号のコントラストをあまり強調しない階調変換曲線を設定する。
平均輝度値が所定値Th以下でかつ、標準偏差の値が所定値以上の場合、ノイズがすでに増幅されている可能性がある。したがって、階調変換曲線としては、例えば図6における(b)に示すように、所定値以下の信号のコントラストを下げる階調変換曲線を設定する。
平均輝度値が所定値Th以上の場合、階調変換処理によるノイズの増幅による影響が小さい。したがって、階調変換曲線としては平均輝度値付近のコントラストを強調させる階調変換曲線、例えば図6における(c)に示すように、平均輝度値Vave付近の信号を強調する階調変換曲線を設定する。
なお、この構成例では、階調変換曲線ROMを用いる例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ガンマ値を用いて階調変換曲線設定部303にてガンマ値を設定する構成も可能である。
平均輝度値が所定値Th以下でかつ、標準偏差の値が所定値以下の場合、所定値以下の信号を強調するとノイズが増幅される可能性がある。したがって、階調変換曲線としては、例えば図6における(a)に示すように、Th以下の信号のコントラストをあまり強調しない階調変換曲線を設定する。
平均輝度値が所定値Th以下でかつ、標準偏差の値が所定値以上の場合、ノイズがすでに増幅されている可能性がある。したがって、階調変換曲線としては、例えば図6における(b)に示すように、所定値以下の信号のコントラストを下げる階調変換曲線を設定する。
平均輝度値が所定値Th以上の場合、階調変換処理によるノイズの増幅による影響が小さい。したがって、階調変換曲線としては平均輝度値付近のコントラストを強調させる階調変換曲線、例えば図6における(c)に示すように、平均輝度値Vave付近の信号を強調する階調変換曲線を設定する。
なお、この構成例では、階調変換曲線ROMを用いる例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ガンマ値を用いて階調変換曲線設定部303にてガンマ値を設定する構成も可能である。
次に、補正情報算出部111における詳細な処理について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、補正情報算出部111は、バッファ400、バッファ401、増幅率算出部(増幅率算出手段)402、および補正係数算出部(補正係数算出手段)403を備えている。
図4に示すように、補正情報算出部111は、バッファ400、バッファ401、増幅率算出部(増幅率算出手段)402、および補正係数算出部(補正係数算出手段)403を備えている。
色空間変換部109はバッファ400に接続しており、階調変換部110はバッファ401に接続している。バッファ400は増幅率算出部402および補正係数算出部403に接続しており、バッファ401は増幅率算出部402および補正係数算出部403に接続している。増幅率算出部402は補正係数算出部403に接続しており、領域情報算出部113は補正係数算出部403に接続している。補正係数算出部403は彩度補正部114に接続している。制御部117は増幅率算出部402および補正係数算出部403と双方向に接続している。
上記構成を有する補正情報算出部111における処理について以下に説明する。
色空間変換部109から転送された輝度信号V1は、バッファ400に転送される。一方、階調変換部110から転送された輝度信号V2は、バッファ401に転送される。増幅率算出部402は、バッファ400およびバッファ401から転送された信号を用いて(8)式に示される増幅率Gの算出を行う。
色空間変換部109から転送された輝度信号V1は、バッファ400に転送される。一方、階調変換部110から転送された輝度信号V2は、バッファ401に転送される。増幅率算出部402は、バッファ400およびバッファ401から転送された信号を用いて(8)式に示される増幅率Gの算出を行う。
さらに、補正係数算出部403は、輝度信号V1、V2および領域情報算出部113から転送される領域の情報、例えば領域内のノイズ量の平均Nの情報を用いて(9)式に示される補正情報すなわち補正係数αの算出を行う。
ただし、Cは調整係数であり、0≦α≦1である。
増幅率や領域のノイズ量が大きいとき、階調変換処理によってノイズ成分が目立つため、この関数を用いて、彩度補正部114において後述する彩度信号の補正を行うことにより色ノイズ成分を抑制する。増幅率が1に近く、ノイズ成分が少ないとき,この関数の出力は1に近くなり、領域の情報による補正の影響は少なくなる。算出された補正係数は彩度補正部114に転送される。
増幅率や領域のノイズ量が大きいとき、階調変換処理によってノイズ成分が目立つため、この関数を用いて、彩度補正部114において後述する彩度信号の補正を行うことにより色ノイズ成分を抑制する。増幅率が1に近く、ノイズ成分が少ないとき,この関数の出力は1に近くなり、領域の情報による補正の影響は少なくなる。算出された補正係数は彩度補正部114に転送される。
次に、彩度補正部114の処理について図5を用いて説明する。
彩度補正部114は、最大彩度算出部112から転送された最大彩度の情報を用いて、階調変換前の輝度信号V1に対する彩度信号C1と最大彩度maxC1との比R1を(10)式に示すように算出する。
R1=C1/maxC1・・・(10)
彩度補正部114は、最大彩度算出部112から転送された最大彩度の情報を用いて、階調変換前の輝度信号V1に対する彩度信号C1と最大彩度maxC1との比R1を(10)式に示すように算出する。
R1=C1/maxC1・・・(10)
次に、階調変換後の輝度信号V2に対する彩度信号C2の算出を(11)式に示すように行う。
C2=R1・maxC2・・・(11)
(11)式は、階調変換前の彩度信号と最大彩度信号との比が、階調変換後の彩度信号と最大彩度信号との比に等しいことを表している。
C2=R1・maxC2・・・(11)
(11)式は、階調変換前の彩度信号と最大彩度信号との比が、階調変換後の彩度信号と最大彩度信号との比に等しいことを表している。
この処理により、輝度信号が階調変換処理によって変化しても、それに対応した彩度信号の変換を行うことができる。さらに、補正情報算出部111から転送される補正係数αの情報を用いて最終的な彩度信号C’2を(12)式を用いて算出する。
C’2=α・C2・・・(12)
C’2=α・C2・・・(12)
本実施形態に係る画像処理装置およびこれを備えた撮像システムによれば、色相信号、彩度信号、および階調変換前後の輝度信号を用いて階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号を演算すると共に、各信号に含まれるノイズ等の領域情報および階調変換前後の輝度信号を用いて補正情報を算出し、演算した階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号に対して補正情報を用いて補正を行うことによって補正彩度信号を算出する。これにより、補正彩度信号についてもノイズ等の領域情報が反映されるので、階調変換処理によって色ノイズが増幅されるような場合においても、色ノイズを低減した高品位な映像信号を算出することができる。
なお、上記実施例では、ハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、CCD104からの映像信号を未処理のままのRawデータとして、ISO感度情報や映像信号サイズなどをヘッダ情報として出力し、別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。この場合、撮像システムは、CPU、RAM等の主記憶装置、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、CPUが上記記憶媒体に記録されているプログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の撮像システムと同様の処理を実現させる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。
図7に本実施形態のソフトウェアに関するフローを示す。
図1における処理と対応させると、S1にてヘッダ情報を読み込み、S2にて映像信号を入力する。信号処理部108に相当するS3にて所定の信号処理を行い、領域分割部119に相当するS4にて領域の分割を行う。色空間変換部109に相当するS5にて色空間の変換を行い、階調変換部110に相当するS6にて輝度信号に対する階調変換処理を行う。領域情報算出部113に相当するS7にて色信号の領域情報を抽出し、補正情報算出部111に相当するS8にて彩度補正に用いる補正情報の算出を行う。最大彩度算出部112に相当するS9にて最大彩度の算出を行い、彩度補正部114に相当するS10にて彩度信号の補正を行う。S11にて全画素に対して処理が行われたか判断し、全画素に対して処理が行われた場合、処理を終了する。
図1における処理と対応させると、S1にてヘッダ情報を読み込み、S2にて映像信号を入力する。信号処理部108に相当するS3にて所定の信号処理を行い、領域分割部119に相当するS4にて領域の分割を行う。色空間変換部109に相当するS5にて色空間の変換を行い、階調変換部110に相当するS6にて輝度信号に対する階調変換処理を行う。領域情報算出部113に相当するS7にて色信号の領域情報を抽出し、補正情報算出部111に相当するS8にて彩度補正に用いる補正情報の算出を行う。最大彩度算出部112に相当するS9にて最大彩度の算出を行い、彩度補正部114に相当するS10にて彩度信号の補正を行う。S11にて全画素に対して処理が行われたか判断し、全画素に対して処理が行われた場合、処理を終了する。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態に係る撮像システムが第1の実施形態と異なる点は、補正情報算出部にて行う補正情報の算出を制御する補正情報制御部を設けた点である。以下、本実施形態について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態に係る撮像システムが第1の実施形態と異なる点は、補正情報算出部にて行う補正情報の算出を制御する補正情報制御部を設けた点である。以下、本実施形態について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図8は本実施形態に係る撮像システムの概略構成図であり、第1の実施形態と同一の構成には同一の名称と番号を割り当てている。
撮像システム5は、撮像装置2と、画像処理装置6とを主な構成要素として備えている。
画像処理装置6において、色空間変換部109は、階調変換部110、最大彩度算出部112、領域情報算出部113、補正情報制御部(補正情報算出制御手段)130および補正情報算出部150に接続している。階調変換部110は最大彩度算出部112、彩度補正部114、補正情報算出部150および補正情報制御部130に接続している。補正情報制御部130は補正情報算出部150に接続している。補正情報算出部150は彩度補正部114へ接続している。マイクロコンピュータなどの制御部117は補正情報制御部130および補正情報算出部150へ双方向に接続されている。
撮像システム5は、撮像装置2と、画像処理装置6とを主な構成要素として備えている。
画像処理装置6において、色空間変換部109は、階調変換部110、最大彩度算出部112、領域情報算出部113、補正情報制御部(補正情報算出制御手段)130および補正情報算出部150に接続している。階調変換部110は最大彩度算出部112、彩度補正部114、補正情報算出部150および補正情報制御部130に接続している。補正情報制御部130は補正情報算出部150に接続している。補正情報算出部150は彩度補正部114へ接続している。マイクロコンピュータなどの制御部117は補正情報制御部130および補正情報算出部150へ双方向に接続されている。
上記構成を有する画像処理装置6における信号の流れについて以下に説明する。
補正情報制御部130は、色空間変換部109から転送された色信号と、階調変換部110から転送された階調変換処理後の輝度信号と、領域情報算出部113から転送された領域情報とを用いて、補正情報算出部150における補正情報の算出処理を停止するかどうか判断する。
例えば、色空間変換部109から転送された輝度信号における閾値をVth1、階調変換処理後の輝度信号における閾値をVth2、および領域におけるノイズ量の閾値をNthとした場合、補正情報制御部130は、V1>Vth1かつ、V2>Vth2かつN<Nthの場合には、補正情報算出部150の算出処理を行わないようにする。
なお、上記判定処理はすべての情報に対して行う必要はなく、例えば、ノイズ量のみで判定してもよい。
このように、補正情報算出部150は補正情報制御部130の情報に基づいて、補正情報の算出処理を停止する。
補正情報制御部130は、色空間変換部109から転送された色信号と、階調変換部110から転送された階調変換処理後の輝度信号と、領域情報算出部113から転送された領域情報とを用いて、補正情報算出部150における補正情報の算出処理を停止するかどうか判断する。
例えば、色空間変換部109から転送された輝度信号における閾値をVth1、階調変換処理後の輝度信号における閾値をVth2、および領域におけるノイズ量の閾値をNthとした場合、補正情報制御部130は、V1>Vth1かつ、V2>Vth2かつN<Nthの場合には、補正情報算出部150の算出処理を行わないようにする。
なお、上記判定処理はすべての情報に対して行う必要はなく、例えば、ノイズ量のみで判定してもよい。
このように、補正情報算出部150は補正情報制御部130の情報に基づいて、補正情報の算出処理を停止する。
図9は、階調変換部110内の階調変換曲線算出部202の第2の構成例を示している。
図9において、階調変換曲線算出部202は、バッファ900、ヒストグラム作成部(ヒストグラム算出手段)901、および累積正規化部902を備えている。
局所領域分割部201はバッファ900に接続しており、バッファ900はヒストグラム作成部901に接続している。ヒストグラム作成部901は累積正規化部902に接続しており、累積正規化部902は階調変換実施部203に接続している。制御部117はヒストグラム作成部901および累積正規化部902と双方向に接続している。
図9において、階調変換曲線算出部202は、バッファ900、ヒストグラム作成部(ヒストグラム算出手段)901、および累積正規化部902を備えている。
局所領域分割部201はバッファ900に接続しており、バッファ900はヒストグラム作成部901に接続している。ヒストグラム作成部901は累積正規化部902に接続しており、累積正規化部902は階調変換実施部203に接続している。制御部117はヒストグラム作成部901および累積正規化部902と双方向に接続している。
上記構成を有する階調変換曲線算出部202における処理について以下に説明する。
ヒストグラム作成部901は、バッファ900から転送された輝度信号に対するヒストグラムを作成する。
累積正規化部902は、ヒストグラム作成部901から転送されたヒストグラムに基づき累積処理を行い、累積ヒストグラムを作成する。これを階調幅に合わせて正規化することで階調変換曲線を生成する。例えば、輝度信号の入力が12bit、出力が12bitの場合、階調変換曲線は12bit入力12bit出力となる。
また、ヒストグラム作成部901にて任意のクリップ値を用いてヒストグラムの作成を行ってもよい。
ヒストグラム作成部901は、バッファ900から転送された輝度信号に対するヒストグラムを作成する。
累積正規化部902は、ヒストグラム作成部901から転送されたヒストグラムに基づき累積処理を行い、累積ヒストグラムを作成する。これを階調幅に合わせて正規化することで階調変換曲線を生成する。例えば、輝度信号の入力が12bit、出力が12bitの場合、階調変換曲線は12bit入力12bit出力となる。
また、ヒストグラム作成部901にて任意のクリップ値を用いてヒストグラムの作成を行ってもよい。
図10は、ヒストグラムに基づいた階調変換曲線算出の説明図を示している。
図10(a)は、ヒストグラム作成部901から算出されたヒストグラムと、縦軸の頻度に対するクリップ値を示している。図10(b)は、クリッピング処理によりクリップ値以上の頻度をクリップ値に置換したヒストグラムを示す。図10(c)は、オリジナルのヒストグラムとクリッピング処理後のヒストグラムを累積、正規化して得られた階調変換曲線を示す。
このように、ヒストグラムに基づいて算出された階調変換曲線は階調変換実施部203へ転送される。
図10(a)は、ヒストグラム作成部901から算出されたヒストグラムと、縦軸の頻度に対するクリップ値を示している。図10(b)は、クリッピング処理によりクリップ値以上の頻度をクリップ値に置換したヒストグラムを示す。図10(c)は、オリジナルのヒストグラムとクリッピング処理後のヒストグラムを累積、正規化して得られた階調変換曲線を示す。
このように、ヒストグラムに基づいて算出された階調変換曲線は階調変換実施部203へ転送される。
なお、この階調変換曲線算出部202の構成は第1の実施形態でも実施可能であり、第1の実施形態に記載されている階調変換曲線部の構成にこの第2の実施例を適用することも可能である。
本実施形態に係る画像処理装置およびこれを備える撮像システムによれば、輝度信号およびノイズ量に基づいて補正情報の算出処理を停止することができるため、補正の必要がない高品位な信号に対しては処理の高速化が実現できる。
なお、上記実施例では、ハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はなく、別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。
図11に第2の実施例のソフトウェアに関するフローを示す。
第8図における処理と対応させると、S1にてヘッダ情報を読み込み、S2にて映像信号を入力する。信号処理部108に相当するS3にて所定の信号処理を行い、領域分割部119に相当するS4にて領域の分割を行う。色空間変換部109に相当するS5にて色空間の変換を行い、階調変換部110に相当するS6にて輝度信号に対する階調変換処理を行う。領域情報算出部113に相当するS7にて色信号の領域情報を抽出し、補正情報制御部130に相当するS20にて補正情報の制御情報を算出する。最大彩度算出部112に相当するS9にて最大彩度の算出を行い、補正情報算出部150に相当するS30にて彩度補正に用いる補正情報の算出を行う。S20の情報に応じてS30の処理を行わせないことも可能である。彩度補正部114に相当するS10にて彩度信号の補正を行う。S11にて全画素に対して処理が行われたか判断し、全画素に対して処理が行われた場合、処理を終了する。
図11に第2の実施例のソフトウェアに関するフローを示す。
第8図における処理と対応させると、S1にてヘッダ情報を読み込み、S2にて映像信号を入力する。信号処理部108に相当するS3にて所定の信号処理を行い、領域分割部119に相当するS4にて領域の分割を行う。色空間変換部109に相当するS5にて色空間の変換を行い、階調変換部110に相当するS6にて輝度信号に対する階調変換処理を行う。領域情報算出部113に相当するS7にて色信号の領域情報を抽出し、補正情報制御部130に相当するS20にて補正情報の制御情報を算出する。最大彩度算出部112に相当するS9にて最大彩度の算出を行い、補正情報算出部150に相当するS30にて彩度補正に用いる補正情報の算出を行う。S20の情報に応じてS30の処理を行わせないことも可能である。彩度補正部114に相当するS10にて彩度信号の補正を行う。S11にて全画素に対して処理が行われたか判断し、全画素に対して処理が行われた場合、処理を終了する。
1,5 撮像システム
2 撮像装置
3,6 画像処理装置
109 色空間変換部
110 階調変換部
111 補正情報算出部
112 最大彩度算出部
113 領域情報算出部
114 彩度補正部
130 補正情報制御部
201 局所領域分割部
202 階調変換曲線算出部
203 階調変換実施部
301 平均輝度算出部
302 標準偏差算出部
303 階調変換曲線設定部
304 階調変換曲線ROM
402 増幅率算出部
403 補正係数算出部
901 ヒストグラム作成部
902 累積正規化部
2 撮像装置
3,6 画像処理装置
109 色空間変換部
110 階調変換部
111 補正情報算出部
112 最大彩度算出部
113 領域情報算出部
114 彩度補正部
130 補正情報制御部
201 局所領域分割部
202 階調変換曲線算出部
203 階調変換実施部
301 平均輝度算出部
302 標準偏差算出部
303 階調変換曲線設定部
304 階調変換曲線ROM
402 増幅率算出部
403 補正係数算出部
901 ヒストグラム作成部
902 累積正規化部
Claims (12)
- 入力された映像信号を階調変換して出力する画像処理装置であって、
前記映像信号を輝度信号、色相信号、および彩度信号からなる色空間へ変換する色空間変換手段と、
前記映像信号で表される画像中の領域の情報を算出する領域情報算出手段と、
前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号に対して階調変換を行って階調変換後の輝度信号を生成する階調変換手段と、
前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号および前記色相信号を用いて第1の最大彩度信号を算出するとともに、前記色空間変換手段によって変換された前記色相信号および前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号を用いて第2の最大彩度信号を算出する最大彩度算出手段と、
前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号、前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号、および前記領域情報算出手段によって算出された前記領域の情報に基づいて補正情報を算出する補正情報算出手段と、
前記最大彩度算出手段によって算出された前記第1の最大彩度信号および前記第2の最大彩度信号と前記補正情報算出手段によって算出された前記補正情報とに基づいて、前記色空間変換手段によって変換された前記彩度信号の補正を行う彩度補正手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記補正情報算出手段は、
前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号および前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号を用いて、前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号に対する増幅率を算出する増幅率算出手段と、
前記増幅率算出手段によって算出された前記増幅率および前記領域情報算出手段によって算出された前記領域の情報に基づいて補正係数を算出する補正係数算出手段と、
を有する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記領域情報算出手段は、
前記色空間変換手段によって変換された各信号におけるノイズ量を算出するノイズ量算出手段を有する請求項1または2に記載の撮像システム。 - 前記彩度補正手段は、
前記最大彩度算出手段によって算出された前記第1の最大彩度信号と前記色空間変換手段によって変換された前記彩度信号との彩度比を算出する彩度比算出手段と、
前記彩度比算出手段によって算出された前記彩度比および前記最大彩度算出手段によって算出された前記第2の最大彩度信号に基づいて、前記階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号を算出する彩度信号算出手段と、
前記補正情報算出手段によって算出された前記補正情報および前記彩度信号算出手段によって算出された前記階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号に基づいて、補正彩度信号を算出する補正彩度信号算出手段と、
を有する請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記彩度信号算出手段は、
前記彩度比と前記第2の最大彩度信号とを乗算することによって前記階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号を算出する請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記補正彩度信号算出手段は、
前記補正情報算出手段によって算出された前記補正情報と前記彩度信号算出手段によって算出された前記階調変換後の輝度信号に対応する彩度信号とを乗算することにより、前記補正彩度信号を算出する請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記階調変換手段は、
前記輝度信号を少なくとも1つ以上の局所領域に分割する局所領域分割手段と、
前記局所領域分割手段によって分割された局所領域に対する階調変換曲線を算出する階調変換曲線算出手段と、
前記階調変換曲線算出手段によって算出された階調変換曲線を用いて前記局所領域の輝度信号に対して階調変換を実施する階調変換実施手段と、
を有する請求項1から6のいずれかに記載の撮影装置。 - 前記階調変換曲線算出手段は、
階調変換曲線を複数保持する階調変換曲線保持手段と、
前記局所領域内の平均輝度値を算出する平均輝度算出手段と、
前記局所領域内の輝度信号の標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、
前記平均輝度算出手段によって算出された前記平均輝度値および前記標準偏差算出手段によって算出された前記標準偏差に基づいて、前記階調変換曲線保持手段によって保持された前記複数の階調変換曲線の中から前記局所領域における階調変換曲線を設定する階調変換曲線設定手段と、
を有する請求項7に記載の撮影装置。 - 前記階調変換曲線算出手段は、
ガンマ値を複数保持するガンマ値保持手段と、
前記局所領域内の平均輝度値を算出する平均輝度算出手段と、
前記局所領域内の輝度信号の標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、
前記平均輝度算出手段によって算出された前記平均輝度値および前記標準偏差算出手段によって算出された前記標準偏差に基づいて、前記ガンマ値保持手段によって保持された前記複数のガンマ値の中から前記局所領域におけるガンマ値を設定するガンマ値設定手段と、
前記ガンマ値設定手段によって設定されたガンマ値に基づいてガンマ曲線を設定するガンマ曲線設定手段と、
を有する請求項7に記載の撮影装置。 - 前記階調変換曲線算出手段は、
前記局所領域内のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、
前記ヒストグラム算出手段によって算出された前記ヒストグラムに基づいて前記局所領域における階調変換曲線を設定する階調変換曲線設定手段と、
を有する請求項7に記載の撮影装置。 - 前記色空間変換手段によって変換された前記輝度信号、前記階調変換手段によって生成された前記階調変換後の輝度信号、および前記領域情報算出手段によって算出された前記領域の情報の少なくとも一つに基づいて、前記補正情報算出手段に対して前記補正情報の算出を停止させる補正情報算出制御手段を有する請求項1から10のいずれかに記載の画像処理装置。
- 請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置を備える撮像システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007161638A JP2009004893A (ja) | 2007-06-19 | 2007-06-19 | 画像処理装置およびこれを備える撮像システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007161638A JP2009004893A (ja) | 2007-06-19 | 2007-06-19 | 画像処理装置およびこれを備える撮像システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009004893A true JP2009004893A (ja) | 2009-01-08 |
Family
ID=40320835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007161638A Pending JP2009004893A (ja) | 2007-06-19 | 2007-06-19 | 画像処理装置およびこれを備える撮像システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009004893A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014165891A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Hitachi Ltd | 撮像装置及び画像信号処理装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004312467A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-11-04 | Olympus Corp | 撮像システム、画像処理プログラム |
JP2006211610A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Olympus Corp | 撮像システム |
-
2007
- 2007-06-19 JP JP2007161638A patent/JP2009004893A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004312467A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-11-04 | Olympus Corp | 撮像システム、画像処理プログラム |
JP2006211610A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Olympus Corp | 撮像システム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014165891A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Hitachi Ltd | 撮像装置及び画像信号処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3668014B2 (ja) | 画像処理方法及び装置 | |
US8199227B2 (en) | Image-signal processing apparatus for performing space-variant image-signal processing | |
KR101388130B1 (ko) | 화상처리장치 및 화상처리방법 | |
US8254675B2 (en) | Image processing apparatus, imaging apparatus and image processing program | |
JP4803284B2 (ja) | 画像処理装置、及び画像処理プログラム | |
WO2015119271A1 (ja) | 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、コンピュータにより処理可能な一時的でない記憶媒体 | |
JP2004088149A (ja) | 撮像システムおよび画像処理プログラム | |
US9185265B2 (en) | Image processing method and image processing apparatus for performing a tone correction to acquire a combined image | |
US20150215595A1 (en) | Image processor, imaging apparatus equipped with the same, and image processing method | |
WO2009060970A1 (ja) | 信号処理装置及び信号処理プログラム | |
JP5911525B2 (ja) | 画像処理装置及び方法、画像処理プログラム、撮像装置 | |
US20100295977A1 (en) | Image processor and recording medium | |
JP5782311B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
JP4544308B2 (ja) | 画像処理装置、撮像装置、方法およびプログラム | |
JP2007329619A (ja) | 映像信号処理装置と映像信号処理方法、および映像信号処理プログラム。 | |
JP2007329620A (ja) | 撮影装置と映像信号処理プログラム | |
JP6904788B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム | |
US8102446B2 (en) | Image capturing system and image processing method for applying grayscale conversion to a video signal, and computer-readable recording medium having recorded thereon an image processing program for applying grayscale conversion to a video signal | |
JP5743456B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及び撮像装置 | |
JP2009004893A (ja) | 画像処理装置およびこれを備える撮像システム | |
JP2019029781A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2004096444A (ja) | 画像処理装置およびその方法 | |
US8106977B2 (en) | Image capturing system and image processing method for applying grayscale conversion to a video signal, and computer-readable recording medium having recorded thereon an image processing program for applying grayscale conversion to a video signal | |
JP2022186166A (ja) | 撮像装置、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体 | |
JP2008227955A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法および画像処理システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120313 |