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JP2009095089A - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ Download PDF

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JP2009095089A
JP2009095089A JP2007261170A JP2007261170A JP2009095089A JP 2009095089 A JP2009095089 A JP 2009095089A JP 2007261170 A JP2007261170 A JP 2007261170A JP 2007261170 A JP2007261170 A JP 2007261170A JP 2009095089 A JP2009095089 A JP 2009095089A
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rotor
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sub
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Application number
JP2007261170A
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Tamotsu Kawamura
保 河村
Keiichi Yamamoto
恵一 山本
Hirobumi Shin
博文 新
Shoei Abe
昇栄 阿部
Shigeru Tajima
茂 田嶋
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】構成が複雑化することを防止し、製作に要する費用が嵩むことを防止しつつ、通電時に発生する渦電流損失を低減して運転効率を向上させ、ステータの固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を増大させる。
【解決手段】アキシャルギャップ型モータのロータフレームを、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35と、複数のスポーク板35の外周面35Aを覆う外周リング38と、複数のスポーク板35のシャフト部35bを回転軸O方向の両側から挟み込む1対のシャフト部側ハブ36と、複数のスポーク板35のリム部35cを回転軸O方向の両側から挟み込む1対のリム部側ハブ37とを備えて構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば回転軸方向の両側からロータを挟み込むようにして対向配置された1対のステータを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、1対のステータを介した磁束ループを形成する軸ギャップ型の永久磁石同期機が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平10−271784号公報 特開2001−136721号公報
ところで、上記従来技術に係る永久磁石同期機においては、ロータの永久磁石による界磁磁束をいわば1対のステータ間で掃引するようにしてロータ内を直線的に貫通させることによってロータ内での磁束漏洩量を低減させ、ステータの固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を増大させるようになっている。
このような永久磁石同期機においては、永久磁石同期機の構成が複雑化することを防止し、製作に要する費用が嵩むことを防止しつつ、ステータに対する通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減して永久磁石発電機の運転効率を向上させ、ステータの固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量をさらに増大させて、トルクポテンシャルを増大させることが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、構成が複雑化することを防止し、製作に要する費用が嵩むことを防止しつつ、通電時に発生する渦電流損失を低減して運転効率を向上させ、ステータの固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を増大させることが可能なアキシャルギャップ型モータを提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係るアキシャルギャップ型モータは、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、実施の形態でのロータ11)と、回転軸方向の少なくとも一方側から前記ロータに対向配置されたステータ(例えば、実施の形態でのステータ12,12)とを備えるアキシャルギャップ型モータであって、前記ロータは、複数の主磁石部(例えば、実施の形態での主磁石極部31)と、複数の副磁石部(例えば、実施の形態での副磁石部32)と、ロータフレーム(例えば、実施の形態でのロータフレーム33)とを備え、前記ロータフレームは、前記回転軸方向に積層された複数のスポーク板(例えば、実施の形態でのスポーク板35)と、前記複数のスポーク板の外周部において前記複数のスポーク板を一体に固定する外周リング(例えば、実施の形態での外周リング38)とを備え、前記スポーク板は、径方向に伸びる複数のリブ(例えば、実施の形態でのリブ部35a,…,35a)と、前記リブを介して一体に接続された内周側円環状のシャフト部(例えば、実施の形態でのシャフト部35b)および外周側円環状のリム部(例えば、実施の形態でのリム部35c)とを備え、前記ロータフレームは、周方向に交互に配置された前記主磁石部および前記副磁石部を、前記回転軸方向に積層された複数の前記シャフト部および前記リム部の間に収容し、前記主磁石部は、磁化方向が前記回転軸方向であって、前記回転軸方向に積層された複数の前記リブからなるリブ部に対して前記周方向で隣り合う2つの前記リブ部間に配置された主磁石片(例えば、実施の形態での主永久磁石片41)を備え、前記副磁石部は、磁化方向が前記回転軸方向および前記径方向に直交する方向であって、前記リブ部の前記回転軸方向の少なくとも一方側に配置された副磁石片(例えば、実施の形態での副永久磁石片43)を備える。
さらに、本発明の第2態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記ロータフレームは、前記外周リングの内周面(例えば、実施の形態での内周面38A)上または前記リム部の外周面(例えば、実施の形態での外周面35A)上の何れか一方に径方向に突出する凸部(例えば、実施の形態での凸部35d)を備えると共に何れか他方に前記凸部と嵌合可能な凹部(例えば、実施の形態での凹溝38a)を備える、あるいは、前記外周リングの内周面上および前記リム部の外周面上に径方向で対向する各リング側凹部(例えば、実施の形態での凹溝38a)およびリム部側凹部(例えば、実施の形態での対向凹溝35f)を備えると共に前記リング側凹部および前記リム部側凹部に嵌合可能なキー部材(例えば、実施の形態でのキー部材39)を備える。
さらに、本発明の第3態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記ロータの駆動力を出力するロータシャフト(例えば、実施の形態での第1出力軸34a)の外周面(例えば、実施の形態での外周面34A)上には凹凸部(例えば、実施の形態での嵌合凸部34c)を備え、前記回転軸方向に積層された複数の前記シャフト部の内周面(例えば、実施の形態での内周面35B)上には前記凹凸部に嵌合可能な嵌合凹凸部(例えば、実施の形態での嵌合凹部35e)を備え、前記嵌合凹凸部に前記凹凸部が嵌合されることで、前記ロータシャフトと前記回転軸方向に積層された複数の前記シャフト部とが一体に固定されている。
さらに、本発明の第4態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記ロータフレームは、前記回転軸方向に積層された複数の前記スポーク板からなるスポーク板部に対して前記回転軸方向に積層される円環状の内周側ハブ(例えば、実施の形態でのシャフト部側ハブ36)および外周側ハブ(例えば、実施の形態でのリム部側ハブ37)を備え、前記主磁石部は、前記回転軸方向の少なくとも前記一方側で前記主磁石片に積層されるヨーク片(例えば、実施の形態での磁性材部材42)を備え、前記ロータフレームは、前記周方向に交互に配置された前記主磁石部の前記ヨーク片および前記副磁石部の前記副磁石片を、前記内周側ハブおよび前記外周側ハブの間に収容かつ固定する。
さらに、本発明の第5態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記ステータは、前記回転軸方向で対向配置されて前記回転軸方向の両側から前記ロータを挟み込む一対の第1ステータ(例えば、実施の形態でのステータ12)および第2ステータ(例えば、実施の形態でのステータ12)を備え、前記副磁石片は、前記シャフト部と前記リム部との間に収容され、前記リブの前記回転軸方向の両側に配置された一対の第1副永久磁石片(例えば、実施の形態での副永久磁石片43)および第2副永久磁石片(例えば、実施の形態での副永久磁石片43)を備える。
第1態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、例えば非磁性材からなる複数のスポーク板を回転軸方向に積層してロータフレームを構成することで、磁気絶縁性を向上させることができ、各磁石片の磁束を有効に利用することができると共に、ステータに対する通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、トルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
しかも、複数の非磁性材の組み立てによりロータフレームを製作可能とすることで、例えばロータフレーム全体を機械加工により製作する場合に比べて、製作に要する費用が嵩むことを防止することができる。
さらに、第2態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、外周リングとリム部とは、互いの対向面(つまり、外周リングの内周面およびリム部の外周面)上に設けられた凸部および凹部が嵌合することで、あるいは、互いの対向面上に設けられた各凹部にキー部材が嵌合することで、容易に固定可能であり、ロータフレームの構成が複雑化することを防止しつつ、回転軸方向に積層された複数のスポーク板と外周リングとを容易に一体に固定することができる。
さらに、第3態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、ロータシャフトとシャフト部とは、互いの対向面(つまり、ロータシャフトの外周面およびシャフト部の内周面)上に設けられた各凹凸部が嵌合することで、所望の接続強度を確保しつつ容易に固定可能であり、ロータフレームの構成が複雑化することを防止しつつ、回転軸方向に積層された複数のスポーク板とロータシャフトとを容易に一体に固定することができる。
さらに、第4態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、周方向に交互に配置された主磁石部のヨーク片および副磁石部の副磁石片を、スポーク板部に対して回転軸方向に積層される円環状の内周側ハブおよび外周側ハブの間に収容すると共に、例えばかしめ等によって固定することにより、ロータフレームの構成が複雑化することを防止しつつ、ヨーク片と副磁石片とを容易に固定することができる。
さらに、第5態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、主永久磁石片と第1副永久磁石片および第2副永久磁石片とによる所謂永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果により磁束を適切に収束させることができる。
以下、本発明のアキシャルギャップ型モータの一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態によるアキシャルギャップ型モータ10は、例えば図1および図2に示すように、このアキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられた略円環状のロータ11と、回転軸O方向の両側からロータ11を挟みこむようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する1対のステータ12,12とを備えて構成されている。
このアキシャルギャップ型モータ10は、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達された場合にもアキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸O方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)とを備えて構成されている。
各ステータ12は、例えば主極が6個(例えば、U,V,W,U,V,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U,V,W極に対して、他方のステータ12の各U,V,W極が回転軸O方向で対向するように設定されている。
例えば回転軸O方向で対向する1対のステータ12,12に対し、U,V,W極およびU,V,W極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U,V,W極およびU,V,W極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22とが、回転軸O方向で対向するように設定され、回転軸O方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、例えば図2に示すように、複数の主磁石極部31,…,31と、複数の副磁石部32,…,32と、非磁性材からなるロータフレーム33と、磁性材からなる出力軸34とを備えて構成され、主磁石極部31と副磁石部32とは、周方向において交互に配置された状態で、ロータフレーム33内に収容されている。
そして、ロータフレーム33は、例えば電気的絶縁層(図示略)を介して回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35と、1対の内周側円環状のシャフト部側ハブ36,36と、1対の外周側円環状のリム部側ハブ37,37と、外周リング38とを備えて構成され、複数のスポーク板35,…,35および1対のシャフト部側ハブ36,36の内周部には、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される出力軸34が接続されている。
スポーク板35は、径方向に伸びる複数のリブ部35a,…,35aと、リブ部35aを介して一体に接続された内周側円環状のシャフト部35bおよび外周側円環状のリム部35cとを備えている。
そして、回転軸O方向に積層された複数のリブ部35a,…,35aによってロータフレーム33の径方向リブ33aが構成され、回転軸O方向に積層された複数のシャフト部35b,…,35bおよび1対のシャフト部側ハブ36,36によってロータフレーム33のフレームシャフト部33bが構成され、回転軸O方向に積層された複数のリム部35c,…,35cおよび1対のリム部側ハブ37,37によってロータフレーム33のフレームリム部33cが構成されている。
主磁石極部31は、厚さ方向(つまり、回転軸O方向)に磁化された略扇形板状の主永久磁石片41と、この主永久磁石片41を厚さ方向の両側から挟み込む1対の略扇形板状の磁性材部材42,42とを備えて構成され、周方向で隣り合う主磁石極部31,31の各主永久磁石片41,41は、磁化方向が互いに異方向となるように設定されている。
そして、ロータフレーム33内に収容された複数の主磁石極部31,…,31は、径方向の両側からフレームシャフト部33bとフレームリム部33cとにより挟み込まれると共に、径方向リブ33aを介して周方向で隣り合うように配置されている。
ロータフレーム33内において、各主磁石極部31の主永久磁石片41は2つの径方向リブ33aによって周方向の両側から挟み込まれ、主永久磁石片41の回転軸O方向での厚さは、径方向リブ33aの回転軸O方向での厚さと同等とされている。
副磁石部32は、ロータフレーム33内において回転軸O方向の両側から径方向リブ33aを挟み込む1対の副永久磁石片43,43を備えて構成され、回転軸O方向で対向する1対の副永久磁石片43,43は、それぞれ回転軸O方向および径方向に直行する方向(略周方向)に磁化され、互いに磁化方向が異方向とされている。
副永久磁石片43の回転軸O方向での厚さは、磁性材部材42の回転軸O方向での厚さと同等とされ、副永久磁石片43の周方向幅は、径方向リブ33aの周方向幅と同等とされている。
そして、ロータフレーム33内において、周方向で隣り合う副磁石部32,32の副永久磁石片43,43同士は、主磁石極部31の磁性材部材42を周方向の両側から挟み込んでいる。
なお、ロータ11のロータフレーム33と、ロータフレーム33以外の構成要素(つまり、主磁石極部31および副磁石部32)とを分離して示す図2においては、回転軸O方向で対向する1対の副永久磁石片43,43間および周方向で隣り合う主永久磁石片41,41間に、ロータフレーム33の径方向リブ33aが配置される空間部43aが形成されている。
また、磁性材部材42を介して周方向で対向する1対の副永久磁石片43,43同士は、互いに磁化方向が異方向とされている。
そして、回転軸O方向の一方側に配置された1対の副永久磁石片43,43同士は、回転軸O方向に磁化された主永久磁石片41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させ、回転軸O方向の他方側に配置された1対の副永久磁石片43,43同士は、回転軸O方向に磁化された主永久磁石片41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置されている。
つまり、例えば回転軸O方向の一方側がN極かつ他方側がS極とされた主永久磁石片41に対して、回転軸O方向の一方側において磁性材部材42を周方向の両側から挟み込む1対の副永久磁石片43,43は、互いのN極が周方向で対向するように配置され、回転軸O方向の他方側において磁性材部材42を周方向の両側から挟み込む1対の副永久磁石片43,43は、互いのS極が周方向で対向するように配置されている。
これにより、所謂永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果により主永久磁石片41および各副永久磁石片43,43の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
例えば図3から図5に示すように、スポーク板35のシャフト部35bと、シャフト部側ハブ36とは、互いに同等の外径を有し、回転軸O方向に積層された複数のシャフト部35b,…,35bは、1対のシャフト部側ハブ36,36によって回転軸O方向の両側から挟み込まれている。
また、スポーク板35のリム部35cと、リム部側ハブ37とは、互いに同等の内径および外径を有し、回転軸O方向に積層された複数のリム部35c,…,35cは、1対のリム部側ハブ37,37によって回転軸O方向の両側から挟み込まれている。
外周リング38は、例えばスポーク板35のリム部35cの外周面35Aおよびリム部側ハブ37の外周面37Aよりも僅かに大きな径の内周面38Aを備えている。
そして、スポーク板35は、リム部35cの外周面35A上から径方向外方に突出する凸部35dを備え、外周リング38の内周面38A上には、回転軸O方向に積層された複数の凸部35d,…,35dを嵌合可能な回転軸O方向に伸びる凹溝38aが設けられている。
そして、回転軸O方向に積層された複数の凸部35d,…,35dが凹溝38aに装着されて、外周リング38の内周面38Aがスポーク板35のリム部35cの外周面35Aを覆うようにして、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35に外周リング38が装着されている。
これにより、複数のスポーク板35,…,35を所望の位相に用意に位置決めすることが出来るとともに、複数のスポーク板35,…,35と外周リング38との間でトルク伝達が可能となっている。
そして、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35に対し、回転軸O方向に積層された複数のリム部35c,…,35cを回転軸O方向の両側から挟み込む1対のリム部側ハブ37,37は、リム部側ハブ37の外周面37Aが外周リング38の内周面38Aによって覆われるようにして、外周リング38の内周部に装着され、例えば回転軸O方向の端部において溶接等によって外周リング38に接続固定されている。
出力軸34は、例えば図4および図5に示すように、径方向外方から径方向内方に向かうことに伴い回転軸O方向外方側の一方および他方に突出する略円板状の第1出力軸34aおよび第2出力軸34bを備えて構成されている。
第1出力軸34aは、例えばスポーク板35のシャフト部35bの内周面35Bよりも僅かに小さな径の外周面34Aを備えている。
さらに、第1出力軸34aは、周方向に所定間隔を置いた各複数の位置で外周面34A上から径方向外方に突出する嵌合凸部34cを備え、スポーク板35のシャフト部35bの内周面35Bには、第1出力軸34aの嵌合凸部34cを嵌合可能な嵌合凹部35eが設けられている。
そして、第1出力軸34aの嵌合凸部34cが回転軸O方向に積層された複数のシャフト部35b,…,35bの各嵌合凹部35eに装着されて、いわばスプライン嵌合により第1出力軸34aと複数のスポーク板35,…,35とが固定され、第1出力軸34aの外周面34Aがシャフト部35bの内周面35Bを覆うようにして、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35の内周部に第1出力軸34aが装着されている。
また、第1出力軸34aは、回転軸O方向の両端部側において、外周面34Aよりも1段小さな外径の端部側外周面34Bを備え、この端部側外周面34Bは、シャフト部側ハブ36の内周面36Aよりも僅かに小さな径を有している。
そして、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35に対し、回転軸O方向に積層された複数のシャフト部35b,…,35bを回転軸O方向の両側から挟み込む1対のシャフト部側ハブ36,36は、シャフト部側ハブ36の内周面36Aが第1出力軸34aの端部側外周面34Bによって覆われるようにして、第1出力軸34aに装着され、例えば回転軸O方向の端部において溶接等によって第1出力軸34aに接続固定されている。
なお、この第1出力軸34aと1対のシャフト部側ハブ36,36との溶接は、例えば回転軸O方向に積層された複数のシャフト部35b,…,35bを回転軸O方向の両側から挟み込む1対のシャフト部側ハブ36,36に対して、回転軸O方向の外方側から内方側に向かい所定の荷重が付加された状態で溶接処理が行われるプリロード溶接とされている。これにより、複数のスポーク板35,…,35と1対のシャフト部側ハブ36,36との間で摩擦力によりトルク伝達が可能となっている。
そして、径方向の央部が回転軸O方向外方側の一方に突出する第1出力軸34aの外周部における回転軸O方向の他方の端部34dと、径方向の央部が回転軸O方向外方側の他方に突出する第2出力軸34bの外周部34eとは、互いに嵌合可能な形状を有し、例えば溶接等により接続されている。
また、例えば図4に示すように、シャフト部側ハブ36の回転軸O方向の軸方向端部の外周側端部36aおよびリム部側ハブ37の回転軸O方向の軸方向端部の内周側端部37aは、かしめ可能とされ、かしめ処理された各端部36a,37aは、主磁石極部31の磁性材部材42の回転軸O方向外方側の径方向両端に設けられた面取り部(図示略)または副磁石部32の副永久磁石片43の回転軸O方向外方側の径方向両端に設けられた面取り部43bに当接するようになっている。
つまり、ロータフレーム33内に収容された複数の主磁石極部31,…,31および副磁石部32,…,32は、シャフト部側ハブ36およびリム部側ハブ37の各端部36a,37aに対するかしめ処理により固定されている。
上述したように、本実施の形態によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、非磁性材からなる複数のスポーク板35,…,35を回転軸O方向に積層してロータフレーム33を構成することで、磁気絶縁性を向上させることができ、各磁石片41,43の磁束を有効に利用することができると共に、電気的絶縁層を介して複数のスポーク板35,…,35を積層することにより、ステータ12に対する通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、アキシャルギャップ型モータ10のトルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータ10の運転効率を向上させることができる。
しかも、複数の非磁性材の組み立てによりロータフレーム33を製作可能とすることで、例えば予め複数のスポーク板35,…,35とシャフト部側ハブ36とリム部側ハブ37とが一体とされたロータフレーム33全体を機械加工により製作する場合に比べて、製作に要する費用が嵩むことを防止することができる。
さらに、外周リング38と複数のスポーク板35,…,35とは、互いの対向面(つまり、外周リング38の内周面38Aおよびリム部35cの外周面35A)上に設けられた凹溝38aおよび凸部35dが嵌合することで、容易に固定可能であり、ロータフレーム33の構成が複雑化することを防止しつつ、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35と外周リング38とを容易に一体に固定することができる。
さらに、出力軸34と複数のスポーク板35,…,35とは、互いの対向面(つまり、第1出力軸34aの外周面34Aおよびスポーク板35のシャフト部35bの内周面35B)上に設けられた嵌合凸部34cおよび嵌合凹部35eが嵌合することで、所望の接続強度を確保しつつ容易に固定可能であり、ロータフレーム33の構成が複雑化することを防止しつつ、回転軸O方向に積層された複数のスポーク板35,…,35と出力軸34とを容易に一体に固定することができる。
しかも、主磁石極部31および副磁石部32は、シャフト部側ハブ36およびリム部側ハブ37のかしめ処理された各端部36a,37aによってロータフレーム33に固定されることから、例えば溶接により固定される場合に生じる磁路の熱劣化を防止することができる。
しかも、主磁石極部31および副磁石部32の周辺に位置する部材(つまり、ロータフレーム33)のみを非磁性材とし、磁路に寄与しない出力軸34等を非磁性材以外の構造材(例えば、磁性材)により構成することで、所望の磁路を確保しつつ、アキシャルギャップ型モータ10の構成に要する費用が増大してしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、複数のスポーク板35,…,35の凸部35d,…,35dが外周リング38の凹溝38aに装着されるとしたが、これに限定されず、例えば図6〜図10に示す第1変形例のように、スポーク板35は、凸部35dの代わりに、リム部35cの外周面35A上に、外周リング38の凹溝38aに臨むようにして対向する回転軸O方向に伸びる対向凹溝35fを備え、径方向で対向する凹溝38aおよび対向凹溝35fに装着可能なキー部材39によって複数のスポーク板35,…,35と外周リング38とを固定してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、複数のスポーク板35,…,35の凸部35d,…,35dが外周リング38の凹溝38aに装着されるとしたが、これに限定されず、例えば図11〜図15に示す第2変形例のように、スポーク板35の凸部35dを省略し、外周リング38の内周面38Aの径を、スポーク板35のリム部35cの外周面35Aの径よりも僅かに小さな値とし、外周リング38の内周部に圧入された複数のスポーク板35,…,35が締まり嵌めされた状態で外周リング38に固定されてもよい。
この場合には、スポーク板35の形状が複雑化することを防止し、外周リング38と複数のスポーク板35,…,35とを容易に固定することができる。
なお、上述した実施の形態においては、回転軸O方向の何れか一方側にのみステータ12を備えてもよいし、副磁石部32は回転軸O方向の何れか一方側にのみに副永久磁石片43を備えてもよい。
本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの断面図である。 本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータフレームの分解斜視図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの斜視図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの要部断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータフレームの分解斜視図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの斜視図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの要部断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータフレームの分解斜視図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ(ステータ、第1ステータ、第2ステータ)
31 主磁石極部(主磁石部)
32 副磁石部
33 ロータフレーム
34A 外周面
34a 第1出力軸(ロータシャフト)
34c 嵌合凸部(凹凸部)
35 スポーク板
35A 外周面
35B 内周面
35a リブ部(リブ)
35b シャフト部
35c リム部
35d 凸部
35e 嵌合凹部(嵌合凹凸部)
35f 対向凹溝(リム部側凹部)
36 シャフト部側ハブ(内周側ハブ)
37 リム部側ハブ(外周側ハブ)
38 外周リング
38A 内周面
38a 凹溝(凹部、リング側凹部)
39 キー部材
41 主永久磁石片(主磁石片)
42 磁性材部材(ヨーク片)
43 副永久磁石片(副磁石片、第1副永久磁石片、第2副永久磁石片)

Claims (5)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸方向の少なくとも一方側から前記ロータに対向配置されたステータとを備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、複数の主磁石部と、複数の副磁石部と、ロータフレームとを備え、
    前記ロータフレームは、前記回転軸方向に積層された複数のスポーク板と、前記複数のスポーク板の外周部において前記複数のスポーク板を一体に固定する外周リングとを備え、
    前記スポーク板は、径方向に伸びる複数のリブと、前記リブを介して一体に接続された内周側円環状のシャフト部および外周側円環状のリム部とを備え、
    前記ロータフレームは、周方向に交互に配置された前記主磁石部および前記副磁石部を、前記回転軸方向に積層された複数の前記シャフト部および前記リム部の間に収容し、
    前記主磁石部は、磁化方向が前記回転軸方向であって、前記回転軸方向に積層された複数の前記リブからなるリブ部に対して前記周方向で隣り合う2つの前記リブ部間に配置された主磁石片を備え、
    前記副磁石部は、磁化方向が前記回転軸方向および前記径方向に直交する方向であって、前記リブ部の前記回転軸方向の少なくとも一方側に配置された副磁石片を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記ロータフレームは、前記外周リングの内周面上または前記リム部の外周面上の何れか一方に径方向に突出する凸部を備えると共に何れか他方に前記凸部と嵌合可能な凹部を備える、あるいは、前記外周リングの内周面上および前記リム部の外周面上に径方向で対向する各リング側凹部およびリム部側凹部を備えると共に前記リング側凹部および前記リム部側凹部に嵌合可能なキー部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記ロータの駆動力を出力するロータシャフトの外周面上には凹凸部を備え、前記回転軸方向に積層された複数の前記シャフト部の内周面上には前記凹凸部に嵌合可能な嵌合凹凸部を備え、前記嵌合凹凸部に前記凹凸部が嵌合されることで、前記ロータシャフトと前記回転軸方向に積層された複数の前記シャフト部とが一体に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記ロータフレームは、前記回転軸方向に積層された複数の前記スポーク板からなるスポーク板部に対して前記回転軸方向に積層される円環状の内周側ハブおよび外周側ハブを備え、
    前記主磁石部は、前記回転軸方向の少なくとも前記一方側で前記主磁石片に積層されるヨーク片を備え、
    前記ロータフレームは、前記周方向に交互に配置された前記主磁石部の前記ヨーク片および前記副磁石部の前記副磁石片を、前記内周側ハブおよび前記外周側ハブの間に収容かつ固定すること特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記ステータは、前記回転軸方向で対向配置されて前記回転軸方向の両側から前記ロータを挟み込む一対の第1ステータおよび第2ステータを備え、
    前記副磁石片は、前記シャフト部と前記リム部との間に収容され、前記リブの前記回転軸方向の両側に配置された一対の第1副永久磁石片および第2副永久磁石片を備えること特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載のアキシャルギャップ型モータ。
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