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JP2009094321A - ポリシラザン膜の形成方法 - Google Patents

ポリシラザン膜の形成方法 Download PDF

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将久 渡邊
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Abstract

【課題】低温での熱処理を行ってもその後短期間でウエット処理の処理レートの変動を小さくすることができるポリシラザン膜の形成方法を提供すること。
【解決手段】ポリシラザン膜の形成方法であって、ポリシラザンを含有する塗布膜が表面に形成された基板を150〜600℃で熱処理して塗布膜を改質し、ポリシラザン膜とする工程と(工程1)、得られたポリシラザン膜に水を接触させる工程(工程2)とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板上にポリシラザン膜を形成するポリシラザン膜の形成方法に関する。
STI(Shallow Trench Isolation)分離法で形成された半導体デバイスにて用いられる素子分離膜や層間絶縁膜等としては、従来からBPSG(boro phospho silicate glass)法や、オゾンTEOS(tetra ethyl ortho silicate)法、USG(undoped silicate glass)法、HDP(high density plasma enhanced chemical vapor deposition)法等により成膜されたSiO膜が用いられている。
ところで、近時、半導体デバイスの高集積化に伴って微細化が進み、コンタクトホールやビアホール等の凹部のアスペクト比が非常に高くなっており、このアスペクト比の高い凹部を埋め込もうとすると、上述のBPSG法やオゾンTEOS法、HDP法等の手法で形成されたSiO2膜は、凹部の埋め込み性が非常に悪いという問題がある。
そこで前記アスペクト比の高い凹部への埋め込み性を向上させるために、被処理基板であるウエハにポリシラザンの塗布液を塗布し、次いで熱処理により改質して形成されるポリシラザン膜を上述のような素子分離膜や層間絶縁膜等として用いることが検討されている(例えば特許文献1等)。
このようなポリシラザン膜の改質条件は、ターゲットデバイスや使用形態によって異なる。例えば、ポリシラザン膜をパターンの疎密に関わらず等速でエッチングする場合や、デバイスのサーマルバジェットなどの制限がある場合には低温で処理する必要がある。
しかしながら、低温で処理したポリシラザン膜は、処理直後の膜質が安定しないため、その後にCMPを行い、さらにウエットエッチングでエッチバックするといったウエット処理を行うと、CMPのレートやウエットエッチングレートが変動する。特に、ウエハエッジ側での膜質変動が大きく、熱処理直後にウエットエッチング行うとウエハ面内のウエットエッチレート差が非常に大きくなってしまう。膜質が安定するまでには、1日程度の時間経過が必要であり、トータルの処理時間が長くなってしまう。
特開2005−116706号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、低温での熱処理を行ってもその後短期間でウエット処理の処理レートの変動を小さくすることができるポリシラザン膜の形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、ポリシラザンを含有する塗布膜が表面に形成された基板を150〜600℃で熱処理して前記塗布膜を改質してポリシラザン膜とする工程と、得られたポリシラザン膜に水を接触させる工程とを有することを特徴とするポリシラザン膜の形成方法を提供する。
本発明において、前記水を接触させる工程は、前記ポリシラザン膜の膜質安定化処理として行うことができる。また、前記ポリシラザン膜に水を接触させる工程は、ポリシラザン膜を有する基板を水に浸漬させることにより行うことが好ましい。前記ポリシラザン膜に水を接触させる工程は、1時間以上行うことが好ましい。前記改質する工程は、基板が配置された処理容器内に水蒸気を供給しながら熱処理を行うことが好ましい。
本発明によれば、ポリシラザンを含有する塗布膜が表面に形成された基板を150〜600℃の低温で熱処理して塗布膜を改質し、ポリシラザン膜とした後、得られたポリシラザン膜に水を接触させるので、従来長時間放置することにより実現されていた膜質の安定化を加速する効果が得られ、短時間の処理であっても、その後のウエット処理、典型的にはウエットエッチングの際のエッチ速度の変動を抑えることができ、ウエットエッチレートの面内均一性を高めることもできる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明のポリシラザン膜の形成方法が適用される処理の例について説明する。図1は、本発明のポリシラザン膜の形成方法が適用されるSTI(シャロートレンチアイソレーション)への素子分離膜形成処理を説明するための図である。まず、シリコン基板1上に熱酸化膜2を形成し、その上に後に行われるCMPのストッパとなるシリコン窒化膜3を形成する。そして、フォトリソグラフィ等により基板1にパターン形成を行い、形成されたパターンをマスクとしてRIEプロセスにより、シリコン窒化膜3、シリコン熱酸化膜2、シリコン基板1を順次エッチングし、シリコン基板1にシャロートレンチを形成する。次いで、不要な膜を除去した後、シャロートレンチの内側を熱酸化してシリコン熱酸化膜4を形成し、これにより、図1の(a)に示すような分離幅を有するアイソレーション溝5が形成される。
シリコン基板1の全面にポリシラザンを含む塗布液を用いて、スピンコーティングによりポリシラザン膜6を形成する(図1の(b))。その後、後述のようにして膜の改質等の処理を行う。
次に、シリコン窒化膜3をストッパとしてCMPによりポリシラザン膜6を研磨紙、アイソレーション溝5の内部にのみポリシラザン膜6を残存させる(図1の(c))。
次に、1%希フッ酸を用いたウエットエッチングにより、次のHDPシリコン酸化膜の埋め込みに備えてポリシラザン膜6をエッチバックする(図1の(d))。
その後、HDPシリコン酸化膜の埋め込みおよび素子形成工程を経て所望の半導体デバイスが形成される。
このような製造工程において、図1の(b)に示すポリシラザン膜6の形成工程は、ポリシラザン膜6を塗布したシリコン基板であるウエハを縦型炉に複数枚装入して熱処理することにより行われる。
図2はこのような熱処理を行う縦型熱処理装置を示す。この縦型熱処理装置10は、天井部を備えた筒状の断熱体12と、この断熱体12の内壁面に沿って設けられた加熱手段であるヒータ13とを有し、その下端部がベース14に固定された縦型の加熱炉11を備えている。ヒータ13は処理領域(熱処理雰囲気)を上下に複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に別個の加熱制御を行うことができるように構成されている。加熱炉11の中には、上端が閉じられ、その内部に熱処理雰囲気が形成される縦型の例えば石英よりなる反応容器である反応管16が設けられている。この反応管16は上記ベース14に固定されている。
反応管16内には複数枚例えば100枚のウエハWを棚状に保持する保持具であるウエハボート17が下方から挿入可能となっており、このウエハボート17は断熱材である保温筒18およびターンテーブル19を介して蓋体20の上に載置された状態で反応管16内に挿入される。蓋体20は反応管16の下端の開口部を開閉するためのものであり、ボートエレベータ21に設けられている。またボートエレベータ21には回転機構22が設けられ、これによりウエハボート16がターンテーブル19とともに回転するようになっている。そしてボートエレベータ21を昇降することにより、反応管16に対するウエハボート17の搬入出が行われる。
反応管16の側壁の底部近傍においては、外部から内部へ延びるようにガス供給管24が配管され、このガス供給管24は例えば反応管17内にて垂直上方に延び、その先端部は反応管17の上端部の中心部近傍で天井部に向けて処理ガスを吹き付けるように屈曲している。ガス供給管24の反応管17外部の上流側は、第1のガス供給管25および第2のガス供給管26に分岐しており、第1のガス供給管25には水蒸気発生装置27が設けられている。第1のガス供給管25における水蒸気発生装置27よりも上流側は酸素(O)ガス供給管28および水素(H)ガス供給管29に分岐されており、酸素ガス供給管28の基端側はバルブ30およびマスフローコントローラ等の流量制御器31を介して酸素ガス供給源32に接続され、水素ガス供給管29の基端側はバルブ33およびマスフローコントローラ等の流量制御器34を介して水素ガス供給源35に接続されている。また上記第2のガス供給管26の基端側はバルブ36およびマスフローコントローラ等の流量制御器37を介して不活性ガス供給源である窒素ガス供給源38に接続されている。
第1のガス供給管25における水蒸気発生装置27の下流側にはバルブ42が設けられ、第1のガス供給管25およびガス供給管24の水蒸気発生装置27から反応管16に至るまでの部分には、水蒸気が結露しないように加熱するための加熱手段であるヒータ例えばテープヒータ43が巻装されている。水蒸気発生装置27は、その中を通過するガスを加熱する加熱手段を備えるとともに、ガスの流路に例えば白金などの触媒が設けられており、酸素ガスおよび水素ガスを例えば500℃以下の所定温度に加熱しながら触媒に接触させ、触媒下における酸素ガスおよび水素ガスの反応により水蒸気を発生させるように構成されている。この水蒸気発生装置27によれば、例えば減圧された反応管16内において水蒸気および酸素ガスに対する水蒸気の濃度を1〜90%程度の濃度にすることができる。
さらに反応管16の側壁の底部近傍には例えば口径が3インチの排気管44が接続されており、この排気管44の基端側には減圧手段である真空ポンプ45が接続されている。またこの排気管44には圧力調整機構46が設けられている。圧力調整機構46は、バタフライバルブなどの圧力を調整する機器の他に排気管44の開閉を行うメインバルブなども含む。
この縦型熱処理装置10は、その各構成部、例えばバルブ類、マスフローコントローラ、ヒータ電源、ボートエレベータ等の駆動機構を制御するコンピュータを有する制御部50を備えている。バルブ30,33,36およびマスフローコントローラ31,34,37は各ガスの給断および流量調整を行うものであり、実際には制御部50から図示しないコントローラを介してこれらバルブおよびマスフローコントローラに制御信号が与えられる。この制御部50は、縦型熱処理装置10における処理の処理パラメータ及び処理手順を記載したレシピおよびこのレシピの読み出しなどを行うプログラムを記憶した記憶部を備えている。
このような縦型熱処理装置10においては、まず反応管16内の温度を例えば150℃に設定し、水蒸気発生装置27を作動させない状態で、バルブ30,42を開いて反応管16内を酸素ガスでパージしておく。この状態で図示しない基板移載手段であるウエハ移載機により、ウエハ収納容器であるウエハキャリアCからウエハボート17にウエハWを移載し、例えば100枚のウエハWを搭載させる。ウエハWは、前工程において、図示しない塗布ユニットにて表面にポリシラザン{―(SiR1―NR2)n―:R1,R2はアルキル基}の成分と溶媒とを含む塗布液をスピンコーティング法により塗布することにより塗布膜が形成され、次いで例えば150℃程度の温度で3分間ベーク処理を行って、塗布液中の溶媒が除去する処理が施されたものである。
ウエハWの移載が終了した後、ウエハボート17を上昇させて反応管16内に搬入し、蓋体14により反応管16内の下端開口部を閉じる。またこの間に反応管16内を真空排気(減圧排気)し、反応管16内の圧力を例えば6665〜53320Pa(50〜400Torr)に設定する。そしてウエハボート17の搬入後に、バルブ42,30,33を開くとともに水蒸気発生装置27を作動させ、酸素ガスおよび水素ガスを水蒸気発生装置27内にて触媒の存在下で反応させて水分を発生させ、この水蒸気を反応管16内に導入する。酸素ガスおよび水素ガスの流量については、反応管16内においてウエハWに形成されたポリシラザン膜の焼成に必要な量の水蒸気が供給されるように、夫々例えば0.75〜15L/min(slm)および1〜20L/min(slm)に設定される。これにより減圧雰囲気下における処理領域の水分濃度は、例えば80%となる。
そして、圧力およびガスの供給状態はそのままにして、必要に応じて予備処理を行う。予備処理においては、ヒータ13を制御し、反応管16内温度を例えば150〜600℃として、圧力を6665〜53320Pa(50〜400Torr)に設定し、この状態を30分程度維持して処理を行う。このように予備処理を行うことにより、ウエハW表面のポリシラザンの塗布膜に残存する溶媒および不純物が除去される。つまりこの予備処理工程は、前記塗布ユニットにおけるベーク処理の補完として行われるものである。この場合の反応管16内の水分濃度は1〜90%に設定することが望ましい。
続いて圧力およびガスの供給状態はそのままにしておいてヒータ13を制御して、反応管16内を150〜600℃に設定し、ポリシラザン塗布膜の改質のための熱処理を開始する。このような熱処理により、窒素(N)、炭素(C)や水素(H)などの不純物が除去されて改質され、ポリシラザン膜の骨格が形成される。なお、この際の処理時間は5分〜60分、反応管内の圧力は6665〜53320Pa(50〜400Torr)、水分濃度は1〜90%に夫々設定することが好ましい。ここで熱処理条件を150〜600℃と比較的低温にするのは、適用されるデバイスが、ポリシラザン膜をパターンの疎密に関わらず等速でエッチンする必要がある場合やサーマルバジェットに制限がある場合を考慮したものである。図1に示したデバイスは、ポリシラザン膜6をウエットエッチングにより等速でエッチングする必要があるものである。
しかしながら、このようなポリシラザン塗布膜をポリシラザン膜に改質するための熱処理が150〜600℃で行われる場合、膜質が不安定となり、直後にCMPやウエットエッチングのようなウエット処理を行うと、これらのウエット処理レート、特にウエットエッチングレートが変動する。そのまま24時間放置すると膜質が安定するのであるが、これではトータルの処理時間が長くなってしまう。
そこで本実施形態では 図3に示すように、上述のような150〜600℃での熱処理を行ってポリシラザン塗布膜を改質してポリシラザン膜とし(工程1)、その後、得られたポリシラザン膜に水分を接触させて安定化処理を行う(工程2)。このように改質して得られたポリシラザン膜に水を接触させることにより、従来長時間放置することによって実現されていた膜質の安定化を加速して安定化処理を著しく短縮することができる。すなわち、150〜600℃の比較的低温の熱処理を行っただけでは、改質処理が十分に進行せず、その後の長時間放置によって初めて安定した膜質が得られるが、改質処理により得られたポリシラザン膜に水を接触させると水により膜質の安定化が短時間で生じる。このため、低温での改質処理の後、長時間経ることなく膜質が安定化し、その後に行われるCMPやウエットエッチングのようなウエット処理の際のレートの変動を小さくすることができる。
この工程2のポリシラザン膜に水分を接触させる工程は、図4に示すように、浸漬槽60内に水(純水)61を貯留して、その中に支持部材62に複数のウエハWを支持させた状態で浸漬させることにより行うことができる。
また、図5に示すように、支持部材63に支持されたウエハWにノズル部材65から水(純水)64を散布するようにしてもよい。
さらに枚葉式処理が許容される場合には、図6に示すように、通常の枚葉洗浄装置と同様、カップ66内にスピンチャック67を設け、このスピンチャック67にウエハWを水平に吸着させて、モータ68によりウエハWを回転させながら上方に位置するノズル69から水(純水)70を供給するようにしてもよい。
これらの中では、浸漬槽60内の水にウエハWを浸漬する手法が簡便さの観点から好ましい。このような浸漬槽60としては、ウエットエッチング装置に搭載された水洗槽を用いることができるので、付加的な設備を用いる必要がなく、その点からも有利である。
このような水に接触させる工程は、数分単位の極短い時間でも効果があるが、確実な効果を得るためには1時間以上行うことが好ましい。処理のばらつきを考慮すると3時間以下が好ましい。
上述した図1のアプリケーションでは、ポリシリコン膜形成工程の後に、CMPを行って、その後ウエットエッチングによりエッチバックするが、これらのうち特にウエットエッチングの際にレートが変動しやすい。そこで、CMPのレート変動が問題にならない場合には、水に接触させる第2の工程をCMP後に行ってもよい。
次に、本発明の効果を確認した実験について説明する。
ポリシラザン塗布膜が形成されたウエハに対して、上記図2に示すような縦型熱処理装置により、温度:300℃、圧力:26660Pa(200Torr)、水蒸気濃度:80%の条件で熱処理してポリシラザン塗布膜の改質を行った。次いで、1時間放置してからウエットエッチングを行ったものと、ウエハを浸漬槽内の水(純水)に1時間浸漬させた後に、ウエットエッチングを行ったものとでウエットエッチングレートの面内均一性を求めた。その結果を図7に示す。なお、図7の縦軸は、熱酸化膜のウエットエッチングレートを100として規格化したポリシラザン膜のウエットエッチングレートである。この図に示すように、熱処理後に放置した場合には、1時間経過してもウエットエッチングレートの変動が大きいのに対し、熱処理後に水に浸漬することにより、短時間の処理であってもウエットエッチングレートの変動を抑えることができることが確認された。
また、ポリシラザン塗布膜の熱処理後、通常放置の場合と、水に浸漬させた場合とで、これらの時間を変化させて、その後のウエットエッチング処理の際の中心(1点)、中心から半径48mmの円上(平均)、中心から97mmの円上(平均)、中心から145mmの円上(平均)について、その後のウエットエッチングにおけるウエットエッチレートを求めた。その結果を図8に示す。図8に示すように、熱処理後に放置したものについては、3時間経過してもウエットエッチングレートの変動が非常に大きく、特にウエハWの外周部分においてウエットエッチングレートが低下し難い傾向にあり、安定するには24時間程度必要であるが、熱処理後に水に浸漬させた場合には、1時間という短時間の浸漬処理であってもウエットエッチングレートが安定することが確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では本発明を複数のウエハを搭載して一括して成膜を行うバッチ式の成膜装置に適用した例を示したが、これに限らず、一枚のウエハ毎に成膜を行う枚葉式の成膜装置に適用することもできる。
また、被処理体としては、半導体ウエハに限定されず、LCDガラス基板等の他の基板にも本発明を適用することができる。
ティングゲートとの間の絶縁膜等の用途に広く用いることができる。
本発明のポリシラザン膜の形成方法が適用されるSTI(シャロートレンチアイソレーション)への素子分離膜形成処理を説明するための図。 ポリシラザン塗布膜の改質処理を行うための縦型熱処理装置を示す断面図。 本発明のポリシラザン膜の形成方法の工程を示すブロック図。 ポリシラザン膜に水分を接触させる工程の実施形態の一例を示す図。 ポリシラザン膜に水分を接触させる工程の実施形態の他の例を示す図。 ポリシラザン膜に水分を接触させる工程の実施形態のさらに他の例を示す図。 ポリシラザン塗布膜の熱処理後に1時間放置した場合と、1時間水に浸漬したものとで、その後にウエットエッチングを行った際のウエットエッチングレートの面内変動を示す図。 ポリシラザン塗布膜の熱処理後、通常放置の場合と、水に浸漬させた場合とで、これらの時間を変化させて、その後のウエットエッチング処理の際のウエハの位置によるウエットエッチレートを求めた結果を示す図。
符号の説明
1;シリコン基板
6;ポリシラザン膜
10;縦型熱処理装置
11;加熱炉
12;断熱体
13;ヒータ
16;反応管
17;ウエハボート
24,25,26,28,29;ガス供給配管
27;水蒸気発生器
30,33,36,42;バルブ
31,34,37;マスフローコントローラ
32;酸素ガス供給源
35;水素ガス供給源
38;Nガス供給源
43;テープヒータ
44;排気管
45;真空ポンプ
46;圧力調整機構
50;制御部
60;浸漬槽
61;水
62;支持部材
W;ウエハ(被処理体)

Claims (5)

  1. ポリシラザンを含有する塗布膜が表面に形成された基板を150〜600℃で熱処理して前記塗布膜を改質し、ポリシラザン膜とする工程と、
    得られたポリシラザン膜に水を接触させる工程と
    を有することを特徴とするポリシラザン膜の形成方法。
  2. 前記水を接触させる工程は、前記ポリシラザン膜の膜質安定化処理であることを特徴とする請求項1に記載のポリシラザン膜の形成方法。
  3. 前記ポリシラザン膜に水を接触させる工程は、ポリシラザン膜を有する基板を水に浸漬させることにより行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポリシラザン膜の形成方法。
  4. 前記改質されたポリシラザン膜に水を接触させる工程は、1時間以上行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のポリシラザン膜の形成方法。
  5. 前記改質する工程は、基板が配置された処理容器内に水蒸気を供給しながら熱処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポリシラザン膜の形成方法。
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